WO2020217888A1 - 商品管理方法、装置、及びプログラム - Google Patents

Abstract

商品管理方法は、所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムにおいて実行される方法である。前記商品管理方法は、前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す識別子のリストを取得することと、前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を備える。

Description

商品管理方法、装置、及びプログラム

　本開示は、商品管理方法、装置、及びプログラムに関する。

　特許文献１には、必要な在庫量を維持するための日用品自動補充システムであって、収容部における日用品の有無を検知する検知装置を備え、補充されるべき日用品を検知装置の出力に基づいて判定し、この日用品を業者に発注するシステムが記載されている。

特開２０００－２９６９０４号公報

　第１の態様に係る商品管理方法は、所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムにおいて実行される方法である。前記商品管理方法は、前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す識別子のリストを取得することと、前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を含む。

　第２の態様に係る装置は、所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムのための装置である。前記装置は、前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す識別子のリストを取得することと、前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を実行する少なくとも１つのプロセッサを備える。

　第３の態様に係るプログラムは、所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムのための装置に、前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す識別子のリストを取得することと、前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を実行させる。

一実施形態に係る商品発注システムの構成を示すシステム構成図である。 一実施形態に係る検知装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る検知装置の構成例１を示す外観図である。 構成例１に係るサイズ別の検知装置を示す外観図である。 一実施形態に係る検知装置の構成例２を示す外観図である。 構成例２に係るサイズ別の検知装置を示す外観図である。 一実施形態に係るサイズ別の検知装置の変更例を示す外観図である。 一実施形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係るユーザ情報を示す図である。 一実施形態に係る検知装置ごとの候補カテゴリ情報及び候補商品情報を示す図である。 一実施形態に係る商品発注システムの動作例１を示す図である。 一実施形態に係る端末装置における画面遷移例を示す図である。 一実施形態に係る商品発注システムの動作例２を示す図である。 一実施形態に係る検知装置の変更例を示す図である。

　ユーザの利便性を高めるためには、様々な日用品（商品）に対応可能な汎用性の高い検知装置がユーザに提供されることが望まれる。このような汎用性の高い検知装置が提供される場合、検知装置を用いて発注処理を行うために、検知装置と発注対象の商品とを対応付けることが必要になる。しかしながら、膨大な数の商品の中からユーザが特定の商品を選択して対応付けを行うことは困難である。

　そこで、本開示は、汎用性の高い検知装置を用いて適切な商品発注処理を行うことを可能とする商品管理を提供する。

　以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。

　但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。

　（商品発注システムの構成）
　まず、一実施形態に係る商品発注システムの構成について説明する。図１は、一実施形態に係る商品発注システム１の構成を示すシステム構成図である。

　商品発注システム１は、検知装置１００を用いて商品の発注処理を行うシステムである。ここで、商品は、発注の対象となる物品であればよいが、例えば、日用品（例えば、洗剤）、食品（飲料を含む）、医薬品、嗜好品等である。商品の発注処理とは、ユーザ側から商品提供者側に対して商品を発注する処理をいう。商品提供者側の観点では、商品の発注処理は商品の受注処理とみなすことができる。商品の発注処理は、全自動の発注処理であってもよいし、半自動の発注処理であってもよい。半自動の発注処理とは、システム上で商品の発注処理を行う前に、この発注処理の可否についてユーザに問い合わせるような方式をいう。以下においては、商品の発注処理が全自動の発注処理である一例について説明する。

　図１に示すように、商品発注システム１は、検知装置１００と、サーバ装置２００と、端末装置３００とを有する。図１において、１つの検知装置１００及び１つの端末装置３００を図示しているが、商品発注システム１は、複数の検知装置１００及び複数の端末装置３００を有していてもよい。

