登録日:2024/03/02 Sat 15:22:06
更新日:2024/12/08 Sun 09:45:27
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概要
ヒューマンバグ大学の裏社会系人気シリーズ『華の天羽組』に登場するキャラクター。天羽組の構成員の一人で、主人公である小峠華太の先輩(兄貴)である。
通称、和中の兄貴、日本刀の和中、カズレーザー。
天羽組の中でも特に人気が高いキャラクターの一人で、野田一や
小林幸真と共に
「天羽組御三家」と称されることも多い。
金髪と赤色の瞳、肉食獣のような目が特徴。身長は181cmで、天羽組の中では小林に次いで高い。
服装は赤い服と黒いズボンを身に付けていることが多い。
現在生存している天羽組構成員の中では天羽桂司(組長)、天羽京子(姐さん)、野田一(若頭)、須永陽咲也に次いで年齢が高く、30代後半~40代前半と推定される。
担当している声優は畑耕平氏。ちなみに畑氏は他の天羽組のキャラクターも多数演じている。
性格
狂人BIG4の中ではおとなしい方の性格であるとされる。激怒した場合を除いて小林や野田のように大声で叫ぶことは少なく、普段は真面目でクールな男という印象が強い。
普段は寡黙で喋り方も温和寄り。その時の状況に応じて適切な諺や四字熟語を使用するなど頭と育ちが良さそうな印象を受ける。また組長などの目上の人間に対してはとても礼儀正しい。
小林と違って相手を殺害することは不本意に思っているらしく、相手が余程の外道でもない限り、命までは取らないことが多い。しかし比較的おとなしいというだけで一応狂人枠という事もあり、ケジメが必要な相手(舎弟を含む)に対しては容赦なく手足を切断することもある。
相手に更生の余地がないと判断した際には相手をバラバラにして殺害することもあるが、その際にも「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…」と念仏を唱えることが多い。
しかしその割には、「実戦で人を斬りたくてヤクザになった」とも語っているが…。
後述するように極道としては最強クラスの実力を持ちながら謙虚な努力家であり、「俺には才能はない。だから必死に努力してきた。」と語っている。
後輩(舎弟)たちに対する面倒見も良く、例えば華太に対しては厳しくも熱心な教育を施したり、華太が重傷を負って入院した際には見舞い品として
林檎を持ってくるなど、他の兄貴たちに比べて舎弟に配慮している印象がある。
また舎弟たちに剣道を教える際にも木刀ではなく、より安全性の高いスポーツチャンバラ用の棒に変えていたりする。
それでも実力差がありすぎて、死にそうになっている舎弟(速水泰輝など)もいるが。
しかしながら本質的には
好戦的な性格であり非常にプライドが高く、負けず嫌いであるという一面もある。
例えば
伊集院茂夫(拷問ソムリエ)や六車謙信(京極組)などの実力が近い剣豪との戦いでは
一対一での勝負にこだわり、他の人間がサポートするのは厳禁としている。
華太はその2回とも余計なサポートをしたため、和中から
流血を伴うえげつない制裁を受けている。六車との戦いでは戦闘の最中に六車に向かって拳銃を撃ち、伊集院との戦いの後は「あのまま続けていたら勝てましたか?」と余計な質問をしたため和中を怒らせている。そのため小林や野田ほどではないものの、華太からはかなり恐れられている。
堅気(一般人)に対して優しいのは他の兄貴達と同じだが、和中は(小林と同様に)特に子供に対して優しいという特徴がある。本人も子供の前では普段の堅物のような表情を捨て、柔らかい笑顔で接することが多い。また、女性に対しても優しい。
そのため子供や女性などに危害を加えたり殺害するような外道に対しては激しい怒りを露わにする。また対戦相手が子供を食い物にするような外道だった場合は戦闘能力が桁違いに跳ね上がる。
天羽組シリーズ最初期だった初登場時はまだ和中の設定が確立していなかったのもあってか今のような堅物ではなく、どちらかと言えば「外道」寄りの人物像であった(もっともその辺は坂元の兄貴を筆頭とした他の兄貴達、というか天羽組全般に言える。小林の兄貴や須永の兄貴ら、レギュラーとなる狂人兄貴も同様だった)。
普段は寡黙であまり表情を変えないという点は現在と同じだが、カチコミの際には満面の笑みを浮かべながら「お前の断面を見せてくれ!」「薄切り豚肉になれやぁ!」などと叫びながら敵を斬り刻む姿は、普段からキレている野田や小林とは別ベクトルの狂気を醸し出す。
また華太に対して「死体を隠すのに失敗したらお前も死体になる」と脅した事もある。(これに関しても、野田の兄貴がミスイコール死と何度も教育しているなど天羽組全体に言える事ではある。)
特技
先述の通り沢山の諺や四字熟語を知っている他、
外国語も得意である。その
