台湾の風情をじっくり味わうにはローカル線がおすすめ。車窓に流れる田園や集落、綺麗な海や山を眺めながらののんびり旅で、台湾の新たな魅力を発見しましょう。台湾鉄道には新旧様々な日本製車両も活躍し、懐かしさを感じられるのも魅力。台北からもすぐ行ける猫村や駅弁の旅も楽しい!キティちゃんのラッピング列車も人気。LINEトラベルjp ナビゲーターが徹底現地取材した台湾のおすすめローカル線と沿線観光スポットをご紹介!
ようこそフォルモサへ!「花蓮」で美しい台湾に出会える旅by 鶴長 あき
地図を見る「太魯閣(タロコ)」は、阿里山や日月潭と並ぶ、台湾人気の絶景スポット。大理石の峡谷に、地層断層がむき出しになっている岩肌。切り立った険しい岩壁の山々に囲まれ、自然が作り出した数々の奇岩、景観を見ることができます。
そんな太魯閣へは、台湾鉄道の特急太魯閣号を使えば、台北駅から太魯閣渓谷最寄りの花蓮駅まで約2時間。
この路線で今大人気なのが、週末限定のハローキティのラッピング列車。キティちゃんだらけの可愛い列車の詳細は、この記事最後の番外編を!
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ローカル鉄道でめぐる!台湾東海岸「駅弁」の旅by やま かづ
地図を見る台北−花蓮間を運行している太魯閣号や普悠瑪号は日本製の車両。風景の変化に富んだ東海岸沿いに走るので、駅弁をつつきながら移り行く車窓を楽しむには最高。
台湾では“駅弁”のことを“便當(ビンドン)”と言い、日本語の“弁当”が語源。人気の駅弁があるのは、台湾東部の米どころで駅弁発祥の地の池上駅と台東駅。豚肉や鶏肉がごはんの上にどかっと乗っかった台湾特有の駅弁、是非食べてみて!
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世界で1,000万冊以上ものセールスを記録する人気の絵本作家、ジミー・リャオのポップでファンタジックな作品のオブジェで埋めつくされたメルヘンチックな駅が台湾にあります。
台北駅から特急の自強号で約1時間30分で行ける「宜蘭(イーラン)駅」がそれ。屋根の上には大きなキリンのモチーフが見下ろし、壁には森のイラストが描かれ、ジミーの世界を体感できます。宜蘭は、台北からも近く気軽にローカル線を楽しむにはおすすめ。宜蘭にある羅東夜市、五峰旗瀑布などの観光スポットも必見。
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台北から西部幹線で約30分の「鶯歌(インガー)」は、大小60あまりの窯元が集う台湾最大の陶器の里。専門店が並ぶ陶瓷老街は、道の両側にはヤシの木が植えられ、どこかモダンな雰囲気。あれもこれもと欲しくなってしまう素敵な器が並んでいます。
全長150mのトンネルから成る重慶街トンネル窯や使用したカップが持ち帰れる飲食店など、鶯歌ならではの個性的なスポットも点在。列車は、區間車がおすすめ。日本の田舎に走っているような旧型の列車が懐かしさを感じさせてくれます。
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台湾のマンゴー名産地として知られる「屏東(ピンドン)」。その内陸部、三和村に到着すると、マンゴーの名産地とあって、見渡す限りのマンゴー畑が出迎えてくれます。
レストランではハーブ、トマトなど、自家製の食材をふんだんに使ったオリジナルメニューを楽しむことができ、夏にはマンゴーも。屏東へは、高雄駅から屏東線で約25分。のんびりした田舎の風景が車窓に流れます。駅周辺には慈鳳宮などの観光スポットも。
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集集線は台湾中部の彰化県にある二水駅から南投県の車テイ駅までを結ぶ台湾鉄道の支線。駅数はわずかに7つですが、その線路沿いの風景や駅舎はノスタルジックな雰囲気を味わえると、観光路線として大人気。
沿線で最も人気なのが、周りを美しい山々に囲まれ、木材がふんだんに使われているその姿から“台湾で最も美しい駅”と称されている「車テイ駅」。周辺には今は使われていない鉄道線路の上を歩けるところもあります。
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集集線にある「集集駅」とその周辺も観光スポットとしておすすめ。駅舎は、日本統治時代に建てられ、1990年の台湾中部地震によって倒壊、その後再建。鉄道文物館には日本統治時代に使われていた駅の備品などが展示され、併設されているショップでは集集線オリジナルのお土産物が売られています。
集集線は台北や高雄からの日帰りも可能で、集集線一日周遊券を使えば、沿線の駅で自由に途中下車して思う存分観光を楽しむことができます。