　検知装置１００、サーバ装置２００、及び端末装置３００は、ネットワーク２０に接続されている。ネットワーク２０は、インターネットを含む。ネットワーク２０は、狭域通信網（ＬＡＮ：Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）及び高域通信網（ＷＡＮ：Ｗｉｄｅ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）の少なくとも１つを含んでもよい。ＬＡＮは、ＩＥＥＥ８０２．１１などの通信規格を用いた無線ＬＡＮであってもよい。ＷＡＮは、例えばＬＰＷＡ（Ｌｏｗ　Ｐｏｗｅｒ　Ｗｉｄｅ　Ａｒｅａ）技術を用いた無線ＷＡＮであってもよい。

　検知装置１００は、例えば、商品発注サービスを利用するユーザの自宅に設けられる。検知装置１００は、所定領域に商品が配置された配置状態と所定領域に商品が配置されていない非配置状態とを検知可能に構成される。検知装置１００は、所定領域に配置される商品の有無の検知結果に基づく情報をネットワーク２０経由でサーバ装置２００に送信する。

　検知装置１００は、所定領域に配置される商品の有無を検知する手段として、物理スイッチ、重量センサ、光センサ（例えば赤外線センサ）、超音波センサ、又はＲＦタグリーダを有する。以下において、検知装置１００を安価に製造するために、検知装置１００が物理スイッチにより商品の有無を検知する一例について説明する。

　サーバ装置２００は、検知装置１００からネットワーク２０経由で取得される情報に基づいて、商品の発注処理を行う。具体的には、サーバ装置２００は、配置状態から非配置状態への切り替わりを検知装置１００が検知したことに応じて発注処理を行う。例えば、サーバ装置２００は、発注対象の商品の配送を配送者に依頼する処理を行う。

　端末装置３００は、検知装置１００のユーザの端末である。端末装置３００は、例えば、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末である。端末装置３００は、ネットワーク２０経由でサーバ装置２００との通信を行うことにより、商品発注サービスに関する設定をサーバ装置２００に対して行う。

　（検知装置の構成）
　次に、一実施形態に係る検知装置１００の構成について説明する。図２は、一実施形態に係る検知装置１００の構成を示すブロック図である。

　図２に示すように、検知装置１００は、スイッチ１１０と、通信インターフェイス１２０と、ストレージ１３０と、プロセッサ１４０とを有する。検知装置１００は、図示しないバッテリにより駆動されてもよいし、商用電源（ＡＣ電源）により駆動されてもよい。

　スイッチ１１０は、スイッチ１１０上の所定領域に商品が配置されているときはオン状態になり、スイッチ１１０上の所定領域に商品が配置されていないときはオフ状態になる。スイッチ１１０は、オン・オフ状態の切り替わりを示す信号をプロセッサ１４０に出力する。

　通信インターフェイス１２０は、ネットワーク２０に有線で接続する有線通信インターフェイス又はネットワーク２０に無線で接続する無線通信インターフェイスである。通信インターフェイス１２０が無線通信インターフェイスである場合、通信インターフェイス１２０は、ネットワーク２０からの無線信号をベースバンド帯のデジタル信号である受信信号に変換し、受信信号をプロセッサ１４０に出力する。また、通信インターフェイス１２０は、プロセッサ１４０からのベースバンド帯のデジタル信号である送信信号を無線信号に変換し、無線信号をネットワーク２０に送信する。

　ストレージ１３０は、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）及びＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）を含み、プロセッサ１４０により実行されるプログラムと、プロセッサ１４０における処理に用いられる情報とを記憶する。ストレージ１３０は、検知装置１００のＩＤである検知装置ＩＤを予め記憶している。

　プロセッサ１４０は、ストレージ１３０に記憶されたプログラムを実行することにより、プログラムに応じた処理を行う。プロセッサ１４０は、スイッチ１１０からの信号に基づいて、スイッチ１１０がオン状態であるときは、所定領域に商品が配置された配置状態であると判定する。一方、プロセッサ１４０は、スイッチ１１０がオフ状態であるときは、所定領域に商品が配置されていない非配置状態であると判定する。

