「練習試合、日本ハム-台湾・味全」(24日、エナジックスタジアム名護) 日本ハムの新庄剛志監督が始球式で打席に立ち、スタンドのファンは騒然となった。 味全の球団幹部が始球式に登場。山なりのボールは外角高めに大きく外れたが、指揮官は飛びつい…

 「練習試合、日本ハム-台湾・味全」(24日、エナジックスタジアム名護)

 日本ハムの新庄剛志監督が始球式で打席に立ち、スタンドのファンは騒然となった。

 味全の球団幹部が始球式に登場。山なりのボールは外角高めに大きく外れたが、指揮官は飛びついてバットに当てた。打球は捕手の前に転がり指揮官はガッツポーズ。かつて阪神時代に巨人・牧原から敬遠球をサヨナラ打したシーンをほうふつとさせた。スタンドからは笑いと拍手がこぼれた。

 メンバー表交換では味全の監督と贈り物を交換し、おなじみのハイタッチ。敵将は思わずぎょっとしたような表情を浮かべたが、にこやかにタッチをかわした。

 新庄監督は就任1年目の2022年、広島との交流戦で始球式にサプライズ登場。バットを天に突き刺すような現役時代さながらの打撃フォームで打席に立ち、カープファンの少年と対峙(たいじ)。山なりのボールにセーフティーバントを試みると、空振りしてその場に正面から倒れ込んだ。

 球場を大いに沸かすパフォーマンス後は、走ってマウンドの少年の元へ。両手にしていてリストバントを外すと、そのまま少年の手首に巻き、頭をポン、ポンとたたいた。粋な演出に少年も笑みを浮かべていた。