WO2020141605A1

WO2020141605A1 - 電気掃除機、操作方法、通知方法、騒音低減方法、制御方法及びプログラム

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Publication number: WO2020141605A1
Application number: PCT/JP2019/051513
Authority: WO
Inventors: 准希益田; 涼杉本
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2019-01-04
Filing date: 2019-12-27
Publication date: 2020-07-09

Abstract

本発明の電気掃除機は、情報機器を取り付けることができるように設けられた取付部と、前記情報機器と通信可能に設けられた通信部と、電気掃除機を制御するように設けられた第１制御部とを備え、第１制御部は、前記取付部に取り付けられた前記情報機器が発信した情報を前記通信部を介して受信するように設けられ、かつ、前記情報機器から受信した情報に基づき前記電気掃除機を制御するように設けられたことを特徴とする。

Description

電気掃除機、操作方法、通知方法、騒音低減方法、制御方法及びプログラム

　本発明は、電気掃除機、操作方法、通知方法、騒音低減方法、制御方法及びプログラムに関する。

　電気掃除機の電源入/切や運転モードの切換は、操作部のタクトスイッチを押下することで行っている。具体的には、各スイッチの経路ごとに異なる値の抵抗を設け、押下されたスイッチに応じた電圧を本体のＩＣへ入力することで、どのスイッチが押下されたかを判別している。
　また、スイッチ同時押しや長押しを取り入れることで、操作のバリエーションを増やしている。
　一方、電池残量、エラーなど掃除機情報の報知には、ＬＥＤやブザーを用いている。具体的には、ＬＥＤの色・点滅パターン、ブザーの発音パターンを組み合わせることで報知内容を差別化している。
　また、掃除機側に搭載した無線タグと携帯端末の通信により、掃除機の情報を携帯端末に表示する電気掃除機が知られている（例えば、特許文献１参照）。また、掃除機にモニタを装着して、モニタに被掃除面の画像を表示する掃除機が知られている（例えば、特許文献２）。

特開２０１６－１５９８５号公報特開２０１８－８８９７０号公報

　従来の電気掃除機では、数個のスイッチで電気掃除機を操作するため、操作のバリエーションを増やそうと両押し・長押しなど煩雑な手順が必要となる。
　本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、操作手順を複雑にすることなく電気掃除機を多機能化することができる電気掃除機を提供する。

　本発明は、情報機器を取り付けることができるように設けられた取付部と、前記情報機器と通信可能に設けられた通信部と、電気掃除機を制御するように設けられた第１制御部とを備え、第１制御部は、前記取付部に取り付けられた前記情報機器が発信した情報を前記通信部を介して受信するように設けられ、かつ、前記情報機器から受信した情報に基づき前記電気掃除機を制御するように設けられたことを特徴とする電気掃除機を提供する。

　本発明の電気掃除機に含まれる制御部は取付部に取り付けた情報機器からの情報に基づき電気掃除機を制御するため、情報機器を電気掃除機の操作部として機能させることができる。

本発明の一実施形態の電気掃除機の概略斜視図である。本発明の一実施形態の電気掃除機の電気的構成を示すブロック図である。本発明の一実施形態の電気掃除機の取付部に取り付けた情報機器の概略図である。（ａ）（ｂ）は情報機器の表示の説明図である。（ａ）～（ｄ）は情報機器の表示の説明図である。（ａ）（ｂ）は情報機器の表示の説明図である。

　本発明の電気掃除機に含まれる通信部は、情報機器と無線通信により通信するように設けられることが好ましい。このことにより、ユーザーが電気掃除機と情報機器とをコネクタで接続することなく、電気掃除機と情報機器とを通信させることができる。
　本発明の電気掃除機に含まれる第１制御部は、情報機器から受信した情報に基づき電気掃除機のオン／オフ又は電気掃除機の運転モードを切り替えるように設けられることが好ましい。このことにより、ユーザーが簡単な操作で電気掃除機のオン／オフを切り替えることや電気掃除機の運転モードを切り替えることが可能になる。

　本発明の電気掃除機は空気を電気掃除機内に吸引するように設けられたファン及びファンを回転させる第１モータを有する電動送風機と、第１モータに電力を供給するように設けられた電源部とを備えることが好ましく、第１制御部は情報機器から受信した情報に基づき電源部から第１モータに供給する電力を調節するように設けられることが好ましい。このことにより、ユーザーが情報機器を用いて電気掃除機を操作することにより吸引力を調節することが可能になる。
　本発明の電気掃除機は回転ブラシ及び回転ブラシを回転させる第２モータを有する吸込口体を備えることが好ましく、電源部は第２モータに電力を供給するように設けられることが好ましく、第１制御部は情報機器から受信した情報に基づき電源部から第２モータに供給する電力を調節するように設けられることが好ましい。このことにより、ユーザーが情報機器を用いて電気掃除機を操作することにより回転ブラシの回転数を調節することが可能になる。

　本発明の電気掃除機に含まれる第１制御部は、電気掃除機に含まれるバッテリーの容量又は残量に関する情報あるいは電気掃除機のエラーに関する情報を通信部を介して情報機器に送信するように設けられることが好ましい。このことにより、情報機器の表示部に、バッテリーの残量、バッテリーの残量の低下、電気掃除機の運転可能時間及び電気掃除機のエラーのうち少なくとも１つを表示させ、ユーザーにわかりやすく通知することが可能になる。また、情報機器を報知部として機能させることにより、電気掃除機の部品数を低減させることができ、電気掃除機の製造コストを低減することができる。
　本発明の電気掃除機は送電部を備えることが好ましく、送電部は情報機器が取付部に取り付けられた状態で情報機器へ送電するように設けられたことが好ましい。この電気掃除機から情報機器へ供給される電力により、情報機器のバッテリーを充電することが可能になる。

　本発明は、入力部及び第２制御部を有する情報機器を用いて本発明の電気掃除機を操作する操作方法であって、入力部を用いて入力操作を行うステップと、入力操作に対応する情報を電気掃除機へ送信するステップとを含む操作方法も提供する。
　本発明は、表示部及び第２制御部を有する情報機器を用いて本発明の電気掃除機に関する情報又は本発明の電気掃除機を用いた掃除に関する情報をユーザーに通知する通知方法であって、電気掃除機に含まれるバッテリーの残量、バッテリーの残量の低下、電気掃除機の運転可能時間、電気掃除機のエラー、電気掃除機のトラブルシューティング情報、電気掃除機のメンテナンス情報、修理依頼手続への誘導、掃除の仕方のアドバイス及び掃除でのユーザーの運動量のうち少なくとも１つを表示部に表示させるステップを含む通知方法も提供する。本発明の通知方法によれば、様々な情報を情報機器を介してユーザーに通知することができる。

