WO2004008072A1

WO2004008072A1 - 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体

Info

Publication number: WO2004008072A1
Application number: PCT/JP2003/009040
Authority: WO
Inventors: Tsuyoshi Kamiya
Original assignee: Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2002-07-16
Filing date: 2003-07-16
Publication date: 2004-01-22
Also published as: JP2004053267A; AU2003280999A1

Abstract

本発明の情報提供車システム（１）は、運転者が運転に集中している場合には、本来運転者に提供する予定であった情報を提供する時期（ｔ）であっても当該情報の提供を行わず、車線変更後に運転者の運転に対する注意力が比較的低くなった時期（ｔ’）になって情報提供を行う。運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態において、運転関連情報を運転者に提供したため、運転者は運転関連情報の内容を理解することができる。

Description

明細書車載用情報提供装置、車载用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体技術分野

本発明は、車両の運転に関連した情報（道路の誘導案内等）を適切な時期に車両の運転者へ提供する力一ナビゲーシヨン，システム等の車載用情報提供装置、及びこの装置に用いるプログラム並びに記録媒体に関する。背景技術

近年、カーナビゲーション ·システム等の普及により、自動車や自動二輪車等の車両の運転者に、道路案内等のように車両の運転に関連した情報 (以下、「運転関連情報」という）（i)を提供することができるようになつた。また、カーナビゲーシヨン ·システムの高機能化により、運転関連情報（i)は、目的地までの道路案内情報だけでなく、進行方向の渋滞 ·混雑状況や、現在地 ·目的地周辺の施設の案内情報等なども運転者に提供されるようになった。

ところが、運転者が運転に集中している場合に、運転者へ運転関連情報

(i)を提供したとしても、運転者は運転関連情報 ωを十分に聞き取れない又は見られない場合があり、加えて運転に集中している運転者にとって運転関連情報が運転の妨げになることがありえる。このように、安全等を考慮しながら、運転者へどのようなタイミングでどのような情報を提供するかが問題となる。

最近のカーナビゲ一シヨン ·システムでは、運転者が運転関連情報（i) を聞き逃した場合に、カーナビゲ一シヨン ·システムの所定のポタン（「現在地」ポタン等）を押すことで、再度同じ運転関連情報（i)をアナウンスする機能が設けられている。

しかしながら、運転者が再度同じ運連関連情報 ωを聞きたい場合には、運転中であるにも拘わらず「現在地」ポタンを押さなければならないという問題がある。特に、運転関連情報（i)を聞き逃したり見過ごしたりするような状況は、運転車が進路変更や交差点右左折等のように、運転に集中している場合が多いため、そのような状況下で運転に加えて「現在地」ボタンを押すことは非常に困難であるとともに、安全上問題がある。

本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、運転者の状態に応じて適切な時期に運転関連情報（i)を提供する情報提供装置、情報提供プログラム、及び情報提供媒体を提供することを目的とする。発明の開示

上記目的を達成するため、本発明の第 1の側面に係る発明は、車載用情報提供装置であって、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一つの状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、予め記憶されている運転関連情報を前記車両の運転者に提供するのに適切な時期の前後において前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によって推定した注意度と、前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記必要度が前記注意度以上の場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を具備することを特徴とする車載用情報提供装置である。

ここで、本発明の「車載用情報提供装置」は、 1つのコンピュータによつて構築されている場合だけでなく、各手段（ステップの実行、手段の機能化）を分割して 2つ以上のコンピュータによって構築されている場合も含む（以下、同様）。

また本発明の第 2の側面にかかる発明は、車両の運転に関連した予め記憶されている各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、前記運転者に提供する必要性に基づいて前記各種の運転関連情報をランク付けし、当該ランクと前記各種の運転関連情報との対応関係を管理している運転関連情報ランク管理手段と、前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記適切な時期に提供する運転関連情報に係る提供の必要性のランクを時々刻々に決定する必要性ランク決定手段と、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一つの状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けし、当該ランクと、前記車両に関係する状態との対応関係を管理する状態ランク管理手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によつて決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記必要性のランクが前記注意力のランク以上の場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、を具備することを特徴とする車載用情報提供装置である。

また本発明の第 3の側面にかかる発明は、車両の運転に関連した予め記憶されている運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一つの状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によつて推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記必要度が前記注意度以上の場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。

