登録日:2020/03/08 Sun 14:29:01
更新日:2024/12/09 Mon 08:58:19
所要時間:約 5 分で読めます
◆概要
『
とびだせ どうぶつの森』(
Animal Crossing: New Leaf)とは、2012年11月8日に発売された『
どうぶつの森』シリーズの第6作目。
対応ハードは
ニンテンドー3DS。
据置機だった『街へいこうよ』から再び携帯機に戻ったが、『
おいでよ』とは異なり上画面をメインにしている(
立体視もあるため)。
◆前作からの変更点
前作からは主に人物関係が変化しており、特にレギュラーキャラクターは大きく変化している。
- しずえが初登場。
- たぬきちはつぶきち・まめきちに商店を譲り不動産屋『たぬきハウジング』を開業。後に「ハッピーホームデザイナー」の舞台となる。
- 手紙関係が役場から郵便局へ独立。
- シャンクが靴屋を開業。
- エイブルシスターズのケイトとあさみ・きぬよ姉妹が復縁。3人で店を切り盛りするようになった。
なおこれらの店は商店街にまとめられている。
まめつぶ商店は通常の買取価格より少し安め(8割)に買い取るので、売りたいならR・パーカーズが無難。
他にも変更された点はあり、まめつぶをスーパーレベルまで発展させると苗木とジョウロが専門店に移動する。
門が廃止となり、門番は久々におまわりさんとなった。交番の種類で頼りない方とシャキっとした方が決まる。
村間の移動は電車となり、この関係でさるおが車掌に復職している。
リセットさんが諸事情でリストラ。公共事業で監視センターを置けば
復活する。
◆村づくり
本作最大の特徴。
各ソフト最初のプレイヤーは、村の駅に到着するなり
なんとこの度就任した新村長として迎えられるところからスタートする。
過去作通り村人とおしゃべりしたり、
村長だろうと一銭もまけないたぬきちの借金を返したりアイテムを収集したりする傍ら、秘書
しずえと共に村を発展させることになる。
なお何もしなかったからといってペナルティは一切ない。
以下、村長が出来ること。
村の中にモニュメントや施設を配置できる。
もちろん好き勝手にできるわけではなく、様々な条件(大体は村人からの提案)で解禁→しずえに提案→場所決め→カンパを募る→決められた金額までカンパが貯まるとめでたく設置される、という仕組み。
和洋折衷のバリエーション豊かなラインナップで、組み合わせ次第ではオリジナリティあふれる村を演出できる。
村のスタイルをある程度いじれる。
重ね掛け不可で変更ごとに20000ベルかかるが、花が枯れない『美しい村条例』や、夜遅くまで施設を使える『眠らない村条例』といった、従来の仕様が不便だったプレイヤー向けのものが揃っている。
なお、2人目以降のプレイヤーはカンパ以外これらに直接干渉できない。
◆新たな遊び
もちろん村長以外のプレイヤーも楽しめる要素はたくさんある。
マリンスーツを着ることで海に潜れるようになった。
海中の影と重なった時に潜ると、貝や深海生物といった釣り竿では釣れない生物が入手可能。
クラゲに触ると痺れるため要注意。
一部の家具は、R・ パーカーズのカイゾーに頼むことで別のデザインに変更可能。
もちろん無料ではなく、代金とリメイク内容によっては対応したアイテムが必要になる。
マイデザインを貼り付けられる家具も多いので、アイデア次第では全く別の使い道が生まれるだろう。
すれちがい通信で集まった、プレイヤーの自宅に関するデータを集約している。
オシャレな部屋に感嘆するもよし、気になった家具をカタログ注文するもよし、逆にヘンテコな部屋を作って名前も声も知らない誰かを驚かせるもよし。
残念ながら非売品とリメイクした家具は注文できない。
ちなみに担当キャラクターのケントは、雨だろうが雪だろうがほぼ四六時中展示場(屋外)に立っているため、プレイヤーからは発売後間もなくネタにされまくった。
