WO2015076391A1 - 自動培養システム及び細胞管理システム - Google Patents
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- the cell inspection / removal unit 25 that inspects and removes iPS cells in a poor state, and stores and supplies a liquid medium or a liquid containing a proteolytic enzyme, and performs pretreatment before seeding iPS cells, or iPS
- the liquid storage and supply unit 26 used when seeding cells or collecting iPS cells and the second sealed container 75 are held, and any one or all of temperature, humidity and gas concentration are automatically controlled. And the waste liquid containing the used liquid medium, the used washing liquid, the used reagent, etc.
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Abstract
細胞管理システムは、細胞培養工場100に設置される自動培養システム110であって、細胞を自動で培養する自動培養装置20,30と、培養された細胞の状態に関する情報を管理する細胞管理部120と、を有する自動培養システム110と、自動培養装置20,30で培養された細胞の状態を記憶する記憶部160と、発注者200の元に設置された外部コンピュータ210と、を備える。自動培養システム110は、細胞管理部で管理されている細胞の状態に関する情報を記憶部160にリアルタイムで送る。外部コンピュータ210は、記憶部160に記憶された細胞の状態に関する情報を表示する表示部211と、細胞培養工場100内の細胞に対して発注をかけるための操作部212とを有する。
Description
本願は2013年11月25日出願の日本国特許出願2013-243210号に対して優先権を主張し、当該特許出願2013-243210号の全ての内容は参照のために本願に組み入れられる。
本発明は、細胞培養工場に設置された自動培養システムと、このような自動培養システムで培養される細胞を管理する細胞管理システムに関する。
従来から細胞の培養を管理する管理方法や管理システムが提案されている(特開2004-290147号公報参照)。ここでは、被採取者から採取した細胞を培養し、分離、成長させ幹細胞を形成し、培養細胞又は培養組織を得る細胞培養システムを用いた管理方法等が開示されている。より具体的には、培養細胞を使用する日から培養細胞又は培養組織を出荷する出荷予定日を設定すると、標準培養スケジュールに基づいて、培養完了時期、継代の実施時期、成長因子の投入時期、培養開始時期、分離作業時期、受入検査時期、受入時期の順に各項目について自動的に演算し、各項目のスケジュールを特定することが開示されている。
しかしながら、上述の管理方法では、治療体制に合わせて採取細胞の培養計画を管理し、患者の病状や、手術のスケジュールに合わせて培養中の細胞の培養速度を制御し、幹細胞又は組織の出荷予定をスケジューリングすることを目的としているだけであり、病院、製薬会社等の細胞の発注者が、細胞培養工場において、現段階でどのような細胞がどのような状態となっているのかをリアルタイムで把握することは全く想定されておらず、このようなニーズに応えることができない。また、治療に用いられる細胞は、大量に培養する必要がある。しかしながら、細胞の成長速度の誤差、不良細胞の廃棄、細胞培養装置のトラブル、細胞培養装置性能の律速等の種々の要因により生産管理は、困難であった。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、細胞培養工場において、現段階でどのような細胞がどのような状態となっているのかをリアルタイムで把握することができる細胞管理システムと、このような細胞管理システムで用いられる自動培養システムを提供する。
本発明の一実施態様による自動培養システムは、
細胞培養工場に設置される自動培養システムであり、
培養する細胞の歩留まり、及び/又は、品質を管理するための製品管理システムと、
細胞の培養装置に関する情報を管理する装置エンジニアリングシステムと、
細胞を培養する培養装置及び搬送系の装置の情報を管理し、処理を実行させる製造実行システムと、
を備える。
本発明の一実施形態による細胞管理システムは、
細胞培養工場に設置される自動培養システムであって、細胞を自動で培養する自動培養装置と、前記自動培養装置で培養された細胞の状態に関する情報を管理する細胞管理部と、を有する自動培養システムと、
前記自動培養システムに通信接続され、前記自動培養装置で培養された細胞の状態に関する情報を記憶する記憶部と、
発注者の元に設置されるとともに前記記憶部に通信接続された外部コンピュータと、
を備え、
前記自動培養システムが、前記細胞管理部で管理されている細胞の状態に関する情報を前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記外部コンピュータが、前記記憶部に記憶された前記細胞の状態に関する情報を表示する表示部と、前記細胞培養工場内の細胞に対して発注をかけるための操作部と、を有する。
細胞培養工場に設置される自動培養システムであり、
培養する細胞の歩留まり、及び/又は、品質を管理するための製品管理システムと、
細胞の培養装置に関する情報を管理する装置エンジニアリングシステムと、
細胞を培養する培養装置及び搬送系の装置の情報を管理し、処理を実行させる製造実行システムと、
を備える。
本発明の一実施形態による細胞管理システムは、
細胞培養工場に設置される自動培養システムであって、細胞を自動で培養する自動培養装置と、前記自動培養装置で培養された細胞の状態に関する情報を管理する細胞管理部と、を有する自動培養システムと、
前記自動培養システムに通信接続され、前記自動培養装置で培養された細胞の状態に関する情報を記憶する記憶部と、
