[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

むらびと(どうぶつの森)

登録日:2022/01/13 Thu 14:18:55
更新日:2024/12/06 Fri 07:49:46
所要時間:約 11 分で読めます




「カレイを釣り上げたー…って、んん??」

「これって、もしかしてヒラメ? ヒラメなの…?」



任天堂より発売中のスローライフ体験(シミュレーション)ゲーム『どうぶつの森シリーズ』の主人公(むらびと)について記載する。
村人違いはもしかしてこちら?


【概要】

一人暮らしを始めて、舞台の村(街or無人島)に越してきたばかりの人間の男or女で、プレイヤーの分身。
デフォルトネームが設定されておらず、また固有の名前もプレイヤーが任意で決められるため無い*1ので『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』や『マリオカート8』への客演時の名称から「むらびと」と呼ばれることも多い。
後述の両親を除けば、基本的には作中で唯一と言っても良い人間のキャラクター。*2
ただ見方によっては人という「どうぶつ」の一種とも言え、他のキャラの反応からも特別珍しい訳ではない様子。サルやゴリラの住人で例えると「イヌオオカミ」位の関係なのだろう。

基本的にセリフは表示されるが声を発することはなく、どの作品でも効果音や選択肢だけで済まされている。この点から所謂喋らないタイプの主人公だともいえる。
また、意外に礼儀正しいところも特徴の一つで、【他の人の家に入る時にノックする】というゲームでは異例の振る舞いが有名。


【人物像】

基本的に一人称の設定は無い(『とびだせ』では村長プレイヤーに限り、男主人公は「ぼく」、女主人公は「わたし」である)。また名前とは違ってプレイヤーが設定する機会も無い。
先述したように直接的なセリフは発しないものの、(中性的な口調の独り言や選択肢、及び表情や仕草やリアクション、効果音などという形で)プレイヤーの行動や意思を代弁してくれる。
ここからある程度本人の性格は推測でき、フランクな返事の選択肢とノリの軽い独り言の多さ、すぐに住人たちと馴染む点から、社交的かつ陽気な性格と思われる。
加えてうっかりハチの大群に遭遇して刺されても「ハチに刺されちゃった イテテ……」で済ませたり、道具が壊れてしまっても「ずいぶん使ったからなあー」で割り切ったりと、かなりポジティブシンキングなところもある。
更にムシやサカナについても度々豆知識を披露したり、ノリツッコミや冗談やダジャレを多々絡めてコメントしたりすることから、結構博識かつ語彙もオヤジギャグの才能も豊かな様子。
ただ、たぬきちのローン完済即無断増築に文句一つ言わなかったり、『とびだせ』では引っ越して来るなり住民らに新しい村長だと勘違いされ、訂正できないまま流れで就任してしまうことになるなど、少々押しに弱い部分も見られるが。

趣味に関しては、釣りや虫取りをはじめプレイヤーの行動次第ということになるが、人によっては落とし穴をひたすら作りまくったり、網で誰かを叩いてみたり*3といったイタズラを企てることもできる。ただ、あまり執拗にやるとドンドン嫌われていくのでほどほどに。
ちなみにかつては「嫌われた住人は引っ越しやすくなる」という都市伝説もあったが、最近ではガセ情報という説が有力。つまり「(住民を入れ替えたくて)おいだせどうぶつの森」とばかりに毎日イタズラしても、単に気まずくなるのがオチのようだ。

正確な年齢は不明だが、他作品での描写も踏まえると一応は未成年といったところだろうか。
後述の通り服は何でも着られること、親元を離れて一人暮らしを始めたばかりで母に心配されていること、マイホームのローンが組めること(現実世界では基本的に18歳から)、車を運転できること(ハッピーホームデザイナーやポケットキャンプで見られる)といった推測できる描写はあるが、いくらロンパースを着られるからと言っても赤ちゃんではないだろう。


【身体的特徴】

●顔・髪型

他の作品でよく見る右を向いている表情が有名だが、勿論これ以外にも色々できるのでこれはプレイヤー次第だろう。
髪型で言えば、男の子なら「前髪ギザギザな超短髪」「無造作なくせっ毛風」。女の子なら「外側の跳ねたショートヘア」「前髪を揃えたポニーテール」辺りをよく見かけるかもしれない。
作品によっては、ゲームの開始時に居合わせた「みしらぬネコ」やタクシーの運転手(かっぺい)に話しかけられた際の返答次第で決まったり、初めからキャラメイクして登録できたりする。
勿論、髪型は後から理髪店に頼んだり、を使って自分で変更したりもできる。なお作品によっては顔のパーツや性別まで簡単に変更できる場合もある。最近はツルツルの坊主にもできる。
ちなみにシリーズ初期はあまりバリエーションが無かったこともあり、例えば男の子だと角の付いたバイキングのかぶとが標準装備だったこともあった。