リラクゼーション施設で夢を見ているという設定で、インターネット経由で他プレイヤーの村に行くことができる。
夢なので、そこで何をしようが向こうの迷惑にはならない。
夢番地というシリアルコードを発行し任意のタイミングの状態で配布することも可能。
余談だが、『
名探偵コナン』の原作者・
青山剛昌はこれを利用し
自分の村のキャラのメッセージ文に自身の近況をはじめ、今後のエピソードにまつわるあれこれやちょっとした裏話などを書くというユニークな告知方法をとることで知られている。
次の劇場版のタイトルなどの重要な情報もまずここで(ほとんど伏せ字だが)発表され、それを受けてネット上では推理合戦が繰り広げられることも。
しかも公式Twitter等を差し置いて最速だとか。
コトブキ前村長の隠居先。
常夏に固定された環境で高価な虫や魚、珍しい果物を入手できる。
また『ツアー』で入手可能なメダルという通貨を使って、特別なアイテム(マリンスーツなど)を買える。
1人で気ままに過ごすのもいいが、通信プレイにも対応しているのでワイワイするのもまた一興だろう。
ヘラクレスやコーカサスを狙って忍足してたら他の人に邪魔されるのは誰もが通る道。
プレイヤーの頭身がやや上がり、ボトムスと靴下と靴がアイテムに追加された。
服も半袖に加え長袖とノースリーブが登場し、コーディネートの幅が大いに広がっている。
ちなみに(きぞくのコートなど上着扱いのアイテムを除く)ワンピースを着ると、男女関係なく女走りになるという仕様がある。
PROデザインに長袖とノースリーブ、公共事業で顔出し看板が追加。
本作では条件を満たすとマイデザインをQRコードに変換できるようになり、長らく待ち望まれたSNSでの容易な配布を実現した。
このQRコードは『
ハッピーホームデザイナー』『
あつまれ』にも対応している。
前作までのハッピールームアカデミーにあたるもの。
外壁、屋根、ポストのマテリアルをたぬきハウジングで購入できるようになったため、こちらも加算対象となった。
◆コミカライズ
「どうぶつの森 ホヒンダ村だより」
あべさより氏作。全12巻の内、10~12巻に相当する。主人公はさよりん(女主人公)。とんぼ村同様、キャラは過去作と同一人物である。6代目ホヒンダ村の特産はりんごで、11巻でおいしいりんごの話をやった事がある。
問題点の腐媚びシーンや、コタロウの女装age・女sage、女キャラ腐女子化などはまだ残っているものの、それ以外は消滅したり、マイルドになっている。
2015年に12巻が完結した為、とんぼ村同様、4年後の2016年の大型DLC実装前であり、残念ながらDLCネタは無い。
住民は前作と共通だが、新たにお馴染みのハムスケとドレミ、ゆきみ、アンソニー、ヒノコなどが登場している。
「とびだせどうぶつの森 とんぼ村だより」
霜風るみ氏作。単行本は全1巻(ムック)。前作のシリーズでは、雑誌の別冊付録として4巻まであり、入手は非常に困難である。
ストーリーはのん太が『街へいこうよ』編の最終話で引っ越した後、しばらく立ってとんぼ村に戻って来たが、かつてのとんぼ村はすっかり変わってしまい、住民もリリアン(その後引っ越したが、1話で戻って来た)、チーフ、ニコバン以外は引っ越してしまい、大幅な住民変更が行われていた。前作の問題点だった、グレースヘイトは消滅している。
他、のん太は今まで「の」の字が描かれたTシャツとズボンしか着ていなかったが、『とびだせ』編ではおしゃれをするようになったり、リリアンが推理をしなくなったり、新シリーズに入った変化が大きい(『街へいこうよ』編は地続きだった)。
後、住民が『あつまれ』に先駆けて、袖のある服を着るシーンがある。
『ホヒンダ村だより』と同様、2014年に完結してしまった為、2016年の大型DLCには間に合わなかった為、残念ながらDLCネタは無い。
