択伐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 02:53 UTC 版)
択伐は、対象となる区画から伐期に達した木など一定の基準で樹木を選び、適量ずつ数年から数十年おきに抜き切りして、林内での更新を図ること。 対象となる林分からその成長量分に該当する材積以内の木を伐採するという手法で行なわれることから、持続的な林業経営が行なえる。一方、伐採量の決定が困難である。また、10 - 20 %程度の本数率で伐採することもあり、残された樹木はそのまま育成され、一定年数後に同様に択伐が繰り返される。なお、伐採により大きな空き地が生じた場合には、苗木が植栽されることもある。 一般に、択伐は狙った特別な樹木のみを切り、それ以外の樹木は切らないので森林への影響は小さいと考えられる。そのため、刈り跡に新たな樹木が生長すれば、手をつけたことがわからない場合もあり得る。いわゆる原生林といわれる森林においても、実際にはこのような過程があるものが含まれる(人工林や天然林の)可能性があり、注意を要する。 なお、環境に考慮して道路を開設しないと、このような判断は正しいとは言えない例がある。たとえば熱帯多雨林の荒廃の一因に択伐があり、この場合、ある樹木に機械を運んで近づけるため、重機が通る幅で周囲を切り倒して進むことになり、1本の木を切るために広い面積の森林を荒廃させている。
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択伐
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