ここで、本発明における「プログラム」とは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものをいい、コンピュータの H D D、 C D— R W等にインストールされているものや、 C D— R〇M、 D V D、 F D (フロッピー（登録商標）ディスク）、半導体メモリ、コンビュ一夕の H D D等の各種記録媒体に記録されているものや、ィンターネット等の外部ネットワークを介して配信されるものも含まれる（以下、同様） _c また本発明の第 4の側面にかかる発明は、車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、前記運転関連情報ランク管理手段によつて管理している対応関係を参照して、前記適切な時期に提供する運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一つの状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との対応関係を管理する状態ランク管理手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランク以上の同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。

また本発明の第 5の側面にかかる発明は、上記第 3または第 4の側面に記載の車載用情報提供装置用プログラムを記録したことを特徴とする前記車載用情報提供装置で読み取り可能な車載用情報提供装置用記録媒体である。ここで、本発明における「記録媒体」とは、上記車載用情報提供装置で上記各機能を実現するためのプログラムの読み取りに使用することができればよく、情報を媒体の物理的特性を利用してどのように記録するか等の物理的な記録方法には依存しない。例えば、 FD、 CD-ROM (R、 RW) 、 DVD-ROM (RAM, R、 RW) 、半導体メモリ、 MO、 M D、磁気テープ等が該当する。図面の簡単な説明

図 1 A、 I Bは、本発明の一実施形態に係る車載用情報提供装置及び周辺装置により構成された車載用情報提供システムの全体構成図である。図 2は、本発明の一実施形態に係る運転関連情報ランク管理テ一ブルの構成図である。

図 3は、本発明の一実施形態に係る状態ランク管理テーブルの構成図である。

図 4は、運転者が目的地に向かって車両を運転している際に郵便局のある交差点を右折する状況を想定した説明図である。

図 5は、図 4の説明図に示す車両の動作に基づいて、システム、及び提供装置の処理動作を示したフロ一チヤ一トである。

図 6は、運転者が目的地に向かって車両を運転している際に交差点を右折する状況であって、しかも現在地周辺のコンビニエンス 'ストアに向かう場合を想定した説明図である。

図 7は、図 6の説明図に示す車両の動作に基づいて、システム、及び提供装置の処理動作を示したフローチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態以下に、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。 . 図 1 A、 I Bに示すように、車載用情報提供システム（以下、「システム」という） 1は、車両の周辺状態（C l )、車両の運転操作状態（C 2 ) 及び車両を運転中の運転者の身体状態（C 3 )の各状態を含んだ車両に関係する状態（C )を検出するための複数の検出装置 1 1 2 , 1 2， 1 3と、車載用情報提供装置 2 (以下、提供装置 2 ) と、通信端末（携帯電話など） 3と、モニタ 4と、スピーカ 5により構成されている。

このうち、検出装置 1 1 2は、車両のフロントパンパ一等に設けられた前方障害物検出レーダ、車両のリアバンバ一等に設けられた後方障害物検出レーダ等から構成される。これにより、提供装置 2は、前方若しくは後方の車両や障害物の接近速度又は車間距離のデ一夕を得る。

また、検出装置 1 2は、ブレーキセンサ、アクセル開度センサ、ハンドル操作角センサ、シフトレバー操作センサ、ウィン力一センサ、その他の操作センサ等から構成される。これにより、提供装置 2は、車両の減速、車両の停止、車両の速度コントロール、車両の転回、車両の進路変更、車両ゃ障害物の回避、車両の後退、車両の右左折、他の車両との車両の合流、その他の装置（オーディオやエアコン等）を操作中か否か等のデータを得る。

更に、検出装置 1 3は、運転者の状態を認識するカメラ等から構成される。これにより、提供装置 2は、運転者の視線の検出、ジェスチャーの認識、運転者の表情の等のデータを得る。

提供装置 2は、車両の誘導案内をするのに適切な時期（t)において、運転者に運転関連情報（i)を提供する装置であり、本実施形態においてはコンピュー夕により構成された力一ナビゲーシヨン装置を示している。尚、この「適切な時期（t)」とは、運転関連情報（i)の内容に基づき、この運転関連情報（i)を運転者に提供するために適した時期と定義する。例えば、

「300m先、左方向です。」という運転関連情報（i)をアナウンスする場合には、交差点の約 300 m手前を自車両が走行している時期（夕イミング）を示す。また、提供装置 2には、車両の周辺状態（C 1)のみを検出する検出部 11 1が設けられている。この検出部 1 11は、 GP S (Global

