WO2008029516A1

WO2008029516A1 - Skin or hair cleanser composition

Info

Publication number: WO2008029516A1
Application number: PCT/JP2007/000973
Authority: WO
Inventors: Masaki Inoue; Yasuhiro Doi
Original assignee: Kao Corporation
Priority date: 2006-09-08
Filing date: 2007-09-07
Publication date: 2008-03-13
Also published as: EP2062567A4; KR20090047512A; JP5063060B2; CN101511330B; KR20140019036A; EP2062567A1; US8039425B2; KR101388271B1; US20100069276A1; ES2553161T3; JP2008063294A; AU2007292797B2; CN101511330A; AU2007292797A1; EP2062567B1

Description

明細書

皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物

技術分野

[0001 ] 本発明は、シャンプー、ボディシャンプー等の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物に関する。

背景技術

[0002] 洗浄剤組成物には、油などの汚れ成分の乳化力や可溶化力、又は洗浄力といった種々の機能が求められている。なかでも皮膚又は毛髪用途の洗浄剤は、工業用洗浄剤と異なり、洗浄時の泡立ちの良さや泡の感触、すすぎ時、乾燥後の感触、更に毛髪の場合は指通りや髪の柔らかさ、皮膚の場合はすすぎやすさや乾燥後のしっとり感、といった使用感が求められている。そのため、様々な種々のシリコーン類及び油剤が配合されているが、それらを組み合わせて用いると、起泡力、泡質などの泡性能が悪くなると言う問題があった

[0003] そこで、洗浄剤組成物の起泡性向上や粘度調整のために、種々の增泡■増粘剤が開発され、脂肪酸アル力ノールアミドゃ脂肪酸アミドプロピルべタイン等が汎用増泡■増粘剤として用いられている。しかしこれら含窒素化合物は、配合条件によっては色相などが経時変化を起こす。また、脂肪酸ジエタノールアミドは、不純物であるニトロソ化合物に発ガン性の疑いがある。これらの理由から、窒素非含有の増粘■増泡剤が望まれている。

[0004] 特許文献 1には、窒素非含有の増粘■増泡剤として、炭素数 8〜 1 2の 1 価アルコールを出発原料とし、エチレンォキシドを 1〜3モル付加させた（ポリ）エチレングリコールアルキルエーテルと陰イオン性界面活性剤及び/ 又は両性界面活性剤との組合せにより、起泡性に優れた洗浄剤組成物が記載されている。

[0005] また、特許文献 2、 3にも、短鎖のエチレンキシドやプロピレンォキシドを導入した高級脂肪族アルコールのアルキレンォキシド付加物が記載され、起泡性向上や低温安定性向上の例が紹介されている。

しかし、これらの文献記載の組成物は、起泡性に優れるものの、満足できる使用感が得られず、更に皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物に求められる十分な使用感が得られないものであった。

かように、いずれの先行文献においても、優れた起泡性と使用感が両立できた皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物は記載されておらず、更に、優れた起泡性と洗浄時から乾燥後までの良好な使用感と両立できる皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物が望まれていた。

特許文献 1 ：特開 2004 _ 277685号公報

特許文献 2：特開平 1 1— 1 2594号公報

特許文献 3：特開平 7— 53991号公報

発明の開示

[0006] 本発明は、次の成分（A) 、 (B) 及び（C) ：

(A) 一般式（1 )

R¹0- (AO) _n- R² ( 1 )

(式中、？¾¹は炭素数8〜1 0の直鎖または分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、 AOは炭素数 2〜4のアルキレンォキシ基を示し、 nはアルキレンォキシ基の数であり平均 0. 5〜3. 5の数を示し、 R ²は水素原子又はメチル基を示す。）

で表される化合物 0. 2〜20重量％、

(B) (A) 成分以外の界面活性剤 5〜60重量％、

(C) シリコーン類及び炭素数 1 5〜28の 1価アルコールからなる群より選ばれる 1種以上 0. 1〜1 0重量％、

を含有する皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物を提供するものである。

[0007] また、本発明は、該洗浄剤組成物を皮膚又は毛髪に適用する皮膚又は毛髪の洗浄方法を提供するものである。

更に、本発明は、該洗浄剤組成物の皮膚又は毛髪の洗浄への使用を提供するものである。発明の詳細な説明

[0008] 本発明の目的は、優れた起泡性と、洗浄時から乾燥後まで良好な使用感を有する、皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物を提供することにある。

