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JPS636496B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS636496B2
JPS636496B2 JP20547284A JP20547284A JPS636496B2 JP S636496 B2 JPS636496 B2 JP S636496B2 JP 20547284 A JP20547284 A JP 20547284A JP 20547284 A JP20547284 A JP 20547284A JP S636496 B2 JPS636496 B2 JP S636496B2
Authority
JP
Japan
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manganous
permanganate
temperature
manganese dioxide
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20547284A
Other languages
English (en)
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JPS6090827A (ja
Inventor
Fuooton Meraazu Jefurii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EBAREDEII BATSUTERII CO Inc
Original Assignee
EBAREDEII BATSUTERII CO Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EBAREDEII BATSUTERII CO Inc filed Critical EBAREDEII BATSUTERII CO Inc
Publication of JPS6090827A publication Critical patent/JPS6090827A/ja
Publication of JPS636496B2 publication Critical patent/JPS636496B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/48Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
    • H01M4/50Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of manganese
    • H01M4/502Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of manganese for non-aqueous cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G45/00Compounds of manganese
    • C01G45/02Oxides; Hydroxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/70Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
    • C01P2002/72Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/70Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
    • C01P2002/74Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by peak-intensities or a ratio thereof only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/12Surface area
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/40Electric properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/80Compositional purity
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M6/00Primary cells; Manufacture thereof
    • H01M6/14Cells with non-aqueous electrolyte
    • H01M6/16Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は第一マンガン塩(すなわちMn+2)か
ら二酸化マンガンを製造するための改良法に関す
るものである。この方法は、少くとも1種の第一
マンガン塩を、アルカリ金属過マンガン酸塩と過
マンガン酸アンモニウムとから成るグループから
選ばれた少くとも1種の化合物と緊密に接触させ
る段階を含む。緊密に接触させられた物質は、電
気化学的に活性の二酸化マンガンを生じるために
2段階加熱スケジユールを受ける。
発明の背景 非水性電池中において正極活物質(減極剤)と
して二酸化マンガンを使用することは公知であ
る。二酸化マンガンの原料として使用されてきた
入手容易なマンガン化合物としては、塩化第一マ
ンガン、硫酸第一マンガン、炭酸第一マンガンな
どである。代表的には、これらの第一マンガン塩
は加熱分解されて二酸化マンガンを生じる。たと
えば、Advanced Inorganic Chemistry、F.A.コ
ツトンおよびG.ウイルキンソン、インターサイ
エンス−ジヨン ワイリ アンド サイズ刊
(1972年第3版)は、p.852において、二酸化マン
ガンは原則として六水和硝酸第一マンガンを空気
中において約530℃の温度で加熱することによつ
て製造されると述べている。しかしこのような方
法は、高結晶性ベーター形の二酸化マンガン、ま
たはパイロルース鉱の製造に導く。この物質はル
クランシエ型の水性バツテリに使用されるが、一
般に他の型の二酸化マンガンと同様に満足な結果
を生じない。
欧州特許第27076号は、完全ベーター型の二酸
化マンガンを形成するための四水和硝酸第一マン
ガンの熱分解法を開示している。さらに詳細に述
べれば、この方法は、Mn(NO32・4H2Oを150℃
で加熱し、このようにして得られた生成物をまず
温蒸留水で洗浄し、次に1%水酸化アンモニウム
溶液で洗浄し、次にこの物質を400℃〜450℃のオ
ーダの温度で乾燥する段階を含む。しかし、この
特許の方法を使用して作られた耐湿性二酸化マン
ガンがリチウム/非水性電池に使用されるとき、
この種の電池は21℃〜35℃の温度では商業的に有
効な効率を生じない。本発明者は、このように加
熱分解された硝酸第一マンガンのこれらの温度に
おける低性能の理由は、生成されたベーター型二
酸化マンガンが高度の結晶形を有するにあると考
える。
第一マンガン塩から電気化学的に有効な二酸化
マンガンを製造する他のアプローチも採用され
た。これらのアプローチの中でもつとも有効なも
ののうち、米国特許第4048027号に記載のような
方法がある。これは、六水和硝酸第一マンガンの
電解によつて無定形電解二酸化マンガン
(“EMD”)を生成するにある。一般にEMDは、
英国特許第1199426号および米国特許第4133856号
に記載されたようにその水分を低減するために熱
処理することができ、非水性電池用の望ましい電
気化学特性を有する。しかし、熱処理された
EMDでさえも、外周湿度に露出された際、1〜
3%の相対湿度の乾燥室内でも、水分を吸収する
ので、正極物質としてEMDを使用し容量を保持
するリチウムバツテリの組立ては困難である。業
界公知のように、MnO2中の水分はリチウムおよ
び/または非水性電解質と反応して、電池初高か
らのバルジングを生じる。
1981年12月31日付、米国特願第451877号の一部
継続出願である1983年3月24日付、米国特願第
476639号(ここに、この特願を引用として加え
る)は新規な形の二酸化マンガンとその製造方法
を開示している。この新規な二酸化マンガンは、
高度の無定形性と結合された低面積を有する。さ
らに詳しく述べれば、この種の二酸化マンガン
は、約15m2/g以下の表面積と、結晶性ベーター
型二酸化マンガン(I.C.サンプルNo.6)と比べた
場合に、d値3.12Åにおいて約30%以下、d値
2.41Åにおいて約80%以下、d値1.63Åにおいて
約65%以下、d値1.31Åにおいて約65%以下の相
対強さを示すX線回析図形を有する。このような
特性は、この型の二酸化マンガンが高い吸水抵抗
と高度の電気化学活性とを有する理由であると考
えられる。結晶性ベーター二酸化マンガン(I.C.
No.6)は、第1回二酸化マンガン会議議事録、
P.4、V1、クリーブランド、エレクトロケミカル
ソサエテイ刊の中でA.コザワとR.A.パワーと
