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マシン帝国バラノイア

登録日:2015/03/18 Wed 13:04:28
更新日:2024/10/15 Tue 07:22:02
所要時間:約 7 分で読めます






地球の皆さん。

我々マシン帝国バラノイアは、
皇帝バッカスフンドの名の下に
この地球を力で征服する所存でございます!


『超力戦隊オーレンジャー』新番組予告より


マシン帝国バラノイアとは、特撮テレビドラマ『超力戦隊オーレンジャー』に登場した敵組織。
後の機械禦鏖帝国マトリンティスと同様、人間態として登場する幹部や手下の類はいない。

クリーチャーデザイン:阿部統、マイケル原腸、森木靖泰、大畑晃一、原田吉朗


【概要】

意思を持った機械生命体によって構成される国家で、地球を侵略し人間を奴隷化することを目論んでいる。
6億年前の超古代文明が創り出した機械生命体の一体が反乱を起こし、外宇宙のバラノイア星を本拠地として建国された。

無機物のみで構成され、有機生命体は存在しないが、人間に化けることが可能な個体は存在している。
例えばアチャ役の肝付氏は一度だけではあるが、作戦遂行時に地上に降りたアチャの人間態としても出演していた。
よって、スーパー戦隊シリーズとしては初めて顔出しの役者が不在で着ぐるみオンリーの敵組織という事になった。
これは当時のプロデューサー曰く『パワーレンジャー』の制作サイドからの要請で決まったものだという*1

作戦の指揮官は皇帝が自ら執り行い、の裏側にある全線基地を拠点に地球侵略作戦を進める。
登場人物の名前の由来は、神話に登場するや犬の品種などから取られている。
またデザインにはスチームパンクの要素が取り入れられている。

一見アットホームで緩い組織のようだが、有機生物ではないため人間とは違った倫理観を持ち、第41話では太陽にミサイルを撃ち込んで地球を寒冷化させようとするという機械ならではの冷酷さを見せている。
これは太陽が無ければ有機生物の殆どは短期間で死滅するのに対して、ロボットである彼等は何ら影響を受けない故の合理的な判断であり、こういった判断ができる辺りやはり人類側とは相容れない存在。

ちなみにロボットである彼等の繁殖とは文字通り「作る事」である。
大抵は何かしらの目的の為に作られたマシン獣を初めとした者達にそのまま市民権が与えられるという形で繁殖するが、中には結婚して夫婦となった者同士が夫と妻の機能を合わせた次世代機を子供として作るというパターンもあり、それがバラノイアにおける親子関係となる。
加えて子供の成長に関しては、基本的に経年に合わせて新しいボディにコンバートする形で行われるらしい。


【あらすじ】

時は1999年の東京。
第1話から突然東京を始めとする世界主要都市の上空に現れ、最初からクライマックスとでも言わんばかりに無差別攻撃を仕掛け
世界の首脳達に全人類の半数を地球で、残りを他の惑星で強制労働させる降伏勧告を受け入れる国際会議を開くように脅迫した。
地上に配属した戦闘員・バーロ兵と本作の怪人担当のマシン獣・バラドリルはオーレッドの登場により退けられたが、第2話では怯まずに東京を襲撃し、バラクティカ艦隊と巨大マシン獣・バラソーサーを差し向けるもロボットを使うまでもなく5人揃ったオーレンジャーに敗退し撤退。
以後は作戦に応じて様々なマシン獣を差し向け、オーレンジャー達との戦いを繰り広げていく。


【皇族、構成員たち】

◆皇帝バッカスフンドI世
CV大平透
バラノイアの初代皇帝にして、機械生命体(ロボット)の創造主。名前の由来は酒の神バッカス&ダックスフンドから来ている。
元々は6億年前の文明で誕生したロボットだったが、反乱を起こして一代でバラノイアを建国して地球に攻めてきた。自らが作戦の陣頭指揮を執る事も多い。