本発明者は、上記成分（A) 、 (B) 及び（C) を含有する皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物が優れた起泡性と使用感を付与することを見出した。

本発明の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物は、優れた起泡性と洗浄時から乾燥後までの良好な使用感を有する。

[0009] 成分（A) の一般式（1 ) において、 R¹は炭素数 8〜1 0の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示すが、低臭化の観点から直鎖アルキル基が好ましい。また、起泡性の観点から R¹は炭素数 8のものが好ましく、混合アルキルの場合、炭素数 8のものが 50重量％以上、更に 80重量％以上、より更に 98 <½重量以上であるものが好ましい。

[0010] 成分（A) の一般式（1 ) において、 AOは炭素数 2〜4のアルキレンォキシ基であり、このうち、プロピレンォキシ基（以下 POと言う）及び/又はエチレンォキシ基（以下 EOと言う）が好ましい。 POと EOはブロックでもランダムでも良いが、ブロックが好ましく、低臭化の観点から PO、 E Oの順にプロック状に配列しているのがより好ましく、更に POのみのものが好ましい。

[0011] 成分（A) の一般式（1 ) の化合物において、 nは平均 0. 5〜3. 5の数を示すが、起泡性及び低臭化の観点から 1〜 3が好ましく、更に 2〜3、より更に 2〜2. 7が好ましい。

[0012] 一般式（1 ) 中の R²は、水素原子またはメチル基を示すが、水素原子が好ましい。

[0013] 成分（A) は、皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物中に 0. 2〜20重量％配合すると使用感ゃコンディショニング効果を損なわず、より十分な起泡力が得られる。更に好ましい配合量は 0. 3〜1 5<½重量％であり、より更に好ましい配合量は 0. 5〜1 0重量％である。

[0014] 成分（B) の界面活性剤は、（A) 成分以外の界面活性剤、すなわち、ァ二オン性界面活性剤、（A) 成分以外の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤からなる群より選ばれる 1種以上の界面活性剤であり、具体的には以下のものが挙げられるがこれらに限定されるものではない。

[0015] ァニオン性界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリォキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフエ二ルェ一テル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、ァシルイセチォネート、ァシルメチルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリォキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ァシルグルタミン酸塩、ァラニン誘導体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられる。

これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、高級脂肪酸塩、ポリォキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、が好ましく、更に次の一般式（2) 又は（3) で表されるものが好ましい。

[0016] R³_0 (CH₂CH₂0) _pS0₃M (2)

R⁴-0 S 0₃M (3)

[0017] 〔式中、 R³は炭素数 1 0〜 1 8のアルキル基又はアルケニル基を示し、 R⁴ は炭素数 1 0〜1 8のアルキル基を示し、 Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニゥム、アルカノ一ルァミン又は塩基性アミノ酸を示し、 pはエチレンォキシ基の数で、平均 1〜 5の数を示す。〕

[0018] 非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリォキシアルキレン脂肪酸ェステル類、（A ) 成分以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフヱニルェ一テル類、ポリオキシアルキレン（硬化）ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アル力ノールアミド、ァルキルグリコシド類等が挙げられる。このうち、（A ) 成分以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレン C 8 _ C 2 0脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノ一ルアミドが好ましい。（A ) 成分以外のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類としては、ポリオキシエチレン（エチレンォキシド平均付加モル数 5〜 2 6 ) ァルキル（炭素数 1 2〜2 0 ) エーテル、ポリオキシプロピレン（プロピレンォキシド平均付加モル数 5〜 2 6 ) アルキル（炭素数 1 2〜2 0 ) エーテル、ポリオキシエチレン（エチレンォキシド平均付加モル数 5〜 2 6 ) ■ポリォキシプロピレン（プロピレンォキシド平均付加モル数 5〜 2 6 ) アルキル (炭素数 1 2〜2 0 ) エーテルが好ましい。アルキルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数 8〜 1 4で、糖（グルコース）の縮合度 1〜2のものが好ましい。脂肪酸アル力ノールアミドとしては、炭素数 8〜 1 8、更に炭素数 1 0〜 1 6のァシル基を有するものが好ましく、またモノアル力ノールアミド、ジアルカノ一ルアミドのいずれでもよいが炭素数 2〜 3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アル力ノールアミドの具体例としては、ォレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノ一ルアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。