PositioningSystems)等による測位システム、 DVD— ROM、 HDD等に記録された地図デ一夕の読み出し機能、光 ·電波ビーコンアンテナとしての路車間情報通信装置等から構成される。これにより、提供装置 2は、車両周辺のカーブ、交差点、幅員の変化、渋滞 ·障害物情報等のデータを得る。また、提供装置 2には、検出部 1 1 1及び検出装置 1 12からの各種データを収集して車両の周辺状態を検出する検出部 ₂ 1、検出装置ェ 2 からの各種データを収集して車両の運転状態を検出する検出部 22、及び検出装置 1 3からの各種データを収集して車両を運転中の運転者の身体状態を検出する検出部 23を具備する。

更に、提供装置 2には、検出部 1 1 1からの各,種データを収集して運転者を目的地へ誘導するための条件を検出する誘導条件検出部 24が設けられている。また、提供装置 2には、外部ネットワーク 4と相互通信可能な通信端末（例えば携帯電話 3など）に接続するための通信部 25が設けられている。これにより、誘導条件検出部 24では、外部ネットワーク 6、携帯電話 3及び通信部 2 5を介して送られてきた各種データを収集し、上記ナビゲーションを行うための付加条件として利用することが可能である。

また、提供装置 2には、 HDD (Hard Disk Drive)を有するとともに、この HD Dの一部記憶領域に運転関連情報管理部 7、運転関連情報ランク管理部 8、状態ランク管理部 9、一時記憶部 10が記憶されている。このうち、運転関連情報管理部 7は、ナビゲーシヨンに必要な地図データ、音声案内データ、現在地 ·目的地の周辺情報のデ一夕、交差点拡大図データ等の運転関連情報（0の各種デ一夕が記憶、管理されている。

また、運転関連情報ランク管理部 8は、図 2に示すような運転関連情報ランク管理テーブル 8 Aによって構成されている。この運転関連情報ランク管理部 8は、運転者に提供する必要性を基準として各種の運転関連情報 (i)をランク付けし、この各ランクに属する各種の運転関連情報（i)との対応関係を管理する D B (Dat a Base)である。このランク（必要度）は、提供装置 2のメーカ（製造業者）によって定められており、運転者に提供する必要性が高い程、ランクの数値が大きくなつている。

図 2に示すように、ランク 3は危険回避に関し、運転者が運転に集中していて運転関連情報（i)を聞き逃す可能性が高い場合であっても、必ず運転者に知らせなければいけない情報である。例えば、「自車両の後方から他車両が接近しています。」、「車間距離が短くなつています。」等の音声アナウンスやアラームの提供をスピーカ 5を介して行う。

ランク 2は進路誘導に関し、目的地へ到着するために最適限必要な情報である。例えば、「右に曲がります。」、「目的地到着です。」等の音声アナウンスや矢印表示の提供をモニタ 4やスピーカ 5を介して行う。ランク 1は進路関係情報案内に関する情報であり、目的地へ到着するために道路周辺の状況を運転者に知らせて、より分かりやすく進路誘導を行うための情報である。例えば、「3 0 0 m先、左方向です。交差点には郵便局があります。」、「5 0 .0 m先、斜めの道があります。」等の音声ァナウンスゃ図表示の提供をモニタ 4やスピーカ 5を介して行う。

ランク 0は進路誘導とは関係なく、この運転関連情報（i)を運転者に提供しなくても誘導には影響を与えないような一般情報である。例えば、現 T/JP2003/009040

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在地 ·目的地の観光情報や、飲食店がある等の目的地や現在地周辺の店舗ガイドの音声アナウンスや写真、動画像等図表示の提供をモニタ 4ゃスピ —力 5を介して行う。

また、図 1の状態ランク管理部 9は、図 3に示すようなレイアウトの状態ランク管理テーブル 9 Aによって構成されている。この状態ランク管理部 9は、運転者の運転に対する注意力を基準として上記車両に関係する状態（ C )をランク付けし、この各ランクに対応する上記車両に関係する状態 (C )との対応関係を管理する D Bである。このランク（注意度）は、提供装置 2のメーカ（製造業者）によって予め定められており、運転者の運転者に対する注意力が高い程（余裕度が低い程）、ランクの数値も大きくなつている。