心を持ったマシンや失敗の類を許さず、場合によっては処刑も辞さないなど残忍な性格。
特に作品初期でその傾向が際立っており、マシン獣・バラカクタス兄弟に対しては弟である2号を人質に取った挙句磔にして粛清
兄である1号はオーレンジャーに敗退し満身創痍で帰還するも、皇帝の手で止めを刺されて破壊といった扱いだった。

その一方でマシン獣に対する情が全く無いという訳でもなく、倒されたマシン獣を「愛しいマシン獣」と評して復活させたりする事もある。
加えて人間の愛や優しさを下らないと表面上は吐き捨ててはいるが、実際にはわざわざ自分の妻子を製造して、妻子に対しては深い愛情を見せており、
息子とは共に人間の女性の水着写真に興奮したり(実際、息子嫁はスタイル抜群の美女なのだが…)、ブルドントが作戦会議に口を挟んだ際には役職・立場を意識するよう諫めたうえで「儂もそうしようと思っていたのだ」とフォローを入れるなど、親子仲は非常に良い上にかなり真っ当なしつけ・後継者教育を施しており、マシン達も愛や情を持っている可能性を随所で示唆していた。

実は恐妻家である。一応は妻のヒステリアも彼が作った筈なのだが、息子共々逆らえない模様。

第33話で地下基地の爆発に巻き込まれるが(なおこの際にも自身より先に妻子を逃がしていた)、その後第34話にてマグマのエネルギーを浴びて巨大化し、スペースメタル製の魔剣を装備してオーレンジャーに決戦を挑み、勝手に飛び出したオーブルーが操縦するブルーブロッカーを返り討ちにするがオーブロッカーに倒される。
しかし、頭部だけで生き残ってその状態で他の惑星に逃れ、そこにいたヒステリアと共に機能停止した我が子のブルドントを助けるべく、自身の最期の力を分け与えて力尽きた。
このようにバラノイア側日常パートだとむしろ恐妻ではあるが家族のことを適切に気にかけられる父親としての描写がかなり多い。

自身最後の戦いであるオーブロッカー戦がかませ扱いのように敗北してしまった印象が強いが、実際はものすごく強い。
第15話で初めてオーレンジャーと戦闘を行った際には稲妻からの光線で彼らを終始圧倒しており、バラリベンジャー相手にも傷一つ負わずに純粋な格闘戦のみで叩きのめしている。

ブルドントを復活させる為のエネルギーを頭部だけで賄うなど、その規格外ぶりが垣間見えるだろう。
キングレンジャーとの因縁がうやむやになったまま退場した事もあり、「退場が早すぎた」「バッカスフンドがラスボスの話も見たい」というファンも非常に多い。
組織の首領でありながら中盤で退場したという時点で、非常に珍しい首領キャラである。

声を演じた大平透氏はご存知の通り、初期のス並びに3年前の16代目戦隊のナレーションでおなじみ。


◆皇妃ヒステリア
CV:松島みのり
バラノイアの初代皇妃にして、バッカスフンドの妻。名前の由来はヒステリー&犬の品種のテリアから。

時折、人間の機械に対する態度や夫と息子が人間に欲情したり等、色んな事でヒステリックに当り散らす事もあり、それを晴らす為にマシン獣を送り出すのだが、それら全てが悉く恐ろしい計画の実験でもあり、それらがオーレンジャーに阻止されていなかったら、大変な事態になっていたのは明白…。やはり皇妃の名は伊達ではない。

夫と同様に人間の情愛を蔑視してはいるが、そのくせ夫と息子の事は深く愛している。
護身用として拳銃を所持しているが、本編ではほぼ使用されていない。

第39話で決闘に敗れたブルドントと共にミサイルに括り付けられ、宇宙の果てへと飛ばされたが、
夫と共にブルドントを復活させ、更に来るべき日の為に眠らせておいたマルチーワを目覚めさせると全ての戦闘力を失ってしまった。