　本発明は、第２制御部を有する情報機器を用いて本発明の電気掃除機の騒音を低減する騒音低減方法であって、情報機器が電気掃除機から発せられる音の位相を検知し、その位相と逆位相となる音を発するステップを含む騒音低減方法も提供する。本発明の騒音低減方法によれば、電気掃除機の運転時の騒音を低減することができる。
　本発明は、撮像部及び第２制御部を有する情報機器を用いて本発明の電気掃除機を制御する制御方法であって、撮像部により撮影された被掃除面の画像のデータに基づき電気掃除機の運転モードを切り替えるステップを含む制御方法も提供する。本発明の制御方法によれば、情報機器の撮像部を利用して塵埃の多い少ないを判定して電気掃除機の運転モードを切り替えることができ、電気掃除機を省エネ運転させることができる。
　本発明は、本発明の操作方法、本発明の通知方法、本発明の騒音低減方法及び本発明の制御方法のうち少なくとも１つを情報機器の第２制御部に実行させるためのプログラムも提供する。

　以下、複数の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。

第１実施形態
　図１は本実施形態の電気掃除機の概略斜視図であり、図２は本実施形態の電気掃除機の電気的構成を示すブロック図である。図３は、取付部に取り付けた情報機器の概略図である。
　本実施形態の電気掃除機３０は、情報機器８を取り付けることができるように設けられた取付部２と、情報機器８と通信可能に設けられた通信部３と、電気掃除機３０を制御するように設けられた第１制御部４とを備え、第１制御部４は、取付部２に取り付けられた情報機器８が発信した情報を通信部３を介して受信するように設けられ、かつ、情報機器８から受信した情報に基づき電気掃除機３０を制御するように設けられたことを特徴とする。
　また、電気掃除機３０は、電動送風機１４、電源部６、吸込口体２２、集塵部２１、回転ブラシ１７、送電部２４、床面検知センサ、ごみ検知センサ、イオン発生部などを有することができる。

　本実施形態の電気掃除機３０は、スティック型であってもよく、キャニスター型であってもよく、自走式掃除機（ロボット掃除機）であってもよい。また、集塵方式は、紙パック式であってもよく、サイクロン式であってもよい。また、本実施形態の電気掃除機３０は、バッテリーを駆動電源とするコードレス掃除機であってもよく、電気コードによりコンセントと接続するコード付掃除機であってもよい。

　電動送風機１４は、吸気及び排気をする部材であり、ファン１５と、ファン１５を回転させる第１モータ１６とを備える。また、電動送風機１４は、集塵部２１の下流側に配置することができる。電動送風機１４には、電動送風機用駆動回路などを備えた制御基板が取り付けられていてもよい。第１モータ１６は、カーボンブラシを有するモータであってもよく、ブラシレスモータであってもよい。

　電気掃除機３０では、電動送風機１４のファン１５が回転することにより、吸込口体２２から外気を塵埃と一緒に電気掃除機３０内に吸込み、床面などを掃除することができる。吸込口体２２から電気掃除機３０内に吸い込んだ空気は、集塵部２１に流入し、空気と共に吸い込んだ塵埃は集塵部２１の内部に集塵され、空気中の塵埃が取り除かれる。集塵部２１を通過した後の空気は、掃除機本体２５の排気口から排出される。
　電気掃除機３０の吸引力は、第１電力調節部１１により電源部６から第１モータ１６に供給する電力を調節しファン１５の回転数を調節することにより制御することができる。

　電気掃除機３０の集塵方式が紙パック式である場合、集塵部２１は紙パックである。また、電気掃除機３０の集塵方式がサイクロン式である場合、集塵部２１はサイクロン集塵器である。サイクロン集塵器は、遠心力によりゴミを分離したあとの空気を通過させるフィルターを備えることができる。なお、サイクロン集塵器は、フィルターを備えないものであってもよい。

　吸込口体２２は、回転ブラシ１７（パワーブラシ）及び回転ブラシ１７を回転させる第２モータ１８を有することができる。回転ブラシ１７は、吸込口体２２を移動させながら床面などを掃除する際に回転するブラシである。回転する回転ブラシ１７により床面などのゴミを掻き出すことができ、掻き出したゴミを吸引口から吸引することができる。このため、床面などのゴミをしっかりと除去することができる。
　回転ブラシ１７のゴミを掻き出す力は、第２電力調節部１２により電源部６から第２モータ１８に供給する電力を調節し回転ブラシ１７の回転数を調節することにより制御することができる。
　第２モータ１８には、回転ブラシ用駆動回路などを備えた制御基板が取り付けられていてもよい。
　また、回転ブラシ１７は、第２モータ１８を有さず、第１モータ１６による吸引風により回転するタービンブラシでもよい。

　電源部６は、直流電源部であってもよく、交流電源部であってもよい。また、電源部６は、電力線により制御部４と接続し、制御部４を介して電動送風機１４の第１モータ１６や回転ブラシ１７を回転させる第２モータ１８に電力を供給することができる。
　電源部６が直流電源部である場合、電源部６はバッテリー７を備えることができ、このバッテリー７から直流電力を第１モータ１６又は第２モータ１８に供給することができる。電源部６が交流電源部である場合、電源部６はコンセントから供給される交流電流を利用した電源部とすることができる。この交流電源部から交流電力又はＡＣ－ＤＣコンバータで変換した直流電力を第１モータ１６又は第２モータ１８に供給することができる。
　電源部６は、第１モータ１６又は第２モータ１８への電力の供給のオン／オフを切り替えるスイッチを備えることができる。

　制御部４は、電気掃除機３０を制御する部分である。制御部４は、例えば、ＣＰＵ、メモリ（記憶部５）、タイマー、入出力ポートなどを有するマイクロコントローラを含むことができる。制御部４に含まれる記憶部５は、マスクROM, EPROM, EEPROM, フラッシュメモリ（不揮発性メモリ）などのROMと、FeRAM, SRAM, DRAMなどのRAMを含むことができる。
　制御部４は、複数の制御基板から構成されてもよい。これらの複数の制御基板は信号線又は電力線で接続することができる。制御部４は、例えば、電動送風機用駆動回路を備えた制御基板、回転ブラシ用駆動回路を備えた制御基板、マイクロコントローラなどから構成される。
　制御部４は、通信部３、送電部２４などと信号線で接続されてもよく、通信部３、送電部２４などと同一制御基板上に配置されてもよい。