発注者の元に設置されるとともに前記記憶部に通信接続された外部コンピュータと、
を備え、
前記自動培養システムが、前記細胞管理部で管理されている細胞の状態に関する情報を前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記外部コンピュータが、前記記憶部に記憶された前記細胞の状態に関する情報を表示する表示部と、前記細胞培養工場内の細胞に対して発注をかけるための操作部と、を有する。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る細胞管理システムの一実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図6は本発明の一実施の形態を説明するための図である。
《構成》
以下、本発明に係る細胞管理システムの一実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図6は本発明の一実施の形態を説明するための図である。
本実施の形態の細胞管理システムは、(ヒト)iPS細胞、(ヒト)ES細胞等の多能性幹細胞、骨髄間質細胞(MSC)等の軟骨細胞、樹状細胞等の様々な細胞を管理する際に用いることができる。本実施の形態では、以下、iPS細胞を用いて説明するが、これはあくまでも一例であることには留意が必要である。また、本実施の形態において単に「細胞」と述べたときは、iPS細胞、分化細胞又はiPS細胞及び分化細胞の両方のことを意味している。
図1に示すように、本実施の形態の細胞管理システムは、複数の細胞培養工場100、及び病院や製薬会社(より正確には病院の医師、病院の看護師、製薬会社の社員等)等の複数の細胞の発注者200によって構成されている。より具体的には、図2に示すように、本実施の形態の細胞管理システムは、細胞培養工場100に設置され、細胞を自動で培養する自動培養装置20,30(後述する)を有する自動培養システム110と、自動培養システム110に通信接続されたサーバー等の記憶部160を含むホストコンピュータシステム150と、病院や製薬会社等の細胞の発注者200の元に設置されるとともにホストコンピュータシステム150の記憶部160に通信接続された外部コンピュータ210と、を備えている。本実施の形態では、各細胞培養工場100の自動培養システム110とホストコンピュータシステム150とが通信接続されている。なお、細胞培養工場100とは例えばマスターセルバンクやワーキングセルバンク等である。ホストコンピュータシステム150は、クラウドサービスを介して細胞の発注者200と接続されていてもよく、ホストコンピュータシステム150自身が、クラウドサービスを利用して構築されていてもよい。
図2に示すように、各外部コンピュータ210は、少なくとも記憶部160に記憶された情報を表示する表示部211と、細胞培養工場100内の細胞に対して発注をかける際に用いられる操作部212と、を有している。本実施の形態では、各外部コンピュータ210がホストコンピュータシステム150に通信接続されており、外部コンピュータ210の操作部212から入力された発注等の情報はホストコンピュータシステム150に送られ、当該ホストコンピュータシステム150から自動培養システム110へと送られる。なお、図1に示すように、iPS細胞自体及び分化細胞自体やiPS細胞及び分化細胞のプロファイルデータ等は、細胞培養工場100から発注者200に直接送られてもよい。
細胞培養工場100で培養される細胞には、被採取者から採取された細胞を当該被採取者に戻すための自家細胞(同種同系細胞)と、被採取者から採取された細胞を当該被採取者以外の人に戻すための他家細胞(同種異系細胞)とがある。自家細胞の場合には、被採取者から取り出された原料細胞をiPS細胞に巻き直して培養したりiPS細胞から分化細胞に分化させて培養したりすることとなるので、その場又は近い将来で当該細胞を利用したいという発注者200のニーズには沿いにくい。他方、他家細胞である場合には、予め多数の被採取者から原料細胞を取り出しておき、当該原料細胞をiPS細胞に巻き直して培養したりiPS細胞から分化細胞に分化させて培養したりすることができることから、その場又は近い将来で当該細胞を利用したいという発注者200のニーズには沿ったものとなりやすい。ちなみに、他家細胞を患者の体内に移植することができるか否かについては、例えば患者の免疫型と細胞の免疫型とが同一であるか否かで判断すればよい。
図2に示すように、本実施の形態の自動培養システム110は、細胞の歩留まり及び/又は品質を管理するための製品管理システム120(YMS:Yield/Quality Management System)(特許請求の範囲の「細胞管理部」に対応する。)と、後述するiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85に代表される装置の内部に関する情報を管理する装置エンジニアリングシステム130(EES:Equipment Engineering System)(特許請求の範囲の「装置管理部」に対応する。)と、容器搬送部60(特許請求の範囲に記載された「搬送部」に対応する。)等の搬送系の装置に関する情報を管理する製造実行システム140(MES:Manufacturing Execution System)(特許請求の範囲の「搬送管理部」に対応する。)と、を有している。
ここで、本実施の形態による自動培養システム110の装置構成について説明する。
図3に示すように、本実施の形態の自動培養システム110は、原料細胞を保管する原料保管装置10と、細胞等を密閉状態で収容した第一密閉容器70(図5参照)(特許請求の範囲の「容器」に対応する。)を搬送する容器搬送部60と、容器搬送部60で搬送された第一密閉容器70を受け取り、第一密閉容器70から後述する第二密閉容器75を取り出すことで細胞を取り出し、取り出した第二密閉容器75内の細胞を内部で培養する自動培養装置20,30と、を備えている。
本実施の形態では、上述したようにiPS細胞を用いた態様で説明することから、図3に示すように、原料保管装置10はiPS細胞を樹立するiPS細胞樹立装置11を含んでいる。なお、原料保管装置10は、他にも、ユニット恒温槽、遠心分離機、自動血球計数装置、自動磁気細胞分離器、フローサイトメーター、遺伝子導入装置等を含んでいる。