◆皇子ブルドント
CV:関智一
バラノイアの初代皇子。名前の由来はブルドック&冥府の神プルトンより。
外見は二頭身スタイルであり、海外ドラマに出てくる嫌な金持ちのボンボンを意識したらしい。担当声優の関氏もこの時点で運命だったのかスネ夫のようなこまっしゃくれた感じで演じて欲しい」と言われ、高めの声で演じたものの、ファンレターで「機械を使ってまであんな声を出さないで下さい」という叱責を受けて凹んだとのこと。

直接的な戦闘に関わる事は少ないが、バッカスフンドやヒステリアが「一定の責任を負わせたり、現場でブルドントにやらせてみたりすることは教育として必要」と考えているのか、マシン獣やアチャを指揮する事は多い。
まだ子供であるが故か非常にワガママな性格で、また場合によっては無慈悲な作戦を決行する事もある。そういった点はこの父親にしてこの息子あり、といったところだろうか。

ちなみにその父親の事はかなり慕っており、バッカスフンドも息子の事はとても可愛がっているので親子仲は非常に良い。完全にバカップル同然の惚気をする両親に呆れる事もあるが、それでも「あ~あ、またパパとママ始めちゃったよ」といった感じで本気でイヤなわけではないようにも見える。そして前述通り父子で人間の女性の水着写真にデレデレする程に仲が良い。さらにさらに、母親のヒステリアには逆らえないのも父と同じである。
というか一応両親が人間の情愛を貶している姿勢な割には、両親からは惜しみない愛情をかけられて育っている。だからこんなワガママな性格になったのかも知れないが…

最期は、皇帝の座を賭けたボンバー・ザ・グレートとの決闘に敗れて機能を停止した挙句、亡骸は母親のヒステリアと共にミサイルに括り付けられ、宇宙の果てに飛ばされたが…。



◆執事アチャ
CV:肝付兼太
人型の体型を持つ皇帝一家に使える執事ロボット。人間態にも変身可能。
戦闘の機会は少ないが右目から光線を発射する機能があり、現場でバーロ兵やマシン獣達の指揮に携わっている。第14話では爆弾を投げ付けたり、第30話では光線銃で攻撃した事も。

第8話で運動性能を改造され、またコチャを大破したマシン獣に投げつけ、巨大化させる役割も担うようになった。
長いものには巻かれる主義で、よく裏切っては掌を返す。後述するあるキャラにはっきり「お前ら調子いい奴だな!」と叱責されてしまったことも。


◆執事コチャ
CV.安達忍
アチャと共に行動している、手のひらサイズの体型を持つロボット。アチャの台詞を鸚鵡返しで話す点が特徴。
第8話でアチャと共に改造され、巨大化エネルギーを注入しマシン獣を巨大化できるようになった。この時の「おっきくなってね~」は安達氏のアドリブから生まれたもの。
アチャ同様、長いものには巻かれる主義でよく裏切る。


ジニアス黒田
演:市川勇
人間を見限ってバラノイアに寝返った、人間のマッドサイエンティスト。
詳細は該当項目参照。


◆ケリス/バラケリス
演:天祭揚子
バッカスフンドの幹部である千点頭脳研究者。普段は人間の姿でバラノイア王立研究所の所長を務めている。
バラゴブリンにリキを捕らえさせ、彼をモデルとしたバラキングを開発してオーレンジャーに挑んだ。
マシン獣時はホルス神を思わせる頭部に、女性らしい風貌の胴体となり、や胸部からのビームで戦う。

最期はキングピラミッダーのスーパーレジェンドビームで倒される。


ボンバー・ザ・グレート
CV:檜山修之
皇帝の地位欲しさに反乱を起こすも失敗し、宇宙に逃走したマシン獣。
二度目の反乱で皇帝の地位を奪ったが壮絶な最期を遂げた。詳しくは該当項目参照。



