日本高野連は21日、大阪市内で理事会を開き、「7イニング制など高校野球の諸課題検討会議」からの提案を受けて9月28日から滋賀県で開催される国民スポーツ大会高等学校野球競技(硬式の部、軟式の部)において7イニング制を導入することを決めた。 …

 日本高野連は21日、大阪市内で理事会を開き、「7イニング制など高校野球の諸課題検討会議」からの提案を受けて9月28日から滋賀県で開催される国民スポーツ大会高等学校野球競技(硬式の部、軟式の部)において7イニング制を導入することを決めた。

 理由については大会期間が4日間の順延なしで開催されるため、投手の障害予防対策として3連戦を回避するため休養日の設定が必要で、1球場開催の場合は1日目の4試合開催が必須で天候不良があった場合に優勝校を決定できない場合があること。また、秋季大会と重なる都道府県もあり、イニング数を短くした上で勝敗を決し、部員の健康面に配慮することを挙げた。今後は3月4日の国民スポーツ大会委員会での審議を経て最終決定となる。

 7イニング制の導入は昨年8月に「高校野球7イニング制に関するワーキンググループ」が設置されて気候変動や社会環境の変化、選手の健康面への配慮など幅広い視点でメリット、デメリットを整理。同12月の理事会で内容を報告し、新たに「7イニング制など高校野球の諸課題検討会議」が立ち上げられた。検討会議では7イニング制に加えてリプレー検証導入の可否などについても検討を進められており、日本高野連の宝馨会長は「高校野球が健全な方向で発展していくように尽力していきたい」と話していた。