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台湾の南端、枋寮と台東を結ぶ「南廻線」は、南国の緑豊かな自然と、海あり山ありの風景の中を走る台湾でも人気の鉄道路線。今、この路線で特に注目なのは、1往復のみ運行されている普通列車。日本製の旧型客車が、今なお現役で最後の活躍を見せています。
枋寮出発後、枋山にかけては海沿いを走り、やがて列車は高度を上げて中央山脈越えに挑みます。大武駅を過ぎると右手にオーシャンビューが。南国の秘境ムード満点の太麻里駅で途中下車してみるのもいいかも。
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台北から手軽に行けるローカル線が台湾鉄道の平渓線。人気の観光地九フンの最寄駅 瑞芳駅がある路線で、瑞芳から2駅先の三貂嶺から菁桐までの7駅の区間を走っています。
見どころは、十分大瀑布付近の鉄橋と十分駅近くにある「十分老街」。街の真ん中、建物すれすれの所を電車が走って行く光景はなんとも趣があります。十分老街では、カラフルな布でできた小さな熱気球のようなものに願い事を書いて空に上げる天燈飛ばしが体験でき、日本人観光客にも人気。
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台湾の江ノ電、台湾の保津峡といわれる平渓線。そのノスタルジックな雰囲気に魅せられる人々は多く、人気の路線となっています。観光客でごった返す十分駅を後に、終点の菁桐駅まで行ってみると景色は一変。
駅前には「菁桐(ジントン)」がかつて炭鉱の街だったことの炭鉱夫の像があり、日本統治時代の雰囲気が残るノスタルジックな町並みが続きます。2009年に公開された映画『台北に舞う雪』のロケ地でもあります。
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世界6大猫スポット!台湾の猫村「ホウトン」へ猫旅いかが?by 天草野 黒猫
地図を見る猫好きにおすすめなのが、平渓線の九フン最寄駅の瑞芳から1駅先にあるホウトン。CNNが選んだ“世界6大猫スポット”の一つで、猫達が自由に暮らす猫の村。100匹を超える猫達が人と共存して暮らしています。
駅を降りると黒いお鼻の猫駅長さんがお出迎え。いたるところに猫のオブジェや看板、グッズ、地図等があってわくわく。駅舎や村の至るところで猫に会うことができ、自由にゆったり過ごす猫達の姿にほっこり!
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お茶の産地としても有名な台湾「阿里山」は、地元台湾人にとって神聖で特別な場所。日の出、夕霧、雲海、神木といった自然が生み出した絶景を堪能することができるパワースポットでもあります。
阿里山へは嘉義駅から阿里山森林鉄道に乗車。土砂崩れの影響で途中の奮起湖までしか運行されておらず、ここからはバス(2017年6月現在)。また、阿里山駅から祝山駅まで向かっての日の出鑑賞も人気。
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台湾の東海岸を運行している特急列車の太魯閣(タロコ)号に「新太魯閣号 Hello Kitty ラッピング列車」がデビュー。週末限定で運行され、今や予約が取りにくいほどの人気となっています。
車両の至るところはキティちゃんだらけ。キティちゃんが台湾名物のタピオカミルクティーを持っていたり、台湾原住民・阿美族の衣装を着ていたり、また日本の着物に身を包んでいたり・・・。キティラーなら乗るしかない!
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台湾のおすすめローカル線とその沿線の観光スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
最近、台湾鉄道を運行する台湾鉄路管理局と日本の鉄道会社との友好鉄道協定の締結が相次ぎ、台湾での鉄道旅が注目を集めています。京急、東武などで台湾鉄道のデザインをラッピングした車両が走ったり、相互にキャンペーンを行ったりと、台湾鉄道の認知度もアップ。
そんな今こそ台湾ローカル線の旅がおすすめ!
のんびりローカル線の旅は、地元民とのふれあいも楽しい旅の想い出に。
台湾旅行の計画を立てる際には、ぜひローカル線もプランに組み込んでみてくださいね!
※台湾鉄道の現地表記は「台灣鐵路」、台鉄「臺鐵」と略される場合もあります。
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