両性界面活性剤としては、ベタィン系界面活性剤及びァミンォキサイド型界面活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系べタイン、アルキルジメチルァミノ酢酸べタイン、脂肪酸アミドプロピルべタイン、アルキルヒドロキシスルホベタィン等のベタィン系界面活性剤及びアルキルジメチルァミンォキサイド等のアミンォキサイド型界面活性剤がより好ましく、アルキルカルポキシメチルヒドロキシェチルイミダゾリゥムベタイン、脂肪酸アミドプロピルべタイン、アルキルヒドロキシスルホべタイン及びアルキルジメチルアミンォキサイドが更に好ましい。脂肪酸アミドプロピルべタイン及びアルキルヒドロキシスルホべタインは、炭素数 8〜1 8、更に炭素数 1 0〜 1 6のアルキル基を有するものが好ましく、より更にラウリン酸アミドプロピルベタィン、パーム核油脂肪酸ァミドプロピルベタィン、ヤシ油脂肪酸ァミドプロピルべタイン及びラウリルヒドロキシスルホべタインが好ましい。アルキルジメチルアミンォキサイドは、炭素数 8〜1 8、更に炭素数 1 0〜 1 6のアルキル基を有するものが好ましく、より更にラウリルジメチルアミンォキサイド及びミリスチルジメチルアミンォキサイドが好ましい。

[0020] 力チオン性界面活性剤の例としては、特開 2 0 0 0 _ 1 7 8 1 4 6号公報に記載の、下記一般式（4 ) ：

[0021 ] [化 1 ]

R⁶

R⁵— N- ⁷ Z— ( 4 )

R⁸

[0022] 〔式中、 R ⁵、 R ⁶、 R 7及び R 8のうち、少なくとも 1個は総炭素数 1 2〜2 8のアルコキシ基、好ましくは 1 6〜2 8の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルォキシ基、アルカノィルァミノ基、アルケノィルァミノ基、ァルカノィル基又はアル力ノィルォキシ基が置換していてもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はべンジル基、炭素数 1〜5 のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はエチレンォキシド合計付加モル数 1 0以下のポリオキシエチレン基を示し、 Z -はハロゲンイオン又は有機ァニオン、例えばアセテート、シトレ一ト、ラクテート、グリコレート、ホスフェ一ト、二トレ一ト、スルフォネート、スルフェート、及びアルキルスルフエート基から選択されたものを示す。〕で表わされる第 4級アンモニゥム塩が挙げられる。

[0023] 上記化合物（4) の好ましい例として、 R⁵、 R⁶、 R 7及び R⁸のうち、少なくとも 1個が総炭素数 8〜 22のアルコキシ基で置換していても良いアルキル基で、残余は、メチル基、ェチル基、ベンジル基を示すものが挙げられる。さらに好ましい具体例としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニゥムゃ塩化ォクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニゥムのような塩化モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニゥム、塩化ジステアリルジメチルアンモ二ゥムゃ塩化分岐ジアルキルジメチルアンモニゥムのような塩化ジ長鎖アルキルジメチルアンモニゥム等が挙げられる。

[0024] 成分（B) の界面活性剤は、起泡性の観点からァニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる 1種以上の界面活性剤が好ましい。

[0025] 成分（B) は、皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物中に 5〜 60重量％、更に 8 〜 40重量％、より更に 1 0〜 30重量％配合することが起泡性、経済性の観点から好ましい。

[0026] また、成分（A) と（B) の比率は、起泡性と経済性の観点から重量比で

(A) / (B) =0. 005〜 1が好ましく、更に 0. 0 1〜 1、より更に 0. 03〜0. 5が好ましい。

[0027] 成分（C) のシリコーン類としては、例えば以下に示すものが挙げられる

( 1 ) 下記式で表されるジメチルポリシロキサン：

(M e) a S i - [ (M e) ₂S i O] _d_S i (M e) ₃

(式中、 M eはメチル基、 dは 3〜20000の数を示す）

[0028] (2) 特開 2005— 97 1 50号公報中に記載されている分岐ポリグリセロール変性シリコーン、

すなわち、下記構造式（ I ) 、（ 1 1 ) 、（ 1 1 1 ) 、（ I V) 又は（V)

[0029] [化 2]