　プロセッサ１４０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを検知した場合、検知装置ＩＤを含む発注情報を、通信インターフェイス１２０を介してサーバ装置２００に送信する。

　プロセッサ１４０は、非配置状態から配置状態への切り替わりを検知した場合、発注情報をサーバ装置２００に送信しなくてもよい。この場合、プロセッサ１４０は、非配置状態から配置状態への切り替わりを通知するために、検知装置ＩＤを含む通知情報を、通信インターフェイス１２０を介してサーバ装置２００に送信してもよい。

　図３は、一実施形態に係る検知装置１００の構成例１を示す外観図である。図３において、商品として詰替ボトルを例示している。

　図３に示すように、構成例１に係る検知装置１００は、矩形状の底部１５１と、底部１５１の中央に設けられたスイッチ１１０と、矩形状の底部１５１の３つの辺から上方に向けて延びる側部１５２とを有する。底部１５１及び側部１５２により囲われた領域は、商品が配置される所定領域である。スイッチ１１０は、非配置状態においては商品の荷重が加わらずにオフ状態になり、配置状態においては商品の荷重により押し下げられてオン状態になる。

　図４は、構成例１に係るサイズ別の検知装置１００を示す外観図である。図４に示すように、検知装置１００として、小サイズの検知装置１００ａと、中サイズの検知装置１００ｂと、大サイズの検知装置１００ｃとがある。小サイズの検知装置１００ａは小サイズの商品を収容するために用いられ、中サイズの検知装置１００ｂは中サイズの商品を収容するために用いられ、大サイズの検知装置１００ｃは大サイズの商品を収容するために用いられる。

　図５は、一実施形態に係る検知装置１００の構成例２を示す外観図である。

　図５に示すように、構成例２に係る検知装置１００は、下箱１６１と、下箱１６１に設けられたスイッチ１１０ａ乃至１１０ｄと、下箱１６１を覆う上蓋１６２とを有する。上蓋１６２の上面は、商品が配置される所定領域である。スイッチ１１０ａ乃至１１０ｄは、非配置状態においては商品の荷重が加わらずにオフ状態になり、配置状態においては商品の荷重により押し下げられてオン状態になる。

　図６は、構成例２に係るサイズ別の検知装置１００を示す外観図である。図６に示すように、検知装置１００として、小サイズの検知装置１００ａと、中サイズの検知装置１００ｂと、大サイズの検知装置１００ｃとがある。小サイズの検知装置１００ａは小サイズの商品を収容するために用いられ、中サイズの検知装置１００ｂは中サイズの商品を収容するために用いられ、大サイズの検知装置１００ｃは大サイズの商品を収容するために用いられる。

　或いは、検知装置１００自体のサイズを異ならせることに代えて、図７に示すように、検知装置１００にアタッチメント１７１を付加することにより、所定領域のサイズを異ならせてもよい。図７に示す例において、小サイズの検知装置１００ａ上に板状のアタッチメント１７１を取り付けることにより、中サイズの検知装置１００ｂと同等な機能を実現している。

　（端末装置の構成）
　次に、一実施形態に係る端末装置３００の構成について説明する。図８は、一実施形態に係る端末装置３００の構成を示すブロック図である。

　図８に示すように、端末装置３００は、ディスプレイ３１１と、操作部３１２と、通信インターフェイス３２０と、ストレージ３３０と、プロセッサ３４０とを有する。端末装置３００は、図示しないバッテリにより駆動されてもよいし、商用電源（ＡＣ電源）により駆動されてもよい。

　ディスプレイ３１１は、プロセッサ３４０の制御下で各種の表示を行う。操作部３１２は、ユーザからの操作を受け付け、操作内容を示す信号をプロセッサ３４０に出力する。ディスプレイ３１１及び操作部３１２は、タッチパネル式ディスプレイとして一体化されていてもよい。

