全日本プロレスは30日、大阪大会(エディオンアリーナ大阪第2競技場)の試合前に、27日に75歳で死去した往年の名レスラー、マイティ井上さんの追悼セレモニーをおこなった。
和田京平レフェリーが井上さんの遺影を持ってリングに上がり、選手会長の宮原健斗や3冠ヘビー級王者デイビーボーイ・スミスJr.ら選手たちはリングを囲んで整列した。そしてアナウンサーによって以下のような井上さんの経歴が読み上げられた。
「マイティ井上、本名・井上末雄。1949年4月12日、大阪府大阪市生まれ。1967年7月、国際プロレスでデビュー。IWA世界ヘビー級王座を獲得するなど国際プロレスのエースとして活躍されました。
1981年に全日本プロレスへ移籍後、ジュニアヘビー級のトップといたしましてNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座、世界ジュニア王座、アジアタッグ王座を獲得。サマーソルトドロップに代表される軽快な技と抜群のセンスで観客を魅了しました。
悪役商会に加入後は全日本プロレスの“明るく、楽しい”を担うファイトで存在感を発揮し、人気を博しました。1998年に選手引退後はレフェリーとしても活躍。温厚な人柄でファンのみならず、外国人選手や後輩レスラーからも慕われる存在でした。
今年10月にはトークライブに登場するなど元気な姿を見せていましたが、11月27日に通院の途中で倒れ、すぐに救急車で病院に運ばれましたが、そのまま帰らぬ人となりました。75歳でした。全日本プロレスでは故人の栄誉をたたえ、追悼の10カウントゴングをささげます」。
10カウントゴングが鳴らされた後、「赤コーナー、230パウンド、マイティ井上!」のコールが会場に響き渡った。