ところで、iPS細胞バンクのような機関からiPS細胞を受け入れる場合は、iPS細胞樹立装置11は必須ではない。この場合、iPS細胞は、後述するiPS細胞自動培養装置20で扱えるように原料保管装置10において調整される。
ところで、iPS細胞バンクのような機関からiPS細胞を受け入れる場合は、iPS細胞樹立装置11は必須ではない。この場合、iPS細胞は、後述するiPS細胞自動培養装置20で扱えるように原料保管装置10において調整される。
本実施の形態の自動培養装置20,30は、iPS細胞を自動で培養する複数(図3に示した態様では4つ)のiPS細胞自動培養装置20と、iPS細胞から分化した分化細胞を自動で培養する複数(図3に示した態様では8つ)の分化細胞自動培養装置30と、を有している。なお、本実施の形態において、単に「自動培養装置」と述べたときは、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、又は、iPS細胞自動培養装置20及び分化細胞自動培養装置30の両方のことを意味している。なお、iPS細胞の培養のみを意図する場合は、分化細胞自動培養装置30は不要である。
本実施の形態では、第一密閉容器70の他に、細胞を収容する第二密閉容器75が採用されている(図5参照)。図5に示すように、第一密閉容器70は第二密閉容器75を載置するための複数(図5では8つ)の棚71を有しており、各棚71に第二密閉容器75が載置される。そして、複数の第二密閉容器75が第一密閉容器70内に収容された状態で、第一密閉容器70が容器搬送部60によって搬送されることとなる。なお、第二密閉容器75は、細胞だけではなく後述する資材のうち液体培地、薬品等を収容してもよい。
iPS細胞自動培養装置20は、図3に示すように筐体22と、図4に示すように、iPS細胞の培養に伴って変化する液体培地成分を分析する培地分析部24と、iPS細胞を検査するとともに状態の悪いiPS細胞の除去を行う細胞検査除去部25と、液体培地やタンパク質分解酵素を含む液体等を保管するとともに供給し、iPS細胞を播種する前の前処理を行ったり、iPS細胞を播種したり、iPS細胞を回収したりする際に用いられる液体保管供給部26と、第二密閉容器75を保持し、温度、湿度及びガス濃度のいずれか一つ又はこれらの全てを自動で調整するインキュベータ部27と、iPS細胞自動培養装置20内で用いられた使用済み液体培地、使用済み洗浄液、使用済み試薬等を含む廃液を筐体22から下方に排出するための排出部28と、を有している。また、iPS細胞自動培養装置20は、機内で第二密閉容器75等を搬送する機内搬送部23も有している。なお、上述した液体保管供給部26は、第二密閉容器75内でiPS細胞を培養する際に第二密閉容器75のフィルム(図示せず)が下方に位置するように第二密閉容器75の上下を反転させる機能も有している。ちなみに、本実施の形態のように第二密閉容器75を用いる場合には、インキュベータ部27内の湿度の管理を特に行わなくてもよくなることから、細胞培養環境の管理を簡素化することができる。また、このような第二密閉容器75を採用することで、空気中からのコンタミネーションが起こるおそれがなく、搬送も容易となる。
上述した液体保管供給部26は、液体培地を流入口(図示せず)から第二密閉容器75内に適宜供給することで、第二密閉容器75内の古い液体培地を新しい液体培地に自動で入れ替える。また、細胞検査除去部25は、取得されたiPS細胞の情報に基づいて、第二密閉容器75のフィルムの表面に塗られたECM(Extracellular matrix)から不良iPS細胞を選択的に剥離させる。その後で、液体保管供給部26が液体培地を流入口から第二密閉容器75内に供給することで、浮遊した不良iPS細胞が流出口(図示せず)を介して第二密閉容器75から押し出される。なお、第二密閉容器75内のiPS細胞を選択的に剥離させる手法としては、iPS細胞に超音波や光をあてるという手法、第二密閉容器75の外方から物理的な力を与える手法等を採用することができる。
また、液体保管供給部26は、タンパク質分解酵素を流入口から第二密閉容器75内に適宜供給することで第二密閉容器75のフィルムの表面に塗られたECMからiPS細胞を剥離させる。その後で、液体保管供給部26が液体培地を流入口から第二密閉容器75内に供給することで、浮遊したiPS細胞が流出口を介して第二密閉容器75から押し出される。押し出されたiPS細胞は、薄めて懸濁液とした後で複数の別の第二密閉容器75内に収容される(播種される)。このようにして、iPS細胞自動培養装置20はiPS細胞の継代を自動で行う。
インキュベータ部27内の温度は、例えば温度が約37℃となるように調整される。また、インキュベータ部27内のガス濃度は、空気にCO2を適宜加えることで調整される。また、必要に応じて、インキュベータ部27によって湿度が約100%となるように調整されてもよい。
分化細胞自動培養装置30は、図3に示すように筐体32と、図4に示すように、分化細胞の培養に伴って変化する液体培地成分を分析する培地分析部34と、分化細胞を検査するとともに状態の悪い分化細胞の除去を行う細胞検査除去部35と、液体培地やタンパク質分解酵素を含む液体等を保管するとともに供給し、分化細胞を播種する前の前処理を行ったり、分化細胞を播種したり、分化細胞を回収したりする際に用いられる液体保管供給部36と、第二密閉容器75を保持し、温度、湿度及びガス濃度のいずれか一つ又はこれらの全てを自動で調整するインキュベータ部37と、分化細胞自動培養装置30内で用いられた使用済み液体培地、使用済み洗浄液、使用済み試薬等を含む廃液を筐体32から下方に排出するための排出部38と、を有している。また、分化細胞自動培養装置30は、機内で第二密閉容器75等を搬送する機内搬送部33も有している。上述したように第二密閉容器75を用いる場合には、インキュベータ部37内の湿度の管理を特に行わなくてもよくなることから、細胞培養環境の管理を簡素化することができる。なお、液体保管供給部36も、第二密閉容器75内で分化細胞を培養する際に第二密閉容器75のフィルムが下方に位置するように第二密閉容器75の上下を反転させる機能も有している。
上述した液体保管供給部36は、液体培地を流入口から第二密閉容器75に適宜供給することで、第二密閉容器75内の古い液体培地を新しい液体培地に自動で入れ替える。また、細胞検査除去部35は、取得された分化細胞の情報に基づいて、第二密閉容器75のフィルムの表面に塗られたECM(Extracellular matrix)から不良分化細胞を選択的に剥離させる。その後で、液体保管供給部26が液体培地を流入口から第二密閉容器75内に供給することで、浮遊した不良分化細胞が流出口を介して第二密閉容器75から押し出される。なお、分化細胞自動培養装置30の液体保管供給部36は、分化を誘導させる際に、分化誘導因子を含む液体培地を供給してもよい。
