ハワード・シュルツ氏がCEO(最高経営責任者)に復帰した1月7日、米スターバックスは喜びに包まれた*1。同社スタッフに人気のブログ「スターバックス・ゴシップ・ドット・コム」では、「ハウイーおじさんが助けに来てくれた!」という投稿が掲載された。ウォール街も敏感に反応。過去1年間下げ続けた同社株は、翌8日に8%も急騰した。 *1=シュルツ氏はコーヒー豆を販売していたスターバックスを買収して世界一のコーヒーチェーンにした事実上の創業者 カリスマ創業者がCEO復帰 会社の窮地を救ってくれる、先見性を持った創業者の復帰。これは産業界が好むおとぎ話だ。言うまでもなく、重要なのは、そのリーダーが正しいビジョンを持っているかどうかだ。 復帰後に目覚ましい成果を上げた米アップルのスティーブ・ジョブズ氏は理想的だが、米ゲートウェイの創業者テッド・ウェイト氏の例もある。2001年にCEO職に復帰したウェイト氏は