図 3に示すように、ランク 3は安全確保又は危険行動回避に関する。例えば、車両に関係する状態（C )として、自車両を急制動や急転回した状態である。

ランク 2は周辺を注意する又は周辺の確認が必要な場合である。例えば，運転に関係する状態（C )として、自車両を右左折、発進、車線変更した状態である。ランク 1は特定意図による行動中又は安全確保若しくは確認されている場合である。例えば、運転に関係する状態（C )として、自車両を加減速、特定事物注視、横断歩道や交差点周辺を走行中の状態である。ランク 0は定常状態の場合である。例えば、運転に関係する状態（ C )として、定常走行、駐車中、停車中の状態である。

次に、図 1の一時記憶部 1 0は、後述の情報提供保留部 3 0によって提供が保留されている運転関連情報 ωを一時的に記憶する記憶部である。更に、提供装置 2には、運転関連情報読出部 2 6、必要性ランク決定部 2 7、注意力ランク決定部 2 8、比較部 2 9、情報提供保留部 3 0、一時 09040

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記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1、提供判断部 3 2、画面生成部 3 3、音声生成部 3 4、削除部 3 5を具備する。

尚、上記各部 2 1〜3 5の一部又は全部の機能は、ソフトウェア的に実現されても、ハードウェア的に実現されてもよい。また、提供装置 2の H D Dには、上記各部 2 1〜3 5の一部又は全部の機能を実行させるためのプログラム（p)が記憶されている。更に、この H D Dへの記録、インスト —ル作業は、プログラム（p)が記録されている C D— R O M等の記録媒体を利用することによって行うことも可能である。

ここで、上記各部 2 6〜3 5のうち、運転関連情報読出部 2 6は、上記運転関連情報管理部 7で管理されている各種運転関連情報（i)のうち上記誘導条件検出部 2 4による検出結果に基づいた所望の運転関連情報 ωを読み出す機能を有している。

また、必要性ランク決定部 2 7は、図 2に示す運転関連情報ランク管理テ一ブル 8 Αで管理している対応関係を参照して、適切な時期（t)に提供すべき運転関連情報（i)に係る提供の必要性のランク（r l) を決定する機能を有している。この必要性のランク（r 1)の決定により、運転者が実際に運転中に提供されるべき運転関連情報（i)の必要度を時々刻々推定することができる。

また、注意力ランク決定部 2 8は、上記検出部 2 1 , 2 2， 2 3により検出した車両に関係する状態（C )に基づいて、図 3に示す状態ランク管理テーブル 9 Aで管理している対応関係を参照し、車両に関係する状態（C ) に係る運転者の注意力のランク（r 2 )を決定する機能を有している。この注意力のランク（r 2 )の決定により、運転者の運転中の注意度を時々刻々推定することができる。また、この注意力のランク（r 2 )の決定は、検出部 2 1 , 2 2 , 2 3により検出した車両に関係する状態（C )が変化する度に行う。

また、比較部 2 9は、上記注意力ランク決定部 2 8によって決定された注意力のランク（r 2 )と上記必要性ランク決定部 2 7によって決定された必要性のランク（r 1 )とを比較する機能を有している。これにより、上記推定した注意度と必要度とが比較される。また、この比較部 2 9による比較処理に関しても、検出部 2 1 , 2 2 , 2 3により検出した車両に関係する状態（ C )が変化する度に行う。

更に、情報提供保留部 3 0は、上記比較部 2 9による比較結果により、注意力のランク（r 2 )に比べて必要性のランク（r 1 )が低い場合には（すなわち Γ 2 > Ι- 1の場合）、適切な時期（t )に運転者へ提供すべき運転関連情報（i)の提供を保留する機能を有している。即ち、適切な時期（t )の前に運転関連情報（i)を提供するか否かを判断し、注意力のランク（r 2 ) に比べて必要性のランク（r 1 )が低い場合には、運転者は運転に集中しているために、運転関連情報（i)を提供することは運転に支障をきたす可能性があると判断し、運転関連情報（i)の提供を保留する機能を有している。また、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1は、上記情報提供保留部 3 0 によって提供を保留した運転関連情報（i)を一時記憶部 1 0に一時記憶する機能を有する。更に、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1は、適切な時期（ t )の後に変化した注意力のランク（ r 2 )と、既に一時記憶されていた運転関連情報（i)の必要性のランク（r 1 )を再度比較するために、この一時記憶されていた運転関連情報（i)を読み出す機能も有する。尚、一時記憶部 1 0に複数の運転関連情報（0を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報（i)を必要性のランク（r 1 )の高い順に並べ替え、ランクの高い順に上記比較部 2 9によって注意力のランク（r 2 )と比較される。 T/JP2003/009040