　制御部４は、電源部６から電動送風機１４の第１モータ１６に供給する電力を調節するように設けられた第１電力調節部１１を有することができる。第１電力調節部１１は、例えば、電動送風機用駆動回路の一部である。電源部６から第１モータ１６に交流電力が供給される場合、第１電力調節部１１は、双方向サイリスタを有する位相制御回路を含むことができる。この位相制御回路を用いて双方向サイリスタに電流が流れ始める位相角を調節することにより、電源部６から第１モータ１６に供給される電力を調節することができる。電源部６から第１モータ１６に直流電力が供給される場合、第１電力調節部１１は、トランジスタを有するＰＷＭ回路を含むことができる。このトランジスタのオンオフを繰り返す周期及びデューティー比を調節することにより、電源部６から第１モータ１６に供給される電力を調節することができる。

　制御部４は、電源部６から回転ブラシ１７を回転させる第２モータ１８に供給する電力を調節するように設けられた第２電力調節部１２を有することができる。第２電力調節部１２は、例えば、回転ブラシ用駆動回路の一部である。
　電源部６から第２モータ１８に交流電力が供給される場合、第２電力調節部１２は双方向サイリスタを有する位相制御回路を含むことができる。また、電源部６から第２モータ１８に直流電力が供給される場合、第２電力調節部１２は、ＰＷＭ回路を含むことができる。このことにより、電源部６から第２モータ１８に供給される電力を調節することができる。

　取付部２は、取付部２に情報機器８を取り付けることができるように設けられた部分である。取付部２は、電気掃除機３０を用いて掃除を行っているユーザーが情報機器８の表示部３９を見ることができるような位置に配置される。取付部２は、例えば把持部２８の前に配置することができる。また、取付部２は、取付部２に情報機器８を固定できるように設けられてもよい。また、取付部２は、取付部２に情報機器８を取り付けた状態でユーザーが情報機器８の入力部３８への入力できるように設けることができる。

　取付部２は、例えば、情報機器８を載せるための取り付け台１９と、情報機器８を取り付け台１９に取り付けるためのグリップ２７とを有することができる。グリップ２７は、情報機器８を挟むことができるように設けられてもよい。また、取付部２は、粘着性又は磁力又は吸盤で情報機器８を取り付け台１９に取り付けることができるように設けられてもよい。また、取付部２は、情報機器８を立てることができるように設けられた凹部を有する情報機器スタンドであってもよい。

　通信部３は、情報機器８とデータ通信する部分である。通信部３は、情報機器８と無線通信をすることができるように設けられてもよく、情報機器８と有線通信をすることができるように設けられてもよい。
　通信部３の通信方式は、例えば、近距離無線通信、有線ＬＡＮ方式、無線ＬＡＮ方式、Bluetooth（登録商標）、ZigBee（登録商標）又はＬＰＷＡである。また、通信部３は、ＵＳＢケーブル、ＬＡＮケーブルなどで情報機器８と接続できるように設けられてもよく、このケーブルを利用して情報機器８とデータ通信できるように設けられてもよい。

　近距離無線通信（ＮＦＣ）とは、電磁界や電波などを用いた近距離（周波数帯によって数ｃｍ～数ｍ）の無線通信である。また、近距離無線通信の伝達方式は、電磁誘導方式であってもよく、電波方式であってもよい。ＮＦＣ（Near Field Communication）の規格は、例えば、Type A（Mifare（登録商標））、Type B、Type F（FeliCa（登録商標））などである。
　通信部３の通信方式が近距離無線通信である場合、通信部３はＮＦＣアンテナを有する。また、通信部３はリーダ／ライタの機能も有することができる。このことにより、制御部４が通信部３を介して情報機器８と近距離無線通信により通信をすることが可能になる。
　通信部３の通信方式が近距離無線通信である場合、通信部３は取付部２に含まれる取り付け台１９に配置することができる。このことにより、情報機器８を取付部２に取り付けることで電気掃除機３０と情報機器８とを通信可能な状態とすることができる。

　情報機器８は、電気掃除機３０とデータ通信することができ、表示部３９を有するものであれば特に限定されないが、例えば、スマートフォン、タブレットＰＣ、携帯電話などである。情報機器８は、電気掃除機３０の通信部３と通信可能に設けられた通信部３７を有する。また、通信部３７は、電気掃除機３０とデータ通信する部分と、インターネット網に接続する部分とを有してもよい。
　電気掃除機３０の通信部３と情報機器８の通信部３７との間の通信方式が近距離無線通信である場合、情報機器８の通信部３７はＮＦＣアンテナを有する。また、通信部３７はリーダ／ライタの機能も有することができる。このことにより、情報機器８が通信部３７を介して電気掃除機３０と近距離無線通信により通信をすることが可能になる。

　情報機器８が有する表示部３９は、タッチパネル式モニターとすることができる。この場合、タッチパネル式モニターは、表示部３９と入力部３８の両方を兼ねることになる。
　また、情報機器８は、記憶部３６を有する制御部３５、バッテリー４０、マイクロフォン４３、スピーカ４４、撮像部４５、加速度センサ４７、ジャイロセンサ４８、受電部４１などを有することができる。
　情報機器８の制御部３５は、ＣＰＵと記憶部３６（ＲＯＭ、ＲＡＭ、フラッシュメモリなど）を有することができる。また、制御部３５は、ＯＳ、アプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアを記憶している。

　電気掃除機３０の制御部４の記憶部５は、電気掃除機３０を制御するための制御ソフトウェアを記憶している。制御ソフトウェアは、第１電力調節部１１、第２電力調節部１２、通信部３、イオン発生部、床面検知センサ、ゴミ検知センサなどを制御するファームウェアを含むことができる。このファームウェアの少なくとも一部は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ（記憶部５）やＲＡＭに記憶させることができる。このことにより、情報機器８から受信した情報に基づきファームウェアの制御仕様を補正することができる。
　また、ファームウェアは、第１電力調節部１１、第２電力調節部１２、通信部３、イオン発生部、床面検知センサ、ゴミ検知センサなどの一部とみなすこともできる。