バラミクロン
終盤に登場した最後のマシン獣。
スーパー戦隊にとってあまりにも絶望的な能力を駆使してオーレンジャーを蹂躙した。
詳しくは項目参照。


◆バラモビル
CV:渡部猛
Vシネマ『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』に登場したバラノイアの残党。
人間と車を結婚させようとしたり、マシンなのに温泉で傷を癒すなど、どちらかと言うとカーレンジャー色に染まった言動を見せていた。
デザインのモチーフは車。
CVを務めた渡部猛氏は飯塚昭三氏と同様に宇宙刑事シリーズやスーパー戦隊の怪人などの声でもお馴染であった。


妖怪オンブオバケ
Vシネマ『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』に登場した妖怪。マシンなのにオカルトにハマったブルドントが開発した。
詳細は該当項目を参照。ブルドント曰く「バッカスフンドへの挑戦として生み出した」らしいが、別に謀反を起こすための武将とかそういったことは一切ない。ブルドントが命じたのは地球に派遣して破壊行為や加害行為を行ってこいとどう考えても「息子が考える『父親の仕事』」そのものであった。
どうやら挑戦といっても本当に戦うのではなく*2、「ボクだってバラノイアの幹部格なのだからひとりで作戦を行える」ことを示す、といったニュアンスであったのだろう。いやホント親子仲いいなこいつら
そしてブルドントのこの手腕は後に…?

一度きりではあるが本作で唯一、スーパーレジェンドビームを無効化した。


【戦力】

バーロ兵
バラノイアの月面基地で生産されている兵卒相当の地位を与えられた戦闘員。武器としてスティックを装備している。
大量生産品ではあるが、光線から電磁ネットまで多様な武器を内蔵し、超力を有さない攻撃はことごとく受け止めるなど高性能。
ただし、機械故に電流でショートして大破することもあった。

バラノイアらしく好戦的な行動が目立ってはいるが、製造過程で心を持ってしまった個体などは速攻でスクラップ場行きが確定する。
スーパー戦隊の戦闘員でも特にその戦闘力が顕著に出ており、流石のオーレンジャーでも生身の状態では苦戦するほどである。
だが流石に三浦参謀長相手では……

◆マシン獣
本作に登場する怪人の総称で、士官相当の地位を与えられた機械生命体。名前にバラがつく。
最初から巨大化した状態で登場することもあったが、回が進むにつれてアチャ&コチャにより巨大化エネルギーを注入され、巨大化するようになった。

知能を持たない兵器からユーモラスな性格を有するコミカルな個体、動物を愛し帝国に逆らってしまった物まで多種多様。
大抵は機械や兵器の類がデザインの元ネタとなっているが、バラカクタス兄弟やバラマジロのように動植物をモデルにした個体も存在する。

基本的にバラノイアが開発しているが、暴魂ダーバーボバラミサイラーのように別の惑星から呼び出されることもある。

◆バラクティカ
歯車を重ねたような形状の巨大空母。大量のタコンパスを収容しており1隻で行動することもあるが、だいたい5隻程度の編隊を組んで出撃している。
両脇から広範囲に光線を発射して攻撃する。

第1話からいきなり東京を火の海に変え、終盤では特定された超力戦隊基地に奇襲をかけるなど、重要な役割が目立つ。

◆タコンパス
バーロ兵が操縦する蛸をモチーフとした戦闘機。円状のビームと機首のガトリング砲で攻撃する。
バーロ兵と同様に超力を有さない攻撃ではビクともせず、ミサイルの直撃にも耐えていた。
歩行形態に変形可能。

赤いカラーが特徴のバラブレイン専用機も存在し、煙幕を発射するタコスモークと火炎放射機のタコファイヤーを装備している。


◆カメラトリック
カメラを装備した鳥型ロボット。


以下、ネタバレ注意

























◆カイザーブルドント
CV:関智一
バラノイアの第3代皇帝。頭部のみで他の惑星に逃れたバッカスフンドが、機能停止した息子のブルドントを助けるべく、自身の最期のエネルギーを全て注ぎ込んだ事で、宇宙最強の戦士として復活した。
おそらく予め用意されていたカイザーブルドントのボディに、バッカスフンドが最後のエネルギーでブルドントのデータを転送して、再起動して復活させた存在だと思われる。
ビジュアルは二頭身の風貌からスマートな外見となり、武器はサーベルを装備するようになった。見た目のモチーフはおそらくナポレオン。