●身長

身長に関しては男女共通で、具体的な数値は不明だがグラフィック上はしずえよりは背が高く、オオカミやカンガルーの住人とほぼ同じ位。ちなみに『とびだせ』からは等身が高くなっている。
全年齢向けなので女の子がつるぺたなのはさておき、よく見るとお腹周りのぽっこりしたメタボ体型なので、水着のマイデザインとかで悩む人は割と多いらしい。

服のサイズは、種族や体格を問わず住民全員が着られるので特に決まっていないものと思われるが、赤ちゃん用のロンパースから幼稚園のスモック、学ランやセーラー服、スーツ、更には宇宙服とヘルメットまであり、当然むらびともこれらを全て着用できる。『とびだせ』からはジェンダーレス化という時代の流れか、男の子がワンピースを着ることもできるようになった。
ちなみに服を着ていない姿は、ノースリーブの肌着とステテコ型のパンツ(or黒いズボンやスカート)に裸足。これが実質扱いで、このまま外を歩くと驚かれることもある。
これよりも薄着なバスタオルやバスローブ、全身タイツなんていう服かどうか首を傾げてしまうものもあるが、一応作中ではこれでも服扱いなので別にビックリされない。


●身体能力

ある意味彼(女)らが有名になってしまった原因
あくまでも普通に暮らしているだけの住人のハズ……だが、実際の作中では人間離れしたことを多数やってのけているスーパー一般人
全部書くとキリが無いので、あくまで一例だが挙げてみる。

  • どれだけ重い楽器や自動車でも一人の力で引き摺って動かせる。そしてポケットに入れられる
  • 巨大なジンベエザメ一本釣り*4本来水深200m程に生息するダイオウグソクムシなどを素潜りで捕獲。
  • 普段ハチの巣を落とした時に出てくるのは、実はスズメバチorアシナガバチ*5。つまりあの大群に何度も刺されまくっているはずなのに、毎回顔を腫らして「イテテ……」で済ませてしまう*6。更に顔の腫れは店で売っている*7薬を服用すれば速効で治る。しかもこの薬、風邪薬と兼用である。
  • 『とびだせ』にて、素潜り中に現れるクラゲに何度刺されようが数秒間痛がるだけで済む。*8中には公共事業(特に交番)を出すために素潜り状態で放置してあえて刺さることも……ドM?その上『あつまれ』では毒性の弱いミズクラゲではあるがこちらが捕まえる側になった。勿論手掴み。
  • 猛毒グモのタランチュラやサソリに刺された場合は1発で気絶するが、やはり起き上がってしまえばピンピンしているなど非常に強靭。……狂人?*9
  • ただの作業台で木材からダブルベッド、鉱石から精巧な金属製品、果てはサイロといったものまで作り出す。その上レシピを少し目を通しただけで作り方を完璧にマスターしてしまう。一人TOKIOか?
  • 明らかに派手な転び方をしているのに、顔面から地面に衝突しようと脳震盪どころか鼻血すら出ず、何事もなく早々に起き上がる。また何度転倒しても擦り傷一つできずに無傷で立ち上がる。
  • フルーツなど食べ物を一気に食べてもお腹を壊したり太ることもなく*10、どんなに熱そうな料理やコーヒーでも黙々と味わい、箸やスプーンが付いてなかろうとわずか2秒程度でそもそも器ごと完食。さらには生えているキノコや、掘り起こしたばかりの筍も生のまま食べる。
  • 至近距離でクラッカーを鳴らされようが拡声器で叫ばれようが微動だにせず、「置き花火」から吹き出している火花を全身に浴びても火傷もせずに平然と立ち続けている。


お 前 の よ う な む ら び と が い て た ま る か 。


上記のような身体能力を見込まれたか、『スマブラ』にもファイターとして参戦(詳しくは後述)。スローライフとは?
加えて身体能力以外にも、寸分違わず風船を撃ち抜くパチンコの腕前を誇り、園芸やDIYやキャンプや料理、果ては村長の務めも幅広くこなすなど、マリオさんもビックリな多芸多才ぶりも発揮する。