　電気掃除機３０は、少なくとも１つの運転モードを有する。また、電気掃除機３０は、複数の運転モードを有することができる。運転モードは、例えば、強運転モード、中運転モード、弱運転モード、自動モード、お好み運転モードなどである。
　自動モードは、床面検知センサなどのセンサの検出に基づき運転モードを切り替えるモードである。例えば、床面検知センサがカーペットを掃除していることを検出すると、制御部４は電気掃除機３０を強運転モードで運転させ、床面検知センサがフローリングを掃除していることを検出すると、制御部４は電気掃除機３０を中運転モードで運転させることができる。また、自動モードでは、ゴミ検知センサの検出に基づき運転モードを切り替えてもよい。

　制御部４は、電気掃除機３０の運転モードに応じて、制御ソフトウェアによる第１電力調節部１１、第２電力調節部１２などの制御方法を変えることができる。
　制御ソフトウェアは、記憶部５に記憶した各運転モードの制御仕様に関するデータを含むことができ、制御部４は、選択された運転モードの制御仕様に関するデータに基づいて第１電力調節部１１、第２電力調節部１２などを制御することができる。制御仕様に関するデータは、例えば、電動送風機１４の第１モータ１６の回転数、吸い込み仕事率、回転ブラシ１７を回転させる第２モータ１８の回転数などのうち少なくとも１つに関するデータを有することができる。

　例えば、強運転モードの制御仕様に関するデータに含まれる電動送風機１４の第１モータ１６の回転数が６００００rpmであり、電気掃除機３０を強運転モードで運転する場合、制御部４は、第１モータ１６の回転数が６００００rpmとなるように第１電力調節部１１を用いて第１モータ１６に供給する電力を調節する。
　例えば、弱運転モードの制御仕様に関するデータに含まれる電動送風機１４の第１モータ１６の回転数が４００００rpmであり、電気掃除機３０を弱運転モードで運転する場合、制御部４は、第１モータ１６の回転数が４００００rpmとなるように第１電力調節部１１を用いて第１モータ１６に供給する電力を調節する。

　例えば、強運転モードの制御仕様に関するデータに含まれる回転ブラシ１７の第２モータ１８の回転数が２４００rpmであり、電気掃除機３０を強運転モードで運転する場合、制御部４は、第２モータ１８の回転数が２４００rpmとなるように第２電力調節部１２を用いて第２モータ１８に供給する電力を調節する。
　例えば、弱運転モードの制御仕様に関するデータに含まれる回転ブラシ１７の第２モータ１８の回転数が２０００rpmであり、電気掃除機３０を弱運転モードで運転する場合、制御部４は、第２モータ１８の回転数が２０００rpmとなるように第２電力調節部１２を用いて第２モータ１８に供給する電力を調節する。

　制御部４は、取付部２に取り付けられた情報機器８が発信した情報を通信部３を介して受信するように設けられる。また、制御部４は、情報機器８から受信した情報に基づき電気掃除機３０を制御するように設けられる。例えば、制御部４は、電気掃除機３０の制御に関する制御情報を通信部３を介して受信し、記憶部５のＲＡＭ又は不揮発性メモリに記憶させることができる。そして、制御部４が記憶部５に記憶させた制御情報に基づき電気掃除機３０を制御することができる。このことにより、情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することが可能になる。このため、ユーザーが情報機器８のボタンや表示部３９を用いて電気掃除機３０を簡単に操作することが可能になり、操作手順を複雑にすることなく電気掃除機３０を多機能化することができる。また、情報機器８を操作部として機能させることにより、電気掃除機３０の部品数を低減させることができ、電気掃除機３０の製造コストを低減することができる。

　情報機器８の制御部３７は、例えば、アプリケーションソフトウェアを用いて電気掃除機３０の制御情報を電気掃除機３０へ送信できるように設けられる。制御部３７は、情報機器８を取付部２に取り付けるとこのアプリケーションソフトウェアが起動するように設けることができる。
　電気掃除機３０の制御情報は、例えば、電気掃除機３０のオン／オフに関する情報、電気掃除機３０の運転モードの切り替えに関する情報、回転ブラシ１７のオン／オフに関する情報などである。

　情報機器８がスマートフォンやタブレットＰＣなどのタッチパネル式モニターを備えた機器である場合、制御部３７は、図３に示したような表示を表示部３９・入力部３８に表示させるように設けることができる。ここでは、図３に示した情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作する方法について説明する。
　情報機器８は電気掃除機３０の取付部２に取り付けられているため、電気掃除機３０を用いて掃除する際、ユーザーは情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することができる。

　例えば、ユーザーが情報機器８を取付部２に取り付けた後、ユーザーは表示部３９・入力部３８に表示された「強モード」、「中モード」、「弱モード」、「自動モード」のいずれかのボタンをタップすることができる。例えば、ユーザーが「強モード」のボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は、強運転モードに関する情報を通信部３７を介して電気掃除機３０の通信部３へ送信する。電気掃除機３０の制御部４が通信部３を介して強運転モードに関する情報を受信すると、制御部４は、電源部６から電動送風機１４の第１モータ１６への電力供給を開始し、電源部６から回転ブラシ１７の第２モータ１８への電力供給を開始する。この際、第１及び第２電力調節部１１、１２は、制御ソフトウェアの強運転モードの制御仕様に関するデータに基づいて供給電力を調節する。このことにより、電気掃除機３０を強運転モードで運転させることができる。このように、ユーザーは、情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することにより選択した運転モードで電気掃除機３０を運転させることができる。

　電気掃除機３０を強運転モードで運転中に、ユーザーが表示部３９・入力部３８に表示された「弱モード」のボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は弱運転モードに関する情報を通信部３７を介して電気掃除機３０の通信部３へ送信する。電気掃除機３０の制御部４が通信部３を介して弱運転モードに関する情報を受信すると、第１及び第２電力調節部１１、１２は、制御ソフトウェアの弱運転モードの制御仕様に関するデータに基づいて、電動送風機１４の第１モータ１６及び回転ブラシ１７の第２モータ１８へ供給する電力を調節する。このように、ユーザーは情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することにより運転モードを切り替えることができる。