　通信インターフェイス３２０は、ネットワーク２０に有線で接続する有線通信インターフェイス又はネットワーク２０に無線で接続する無線通信インターフェイスである。

　ストレージ３３０は、ＲＯＭ及びＲＡＭを含み、プロセッサ３４０により実行されるプログラムと、プロセッサ３４０における処理に用いられる情報とを記憶する。

　プロセッサ３４０は、ストレージ３３０に記憶されたプログラムを実行することにより、プログラムに応じた処理を行う。プロセッサ３４０は、通信インターフェイス３２０を介してサーバ装置２００にアクセスし、操作部３１２に対する操作内容に応じた設定情報をサーバ装置２００に送信する。例えば、プロセッサ３４０は、ウェブブラウザアプリケーションを実行し、サーバ装置２００が提供するウェブサイトにアクセスし、ウェブブラウザ上で各種の設定を行う。

　（サーバ装置の構成）
　次に、一実施形態に係るサーバ装置２００の構成について説明する。図９は、一実施形態に係るサーバ装置２００の構成を示すブロック図である。

　図９に示すように、サーバ装置２００は、通信インターフェイス２１０と、ストレージ２２０と、プロセッサ２３０とを有する。

　通信インターフェイス２１０は、ネットワーク２０に有線で接続する有線通信インターフェイス又はネットワーク２０に無線で接続する無線通信インターフェイスである。

　ストレージ２２０は、ＲＯＭ、ＲＡＭ、及び補助記憶装置を含み、プロセッサ２３０により実行されるプログラムと、プロセッサ２３０における処理に用いられる情報とを記憶する。ストレージ２２０は、商品発注サービスを利用するユーザごとにユーザ情報を記憶する。なお、サーバ装置２００内のストレージ２２０がユーザ情報を記憶することに代えて、外部サーバ（例えば、クラウドサーバ）がユーザ情報を記憶していてもよい。

　図１０は、一実施形態に係るユーザ情報を示す図である。図１０に示すように、ユーザ情報は、ユーザのＩＤであるユーザＩＤと、このユーザが用いる検知装置１００のＩＤである検知装置ＩＤと、このユーザについての商品配送先（例えば、住所）と、このユーザが商品の代金の支払いに用いる支払い情報（例えば、クレジットカード情報）と、この検知装置１００と対応付けられた発注対象の商品又は商品カテゴリを示す識別子を含む指定商品情報と、商品を選択する際の選択基準を示す選択基準情報とを含む。

　ユーザ情報は、このユーザが用いる検知装置１００のサイズ（すなわち、所定領域のサイズ）を示すサイズ情報をさらに含んでもよい。以下において、検知装置１００のサイズを「検知装置サイズ」と呼ぶ。

　指定商品情報及び選択基準情報は、ユーザが端末装置３００を用いて設定した情報である。指定商品情報及び選択基準情報は、ユーザが発注対象の商品を指定するパターンと、ユーザが発注対象の商品カテゴリを指定するパターンとで異なる。

　ユーザが発注対象の商品を指定する場合、指定商品情報は、ユーザにより指定された商品を示す識別子である。商品を示す識別子とは、商品名のみ、又は商品名と製造業者名との組合せをいう。

　一方、ユーザが発注対象の商品カテゴリを指定する場合、指定商品情報は、ユーザにより指定された商品カテゴリを示す識別子である。商品カテゴリを示す識別子とは、商品の一般名称又は慣用名称をいう。例えば、商品カテゴリは、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、柔軟剤、液体洗剤、シャンプー、ボディソープ、コンディショナー、ハンドソープ、歯磨き粉、水、お茶、及び／又は缶ビールを含む。

　ユーザが発注対象の商品カテゴリを示す識別子を選択した場合、選択基準情報は商品カテゴリ内の商品を選択する基準を示す情報である。この場合、選択基準情報は、ユーザにより予め指定される。