英語力を活かして
日本刀を海外に売るビジネスもやっている。
また歴史や社会問題についても詳しく、海外の人身売買や最新の科学技術などについて華太に語るなど教養が豊かなインテリヤクザである。もっともこれらダークな話題の中には、
和中自身の強い正義感から納得していないものもある。
趣味
生真面目な性格からか趣味は特に無いらしく、「そんな暇があったら剣術の修行をする」と語っていた。
ただ上述したヤクザになった理由から推測するに、相手の断面を見るのが趣味であると捉えることもできる。また、かつては粛清対象の相手をシュラスコやサイコロステーキなどの食べ物に例える癖もあった(最近はあまり無いが)。
好きな食べ物は桃、
麻婆豆腐、阿闍梨餅。
偶然にも後ろ2つは四字熟語になっている。
経歴
和中蒼一郎は裕福な士族の家に生まれた。
ヒューマンバグ大学の裏社会シリーズの主要登場人物は華太や野田、小林のように悲惨な幼少期を過ごした者が多いが、和中は例外中の例外であると言える。
本編中にはまだ登場していないが、双子の弟もいるらしい。
幼少期から謎の流派で剣術の英才教育を受けており、免許皆伝クラスの実力を得た。
ちなみに和中はヤクザになったことを申し訳ないと思っているのか、昔いた流派について語ることは一切していない。
その後、天羽組に入社するが、既にほとんどの先輩より強かったため、自分より弱い先輩に「敬語を使わない」「礼儀を払わない」などの問題点が目立っていたため、上下関係が厳しい組内では嫌われていた。若い頃の和中は今のような謙虚な性格ではなかったのである。
そんな彼が変わったのは大先輩の
工藤清志と木刀で勝負することとなった時。この戦いは途中まで和中が勝っており「何のために戦っているのかわからない」と言ったが、これで火がついた工藤に
「お前のためだよ!人を優劣で見下してんじゃねえ!」と怒鳴られ、それからは先輩に対する態度を改めると同時に、
任侠を重んじる正義のヒーローになった。
戦闘能力
天羽組の
小林幸真や天王寺組の戸狩玄弥、京極組の一条康明などと並び、
極道としてはバグ大最強クラスであると言われている。
また、
剣豪キャラとしても
CODE-EL出身のバースや京極組の六車謙信、エルペタスのミストと並び
最強クラスである。
ほぼ
日本刀のみで戦い、拳銃などの銃火器は滅多に使用しない。特に
袈裟斬りを得意としている。しかし完全に日本刀オンリーというわけでもなく、状況によっては目眩ましのために煙玉を使ったり、手裏剣を投げることもある。
このように臨機応変に動けるのも和中の強みであり、
日本刀以外の武器も取り扱うことができる。
和中の最大の特長としては、京極組の久我虎徹すら上回る作中最速クラスのスピードを持つことがあげられる。そのおかげで相手が拳銃等で武装した集団であっても、一瞬で一網打尽にしてしまうことも多い。
また重傷を負っても弱音を吐かない強靭な精神力の持ち主でもある。
ちなみに小林や青山琉己ほどではないものの、柔道や空手、合気道などの肉弾戦の格闘技も得意である。
人間関係
ここでは和中と関係の深い主な登場人物を紹介する。
天羽組
『華の天羽組』シリーズの主人公。
お互いに強い信頼関係で結ばれており、和中からは強い期待も込めて可愛がられており、華太の方も和中を尊敬している。ちなみに和中からは「華太は決して天才ではないが、努力量と根性は凄まじい」と評価されている。
しかし華太が和中の戦闘の邪魔をした際には流血を伴う制裁を喰らうこともある。
和中からは初期こそ苗字の「小峠」と呼ばれていたが、途中から下の名前で呼ばれるようになった。
天羽組の組長。
和中は彼に絶対の忠誠を誓っており、後述の伊集院との戦闘中ですら天羽の「今すぐやめなさい」という命令には素直に従っている。
ちなみに動物好きな人物であり、愛犬ラッキーの世話を華太や和中に指示することもある。
和中の先輩で、天羽組御三家の一人。現在は若頭。
「表向きは凶暴だが、本質的には慎重派」という、和中とは真逆の性格の持ち主。それもあってか初期は和中とは仲が悪く、(和中が後輩であるにもかかわらず)和中から呼び捨てされたりタメ口をきかれることもあった。
しかし心の中では野田を信頼しており、天王寺組に雇われた殺し屋が野田に重傷を負わせた際には激怒しており、のちに天王寺組の関東支部に行った際には「よくも野田の兄貴をやってくれたなぁ!」と叫んで雑魚6人を殺害している。
ちなみに工藤の葬儀の後に野田、和中、飯豊朔太郎の3人で行った飲み会では野田が「和中は今でも先輩にタメ口をきくことがある」と笑いながら言っており、和中が「それはすみませ…いや、すまん」と返した。その後は「それ、わざとだろ?」と突っ込まれたが。
和中の後輩で、天羽組御三家の一人。
和中と並ぶ天羽組最強戦士の一人だがスピード重視の和中とは対照的に、こちらはパワーを重視している。また、性格や生い立ちも結構異なる。