　電気掃除機３０の運転中にユーザーが表示部３９・入力部３８に表示された回転ブラシ１７の「ＯＮ」ボタン又は「ＯＦＦ」ボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は回転ブラシ１７のＯＮ／ＯＦＦに関する情報を通信部３７を介して電気掃除機３０の通信部３へ送信する。電気掃除機３０の制御部４が通信部３を介して回転ブラシ１７のＯＮ／ＯＦＦに関する情報を受信すると、制御部４は、この情報に基づき回転ブラシ１７の第２モータ１８への電力供給を停止または開始する。このように、ユーザーは情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することにより回転ブラシ１７のＯＮ／ＯＦＦを切り替えることでき、必要に応じて回転ブラシ１７を回転させることが可能になる。なお、回転ブラシ１７が第１モータ１６による吸引風により回転するタービンブラシである場合、回転ブラシ１７の「ＯＮ」ボタン又は「ＯＦＦ」ボタンを表示されないようにしてもよい。

　電気掃除機３０の運転中にユーザーが表示部３９・入力部３８に表示された「切」ボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は電気掃除機３０のＯＦＦに関する情報を通信部３７を介して電気掃除機３０の通信部３へ送信する。電気掃除機３０の制御部４が通信部３を介して電気掃除機３０のＯＦＦに関する情報を受信すると、制御部４は、この情報に基づき電動送風機１４の第１モータ１６への電力供給及び回転ブラシ１７の第２モータ１８への電力供給を停止する。このように、ユーザーは情報機器８を用いて電気掃除機３０をＯＦＦにすることができる。

第２実施形態
　第２実施形態の電気掃除機３０は、強運転モードや弱運転モードなどに加えてお好み運転モードを有する。
　本実施形態においては、制御部４は、お好み運転モードでの運転中において、情報機器８から受信した情報に基づき電源部６から電動送風機１４の第１モータ１６に供給する電力を調節するように設けられる。このため、ユーザーは、電気掃除機３０の運転中において情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することにより、電気掃除機３０の吸引力を好みに合わせて変更することができる。

　制御部４は、お好み運転モードでの運転中において、情報機器８から受信した情報に基づき電源部６から回転ブラシ１７の第２モータ１８に供給する電力を調節するように設けられる。このため、ユーザーは、電気掃除機３０の運転中において情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することにより、回転ブラシ１７の回転数を好みに合わせて変更することができる。

　例えば、情報機器８を取付部２に取り付け表示部３９・入力部３８に図４（ａ）に示したようなホーム画面を表示させて、ユーザーがホーム画面の「お好み運転モード」のボタンをタップすると、お好み運転モードでの電気掃除機３０の運転を開始させ、情報機器８の表示部３９・入力部３８の表示を図４（ｂ）に示したようなカスタマイズ画面に切り替える。

　カスタマイズ画面では、電気掃除機３０の吸い込みパワーの調節バーと、パワーブラシパワーの調節バーとを表示部３９・入力部３８に表示させる。調節バーは、ドラッグ操作、スワイプ操作、タップ操作などで吸い込みパワーやパワーブラシパワーを自由に変更できるように設けられる。お好み運転モードでの運転開始時では、吸い込みパワーの調節バーの設定値とパワーブラシパワーの調節バーの設定値は、初期値となっている。
　また、カスタマイズ画面の調節バーには、設定値に応じた掃除対象（例えば、カーテン、フローリング、畳、絨毯など）を表示させてもよい。このことにより、掃除対象に応じてユーザーが簡単に吸い込みパワーやパワーブラシパワーを変更することができる。なお、調節バーにパーセンテージで設定値を表示させてもよい。

　ユーザーがホーム画面の「お好み運転モード」のボタンをタップし表示部３９・入力部３８の表示をカスタマイズ画面に切り替えると、情報機器８の制御部３５は、電気掃除機３０の吸い込みパワーの調節バーの設定値に関する情報及びパワーブラシパワーの調節バーの設定値に関する情報を通信部３７を介して電気掃除機３０の通信部３へ送信する。電気掃除機３０の制御部４が通信部３を介して調節バーの設定値に関する情報を受信すると、制御部４は、電源部６から電動送風機１４の第１モータ１６への電力供給を開始し、電源部６から回転ブラシ１７の第２モータ１８への電力供給を開始する。この際、第１及び第２電力調節部１１、１２は、受信した調節バーの設定値に関する情報に基づいて供給電力を調節する。このことにより、お好み運転モードでの電気掃除機３０の運転を開始することができる。

　お好み運転モードでの運転中において、ユーザーがカスタマイズ画面の調節バーで吸い込みパワーの設定値又はパワーブラシパワーの設定値を変更すると、情報機器８の制御部３５は、変更後の吸い込みパワーの調節バーの設定値に関する情報又は変更後のパワーブラシパワーの調節バーの設定値に関する情報を通信部３７を介して電気掃除機３０の通信部３へ送信する。電気掃除機３０の制御部４が通信部３を介して変更後の調節バーの設定値に関する情報を受信すると、制御部４の第１及び第２電力調節部１１、１２は、受信した変更後の調節バーの設定値に関する情報に基づいて、電動送風機１４の第１モータ１６又は回転ブラシ１７の第２モータ１８への供給電力を調節する。このため、ユーザーは、電気掃除機３０の運転中において情報機器８を用いて電気掃除機３０を操作することにより、電気掃除機３０の吸引力や回転ブラシ１７の回転数を好みに合わせて変更することができる。

　ここでは、ユーザーがカスタマイズ画面の調節バーを用いて設定値を変更する例を示したが、例えば、ユーザーが図４（ｂ）に示したようなカスタマイズ画面の数値表示をタップして数値入力画面を表示させ、この数値入力画面を用いて吸い込みパワーの設定値又はパワーブラシパワーの設定値を変更できるようにしてもよい。
　また、例えば、ユーザーが図４（ｂ）に示したようなカスタマイズ画面の掃除対象表示（フローリング、畳など）をタップして吸い込みパワーの設定値又はパワーブラシパワーの設定値を変更できるようにしてもよい。
　また、例えば、ユーザーが図４（ｂ）に示したようなカスタマイズ画面のマイクのマークをタップして吸い込みパワーの設定値又はパワーブラシパワーの設定値を音声で変更できるようにしてもよい。この場合、情報機器８はマイクロフォン４３を備え、制御部３５がマイクロフォン４３からの入力に基づき音声認識を行い吸い込みパワーの設定値又はパワーブラシパワーの設定値を変更することができる。

　カスタマイズ画面を用いて、電気掃除機３０の機能設定を変更できるようにしてもよい。例えば、ユーザーがカスタマイズ画面の「機能設定」のボタンをタップして機能設定画面を表示部３９・入力部３８に表示させ、ユーザーがこの機能設定画面を用いて電気掃除機３０の機能設定を変更することができる。機能設定は、例えば、アイドリングストップのＯＮ／ＯＦＦ、イオン発生部のＯＮ／ＯＦＦ、床面検知センサの感度設定、ゴミ検知センサの感度設定などである。ユーザーが機能設定を変更すると、情報機器８の制御部３５は、変更後の機能設定に関する情報を電気掃除機３０の制御部４へ送信し、制御部４は受信した情報に基づき電気掃除機３０の機能設定を変更する。

