JP2004053267A - 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 - Google Patents
車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004053267A JP2004053267A JP2002207060A JP2002207060A JP2004053267A JP 2004053267 A JP2004053267 A JP 2004053267A JP 2002207060 A JP2002207060 A JP 2002207060A JP 2002207060 A JP2002207060 A JP 2002207060A JP 2004053267 A JP2004053267 A JP 2004053267A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- driving
- vehicle
- rank
- driver
- related information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01C—MEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
- G01C21/00—Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
- G01C21/26—Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
- G01C21/34—Route searching; Route guidance
- G01C21/36—Input/output arrangements for on-board computers
-
- G—PHYSICS
- G08—SIGNALLING
- G08G—TRAFFIC CONTROL SYSTEMS
- G08G1/00—Traffic control systems for road vehicles
- G08G1/09—Arrangements for giving variable traffic instructions
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Navigation (AREA)
- Instructional Devices (AREA)
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Abstract
【課題】車両の運転に関連した運転関連情報(道路案内等)を適切な時期に車両の運転者へ提供するカーナビゲーション装置等の車載用情報提供装置において、運転者に運転関連情報を提供しても運転者が運転関連情報の内容を理解できるようにすることを目的とするものである。
【解決手段】車線変更中のように運転者が運転に注意力を集中している場合には、本来の提供に適切な時期(t)であっても「郵便局のある交差点を右です。」というアナウンス等を行わず、車線変更後に運転者の運転に対する注意力が比較的低くなった時期(t’)になってアナウンスを行うため、運転関連情報を提供するのに適切な時期の経過後であっても運転関連情報を運転者に提供し、しかもこの提供する時期(t’)は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態にしたため、運転者は運転関連情報の内容を理解することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】車線変更中のように運転者が運転に注意力を集中している場合には、本来の提供に適切な時期(t)であっても「郵便局のある交差点を右です。」というアナウンス等を行わず、車線変更後に運転者の運転に対する注意力が比較的低くなった時期(t’)になってアナウンスを行うため、運転関連情報を提供するのに適切な時期の経過後であっても運転関連情報を運転者に提供し、しかもこの提供する時期(t’)は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態にしたため、運転者は運転関連情報の内容を理解することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転に関連した情報(道路の誘導案内等)を適切な時期に車両の運転者へ提供するカーナビゲーション・システム等の車載用情報提供装置、及びこの装置に用いるプログラム並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーション・システム等の普及により、自動車や自動二輪車等の車両の運転者に、道路案内等のように車両の運転に関連した情報(以下、「運転関連情報」という)(i)を提供することができるようになった。また、カーナビゲーション・システムの高機能化により、運転関連情報(i)は、目的地までの道路案内情報だけでなく、進行方向の渋滞・混雑状況や、現在地・目的地周辺の施設の案内情報等として運転者に提供されるようになった。
【0003】
ところが、運転者が車両を運転中には様々な状況が生じ、運転者が車両の周辺環境や進路変更等により運転操作に注意力を集中している場合がある。このような場合に、運転者へ運転関連情報(i)を提供したとしても、運転者は運転関連情報(i)を十分に聞き取れない又は見られないために、運転関連情報(i)の内容を十分に理解できないことがある。
【0004】
これに対して、最近のカーナビゲーション・システムでは、運転者が運転関連情報(i)を聞き逃した場合に、カーナビゲーション・システムの「現在地」ボタン等を押すことで、再度同じ運転関連情報(i)をアナウンスする機能が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運転者が再度同じ運連関連情報(i)を聞きたい場合には、運転中であるにも拘わらず「現在地」ボタンを押さなければならないという問題が生じていた。特に、運転関連情報(i)を聞き逃したり見過ごしたりするような状況は、運転車が進路変更や交差点右左折等のように、運転操作に注意力を集中している場合が多いため、そのような状況下で運転操作以外に「現在地」ボタンを押すことは非常に困難である。
【0006】
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、運転者に運転関連情報(i)を提供しても運転者が運転関連情報(i)の内容を理解できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車両の運転に関連した運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が高いか又は同じ場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0008】
ここで、本発明の「車載用情報提供装置」は、1つのコンピュータによって構築されている場合だけでなく、各手段(ステップの実行、手段の機能化)を分割して2つ以上のコンピュータによって構築されている場合も含む(以下、同様)。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0010】
請求項3に係る発明は、車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記適切な時期に提供すべき運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との関係を管理する状態ランク管理手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが高いか又は同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項2又は4に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であっても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出すべき運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供すべきか否かを判断する提供判断手段と、前記提供判断手段によって前記運転者へ提供すべきでないと判断した場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置である。
【0015】
請求項8に係る発明は、車両の運転に関連した運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が高いか又は同じ場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0016】
ここで、本発明における「プログラム」とは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものをいい、コンピュータのHDD、CD−RW等にインストールされているものや、CD−ROM、DVD、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、半導体メモリ、コンピュータのHDD等の各種記録媒体に記録されているものや、インターネット等の外部ネットワークを介して配信されるものも含まれる(以下、同様)。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0018】
請求項10に係る発明は、車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記適切な時期に提供すべき運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との関係を管理する状態ランク管理手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが高いか又は同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0019】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0020】
請求項12に係る発明は、請求項9又は11に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0021】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であっても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出すべき運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供すべきか否かを判断する提供判断手段と、前記提供判断手段によって前記運転者へ提供すべきでないと判断した場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0022】
請求項14に係る発明は、前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置用プログラムである。
【0023】
請求項15に係る発明は、請求項8乃至14の少なくとも一項に記載の車載用情報提供装置用プログラムを記録したことを特徴とする前記車載用情報提供装置で読み取り可能な車載用情報提供装置用記録媒体である。
【0024】
ここで、本発明における「記録媒体」とは、上記車載用情報提供装置で上記各機能を実現するためのプログラムの読み取りに使用することができればよく、情報を媒体の物理的特性を利用してどのように記録するか等の物理的な記録方法には依存しない。例えば、FD、CD−ROM(R、RW)、DVD−ROM(RAM、R、RW)、半導体メモリ、MO、MD、磁気テープ等が該当する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係る車載用情報提供装置(以下、「提供装置」)2及び周辺装置により構成された車載用情報提供システム(以下、「システム」という)1の全体構成を示した全体構成図である。また、図2及び図3は、テーブル構成図である。