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また、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1は、注意力のランク（r 2 ) が変化する度に、この注意力のランク（r 2 )と比較されるべき必要性のランク（r 1 )を一時記憶部 1 0から読み出す。尚、一時記憶部 1 0に複数の運転関連情報（i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報（ i )を必要性のランクの高い順に並べ替え、ランクの高い順に比較部 2 9により車線変更後の注意力のランク（ r 2 )と比較する。

更に、提供判断部 3 2は、運転関連情報（i)を運転者に提供するのに適切な時期（t)の後であっても、上記一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1によって読み出した運転関連情報（i)の内容を考慮して当該運転関連情報を運転者に提供すべきか否かを判断する機能を有している。適切な時期（t) の後に運転者の運転に対する注意力のランク（ r 2 )が下がることにより、運転者が運転関連情報（i)を理解する可能性が高くなつた場合であつても，運転関連情報（i)の内容によっては既に提供する必要がなくなつている情報もある。すなわち、情報提供の有無を、提供判断部 3 2が判断する。尚、「運転関連情報（i)の内容」には、運転関連情報（i)自体の他、この運転関連情報（i)を提供する時間や場所のデータを運転関連情報（Dに関連付けて一時記憶部 1 0に記憶されていたものも含む。

また、画像生成部 3 3は情報提供手段の一例であり、運転者に適切な時期 ωの前又は後に提供する運転関連情報 ωを所定の画像信号に変換してモニタ 4に表示させる機能を有する。また、音声生成部 3 4も情報提供手段の一例であり、運転者に適切な時期（t)の前又は後に提供する運転関連情報（i)を所定の音声信号に変換してスピーカ 5から出力させる機能を有している。

更に、削除部 3 5は、上記供判断手部 3 2によって運転者へ提供すべきでないと判断した場合に、画像生成部 3 3や音声生成部 3 4による運転関 P T/JP2003/009040

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連情報（i)の提供を行わず、運転関連情報（i)を一時記憶部 1 0から削除する機能を有している。これは、不要になった運転関連情報（i)を一時記憶部 1 0から削除（消去）して一時記憶部 1 0の記憶領域の空きを確保するためである。

続いて、図 4乃至図 7を用いて、本実施形態に係るシステム 1を利用して運転者に運連関連情報（i)を提供する方法を説明する。尚、図 4及び図 5は第 1の状況を示し、図 6及び図 7は第 2の状況を示す。そこで、まず、図 4及び図 5を用い、第 1の状況から説明する。

まず、図 4に示すように車両 1 0 0 1が交差点の手前約 5 0 0 mの地点を走行中に、システム 1の誘導条件検出部 2 4では、検出部 1 1 1の検出結果に基づいて車両 1 0 0 1の走行位置が検出される（ステップ 1 ) 。これにより、運転関連情報読出部 2 6によつて運転関連情報管理部 7から運転関連情報（i) (ここでは、「この先 5 0 0 m、右折です。」というアナゥンスのデータ）を読み出す（ステップ 2 )。そして、運転関連情報（i)を音声生成部 3 4により音声信号に変換し、スピーカ 5から「この先 5 0 0 m、右折です。」というアナウンスを行う（ステップ 3 ) 。ここまでは、車線変更前の処理である。これによつて、運転者は右後方の安全確認を行つて右ウィン力を点灯させ、右折のための車線変更の準備を行う。尚、図 4の車両 1 0 0 1、 1 0 0 2、 1 0 0 3、 1 0 0 4は全て同じ車両 1 0 0 を示し、各時刻における車両の変移を添え字（1〜4 ) によって表している。

また、システム 1では、常時、車両 1 0 0に関係する状態（C )を検出しており、車線変更の準備のために右ウィン力を点滅させると、検出部 2 1 , 2 2， 2 3によって車両 1 0 0 2に関係する状態（C ) (ここでは、車線変更）を検出する（ステップ 4 )。そして、注意力ランク決定部 2 8により、状態ランク管理部 9 (図 3に示す状態ランク管理テーブル 9 A)に基づいて、注意力のランク（r 2)を決定する（ステップ 5) 。ここでは、車線変更中であるためランク（r 2 = 2)に決定する。