　ユーザーがカスタマイズ画面において吸い込みパワーの設定値、パワーブラシパワーの設定値又は機能設定を変更した後、カスタマイズ画面の「保存」のボタンをタップすると、変更後の吸い込みパワーの設定値、変更後のパワーブラシパワーの設定値又は変更後の機能設定を情報機器８の記憶部３６又は電気掃除機３０の記憶部５に保存することができる。変更後の設定値・機能設定は、お好み運転モード、強運転モード、中運転モード、弱運転モードなどの複数の運転モードのいずれか１つを選択して保存することができる。運転モードを選択して変更後の設定値・機能設定を保存すると、次回その運転モードで電気掃除機３０を運転するときに、保存した設定値・機能設定で電気掃除機３０を運転させることができる。また、図４（ａ）のホーム画面に示した「初期化」のボタンをタップすることにより、各運転モードの設定値・機能設定を初期値に戻すこともできる。
　なお、本実施形態では、お好み運転モードでの運転中において、ユーザーがカスタマイズ可能としたが、ユーザーがホーム画面の「お好み運転モード」のボタンをタップした際に、運転を開始せずにカスタマイズ画面に切り替わる様にしてもよい。その際、カスタマイズ画面に運転開始ボタンを有するようにする。そうすれば、運転停止中にユーザーがカスタマイズできるため、使用電気量を低減することができる。
　その他の構成は第１実施形態と同様である。また、第１実施形態についての記載は矛盾がない限り第２実施形態についても当てはまる。

第３実施形態
　第３実施形態では、情報機器８の表示部３９に電気掃除機３０に関する情報を表示させユーザーに通知する。
　従来の電気掃除機では、電池残量、エラーなど掃除機情報の報知には、LEDやブザーを組み合わせて用いている。このLEDやブザーの組み合わせを用いた報知は、ユーザーが直感的に分かりづらく、取扱説明書を読んで報知内容を判断しなければならないこともある。本実施形態では、このような課題を解決することができる。

　本実施形態では、例えば、情報機器８の表示部３９に、電気掃除機３０のバッテリー７の残量や電気掃除機３０の運転可能時間を表示させユーザーに通知することができる。例えば、図４（ｂ）、図５（ａ）に示した情報機器８のように表示部３９にバッテリー７の残量や運転可能時間を表示させることができる。
　この場合、電気掃除機３０の制御部４は、電気掃除機３０に含まれるバッテリー７の容量又は残量に関する情報を通信部３を介して情報機器８に送信する。情報機器８の制御部３５は受信したバッテリー７の容量又は残量に関する情報に基づき表示部３９にバッテリー残量などを表示させる。また、制御部３５は、受信したバッテリー７の容量又は残量に関する情報と選択されている運転モードでの電力消費量とに基づき運転可能時間を算出し、算出した運転可能時間を表示部３９に表示させることができる。表示部３９に表示するバッテリー残量や運転可能時間は定期的に更新することができる。また、制御部３５は、バッテリーレベルが低下すると表示部３９に「充電してください」などと表示させることができる。
　また、図４（ｂ）に示したようなカスタマイズ画面では、ユーザーが調節バーなどを用いて吸い込みパワーの設定値又はパワーブラシパワーの設定値を変更すると、制御部３５は運転可能時間を再び算出し、表示部３９に表示した運転可能時間を設定値変更後の運転可能時間に変更することができる。

　例えば、情報機器８の表示部３９に、電気掃除機３０のメンテナンス情報を表示させユーザーに通知することができる。例えば、図５（ｂ）に示した情報機器８のように表示部３９にメンテナンス情報を表示させることができる。この場合、電気掃除機３０の制御部４は、集塵部２１に溜まった塵埃が所定の量を超えたこと、フィルターの目詰まりなどを検出すると、検出情報を通信部３を介して情報機器８に送信する。情報機器８の制御部３５は受信した検出情報に基づき表示部３９にメンテナンス情報を表示させる。

　例えば、集塵部２１に溜まった塵埃が多くなり塵埃を除去する必要が生じた場合は、「ダストカップのゴミを捨ててください」、「紙パックを交換してください」などと情報機器８の表示部３９に表示させる。
　例えば、集塵部２１に含まれるフィルターの目詰まりが生じた場合には、「フィルターの清掃を行ってください」などと情報機器８の表示部３９に表示させる。

　情報機器８の制御部３５は、図５（ｂ）に示したようにメンテナンス情報と共に表示部３９・入力部３８に対処方法のボタンを表示させることができる。ユーザーが対処方法のボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は、表示部３９に具体的なメンテナンス方法を表示させユーザーによる電気掃除機３０のメンテナンスを誘導することができる。このメンテナンス方法に関するデータは、情報機器８の記憶部３６又は電気掃除機３０の記憶部５に予め保存しておくことができる。また、情報機器８は、インターネット網からメンテナンス方法をダウンロードして表示部３９に表示させてもよい。

　例えば、情報機器８の表示部３９に電気掃除機３０のエラーを表示させユーザーに通知することができる。例えば、図５（ｃ）（ｄ）に示した情報機器８のように表示部３９にエラー表示を表示させることができる。この場合、電気掃除機３０の制御部４は、電気掃除機３０のエラーを検出するとエラー情報を通信部３を介して情報機器８に送信する。情報機器８の制御部３５は受信したエラー情報に基づき表示部３９にエラー表示を表示させる。例えば、糸などが回転ブラシ１７に絡まり回転ブラシ１７がロックした場合、「パワーブラシが回転していません」などと情報機器８の表示部３９に表示させる。

　情報機器８の制御部３５はエラー表示と共に表示部３９・入力部３８に対処方法のボタンを表示させることができる。ユーザーが対処方法のボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は、表示部３９に具体的なエラーへの対処方法（トラブルシューティング情報）を表示させユーザーのエラー対処を誘導することができる。この対処方法に関するデータは、情報機器８の記憶部３６又は電気掃除機３０の記憶部５に予め保存しておくことができる。また、情報機器８は、インターネット網から対処方法をダウンロードして表示部３９に表示させてもよい。