また、液体保管供給部36は、タンパク質分解酵素を流入口から第二密閉容器75内に適宜供給することで第二密閉容器75のフィルムの表面に塗られたECMから分化細胞を剥離させる。その後で、液体保管供給部26が液体培地を流入口から第二密閉容器75内に供給することで、浮遊した分化細胞が流出口を介して第二密閉容器75から押し出される。押し出された分化細胞は、薄めて懸濁液とした後で複数の別の第二密閉容器75内に収容される(播種される)。このようにして、分化細胞自動培養装置30は分化細胞の継代を自動で行う。
インキュベータ部37内の温度は、例えば温度が約37℃となるように調整される。また、インキュベータ部37内のガス濃度は、空気にCO2を適宜加えることで調整される。また、必要に応じて、インキュベータ部37によって湿度が約100%となるように調整されてもよい。
図4に示すように、iPS細胞自動培養装置20は、培地分析部24、細胞検査除去部25、液体保管供給部26、インキュベータ部27、排出部28、機内搬送部23の各々に通信接続され、これらを制御する制御部29を有する。この制御部29は、iPS細胞自動培養装置20に関して、ステータスを管理したり、ログを管理したり、培養スケジュールを管理したり、ユーザインターフェース機能を果たしたりする。また、分化細胞自動培養装置30は、培地分析部34、細胞検査除去部35、液体保管供給部36、インキュベータ部37、排出部38、機内搬送部33の各々に通信接続され、これらを制御する制御部39を有する。この制御部39は、分化細胞自動培養装置30に関して、ステータスを管理したり、ログを管理したり、培養スケジュールを管理したり、ユーザインターフェース機能を果たしたりする。
なお、上述したiPS細胞樹立装置11も、iPS細胞自動培養装置20及び分化細胞自動培養装置30と同様の構成となっている。つまり、iPS細胞樹立装置11は、図3に示すように筐体13と、図4に示すように、液体培地を分析する培地分析部14と、原料細胞を検査するとともに状態の悪い原料細胞の除去を行う細胞検査除去部15と、液体培地やタンパク質分解酵素を含む液体等を保管するとともに供給する液体保管供給部16と、筐体13内の温度、湿度及びガス濃度のいずれか一つ又はこれらの全てを自動で調整するインキュベータ部17と、iPS細胞樹立装置11内で用いられた使用済み液体培地、使用済み洗浄液、使用済み試薬等を含む廃液を筐体13から下方に排出するための排出部18と、を有している。また、iPS細胞樹立装置11は、機内で第二密閉容器75等を搬送する機内搬送部13も有している。また、iPS細胞樹立装置11は、培地分析部14、細胞検査除去部15、液体保管供給部16、インキュベータ部17、排出部18、機内搬送部13の各々に通信接続され、これらを制御する制御部19を有する。なお、各制御部19,29,39は、例えばパソコン等の外部装置90に接続されている。
本実施の形態の容器搬送部60は、図5に示すように、第一密閉容器70を下方にぶら下げるようにして保持する保持部61を有し、天井に設けられたレール65に沿って移動するようになっている。
図3に示すように、iPS細胞自動培養装置20は、第一密閉容器70から第二密閉容器75を搬入するための搬入部21を有している。この搬入部21は、第二密閉容器75に収容されたiPS細胞を搬入するとともに培養されたiPS細胞を搬出するための細胞用搬入出部(図示せず)と、第二密閉容器75に収容された資材を搬入するための資材用搬入部(図示せず)と、を有していてもよい。同様に、図3に示すように、分化細胞自動培養装置30は、第一密閉容器70から第二密閉容器75を搬入するための搬入部31を有している。この搬入部31も、第二密閉容器75に収容されたiPS細胞を搬入するとともに培養された分化細胞を搬出するための細胞用搬入出部(図示せず)と、第二密閉容器75に収容された資材を搬入するための資材用搬入部(図示せず)と、を有していてもよい。本実施の形態において資材とは、液体培地、試薬、洗浄液、培養プレート、バイアル、フィルター、針等である。また、図3に示すように、iPS細胞樹立装置11も、第一密閉容器70を搬入するための搬入部12を有している。
本実施の形態の自動培養システム110は、図3に示すように、第一密閉容器70内を殺菌するための殺菌装置1と、iPS細胞自動培養装置20で培養されたiPS細胞を所定のタイミングで搬入部81から受け取り、iPS細胞を検査するiPS細胞分析装置80と、分化細胞自動培養装置30で培養された分化細胞を所定のタイミングで搬入部86から受け取り、分化細胞を検査する分化細胞分析装置85を備えている。なお、iPS細胞分析装置80は当該iPS細胞分析装置80を制御する制御部80aを有し、分化細胞分析装置85は当該分化細胞分析装置85を制御する制御部85aを有している。
上述した殺菌装置1の一例としては、第一密閉容器70内に過酸化水素ガスや高温ガス等の殺菌ガスを供給することで殺菌するものを挙げることができる。また、殺菌装置1の別の例としては、第一密閉容器70を閉状態としたまま外部から例えばγ線や紫外線を照射することで第一密閉容器70内を殺菌するものも挙げることができる。ちなみに、外部から第一密閉容器70が搬入される前に、第一密閉容器70の内部が例えばγ線や紫外線を用いて殺菌されてもよい。なお、液体培地等はγ線や紫外線で破損してしまうタンパク質等を含有している場合がある。この場合は、過酸化水素ガスや高温ガス等の殺菌ガスで殺菌することが望ましい。
iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85における分析態様について簡単に説明しておく。iPS細胞自動培養装置20で培養されているiPS細胞の一部(第二密閉容器75内に収容されている。)は、搬送部60によって、適宜、iPS細胞自動培養装置20から取り出され、iPS細胞分析装置80の搬入部81まで搬送される。そして、このiPS細胞分析装置80内で培養の状態(例えば、DNAの状態)が分析される。なお、iPS細胞分析装置80は、iPS細胞自動培養装置20内での検査とは異なり、たんぱく質、アミノ酸の量を測定する等の破壊検査を行うことから、分析に利用されたiPS細胞はiPS細胞自動培養装置20に戻されることなく廃棄されることとなる。また、同様に、分化細胞自動培養装置30で培養されている分化細胞の一部(第二密閉容器75内に収容されている。)も、搬送部60によって、適宜、分化細胞自動培養装置30から取り出され、分化細胞分析装置85の搬入部86まで搬送される。そして、この分化細胞分析装置85内で培養の状態(例えば、DNAの状態)等が分析される。分化細胞分析装置85も、分化細胞自動培養装置30内での検査とは異なり、たんぱく質、アミノ酸の量を測定する等の破壊検査を行うことから、分析に利用された分化細胞は分化細胞自動培養装置30に戻されることなく廃棄されることとなる。