　予め指定される選択基準は、最安値商品を選択する基準、最新商品を選択する基準、最高評価商品を選択する基準、及び商品をランダムに選択する基準のいずれかである。

　最安値商品を選択する基準によれば、ユーザが商品を購入する際の支出を抑えることができる。

　最新商品を選択する基準によれば、ユーザが最新の商品を発注及び購入できる。

　最高評価商品を選択する基準によれば、評価の高い商品をユーザが発注及び購入できる。

　商品をランダムに選択する基準によれば、ユーザが様々な商品を発注及び購入して試すことができる。ランダムに選択された商品を試した結果、継続的にこの商品を購入したい場合、ユーザは、この商品の識別子を発注対象の商品を示す識別子として登録すればよい。

　また、ストレージ２２０は、図１１に示すように、検知装置サイズごとに候補カテゴリ情報及び候補商品情報を記憶する。候補カテゴリ情報は、対応する検知装置サイズに適した商品カテゴリを示す識別子のリスト（以下、「商品カテゴリリスト」と呼ぶ）を含む。候補商品情報は、対応する検知装置サイズに適した商品を示す識別子のリスト（以下、「商品リスト」と呼ぶ）を含む。

　なお、サーバ装置２００内のストレージ２２０が候補カテゴリ情報及び候補商品情報を記憶することに代えて、外部サーバ（例えば、クラウドサーバ）が候補カテゴリ情報及び候補商品情報を記憶していてもよい。

　プロセッサ２３０は、ストレージ２２０に記憶されたプログラムを実行することにより、プログラムに応じた処理を行う。

　第１に、プロセッサ２３０は、検知装置サイズに基づいて候補リスト（商品カテゴリリスト又は商品リスト）を取得する。ユーザが発注対象の商品を指定するパターンの場合、プロセッサ２３０は、検知装置サイズに基づいて商品リストを取得する。一方、ユーザが発注対象の商品カテゴリを指定するパターンの場合、プロセッサ２３０は、検知装置サイズに基づいて商品リストを取得する。

　例えば、プロセッサ２３０は、検知装置サイズを示す情報を端末装置３００から取得すると、取得した検知装置サイズと対応付けられた商品カテゴリリスト又は商品リストを取得する。或いは、プロセッサ２３０は、ユーザＩＤ又は検知装置ＩＤを端末装置３００から取得すると、取得したＩＤと対応付けられた商品カテゴリリスト又は商品リストを取得する。

　第２に、プロセッサ２３０は、取得したリストを、通信インターフェイス２１０を介して端末装置３００に送信することにより、このリストを端末装置３００に表示させる。プロセッサ２３０は、取得したリストを端末装置３００に表示させた後、表示されたリストの中から選択された識別子を、通信インターフェイス２１０を介して端末装置３００から受信する。

　第３に、プロセッサ２３０は、端末装置３００から受信した識別子を検知装置１００と対応付ける。例えば、プロセッサ２３０は、図１０に示す指定商品情報として、端末装置３００から受信した識別子（商品カテゴリの識別子又は商品の識別子）を設定する。

　第４に、プロセッサ２３０は、検知装置１００と対応付けられた識別子に応じた商品の発注処理を行う。例えば、プロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを検知装置１００が検知したことを示す発注情報を検知装置１００から通信インターフェイス２１０を介して受信すると、この検知装置１００と対応付けられた識別子（商品カテゴリの識別子又は商品の識別子）に従って発注処理を行う。

　検知装置１００と対応付けられた識別子が商品の識別子である場合、プロセッサ２３０は、この識別子が示す商品の発注処理を行う。例えば、プロセッサ２３０は、この商品についての支払い処理を行うとともに、発注対象の商品の配送を配送者に依頼する処理を行う。

　一方、検知装置１００と対応付けられた識別子が商品カテゴリの識別子である場合、プロセッサ２３０は、この識別子が示す商品カテゴリの中から、予め指定された選択基準に従って選択された商品の発注処理を行う。上述したように、予め指定される選択基準は、最安値商品を選択する基準、最新商品を選択する基準、最高評価商品を選択する基準、及び商品をランダムに選択する基準のいずれかである。