　電気掃除機３０にユーザーでは対処することができないエラーが生じた場合には、例えば図５（ｄ）に示した情報機器のように、エラー表示と共に表示部３９・入力部３８に修理依頼のボタン（図５（ｄ）では「コールセンターへ連絡」と表示している）を表示させることができる。ユーザーがこのボタンをタップすると、情報機器８の制御部３５は、表示部３９に電気掃除機３０の修理を依頼する画面を表示させユーザーの修理依頼手続を誘導することができる。また、情報機器８の制御部３５は、修理費用の概算額も表示部３９に表示させることができる。
　その他の構成は第１又は第２実施形態と同様である。また、第１又は第２実施形態についての記載は矛盾がない限り第３実施形態についても当てはまる。

第４実施形態
　第４実施形態では、情報機器８の表示部３９にユーザーによる掃除に関する情報を表示させユーザーに通知する。
　例えば、情報機器８の表示部３９に、ユーザーによる掃除の仕方のアドバイスや掃除でのユーザーの運動量などを表示させユーザーに通知することができる。

　情報機器８は、電気掃除機３０の取付部２に取り付けているため、ユーザーが電気掃除機３０を用いて掃除を行うと電気掃除機３０と共に情報機器８も動く。このため、情報機器８の制御部３５は、情報機器８が有する加速度センサ４７又はジャイロセンサ４８のセンサ出力に基づきユーザーが電気掃除機３０を動かしている速度を検出することができる。また、制御部３５は、検出した速度とゴミのよく取れる電気掃除機３０の速度範囲とを比較し、検出した速度がこの速度範囲から外れている場合、表示部３９に掃除の仕方のアドバイスを表示しユーザーに通知することができる。例えば、検出した速度がこの速度範囲よりも遅い場合、図６（ａ）に示した情報機器８のように、表示部３９に「もっと早く動かしたほうがゴミが取れます」のような掃除の仕方のアドバイスを表示してユーザーに通知することができる。

　また、ユーザーが電気掃除機３０を用いて掃除を行うと電気掃除機３０と共に情報機器８も動くため、情報機器８の制御部３５は、情報機器８が有する加速度センサ４７又はジャイロセンサ４８のセンサ出力に基づき、ユーザーの移動距離、吸込口体２２の往復回数、などを算出することができる。また、情報機器８は、電気掃除機３０から受信した回転ブラシ１７の第２モータ１８の入力電流値から、吸込口体２２を動かすことによるユーザーにかかる運動負荷の概略値を算出することが可能である。
　情報機器８の制御部３５は、掃除時間、算出した吸込口体２２の移動距離・往復回数、算出した運動負荷の概略値、ユーザーの体重などから掃除に伴うユーザーの消費カロリー（運動量）の概略値を算出し、算出した概略値を表示部３９に表示しユーザーに通知することができる。例えば、図６（ｂ）のように、掃除に伴う消費カロリーを表示部３９に表示することができる。
　ここでは、運動量を消費カロリーとして説明したが、ユーザーの運動量を算出する計算式を設定して、算出値を表示部３９に表示させてもよい。また、算出値の累積が一定の値を超えれば、よく掃除していると判定し、表示部３９に特別な表示（例えば、表彰画面）を表示させたり、メーカーからユーザーに景品（例えば、フィルターなど）をプレゼントしてもよい。
　その他の構成は第１～第３実施形態と同様である。また、第１～第３実施形態についての記載は矛盾がない限り第４実施形態についても当てはまる。

第５実施形態
　第５実施形態は、情報機器８を取付部２に取り付けた状態で情報機器８のバッテリー４０に充電する実施形態である。
　電気掃除機３０は送電部２４を備え情報機器８は受電部４１を備え、電気掃除機３０から情報機器８に電力が供給され、この供給電力でバッテリー４０に充電をする。送電部２４から受電部４１への給電方式は、ワイヤレス給電であってもよく、有線給電であってもよい。また、電気掃除機３０の通信部３と情報機器８の通信部３７とが有線接続する場合、通信部３と通信部３７とを接続する配線を利用して、電気掃除機３０から情報機器８へ電力を供給してもよい。
　電気掃除機３０から情報機器８へワイヤレスで給電する場合、送電部２４は取付部２に設けることができる。このことにより、電気掃除機３０の送電部２４と情報機器８の受電部４１を近接して配置することができ、効率よく給電することができる。
　その他の構成は第１～第４実施形態と同様である。また、第１～第４実施形態についての記載は矛盾がない限り第５実施形態についても当てはまる。

第６実施形態
　第６実施形態では、情報機器８が電気掃除機３０の騒音を低減する機能を有する。
　電気掃除機３０は、電動送風機１４や回転ブラシ１７を駆動させながら運転するため、運転音を発する。特にサイクロン式掃除機はサイクロン気流を利用して塵埃と空気とを分離するため運転音が大きい。早朝や夜に電気掃除機を運転させる場合、掃除機の運転音で睡眠を妨げるおそれがあり運転音をできるだけ小さくする必要がある。

　本実施形態では、情報機器８はマイクロフォン４３及びスピーカ４４を備える。
　情報機器８が電気掃除機３０の取付部２に取り付けられた状態で電気掃除機３０を運転させるため、情報機器８のマイクロフォン４３を用いて電気掃除機３０の運転音を拾うことができ、運転音を電気信号に変換することができる。情報機器８の制御部３５は、電気掃除機３０の運転音が変換された電気信号から運転音の位相を算出することができる。そして、制御部３５は、電気掃除機３０の運転音の位相に対して逆位相となるような音を情報機器８のスピーカ４４から出力させることができる。このことにより、電気掃除機３０の運転音の音波とスピーカ４４から出力される音の音波とが重なり合い、電気掃除機３０の騒音を低減（ノイズキャンセル）することができる。
　その他の構成は第１～第５実施形態と同様である。また、第１～第５実施形態についての記載は矛盾がない限り第６実施形態についても当てはまる。

第７実施形態
　第７実施形態では、電気掃除機３０は情報機器８により撮影された被掃除面の画像のデータに基づき運転モードを切り替えるように設けられる。
　本実施形態では、情報機器８は撮像部４５を有する。また、電気掃除機３０の取付部２は、情報機器８を取付部２に取り付けた状態で情報機器８の撮像部４５により被掃除面（吸込口体２２の周りの床面）を撮影できるように設けられる。例えば、取付部２は、カメラ用開口２６を有することができる。