本編中では和中との関わりは薄いように見えるが実は仲が良いらしく、2023年の新年最初の動画では2人で漫才を披露してくれた。
また、柔道は小林の方が強く、逆に剣道は和中の方が強いらしい。ただし小林も剣道6段クラスの実力はある。
野田や和中の先輩。新人時代の生意気だった和中を更生させた偉大な人物。
天王寺組との抗争で戦死してしまうが、工藤の葬儀では和中も大粒の涙を流した。
天羽組の元組員。華太とは同期だった。
高校時代はヤンキーであり毎日暴力を振るっていたが、極道の世界に入ってからも学生時代のノリで生きてきたため、幹部まで登り詰めた華太と異なり、30代になっても下っ端のままだった。また、自分が気に入らないことであれば警察官にも噛み付くという問題児でもあった。
出世できなかったため貧乏のままであり、内職として半グレと手を組んで改造エアガンの密売にも手を出していた。しかも小学生の娘にも手伝わせていたことから、天羽が激怒し、諭旨解雇となった。
後日、天羽から呼び出された際にも言い訳をしたため、「汚い腕で子供を抱くな!」と激怒した和中によって片腕を切断された。しかし一応は娘との仲が良かったのもあって、命までは奪われずに済んだ。
その後は天羽組を辞め、現在は堅気(一般人)として暮らしているという。
ライバル
京極組に所属する剣豪で、和中の永遠のライバル。名前の由来は
上杉謙信。
五十嵐幸光や久我虎徹、一条康明と並ぶ京極組の良識派の一人。
和中が「スピード重視で、凄まじい努力によって本流を極めた」のに対し、六車は
「パワー重視で、我流で2本の日本刀(二刀流)を極めた」という違いがある。
正々堂々とした勝負では最強クラスであるが、長い間刑務所にいたのもあってか、
不意打ちや騙し討ちへの対応が苦手という弱点もある。
天羽組との抗争では和中と戦ったが、陰に隠れていた華太が拳銃を撃ったため重傷を負う。その後は
「六車は粛清対象ではない」という和中の判断により闇医者に運ばれ、一命を取り留めた。
現在は弱点の克服のために伊集院茂夫の道場に通っている。ちなみに京極組のメンバーでは唯一、伊集院から敬語を使われている。
通称「拷問ソムリエ」。瓜生龍臣と並ぶ作中最強クラスの人物の一人であり、裏社会では「伊集院だけは絶対に敵に回すな」と恐れられている。
あらゆる武道に精通しており、肉弾戦のみならず剣術も得意。
劇中で初めて対面したのは、天羽組から解雇された元組員(外道)が若い女性に暴行を加えて殺害した事件。粛清に赴いた天羽組と仇討ちを依頼された伊集院とでターゲットが被ってしまう。
上記の経緯を詳しく説明しなかった事で伊集院に庇っていると誤解され、しかも和中も和中で実力行使に出て「旦那の断面が見れるなんてなぁ!」と嬉々として挑みかかったため両者間で激しい戦闘になってしまった。
「このまま続ければ間違いなくどちらかは死ぬ」と焦った華太が急いで天羽に電話連絡、「その戦闘はすぐに辞めて、外道の身柄は伊集院さんに譲りなさい」という命令が下り、この時の戦闘は中断された。
しかし実はその後、伊集院は密かに和中を拷問室に呼んでおり、伊集院が外道を拷問した後、和中はトドメとして外道の両手、両足を切断しダルマにして殺害した。基本的に伊集院は部外者にトドメを譲る事は無いのだが、彼なりに天羽組の面子を考慮した結果であろう。
宿敵
京極組の外道構成員の一人。
和中や六車と並ぶ実力を持つ剣豪だが、あくまで正々堂々とした戦いを好む彼らとは異なり、勝つためならば
卑怯な手も使ってくる人物である。
京極組が支持している政治家の山添と一緒に中華料理店で食事をしているところを和中たちに襲撃され、戦闘となった。やはり
「炒飯が乗った皿を剣で吹き飛ばして、相手が視界を逸らした隙に攻撃する」という卑怯な手を使おうとしたが、それを和中に見破られ
「剣士以前に人として腐っている」と厳しく批判されながら
一刀両断されて死亡した。
ちなみにその前に
紅林二郎シリーズにも登場しており、ショッピングモールに自動車を衝突させたり飲食店に
ゴキブリをばら撒くなどの悪事をはたらいていたが、最終的には紅林に倒された。
タイ王国に拠点を置く巨大マフィア組織。
表向きは世界各地の風俗街を管理する組織とされているが、その実態は日本人を含むアジア人の子供を誘拐して片腕を切断し、さらに富裕層に売り飛ばすという恐ろしいことをしている超悪徳組織である。
ある支部は和中によって壊滅させられたが、まだ本部と他の支部は残っており、和中は未だにナックルアイから指名手配されているようだ。
追加、修正は和中の兄貴に剣術で勝った人にお願いします。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……
- vs戸狩の戦闘好き -- 名無しさん (2024-03-02 22:41:57)
最終更新:2024年12月08日 09:45