日本スーパーウエルター級挑戦者決定戦が行われ、同級2位で元日本ウエルター級王者豊嶋亮太(28=帝拳)が日本挑戦権を獲得した。

元K-1ファイターで同級1位の左右田泰臣(36=EBISU K.s BOX)と拳を交え、3-0(80-72×3)勝利。左ジャブ、左ボディーなどで攻勢し、中盤以降の接近戦では的確な右アッパーなどで攻め続けた。ジャッジ3人がフルマーク採点する圧倒劇だった。

1階級上に転向した初戦で確実に白星を挙げた豊嶋は「減量の影響なく、足の動きが良かった。階級を上げて本当に良かった」と安堵(あんど)の表情。これで来春、最強挑戦者として日本同級王者出田裕一(40=三迫)に挑むことが内定。豊嶋は「これで次の目標が定まった。日本王者になって、防衛を重ねていきたい。(ウエルター級時代は)減量の影響があったんだなという動きをみせたい」と決意を示した。

元東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック統一ウエルター級王者だった豊嶋は昨年1月の王座陥落後、同級にとどまり、今年5月には坂井祥紀(横浜光)を下して日本同級王座を獲得。しかし以前から減量苦だったこともあり、6月に王座返上。スーパーウエルター級の転向を決めていた。転向初戦が今回の挑戦者決定戦だった。