　情報機器８を取付部２に取り付けた状態の電気掃除機３０で掃除を行う際に、情報機器８の撮像部４５が被掃除面を撮影し、制御部３５が撮影画像の分析を行い被掃除面に塵埃が多いか否かを判定する。
　例えば、制御部３５が被掃除面に塵埃が多いと判定すると、制御部３５は、塵埃が多いことに関するデータを通信部３７を介して電気掃除機３０に送信する。電気掃除機３０の制御部４は、受信した塵埃が多いことに関するデータに基づき、電気掃除機３０を強運転モードで運転させるように電動送風機１４の第１モータ１６及び回転ブラシ１７の第２モータ１８に供給する電力を調節する。

　例えば、制御部３５が被掃除面に塵埃が少ないと判定すると、制御部３５は、塵埃が少ないことに関するデータを通信部３７を介して電気掃除機３０に送信する。電気掃除機３０の制御部４は、受信した塵埃が少ないことに関するデータに基づき、電気掃除機３０を弱運転モードで運転させるように電動送風機１４の第１モータ１６及び回転ブラシ１７の第２モータ１８に供給する電力を調節する。
　このように情報機器８の撮像部４５を利用して塵埃の多い少ないを判定し、判定結果に基づき電気掃除機３０の運転モードを切り替えることにより、電気掃除機３０を省エネ運転させることができる。
　なお、本実施形態では、撮像部４５を利用して、被掃除面の種類を判定し、その種類に応じて、電動送風機１４のモータ１６及び回転ブラシ１７のモータ１８に供給する電力を調節するようにしてもよい。また、被掃除面の種類と塵埃の多い少ないの判定を組み合わせてもよい。
　その他の構成は第１～第６実施形態と同様である。また、第１～第６実施形態についての記載は矛盾がない限り第７実施形態についても当てはまる。
　以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。また、本発明の実施形態のうちいくつか或いはすべてを組み合わせて用いてもよい。

　２：取付部　　３：通信部　　４：第１制御部　　５：記憶部　　６：電源部　　７：バッテリー　　８：情報機器　　１１：第１電力調節部　　１２：第２電力調整部　　１４：電動送風機　　１５：ファン　　１６：第１モータ　　１７：回転ブラシ　　１８：第２モータ　　１９：取り付け台　　２１：集塵部　　２２：吸込口体　　２４：送電部　　２５：掃除機本体　　２６：カメラ用開口　　２７：グリップ　　２８：把持部　　３０：電気掃除機　　３５：第２制御部　　３６：記憶部　　３７：通信部　　３８：入力部　　３９：表示部　　４０：バッテリー　　４１：受電部　　４３：マイクロフォン　　４４：スピーカ　　４５：撮像部　　４６：ホームボタン　　４７：加速度センサ　　４８：ジャイロセンサ

Claims

　情報機器を取り付けることができるように設けられた取付部と、前記情報機器と通信可能に設けられた通信部と、電気掃除機を制御するように設けられた第１制御部とを備え、
第１制御部は、前記取付部に取り付けられた前記情報機器が発信した情報を前記通信部を介して受信するように設けられ、かつ、前記情報機器から受信した情報に基づき前記電気掃除機を制御するように設けられたことを特徴とする電気掃除機。
　前記通信部は、前記情報機器と無線通信により通信するように設けられた請求項１に記載の電気掃除機。
　第１制御部は、前記情報機器から受信した情報に基づき前記電気掃除機のオン／オフ又は前記電気掃除機の運転モードを切り替えるように設けられた請求項１又は２に記載の電気掃除機。
　空気を前記電気掃除機内に吸引するように設けられたファン及び前記ファンを回転させる第１モータを有する電動送風機と、第１モータに電力を供給するように設けられた電源部とをさらに備え、
第１制御部は、前記情報機器から受信した情報に基づき前記電源部から第１モータに供給する電力を調節するように設けられた請求項１～３のいずれか１つに記載の電気掃除機。
　回転ブラシ及び前記回転ブラシを回転させる第２モータを有する吸込口体と、第２モータに電力を供給するように設けられた電源部とを備え、
第１制御部は、前記情報機器から受信した情報に基づき前記電源部から第２モータに供給する電力を調節するように設けられた請求項１～４のいずれか１つに記載の電気掃除機。
　第１制御部は、前記電気掃除機に含まれるバッテリーの容量又は残量に関する情報あるいは前記電気掃除機のエラーに関する情報を前記通信部を介して前記情報機器に送信するように設けられた請求項１～５のいずれか１つに記載の電気掃除機。
　送電部をさらに備え、
前記送電部は、前記情報機器が前記取付部に取り付けられた状態で前記情報機器へ送電するように設けられた請求項１～６のいずれか１つに記載の電気掃除機。
　入力部及び第２制御部を有する前記情報機器を用いて請求項１～７のいずれか１つに記載の電気掃除機を操作する操作方法であって、
前記入力部を用いて入力操作を行うステップと、
前記入力操作に対応する情報を前記電気掃除機へ送信するステップとを含む操作方法。
　表示部及び第２制御部を有する前記情報機器を用いて請求項１～７のいずれか１つに記載の電気掃除機に関する情報又は請求項１～７のいずれか１つに記載の電気掃除機を用いた掃除に関する情報をユーザーに通知する通知方法であって、
前記電気掃除機に含まれるバッテリーの残量、前記バッテリーの残量の低下、前記電気掃除機の運転可能時間、前記電気掃除機のエラー、前記電気掃除機のトラブルシューティング情報、前記電気掃除機のメンテナンス情報、修理依頼手続への誘導、掃除の仕方のアドバイス及び掃除でのユーザーの運動量のうち少なくとも１つを前記表示部に表示させるステップを含む通知方法。
　第２制御部を有する前記情報機器を用いて請求項１～７のいずれか１つに記載の電気掃除機の騒音を低減する騒音低減方法であって、
前記情報機器が前記電気掃除機から発せられる音の位相を検知し、その位相と逆位相となる音を発するステップを含む騒音低減方法。
　撮像部及び第２制御部を有する前記情報機器を用いて請求項１～７のいずれか１つに記載の電気掃除機を制御する制御方法であって、
前記撮像部により撮影された被掃除面の画像のデータに基づき前記電気掃除機の運転モードを切り替えるステップを含む制御方法。
　請求項８に記載の操作方法、請求項９に記載の通知方法、請求項１０に記載の騒音低減方法及び請求項１１に記載の制御方法のうち少なくとも１つを第２制御部に実行させるためのプログラム。