によつて記述されたI.C.サンプルNo.6を指す。こ
の型の二酸化マンガンは本質的に、ASTMカー
ドNo.24−735に報告されたものと同一のX線回析
図形を発生する。
しかし、この特願の二酸化マンガンは望ましい
特性を有するけれども、このような二酸化マンガ
ンを生成するための記載の方法は、六水和硝酸第
一マンガン含有原料を使用する場合に限定され
る。六水和硝酸第一マンガンは当業界において公
知の手段によつて(たとえば、“二価金属の水和
硝酸塩”、D.Weigel、B.ImelikおよびM.Prettre、
Bull.Soc.Chemi.Fr.836(1964)参照)、商業的に
入手される材料から作られるが、この型の二酸化
マンガンおよび/またはこれと類似の特性を有す
る二酸化マンガンを広範な原料から製造すること
のできる方法を提供することが望ましい。また、
特願第476639号に記載の方法は、慎重にモニタさ
れなければグラムあたり約1.2平方メートルまた
はこれ以下の非常に低い表面積を有する二酸化マ
ンガンを製造する傾向がある。この低表面積は、
常温およびこれより低い温度、すなわち21℃およ
びこれ以下でのこの二酸化マンガンのパルス性能
に悪影響を及ぼすようである。生成される二酸化
マンガンの表面積を少し増大することにより、す
なわち約3.0平方メートル/グラム以上に増大す
ることにより、二酸化マンガンの吸水抵抗に大き
な悪影響を及ぼすことなく、パルス性能を許容水
準まで改良されることができるであろうと思われ
る。
従つて本発明の目的は、高度の無定形性と結合
された比較的低い表面積を有する二酸化マンガン
の製造方法において、広範な原料を使用すること
のできる方法を提供するにある。
本発明の他の目的は、高度の無定形性と結合さ
れた比較的低い表面積を有する二酸化マンガンの
製造方法において、この二酸化マンガンは常温の
非水性電池中で望ましいパルス特性を示す方法を
提供するにある。
前記の目的および追加目的は下記の実施例から
明白となろう。
発明の要約 本発明は、 (a) 少くとも1種の第一マンガン塩を、過マンガ
ン酸アンモニウムとアルカリ金属過マンガン酸
塩とから成るグループから選ばれた少くとも1
種の化合物とを緊密に接触させる段階と、 (b) 前記の(a)段階で相互に接触させられた第一マ
ンガン塩/過マンガン酸塩を酸素含有ガス中に
おいて120℃〜180℃の温度に、好ましくは約
150℃に、二酸化マンガン含有物質への第一マ
ンガン塩の実質完全転化が生じるまで加熱する
段階と、 (c) 前記の(b)段階で生成された物質を酸素含有ガ
ス中において、約210℃〜約300℃、好ましくは
約250℃の温度で、酸化物として存在するマン
ガンの少くとも約85%がMnO2として存在する
まで加熱する段階とを含む二酸化マンガン製造
方法に関するものである。
特定の形状の二酸化マンガンの水分吸収率はこ
の二酸化マンガンの表面積に関連すると思われ
る。しかしながら、常温(すなわち約21℃)また
はこれ以下で所望のパルス性能を得るためには、
一定最小限度の表面積が望ましいと思われる。本
発明の一部の実施態様は若干高い表面積(たとえ
ば、約50m2/gまで)を有する二酸化マンガンを
生じることもできるが、本発明の工程の好ましい
実施態様は約3m2/g〜15m2/gの表面積を有す
る二酸化マンガンを製造するにある。従つて本発
明の工程によつて作られた二酸化マンガンは、許
容されるパルス性能と共に所望の吸水抵抗を有す
るものと思われる。
さらに、高結晶構造を有する二酸化マンガンに
比して、より無秩序な構造を有する二酸化マンガ
ンはより高い電気化学特性を有することが理論づ
けられる。故に、本発明の方法によつて作られた
二酸化マンガンは比較的無定形の構造を有するの
で、電気化学電池に使用するのにきわめて好適で
あると考えられる。
この明細書において使用される用語“第一マン
ガン塩(manganous salt)”とは、+2価状態の
マンガンを含有する化合物を指す。本発明の方法
において使用される第一マンガン塩の代表例は、
硝酸第一マンガン、塩化第一マンガン、硫酸第一
マンガン、炭酸第一マンガン、およびその混合物
である。しかし塩化第一マンガンが使用されると
き、二酸化マンガン形成中に塩素ガスが放出され
るから注意しなければならない。第一マンガン塩
原料は、水和状態としまたは無水状態とすること
ができる。商業的入手性と得られる生成物特性の
望ましさとから好ましい第一マンガン塩原料は硝
酸第一マンガンの50%水溶液である。
使用されるアルカリ金属過マンガン酸塩の代表
例は、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸リチ
ウムおよび過マンガン酸ナトリウムである。過マ
ンガン酸アンモニウムを使用することもできる
が、この化合物の使用はその爆発特性の故に望ま
しくない。
アルカリ金属過マンガン酸塩および/または過
マンガン酸アンモニウムは、無水第一マンガン塩
に対する無水アルカリ金属過マンガン酸塩およ
び/または過マンガン酸アンモニウムの重量比ベ
ースで約1〜20重量%、好ましくは約5〜約10重
量%の量を第一マンガン塩原料に対して加えられ
る。
本発明の方法は代表的には下記のように実施さ
れる。第一マンガン塩原料は、摩砕、ローラ掛
け、混合など当業者に公知の任意手段によつて、
アルカリ金属過マンガン酸塩と緊密に接触させら
れる。(過マンガン酸アンモニウムはその爆発性
の故に、本発明のこの代表的実施例の説明の中に
は含まれない。しかしもしこの化合物を使用する
ことを望むなら、これはアルカリ金属過マンガン
酸塩と正確に同様に使用される)。六水和硝酸第
一マンガンが原料として使用されるときにこのよ
うな緊密な接触を成す好ましい方法は、六水和硝
酸第一マンガンを融解するに十分な温度、すなわ
ち約100℃の温度で、この化合物とアルカリ金属
過マンガン酸塩との混合物を加熱するにある。次
にこの混合物を冷却させて固体塊状を成し、この
塊を粉砕して、緊密に接触した硝酸第一マンガ
ン/アルカリ金属過マンガン酸物質を成す。この
融解は酸素含有ガス中において実施しなければな
らない。
本発明の工程の加熱段階は代表的には、閉鎖反
応器中において、反応器中の湿分を制御するよう
にして実施される。この反応器は、酸素または酸
素含有ガスをポンプ送入するような入口を備え
る。また反応器は、反応によつて放出されたガス
が脱出する脱気口を有しなければならない。また
この脱気手段には、空気または水蒸気の逆拡散を
防止するためにオイル充填型トラツプを使用しな
ければならない。
緊密に接触させられた第一マンガン塩/アルカ
リ金属過マンガン酸塩物質を反応器の中に配置
し、乾燥または湿潤酸素含有ガスの連続流を開始
する。この場合、用語“乾燥酸素含有ガス”と
は、反応器中に入る前に水中で泡立たせられなか
つたガスを意味する。逆に用語“湿潤酸素含有ガ
ス”とは、反応器の中に入る前に水中で泡立てら
れたガスを意味する。次に反応器を約120℃〜約
180℃、好ましくは約150℃に、好ましくは緩徐に
加熱する。このような加熱段階は約15〜30分間生
じるが、これより長い時間または短い時間を使用
することもできる。
所望の温度に達したとき、第一マンガン塩が二
酸化マンガン含有化合物に実質完全に転化するま
で反応系をこの温度範囲に保持する。この転化は
代表的には黒い塊の形成によつて表示される。代
表的には、このような温度は約1〜4時間、好ま
しくは約2時間、保持される。当業者には明白な
ように、この期間は、選ばれた温度、反応バツチ
サイズ、原料の組成およびその他の類似フアクタ
に依存している。この定温期間中に反応器の中に
送入される酸素含有ガスは湿潤ガスでも乾燥ガス
でもよい。
前述の第1加熱段階が終了したのちに、この段
階の反応生成物をさらに約210℃〜約300℃、好ま
しくは約250℃に加熱する。この第2温度上昇は、
単一工程として実施される場合、好ましくは約15
分〜約60分の時間で、最も好ましくは約20分の時
間で実施される。この第2加熱段階は湿潤または
乾燥酸素含有ガスの存在において生じることがで
きる。
この第2加熱段階の所望温度に達したとき、第
1加熱段階で生じた二酸化マンガン含有物質の中
に酸化物として存在するマンガンの少くとも約85
%がMnO2として存在するようにこの物質の特性
を変更するのに十分な時間、前記温度に反応を保
持する。代表的には、この時間は約1時間〜約4
時間、好ましくは約2時間とする。この高温保持
期間が長くなりすぎないように注意しなければな
らない。さもなければ、生成物が過度に結晶性と
なり、電気化学特性が望ましくなくなる。この第
2加熱段階中の二酸化マンガンの結晶性は、定期
的に生成二酸化マンガンの試料に対してX線回折
分析を実施することによつてモニタされる。次に
生成物を常温まで冷却させる。この冷却は好まし
くは、乾燥酸素含有ガス中で実施される。
生成された粗二酸化マンガンは、アルカリ金属
イオンを除去するために酸性溶液で洗浄されるこ
とが好ましい。もつとも好ましくは、本発明の第
一マンガン塩の多くの場合、このような洗浄に使
用される酸は、用いられた第一マンガン塩のアニ
オンに相当する。すなわち、原料として塩化第一
マンガンが用いられるときには、好ましくは塩酸
が使用され、硫酸第一マンガンが用いられるとき