【親族】

直接登場したことはなく名前や容姿も不明だが、父母がいることは確定しており、(のほうが圧倒的に回数が多いが)我が子に手紙を送っているなど家族仲が良いことが窺える。両親以外には兄弟姉妹などの親族がいそうな気配が無いので、今のところむらびとは一人っ子という説が有力。
なお、プレイヤー側からは両親に向けて手紙を書くことはできない。

●母

ゲーム中での表記は「はは」。
引っ越して数日後に無事に引っ越せたかどうかを訊ねる手紙を送ってくるのを皮切りに、季節の変わり目などに川柳や短歌のような文面の手紙(に加えて時々オカンアート)をちょくちょく寄越す。作品によっては誕生日にはケーキを送ってくれることも。
主人公の冗談好きなところはおそらくこの母譲りなのだろう。
ちなみに花粉症らしく、季節になるとお手製のティッシュケースをくれることも。

余談だが、「はは」シリーズの家具は母からの贈り物限定アイテムという訳ではなく、住人によってはデフォルトでこのシリーズを使用していることもある*11。言わずもがなだが、この場合は住人の親が作った家具ということだろう。

●父

ゲーム中での表記は「ちち」。
母と同じく手紙をくれることがあるものの、父の日など限定なので母と比べて影が薄いのは否めない。


『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおいて】

前述の通り彼(女)らは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』から「むらびと」名義で参戦している。英語版でもまんまVillager(村人)という。

参戦させる案は『X』の頃よりあったが、当時は戦闘向けのネタが無いということで見送られた。
……しかし、蓋を開けてみればスコップや虫取り網片手に戦場を駆け*12ビームミサイルさえも素手で掴んでポケットに突っ込んでは、大先輩たるミスター・ニンテンドーや黄昏の勇者電撃ネズミピンクだまにも恐れず投げ付ける、そんな恐るべき一般人、いや逸般人だった。スローライフとは?(2回目)
攻撃中もあの笑顔なので逆に怖い。また、攻撃をくらったり撃墜されたりしても、ビックリ顔にはなるが他の多くのファイターたちのように悲鳴も上げない。彼(女)らを呼ぶ時、ナレーションがいつものテンションとはうってかわって「ムラビトォー……」などと困惑しているかのような声を出すのもむべなるかな。
おかげでついたあだ名は、シリーズタイトルに引っ掛けて「かかっておいでよどうぶつの森」「場外へとびだせどうぶつの森」
ステージの一つである「特設リング」でのリングネームは「スローライフの伝道師」。カラーバリエーションでは性別や髪型なども変わり、8種類全て完全に別人。
ただの一般人(?)だがトリッキーな技が多い。
最後の切りふだは「ゆめのマイハウス」。
たぬきちたちを召喚して相手を閉じ込めつつ家を建築、最後には大爆発という色々な意味でブッ飛んだ技である。
なお彼(女)らの参戦をキッカケとしてか、同作には同じく戦闘とはあまり関係なさそうな人も参戦している。
その他、ピットのエンジェランドにおける特殊アピール(通称「天界漫才」)で聞けるコメントでは、「大乱闘で初めてひらがなを使った名前」と紹介されている。*13


「全員参戦」がコンセプトの『SP』でも勿論続投。
ちなみに、似たような性能のしずえさんも同作から「さん戦!」したがダッシュファイターではなく、骨格から違う完全新規ファイターで、似たような技があるのも文化の共通性故とのこと。
弱攻撃が百烈攻撃とフィニッシュワザと下空中攻撃がカブの数問わずメテオ出来るようになる変更点もある。
つかみを使用して落ちているアイテムを拾える原作再現も。
一方で飛行可能時間が少ないまま使用すると風船が一個になる仕様が実施。
元から弱かった復帰がさらに弱くなってしまった。

【『マリオカート8(DX)』において】

『スマブラ』のインパクトが強すぎるが、『マリオカート』シリーズにもしずえさん共々参戦。
『8』では追加コンテンツとしてだったが、『8DX』では初めからプレイアブルキャラとなった。
男の子と女の子で別枠で、二人とも中量級だが性能は少し異なっている(タヌキマリオ・ネコピーチとほぼ同じ)。ちなみにしずえさんは軽量級。イヌと人間の差であって女の子が重い訳ではない……はず。
カートは勿論バイクやバギーも難なく乗りこなし、目玉の無重力エリアや空中、水中まであらゆるコースを乗り物一つで走り抜ける。まあ、ダイオウグソクムシ素潜りで捕まえるくらいだし……。
なお、しずえさんは『とびだせ』時代のボイスで喋ってくれるが、元々ボイスが無いむらびとたちは残念ながらこちらでも無言。その代わりアイテムを使った時などは表情豊かにリアクションしてくれる。