[0030] で表されるグリセロール基又はグリシドール基が同一又は異なって平均 4個以上結合し、且つ構造式（ I ) 又は（V ) で表される基を少なくとも 1っ以上含む分岐ポリグリセ口ール鎖が、シリコーンのケィ素原子に連結基を介して少なくとも 1つ結合した、分岐ポリグリセ口一ル変性シリコ一ン、市販品としてはソフケア G S— G (花王（株）製）が挙げられる。

( 3 ) その他、ポリエーテル変性シリコーン、ァミノ変性シリコーン、メチルフヱ二ルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、環状シリコーン等が挙げられる。

[0031 ] 成分（C ) の炭素数 1 5〜2 8の 1価アルコールとしては、セチルアルコ —ル、ステアリルアルコール、ベへニルアルコール、ォクチルドデカノ一ル等が挙げられ、使用感の観点から、更に直鎖の炭素数 1 6〜2 2の 1価アルコールが好ましい。

[0032] 成分（C ) は 1種以上用いることができる。皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物中の成分（C ) の含有量は、泡質、感触及びコンディショニング効果の観点から、全組成中に 0. 1〜 1 0重量％、より好ましくは 0. 3〜8重量％、更に好ましくは 0. 5〜 5重量％である。

成分（A) と成分（C) の比率は、起泡性と感触の観点から重量比で（A ) / (C) =0. 05〜50が好ましく、更に 0. 1〜30、更に 0. 2〜 20が好ましい。

成分（C) と成分（B) の比率は、起泡性と感触の観点から重量比で（C ) / (B) =0. 005〜 1が好ましく、 0. 0 1〜0. 5がより好ましく、 0. 02〜0. 25が更に好ましい。

[0033] 本発明の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物は、更に、グリセリン、保湿剤、力チオン性ポリマー、多糖類、ポリぺプタイド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、色素、香料、噴射剤、ェデト酢酸塩やクェン酸塩などのキレート剤、 p H調整剤、防腐剤、抗フケ剤等を、適宜配合することができる。カチオンポリマ一としてはカチオン化セルロース、特開平 1 1 —7 1 435記載の力チオン性ポリマ一などがあげられ、抗フケ剤としては、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどが挙げられる。

[0034] 本発明の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物の剤型は特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とするのが好ましく、更に液体状とするのが好ましい。液体状とする場合には、液体媒体として水、ポリエチレングリコール等を用いるのが好ましく、水の配合量は、全組成中に 1 0〜80重量％が好ましい。

[0035] 本発明の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物の p Hは、 20倍希釈液とした場合、 25°〇で4〜 1 0、更に 5〜 9となるよう調整することが好ましい。

[0036] 本発明の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物は、常法に従って製造でき、例えば毛髪洗浄料、全身洗浄料、洗顔料、手洗い剤等の身体用洗浄剤とすることができる。

実施例

[0037] 実施例 1 表 1及び表 2に示したアルキレングリコールエーテル 1〜 1 0と界面活性剤等を用い、常法にて表 3に示すヘアシャンプーを調製し、下記の方法で起泡性、泡の感触、すすぎ時の指通り、乾燥後の櫛通り及び髪の柔らかさの評価を行った。その結果を表 3に示す。

[0038] <評価方法 >

ブリーチ処理した日本人女性の毛髪 2 0 g ( 2 0 c m ) にシャンプー 1 g を塗布し、 3 0秒間泡立てた時点の起泡性、泡の感触、すすぎ時の指通り、及びドライヤーで乾燥させた後の櫛通りと髪の柔らかさについて専門パネラ一 5名により下記の基準で評価した。

[0039] 1 ) 起泡性

4 ：起泡性が非常に良い。

3 ：起泡性が良い。

2 ：起泡性が普通。

1 ：起泡性が悪い。

[0040] 2 ) 泡の感触

4 ：クリ一ミーな泡質で感触が非常に良い。

3 ：普通の泡質で感触が良い。

2 ：普通の泡質で感触がやや悪い。

1 ：粗い泡質で感触が悪い。

[0041 ] 3 ) すすぎ時の指通り

4 ：きしみは全くなく、指通りが非常に良い。

3 ：きしみが弱く、指通りが良い。

2 ：きしみがやや強く、指が通りづらい。

1 ：きしみが強く、指通りが悪い。

[0042] 4 ) 乾燥後の櫛通り

4 ：櫛通りが良く非常になめらか。

3 ：櫛を通すのに多少ひっかかるが、おおむねなめらか。

2 ：櫛を通すのにひっかかりが目立つ。 1 ：櫛通りが悪く、ひっかかりが非常に多い。

[0043] 5) 乾燥後の髪の柔らかさ

4 ：非常に柔らかく、しなやか。

3 ：柔らかい。

2 ：柔らかさに少し欠ける。

1 ：ゴヮっ

[0044] いずれも 5名の評価の平均点を求め、 3. 5以上を◎、 2. 満を〇、 1. 5〜2. 5未満を△、 1. 5未満を Xとした。

[0045]