次に、車両 1003が交差点の手前約 300 mの地点を通過中に、システム 1の誘導条件検出部 24では、検出部 1 1 1の検出結果に基づいて、車両 100 1の走行位置を検出する（ステップ 6) 。これにより、運転関連情報読出部 26によって運転関連情報管理部 7から運転関連情報（i)

(ここでは、「交差点には郵便局があります。」というアナウンスのデ一夕）を読み出す（ステップ 7)。そして、必要性ランク決定部 27により、運転関連情報ランク管理部 8 (図 2示す運転関連情報ランク管理テ一ブル 8 A) に基づいて、必要性のランク（r 1)を決定する（ステップ 8) 。ここでは、進路関連情報であるため、ランク（r 1= 1)に決定する。更に、比較部 29によって、注意力のランク（r 2)と必要性のランク（r 1)を比較する（ステップ 9)。ここでは、 r 1 (= 1)< r 2 (= 2)であるため、情報提供保留部 30によって運転関連情報（i)の提供を保留する（ステップ 1 0) 。そして、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1によって一時記憶部 1 0に運転関連情報（i)を記憶して管理する（ステップ 1 1) 。このように、運転者が車線変更中に運転に集中している場合には、運転中に比較的必要でない運転関連情報（i)を提供することは運転の支障になる可能性があるため、運転関連情報（i)の提供を保留する。

次に、車両 1004の車線変更後に右ウイン力の点滅が終了すると、検出部 2 1, 22, 23によって車両 1 004に関係する状態（C) (ここでは、交差点周辺）を検出する（ステップ 12) 。そして、注意力ランク決定部 28により、状態ランク管理部 9 (図 3に示す状態ランク管理テープル 9 A)に基づいて、注意力のランク（r 2 ')を決定する（ステップ 1 3)。ここでは、車線変更後であり交差点周辺であるため、ランク（r 2 ' = 1 ) に決定する。

次に、車線変更後の注意力のランク（r 2 ' = 1 )と、これまでに一時記憶部 1 1に記憶しておいた運転関連情報（i)の必要性のランク（r 1 )を比較するため、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1により、一時記憶部 1 0 から運転関連情報（i)を読み出す（ステップ 1 4 ) 。そして、比較部 2 9 により、車線変更後の注意力のランク（ r 2 )と適切な時期（ t )に提供すベきであった運転関連情報（ i )の必要性のランク（ r 1 )を比較する（ステツプ 1 5 )。ここでは、 r 1 (= 1) = r 2 (= 1 )であるため保留を解除し、運転関連情報（i)を音声生成部 3 4により音声信号に変換し、スピーカ 5から「交差点には郵便局があります。」というアナウンスを行う（ステップ 1 6 ) 。尚、一時記憶部 1 1に複数の'運転関連情報（i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報（i)を必要性のランクの高い順に並べ替え、ランクの高い順に比較部 2 9により車線変更後の注意力のランク（r 2 )と比較する。このように、運転者が車線変更後に注意力の集中が低下した場合には、運転関連情報（i)を提供しても運転者は理解できると推定されるため、本来の適切な時期（ t )よりも遅れるが実際の適切な時期

