周囲から高く評価される人は何をしているか。心理学者の内藤誼人さんは「タモリさんは、『むかしは自分が一番エライと思っていたが、40歳過ぎたら自分のバカさ加減が見えてきた』と述べている。自己評価が高いと、周囲の人の評価とズレて笑いものになることがある」という――。

※本稿は、内藤誼人『タモリさんに学ぶ「人生のたたみ方」』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。

顎に手を当てているビジネスマン
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自分は「幸運な人間なのだ」と思い込む

不思議なもので、「私はラッキーな人間なのだ」と思っていると、本当に幸運がやってきます。逆に、「うまくいかなそうだな」とネガティブなことを想像していると、本当にうまくいかなくなります。

ですので、自分自身のことは、できるだけ「ラッキーな人間」だと思い込むようにしてください。くり返し「私はラッキーな人」と自分に声をかけて自己暗示をかけてしまうのがポイントです。

タモリさんも、自分がラッキーな人間であると思っているようです。

「オレは自分で企てたこと成功したためしがないし、やっぱり流れにさからっちゃだめっていうことなのね」
(『週刊明星』 1988年3月31日号 p65)

タモリさんが芸能界にデビューできたのも、赤塚不二夫さんを始めとするいろいろな人がタモリさんを助けてくれたから。

タモリさん自身にもちろん才能があったことは間違いありませんが、タモリさんの成功の裏には、「幸運に恵まれた」という大きな理由があったことはたしかでしょう。