iPS細胞自動培養装置20の細胞検査除去部25及び分化細胞自動培養装置30の細胞検査除去部35は、例えば電子顕微鏡等の撮影部によって細胞のコロニーを撮影し、当該撮影部によって得られた画像を分析することで細胞のコロニーの良否を自動で判断する細胞検査部25a,35aと、細胞検査部25a,35aで検出された不良細胞を剥離する細胞除去部25b,35bと、を備えている。
図3に示すように、本実施の形態では、iPS細胞の元となる体細胞等の原料細胞が入荷される入荷エリアと、生産されたiPS細胞及び分化細胞を出荷するための出荷エリアと、が設けられている。そして、図2に示した製品管理システム120は、上述したiPS細胞分析装置80、分化細胞分析装置85及び細胞検査部25a,35aと、入荷エリアに設置されて原料細胞を分析する原料細胞分析装置5と、出荷エリアに設置されて出荷されるiPS細胞及び分化細胞を分析する出荷細胞分析装置95からの情報に基づいて、自動培養装置20,30で培養された(又は培養されている)細胞の状態、細胞のプロファイルデータ等を管理する。ちなみに、製品管理システム120は、自動培養装置20,30内に配置された培地分析部24,34や、細胞検査除去部25,35から提供される分析情報を管理してもよい。
また、本実施の形態の自動培養システム110は、図3に示すように、自動培養装置20,30で培養されたiPS細胞、分化細胞、又は、iPS細胞及び分化細胞の両方を搬入部41から受け取り冷凍保存する保存装置40を備えている。なお、保存装置40は複数個設けられていてもよいし、部屋全体が冷やされて部屋自体が冷凍庫として機能してもよい。そして、部屋に保存装置40が複数個設けられている場合や部屋自体が冷凍庫として機能するような場合には、当該部屋の天井にレール65が設けられ、このレール65に沿って容器搬送部60が移動できるようになってもよい。なお、冷凍保存の必要がないときは、単なる保存庫であってよい。
図2に示した装置エンジニアリングシステム130は、上述したiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85の各々における装置の稼働状況、これらの装置のプロセスログ、これらの装置の処理部からのアラームログを管理する。また、装置エンジニアリングシステム130は、電源を入れた時から切る時までの装置の状況を管理する。iPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20及び分化細胞自動培養装置30の稼働状況に関して、より具体的には、装置エンジニアリングシステム130は、iPS細胞樹立装置11の培地分析部14、細胞検査除去部15、液体保管供給部16、インキュベータ部17、排出部18及び機内搬送部13の各々の稼働状況を管理し、iPS細胞自動培養装置20の培地分析部24、細胞検査除去部25、液体保管供給部26、インキュベータ部27、排出部28及び機内搬送部23の各々の稼働状況を管理し、分化細胞自動培養装置30の培地分析部34、細胞検査除去部35、液体保管供給部36、インキュベータ部37、排出部38及び機内搬送部33の各々の稼働状況を管理する。装置エンジニアリングシステム130は、管理された各種情報から装置のメンテナンス周期を設定してもよい。また、装置エンジニアリングシステム130は、同種又は異種の装置から得られた複数の情報を比較することで異常検知を行ってもよい。
図2に示した製造実行システム140は、容器搬送部60等の搬送系の装置に関する情報を管理する。例えば、容器搬送部60の稼働状況、容器搬送部60の位置、容器搬送部60が第一密閉容器70を保持しているか否か等を管理し、それに基づいて容器搬送部60を指定位置に移送させる。
図2に示した記憶部160には、製品管理システム120、装置エンジニアリングシステム130、製造実行システム140等の自動培養システム110を構成する装置からリアルタイムで様々な情報が提供され、記憶される。一例として、本実施の形態の記憶部160は、製品管理システム120で管理されている自動培養装置20,30で培養された(又は培養されている)細胞の状態、製品管理システム120で管理されている細胞のプロファイルデータ、装置エンジニアリングシステム130で管理されているiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85の各々における温度、湿度、ガス濃度及び各装置の稼働状況、製造実行システム140で管理されている容器搬送部60等の搬送系の装置に関する情報等を記憶している。ちなみに、本実施の形態において「リアルタイム」で情報が送られるとは、情報の内容に変更がある度に当該情報が送られたり、一定の期間で随時情報が送られたりすることを意味する。
なお、細胞のプロファイルデータには、一例として、図6に示すように、細胞番号(図6の「Stem Cell Number」に対応する。)、処理レシピ(図6の「Process Recipe」に対応する。)、通路番号(図6の「Passage Number」に対応する。)、検査結果(図6の「Inspection Result」に対応する。)、培養温度(図6の「Room Temperature」に対応する。)、培養湿度(図6の「Room Humidity」に対応する。)、処理トラッキングログ(図6の「Process Tracking Log」に対応する。)、装置トラッキングログ(図6の「Machine Tracking Log」に対応する。)、通信ログ(図6の「Communication Log」に対応する。)、搬送トラッキングログ(図6の「Transfer Tracking Log」に対応する。)等が含まれる。なお、上述した検査結果には、画像(図6の「Picture」に対応する。)、酵素センサ(図6の「Enzyme Sensor」に対応する。)及び光センサ(図6の「Optical Sensor」に対応する。)による検査結果が含まれている。また、細胞のプロファイルデータには、液体培地のロッドナンバー等も含まれてもよい。本実施の形態では、上述したような細胞のプロファイルデータにより、病院、製薬会社等の発注者200が当該細胞の素性を知ることができるようになっている。