　なお、プロセッサ２３０は、非配置状態から配置状態への切り替わりを通知する通知情報を、通信インターフェイス２１０を介して端末装置３００から受信しうる。プロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを示す発注情報を受信した後、検知装置１００が一定期間にわたって配置状態を検知しないことに応じて発注処理を行ってもよい。言い換えると、プロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを示す発注情報を受信した後、一定時間以内に、非配置状態から配置状態への切り替わりを通知する通知情報を受信した場合、発注処理を取り止める。

　何らかの要因（例えば、地震など）によりユーザが意図せずに検知装置１００から商品が撤去されることが想定されうる。このような場合、検知装置１００から商品が意図せずに撤去されたことに気付いたユーザがこの商品を再び所定領域に配置しうる。このため、プロセッサ２３０は、発注情報を受信してから一定時間待ち、検知装置１００に商品が配置されないことを確認したうえで発注処理を行う。

　また、プロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりが検知される周期に基づいて１つの商品の消費周期を判定してもよい。プロセッサ２３０は、１回の発注処理で１つの商品が発注される場合、配置状態から非配置状態への切り替わりが検知される周期の平均を１つの商品の消費周期として算出できる。プロセッサ２３０は、１回の発注処理で複数の商品が発注される場合、非配置状態から配置状態への切り替わりが検知される周期をこの商品数で除算し、その結果に基づいて１つの商品の消費周期を算出できる。

　そして、プロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを示す発注情報を受信した場合、判定した消費周期に基づいて、商品発注タイミングを決定する。例えば、プロセッサ２３０は、発注情報を受信したタイミングを、検知装置１００から撤去された商品の開始をユーザが開始したタイミングとみなし、このタイミングに消費周期を加算して商品使用終了タイミングを予測する。プロセッサ２３０は、予測した商品使用終了タイミングの所定時間（例えば、商品配送に要する時間）だけ前のタイミングにおいて発注処理を行う。これにより、プロセッサ２３０は、適切なタイミングで発注処理を行うことができる。

　（商品発注システムの動作例）
　次に、一実施形態に係る商品発注システム１の動作例について説明する。図１２は、一実施形態に係る商品発注システム１の動作例１を示す図である。

　図１２に示すように、ステップＳ１において、端末装置３００は、検知装置サイズを示すサイズ情報をサーバ装置２００に送信する。

　ステップＳ２において、サーバ装置２００は、端末装置３００から通知された検知装置サイズに基づいて候補リスト（商品カテゴリリスト又は商品リスト）を取得する。

　ステップＳ３及びＳ４において、端末装置３００は、サーバ装置２００から通知された候補リスト（商品カテゴリリスト又は商品リスト）を表示する。

　図１３は、端末装置３００における画面遷移例を示す図である。図１３に示すように、例えばカテゴリ（商品カテゴリ）が指定される場合、端末装置３００は、検知装置サイズの指定画面を表示し、その後、指定された検知装置サイズに応じた商品カテゴリのリストを表示する。そして、端末装置３００は、表示されたリストの中から発注対象の商品カテゴリを指定する操作をユーザから受け付ける。

　図１２に戻り、ステップＳ５において、端末装置３００は、表示されたリストの中から選択された識別子（商品カテゴリの識別子又は商品の識別子）をサーバ装置２００に送信する。

　ステップＳ６において、サーバ装置２００は、端末装置３００から受信した識別子を検知装置１００と対応付ける。

　図１４は、一実施形態に係る商品発注システム１の動作例２を示す図である。

　図１４に示すように、ステップＳ１１において、検知装置１００は、配置状態を検知する。このとき、検知装置１００は、通知情報をサーバ装置２００に送信してもよい。

　ステップＳ１２において、検知装置１００は、非配置状態を検知する。すなわち、検知装置１００は、商品が所定領域から撤去されたことを検知する。

　ステップＳ１３において、検知装置１００は、自装置のＩＤを含む発注情報をサーバ装置２００に送信する。

　ステップＳ１４において、サーバ装置２００は、検知装置１００から通知された発注情報に応じて発注処理を行う。具体的には、サーバ装置２００は、図１２のステップＳ６で検知装置１００と対応付けた識別子に応じた商品の発注処理を行う。

