ノルディックスキー・ジャンプ女子のW杯個人第17戦(ヒルサイズ=HS94メートル)はスロベニア・リュブノで行われ、高梨沙羅(クラレ)が92・0メートル、86・0メートルの合計229・8点で日本勢最高の6位。今季では自身6度目のトップ10に…

 ノルディックスキー・ジャンプ女子のW杯個人第17戦(ヒルサイズ=HS94メートル)はスロベニア・リュブノで行われ、高梨沙羅(クラレ)が92・0メートル、86・0メートルの合計229・8点で日本勢最高の6位。今季では自身6度目のトップ10に入った。地元スロベニア勢のニカ・プレブツが、W杯3連勝で今季8勝目を飾った。

 復活の兆しを見せた。1回目で沙羅は勢いのある飛び出しからぐんぐん飛距離を伸ばし、HS(94メートル)に迫る92メートルのビッグジャンプを披露。課題のテレマーク(着地姿勢)も入れて、大観衆の前で小さくガッツポーズ。普段からあまり表情に見せない笑顔が見られ、今季初の表彰台圏内の3位につけた。だが、2回目は86メートルと飛距離を伸ばしきれず。地元の声援を受けた後続のプレブツらが会心の飛躍を見せ、沙羅は表彰台に一歩届かず6位だった。

 今季6度目のトップ10に入り、26日開幕の世界選手権(ノルウェー・トロンヘイム)に向けて、状態は上向きだ。16日に個人第18戦が同会場で控える。

 日本勢は伊藤有希(土屋ホーム)が83・0メートル、89・5メートルの合計215・5点で9位。20歳の一戸くる実(CHINTAI)は85・5メートル、89・5メートルの211・9点で初のトップ10となる10位に入った。勢藤優花(オカモトグループ)は84・5メートル、88・0メートルの209・4点で12位。丸山希(北野建設)は81・5メートル、80・5メートルの188・8点で18位だった。