( t ' )に運転関連情報 ωを提供したものである。

次に、図 6及び図 7を用い、第 2の状況について説明する。

まず、運転者は、システム 1に現在位置周辺のコンビニエンス 'ストアに立ち寄りたい旨の命令をリモコンや音声入力等により行う。これにより、システム 1では、検出部 1 1 1によって最寄りのコンビニエンス ·ストァ (C S )の検索を開始する（ステップ 2 1 ) 。また、図 6に示すように車両 2 .0 0 1が交差点の手前約 5 0 0 mの地点を走行中に、システム 1の誘導条件検出部 2 4では検出部 1 1 1の検出結果に基づいて、車両 2 0 0 1の走行位置を検出する（ステップ 22) 。これにより、運転関連情報読出部 26によって運転関連情報管理部 7から運転関連情報（i) (ここでは、「この先 500m、右折です。」というアナウンスのデータ）を読み出す（ステツプ 23)。そして、運転関連情報（i)を音声生成部 34により音声信号に変換し、スピーカ 5から「この先 500m、右折です。」というァナウンスを行う（ステップ 24) 。ここまでは、交差点右折前の処理である。これによつて、運転者は右ウィン力を点灯させて、右折のための準備を行う。尚、図 4の車両 200 1、 2002、 2003は全て同じ車両 200 を示し、時間の変移によって添え字（ 1〜 4)が異なっているだけである。また、システム 1では、常時、車両 200に関係する状態（C)を検出しており、交差点右折の準備のために右ウイン力の点滅及び車両 2002の現在位置に基づき、検出部 21, 22， 23によって車両 20 02に関係する状態（C) (ここでは、右左折）を検出する (ステップ 25) そして、注意力ランク決定部 28により、状態ランク管理部 9 (図 3に示す状態ランク管理テーブル 9 A)に基づいて、注意力のランク（r 2)を決定する（ステツプ 26) 。ここでは、右左折中であるためランク（r 2 = 2)に決定する。

次に、システム 1において、上記ステップ 2 1により開始した検索が終了した場合には、この検索結果である運転関連情報（i) (ここでは、「前方 700 m先に、コンビニエンス ·ストァがあります。」というアナゥンスのデ一夕）を読み出す（ステップ 27) 。そして、必要性ランク決定部 27により、運転関連情報ランク管理部 8 (図 2に示す運転関連情報ランク管理テーブル 8 A) に基づいて、必要性のランク（r 1)を決定する（ステツプ 28) 。ここでは、一般情報であるためランク（r 1 = 0)に決定する。更に、比較部 29によって、注意力のランク（r 2)と必要性のランク (r 1)を比較する（ステップ 29)。ここでは、 r 1 (=1)< r 2 (= 2)であるため、情報提供保留部 30によって運転関連情報（i)の提供を保留する（ステップ 30) 。そして、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 3 1によつて一時記憶部 1 0に運転関連情報（0を記憶して管理する（ステップ S 3 1 )。このように、運転者が交差点右折中に運転に集中している場合には、運転中に比較的必要でない運転関連情報（i)を提供することは運転に支障をきたす可能性があるため、本来の適切な時期（t)に提供すべき運転関連情報（i)の提供を保留する。

次に、車両 2003の右折後に右ウイン力の点滅が終了すると、検出部 2 1、 22、 23によって車両 2003に関係する状態（C) (ここでは、交差点周辺）を検出する（ステップ 32) 。そして、注意力ランク決定部 28により、状態ランク管理部 9 (図 3に示す状態ランク管理テーブル 9 A)に基づいて、注意力のランク（r 2，）を決定する（ステップ 33) 。ここでは、右折後であり交差点周辺であるため、ランク（r 2，= 1)に決定する。

次に、右折後の注意力のランク（r 2，= 1)と、これまでに一時記憶部 1 1に記憶しておいた運転関連情報（i)の必要性のランク（r 1)を比較するため、一時記憶 ·一時記憶情報読出部 31により、一時記憶部 10から運転関連情報（i)を読み出す（ステップ 34) 。但し、当該第 2の状況においては、各ランク（r 1, r 2，）を比較する前に、提供判断部 32によつて、運転関連情報（i)の内容を考慮し、この運転関連情報（i)を運転者に提供すべきか否かを判断する（ステップ 35) 。この場合の運転関連情報 (i)は、「前方 700m先に、コンビニエンス ·ストアがあります。」というアナウンスのデータであるため、本来の適切な時期（ t)にのみ使用することができることから、適切な時期（ t )の後は提出すべきではないと判断する。尚、運転関連情報（i)を提供する時間や場所のデータを運転関連情報（i)に関連付けて一時記憶部 1 0に記憶しておいた場合には、これらの付属データを判断材料とする。

次に、削除部 3 5によって、運転関連情報（i)を一時記憶部 1 1から削除する（ステップ 3 6 ) 。この後は、再度、上記ステップ 2 1と同様に、検出部 1 1 1によって最寄りのコンビニエンス ·ストァ（C S )の検索を開始する。

以上説明したように本実施形態によれば、運転関連情報（i)を提供するのに適切な時期の経過後であっても上記運転関連情報（i)を運転者に提供し、しかもこの提供する時期は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態の場合であるため、運転関連情報（i)を提供された運転者は運転関連情報（i)の内容を理解することができる。

