getmac【コマンド】
Windows系で使えるコマンドだよ
MACアドレスを表示するよ
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簡単に書くよ
getmac【コマンド】とは
コンピュータさんに対する命令文(コマンド)のひとつ
であり
MACアドレス(ネットワーク機器に割り当てられた住所)を表示するときに使うコマンド
です。
詳しく書くよ
※このページを携帯電話やスマホで見ると、横幅の関係上、実行例が見にくいと思います。可能であれば、パソコンさんから見てあげてください。
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「MACアドレス(マックアドレス)」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
MACアドレスは「LANカードなどのネットワーク機器に割り当てられた住所」です。
通信において、データの受け渡し先を特定するときに使われます。
詳細は用語「MACアドレス」の説明をご覧ください。
以上を踏まえて
指定した機器のMACアドレスを表示するコマンド
が「getmac」コマンドです。
「getmac」コマンドはWindows系で使えます。
書き方は
getmac [オプション]
です。
オプションは、わちゃわちゃとあります。
オプション | 説明 |
---|---|
/S 【コンピュータ名】 | 対象のコンピュータを指定する |
/U 【ユーザ名】 | 「/S」オプションと併用して、対象のコンピュータにログインするためのユーザ名を指定する |
/P 【パスワード】 | 「/S」「/U」オプションと併用して、対象のコンピュータにログインするためのパスワードを指定する |
/FO 【出力形式】 | 結果の出力形式を指定する。「TABLE」「LIST」「CSV」の中から指定可能 |
/NH | 結果の出力に項目名を含めない。「/FO TABLE」「/FO CSV」オプションと併用可能 |
/V | 詳細情報を表示する |
/? | ヘルプを表示する |
です。
オプションを何も付けないで
getmac
を実行すると、今使っているパソコンさん(にくっついているネットワーク機器)のMACアドレスが表示されます。
例えば、私のパソコンで「getmac」コマンドを実行したところ、以下の結果が表示されました。
物理アドレス トランスポート名
=================== ==========================================================
00-16-A9-AA-B6-A1 \Device\Tcpip_{174F9248-5DF7-45A0-9407-528421A9D1AB}
00-11-5A-AA-FB-61 メディアが切断されています
00-40-46-C0-00-02 \Device\Tcpip_{1F3057D6-5231-4593-A9DC-025C89F05193}
00-11-5A-AA-FB-61 メディアが切断されています
00-40-46-C0-00-01 \Device\Tcpip_{144ED395-5DF2-456F-A995-1D9CD6DA1123}
※MACアドレスの値は適当に変えてあります。
これは表形式で表示されています。
つまり
getmac /FO TABLE
を実行した場合と同じ結果です。
ここで「/FO TABLE」の部分を「/FO LIST」に変更すると、結果がリスト形式で出力されるようになります。
私の環境で
getmac /FO LIST
を実行したところ、以下の結果が出力されました。
物理アドレス: 00-16-A9-AA-B6-A1
トランスポート名: \Device\Tcpip_{174F9248-5DF7-45A0-9407-528421A9D1AB}
物理アドレス: 00-11-5A-AA-FB-61
トランスポート名: メディアが切断されています
物理アドレス: 00-40-46-C0-00-02
トランスポート名: \Device\Tcpip_{1F3057D6-5231-4593-A9DC-025C89F05193}
物理アドレス: 00-11-5A-AA-FB-61
トランスポート名: メディアが切断されています
物理アドレス: 00-40-46-C0-00-01
トランスポート名: \Device\Tcpip_{144ED395-5DF2-456F-A995-1D9CD6DA1123}
物理アドレスとトランスポート名を1つの塊として、一覧形式で表示されていますね。
ついでなのでCSV形式(カンマ区切り)でも出力してみましょう。
getmac /FO CSV
を実行すると、結果がCSV形式で出力されます。
私の環境では以下の内容で出力されました。
"物理アドレス","トランスポート名"
"00-16-A9-AA-B6-A1","\Device\Tcpip_{174F9248-5DF7-45A0-9407-528421A9D1AB}"
"00-11-5A-AA-FB-61","メディアが切断されています"
"00-40-46-C0-00-02","\Device\Tcpip_{1F3057D6-5231-4593-A9DC-025C89F05193}"
"00-11-5A-AA-FB-61","メディアが切断されています"
"00-40-46-C0-00-01","\Device\Tcpip_{144ED395-5DF2-456F-A995-1D9CD6DA1123}"
各項目はダブルクォーテーションで囲まれ、カンマで区切られて出力されています。
ちなみに「/FO TABLE」か「/FO CSV」を指定しているときに「/NH」を指定すると、項目名が表示されなくなります。
例えば
getmac /FO CSV /NH
を実行すると、私の環境では以下の結果が表示されました。
"00-16-A9-AA-B6-A1","\Device\Tcpip_{174F9248-5DF7-45A0-9407-528421A9D1AB}"
"00-11-5A-AA-FB-61","メディアが切断されています"
"00-40-46-C0-00-02","\Device\Tcpip_{1F3057D6-5231-4593-A9DC-025C89F05193}"
"00-11-5A-AA-FB-61","メディアが切断されています"
"00-40-46-C0-00-01","\Device\Tcpip_{144ED395-5DF2-456F-A995-1D9CD6DA1123}"
1行目に表示されていた項目名が表示されなくなりましたね。
順番が前後してしまいましたが、これが「/FO」「/NH」オプションを指定したときの動きです。
「/S」「/U」「/P」オプションは、リモートアクセスする対象のコンピュータを指定するときに使います。
例えば
getmac /S \\PIYOPIYO-PC
を実行すると、コンピュータ名が「PIYOPIYO-PC」であるパソコンさん(にくっついているネットワーク機器)のMACアドレスが表示されます。
ログインが必要な場合は、さらに「/U」「/P」オプションを指定して
getmac /S \\PIYOPIYO-PC /U user1 /P password1
のような形で実行します。
これが「/S」「/U」「/P」オプションの使い方です。
最後に「/V」オプションです。
「/V」オプションを指定すると、詳細情報を表示してくれます。
例えば
getmac /V
を実行すると、私の環境では以下の結果が表示されました。
接続名 アダプター 物理アドレス トランスポート名
=============== =============== =================== ==========================================================
ローカル エリア Intel(R) 82567L 00-16-A9-AA-B6-A1 \Device\Tcpip_{174F9248-5DF7-45A0-9407-528421A9D1AB}
ワイヤレス ネッ Intel(R) WiFi L 00-11-5A-AA-FB-61 メディアが切断されています
VMware Network VMware Virtual 00-40-46-C0-00-02 \Device\Tcpip_{1F3057D6-5231-4593-A9DC-025C89F05193}
ワイヤレス ネッ Microsoft Virtu 00-11-5A-AA-FB-61 メディアが切断されています
VMware Network VMware Virtual 00-40-46-C0-00-01 \Device\Tcpip_{144ED395-5DF2-456F-A995-1D9CD6DA1123}
少し見にくいですが「接続名」と「アダプター」が追加で表示されています。
これが「getmac」コマンドの使い方です。
一言でまとめるよ
まぁ「getmac」ってコマンドが出てきたら「MACアドレス(ネットワーク機器に割り当てられた住所)を確認するときに使うんだな~」と、お考えください。
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おまけ
■訳してみるよ
「get(ゲット)」の意味は「得る」とか「受け取る」とか「入手する」とか「もらう」とか「買う」とか「命中する」とか「捕える」とかあれやこれやです。
「mac」は多分「MACアドレス」の略です。
何となくくっつけると
MACアドレスを得る
となります。
■検索してみる?