TikTokで大バズり“ネギクリームチーズベーコン”って? 謎の食べ物が話題になったワケとは
いまTikTokで多くのインフルエンサーが投稿している、「ネギクリームチーズベーコン」を知っているだろうか。
ネギの根元の白い部分にクリームチーズを塗り、細かく切ってカリカリに焼いたベーコンを覆うようにつける。そのネギに豪快にかぶりつくという動画が、世界的にバズっている。
TikTokだからこそバズる要素が盛りだくさん
「ネギクリームチーズベーコン」は、海外発祥のムーブメントのようだ。海外のTikTokユーザーが、感謝祭で祖母が作ってくれた料理だと紹介したのが始まりだと言われている。
@taylorrapskyy My grandma’s thanksgiving green onions!!! #vietnamesthanksgiving #thanksgiving #thanksgivingdinner #foodtok #eatwithme #cookwithme ♬ original sound - Taylor Nicole❤️🔥
そこからTikTok内で「ネギクリームチーズベーコン」がムーブメントになり、国内のインフルエンサーも数多くチャレンジしている。一見「なぜこれが流行っているのか?」と感じると思うが、「ネギクリームチーズベーコン」にはTikTokで流行る要素がいくつも盛り込まれている。
まずは、かぶりついて食べる音の良さだ。「ネギクリームチーズベーコン」は幅広いインフルエンサーが動画を投稿しているが、咀嚼音に重きを置いているASMRやモッパン系クリエイターとの相性がいい。これはTikTok特有の要素で、以前流行っていた「氷タンフル」や「琥珀糖」など、咀嚼音や調理音を聞きたくなる食べ物はTikTokでムーブメントになる傾向がある。
Xでも“バズり飯”なるものが存在するが、同じ食べ物でもTikTokで流行るものとはまた少し毛色が違う。食べ物において、TikTokではインパクト、音、わかりやすさなどが求められるが、Xでは味、美味しそうな見た目、手軽さなどが重視される。TikTokでは“見てみたい”と思う食べ物が再生され、Xでは“自分でも作ってみたい”“食べてみたい”と思う食べ物が拡散される。そういった視点で考えると、「ネギクリームチーズベーコン」は圧倒的にTikTok向けの料理なのではないだろうか。
そして、「ネギクリームチーズベーコン」は単純に見た目にインパクトがあるため、ASMRやモッパン系クリエイター以外のインフルエンサーが挑戦しても、ヒキのある動画になる。材料も揃えやすく、このハードルの低さも多くのユーザーに広まった背景にあるだろう。