発注者200の元に設置された外部コンピュータ210の表示部211は、記憶部160に記憶された情報を閲覧することができるようになっており、記憶部160で記憶されているとして例示した上述の情報、つまり、製品管理システム120で管理されている自動培養装置20,30で培養された細胞の育成状況・品質等の細胞状態、製品管理システム120で管理されている細胞のプロファイルデータ、装置エンジニアリングシステム130で管理されているiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85の各々における温度、湿度、ガス濃度及び各装置の稼働状況、製造実行システム140で管理されている容器搬送部60等の搬送系の装置に関する情報等を閲覧できるようになっている。なお、この情報の閲覧は、制限なく自由に行われてもよいが、一定の制限をかけられて発注者200の取り扱う細胞に関連する情報のみが閲覧できるようになっていてもよい。
また、自動培養システム110は、製品管理システム120、装置エンジニアリングシステム130、製造実行システム140等の情報に基づいて細胞培養工場100から各細胞の出荷可能時期を管理している。そして、記憶部160は自動培養システム110からリアルタイムで送られる各細胞の出荷可能時期を記憶し、表示部211は記憶部160に記憶された各細胞の出荷可能時期を表示できるようになっている。
ところで、自動培養装置20,30で培養された細胞の状態を電子顕微鏡等の撮影部で取得された画像に基づいて判断する場合には、細胞のコロニーの密度、細胞のコロニーの外形形状等から細胞の健康状態を把握することができる。より具体的には、細胞検査部25a,35aの撮影部によって取得された画像を、病院、製薬会社等の発注者200は病院等に設置された外部コンピュータ210の表示部211で確認することで、当該細胞の健康状態を判断することができる。なお、このような態様ではなく、自動培養システム110の判断部(後述する)で各細胞の健康状態が自動で判断されて、当該判断結果が外部コンピュータ210の表示部211に表示されるようにしてもよい。
自動培養システム110は、自動培養装置20,30で培養された細胞の良否を自動で判断する判断部を有してもよい。本実施の形態でこの態様を採用する場合には、iPS細胞自動培養装置20の制御部29、分化細胞自動培養装置30の制御部39、iPS細胞分析装置80の制御部80a及び分化細胞分析装置85の制御部85aが判断部としての役割を果たすこととなる。判断部は、細胞検査部25a,35aの撮影部で取得された画像に基づいて細胞のコロニーの密度、細胞のコロニーの外形形状等から当該細胞の健康状態を判断してもよいし、グルコースの消費量及び乳酸の排出量と言った代謝物を観察して当該細胞の健康状態を判断してもよいし、分化細胞に関して所定のたんぱく質の量が順調に増えているか否かという観点から当該細胞の健康状態を判断してもよいし、未分化のIPS細胞に関する未分化マーカーの有無から当該細胞の健康状態を判断してもよい。ちなみに、電子顕微鏡等の撮影部で取得された画像を用いて細胞の健康状態を判断する場合には、細胞のコロニーの密度が密であると当該細胞は健康であると判断されるが細胞のコロニーの密度が疎になると当該細胞は不健康であると判断され、また、細胞のコロニーの外形形状がきれいな略円形状となっていると当該細胞は健康であると判断されるが細胞のコロニーの外形形状に凹凸がある等して歪な形状となっていると当該細胞は不健康であると判断される。
なお、上記で、他家細胞を患者の体内に移植することができるか否かについては、例えば患者の免疫型と細胞の免疫型とが同一であるか否かで判断すればよい旨述べたが、他家細胞を対象となっている患者の体内に移植することができるかについても自動的に判断する態様を採用することもできる。この場合には、例えば操作部212から病院等の発注者200が患者の免疫型を入れることで、自動培養システム110又はホストコンピュータシステム150が細胞のプロファイルデータを参照し、当該免疫型にあった細胞をピックアップするような態様を採用することも考えられる。
上記実施の形態の変形例について、図7を用いて説明する。
まず、製造実行システム140が、搬送系の装置に対して第一密閉容器70の搬入指示をする。この搬入指示を受けると、空の第二密閉容器75が実装された第一密閉容器70が自動培養装置20,30に搬入される。次に、製造実行システム140が、自動培養装置20,30に対して培養開始を指示することで、自動培養装置20,30は、細胞の培養を開始する。製造実行システム140から自動培養装置20,30へ送られる培養開始の指示には、培養に必要なパラメータ、処理レシピ等に関する情報が含まれてもよい。細胞の培養中に、自動培養装置20,30は、装置内の稼働状況を装置エンジニアリングシステム130に、装置内での細胞の分析結果を製品管理システム120に適宜報告する。細胞の培養が終わると、自動培養装置20,30が培養終了を製造実行システム140に報告する。培養終了が報告されると、製造実行システム140は、容器搬送部60に自動培養装置20,30から第一密閉容器70を搬出するよう指示する。この指示を受けると、培養処理済みの第二密閉容器75が実装された第一密閉容器70が、自動培養装置20,30から搬出されて保存装置40又は細胞分析装置80、85に搬入される。なお、細胞分析装置80、85へ搬入された細胞の分析結果は、細胞分析装置80、85から製品管理システム120に報告される。
ホストコンピュータシステム150は、上記のようにして得られた製品管理システム120からの細胞情報及び装置エンジニアリングシステム130からの装置情報を分析する。この分析結果に応じて、必要なパラメータ、処理レシピを補正し、製造実行システム140へフィードバックする。
製造実行システム140は、搬送系の装置に対して、次のロットの第一密閉容器70の搬入指示をする。この搬入指示を受けると、空の第二密閉容器75が実装された第一密閉容器70が自動培養装置20,30に搬入される。次に、製造実行システム140は、自動培養装置20,30へ培養開始を指示し、このことによって、自動培養装置20,30が培養を開始する。製造実行システム140から自動培養装置20,30へ送られる培養開始の指示には、補正された培養に必要なパラメータ、処理レシピ等に関する情報が含まれてもよい。
