~ BARで 東雲坂田鮫 ~
「バーテンダーさん…………
こんばんは…………」
「藤子……
ここでは……
そんなに
気を使わなくても良いんだよ?………」
「でも……
夏といえば……
ホラーでしょう?………」
「こっちにおいで……」
「え?……
でも……………………
あっ…………」
「血塗れじゃ無い藤子も……
綺麗だよ………」
「でも……
折角夏向けの
ホラーっぽい見た目にして来たのにな……」
見た目より
ここに来るまでに殺ってきた行動のほうが
十万倍ホラーだから気にすんな……
「藤子……
今夜は藤子の大好きなやつが在るんだ
何だと思う?」
「……………………
えっと…………
…………………………
んっ…………
……………………………………
プハッ…………
……ハアッハアッ…………ハァ……
あの……
いつもいきなりされると
窒息しそうになるんですけど…………
口紅とれるし……」
わたしが好きなのって
コレのことですか?………………」
「それだけじゃ無いよ……
今夜は
他にも在るんだ…………」
「なんか…….
とっても……
良い香り……………………」
「あとは……
皿に盛るだけだよ
はい
どうぞ」
「ステキ……
キンメの眼球……
大好き……………………」
ねえ…バーテンダーさん……」
「解ってるよ……」
「んっ……
プハッ……
違っ………………」
「え?
違う?」
「いや……
違わないけど……………
わたし……もっと…………」
「解ってるよ……
はいどーぞ
藤子はほんとに……
魚介類……
大好きだよね」
「うん……
焼き魚と
炊きたてのご飯……
シ・ア・ワ・セ…………………………」
餡子ってそんなに跳ねる?
TO BE COMUGIKO