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木賃とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ビジネス > 商取引 > 代金 > 木賃の意味・解説 

き‐ちん【木賃】

読み方:きちん

素泊まりの客が、煮炊きなどのための代(まきだい)として宿に支払金銭木銭(きせん)。

木賃宿」の略。


木賃

読み方:キチン(kichin)

宿泊原始的形態


木賃

読み方:ぼくちん

  1. 同上(※「ぼくせん参照)。〔第五類 一般建物
  2. 木賃宿或は下流旅人宿などのことをいふ。〔犯罪語〕
  3. 〔不〕下級旅宿木賃宿のこと、「木賃ホテル」ともいふ。「モクチン」に同じ。「ドヤ参照(※参照箇所不明)。
  4. 木賃宿或は下流旅人宿などのことをいふ。
  5. 簡易宿
  6. 木賃宿のことをいふ。ぼくちんホテルの略。
  7. 木賃(ぼくちん)宿を云ふ。
  8. 木賃宿きちんやど)。「もくちん」ともいふ。〔香具師
  9. 〔犯〕木賃宿のこと。
  10. 流下宿屋木賃宿。〔一般犯罪
  11. 木賃宿。木をぼくと読み、宿を省略した。〔盗〕
  12. 香具木賃宿のこと、「もくちん」ともいう。

分類 ルンペン大阪、不、犯罪犯罪者犯罪語、盗/犯罪香具師


木賃

読み方:もくちん

  1. 〔不〕木賃宿下級宿屋、木賃ホテルのこと、「ボクチン参照

分類

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

木賃宿

(木賃 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 02:35 UTC 版)

今も地方に残る木賃宿(丹波篠山市、現在は廃業)

木賃宿(きちんやど)は、日本の宿泊施設の種類の一つ。

概要

本来の意味は、江戸時代以前の街道筋で、棒鼻と呼ばれた宿場町の外れに位置し、燃料代程度もしくは相応の宿賃で旅人を宿泊させた最下層の旅籠の意味である。宿泊者は大部屋で、寝具も自己負担が珍しくなく、食事は宿泊客が米など食材を出しあい、薪代相当分を払って料理してもらうのが原則であった。木賃の「木」とはこの「」すなわち木の代金の宿と言うことから木賃宿と呼ばれた。木銭宿(きせんやど)ともいう。また、商人宿、職人宿などを含む場合もある。江戸における木賃は、草間八十雄によれば明和年間(1764年 - 1772年)、下谷山崎町(のちの万年町)に仁木某が初めて開業した。宿泊者はみずから飯を炊き、薪代すなわち木賃として鐚3文を支払った。

木曽海道六十九次に描かれた木賃宿
東海道五十三次に描かれた木賃宿

宿場制度の無くなった明治以後は、単に安価で粗末な宿泊施設や安宿を意味する言葉となった。1887年10月13日の「宿屋営業取締規則」においては、木賃宿を宿泊施設の一形態として、「賄(まかない)ヲ為サス木賃ソノ他ノ諸費ヲ受ケテ人ヲ宿泊セシムルモノ」と定義している。場所も街道から都市部のいわゆる貧民街に増加し、労働者や無宿人を大部屋に一人畳一枚程度で雑魚寝させる貧民の巣窟となった。明治末期に横山源之助幸徳秋水などが体験調査を行い記録を残しているが、室内や寝具(まくらは丸太)は悪臭を放って不潔極まりなく、ノミトコジラミなど寄生虫の跳梁する「見るにも聞くにもただただ驚き恐るるのほかなき別世界、黄泉にもかかる生き地獄のあるべきや」と表現される劣悪な施設であった。「やど」を逆にした「ドヤ」という言葉が出来たのも、この頃である。

木賃宿の中には、家族連れで継続的に宿泊するものには、1室を貸し切り、家族であれば何人宿泊してもよいというものもあった。1931年6月23日、警視庁は、木賃宿組合連合会の希望で木賃宿の名称を簡易旅館に改正決定した[1]1932年12月末時点で、全府県で営業する木賃宿は14451軒であった。東京地方では警視庁令で木賃宿営業地が限定され、1932年中に東京の木賃宿478軒に宿泊した者は、33万4138人(男30万1360人、女3万2778人)である。この形態の木賃宿は現代まで存続し、簡易宿所となった。

脚注

  1. ^ 報知新聞

関連項目

外部リンク

  • 木賃宿(魔窟叢書:第1編) / 原田道寛(東風) 著(大学館、1902)

「木賃」の例文・使い方・用例・文例

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