新性格住民に関しては、キザ系のヘンリーはいるが、ウチ系はいない為、そこも批判されがちな点である。
『とびだせ』編の住民(リリアン、チーフ、ニコバンは前作と共通)
リリアン♀、チーフ♂、ニコバン♂、ハムスケ♂、ヘンリー♂、ドレミ♀、スミモモ♀
「とびだせどうぶつの森 はりきり村長イッペー!」
大崎亮平氏作。「コロコロイチバン!」で、2013年7月号から2020年4月号まで連載。全7巻で、終盤は単行本未収録である。尚、7巻はポケ森編である。村の名前はイチバン村で、主人公はイッペー(男主人公)、村の特産はオレンジ。コミカライズでは数少ないDLCネタと、ポケ森ネタがある作品である。
主な住民はキング(パートナー住民)、チャンプ、ジャン(4巻から登場)の三人。
男児向けなので、男キャラメインであり、女キャラはゲストとヒロインのしずえを除き、背景扱いである。
キング、チャンプ、ジャン(特にキング)好きにお勧めの漫画である。
これまた男児向けなので、『どうぶつの森』らしいほのぼのとした場面はほとんど無く、ギャグに重視が置かれている。ギャグでしか無いが男同士のキスシーンという腐媚びシーンも多い。
ギャグや顔芸が多く、『どうぶつの森』のほのぼのさが無い事、女子住民のゲスト除く背景扱い、腐媚びシーンなどが原因で批判される事もあるが、男児からの人気は上々で、それは次回作でも受け継がれている。
主な住民(赤字はパートナー住民)
キング♂(パートナー住民)、チャンプ♂、ジャン♂
◆その他
シリーズ初の更新データによる大幅アップデートが、2016年11月2日に行われた。なんと発売から4年経つ頃での話。
主な内容は
- 対応アイテムによるミニゲーム追加
- 建設予定地に関する仕様変更(いわゆる『タヌキインパクト』が発生しにくいようになった)
- 下画面によるインテリア配置対応
- amiiboを使った各種配信
アップデート内容を反映させたパッケージ版『
amiibo+』や価格改訂版も加算すると、3DSソフトで唯一日本国内で販売本数500万本超えを記録している。
追記修正は村長がお願いします。
- まだ立ってなかったんだ -- 名無しさん (2020-03-08 15:16:52)
- これはマジで神ゲーだったなぁ…家具のリメイクがクソ楽しかった記憶がある -- 名無しさん (2020-03-08 16:22:02)
- シリーズで初めてハッピールームの限界に挑んだわ 大幅アプデの前に売ってしまったのは今なお後悔してる -- 名無しさん (2020-03-08 20:36:08)
- 初週で中々手に入らなくて当時の岩田社長が謝罪してたな DL版に初めて手を出した作品 -- 名無しさん (2020-03-09 14:32:49)
- 発売後4年も経ってから大規模アプデとかブッたまげたわ -- 名無しさん (2020-03-09 16:26:59)
- 意外とどう森シリーズ全体の項目ってまだないんだな -- 名無しさん (2020-03-26 22:17:25)
- 一時期花がしおれて消えない2日に1度のペースだったけど、最新作(あつ森)が流行る今でも何だかんだ毎日やってしまう。タヌキインパクトはアレだが、おいでよの完全版みたいな感じだし -- 名無しさん (2020-05-05 05:15:45)
- 因みに某カップそばと某ネコ型ロボットのパロディ(と思わしきもの)が存在している。どういう事か知りたい人はタヌキのおきものをリメイクしてもらおう -- 名無しさん (2020-11-14 20:34:10)
- 本作で出てくる家具の内「ちゃいろいかめ」「しろいかめ」「こちょうらん」は、前作街森だと絶対に入手のできない元改造アイテムだったんだよね。それが本作に於いてこの3つが正式に手に入るようになった -- 名無しさん (2024-01-12 16:18:33)
最終更新:2024年12月09日 08:58