サンを添加した比較品 2は起泡性が弱く、感触は若干向上する程度（公知レベル）である。一方、本願発明の成分（A ) である特定の增泡剤を含む比較品 3は、起泡性は良いが感触に欠点があり、これに（C ) 成分を添加すると (本発明品 2 ) 感触が飛躍的に向上することが判る。

[0049] 実施例 2

表 1及び表 2に示したアルキレングリコールエーテル 1〜 7と界面活性剤等を用い、常法にて表 4に示すボディシャンプーを調製し、下記の方法で起泡性、泡の感触、すすぎやすさ、及び乾燥後のしっとり感の評価を行った。その結果を表 4に示す。

[0050] <評価方法 >

ボディシャンプー 1 gを手に取り、手、腕を洗浄したときの起泡性、泡の感触、すすぎやすさ、及び乾燥後のしっとり感について専門パネラー 5名により下記の基準で評価した。

[0051 ] 1 ) 起泡性

4 ：起泡性が非常に良い。

3 ：起泡性が良い。

2 ：起泡性が普通。

1 ：起泡性が悪い。

[0052] 2 ) 泡の感触

4 ：クリ一ミーな泡質で感触が非常に良い。

3 ：普通の泡質で感触が良い。

2 ：普通の泡質で感触がやや悪い。

1 ：粗い泡質で感触が悪い。

[0053] 3 ) すすぎやすさ

4 ：すすぎ性が非常に良い。

3 ：すすぎ性が良い。

2 ：ややすすぎ性が悪く、ぬるつきが残る。

1 ：すすぎ性が悪く、ぬるつきが強い。 [0054] 5) 乾燥後のしっとり感

4 :非常にしっとりし、うるおいを感じる。

3 ：しっとりする。

2 ：しっとり感に欠ける。

1 ：かさつく。

[0055] いずれも 5名の評価の平均点を求め、 3. 5以上を◎、 2. 5〜3. 5未満を〇、 1. 5〜2. 5未満を△、 1. 5未満を Xとした。

[0056]

ほ 4]

^ 〔 £,慨〕ί ¾Λ vso¾AaΠΙl s(〕s) W1n I

表 4の結果から、表 3のヘアシャンプーと同様、本発明品は特定の增泡剤とシリコーン類及び油剤との併用効果が著しいことが分かる。 [0058] 実施例 3

表 1に示したアルキレングリコ一ルェ一テル 1等を用し，常法にて下記組成のヘアシャンプーを製造した。

(成分）

アルキレングリコ一ルェ一テル 1 0. 7 ポリオキシエチレン（1 ) ラウリルェ一テル

硫酸アンモニゥム * 1 2. 0 ラウリン酸モノエタノールアミド 0. 8 シリコーンェマゾレション * * 2. 0 カチオン性ポリマ一 * * * 0. 2 香料，メチルパラベン

精バランス合計 1 00. 0

* ：エマール 1 25 A 〔花王（株）製〕

* * ： BY 22-060 〔東レ .ダウコーニング（株）製〕

* * * ：ボイズ C _ 1 50 L 〔花王（株）製〕

[0059] このヘアシャンプーは、起泡性が良好で、洗浄時から乾燥後まで指通りが良好で優れた使用感を有していた。

[0060] 実施例 4

表 1に示したアルキレングリコ一ルェ一テル 1等を用い常法にて下記組成のシャンプーを製造した。

(成分） (重量％) アルキレングリコ一ルェ一テル 1 0. 5 ポリオキシエチレン（3) ラウリルエーテル

硫酸ナトリウム * 1 5. 0 ポリグリセロール変成ポリジメチルシロキサン * * 0. 5 ベへニルアルコ一ル 0. 5 ラウリルヒドロキシスルホベタイン * * * 2. 0 グリセリン 3. 0 香料，メチルパラベン適量精バランス合計 1 00. 0