見た目だけでなく精神的にも成長し、無邪気さが無くなってより純粋な冷酷さが増しており、決闘で破ったボンバー・ザ・グレートの腕を切り落として改造し、またオーレンジャーに対しても、捕らえて公開処刑する現場を街中に生中継するなど、容赦が無い。
戦闘力も絶大であり、一度は敗れたボンバー・ザ・グレートを今度は難なく圧倒したばかりか、妻のマルチ―ワとの連携攻撃で幾度となくオーレンジャーを苦しめた。
一方で、プライドが高くて自身の負けを認めたがらないなど、精神的に未熟な面も残っており、言動などにもやや幼い部分が残っているなど、精神の成長が身体に完全に追いついてはいないようである。

また、両親に倣ってか人間の情愛は徹底して見下しているスタイルだが、やはり両親同様に妻のマルチ―ワや、後に彼女との間に作った子供のブルドントJr.への愛情は非常に深い。かつて両親のバカップルぶりに呆れていた頃の彼はどこへ行ったのか、妻のマルチ―ワとはラブラブで、かつての両親以上の完全なるバカップル状態である。
また戴冠式ではこの手の敵幹部ではあろうことか母親たるヒステリアに対してはっきりと今までの感謝の意、父へ対しても含めて「自分が責任をもって最高指揮を受け継ぐ」という内容の宣誓を口にしており、むしろ両親に一番似たのは身内への尊敬や感謝をしっかりと伝えられる好青年としての感情の豊かさにも見える。
前述のように、コロコロ鞍替えしたアチャとコチャには怒った。*3

最終決戦では、バラミクロンを使用した作戦でオーレンジャーを変身不能に追い込み、オーブロッカーとレッドパンチャーを機能停止させ拿捕し、それに伴って超力戦隊基地の場所を特定しこれを壊滅。
更にオーレンジャーを乗せたキングピラミッダーを魔空間に封じ込め、挙句の果てにはその間にスーパー戦隊の悪役では初となる、地球侵略を達成してしまった。

結果、彼は半年という期間ではあるが地上で人間をこき使い、妻と朝からお盛んなリア充支配者となった。第46話から第47話まで1週間しか経過していないが、地球と宇宙では時間の流れが違う事から所謂「ウラシマ現象」が発生した為である。
ところが帰還したオーレンジャーが変身能力を取り戻し、劣勢となった。

最期は夫婦揃ってキングピラミッダーに倒され、妻であるマルチーワを抱きながら彼女が下敷きにならないようにするなど、最期の最期まで彼は愛妻家を貫いた。


皇妃マルチーワ
CV.山田美穂
バラノイアの2代目皇妃。名前の由来はマルチーズ+チワワ。
来るべき日のために他の惑星に眠らされていたが、カイザーブルドント誕生に伴いヒステリアの手によって目覚めた女性型ロボット。
登場時は最初から成人並みの姿で登場したが、ブルドントと同様に成長前の姿があったかどうかは不明。

外見上の性別やAIに設定されている性別こそ違うものの無口ではなく、かといって饒舌でもなく理知的でミステリアスな雰囲気は『鳥人戦隊ジェットマン』の敵組織の幹部であるグレイを彷彿とさせる。

グラマラス&スタイル抜群の美女で妖艶な雰囲気を持つ。巨乳。武器は剣としても扱えるぶっちゃけテントリーナステッキじゃねマルチアローを装備している。

きっと中身が男女性型のマシン獣ながら高い戦闘能力を持ち、なおかつ装甲が頑丈&防御力が高め。

夫と同様冷酷な性格で、人間の情愛を嘲笑い、笑いながら破壊を楽しんでいる節があるが、夫の前では無邪気な姿を見せてただのバカップルと化す。彼を「ぶるぴー」夫からは「まるぴー」と呼ばれている。ある意味で他のマシン獣以上に機械らしい性格である。