　（実施形態のまとめ）
　商品発注システム１は、所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置１００を用いてこの商品の発注処理を行う。商品発注システム１は、商品が配置される所定領域のサイズ（検知装置サイズ）に基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す識別子のリストを取得することと、取得されたリストを端末装置３００に表示させることと、表示されたリストの中から選択された識別子を検知装置１００と対応付けることと、検知装置１００と対応付けられた識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を実行する。これにより、汎用性の高い検知装置１００を用いて適切な商品発注処理を行うことを可能とすることができる。

　（検知装置の変更例）
　上述したように、地震や、ユーザの衝突などの要因により、意図せずに検知装置１００から商品が撤去されうる。このような場合に発注処理が行われてしまうことは防ぐべきであるため、検知装置１００は、図１５に示すような振動センサ１６３を有していてもよい。図１５において、振動センサ１６３が下箱１６１の中央に設けられる一例を示している。

　サーバ装置２００のプロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを検知装置１００が検知した際に、振動センサ１６３が所定の振動を検知していないことに応じて発注処理を行う。所定の振動とは、一定レベル以上の強度を有する振動をいう。所定の振動は、特に一定レベル以上の強度を有し、且つ一定時間にわたって継続する振動であってもよい。

　サーバ装置２００のプロセッサ２３０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを示す発注情報とともに、振動センサ１６３の検出情報も検知装置１００から受信し、この検出情報に基づいて所定の振動の有無を判定してもよい。或いは、検知装置１００のプロセッサ１４０は、配置状態から非配置状態への切り替わりを検知した際に、所定の振動を検知した場合、サーバ装置２００への発注情報の送信を取り止めてもよい。

　（その他の実施形態）
　上述した実施形態において、商品リストは、購入履歴に含まれる商品のリストであってもよい。購入履歴は、ユーザが過去に購入した商品の履歴である。このような場合、商品リストは、発注の候補となる商品を示す識別子のリストである。サーバ装置２００のプロセッサ２３０は、所定領域のサイズ（検知装置サイズ）及び購入された商品の商品種別を含む購入履歴に基づいて、識別子のリスト（すなわち、商品リスト）を取得する。

　上述した実施形態において、商品の発注タイミングを決定するためにユーザのスケジュール情報を考慮してもよい。例えば、サーバ装置２００のプロセッサ２３０は、外部サーバ（クラウドサーバ）からユーザのスケジュール情報を取得し、スケジュール情報に基づいて商品発注タイミングを決定する。例えば、プロセッサ２３０は、ユーザの不在期間を特定し、ユーザの不在期間において商品が配送されないように発注タイミングを決定する。

　上述した実施形態において、商品の発注タイミングを決定するために商品特性及びユーザの商品使用環境を考慮してもよい。商品特性とは、商品が使用されるべき時期や環境をいう。商品使用環境とは、ユーザが商品を使用する環境（例えば、温度や湿度等）をいう。例えば、サーバ装置２００のプロセッサ２３０は、センサから得られる環境情報又はユーザの住所から推定又は特定される環境情報を取得する。そして、サーバ装置２００のプロセッサ２３０は、発注商品の商品特性と環境情報とに基づいて、商品が使用されるべき時期及び／又は環境と商品使用環境とが乖離している場合、発注処理を取り止めてもよいし、発注処理を延期してもよい。

　上述した説明においてサーバ装置２００（プロセッサ２３０）が実行していた処理のうち一部又は全部を、サーバ装置２００の代わりに端末装置３００（プロセッサ３４０）が実行してもよい。

