登録日:2024/12/29 Sun 23:45:58
更新日:2024/12/31 Tue 18:38:16
所要時間:約 6 分で読めるぞ
冥府羅州烈風斎とは、漫画『
ウルトラ忍法帖シリーズ』に登場する悪人(一応)である。
響きが似てても多分間違える心配はないかも知れないけど、冷えた八宝菜じゃないぞ
概要
鶴亀の国の征服を目論む悪の忍者組織・朧党の首領。
鶴亀の国を征服しようと配下の忍獣を従えて様々な悪事を企て、鶴亀の国を守る
マンらウル忍の面々と日々対決を繰り広げているが、第三勢力が台頭してきた際は利害関係の一致の下に共同戦線を張ることもあり、完全な悪に徹することはあまりない。
同じ雑誌のウルトラ漫画に出てくる
大魔王とはえらい違いである(一応、本人としては「悪人」であることに強く拘っている)。
ウル忍や鶴亀の国の人々からは「めひらす」という通称で呼ばれることも多い。
ちなみにこんな見た目だが、本人曰く日本人らしい。
プロフィール
- 所属:朧党首領
- 性別:男性
- 年齢:60代(本人は45歳と自称)
- 家族:母、息子・キミヒロ
- 出身地:鶴亀の国
- 好物:寿司、日本酒
人物像
「鶴亀の国の征服」を主な目的とし、様々な悪事を企むが、要領が悪い上詰めが甘いため毎回ウル忍に悪事を阻止され、ヒドい時は自滅してしまうほどのバカ。
元ネタと違い、知性は「マンよりは多少マシ」な程度だが、ズル賢さにかけては天下一品で、本気を出せばウル忍をも追い詰めるほどに強い。
石につまづいて怪我をしたからとか親族に年賀状を出し忘れたからなどという個人的かつしょーもない理由で悪事を働くこともあるが、それ以外に軍資金調達・好感度&知名度獲得・党員補充などの目的で商業活動を行うこともあり、そういう時は内容のほとんどが悪徳商法ではあるもののしっかり軌道に乗せることが多い。全然ダメなラーメンばかりのラーメン屋「朧党ダーメン」という失敗例もあるが
とりわけ悪事とは全く無縁のファストフード店「めひらすバーガー」が繁盛した際は怪夢瑠十人衆共々真面目な商売に精を出していた。
基本的に「悪人」であることに強い誇りを持っているが、前述のめひらすバーガーの商売中に暇だからと悪事を強要してきたマンに対し「悪事から足を洗った」と言って拒んだり、悪事が思いつかない様子を見かねたマンの「井戸に毒を流して住民を苦しめる」という提案にドン引きして却下したり、ウル忍と共に将軍が手配した国営住宅「つるかめ荘」で生活することになった時はウル忍の面々が揃いも揃って一般常識が欠如していることを嘆くなど、悪人らしからぬ一面を覗かせることも多い。
また、年齢もあってか無類の子供好きで、マンとレオが
沸苦のジュースで赤ちゃんになった時は始めは殺すつもりだったが結局思い止まって可愛がってしまった。
とはいえ、戦闘ではタロウや
ティガをはじめとしたウル忍年少組にも一切容赦を見せないことから根っからの子供好きというわけではなく、また息子のキミヒロがワガママを言い出した際も容赦なくゲンコツ制裁をお見舞いするなどそれなりに厳しい面を見せる。
連載が進むにつれ、割とメンタルが脆い一面も目立ち始め、特に『超』最終回では電車で女性に席を譲ってもらい、老人扱いされたショックから朧党解散を宣言するが、実際はその女性が別の人に席を譲ろうとしていたという事実を知ると活力を取り戻し解散を撤回した。
人間関係
自分たちの野望を妨げるウル忍とはもちろん敵対しており、取り分けマンに対しては「マンのバカをやっつけてからじゃないと、鶴亀の国を征服しても面白くねぇ!」とダイナに述懐するほどの宿敵関係にある。
その一方でウル忍と朧党それぞれに共通の敵対勢力が登場した場合は共闘することもある他、マンがとある一件で朧党に寝返って味方になった時は報酬自身のブロマイドを与えたりと厚遇していた。
セブンとアミアの息子である21を溺愛しており、彼が生まれたと知った時は出産祝いを持って挨拶に来た他、
彼と動物園に行ったり一緒に風呂に入ったり5冊分のアルバムを撮り貯めしてたり…etc.と、やる事成す事がもう爺バカのそれである。
(ただしアルバムは部下への示しのために全部燃やしてしまった)
作戦に失敗した部下や裏切り者には容赦がないが、休暇中に出勤させてしまった