このように構成すると、装置間の誤差やゆらぎ、細胞培養環境のわずかな変化を補正することができるため、細胞の品質を維持し制御することができる。
また、上述した態様とは異なる別の変形例についてiPS細胞自動培養装置20内での動作を例に取って説明する。インキュベータ部27内に、培養中のiPS細胞を収容した複数の第二密閉容器75が載置されている。所定の期間、iPS細胞が培養されると液体培地の交換及び液体培地の検査が行われる。液体培地の検査は、培地分析部24により行われ、検査の結果、当該iPS細胞が不良であると判断されると、第二密閉容器75は廃棄される。また、液体培地の検査結果は、製品管理システム120へ送られる。
さらに、所定の期間、iPS細胞が培養されるとiPS細胞の検査・除去作業が行われる。検査・除去作業は細胞検査除去部25により行われ、検査は細胞コロニー毎に行われる。検査結果が不良であれば、第二密閉容器75内の対象となった細胞コロニーは、選択的に除去される。また、検査結果によっては、当該細胞コロニーを含む第二密閉容器75自体を廃棄してもよい。細胞検査除去部25での検査結果は、製品管理システム120へ送られる。また、抜き取り検査として細胞分析装置80での分析を行ってもよい。細胞分析装置80での分析結果は、製品管理システム120へ送られる。次に、播種・継代作業が行われる。この播種・継代作業は、培養が完了した第二密閉容器75からiPS細胞が抜き取られ、複数の空の第二密閉容器75へ播種されることで行われる。この播種・継代作業は、液体培地の交換又は液体培地の検査と同時に行われていてもよい。なお、上述した各処理は、機内搬送部23によって第二密閉容器75がそれぞれの処理部に搬送されることによって行われる。
このような構成において、製品管理システム120へ送られた各種の情報は、液体培養の良否判定、検査結果のフィードバック(培養時間、培地の調整等)、検査結果に基づくアラートの表示、クリーニング(メンテナンス)の指示等に用いられる。なお、製品管理システム120には複数のiPS細胞自動培養装置20からの情報が集約されるため、装置間の品質のばらつきの管理や補正、効率的なスケジューリングが可能となる。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
本実施の形態によれば、自動培養システム110が、製品管理システム120で管理されている細胞の状態をホストコンピュータシステム150の記憶部160にリアルタイムで送り、当該記憶部160において自動培養装置20,30で培養された細胞の状態がリアルタイムで記憶される(図1及び図2参照)。このため、病院、製薬会社等の発注者200は、手元にある外部コンピュータ210の表示部211によって、記憶部160に記憶された最新の細胞の状態を表示させることができる。したがって、病院、製薬会社等の発注者200は、細胞培養工場100において、現段階でどのような細胞がどのような状態となっているのかをリアルタイムで把握することができる。
また、本実施の形態では、病院、製薬会社等の発注者200が外部コンピュータ210の操作部212から入力することで、ホストコンピュータシステム150を介して細胞培養工場100内の細胞に対して発注をかけることができる(図1及び図2参照)。このため、外部コンピュータ210の表示部211に表示された細胞培養工場100内のリアルタイムの情報に基づいて、発注者200は手術等で必要となる細胞に対して適切なタイミングで発注をかけることができる。このため、例えば、iPS細胞や分化細胞を保存装置40で冷凍することなくそのまま発注者200の元へと出荷することも可能となり、新鮮なiPS細胞や分化細胞を発注者200に提供することも可能となる。
また、本実施の形態では、自動培養システム110が、製品管理システム120で管理されている細胞のプロファイルデータをリアルタイムで記憶部160に送り、当該記憶部160において自動培養装置20,30で培養された細胞のプロファイルデータがリアルタイムで記憶される(図1及び図2参照)。このため、病院、製薬会社等の発注者200は、手元にある外部コンピュータ210の表示部211によって、記憶部160に記憶された最新の細胞のプロファイルデータを表示させることができる。したがって、発注者200は最新の細胞のプロファイルデータを常に容易に把握することができる。本実施の形態では、その一例として、細胞のプロファイルデータに、細胞番号、処理レシピ、通路番号、画像、酵素センサ及び光センサによる検査結果、培養温度、培養湿度、処理トラッキングログ、装置トラッキングログ、通信ログ、搬送トラッキングログ等が含まれることから(図6参照)、病院、製薬会社等の発注者200はこれらに関して最新情報を容易に得ることができる。
また、本実施の形態において自動培養装置20,30で培養された細胞の良否を自動で判断する判断部を採用した場合には、判断部による細胞の良否に関する判断結果を外部コンピュータ210の表示部211を介して病院、製薬会社等の発注者200が把握することができる。このため、発注者200は自ら判断をすることなく、自動で細胞の良否を把握することができる。この結果、発注者200によって誤った判断がなされることを防止したり発注者200にかかる負担を軽減したりすることができる。
また、本実施の形態では、自動培養システム110が、装置エンジニアリングシステム130で管理されているiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85に関する情報をリアルタイムで記憶部160に送り、当該記憶部160においてiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85に関する情報がリアルタイムで記憶される(図1及び図2参照)。このため、病院、製薬会社等の発注者200は、手元にある外部コンピュータ210の表示部211によって、記憶部160に記憶された最新のiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85に関する情報を表示させることができる。したがって、発注者200は最新のiPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85に関する情報を常に容易に把握することができる。本実施の形態では、病院、製薬会社等の発注者200は、その一例として、iPS細胞樹立装置11、iPS細胞自動培養装置20、分化細胞自動培養装置30、保存装置40、iPS細胞分析装置80及び分化細胞分析装置85の各々における最新の温度、湿度、ガス濃度及び各装置の最新の稼働状況を容易に得ることができる。
