「卓球・大阪国際招待選手権」(15日、エディオンアリーナ大阪) ブラジル、中国、香港、マレーシア、タイ、台湾、米国から94選手が参加するなど、約2100人の選手により10種目で熱戦が繰り広げられた。 男子ダブルスでは出雲北陵の小野泰和、黒…

 「卓球・大阪国際招待選手権」(15日、エディオンアリーナ大阪)

 ブラジル、中国、香港、マレーシア、タイ、台湾、米国から94選手が参加するなど、約2100人の選手により10種目で熱戦が繰り広げられた。

 男子ダブルスでは出雲北陵の小野泰和、黒田昌秀ペアがストレートで勝利。女子は中国電力ライシス木村光歩、枝広瞳が中国ペアを破り初優勝を飾った。

 第1セット、いきなり3連続失点のスタート。相手は昨年ダブルスで優勝を経験している面田を擁する愛工大名電。それでも小野&黒田のコンビは冷静だった。小野は「決めにいこうとしてミスをしてしまった。パートナーにつなぐことを心がけたらミスがなくなって、黒田が決めてくれた」と振り返る。そこから11連続得点で圧倒した。

 第2、3セットは取り合いの中、我慢強く拾い相手のミスを誘発した。終わってみればストレートの勝利。黒田は「相手のプレースタイルは想定していた。読みが当たりました」としてやったりの表情となった。

 出雲北陵は昨年3月の全国高校選抜卓球の男子団体で初優勝。2人はその原動力となった。強さの秘けつを黒田は「小野はラリーが強く、自分は台上が得意。2人の欠点を補えていると思います」と評した。小野は「フォアハンドが売り。台上での技術が良くなってきたと思います」と冷静に分析した。

 最終学年。ダブルスで出られるのは3月の東京選手権のみ。「もう一度、優勝して終わりたい」と口をそろえた。