【0027】
図1に示すように、システム1は、車両の周辺状態(C1)、車両の運転操作状態(C2)B及び車両の運転者の身体状態(C3)の各状態を含んだ車両に関係する状態(C)を検出するための複数の検出装置112,12,13と、提供装置2と、携帯電話3と、モニタ4と、スピーカ5により構成されている。
【0028】
このうち、検出装置112は、車両のフロントバンパー等に設けられた前方障害物検出レーダ、車両のリアバンパー等に設けられた後方障害物検出レーダ等である。これにより、提供装置2は、前方若しくは後方の車両や障害物の接近速度又は車間距離のデータを収集することができる。
【0029】
また、検出装置12は、ブレーキセンサ、アクセル開度センサ、ハンドル操作角センサ、シフトレバー操作センサ、ウィンカーセンサ、その他の操作センサ等である。これにより、提供装置2は、車両の減速、車両の停止、車両の速度コントロール、車両の転回、車両の進路変更、車両や障害物の回避、車両の後退、車両の右左折、車両の合流、その他の装置(オーディオやエアコン等)を操作中か否か等のデータを収集することができる。
【0030】
更に、検出装置13は、運転者の状態を認識するカメラ等である。これにより、提供装置2は、運転者の視線の検出、ジェスチャーの認識、運転者の表情の検出等のデータを収集することができる。
【0031】
一方、提供装置2は、車両の誘導案内をする適切な時期(t)に運転者に運転関連情報(i)を提供する装置であり、本実施形態においてはコンピュータにより構成されたカーナビゲーション装置を示している。尚、この「適切な時期(t)」とは、運転関連情報(i)の内容に基づき、この運転関連情報(i)を運転者に提供するために適した時期をいい、例えば、「300m先、左方向です。」という運転関連情報(i)をアナウンスする場合には、交差点の約300m手前を自車両が走行している時期(タイミング)を示す。また、提供装置2には、車両の周辺状態(C1)のみを検出する検出部111が設けられている。この検出部111は、GPS(Global Positioning Systems)等による測位システム、DVD−ROM等に記録された地図データの読み出し機能、光・電波ビーコンアンテナとしての路車間情報通信装置等である。これにより、提供装置2は、車両周辺のカーブ、交差点、幅員の変化、渋滞・障害物情報等のデータを収集することができる。また、提供装置2には、検出部111及び検出装置112からの各種データを収集して車両の周辺状態を検出する検出部21、検出装置12からの各種データを収集して車両の運転操作状態を検出する検出部22、及び検出装置13からの各種データを収集して車両の運転者の身体状態を検出する検出部23が設けられている。
【0032】
更に、提供装置2には、検出部111からの各種データを収集して運転者のナビゲーション(誘導)を行うための条件を検出する誘導条件検出部24が設けられている。また、提供装置2には、外部ネットワーク4と相互通信可能な携帯電話3に接続するための通信部25が設けられている。これにより、誘導条件検出部24では、外部ネットワーク6、携帯電話3及び通信部25を介して送られてきた各種データを収集し、上記ナビゲーションを行うための付加条件として利用することが可能である。
【0033】
また、提供装置2には、HDD(Hard Disk Drive)を有するとともに、このHDDの一部記憶領域に運転関連情報管理部7、運転関連情報ランク管理部8、状態ランク管理部9、一時記憶部10が構築されている。このうち、運転関連情報管理部7は、ナビゲーションに必要な地図データ、音声案内データ、現在地・目的地の周辺情報のデータ、交差点拡大図データ等の運転関連情報(i)の各種データを記録して管理している。
【0034】
また、運転関連情報ランク管理部8は、図2に示すようなレイアウトの運転関連情報ランク管理テーブル8’によって構成されている。この運転関連情報ランク管理部8は、車両の運転者に提供する必要性を基準として各種の運転関連情報(i)をランク付けした場合の当該ランクと、上記各種の運転関連情報(i)との関係を管理するDB(Data Base)である。このランク(必要度)は、提供装置2のメーカ(製造業者)によって定められており、運転者に提供する必要性が高い程、ランクも高くなっている。
【0035】
図2に示すように、ランク3は危険回避又は予防安全の場合であり、運転者が運転に注意力を集中していて運転関連情報(i)を聞き逃す可能性が高い場合であっても、必ず運転者に知らせなければいけない情報である。例えば、「自車両の後方から他車両が接近しています。」、「車間が急接近しています。」等の音声アナウンスやアラームの提供をスピーカ5を介して行う。
【0036】
次に、ランク2は進路誘導の場合であり、目的地へ到着するために最適限必要な情報を提供する場合である。例えば、「右に曲がります。」、「目的地到着です。」等の音声アナウンスや矢印表示の提供をモニタ4やスピーカ5を介して行う。
【0037】
また、ランク1は進路関係情報案内の場合であり、目的地へ到着するために道路周辺の状況を運転者に知らせて、より分かりやすく進路誘導を行うための情報を提供する場合である。例えば、「300m先、左方向です。交差点には郵便局があります。」、「500m先、斜めの道があります。」等の音声アナウンスや図表示の提供をモニタ4やスピーカ5を介して行う。
【0038】
ランク0は進路誘導とは関係なく、この運転関連情報(i)を運転者に提供しなくても誘導には影響を与えないような一般情報案内の場合である。例えば、現在地・目的地の観光情報やおいしい食べ物屋がある等の店舗ガイドの音声アナウンスや図表示の提供をモニタ4やスピーカ5を介して行う。
【0039】
また、図1の状態ランク管理部9は、図3に示すようなレイアウトの状態ランク管理テーブル9’によって構成されている。この状態ランク管理部9は、運転者の運転に対する注意力を基準として上記車両に関係する状態(C)をランク付けした場合の当該ランクと、上記車両に関係する状態(C)との関係を管理するDBである。このランク(注意度)は、提供装置2のメーカ(製造業者)によって予め定められており、運転者の運転者に対する注意力が高い程(余裕度が低い程)、ランクも高くなっている。
【0040】
図3に示すように、ランク3は安全確保又は危険行動回避の場合である。例えば、車両に関係する状態(C)として、自車両を急制動や急転回した状態である。ランク2は周辺注意又は要確認の場合である。例えば、運転に関係する状態(C)として、自車両を右左折、発進、車線変更した状態である。ランク1は特定意図による行動中又は安全確保若しくは確認されている場合である。例えば、運転に関係する状態(C)として、自車両を加減速、特定事物注視、横断歩道や交差点周辺を走行中の状態である。ランク0は定常状態の場合である。例えば、運転に関係する状態(C)として、定常走行、駐・停車中の状態である。
【0041】
次に、図1の一時記憶部10は、後述の情報提供保留部30によって提供を保留した運転関連情報(i)を一時記憶する記憶部である。
【0042】
更に、提供装置2には、運転関連情報読出部26、必要性ランク決定部27、注意力ランク決定部28、比較部29、情報提供保留部30、一時記憶・一時記憶情報読出部31、提供判断部32、画面生成部33、音声生成部34、削除部35が設けられている。
【0043】
尚、上記各部21〜35の一部又は全部は、ソフトウェアにより機能が実行されてもよく、ハードウェアにより機能が実行されるように構成されてもよい。また、提供装置2のHDDには、上記各部21〜35の一部又は全部の機能を実行させるためのプログラム(p)が記憶されている。更に、このHDDへの記録、インストール作業は、プログラム(p)が記録されているCD−ROM等の記録媒体を利用することによって行うことも可能である。
【0044】
ここで、上記各部26〜35のうち、運転関連情報読出部26は、上記運転関連情報管理部7に管理している各種運転関連情報(i)のうち上記誘導条件検出部24による検出結果に基づいた所望の運転関連情報(i)を読み出す機能を有している。
【0045】
また、必要性ランク決定部27は、図2に示す運転関連情報ランク管理テーブル8’で管理している関係を参照して、適切な時期(t)に提供すべき運転関連情報(i)に係る提供の必要性のランク(r1)を決定する機能を有している。この必要性のランク(r1)の決定により、運転者が実際に運転中に提供すべき運転関連情報(i)の必要度を推定することができる。
【0046】
また、注意力ランク決定部28は、上記検出部21,22,23により検出した車両に関係する状態(C)に基づいて、図3に示す状態ランク管理テーブル9’で管理している関係を参照し、車両に関係する状態(C)に係る運転者の注意力のランク(r2)を決定する機能を有している。この注意力のランク(r2)の決定により、運転者の実際の運転に対する注意度を推定することができる。また、この注意力のランク(r2)の決定は、検出部21,22,23により検出した車両に関係する状態(C)が変化する度に行う。
【0047】
また、比較部29は、上記注意力ランク決定部28によって決定した注意力のランク(r2)と上記必要性ランク決定部27によって決定した必要性のランク(r1)とを比較する機能を有している。これにより、上記推定した注意度と必要度とを比較することができる。また、この比較部29による比較処理に関しても、検出部21,22,23により検出した車両に関係する状態(C)が変化する度に行う。
【0048】
更に、情報提供保留部30は、上記比較部29による比較結果により、注意力のランク(r2)に比べて必要性のランク(r1)が低い場合には(r2>r1)、適切な時期(t)に運転者へ提供すべき運転関連情報(i)の提供を保留する機能を有している。即ち、適切な時期(t)の前に運転関連情報(i)を提供するか否かを判断し、注意力のランク(r2)に比べて必要性のランク(r1)が低い場合には、運転者は運転に注意力を集中しているために、運転関連情報(i)を提供しても運転者を混乱させるだけであると推定し、本来の適切な時期(t)に運転関連情報(i)の提供を保留する機能を有している。
【0049】
また、一時記憶・一時記憶情報読出部31は、上記情報提供保留部30によって提供を保留した運転関連情報(i)を一時記憶部10に一時記憶する機能を有する。更に、一時記憶・一時記憶情報読出部31は、適切な時期(t)の後に変化した注意力のランク(r2)と既に一時記憶しておいた運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を再度比較するために、この一時記憶しておいた運転関連情報(i)を読み出す機能も有する。尚、一時記憶部10に複数の運転関連情報(i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報(i)を必要性のランク(r1)の高い順に並べ替え、ランクの高い順に上記比較部29によって注意力のランク(r2)と比較する。
【0050】
また、一時記憶・一時記憶情報読出部31は、注意力のランク(r2)が変化する度に、この注意力のランク(r2)と比較すべき必要性のランク(r1)を一時記憶部10から読み出す。尚、一時記憶部10に複数の運転関連情報(i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報(i)を必要性のランクの高い順に並べ替え、ランクの高い順に比較部29により車線変更後の注意力のランク(r2)と比較する。
【0051】
更に、提供判断部32は、運転関連情報(i)を運転者に提供するのに適切な時期(t)の後であっても、上記一時記憶・一時記憶情報読出部31によって読み出した運転関連情報(i)の内容を考慮して当該運転関連情報を運転者に提供すべきか否かを判断する機能を有している。適切な時期(t)の後に運転者の運転に対する注意力のランク(r2)が下がることにより、運転者に運転関連情報(i)を提供しても理解してもらえる可能性が高くなった場合であっても、運転関連情報(i)の内容によっては既に提供する必要がなくなっている情報もあるため、この提供判断部32によって提供するか否かを判断する。尚、「運転関連情報(i)の内容」には、運転関連情報(i)自体の他、この運転関連情報(i)を提供する時間や場所のデータを運転関連情報(i)に関連付けて一時記憶部10に記憶しておいたものも含む。
【0052】
また、画像生成部33は情報提供手段の一例であり、運転者に適切な時期(t)の前又は後に提供する運転関連情報(i)を所定の画像信号に変換してモニタ4に表示させる機能を有する。また、音声生成部34も情報提供手段の一例であり、運転者に適切な時期(t)の前又は後に提供する運転関連情報(i)を所定の音声信号に変換してスピーカ5から出力させる機能を有している。
【0053】
更に、削除部35は、上記供判断手部32によって運転者へ提供すべきでないと判断した場合に、画像生成部33や音声生成部34による運転関連情報(i)の提供を行わず、運転関連情報(i)を一時記憶部10から削除する機能を有している。これは、不要になった運転関連情報(i)を一時記憶部10から削除(消去)して一時記憶部10の記憶領域の空きを確保するためである。
【0054】
続いて、図4乃至図7を用いて、本実施形態に係るシステム1を利用して運転者に運連関連情報(i)を提供する方法を説明する。尚、図4及び図5は第1の状況を示し、図6及び図7は第2の状況を示す。そこで、まず、図4及び図5を用い、第1の状況から説明する。
【0055】
図4は、運転者が目的地に向かって車両を運転している際に郵便局のある交差点を右折する状況のイメージ図である。図5は、図4のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図である。
【0056】
まず、図4に示すように車両1001が交差点の手前約500mの地点を走行中に、システム1の誘導条件検出部24では、検出部111の検出結果に基づいて車両1001の走行位置を検出する(ステップS1)。これにより、運転関連情報読出部26によって運転関連情報管理部7から運転関連情報(i)(ここでは、「この先500m、右折です。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS2)。そして、運転関連情報(i)を音声生成部34により音声信号に変換し、スピーカ5から「この先500m、右折です。」というアナウンスを行う(ステップS3)。ここまでは、車線変更前の処理である。これによって、運転者は右後方の安全確認を行って右ウィンカを点灯させ、右折のための車線変更(レーンチェンジ)の準備を行う。尚、図4の車両1001、1002、1003、1004は全て同じ車両100を示し、時間の変移によって下付数字(1〜4)が異なっているだけである。
【0057】
また、システム1では、常時、車両100に関係する状態(C)を検出しており、車線変更の準備のために右ウィンカを点滅させると、検出部21,22,23によって車両1002に関係する状態(C)(ここでは、車線変更)を検出する(ステップS4)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2)を決定する(ステップS5)。ここでは、車線変更中であるためランク(r2=2)に決定する。
【0058】
次に、車両1003が交差点の手前約300mの地点を通過中に、システム1の誘導条件検出部24では、検出部111の検出結果に基づいて、車両1001の走行位置を検出する(ステップS6)。これにより、運転関連情報読出部26によって運転関連情報管理部7から運転関連情報(i)(ここでは、「交差点には郵便局があります。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS7)。そして、必要性ランク決定部27により、運転関連情報ランク管理部8(図2に示す運転関連情報ランク管理テーブル8’)に基づいて、必要性のランク(r1)を決定する(ステップS8)。ここでは、進路関連情報であるため、ランク(r1=1)に決定する。更に、比較部29によって、注意力のランク(r2)と必要性のランク(r1)を比較する(ステップS9)。ここでは、r1(=1)<r2(=2)であるため、情報提供保留部30によって運転関連情報(i)の提供を保留する(ステップS10)。そして、一時記憶・一時記憶情報読出部31によって一時記憶部10に運転関連情報(i)を記憶して管理する(ステップS11)。このように、運転者が車線変更中に注意力を集中している場合には、運転するに際して比較的必要でない運転関連情報(i)を提供しても運転者は理解できず、むしろ運転者を混乱させる可能性があるため、本来の適切な時期(t)に提供すべき運転関連情報(i)の提供を保留する。
【0059】
次に、車両1004の車線変更後に右ウィンカの点滅が終了すると、検出部21,22,23によって車両1004にす関係する状態(C)(ここでは、交差点周辺)を検出する(ステップS12)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2’)を決定する(ステップS13)。ここでは、車線変更後であり交差点周辺であるため、ランク(r2’=1)に決定する。
【0060】
次に、車線変更後の注意力のランク(r2’=1)と、これまでに一時記憶部11に記憶しておいた運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を比較するため、一時記憶・一時記憶情報読出部31により、一時記憶部10から運転関連情報(i)を読み出す(ステップS14)。そして、比較部29により、車線変更後の注意力のランク(r2)と適切な時期(t)に提供すべきであった運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を比較する(ステップS15)。ここでは、r1(=1)=r2(=1)であるため保留を解除し、運転関連情報(i)を音声生成部34により音声信号に変換し、スピーカ5から「交差点には郵便局があります。」というアナウンスを行う(ステップS16)。尚、一時記憶部11に複数の運転関連情報(i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報(i)を必要性のランクの高い順に並べ替え、ランクの高い順に比較部29により車線変更後の注意力のランク(r2)と比較する。このように、運転者が車線変更後に注意力の集中が低下した場合には、運転関連情報(i)を提供しても運転者は理解できると推定されるため、本来の適切な時期(t)よりも遅れるが実際の適切な時期(t’)に運転関連情報(i)を提供したものである。
【0061】
次に、図6及び図7を用い、第2の状況について説明する。図6は、運転者が目的地に向かって車両を運転している際に交差点を右折する状況であって、しかも現在地周辺のコンビニエンス・ストアに行きたい状況のイメージ図である。図7は、図6のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図である。
【0062】
まず、運転者は、システム1に現在位置周辺のコンビニエンス・ストアに立ち寄りたい旨の命令をリモコン等により行う。これにより、システム1では、検出部111によって最寄りのコンビニエンス・ストア(CS)の検索を開始する(ステップS21)。また、図6に示すように車両2001が交差点の手前約500mの地点を走行中に、システム1の誘導条件検出部24では検出部111の検出結果に基づいて、車両2001の走行位置を検出する(ステップS22)。これにより、運転関連情報読出部26によって運転関連情報管理部7から運転関連情報(i)(ここでは、「この先500m、右折です。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS23)。そして、運転関連情報(i)を音声生成部34により音声信号に変換し、スピーカ5から「この先500m、右折です。」というアナウンスを行う(ステップS24)。ここまでは、交差点右折前の処理である。これによって、運転者は右ウィンカを点灯させて、右折のための準備を行う。尚、図4の車両2001、2002、2003は全て同じ車両200を示し、時間の変移によって下付数字(1〜4)が異なっているだけである。
【0063】
また、システム1では、常時、車両200に関係する状態(C)を検出しており、交差点右折の準備のために右ウィンカの点滅及び車両2002の現在位置に基づき、検出部21,22,23によって車両2002に関係する状態(C)(ここでは、右左折)を検出する(ステップS25)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2)を決定する(ステップS26)。ここでは、右左折中であるためランク(r2=2)に決定する。
【0064】
次に、システム1において、上記ステップS21により開始した検索が終了した場合には、この検索結果である運転関連情報(i)(ここでは、「前方700m先に、コンビニエンス・ストアがあります。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS27)。そして、必要性ランク決定部27により、運転関連情報ランク管理部8(図2に示す運転関連情報ランク管理テーブル8’)に基づいて、必要性のランク(r1)を決定する(ステップS28)。ここでは、一般情報であるためランク(r1=0)に決定する。更に、比較部29によって、注意力のランク(r2)と必要性のランク(r1)を比較する(ステップS29)。ここでは、r1(=1)<r2(=2)であるため、情報提供保留部30によって運転関連情報(i)の提供を保留する(ステップS30)。そして、一時記憶・一時記憶情報読出部31によって一時記憶部10に運転関連情報(i)を記憶して管理する(ステップS31)。このように、運転者が交差点右折中に注意力を集中している場合には、運転するに際して比較的必要でない運転関連情報(i)を提供しても運転者は理解できず、むしろ運転者を混乱させる可能性があるため、本来の適切な時期(t)に提供すべき運転関連情報(i)の提供を保留する。
【0065】
次に、車両2003の右折後に右ウインカの点滅が終了すると、検出部21,22,23によって車両2003に関係する状態(C)(ここでは、交差点周辺)を検出する(ステップS32)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2’)を決定する(ステップS33)。ここでは、右折後であり交差点周辺であるため、ランク(r2’=1)に決定する。
【0066】
次に、右折後の注意力のランク(r2’=1)と、これまでに一時記憶部11に記憶しておいた運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を比較するため、一時記憶・一時記憶情報読出部31により、一時記憶部10から運転関連情報(i)を読み出す(ステップS34)。但し、当該第2の状況においては、各ランク(r1,r2’)を比較する前に、提供判断部32によって、運転関連情報(i)の内容を考慮し、この運転関連情報(i)を運転者に提供すべきか否かを判断する(ステップS35)。この場合の運転関連情報(i)は、「前方700m先に、コンビニエンス・ストアがあります。」というアナウンスのデータであるため、本来の適切な時期(t)にのみ使用することができることから、適切な時期(t)の後は提出すべきではないと判断する。尚、運転関連情報(i)を提供する時間や場所のデータを運転関連情報(i)に関連付けて一時記憶部10に記憶しておいた場合には、これらの付属データを判断材料とする。
【0067】
次に、削除部35によって、運転関連情報(i)を一時記憶部11から削除する(ステップS36)。この後は、再度、上記ステップS21と同様に、検出部111によって最寄りのコンビニエンス・ストア(CS)の検索を開始する。
【0068】
以上説明したように本実施形態によれば、運転関連情報(i)を提供するのに適切な時期の経過後であっても上記運転関連情報(i)を運転者に提供し、しかもこの提供する時期は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態の場合であるため、運転関連情報(i)を提供された運転者は運転関連情報(i)の内容を理解することができる。
【0069】
また、運転関連情報(i)を提供するのに適切な時期の前に、運転者の運転に対する注意度を事前に推定して、注意度が比較的高い場合(運転関連情報(i)の必要度が比較的低い場合)には、運転関連情報(i)を提供すべき本来の適切な時期(t)に運転関連情報(i)の提供を保留するため、注意度が高い状態にも拘わらず運転関連情報(i)を提供してしまって運転者を混乱させるといった状況を回避することができる。
【0070】
尚、上記各実施形態における各部(111,21〜35)又は各ステップ(S1〜S16,S21〜S36)に関して、その一部の構成(機能)若しくはステップ、又は各構成(機能)若しくは各ステップ内の一部を省略してもよい。また、各管理部(7〜9)及び一時記憶部10のうちの一つを省略してもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、運転関連情報を提供するのに適切な時期の経過後であっても上記運転関連情報を運転者に提供し、しかもこの提供する時期は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態の場合であるため、運転関連情報を提供された運転者は運転関連情報の内容を理解することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載用情報提供装置2及び周辺装置により構成された車載用情報提供システム1の全体構成を示した全体構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る運転関連情報ランク管理テーブルの構成図。
【図3】本発明の一実施形態に係る状態ランク管理テーブルの構成図。
【図4】運転者が目的地に向かって車両を運転している際に郵便局のある交差点を右折する状況のイメージ図。
【図5】図4のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図。
【図6】運転者が目的地に向かって車両を運転している際に交差点を右折する状況であって、しかも現在地周辺のコンビニエンス・ストアに行きたい状況のイメージ図。
【図7】図6のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図。
【符号の説明】
1 車載用情報提供システム
2 車載用情報提供装置
3 携帯電話
4 モニタ
5 スピーカ
6 外部ネットワーク
7 運転関連情報管理部
8 運転関連情報ランク管理部
9 状態ランク管理部
10 一時記憶部
111 検出部
112 検出装置
12 検出装置
13 検出装置
21 車両の周辺状態検出部(関係状態検出手段の一例)
22 車両の運転操作状態検出部(関係状態検出手段の一例)
23 車両の運転者の身体状態検出部(関係状態検出手段の一例)
24 誘導条件検出部
25 通信部
26 運転関連情報読出部
27 必要性ランク決定部(必要性ランク決定手段の一例)
28 注意力ランク決定部(注意度推定手段、注意力ランク決定手段、注意度事前推定手段、又は注意力ランク事前決定手段の一例)
29 比較部(比較手段、事前比較手段の一例)
30 情報提供保留部
31 一時記憶・一時記憶情報読出部
32 提供判断部
33 画像生成部(情報提供手段の一例)
34 音声生成部(情報提供手段の一例)
35 削除部
(C) 車両に関係した状態
(C1) 車両の周辺状態
(C2) 車両の運転操作状態
(C3) 車両の運転者の身体状態
(i) 運転関連情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の運転に関連した情報(道路の誘導案内等)を適切な時期に車両の運転者へ提供するカーナビゲーション・システム等の車載用情報提供装置、及びこの装置に用いるプログラム並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーション・システム等の普及により、自動車や自動二輪車等の車両の運転者に、道路案内等のように車両の運転に関連した情報(以下、「運転関連情報」という)(i)を提供することができるようになった。また、カーナビゲーション・システムの高機能化により、運転関連情報(i)は、目的地までの道路案内情報だけでなく、進行方向の渋滞・混雑状況や、現在地・目的地周辺の施設の案内情報等として運転者に提供されるようになった。
【0003】
ところが、運転者が車両を運転中には様々な状況が生じ、運転者が車両の周辺環境や進路変更等により運転操作に注意力を集中している場合がある。このような場合に、運転者へ運転関連情報(i)を提供したとしても、運転者は運転関連情報(i)を十分に聞き取れない又は見られないために、運転関連情報(i)の内容を十分に理解できないことがある。
【0004】
これに対して、最近のカーナビゲーション・システムでは、運転者が運転関連情報(i)を聞き逃した場合に、カーナビゲーション・システムの「現在地」ボタン等を押すことで、再度同じ運転関連情報(i)をアナウンスする機能が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運転者が再度同じ運連関連情報(i)を聞きたい場合には、運転中であるにも拘わらず「現在地」ボタンを押さなければならないという問題が生じていた。特に、運転関連情報(i)を聞き逃したり見過ごしたりするような状況は、運転車が進路変更や交差点右左折等のように、運転操作に注意力を集中している場合が多いため、そのような状況下で運転操作以外に「現在地」ボタンを押すことは非常に困難である。
【0006】
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、運転者に運転関連情報(i)を提供しても運転者が運転関連情報(i)の内容を理解できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車両の運転に関連した運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が高いか又は同じ場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0008】
ここで、本発明の「車載用情報提供装置」は、1つのコンピュータによって構築されている場合だけでなく、各手段(ステップの実行、手段の機能化)を分割して2つ以上のコンピュータによって構築されている場合も含む(以下、同様)。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0010】
請求項3に係る発明は、車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記適切な時期に提供すべき運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との関係を管理する状態ランク管理手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが高いか又は同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項2又は4に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の車載用情報提供装置であって、更に、前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であっても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出すべき運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供すべきか否かを判断する提供判断手段と、前記提供判断手段によって前記運転者へ提供すべきでないと判断した場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、を有することを特徴とする車載用情報提供装置である。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置である。
【0015】
請求項8に係る発明は、車両の運転に関連した運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が高いか又は同じ場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0016】
ここで、本発明における「プログラム」とは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものをいい、コンピュータのHDD、CD−RW等にインストールされているものや、CD−ROM、DVD、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、半導体メモリ、コンピュータのHDD等の各種記録媒体に記録されているものや、インターネット等の外部ネットワークを介して配信されるものも含まれる(以下、同様)。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0018】
請求項10に係る発明は、車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記適切な時期に提供すべき運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との関係を管理する状態ランク管理手段と、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが高いか又は同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0019】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0020】
請求項12に係る発明は、請求項9又は11に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0021】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であっても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出すべき運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供すべきか否かを判断する提供判断手段と、前記提供判断手段によって前記運転者へ提供すべきでないと判断した場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラムである。
【0022】
請求項14に係る発明は、前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置用プログラムである。
【0023】
請求項15に係る発明は、請求項8乃至14の少なくとも一項に記載の車載用情報提供装置用プログラムを記録したことを特徴とする前記車載用情報提供装置で読み取り可能な車載用情報提供装置用記録媒体である。
【0024】
ここで、本発明における「記録媒体」とは、上記車載用情報提供装置で上記各機能を実現するためのプログラムの読み取りに使用することができればよく、情報を媒体の物理的特性を利用してどのように記録するか等の物理的な記録方法には依存しない。例えば、FD、CD−ROM(R、RW)、DVD−ROM(RAM、R、RW)、半導体メモリ、MO、MD、磁気テープ等が該当する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係る車載用情報提供装置(以下、「提供装置」)2及び周辺装置により構成された車載用情報提供システム(以下、「システム」という)1の全体構成を示した全体構成図である。また、図2及び図3は、テーブル構成図である。
【0027】
図1に示すように、システム1は、車両の周辺状態(C1)、車両の運転操作状態(C2)B及び車両の運転者の身体状態(C3)の各状態を含んだ車両に関係する状態(C)を検出するための複数の検出装置112,12,13と、提供装置2と、携帯電話3と、モニタ4と、スピーカ5により構成されている。
【0028】
このうち、検出装置112は、車両のフロントバンパー等に設けられた前方障害物検出レーダ、車両のリアバンパー等に設けられた後方障害物検出レーダ等である。これにより、提供装置2は、前方若しくは後方の車両や障害物の接近速度又は車間距離のデータを収集することができる。
【0029】
また、検出装置12は、ブレーキセンサ、アクセル開度センサ、ハンドル操作角センサ、シフトレバー操作センサ、ウィンカーセンサ、その他の操作センサ等である。これにより、提供装置2は、車両の減速、車両の停止、車両の速度コントロール、車両の転回、車両の進路変更、車両や障害物の回避、車両の後退、車両の右左折、車両の合流、その他の装置(オーディオやエアコン等)を操作中か否か等のデータを収集することができる。
【0030】
更に、検出装置13は、運転者の状態を認識するカメラ等である。これにより、提供装置2は、運転者の視線の検出、ジェスチャーの認識、運転者の表情の検出等のデータを収集することができる。
【0031】
一方、提供装置2は、車両の誘導案内をする適切な時期(t)に運転者に運転関連情報(i)を提供する装置であり、本実施形態においてはコンピュータにより構成されたカーナビゲーション装置を示している。尚、この「適切な時期(t)」とは、運転関連情報(i)の内容に基づき、この運転関連情報(i)を運転者に提供するために適した時期をいい、例えば、「300m先、左方向です。」という運転関連情報(i)をアナウンスする場合には、交差点の約300m手前を自車両が走行している時期(タイミング)を示す。また、提供装置2には、車両の周辺状態(C1)のみを検出する検出部111が設けられている。この検出部111は、GPS(Global Positioning Systems)等による測位システム、DVD−ROM等に記録された地図データの読み出し機能、光・電波ビーコンアンテナとしての路車間情報通信装置等である。これにより、提供装置2は、車両周辺のカーブ、交差点、幅員の変化、渋滞・障害物情報等のデータを収集することができる。また、提供装置2には、検出部111及び検出装置112からの各種データを収集して車両の周辺状態を検出する検出部21、検出装置12からの各種データを収集して車両の運転操作状態を検出する検出部22、及び検出装置13からの各種データを収集して車両の運転者の身体状態を検出する検出部23が設けられている。
【0032】
更に、提供装置2には、検出部111からの各種データを収集して運転者のナビゲーション(誘導)を行うための条件を検出する誘導条件検出部24が設けられている。また、提供装置2には、外部ネットワーク4と相互通信可能な携帯電話3に接続するための通信部25が設けられている。これにより、誘導条件検出部24では、外部ネットワーク6、携帯電話3及び通信部25を介して送られてきた各種データを収集し、上記ナビゲーションを行うための付加条件として利用することが可能である。
【0033】
また、提供装置2には、HDD(Hard Disk Drive)を有するとともに、このHDDの一部記憶領域に運転関連情報管理部7、運転関連情報ランク管理部8、状態ランク管理部9、一時記憶部10が構築されている。このうち、運転関連情報管理部7は、ナビゲーションに必要な地図データ、音声案内データ、現在地・目的地の周辺情報のデータ、交差点拡大図データ等の運転関連情報(i)の各種データを記録して管理している。
【0034】
また、運転関連情報ランク管理部8は、図2に示すようなレイアウトの運転関連情報ランク管理テーブル8’によって構成されている。この運転関連情報ランク管理部8は、車両の運転者に提供する必要性を基準として各種の運転関連情報(i)をランク付けした場合の当該ランクと、上記各種の運転関連情報(i)との関係を管理するDB(Data Base)である。このランク(必要度)は、提供装置2のメーカ(製造業者)によって定められており、運転者に提供する必要性が高い程、ランクも高くなっている。
【0035】
図2に示すように、ランク3は危険回避又は予防安全の場合であり、運転者が運転に注意力を集中していて運転関連情報(i)を聞き逃す可能性が高い場合であっても、必ず運転者に知らせなければいけない情報である。例えば、「自車両の後方から他車両が接近しています。」、「車間が急接近しています。」等の音声アナウンスやアラームの提供をスピーカ5を介して行う。
【0036】
次に、ランク2は進路誘導の場合であり、目的地へ到着するために最適限必要な情報を提供する場合である。例えば、「右に曲がります。」、「目的地到着です。」等の音声アナウンスや矢印表示の提供をモニタ4やスピーカ5を介して行う。
【0037】
また、ランク1は進路関係情報案内の場合であり、目的地へ到着するために道路周辺の状況を運転者に知らせて、より分かりやすく進路誘導を行うための情報を提供する場合である。例えば、「300m先、左方向です。交差点には郵便局があります。」、「500m先、斜めの道があります。」等の音声アナウンスや図表示の提供をモニタ4やスピーカ5を介して行う。
【0038】
ランク0は進路誘導とは関係なく、この運転関連情報(i)を運転者に提供しなくても誘導には影響を与えないような一般情報案内の場合である。例えば、現在地・目的地の観光情報やおいしい食べ物屋がある等の店舗ガイドの音声アナウンスや図表示の提供をモニタ4やスピーカ5を介して行う。
【0039】
また、図1の状態ランク管理部9は、図3に示すようなレイアウトの状態ランク管理テーブル9’によって構成されている。この状態ランク管理部9は、運転者の運転に対する注意力を基準として上記車両に関係する状態(C)をランク付けした場合の当該ランクと、上記車両に関係する状態(C)との関係を管理するDBである。このランク(注意度)は、提供装置2のメーカ(製造業者)によって予め定められており、運転者の運転者に対する注意力が高い程(余裕度が低い程)、ランクも高くなっている。
【0040】
図3に示すように、ランク3は安全確保又は危険行動回避の場合である。例えば、車両に関係する状態(C)として、自車両を急制動や急転回した状態である。ランク2は周辺注意又は要確認の場合である。例えば、運転に関係する状態(C)として、自車両を右左折、発進、車線変更した状態である。ランク1は特定意図による行動中又は安全確保若しくは確認されている場合である。例えば、運転に関係する状態(C)として、自車両を加減速、特定事物注視、横断歩道や交差点周辺を走行中の状態である。ランク0は定常状態の場合である。例えば、運転に関係する状態(C)として、定常走行、駐・停車中の状態である。
【0041】
次に、図1の一時記憶部10は、後述の情報提供保留部30によって提供を保留した運転関連情報(i)を一時記憶する記憶部である。
【0042】
更に、提供装置2には、運転関連情報読出部26、必要性ランク決定部27、注意力ランク決定部28、比較部29、情報提供保留部30、一時記憶・一時記憶情報読出部31、提供判断部32、画面生成部33、音声生成部34、削除部35が設けられている。
【0043】
尚、上記各部21〜35の一部又は全部は、ソフトウェアにより機能が実行されてもよく、ハードウェアにより機能が実行されるように構成されてもよい。また、提供装置2のHDDには、上記各部21〜35の一部又は全部の機能を実行させるためのプログラム(p)が記憶されている。更に、このHDDへの記録、インストール作業は、プログラム(p)が記録されているCD−ROM等の記録媒体を利用することによって行うことも可能である。
【0044】
ここで、上記各部26〜35のうち、運転関連情報読出部26は、上記運転関連情報管理部7に管理している各種運転関連情報(i)のうち上記誘導条件検出部24による検出結果に基づいた所望の運転関連情報(i)を読み出す機能を有している。
【0045】
また、必要性ランク決定部27は、図2に示す運転関連情報ランク管理テーブル8’で管理している関係を参照して、適切な時期(t)に提供すべき運転関連情報(i)に係る提供の必要性のランク(r1)を決定する機能を有している。この必要性のランク(r1)の決定により、運転者が実際に運転中に提供すべき運転関連情報(i)の必要度を推定することができる。
【0046】
また、注意力ランク決定部28は、上記検出部21,22,23により検出した車両に関係する状態(C)に基づいて、図3に示す状態ランク管理テーブル9’で管理している関係を参照し、車両に関係する状態(C)に係る運転者の注意力のランク(r2)を決定する機能を有している。この注意力のランク(r2)の決定により、運転者の実際の運転に対する注意度を推定することができる。また、この注意力のランク(r2)の決定は、検出部21,22,23により検出した車両に関係する状態(C)が変化する度に行う。
【0047】
また、比較部29は、上記注意力ランク決定部28によって決定した注意力のランク(r2)と上記必要性ランク決定部27によって決定した必要性のランク(r1)とを比較する機能を有している。これにより、上記推定した注意度と必要度とを比較することができる。また、この比較部29による比較処理に関しても、検出部21,22,23により検出した車両に関係する状態(C)が変化する度に行う。
【0048】
更に、情報提供保留部30は、上記比較部29による比較結果により、注意力のランク(r2)に比べて必要性のランク(r1)が低い場合には(r2>r1)、適切な時期(t)に運転者へ提供すべき運転関連情報(i)の提供を保留する機能を有している。即ち、適切な時期(t)の前に運転関連情報(i)を提供するか否かを判断し、注意力のランク(r2)に比べて必要性のランク(r1)が低い場合には、運転者は運転に注意力を集中しているために、運転関連情報(i)を提供しても運転者を混乱させるだけであると推定し、本来の適切な時期(t)に運転関連情報(i)の提供を保留する機能を有している。
【0049】
また、一時記憶・一時記憶情報読出部31は、上記情報提供保留部30によって提供を保留した運転関連情報(i)を一時記憶部10に一時記憶する機能を有する。更に、一時記憶・一時記憶情報読出部31は、適切な時期(t)の後に変化した注意力のランク(r2)と既に一時記憶しておいた運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を再度比較するために、この一時記憶しておいた運転関連情報(i)を読み出す機能も有する。尚、一時記憶部10に複数の運転関連情報(i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報(i)を必要性のランク(r1)の高い順に並べ替え、ランクの高い順に上記比較部29によって注意力のランク(r2)と比較する。
【0050】
また、一時記憶・一時記憶情報読出部31は、注意力のランク(r2)が変化する度に、この注意力のランク(r2)と比較すべき必要性のランク(r1)を一時記憶部10から読み出す。尚、一時記憶部10に複数の運転関連情報(i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報(i)を必要性のランクの高い順に並べ替え、ランクの高い順に比較部29により車線変更後の注意力のランク(r2)と比較する。
【0051】
更に、提供判断部32は、運転関連情報(i)を運転者に提供するのに適切な時期(t)の後であっても、上記一時記憶・一時記憶情報読出部31によって読み出した運転関連情報(i)の内容を考慮して当該運転関連情報を運転者に提供すべきか否かを判断する機能を有している。適切な時期(t)の後に運転者の運転に対する注意力のランク(r2)が下がることにより、運転者に運転関連情報(i)を提供しても理解してもらえる可能性が高くなった場合であっても、運転関連情報(i)の内容によっては既に提供する必要がなくなっている情報もあるため、この提供判断部32によって提供するか否かを判断する。尚、「運転関連情報(i)の内容」には、運転関連情報(i)自体の他、この運転関連情報(i)を提供する時間や場所のデータを運転関連情報(i)に関連付けて一時記憶部10に記憶しておいたものも含む。
【0052】
また、画像生成部33は情報提供手段の一例であり、運転者に適切な時期(t)の前又は後に提供する運転関連情報(i)を所定の画像信号に変換してモニタ4に表示させる機能を有する。また、音声生成部34も情報提供手段の一例であり、運転者に適切な時期(t)の前又は後に提供する運転関連情報(i)を所定の音声信号に変換してスピーカ5から出力させる機能を有している。
【0053】
更に、削除部35は、上記供判断手部32によって運転者へ提供すべきでないと判断した場合に、画像生成部33や音声生成部34による運転関連情報(i)の提供を行わず、運転関連情報(i)を一時記憶部10から削除する機能を有している。これは、不要になった運転関連情報(i)を一時記憶部10から削除(消去)して一時記憶部10の記憶領域の空きを確保するためである。
【0054】
続いて、図4乃至図7を用いて、本実施形態に係るシステム1を利用して運転者に運連関連情報(i)を提供する方法を説明する。尚、図4及び図5は第1の状況を示し、図6及び図7は第2の状況を示す。そこで、まず、図4及び図5を用い、第1の状況から説明する。
【0055】
図4は、運転者が目的地に向かって車両を運転している際に郵便局のある交差点を右折する状況のイメージ図である。図5は、図4のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図である。
【0056】
まず、図4に示すように車両1001が交差点の手前約500mの地点を走行中に、システム1の誘導条件検出部24では、検出部111の検出結果に基づいて車両1001の走行位置を検出する(ステップS1)。これにより、運転関連情報読出部26によって運転関連情報管理部7から運転関連情報(i)(ここでは、「この先500m、右折です。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS2)。そして、運転関連情報(i)を音声生成部34により音声信号に変換し、スピーカ5から「この先500m、右折です。」というアナウンスを行う(ステップS3)。ここまでは、車線変更前の処理である。これによって、運転者は右後方の安全確認を行って右ウィンカを点灯させ、右折のための車線変更(レーンチェンジ)の準備を行う。尚、図4の車両1001、1002、1003、1004は全て同じ車両100を示し、時間の変移によって下付数字(1〜4)が異なっているだけである。
【0057】
また、システム1では、常時、車両100に関係する状態(C)を検出しており、車線変更の準備のために右ウィンカを点滅させると、検出部21,22,23によって車両1002に関係する状態(C)(ここでは、車線変更)を検出する(ステップS4)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2)を決定する(ステップS5)。ここでは、車線変更中であるためランク(r2=2)に決定する。
【0058】
次に、車両1003が交差点の手前約300mの地点を通過中に、システム1の誘導条件検出部24では、検出部111の検出結果に基づいて、車両1001の走行位置を検出する(ステップS6)。これにより、運転関連情報読出部26によって運転関連情報管理部7から運転関連情報(i)(ここでは、「交差点には郵便局があります。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS7)。そして、必要性ランク決定部27により、運転関連情報ランク管理部8(図2に示す運転関連情報ランク管理テーブル8’)に基づいて、必要性のランク(r1)を決定する(ステップS8)。ここでは、進路関連情報であるため、ランク(r1=1)に決定する。更に、比較部29によって、注意力のランク(r2)と必要性のランク(r1)を比較する(ステップS9)。ここでは、r1(=1)<r2(=2)であるため、情報提供保留部30によって運転関連情報(i)の提供を保留する(ステップS10)。そして、一時記憶・一時記憶情報読出部31によって一時記憶部10に運転関連情報(i)を記憶して管理する(ステップS11)。このように、運転者が車線変更中に注意力を集中している場合には、運転するに際して比較的必要でない運転関連情報(i)を提供しても運転者は理解できず、むしろ運転者を混乱させる可能性があるため、本来の適切な時期(t)に提供すべき運転関連情報(i)の提供を保留する。
【0059】
次に、車両1004の車線変更後に右ウィンカの点滅が終了すると、検出部21,22,23によって車両1004にす関係する状態(C)(ここでは、交差点周辺)を検出する(ステップS12)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2’)を決定する(ステップS13)。ここでは、車線変更後であり交差点周辺であるため、ランク(r2’=1)に決定する。
【0060】
次に、車線変更後の注意力のランク(r2’=1)と、これまでに一時記憶部11に記憶しておいた運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を比較するため、一時記憶・一時記憶情報読出部31により、一時記憶部10から運転関連情報(i)を読み出す(ステップS14)。そして、比較部29により、車線変更後の注意力のランク(r2)と適切な時期(t)に提供すべきであった運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を比較する(ステップS15)。ここでは、r1(=1)=r2(=1)であるため保留を解除し、運転関連情報(i)を音声生成部34により音声信号に変換し、スピーカ5から「交差点には郵便局があります。」というアナウンスを行う(ステップS16)。尚、一時記憶部11に複数の運転関連情報(i)を記憶していた場合には、読み出した複数の運転関連情報(i)を必要性のランクの高い順に並べ替え、ランクの高い順に比較部29により車線変更後の注意力のランク(r2)と比較する。このように、運転者が車線変更後に注意力の集中が低下した場合には、運転関連情報(i)を提供しても運転者は理解できると推定されるため、本来の適切な時期(t)よりも遅れるが実際の適切な時期(t’)に運転関連情報(i)を提供したものである。
【0061】
次に、図6及び図7を用い、第2の状況について説明する。図6は、運転者が目的地に向かって車両を運転している際に交差点を右折する状況であって、しかも現在地周辺のコンビニエンス・ストアに行きたい状況のイメージ図である。図7は、図6のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図である。
【0062】
まず、運転者は、システム1に現在位置周辺のコンビニエンス・ストアに立ち寄りたい旨の命令をリモコン等により行う。これにより、システム1では、検出部111によって最寄りのコンビニエンス・ストア(CS)の検索を開始する(ステップS21)。また、図6に示すように車両2001が交差点の手前約500mの地点を走行中に、システム1の誘導条件検出部24では検出部111の検出結果に基づいて、車両2001の走行位置を検出する(ステップS22)。これにより、運転関連情報読出部26によって運転関連情報管理部7から運転関連情報(i)(ここでは、「この先500m、右折です。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS23)。そして、運転関連情報(i)を音声生成部34により音声信号に変換し、スピーカ5から「この先500m、右折です。」というアナウンスを行う(ステップS24)。ここまでは、交差点右折前の処理である。これによって、運転者は右ウィンカを点灯させて、右折のための準備を行う。尚、図4の車両2001、2002、2003は全て同じ車両200を示し、時間の変移によって下付数字(1〜4)が異なっているだけである。
【0063】
また、システム1では、常時、車両200に関係する状態(C)を検出しており、交差点右折の準備のために右ウィンカの点滅及び車両2002の現在位置に基づき、検出部21,22,23によって車両2002に関係する状態(C)(ここでは、右左折)を検出する(ステップS25)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2)を決定する(ステップS26)。ここでは、右左折中であるためランク(r2=2)に決定する。
【0064】
次に、システム1において、上記ステップS21により開始した検索が終了した場合には、この検索結果である運転関連情報(i)(ここでは、「前方700m先に、コンビニエンス・ストアがあります。」というアナウンスのデータ)を読み出す(ステップS27)。そして、必要性ランク決定部27により、運転関連情報ランク管理部8(図2に示す運転関連情報ランク管理テーブル8’)に基づいて、必要性のランク(r1)を決定する(ステップS28)。ここでは、一般情報であるためランク(r1=0)に決定する。更に、比較部29によって、注意力のランク(r2)と必要性のランク(r1)を比較する(ステップS29)。ここでは、r1(=1)<r2(=2)であるため、情報提供保留部30によって運転関連情報(i)の提供を保留する(ステップS30)。そして、一時記憶・一時記憶情報読出部31によって一時記憶部10に運転関連情報(i)を記憶して管理する(ステップS31)。このように、運転者が交差点右折中に注意力を集中している場合には、運転するに際して比較的必要でない運転関連情報(i)を提供しても運転者は理解できず、むしろ運転者を混乱させる可能性があるため、本来の適切な時期(t)に提供すべき運転関連情報(i)の提供を保留する。
【0065】
次に、車両2003の右折後に右ウインカの点滅が終了すると、検出部21,22,23によって車両2003に関係する状態(C)(ここでは、交差点周辺)を検出する(ステップS32)。そして、注意力ランク決定部28により、状態ランク管理部9(図3に示す状態ランク管理テーブル9’)に基づいて、注意力のランク(r2’)を決定する(ステップS33)。ここでは、右折後であり交差点周辺であるため、ランク(r2’=1)に決定する。
【0066】
次に、右折後の注意力のランク(r2’=1)と、これまでに一時記憶部11に記憶しておいた運転関連情報(i)の必要性のランク(r1)を比較するため、一時記憶・一時記憶情報読出部31により、一時記憶部10から運転関連情報(i)を読み出す(ステップS34)。但し、当該第2の状況においては、各ランク(r1,r2’)を比較する前に、提供判断部32によって、運転関連情報(i)の内容を考慮し、この運転関連情報(i)を運転者に提供すべきか否かを判断する(ステップS35)。この場合の運転関連情報(i)は、「前方700m先に、コンビニエンス・ストアがあります。」というアナウンスのデータであるため、本来の適切な時期(t)にのみ使用することができることから、適切な時期(t)の後は提出すべきではないと判断する。尚、運転関連情報(i)を提供する時間や場所のデータを運転関連情報(i)に関連付けて一時記憶部10に記憶しておいた場合には、これらの付属データを判断材料とする。
【0067】
次に、削除部35によって、運転関連情報(i)を一時記憶部11から削除する(ステップS36)。この後は、再度、上記ステップS21と同様に、検出部111によって最寄りのコンビニエンス・ストア(CS)の検索を開始する。
【0068】
以上説明したように本実施形態によれば、運転関連情報(i)を提供するのに適切な時期の経過後であっても上記運転関連情報(i)を運転者に提供し、しかもこの提供する時期は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態の場合であるため、運転関連情報(i)を提供された運転者は運転関連情報(i)の内容を理解することができる。
【0069】
また、運転関連情報(i)を提供するのに適切な時期の前に、運転者の運転に対する注意度を事前に推定して、注意度が比較的高い場合(運転関連情報(i)の必要度が比較的低い場合)には、運転関連情報(i)を提供すべき本来の適切な時期(t)に運転関連情報(i)の提供を保留するため、注意度が高い状態にも拘わらず運転関連情報(i)を提供してしまって運転者を混乱させるといった状況を回避することができる。
【0070】
尚、上記各実施形態における各部(111,21〜35)又は各ステップ(S1〜S16,S21〜S36)に関して、その一部の構成(機能)若しくはステップ、又は各構成(機能)若しくは各ステップ内の一部を省略してもよい。また、各管理部(7〜9)及び一時記憶部10のうちの一つを省略してもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、運転関連情報を提供するのに適切な時期の経過後であっても上記運転関連情報を運転者に提供し、しかもこの提供する時期は、運転者の運転に対する注意度が比較的低い状態の場合であるため、運転関連情報を提供された運転者は運転関連情報の内容を理解することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載用情報提供装置2及び周辺装置により構成された車載用情報提供システム1の全体構成を示した全体構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る運転関連情報ランク管理テーブルの構成図。
【図3】本発明の一実施形態に係る状態ランク管理テーブルの構成図。
【図4】運転者が目的地に向かって車両を運転している際に郵便局のある交差点を右折する状況のイメージ図。
【図5】図4のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図。
【図6】運転者が目的地に向かって車両を運転している際に交差点を右折する状況であって、しかも現在地周辺のコンビニエンス・ストアに行きたい状況のイメージ図。
【図7】図6のイメージ図に示す車両の動作に基づいて、システム1(提供装置2)の処理動作を示した処理フロー図。
【符号の説明】
1 車載用情報提供システム
2 車載用情報提供装置
3 携帯電話
4 モニタ
5 スピーカ
6 外部ネットワーク
7 運転関連情報管理部
8 運転関連情報ランク管理部
9 状態ランク管理部
10 一時記憶部
111 検出部
112 検出装置
12 検出装置
13 検出装置
21 車両の周辺状態検出部(関係状態検出手段の一例)
22 車両の運転操作状態検出部(関係状態検出手段の一例)
23 車両の運転者の身体状態検出部(関係状態検出手段の一例)
24 誘導条件検出部
25 通信部
26 運転関連情報読出部
27 必要性ランク決定部(必要性ランク決定手段の一例)
28 注意力ランク決定部(注意度推定手段、注意力ランク決定手段、注意度事前推定手段、又は注意力ランク事前決定手段の一例)
29 比較部(比較手段、事前比較手段の一例)
30 情報提供保留部
31 一時記憶・一時記憶情報読出部
32 提供判断部
33 画像生成部(情報提供手段の一例)
34 音声生成部(情報提供手段の一例)
35 削除部
(C) 車両に関係した状態
(C1) 車両の周辺状態
(C2) 車両の運転操作状態
(C3) 車両の運転者の身体状態
(i) 運転関連情報
Claims (15)
- 車両の運転に関連した運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、
前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、
前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が高いか又は同じ場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、
を有することを特徴とする車載用情報提供装置。 - 請求項1に記載の車載用情報提供装置であって、更に、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、
前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、
前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、
を有することを特徴とする車載用情報提供装置。 - 車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置であって、
前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、
前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記適切な時期に提供すべき運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、
前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、
前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との関係を管理する状態ランク管理手段と、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、
前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが高いか又は同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、
を有することを特徴とする車載用情報提供装置。 - 請求項3に記載の車載用情報提供装置であって、更に、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、
前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、
前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、
を有することを特徴とする車載用情報提供装置。 - 請求項2又は4に記載の車載用情報提供装置であって、更に、
前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、
前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、
を有することを特徴とする車載用情報提供装置。 - 請求項5に記載の車載用情報提供装置であって、更に、
前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であっても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出すべき運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供すべきか否かを判断する提供判断手段と、
前記提供判断手段によって前記運転者へ提供すべきでないと判断した場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、
を有することを特徴とする車載用情報提供装置。 - 前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置。
- 車両の運転に関連した運転関連情報を適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、
前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段による検出結果が変化した場合に、当該変化後の検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を推定する注意度推定手段と、
前記注意度推定手段によって推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が高いか又は同じ場合には、前記運転者へ前記運転関連情報を提供する情報提供手段と、
を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。 - 請求項8に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記関係状態検出手段による検出結果に基づいて前記運転者の運転に対する注意度を事前に推定する注意度事前推定手段と、
前記注意度事前推定手段によって事前に推定した注意度と前記運転関連情報を運転者へ提供する必要度とを比較する事前比較手段と、
前記事前比較手段による比較結果により、前記注意度に比べて前記必要度が低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、
を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。 - 車両の運転に関連した各種の運転関連情報をそれぞれ適切な時期に前記車両の運転者へ提供する車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、
前記運転者に提供する必要性を基準として前記各種の運転関連情報をランク付けした場合の当該ランクと、前記各種の運転関連情報との関係を管理する運転関連情報ランク管理手段と、
前記運転関連情報ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記適切な時期に提供すべき運転関連情報に係る提供の必要性のランクを決定する必要性ランク決定手段と、
前記車両の周辺状態、前記車両の運転操作状態及び前記車両の運転者の身体状態のうち少なくとも一状態を含む車両に関係する状態を検出する関係状態検出手段と、
前記運転者の運転に対する注意力を基準として前記車両に関係する状態をランク付けした場合の当該ランクと、前記車両に関係する状態との関係を管理する状態ランク管理手段と、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前後で前記関係状態検出手段により検出した車両に関係する状態が変化した場合に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、前記変化した後の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを決定する注意力ランク決定手段と、
前記注意力ランク決定手段によって決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが高いか又は同じ場合には、当該必要性のランクに係る運転関連情報を前記運転者へ提供する情報提供手段と、
を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。 - 請求項10に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、
前記運転関連情報を提供するのに適切な時期の前に、前記状態ランク管理手段によって管理している関係を参照して、当該適切な時期の前の車両に関係する状態に係る運転者の注意力のランクを事前に決定する注意力ランク事前決定手段と、
前記注意力ランク事前決定手段によって事前に決定した注意力のランクと前記必要性ランク決定手段によって決定した必要性のランクとを比較する事前比較手段と、
前記事前比較手段による比較結果により、前記注意力のランクに比べて前記必要性のランクが低い場合には、前記適切な時期に前記運転者へ提供すべき運転関連情報の提供を保留する情報提供保留手段と、
を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。 - 請求項9又は11に記載の車載用情報提供装置で用いる車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、
前記情報提供保留手段によって提供を保留した運転関連情報を一時記憶する一時記憶手段と、
前記適切な時期の後に前記情報提供手段によって前記運転関連情報を提供するために、前記一時記憶手段に記憶した運転関連情報を読み出す一時記憶情報読出手段と、
を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。 - 請求項12に記載の車載用情報提供装置用プログラムであって、更に、
前記運転関連情報を前記運転者に提供するのに適切な時期の後であっても、前記一時記憶情報読出手段によって読み出すべき運転関連情報の内容を考慮して当該運転関連情報を前記運転者に提供すべきか否かを判断する提供判断手段と、
前記提供判断手段によって前記運転者へ提供すべきでないと判断した場合には、前記情報提供手段による運転関連情報の提供を行わずに、当該運転関連情報を前記一時記憶手段から削除する削除手段と、
を前記車載用情報提供装置に機能させることを特徴とする車載用情報提供装置用プログラム。 - 前記比較手段は、前記必要度の高い順に前記注意度と比較することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載の車載用情報提供装置用プログラム。
- 請求項8乃至14の少なくとも一項に記載の車載用情報提供装置用プログラムを記録したことを特徴とする前記車載用情報提供装置で読み取り可能な車載用情報提供装置用記録媒体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207060A JP2004053267A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 |
PCT/JP2003/009040 WO2004008072A1 (ja) | 2002-07-16 | 2003-07-16 | 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 |
AU2003280999A AU2003280999A1 (en) | 2002-07-16 | 2003-07-16 | On-vehicle information providing device, program for on-vehicle information providing device, and recording medium for on-vehicle information providing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207060A JP2004053267A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004053267A true JP2004053267A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=30112811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002207060A Pending JP2004053267A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004053267A (ja) |
AU (1) | AU2003280999A1 (ja) |
WO (1) | WO2004008072A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006038740A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Mazda Motor Corp | 車両用情報表示装置 |
JP2006038545A (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-09 | Mazda Motor Corp | 車両用情報表示装置 |
JP2006103379A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車のナビゲーション装置 |
JP2006242905A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Aisin Aw Co Ltd | 運転支援装置及び運転支援方法 |
JP2020030685A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社デンソー | 車両用認証機器 |
JPWO2021192511A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3365117B2 (ja) * | 1995-01-20 | 2003-01-08 | 三菱自動車工業株式会社 | 自動車の前方道路状況対応制御装置 |
JPH09329458A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 車載用情報音読装置 |
JP3703052B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2005-10-05 | マツダ株式会社 | ナビゲーション装置 |
JP2000055691A (ja) * | 1998-08-06 | 2000-02-25 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 情報提示制御装置 |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002207060A patent/JP2004053267A/ja active Pending
-
2003
- 2003-07-16 AU AU2003280999A patent/AU2003280999A1/en not_active Abandoned
- 2003-07-16 WO PCT/JP2003/009040 patent/WO2004008072A1/ja active Application Filing
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006038545A (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-09 | Mazda Motor Corp | 車両用情報表示装置 |
JP4556528B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2010-10-06 | マツダ株式会社 | 車両用情報表示装置 |
JP2006038740A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Mazda Motor Corp | 車両用情報表示装置 |
JP4534649B2 (ja) * | 2004-07-29 | 2010-09-01 | マツダ株式会社 | 車両用情報表示装置 |
JP2006103379A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車のナビゲーション装置 |
JP2006242905A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Aisin Aw Co Ltd | 運転支援装置及び運転支援方法 |
JP4548154B2 (ja) * | 2005-03-07 | 2010-09-22 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 運転支援装置及び運転支援方法 |
JP2020030685A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 株式会社デンソー | 車両用認証機器 |
JPWO2021192511A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | ||
WO2021192511A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | パイオニア株式会社 | 情報処理装置、情報出力方法、プログラム及び記憶媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2004008072A1 (ja) | 2004-01-22 |
AU2003280999A1 (en) | 2004-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7796020B2 (en) | Warning apparatus for use in vehicle | |
JP6493545B2 (ja) | 情報提示装置及び情報提示方法 | |
US11842631B2 (en) | Communication device, control method thereof and communication system including the same | |
EP2947423B1 (en) | Navigation device, route guidance control method in navigation device, and program | |
US10220776B1 (en) | Scenario based audible warnings for autonomous vehicles | |
US20150268665A1 (en) | Vehicle communication using audible signals | |
JP7097441B2 (ja) | 車両を操縦するための方法、システム及び車両 | |
JP3516378B2 (ja) | 交通制御システムおよび方法 | |
JP2004171060A (ja) | 運転支援装置、運転支援システム及び運転支援プログラム | |
JP5884478B2 (ja) | 車載機、車両用報知システム、および携帯端末 | |
US20210221393A1 (en) | Hierarchical messaging system | |
CN112789205B (zh) | 针对自动驾驶车辆检测队列并对队列进行响应 | |
JP2011134103A (ja) | 案内装置、案内方法、及び案内プログラム | |
JP2008070128A (ja) | 走行履歴記録装置および走行履歴記録装置に用いるプログラム | |
JP4515130B2 (ja) | テレマティクスシステムおよび車載用ナビゲーション装置 | |
JP4924409B2 (ja) | 走行支援装置 | |
JP2006151014A (ja) | 安全運転支援システム | |
JP2004053267A (ja) | 車載用情報提供装置、車載用情報提供装置用プログラム、及び車載用情報提供装置用記録媒体 | |
JP2004355055A (ja) | 車載用電子機器及びナビゲーション方法 | |
JP2020009285A (ja) | 運転支援装置,方法,プログラム | |
JP2019113421A (ja) | 案内システム、及び案内プログラム | |
JP4483764B2 (ja) | 運転支援システムおよびプログラム | |
JP2013200158A (ja) | 速度情報生成装置、速度情報生成方法及び速度情報生成用プログラム | |
JP2010261892A (ja) | カーナビゲーション装置、カーナビゲーション装置の制御方法および制御プログラム | |
JP2016181226A (ja) | 運転支援装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050510 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070904 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080108 |