* ：エマール 327 〔花王（株）製〕

* * ：ソフケア GS— G 〔花王（株）製〕

* * * ：アンヒ I ル 20 H D 〔花王（株）製〕

このヘアシャンプーは、起泡性が良好で、洗浄時から乾燥後まで指通りが良好で優れた使用感を有していた。

[0061] 実施例 5

表 1に示したアルキレングリコールエーテル 2等を用い、常法にて下記組成のボディシャンプーを製造した。

(成分）（重量％) アルキレングリコ一ルェ一テル 2 2. 0 ラウリルリン酸塩 * 30. 0 ポリグリセ口一ル変成ポリジメチルシ口キサン * * 0. 5 アミドプロピルべタイン * * * 2. 0 グリセリン 3. 0 香料，メチルパラベン適量精バランス合計 1 00. 0

* ：プライオリ一 B—650 D 〔花王（株）製〕

* * ：ソフケア GS— G 〔花王（株）製〕

* * * ：アンヒ I ル 20 A B 〔花王（株）製〕

[0062] このボディシャンプーは、起泡性が良好で、洗浄時の泡質が良好で、乾燥後もしつとりとした、優れた使用感を有していた。

[0063] 実施例 6

表 1に示したアルキレングリコールエーテル 2等を用い、常法にて次の組成の洗顔料を調製した。

(成分） (重量％) ラウリルリン酸塩 * 45. 0 ポリオキシエチレン（2) ラウリルエーテル

硫酸ナトリウム * * 5. 0 アルキレングリコ一ルェ一テル 2 5. 4 ラウリルヒドロキシスルホベタイン * * * 5. 0 グリセリン 1. 0 ソルビ I ^一ル 2. 0 ポリグリセ口一ル変成ポリジメチルシ口キサン * * * * 0. 6 香料、メチルパラベン

精 k /くランス π S十 1 00. 0

* ：プライオリ一 B—650 D 〔花王（株）製〕

* * ：エマール 227 〔花王（株）製〕

* * * ：アンヒ I ル 20 H D 〔花王（株）製〕

* * * * * ：ソフケア GS— G 〔花王（株）製〕

Claims

請求の範囲 [1] 次の成分（A) 、 (B) 及び（C) ： (A) 一般式（1 ) R10- (AO) n- R2 ( 1 ) (式中、？¾1は炭素数8〜1 0の直鎖または分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、 AOは炭素数 2〜4のアルキレンォキシ基を示し、 nはアルキレンォキシ基の数であり平均 0. 5〜3. 5の数を示し、 R 2は水素原子又はメチル基を示す。）で表される化合物 0. 2〜20重量％、 (B) (A) 成分以外の界面活性剤 5〜60重量％、 (C) シリコーン類及び炭素数 1 5〜28の 1価アルコールからなる群より選ばれる 1種以上 0. 1〜1 0重量％、を含有する皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。 [2] 成分（A) と成分（C) の重量比率が（A) / (C) =0. 05〜50である請求項 1記載の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。 [3] 成分（A) と成分（B) の重量比率が（A) / (B) =0. 005〜"！である請求項 1又は 2記載の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。 [4] 成分（C) と成分（B) の重量比率が（C) / (B) =0. 005〜"！である請求項 1又は 2記載の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。 [5] 成分（C) 力

(1 ) 下記式で表されるジメチルポリシロキサン：

(Me) a S i - [ (Me) ₂S i O] _d_S i (Me) ₃

(式中、 Meはメチル基、 dは 3〜20000の数を示す）

( 2 ) 分岐ポリグリセ口一ル変性シリコーン、

(3) ポリエーテル変性シリコーン、

(4) ァミノ変性シリコーン、

(5) メチルフエ二ルポリシロキサン、

(6) 脂肪酸変性シリコーン及び ( 7 ) 環状シリコーンからなる群より選ばれる 1種以上である請求項 1〜 4 の何れか 1項記載の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。

[6] 成分（B ) 力《，ァニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる 1種以上の界面活性剤である請求項 1〜 5 の何れか 1項記載の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。

[7] 成分（A ) の一般式（1 ) 中の nが 1〜3である請求項 1〜6の何れか 1 項記載の皮膚又は毛髪用洗浄剤組成物。

[8] 請求項 1〜 7の何れか 1項記載の洗浄剤組成物を皮膚又は毛髪に適用する皮膚又は毛髪の洗浄方法。

[9] 請求項 1〜 7の何れか 1項記載の洗浄剤組成物の皮膚又は毛髪の洗浄への使用。