「やったぁー!」
「『むらびと』の記事、作成できたー!」

「あとは追記・修正よろしくー!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • どうぶつの森
  • 主人公
  • むらびと
  • 人間
  • 頑丈
  • 男の子
  • 女の子
  • おとこじゃないわよ
  • おんなじゃないやい
  • 村人
  • ムラビトォー
  • かかっておいでよどうぶつの森
  • 不死身
  • お前のようなむらびとがいるか
  • スローライフとは?
  • スローライフの伝導師
  • 万能
  • ヒト
  • 村長
  • スーパー一般人
  • Villager
  • 逸般人
  • 場外へとびだせどうぶつの森
  • 多芸多才
  • 強靭
  • むらびとの人間離れ
  • マリオカート8
  • スマブラ参戦キャラ
  • 村長
  • 島民代表
  • どうぶつの森シリーズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年12月06日 07:49

*1 メディアミックスにおいてはこの限りではなく、例えば劇場版においては「あい」という名前である。

*2 テレビを観ると人間らしいものが映っていたり、人体模型の家具があるなど人間が他にもいるように示唆されたりしてはいる。

*3 親しい住人なら直後に謝ることもできるが、そこまで親しくない相手だとそのまま泣かせたり落ち込んだりさせてしまうので注意。

*4 このことは柳田理科雄も研究している。

*5 初期は本当にスズメバチだったが、最近は単に「ハチ」とだけ表記されているので、スズメバチのような見た目だが現実で言うどのハチに当たるかは不明。なおミツバチは別にいる。

*6 『あつまれ』では2回刺されると気絶してしまうようになった。過去作と比べたら弱体化しているように見えるかもしれないが、現実では同じ種類に2回刺されるとアナフィラキシーショックで最悪死んでしまうので、気絶で済んでいるあたりはやはりまだ人間離れしていると言えそう。

*7 『あつまれ』ではDIYでも作れる。

*8 『とびだせ』のゲーム内ではクラゲの種類までは明言されないが、刺された際のモーションを見る限りそれなりの毒性を持つ種類であることは確か。クラゲの毒は種類によってチクッとする程度から数分で生死に関わるものまでピンキリだが、ミズクラゲだとすると逆に刺されてもここまで痛がる程でもないとのこと。

*9 なお現実のタランチュラは噛まれても痛みこそあれど、死ぬことはおろか気絶することすらないレベルで毒が弱いため、むしろあのむらびとを気絶せしめるタランチュラの方が現実より危険な可能性さえ出てきた。サソリは現実で刺されると命に関わる種も存在するが、比較的少数。どちらにしても不用意に近づかないようにしよう。

*10 『とびだせ』以前では、食べても特別な効果は無いため無限に食べることが出来たが、『あつまれ』では10食分で満腹になるようになった。それでも一仕事するかトイレに座った瞬間腹が減る。

*11 例えば『あつまれ』ではコグマのメープルがははのクッションを、ヒツジのアクリルがははのティッシュケースを所持している。

*12 日用品を用いて戦うのは『ポケットファイター』等の前例があるが、原作で戦闘と無縁のキャラクターが行うのは非常に珍しい。

*13 厳密には既に『DX』で参戦しているこどもリンクに使われているので初ではない。もし「全部ひらがなを使った名前」としていたなら合っていた。

*14 手に持って歩いたり部屋に飾ったりでき、またプレゼントの包みが括り付けられた風船がどこからともなく漂ってくることがある。更に『あつまれ』における「たぬきマイレージ+」には「パチンコ!バルーンファイトキャンペーン」というものがあり、パチンコで風船を撃ち落とせばマイルが貰える。

*15 男の子の『はしがあかいふく』『セピアちどりごうしズボン』は運が良ければ普通に売っている。

*16 『あつまれ』で初登場のみすずが元々着ていたのはこちら。『ポケットキャンプ』では逆にみすずがこれを着られないので、名実共に『あかずきんのふく』と互換関係になっていると言える。