　サーバ装置２００又は端末装置３００が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、ＣＤ－ＲＯＭやＤＶＤ－ＲＯＭ等の記録媒体であってもよい。

　以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。

　本願は、日本国特許出願第２０１９－０８２３４２号（２０１９年４月２３日出願）の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。

Claims (12)

1. 　所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムにおいて実行される商品管理方法であって、
   　前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す複数の識別子のリストを取得することと、
   　前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、
   　前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、
   　前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を含む
   　商品管理方法。
2. 　前記検知装置は、前記所定領域に商品が配置された配置状態と前記所定領域に商品が配置されていない非配置状態とを検知可能に構成され、
   　前記発注処理を行うことは、前記配置状態から前記非配置状態への切り替わりを前記検知装置が検知したことに応じて前記発注処理を行うことを含む
   　請求項１に記載の商品管理方法。
3. 　前記発注処理を行うことは、前記切り替わりを前記検知装置が検知した後、前記検知装置が一定期間にわたって前記配置状態を検知しないことに応じて前記発注処理を行うことを含む
   　請求項２に記載の商品管理方法。
4. 　前記検知装置は、振動センサを有し、
   　前記発注処理を行うことは、前記切り替わりを前記検知装置が検知した際に、前記振動センサが所定の振動を検知していないことに応じて前記発注処理を行うことを含む
   　請求項２又は３に記載の商品管理方法。
5. 　前記切り替わりが検知される周期に基づいて１つの商品の消費周期を判定することをさらに備え、
   　前記発注処理を行うことは、前記切り替わりが検知された場合、前記消費周期に基づいて商品発注タイミングを決定することを含む
   　請求項２乃至４のいずれか１項に記載の商品管理方法。
6. 　前記リストは、発注の候補となる商品を示す複数の識別子のリストであり、
   　前記所定領域のサイズ及び購入された商品の商品種別を含む購入履歴に基づいて、前記リストを取得することを含む
   　請求項１乃至５のいずれか１項に記載の商品管理方法。
7. 　前記リストは、発注の候補となる商品カテゴリを示す複数の識別子のリストであり、
   　前記発注処理を行うことは、前記検知装置と対応付けられた前記識別子が示す前記商品カテゴリの中から、予め指定された選択基準に従って選択された商品の発注処理を行うことを含む
   　請求項１乃至５のいずれか１項に記載の商品管理方法。
8. 　前記予め指定された選択基準は、最安値商品を選択する基準、最新商品を選択する基準、最高評価商品を選択する基準、及び商品をランダムに選択する基準のいずれかである
   　請求項７に記載の商品管理方法。
9. 　ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を取得することをさらに備え、
   　前記発注処理を行うことは、前記スケジュール情報に基づいて商品発注タイミングを決定することを含む
   　請求項１乃至８のいずれか１項に記載の商品管理方法。
10. 　前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の商品特性を特定することと、
    　ユーザの商品使用環境を示す環境情報を取得することと、をさらに備え、
    　前記発注処理を行うことは、前記商品特性及び前記環境情報に基づいて商品発注タイミングを決定することを含む
    　請求項１乃至８のいずれか１項に記載の商品管理方法。
11. 　所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムのための装置であって、
    　前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す複数の識別子のリストを取得することと、
    　前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、
    　前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、
    　前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を実行する少なくとも１つのプロセッサを備える
    　装置。
12. 　所定領域に配置される商品の有無を検知する検知装置を用いて前記商品の発注処理を行う商品発注システムのための装置に、
    　前記所定領域のサイズに基づいて、発注の候補となる商品又は商品カテゴリを示す複数の識別子のリストを取得することと、
    　前記取得されたリストを端末装置に表示させることと、
    　前記表示されたリストの中から選択された前記識別子を前記検知装置と対応付けることと、
    　前記検知装置と対応付けられた前記識別子に応じた商品の発注処理を行うことと、を実行させる
    　プログラム。

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