本実施の形態では、自動培養システム110が、製造実行システム140で管理されている容器搬送部60等の搬送系の装置に関する情報をリアルタイムで記憶部160に送り、当該記憶部160において容器搬送部60に関する情報がリアルタイムで記憶される(図1及び図2参照)。このため、病院、製薬会社等の発注者200は、手元にある外部コンピュータ210の表示部211によって、記憶部160に記憶された最新の容器搬送部60等の搬送系の装置に関する情報を表示させることができる。したがって、発注者200は最新の容器搬送部60等の搬送系の装置に関する情報を常に容易に把握することができる。本実施の形態では、その一例として、容器搬送部60に関する情報に、容器搬送部60の稼働状況、容器搬送部60の位置、容器搬送部60が第一密閉容器70を保持しているか否か等が含まれることから、病院、製薬会社等の発注者200はこれらに関して最新の情報を容易に得ることができる。
本実施の形態では、自動培養システム110が、自動培養装置20,30で培養されている各細胞の出荷可能時期をリアルタイムで記憶部160に送り、当該記憶部160において各細胞の出荷可能時期がリアルタイムで記憶される(図1及び図2参照)。このため、病院、製薬会社等の発注者200は、手元にある外部コンピュータ210の表示部211によって、記憶部160に記憶された最新の細胞の出荷可能時期を表示させることができる。したがって、発注者200は最新の細胞の出荷可能時期を常に容易に把握することができる。なお、細胞は生き物であることから様々な理由で細胞の出荷可能時期が変わってしまうが、本実施の形態では、このように変化しやすい出荷可能時期に関して最新の情報を発注者200が常に容易に把握することができる点で、非常に有益なものとなっている。
ちなみに、本実施の形態では、細胞の発注者200として、病院及び製薬会社を例として挙げている。この点、病院が発注者200である場合には、発注されたiPS細胞や分化細胞は実際の患者(つまり人)の体内に戻されることが想定される。このため、この場合には、より高い品質でiPS細胞や分化細胞を培養する必要があり、本実施の形態で示したように全自動でiPS細胞や分化細胞を培養する態様は特に有益なものとなる。
最後になったが、上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。また、各実施の形態の記載及び図面の開示は、矛盾のない範囲で組み合わせることができる。
Claims (9)
- 細胞培養工場に設置される自動培養システムであって、
培養する細胞の歩留まり、及び/又は、品質を管理するための製品管理システムと、
細胞の培養装置に関する情報を管理する装置エンジニアリングシステムと、
細胞を培養する培養装置及び搬送系の装置の情報を管理し、処理を実行させる製造実行システムとを備える自動培養システム。 - 前記製品管理システムからの情報を用いて、前記製造実行システムが行う前記培養装置の実行処理に関する情報を補正する請求項1に記載の自動培養システム。
- 細胞培養工場に設置される自動培養システムであって、細胞を自動で培養する自動培養装置と、前記自動培養装置で培養された細胞の状態に関する情報を管理する細胞管理部と、を有する自動培養システムと、
前記自動培養システムに通信接続され、前記自動培養装置で培養された細胞の状態に関する情報を記憶する記憶部と、
発注者の元に設置されるとともに前記記憶部に通信接続された外部コンピュータと、
を備え、
前記自動培養システムは、前記細胞管理部で管理されている細胞の状態に関する情報を前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記外部コンピュータは、前記記憶部に記憶された前記細胞の状態に関する情報を表示する表示部と、前記細胞培養工場内の細胞に対して発注をかけるための操作部と、を有する細胞管理システム。 - 前記自動培養システムは、前記自動培養装置で培養された細胞の良否を自動で判断する判断部を有する請求項3に記載の細胞管理システム。
- 前記自動培養システムは、前記細胞のプロファイルデータを前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記記憶部は、前記自動培養システムから送られる前記細胞のプロファイルデータを記憶し、
前記表示部は、前記記憶部に記憶された前記細胞のプロファイルデータを表示する請求項3又は4のいずれかに記載の細胞管理システム。 - 前記自動培養システムは、前記自動培養装置に関する情報を管理する装置管理部を有するとともに、前記装置管理部で管理されている前記自動培養装置に関する情報を前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記記憶部は、前記自動培養システムから送られる前記自動培養装置に関する情報を記憶し、
前記表示部は、前記記憶部に記憶された前記自動培養装置に関する情報を表示する請求項3乃至5のいずれか1項に記載の細胞管理システム。 - 前記自動培養システムは、前記細胞培養工場内で細胞を収容した容器を搬送する搬送部と、少なくとも前記搬送部に関する情報を管理する搬送管理部と、を有するとともに、前記搬送管理部で管理されている前記搬送部に関する情報を前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記記憶部は、前記自動培養システムから送られる前記搬送部に関する情報を記憶し、
前記表示部は、前記記憶部に記憶された前記搬送部に関する情報を表示する請求項3乃至6のいずれか1項に記載の細胞管理システム。 - 前記自動培養システムは、前記自動培養装置で培養されている細胞の出荷可能時期を管理するとともに、前記出荷可能時期を前記記憶部にリアルタイムで送り、
前記記憶部は、前記自動培養システムから送られる前記出荷可能時期を記憶し、
前記表示部は、前記記憶部に記憶された前記出荷可能時期を表示する請求項3乃至7のいずれか1項に記載の細胞管理システム。 - 前記自動培養装置で培養される細胞が、iPS細胞又は分化細胞である請求項3乃至8のいずれか1項に記載の細胞剥離装置。
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