人間態となって自ら現場に赴いたこともあり、見つめた相手を魅了して操る事も出来る。
オーレンジャーの男性隊員を一時的に味方に引き込む事にも成功した。だが三浦参謀長相手では…。

後に夫との間に子供のブルドントJr.を作った。劇中で子供を作った(敵組織で挙式を上げたのはメギド夫妻が最初)のはグリフォーザー夫妻に続いて2代目。
愛する夫との間に作ったブルドントJr.の事は「可愛らしい赤ちゃん」と評して深い愛情を向けている。


◆皇太妃ヒステリア
マルチーワに全パワーを注いだ事で戦闘力を失い、体色が金色から銀色に変化したヒステリア。
息子と姪の結婚を見届けてさらに孫ができた事で、皇妃だった頃の冷酷さは完全に失われてしまい、「何よりの贈り物」と評する愛する孫を抱いて征服後の地球を散歩するなど、すっかり丸くなってより家族思いになっている。

オーレンジャーが地球に戻ってきた事を知った息子夫婦が出撃した時には、彼等が無事に戻ってくる事を願って、戦っている際にも彼等の身を案じ、
皇妃の頃には見下して残酷な作戦に利用した人間の赤ん坊を、息子のカイザーブルドントが人質にした時には、自分の孫とその赤ん坊も同じ命であると戦いの中で命の尊さに気が付き始めていた。
しかし、ヒステリアの願いも空しく息子夫婦は倒され、宮殿に入ってきたオーレンジャーに銃を突きつけられる。
が、それに対して皇太妃として堂々とした態度で接し、同時に祖母として孫のブルドントJr.の命を助けてくれるよう懇願し、自分自身はバラノイアの全ての罪を背負って自爆した。

その最期はオーレンジャーに「マシンにも、愛する心があったんだ…!」という事を痛感させたのであった。


◆ブルドントJr.
カイザーブルドント夫婦の間に生まれた赤ん坊ロボット。全体的にはカイザーブルドント…というかおじいちゃんたるバッカスフンドに近い外見だが、丸っこい目などは幼少期のブルドント、あるいはマルチーワに似ているか。
ちなみにこの名称はクレジットはされてなかったが、後付けされる形でムック本に表記された。
前述通り、両親である皇帝夫婦と祖母からは深い愛情をかけられていたが、両親の敗死後は祖母のヒステリアがオーレンジャー達に託し、彼女はバラノイアの全ての罪を一身に背負って自爆した事から、その後はガンマジンによって引き取られていった。
結果的には「マシンは永久に死なない。不滅の命を持つ」というバッカスフンドの考えは、ヒステリアの選択と彼の進路として「だからこそ、今ではなくてもなにかの拍子があれば改められる。地球に生まれたものと共生できる」という形で肯定された、のかもしれない。


◆執事アチャ&執事コチャ
最終決戦後もちゃっかり生き残っており、ガンマジンに根性を叩き直される為に彼に引き取られる事になった。





マシンは永久に死なない。不滅の命を持つ神と同じなのだ!
この項目を追記・修正出来る唯一の存在なのだ。

愚かなアニヲタ達を徹底的に痛めつけ、それを思い知らせるのだ!


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最終更新:2024年10月15日 07:22

*1 実際、『オーレンジャー』を使った『パワーレンジャー・ジオ』になるまでは3年間バンドーラ一味だけで話が進んでおり、しかも後半は日本の映像を使い果たしたため現地の役者にキャストが交代するまでに至っていた。

*2 戦隊vsシリーズの第1作なのを考えると「直接戦うだけがvsではない」というのの示唆だったのだろうか

*3 ただしこの時も口頭での叱責に留めており、「ボンバーになびいてパパや僕を裏切ったから死刑」などといったことは一切やっていない