また、運転関連情報（i)を提供するのに適切な時期の前に、運転者の運転に対する注意度を事前に推定して、注意度が比較的高い場合（運転関連情報（i)の必要度が比較的低い場合）には、運転関連情報（i)を提供すべき本来の適切な時期（t)に運転関連情報（i)の提供を保留するため、運転者が運転に集中している状態にも拘わらず運転関連情報（i)を提供して、運転に支障をきたす状況を回避することができる。

尚、上記各実施形態における各部（1 1 1， 2 1〜3 5 ) 又は各ステツプ（3 1〜3 1 6， 3 2 1〜3 3 6 ) に関して、その一部の構成（機能）若しくはステップ、又は各構成（機能）若しくは各ステップ内の一部を省略してもよい。また、各管理部（7〜9 ) 及び一時記憶部 1 0のうちの一つを省略してもよい。産業上の利用可能性以上説明したように本発明によれば、運転関連情報を提供するのに適切な時期の経過後であっても上記運転関連情報を運転者に提供し、しかもこの提供する時期は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態の場合であるため、運転関連情報を提供された運転者は運転関連情報の内容を理解することができるという効果を奏する。

Claims

請求の範囲

1 . 車載用情報提供装置であって、

前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一つの状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、

予め記憶されている運転関連情報を前記車両の運転者に提供するのに適切な時期の前後において前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、

前記注意度推定手段によつて推定した注意度と、前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、

前記比較手段による比較結果により、前記必要度が前記注意度以上の場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を具備することを特徴とする車載用情報提供装置。

2 . 請求項 1に記載の車載用情報提供装置であって、更に、

前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、

前記注意度事前推定手段によつて事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、

前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度よりも前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を具備することを特徴とする車載用情報提供装置。

3 . 車両の運転に関連した予め記憶されている各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、

前記運転者に提供する必要性に基づいて前記各種の運転関連情報をランク付けし、当該ランクと前記各種の運転関連情報との対応関係を管理している運転関連情報ランク管理手段と、

前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記適切な時期に提供する運転関連情報に係る提供の必要性のランクを時々刻々に決定する必要性ランク決定手段と、

前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けし、当該ランクと、前記車両に関係する状態との対応関係を管理する状態ランク管理手段と、

前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、

前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記必要性のランクが前記注意力のランク以上の場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、

を具備することを特徴とする車載用情報提供装置。

4 . 請求項 3に記載の車載用情報提供装置であって、更に、

前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係'を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、

前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、

前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供される運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、

を具備することを特徴とする車載用情報提供装置。

5 . 請求項 2又は 4に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、

前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、

を具備することを特徴とする車載用情報提供装置。

6 . 請求項 5に記載の車載用情報提供装置であって、更に、

前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であつても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出される運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供するか否かを判断する提供判断手段と、

前記提供判断手段によって前記運転者へ提供しないと判断された場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、

を具備することを特徴とする車載用情報提供装置。

7 . 前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項 1乃至 6のいずれか一項に記載の車載用情報提供装

8 . 車両の運転に関連した予め記憶されている運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、

前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関達情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、

前記比較手段による比較結果により、前記必要度が前記注意度以上の場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。

9 . 請求項 8に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、

前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、

前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供する運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、

を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。

1 0 . 車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、

前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、

前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記適切な時期に提供する運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、

前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との対応関係を管理する状態ランク管理手段と、

前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している対応関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、 .

前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、

前記比較手段による比較結果により、前記必要性のランクが前記注意力のランク以上の場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、

1 1 . 請求項 1 0に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、

前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、

前記事前比較手段による比較結果により、前記必要性のランクが前記注意力のランクよりも低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供する運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、

1 2 . 請求項 9又は 1 1に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、

前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、

1 3 . 請求項 1 2に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、

前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であつても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出す運転関連情報の内容を考慮して当該蓮転関連情報を前記運転者に提供するか否かを判断する提供判断手段と、

前記提供判断手段によって前記運転者へ提供しないと判断された場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、 . を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。

1 4. 前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項 8乃至 1 3のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置用プログラム。

1 5 . 請求項 8乃至 1 4の少なくとも一項に記載の車載用情報提供装置用プログラムを記録したことを特徵とする前記車載用情報提供装置で読み取り可能な車載用情報提供装置用記録媒体。