JPWO2004022545A1 - 移植臓器保護剤 - Google Patents
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Abstract
Description
移植用臓器を生理的な状態で保存するために、摘出後の移植用臓器を保存液中で冷却保存する方法が採用されている。従来、移植用臓器の保存液としては、ユーロ・コリンズ液が用いられている(Euro−Collins液、Squifflet,J.P.,et al.,Transplant Proc.,13,693,1981)。また、1987年に新しい保存液、UW液が開発されており、移植用臓器の保存時間が飛躍的に延長されることが報告されている(Wahlberg,J.A.,et al.,Trans−plantation,43,pp.5−8,1987、Kalayoglu,M.,et al.,Lancet,19,pp.617−619,1988、Jamieson,N.V.,Transplantation,46,pp.517−522,1988)。
ところで、心筋又は血管平滑筋の細胞内カルシウムイオンの過蓄積を抑制する作用を有するアミノベンゼンスルホン酸誘導体が知られている(特開平3−7263号公報)。これらの化合物については、β受容体刺激剤様の作用、β受容体遮断剤様の作用、又はカルシウムチャネル拮抗剤様の作用を有さずに心筋障害、心臓刺激伝導障害等を抑制又は軽減し、虚血性心疾患(例えば心筋梗塞、狭心症等)、心不全、高血圧あるいは不整脈等に対して有用な予防又は治療剤となりうることが開示されている(特開平3−7263号公報(米国特許公報5053409号公報、欧州特許出願公開公報390654号公報)、特開平4−139127号公報)。また、特開平10−298077号公報には同化合物が心筋症病態下における心機能低下を顕著に改善する作用を有するとともに、突発性の心筋症において長期的に生存率を改善し、延命させる効果を有することが、さらに、国際公開公報WO99/40919号には、同化合物が心筋筋小胞体におけるカルシウムイオン取り込み促進作用を有し、心拡張障害の治療又は予防に有用であることが開示されている。
しかしながら、これらの刊行物には、同化合物が、移植臓器保護剤、及び臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤として有効であるか否かについては全く記載されていない。
本発明は、アミノベンゼンスルホン酸誘導体もしくはその塩、又はそれらの水和物もしくは溶媒和物を有効成分として含む移植臓器保護剤、及び臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤を提供することを目的としている。
すなわち、本発明の要旨は、下記一般式(I)
(式中、R1は水素原子、C1−C6のアルキル基、C3−C7のシクロアルキル基、C1−C4のハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子、又はC6−C12のアリール基を表し;R2は水素原子、C1−C6のアルキル基、又はシアノ基、ニトロ基、C1−C6のアルコキシ基、ハロゲン原子、C1−C6のアルキル基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよいC7−C12のアラルキル基を表し;nは1から4の整数を表す)
で表されるアミノベンゼンスルホン酸誘導体もしくはその塩、又はそれらの水和物もしくは溶媒和物を有効成分として含む移植臓器保護剤に存する。
本発明の好ましい態様として、移植臓器保護剤の形態が移植臓器の保存液の形態であること、及び、移植臓器が心臓であることを特徴とする前記移植臓器保護剤であることが挙げられる。
また本発明の別の側面によれば、上述のアミノベンゼンスルホン酸誘導体等を有効成分として含む臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤であることが挙げられる。
この場合の好ましい態様としては、臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤の形態が血管内投与用製剤の形態であること;虚血後再灌流の直前に投与するため、及び被移植者に投与するための臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤であること;臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤の形態が臓器の保存液の形態であること;並びに、臓器が心臓であることが挙げられる。
第2図は心臓をSt.Thomas’ II cardioplegic solutionにて10時間静置保存後、ランゲンドルフ装置に再装着し、Tyrode Bufferを再灌流した時の+dP/dt及び−dP/dtを示す図である。
R1の好ましい例として、水素原子、C1−C6のアルキル基、C5−C6のシクロアルキル基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子又はフェニル基が挙げられ、さらに好ましい例として、R1がC1−C3のアルキル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はフェニル基が挙げられ、特にメチル基又はプロピル基であることが好ましい。
R2で定義されるC1−C6のアルキル基としては、例えば、上記R1で定義したようなアルキル基が挙げられる。C7−C12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。このアラルキル基は、シアノ基;ニトロ基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等のC1−C6のアルコキシ基;上記R1で定義したようなハロゲン原子;上記R1で定義したようなアルキル基及びアミノ基からなる群から選ばれる1又は2個以上の置換基を有していてもよい。
R2の好ましい例としては、水素原子、C1−C3のアルキル基、並びに、C1−C3のアルキル基、C1−C3のアルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる1又は2以上の置換基を有していても良いC7−C12のアラルキル基が、さらに好ましい例としては、R2が水素原子又は1もしくは2以上のC1−C3のアルコキシ基で置換されていてもよいC7−C12のアラルキル基が挙げられ、特に、水素原子であることが好ましい。
また、上記一般式(I)中、nとしては2であることが好ましい。
なお、本発明における好適な具体例としては、下記表1及び表2に示す化合物を挙げることができる。
上記表1及び表2中、R1の置換位置が5位である化合物が好ましく、さらに好適な化合物としては以下の化合物が挙げられる。
5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−トリフルオロメチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−フェニル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−クロロ−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−ブロモ−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−iso−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−シクロヘキシル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ホモピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−[4−(2,3,4−トリメトキシベンジル)−1−ピペラジニル]ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−[4−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−ピペラジニル]ベンゼンスルホン酸
なお、上記の化合物のうち、特に好ましい例としては、5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸及び5−n−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸が挙げられる。
また上記で挙げた化合物の薬学的に許容されうる塩類も本発明の範囲に包含される。上記化合物の塩類としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩、トリエチルアミン塩等の低級アルキルアミン塩、2−ヒドロキシエチルアミン塩、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩、N−メチル−D−グルカミン塩等のヒドロキシ低級アルキルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩等のシクロアルキルアミン塩、N,N−ジベンジルエチレンジアミン塩等のベンジルアミン塩、ジベンジルアミン塩等のアミン塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;又は、フマル酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。
なお、塩や遊離形態の化合物の他、これらの任意の水和物あるいは溶媒和物を本発明の医薬の有効成分として用いても良い。上記化合物の溶媒和物を形成しうる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、酢酸エチル、塩化メチレン等が挙げられる。
本発明の医薬の有効成分としては、5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸 一水和物が最も好ましいものとして挙げられる。
上記一般式(I)で示されるアミノベンゼンスルホン酸誘導体は公知の化合物であり、例えば特開平3−7263号及び特開平9−221479号各号公報、欧州特許出願公開公報390654号及び779283号、並びに、米国特許公報5053409号及び5990113号等に記載の方法により、容易に合成することができ、当業者が容易に入手することができる化合物である。
本発明の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤は、例えば、被移植者に対する移植手術中および/または術前・術後において被移植者に投与し、好ましくは被移植者に移植された心臓に血流が回復する(虚血後再灌流)直前に投与する。上記医薬の投与経路は特に限定されず、経口的または非経口的に投与することができるが、一般的には、非経口的に血管内投与することが好適である。また、臓器提供者から移植用臓器を摘出する手術の前および/または術中に投与することは必須ではないが、臓器提供者に投与することを決して妨げるものではない。
経口投与のための剤形としては、顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤又は液剤等が挙げられる。また、非経口投与のための剤形としては、注射剤、坐剤、経皮剤等が挙げられる。
本発明の医薬の有効成分は、上記剤形中において、固体、もしくは液体の医薬用担体又は賦形剤、安定剤、潤滑剤、甘味剤、保存剤、懸濁化剤等の通常用いられる医薬用添加剤とともに含まれており、治療上又は予防上の有効成分の担体成分に対する含有割合は1重量%−90重量%の範囲が好ましい。
用いられる固体成分の例としては、乳糖、白陶土、ショ糖、結晶セルロース、コーンスターチ、タルク、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、レシチン、塩化ナトリウム等が挙げられる。液状担体の例としては、シロップ、グリセリン、落花生油、ポリビニルピロリドン、オリーブ油、エタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、水等が挙げられる。
有効成分として用いる本発明の医薬の投与量は、移植臓器の状態や大きさ、患者(移植者、非移植者)の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜各有効成分毎に決定すればよいが、上記一般式(I)で表される化合物を代表例とすると、通常の場合、成人一日あたり経口投与により0.01mg〜1000mg程度を投与することができる。このような投与量を1日あたり1〜数回に分けて投与するのが望ましい。
また、本発明の医薬の好ましい別の形態として保存液の形態を挙げることができる。この場合の有効成分の含有量は、移植臓器の状態や大きさ、患者(移植者、非移植者)の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜各有効成分毎に決定すればよいが、上記一般式(I)で表される化合物を代表例とすると、10−9〜10−4Mとすることが望ましい。添加物として、例えば、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水、クエン酸緩衝液などの生理的に許容される緩衝液や等張化液を用いることができる。また本発明によれば従来より移植用臓器の保存液として臨床的に用いられているユーロ・コリンズ液(最終調製液100ml中に下記の組成を含む:リン酸一水素カリウム740mg;リン酸二水素カリウム205mg;塩化カリウム112mg;炭酸水素ナトリウム84mg;およびブドウ糖3.5g)やUW液(例えば、「ビアスパン」として市販されている。最終調製液1000ml中に下記の組成を含む:ペンタフラクション50g;ラクトビオン酸35.83g;リン酸二水素カリウム3.4g;硫酸マグネシウム1.23g;ラフィノース17.83g;アデノシン1.34g;アロプリノール0.136g;還元型グルタチオン0.922g;水酸化カリウム,適量;水酸化ナトリウム,pH7.4に調整)などと併用することも可能である。さらにグリシン、α−ケトグルタミン酸、ヒドロキシエチルスターチなどを配合することもできる。上記有効成分の濃度は特に限定されないが、グリシン、α−ケトグルタミン酸の場合には、一般的に0.1〜10mM程度の範囲、好ましくは2mM程度であり、ヒドロキシエチルスターチの場合、一般的には3〜7.5%程度の範囲、好ましくは約5%程度である。
一般的には、摘出した移植用臓器を上記態様の保存液に浸漬し、好ましくは4℃程度で移植時まで保存すればよい。摘出した移植用臓器を初期洗浄操作に付した後に上記保存液に浸漬することが好ましいが、このような初期洗浄に上記態様の保存液を用いてもよい。また、移植の直前に最終的な洗浄を行う際にも上記態様の保存剤を用いることが可能である。洗浄液として上記保存液を用いる場合には、予め4℃程度に冷却しておくことが好ましい。
なお、以下の実施例で示した本発明化合物は、5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸 一水和物(以下、「MCC−135」と称することもある。)であり、特開平9−221479号公報の例1に記載の方法に従って製造したものを使用した。
ラットの心臓を摘出し、ランゲンドルフ法に従ってTyrode Buffer(in mM;NaCl 115,KCl 4.8,MgSO4・7H2O 1,CaCl 2・2H2O 2,KH2PO4 1.2,NaHCO3 25,glucose 10;pH7.4,37℃)で10分間灌流した。St.Thomas’ II cardioplegic solution(in mM; NaCl 110,KCl 16,CaCl2・2H2O 1.2,MgCl2・6H2O 16,NaHCO3 10;pH7.8,4℃)25mLを灌流後、心臓をランゲンドルフ装置から外し、St.Thomas’ II cardioplegic solution中にて10時間静置保存した。10時間の冷蔵保存後、心臓を再度ランゲンドルフ装置に装着した。Tyrode Bufferを再灌流し、左心室内にバルーンを挿入し、360 beats/minのペーシング下、左室収縮期圧(LVSP)、+dP/dt、−dP/dtを測定した。MCC−135群(薬剤投与群)では、心臓摘出後の全ての操作をMCC−135 10−5M存在下にて行った。フレッシュ群では、ランゲンドルフ装置からの心臓の脱着操作を省き、心臓摘出直後より左心室内にバルーンを挿入し、以降は他の群と同様に心機能を測定した。
(結果)
結果を図1、図2に示した。心臓をSt.Thomas’ II cardioplegic solutionにて10時間静置保存後、ランゲンドルフ装置に再装着し、Tyrode Bufferを再灌流した結果、薬剤非投与群のLVSP、+dP/dt及び−dP/dtはFresh群と比較して低下が見られた。薬剤投与群では、薬剤非投与群のような心機能低下は見られなかった。
上記の結果より、本発明化合物は心臓移植モデルにおいて心機能低下を抑制することが示された。
本出願が主張する優先権の基礎となる日本特許出願である特願2002−261835の明細書に記載の内容は全て、本明細書の開示の一部として本明細書中に引用により取り込むものとする。
Claims (31)
- R1の置換位置が5位である第1項に記載の移植臓器保護剤。
- nが2である第1項又は第2項に記載の移植臓器保護剤。
- R2が水素原子、C1−C3のアルキル基、又は、C1−C3のアルキル基、C1−C3のアルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる1又は2以上の置換基を有していても良いC7−C12のアラルキル基である第1項から第3項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- R2が水素原子又は1もしくは2以上のC1−C3のアルコキシ基で置換されていてもよいC7−C12のアラルキル基である第1項から第4項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- R2が水素原子である第1項から第5項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- R1が水素原子、C1−C6のアルキル基、C5−C6のシクロアルキル基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、又はフェニル基である第1項から第6項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- R1がC1−C3のアルキル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はフェニル基である第1項から第7項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- R1がメチル基又はプロピル基である第1項から第8項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- 有効成分が、下記化合物から選ばれる第1項に記載の移植臓器保護剤。
5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−トリフルオロメチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−フェニル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−クロロ−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−ブロモ−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−iso−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−シクロヘキシル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ホモピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−[4−(2,3,4−トリメトキシベンジル)−1−ピペラジニル]ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−[4−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−ピペラジニル]ベンゼンスルホン酸 - 有効成分が、下記化合物から選ばれる第10項に記載の移植臓器保護剤。
5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸 - 有効成分が、5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸
一水和物である第1項から第11項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。 - 移植臓器保護剤の形態が移植臓器の保存液の形態である第1項から第12項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- 移植臓器が心臓である第1項から第13項のいずれかに記載の移植臓器保護剤。
- R1の置換位置が5位である第15項に記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- nが2である第15項又は第16項に記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- R2が水素原子、C1−C3のアルキル基、又は、C1−C3のアルキル基、C1−C3のアルコキシ基及びハロゲン原子から選ばれる1又は2以上の置換基を有していても良いC7−C12のアラルキル基である第15項から第17項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- R2が水素原子又は1もしくは2以上のC1−C3のアルコキシ基で置換されていてもよいC7−C12のアラルキル基である第15項から第18項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- R2が水素原子である第15項から第19項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- R1が水素原子、C1−C6のアルキル基、C5−C6のシクロアルキル基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、又はフェニル基である第15項から第20項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- R1がC1−C3のアルキル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はフェニル基である第15項から第21項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- R1がメチル基又はプロピル基である第15項から第22項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- 有効成分が、下記化合物から選ばれる第15項に記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−トリフルオロメチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−フェニル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−クロロ−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−ブロモ−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−iso−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−シクロヘキシル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ホモピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−[4−(2,3,4−トリメトキシベンジル)−1−ピペラジニル]ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−[4−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−ピペラジニル]ベンゼンスルホン酸 - 有効成分が、下記化合物から選ばれる第24項に記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸;
5−n−プロピル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸 - 有効成分が、5−メチル−2−(1−ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸
一水和物である第15項から第25項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。 - 臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤の形態が血管内投与用製剤の形態である第15項から第26項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- 虚血後再灌流の直前に投与するための第15項から第27項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- 被移植者に投与するための第15項から第28項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- 臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤の形態が臓器の保存液の形態である第15項から第26項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
- 臓器が心臓である第15項から第30項のいずれかに記載の臓器移植後の虚血再灌流障害抑制剤。
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