笹比羅や酷暑の中無理矢理呼び寄せた冷凍忍獣達にはお詫びとして休日手当を与えたり、死亡した部下
その割には何事もなかったかのようにしれっと再登場してるのは多分気のせいを弔うなど、基本的に部下想いで信頼も厚い。
特に側近への思い入れは強く、『疾風』血祭党編で貧窮に堪えかねて血祭党に寝返った十人衆を「
何があってもお前たちはわしのかわいい子分だ!!」と水に流して助けに行き、『超』
虓魔王編で雷鬼ジャミラから笹比羅の戦死を知らされた際には、父親を殺された息子・守の分まで激怒し、『
輝』闇の邪法編で配下の忍獣が次々と怨霊党に寝返る中、壊滅を危惧する笹比羅に対し「
朧党なんかつぶれてもかまわん!!」と断言し十郎の救助に専念するよう言い聞かせるなど、シリアス編では度量の大きさを垣間見せる見せ場も度々出てくる。
マンも「固い絆を一度結んだ部下に対しては何においても助けにいく」という彼の信念を高く買っていて、血祭党や怨霊党との戦いでは積極的に助太刀に赴いている。
一方、暗血羅を信頼せずテレビを観ながら「今回の忍獣もやられちゃうんだろうな~」とボヤいたり実際その通りになったが、鬼出毘流を節分の鬼役のためだけに呼び出し(しかもそれを40年間)、他の仕事をさせなかったり、ラーメン屋店主オーディションに参加した牙津を「こいつ嫌い」という理由で落選させるそれなのに牙津もよく怨霊党に寝返らなかったもんだよ…、当時幹部格だった挫流鈍の凶悪さに辟易してゾフィーと共謀して刑務所送りにするなど、部下への信頼感や扱いは相手によってまちまちな模様。
田舎暮らしで、90歳になる母親がいる。鶴亀の国を征服するまで帰らないと宣言して上京してきのに実現できていないことには忸怩たる思いを抱いており、親孝行のために奮起して大戦力を投入した回もある。
今でも親交があり、年賀状は毎年元日に届くように投函しているが、一度出し忘れてしまったことで太陽にゴミ袋を被せて正月自体を無くそうと企んだことも。母親が知ったら泣くぞ…
「みどーなんか正月に年賀状出してますよ」by怪夢瑠
「あんな礼儀知らずなクソボケと一緒にするなーっ!!」
戦闘能力
連載第2話『冥府羅州出現の巻』でマンとセブンに
盾にされたことに始まり
基本的にウル忍に煮え湯を飲まされてばかりだが、首領を勤めるだけはあって忍者としての実力は非常に高く、忍術は主に風属性の技を得意とする。
ちなみに悪人ながら忍者免許はちゃんと取得しており、紛失したらすぐに再発行しにいくほど律儀。
一方で手裏剣の腕前はからっきしで、そのヒドさたるや標的に投げるはずが全く明後日の方向に飛んでいってしまうという某忍たまのよい子達並のコントロールの悪さで、部下達からも「何もせずに隅で座っててください!」と戦力外通告を出されて厄介払いされたことも。
年齢ゆえにスタミナには欠け、コミックス2巻発売記念でページが増えた『超激厚 30ページの巻』では
1ページ目から不安を訴え怪夢瑠に励まされるものの、結局いつもと同じ21ページで力尽きた。
Wiki籠りに追記・修正を懇願することだけ考えろ!!朧党なんかつぶれてもかまわん!!
- 初代『疾風編』の毒チョコ作戦が失敗したのは、実行するタイミングを間違えたのとただ単にウル忍(特にマン)を狙っただけでバカにする気が全くなかったからめひらす達が気の毒だった・・・ -- 名無しさん (2024-12-30 09:01:47)
- 行方不明になってたときに分裂した朧党が彼の帰還とともに元鞘に収まるというカリスマの持ち主。普段はあんまりそんな感じしないけど -- 名無しさん (2024-12-30 10:44:52)
- 悪党だけど忍者免許はちゃんと持ってるしなくしたらすぐに再取得しにいくくらいには勤勉 -- 名無しさん (2024-12-30 11:45:19)
- てっきりダークギャザリングの卒業生かと空目した名前 -- 名無しさん (2024-12-30 17:31:10)
- 邪札の時にまさかメフィラスの過去のツケが色々回ってくるとは思っていなかったな…(怨霊党の野望の為に十郎が生け贄にされる、朧党の忍獣の大半が離反)でも凄いかっこよかったぞメフィラス -- 名無しさん (2024-12-31 18:38:16)
最終更新:2024年12月31日 18:38