[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

枝打ちとは? わかりやすく解説

えだ‐うち【枝打ち】

読み方:えだうち

[名](スル)下枝枯れ枝切り落とすこと。植林してあるなどで、節のない良質の材を得るために行う。えだおろし。《 冬》


枝打ち

林木健全な成長と節のない良材作るために、計画的に一部分下枝切り取る作業をいう。

枝打ち

 林内光環境改善良好な景観保持及び優良材の生産等を図るために、樹木を落とす作業

えだうち【枝打ち】

枝付き

枝打ち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/10 21:00 UTC 版)

枝打ち(えだうち)は、樹木から切り落とす作業のこと。林業における保育作業の一つ。

概要

人工林では、植栽木が成長して樹冠がうっ閉するに従い、日当たりの悪い下枝は幹の成長に寄与しなくなる。このことから無節もしくは節の少ない木材生産など(後述)を目指して枝打ちが行われる。また、上-下で太さの差が少ない完満な幹の材をつくるために、強度の強い枝打ちが行われることもある[1]。日本では、1990年代以降は材価が低迷して良質材生産の採算が取り難くなったこと[2]、節の存在も消費者から受け入れられるようになったことから必要性は低下しつつある。

商品価値を確保するための行為

樹木の枝の部分は、製材した際にとして現れるが、この節の部分が生じないよう、生じたとしても抜け落ち(抜け節)たりしないように、あらかじめ下層の枝を切り落とし、製材にした際の商品価値を高めるという人工林では重要視される作業である。生きている枝が節になってできる「生き節」は、無節より自然である、また木材が割れにくくなるとして評価されることもあるが、枯れた枝が巻き込まれてできる「死に節」は、見た目も悪く、強度も劣るため、避けられる。

社会的要請からの行為

1990年代以降は商品価値の観点ばかりではなく、スギヒノキについては枝打ちが花粉症対策に効果があるものとして、補助制度の拡充が行われるなど、必要な森林整備の一つとして重要視されるようになった。また、間伐と同じく林床の下層植生の成育を通じて土壌流出の防止にも効果があることから、劣悪な状態の保安林などにおいては公共事業としても実施されている。

補助制度

都道府県市町村により、枝打ちを森林組合に委託する費用の一部を補助する制度などが存在する。

枝打ち作業

身長程度の高さであれば、ナタノコギリにより作業を行う。それ以上の高さでは、「ぶり縄」とよばれる棒と紐を結んだ道具や、枝打ち用梯子、枝打ち用の柄の長い鋸やポールソーなどが用いられる。 ノコギリを回転させながら機械が木を昇降する「自動枝打ち機」も開発されたが、重量が大きく、斜面での運搬が困難であることから、一般的に普及するまでには至っていない。

脚注

  1. ^ 佐藤大七郎「えだうち」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p52-53 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行
  2. ^ 林業白書 第1部第IV章第1節 木材需給の動向(3)”. 林野庁. 2020年5月25日閲覧。

関連項目

外部リンク




品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「枝打ち」の関連用語

1
枝打ちし 活用形辞書
100% |||||

2
枝打ちしろ 活用形辞書
100% |||||

3
枝打ちせよ 活用形辞書
100% |||||

4
枝打ちできる 活用形辞書
100% |||||

5
枝打ちさす 活用形辞書
100% |||||

6
枝打ちさせる 活用形辞書
100% |||||

7
枝打ちされ 活用形辞書
100% |||||

8
枝打ちされる 活用形辞書
100% |||||

9
枝打ちしうる 活用形辞書
100% |||||

10
枝打ちしそう 活用形辞書
100% |||||

枝打ちのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



枝打ちのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
農林水産省農林水産省
Copyright:2025 The Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan
農林水産省農林水産省
Copyright:2025 The Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan
盆栽用語集盆栽用語集
Copyright 2025, Kindai Shuppan co.,ltd.
近代出版盆栽用語集
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの枝打ち (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS