図1は、本発明の第1発明に対応する概念図であり、ここでの説明は繰り返しとなるため省略する。
図2〜6は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、図2に示すように、車両のエンジンシステム10に蒸発燃料処理装置20を付加している。
図2において、エンジンシステム10は、周知のものであり、エンジン本体11に吸気通路12を介して空気に燃料を混ぜた混合気を供給している。空気はスロットル弁14によって流量を制御して供給され、燃料は燃料噴射弁(不図示)によって流量を制御して供給されている。スロットル弁14と燃料噴射弁は共に制御回路16に接続されており、スロットル弁14は制御回路16にスロットル弁14の開弁量に関する信号を供給し、燃料噴射弁は制御回路16によって開弁時間を制御されている。燃料噴射弁には燃料が供給されており、その燃料は燃料タンク15から供給されている。
蒸発燃料処理装置20は、給油中に発生する燃料蒸気、又は燃料タンク15内で蒸発した燃料蒸気(以下、蒸発燃料という)をベーパ通路22を介してキャニスタ21に吸着させている。また、キャニスタ21に吸着された蒸発燃料はパージ通路23を介してスロットル弁14の下流側の吸気通路12に供給されている。ベーパ通路22には、この通路22を開閉するようにステップモータ式封鎖弁(本発明における流量制御弁に相当する。以下、単に封鎖弁ともいう)24が設けられ、パージ通路23には、パージ通路23を開閉するようにパージ弁25が設けられている。
封鎖弁24は、ステップモータによる開弁動作開始後、弁座に対する弁可動部の軸方向移動距離であるストローク量が初期状態から所定量以内では閉弁状態に維持され、燃料タンク15を密閉状態に保持可能である。そして、ストローク量は連続的に変更可能とされている。上記ストローク量が上記所定量を超えて変化すると、封鎖弁24は開弁状態とされて燃料タンク15とキャニスタ21との連通が行われる。このストローク量が所定量を超える弁体の位置が本発明における開弁開始位置に相当する。
キャニスタ21内には、吸着材としての活性炭21aが装填されており、ベーパ通路22からの蒸発燃料を活性炭21aにより吸着し、この吸着された蒸発燃料をパージ通路23へ放出するようにしている。キャニスタ21には大気通路28も接続されており、キャニスタ21にパージ通路23を介して吸気負圧が印加されると、大気通路28を通じて大気圧が供給されてパージ通路23を介した蒸発燃料のパージが行われる。大気通路28は、燃料タンク15に設けられた給油口17の付近から大気を吸引するようにされている。
制御回路16には、燃料噴射弁の開弁時間等を制御するために必要な各種信号が入力されている。上述のスロットル弁14の開弁量信号の他、図2に示されているものでは、燃料タンク15の内圧を検出する圧力センサ(本発明の内圧センサに相当し、以下、内圧センサという)26の検出信号を制御回路16に入力している。また、制御回路16は、上述のように燃料噴射弁の開弁時間の制御の他、図2に示されているものでは、封鎖弁24及びパージ弁25の開弁制御を行っている。ここで、内圧センサ26は大気圧を基準としたゲージ圧を検出するものであるが、絶対圧を検出するものとしてもよい。
図3は、封鎖弁24の構造を示す。封鎖弁24は、バルブケーシング30の円筒形状の弁室32内に、同心状に配置された概ね円筒形状のバルブガイド60を備え、バルブガイド60内に同心状に配置された概ね円筒形状のバルブ体70を備えている。一方、バルブケーシング30の弁室32の下端部中央には、燃料タンク15側のベーパ通路22に連通する流入路34が形成されている。また、バルブケーシング30の弁室32の側壁には、キャニスタ21側のベーパ通路22に連通する流出路36が形成されている。また、バルブケーシング30の流入路34が形成された下端部とは反対側の上端部には、ステープモータ50のモータ本体52が設けられ、弁室32の上端部を封鎖している。
バルブガイド60とバルブ体70は、本発明における弁可動部を構成し、また、流入路34が形成されたバルブケーシング30の下端部の開口縁部には円形の弁座40が同心状に形成されている。そして、弁座40に対してバルブガイド60及びバルブ体70が当接することによって封鎖弁24が閉弁状態とされ、弁座40からバルブガイド60及びバルブ体70が離れることによって封鎖弁24が開弁状態とされる。
バルブガイド60は、円筒状の筒壁部62と筒壁部62の上端開口部を閉鎖する上壁部64とにより有天円筒状に形成されている。上壁部64の中央部には筒状の筒軸部66が同心状に形成されており、その筒軸部66の内周面に雌ネジ部66wが形成されている。そして、バルブガイド60の筒軸部66の雌ネジ部66wには、ステップモータ50の出力軸54の外周面に形成された雄ネジ部54nが螺合されている。なお、バルブガイド60は、バルブケーシング30に対して、回り止め手段(図示省略)により軸回り方向に回り止めされた状態で軸方向(上下方向)に移動可能に配置されている。従って、ステップモータ50の出力軸54の正逆回転に基いて、バルブガイド60が上下方向(軸方向)に昇降移動可能に構成されている。また、バルブガイド60の周囲には、そのバルブガイド60を上方へ付勢する補助スプリング68が介装されている。
バルブ体70は、円筒状の筒壁部72と筒壁部72の下端開口部を閉鎖する下壁部74とから有底円筒状に形成されている。下壁部74の下面には、例えば、円板状のゴム状弾性材からなるシール部材76が装着されている。バルブ体70のシール部材76は、バルブケーシング30の弁座40の上面に対して当接可能に配置されている。
バルブ体70の筒壁部72の上端外周面には、円周方向に複数個の連結凸部72tが形成されている。一方、バルブガイド60の筒壁部62の内周側には、バルブ体70の各連結凸部72tに対応してバルブガイド60の移動方向に沿って縦溝状の連結凹部62mが形成されている。従って、バルブ体70の各連結凸部72tは、バルブガイド60の各連結凹部62m内で上下方向に相対移動可能な状態で嵌合している。そして、バルブガイド60の連結凹部62mの底壁部62bがバルブ体70の連結凸部72tに対して下方から当接した状態で、バルブガイド60とバルブ体70とが一体で上方(開弁方向)に移動可能とされている。なお、バルブガイド60の上壁部64とバルブ体70の下壁部74との間には、バルブガイド60に対してバルブ体70を常に下方、即ち、閉弁方向へ付勢するバルブスプリング77が同心状に介装されている。
次に、封鎖弁24の基本動作について説明する。
封鎖弁24は、ECU16からの出力信号に基づいてステップモータ50を開弁方向、あるいは閉弁方向に予め決められたステップ数だけ回転させることによって動作される。即ち、ステップモータ50が予め決められたステップ数だけ回転することで、ステップモータ50の出力軸54の雄ネジ部54nとバルブガイド60の筒軸部66の雌ネジ部66wとの螺合作用により、バルブガイド60が上下方向に予め決められたストローク量だけ移動するようになる。例えば、封鎖弁24は、全開位置において初期状態からのステップ数が約200Step、ストローク量が約5mmとなるように設定されている。
封鎖弁24のイニシャライズ状態(初期状態)では、図3に示すように、バルブガイド60が下限位置に保持されて、そのバルブガイド60の筒壁部62の下端面がバルブケーシング30の弁座40の上面に対して当接している。また、この状態で、バルブ体70の連結凸部72tは、バルブガイド60の底壁部62bに対して上方に位置しており、バルブ体70のシール部材76はバルブスプリング77のバネ力により、バルブケーシング30の弁座40の上面に押付けられている。即ち、封鎖弁24は全閉状態に保持されている。このときのステップモータ50のステップ数が0Stepであり、バルブガイド60の軸方向(上方向)の移動量、即ち、開弁方向のストローク量が0mmとなる。
車両の駐車中には、封鎖弁24のステップモータ50がイニシャライズ状態から開弁方向に、例えば、4Step回転する。これにより、ステップモータ50の出力軸54の雄ネジ部54nとバルブガイド60の筒軸部66の雌ネジ部66wとの螺合作用でバルブガイド60が約0.1mm上方に移動し、バルブケーシング30の弁座40から浮いた状態に保持される。これにより、気温等の環境変化で封鎖弁24のバルブガイド60とバルブケーシング30の弁座40間に無理な力が加わることが抑制されている。なお、この状態で、バルブ体70のシール部材76はバルブスプリング77のバネ力により、バルブケーシング30の弁座40の上面に押付けられている。
ステップモータ50が4Step回転した位置からさらに開弁方向に回転すると、雄ネジ部54nと雌ネジ部66wとの螺合作用でバルブガイド60が上方に移動し、図4に示すように、バルブガイド60の底壁部62bがバルブ体70の連結凸部72tに下方から当接する。そして、バルブガイド60がさらに上方に移動することで、図5に示すように、バルブ体70がバルブガイド60と共に上方に移動し、バルブ体70のシール部材76がバルブケーシング30の弁座40から離れるようになる。これにより、封鎖弁24が開弁状態とされる。
ここで、封鎖弁24の開弁開始位置は、バルブ体70に形成された連結凸部72tの位置公差、バルブガイド60の底壁部62bの位置公差等により、封鎖弁24毎に異なるため、正確に開弁開始位置を学習する必要がある。この学習を行なうのが学習制御であり、封鎖弁24のステップモータ50を開弁方向に回転(ステップ数を増加)させながら燃料タンク15の内圧が所定値以上低下したタイミングに基づいて開弁開始位置のステップ数を検出して記憶する。
次に制御回路16にて行われるステップモータ式封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御処理ルーチンについて図6のフローチャートに基づいて説明する。このルーチンの処理が実行されると、ステップS1では学習実行フラグがセットされているか否かが判定される。学習実行フラグは、図示しない処理ルーチンにより、ステップモータ式封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御が実行されるのに相応しい状態にあるときにセットされる。例えば、車両の電源スイッチであるイグニッションスイッチ(不図示)がオンとされ、車両が停止している状態においてセットされる。学習実行フラグがセットされと、ステップS1は肯定判断され、ステップS2以降の処理にて学習制御が実行される。
ステップS2では、その時点の燃料タンク内圧P1が内圧センサ26によって計測され取り込まれる。同時に、カウンタの計時がクリアされると共に新たな計時が開始される。次のステップS3では、時間計測用のカウンタが第1所定値に達したか否かが判定される。予め設定した時間が経過し、カウンタが第1所定値に達して、ステップS3が肯定判断されると、ステップS4にてステップS2と同様に内圧センサ26によってその時点の燃料タンク内圧P2が計測され取り込まれる。次にステップS5では、上述のように取り込まれた燃料タンク内圧P1とP2との差圧Vp1の演算が行われる。ここで求められる差圧Vp1は、図7から明らかなように、燃料タンク内圧の変化速度に相当する。
ステップS6では、ステップS5にて求められた燃料タンク内圧の変化速度Vp1に基づいて学習時間が選定される。ここでは、図9に示すようにデータが格納されたマップに基づいて学習時間であるモニタ時間が選定される。
ステップモータ式封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御においては、封鎖弁24は、図8に示すパターンで開弁制御が行われる。即ち、所定周期(モニタ時間ともいう)で所定量ずつ階段状に開弁量を増加するようにされ、しかも階段状に開弁量が増加されるタイミングでは、所定時間だけ開弁保持時間として開弁量を更に大きくするようにされる。開弁保持時間が経過した後の保持作動時間では、増加されていた開弁量が減らされて、本来の開弁量に戻される。このようなパターンで封鎖弁24の開弁制御を行うことにより封鎖弁24の開弁制御に対する燃料タンク内圧の変化の応答性を高めている。
ステップS6における学習時間の選定では、封鎖弁24の開弁制御におけるモニタ時間が、図9のように燃料タンク内圧増加速度Vp1に比例する長さに選定される。そのため、内圧増加速度Vp1が速くなる程、モニタ時間が長くなって封鎖弁24はゆっくり時間をかけて開弁されることになる。その結果、学習時間も長くされる。
封鎖弁24が開かれることによって燃料タンク内圧が変化する応答性は、封鎖弁24の開閉以外の条件による燃料タンク内圧の変化速度によって変わる。例えば、蒸発燃料の増加によって内圧が上昇しているとき、その上昇速度が速いほど上記応答性は遅くなる。そのため、内圧の上昇速度が速いときに封鎖弁24を開く速度が速いと、検出すべき開弁開始位置を過ぎた時点で内圧が変化することになり、開弁開始位置の検出が遅れ、開弁開始位置を精度良く検出できなくなる。この問題を解決するために、封鎖弁24を開く速度を常時遅くすると、開弁開始位置の検出遅れの問題は解決できるが、封鎖弁24を開き始めてから開弁開始位置を検出するまでに長時間を要してしまう。つまり、開弁開始位置の学習制御に時間がかかる問題が生じる。上述のように、燃料タンク内圧の変化速度Vp1に応じて封鎖弁24の開弁制御におけるモニタ時間を変えて開速度を変更することによって、開弁開始位置の検出精度を高めながら、学習時間が長くなるのを抑制することができる。
なお、ステップS6における学習時間の選定の際に使用されるマップを、図10のように、封鎖弁24の開弁制御における制御パターンの開弁保持時間を変化させるものとしてもよい。この場合も、内圧増加速度Vp1が速くなる程、開弁保持時間が長くなって封鎖弁24はゆっくり時間をかけて開弁されることになる。このとき、開弁保持時間が変化した分だけモニタ時間も変化することになる。
ここでは、ステップS6における学習時間の選定をマップを使用して行うものとしたが、計算式に基づいて求めるようにしてもよい。
ステップS7では、封鎖弁24が図8のパターンに基づいて開弁され、ステップS8において、ステップS2と同様に、その時点の燃料タンク内圧Pnが内圧センサ26によって計測され取り込まれる。同時に、カウンタの計時がクリアされると共に新たな計時が開始される。次のステップS9では、時間計測用のカウンタが第2所定値に達したか否かが判定される。第2所定値によって設定される時間は、ステップS6において選定されたモニタ時間とされる。モニタ時間が経過し、カウンタが第2所定値に達して、ステップS9が肯定判断されると、ステップS10にてステップS2と同様に内圧センサ26によってその時点の燃料タンク内圧Pn+1が計測され取り込まれる。次にステップS11では、上述のように取り込まれた燃料タンク内圧PnとPn+1との差圧Vpの演算が行われる。ここで求められる差圧Vpは、図7から明らかなように、封鎖弁24を開弁制御している間の燃料タンク内圧の変化速度である。
ステップS12では、ステップS5で求められた差圧Vp1とステップS11で求められた差圧Vpとの変化幅が第3所定値以上か否か判定される。第3所定値は、封鎖弁24が開弁開始位置に達して燃料タンク15とキャニスタ21とが連通され、燃料タンク15からキャニスタ21に蒸発燃料が流れ始めることによって燃料タンク内圧が低下するのに対応した圧力に設定されている。図7のように、タンク内圧がPn+1、Pn+2のときには、差圧Vpの差圧Vp1に対する変化幅が略ゼロで、第3所定値以上とならないため、ステップS12は否定判断され、ステップS7以降の処理が繰り返される。タンク内圧がPn+3のとき、差圧Vpの差圧Vp1に対する変化幅の絶対値が第3所定値以上となるため、ステップS12は肯定判断され、ステップS13において、そのときの封鎖弁24の開弁位置が開弁開始位置として記憶される。実際にはPn+2のタイミングで封鎖弁24が階段状に開弁されたとき、封鎖弁24におけるバルブ体70のシール部材76がバルブケーシング30の弁座40から離れて封鎖弁24が開かれ(図4、5参照)、燃料タンク15とキャニスタ21とが連通され(図2参照)、それに伴って内圧の上昇速度が低くなっている。このようにして封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御が完了すると、ステップS14において、学習完了フラグがセットされ、次に上述の学習実行フラグがセットされるまで、上述の学習制御処理ルーチンは実行されない。なお、ステップS5、ステップS11及びステップS12の処理は、本発明において二階微分を求めることに相当する。
以上のように封鎖弁24の開弁開始位置の学習制御が行われることによって、その後封鎖弁24を開弁制御する際は、学習値として記憶された開弁開始位置から直ちに封鎖弁24を開弁開始することができる。また、開弁開始位置の学習に際しては、学習のため封鎖弁24が開弁開始される前の時点における燃料タンク内圧の変化を考慮して燃料タンク15からキャニスタ21に蒸発燃料が流れ始めることに伴う燃料タンク内圧の低下を検出するので、燃料タンク15の置かれた環境変化に係わらず開弁開始位置を精度良く検出することができる。
しかも、開弁開始位置の学習に際しては、燃料タンク内圧の変化速度に応じて学習のための封鎖弁24の開速度を変更するため、開弁開始位置の検出精度を高めながら、学習時間が長くなるのを抑制することができる。即ち、封鎖弁24が開弁制御を開始される前の時点における燃料タンク内圧の上昇速度を差圧Vp1によって求め、それに基づいて封鎖弁24の開弁制御パターンにおけるモニタ時間を変更する。このモニタ時間は、内圧のサンプリング周期でもあり、内圧の上昇速度が速いときに封鎖弁24が開弁開始位置の検出までに時間遅れがあっても、内圧の上昇速度に応じてサンプリング周期が長くされるため、開弁開始位置を遅れることなく検出することができる。
上記実施形態におけるステップS7及びステップS12の処理は本発明における開弁手段に相当する。また、ステップS2〜ステップS5、並びにステップS8〜ステップS12の処理は、本発明における開弁開始位置検出手段に相当する。更に、ステップS13の処理は本発明における学習手段に相当する。更にまた、ステップS2〜ステップS6の処理は本発明における開弁速度変更手段に相当する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、流量制御弁をステップモータ式封鎖弁24としたが、ボール状の弁体の回転によって開弁量が連続的に変わる構造のボールバルブとしてもよい。また、上記実施形態では、流量制御弁の開弁制御パターンを、階段状に開弁量が増加されるタイミングで所定時間だけ開弁保持時間として開弁量を更に大きくするものとしたが、開弁保持時間を持たない単純な階段状に開弁量が増加される制御パターンのものとしてもよい。
上記実施形態では、流量制御弁の開弁速度を変更するため、流量制御弁の開弁量を階段状に増加する所定周期を変更したが、階段状に増加する開弁量を変更するようにしてもよい。また、上記実施形態では、燃料タンク内圧の変化速度Vp1を、封鎖弁24の開弁開始前に求めているが、開弁開始後に求めるようにしてもよい。更に、上記実施形態では、車両用のエンジンシステムに本発明を適用したが、本発明は車両用に限定されない。車両用のエンジンシステムの場合、エンジンとモータとを併用したハイブリッド車でもよい。