には、硫酸が好ましく、また硝酸第一マンガンが
用いられるときには、硝酸が好ましい。炭酸第一
マンガンの場合には、塩酸、硝酸または硫酸を使
用することができる。この酸洗いは、好ましくは
約60℃〜約70℃の高温で実施される。酸洗いされ
た二酸化マンガンを水で洗浄し、次に約125℃〜
約150℃の温度で加熱することによつて乾燥する。
本発明の方法によつて生成された二酸化マンガ
ンは、常温における所望のパルス能を含めて所望
の電気化学特性を示す。また本発明の実施態様の
多くは15m2/g以下の表面積の二酸化マンガンを
製造する。故にこの二酸化マンガンは、リチウム
負極を有する非水性電池中にこれを挿入するまえ
に、ドライボツクス(約50ppm〜約100ppmの水
分含有)の中で操作するのでなく、乾燥室(約1
%乃至約3%の相対湿度を有する)の中で操作す
ることができる。
実施例 下記の実施例は本発明をさらに説明するための
ものであつて、いかなる意味でも本発明の主旨を
限定するものではない。
実施例 1 一定量の緊密に組合わされた六水和硝酸第一マ
ンガン/過マンガン酸カリウムを下記のようにし
て作つた。80重量%(19.24g)のMn(NO32
6H2Oと20重量%(3g)のKMnO4とを、2口
ゴムストツパを備えた500ml円錐形フラスコの中
に配置した。このフラスコの一方の口を酸素タン
クに接続し、他方の口はガス排出口を成す(これ
らの重量%は、無水Mn(NO32:KMnO4比に基
く)。六水和硝酸第一マンガンが融解するまで、
混合物を100℃で加熱する。融解した六水和硝酸
第一マンガン中にKMnO4はほとんど溶解せず、
そこで固化した塊体を冷却し、フラスコから除去
し、粉砕した。
この粉砕された混合物質を前記と同じフラスコ
組立体の中に入れた。このフラスコの温度を約20
分間で、常温から150℃まで上昇させる。この期
間中、乾燥酸素をタンクから直接にフラスコの中
に、約1立方フイート/時の流量で送入する。
温度が150℃に達したとき、この系をこの温度
に約2時間保持した。次に温度を約250℃まで半
時間で上昇させた。この全期間中(すなわち、
150℃での2時間保持と、次の250℃までの温度上
昇期間中)、乾燥酸素がタンクから直接にフラス
コの中に、約1立方フイート/時の流量で流入し
続けた。
フラスコの温度を250℃の温度に2時間保持し、
次に常温まで冷却させた。この期間中、反応器中
に乾燥酸素を連続的に送入した。
このようにして得られた粗二酸化マンガンを70
℃で、10%硝酸水溶液で洗浄し、過し、数回水
洗した。最終生成物を、16時間、約125℃〜約150
℃の温度で加熱することによつて乾燥させた。
元素分析の結果、この生成物は生成物全重量に
対して98.63重量%の二酸化マンガンであること
が示され、前記二酸化マンガンは分子式MnO2.00
を有していた。式MnOxにおいて、“x”は〔1
+過酸化%/100〕と定義され、“過酸化”とは4価の 形の全マンガン含有量と定義される。この生成物
の表面積はBET法によつて測定して、10.7m2
gと定量された。この方法は、J.Am.Chem.
Soc.、Vol.60、pp.309〜316(1938)においてS.ブ
ルナウアー、P.エメツトおよびE.テラーによつて
詳細に記述されている。
実施例 2 実施例1に使用した装置を用い、第一マンガン
塩として六水和硝酸第一マンガンを利用し、硝酸
第一マンガンと過マンガン酸カリウムとの重量比
を90:10としたこと以外は実施例1と同様の方法
を用いて、数グラムの二酸化マンガンを生成し
た。この生成物はその全重量に対して94.92重量
%の二酸化マンガンと定量され、この二酸化マン
ガンはMnO1.99を有していた。その表面積は6.70
平方メートル/グラムと定量された。
実施例 3 実施例1において使用される装置を用い、過マ
ンガン酸カリウムの代りに三水和過マンガン酸リ
チウムを用いたこと以外は実施例2と同様の方法
で数グラムの二酸化マンガンを生成した。六水和
硝酸第一マンガンと三水和過マンガン酸リチウム
との比率は、Mn(NO32:LiMnO4に基いて90:
10であつた。この生成物は、その全重量に対して
88.85重量%の二酸化マンガンを含有することが
定量された。前記二酸化マンガンは式MnO1.99
有する。表面積は3.15平方メートル/グラムと定
量された。
実施例 4 実施例1の装置を用い、六水和硝酸第一マンガ
ンと三水和過マンガン酸リチウムとの比率が95:
5(Mn(NO32:LiMnO4ベース)であること以
外は実施例3と同様の方法を用いて、数グラムの
六水和硝酸第一マンガンを処理した。生成物はそ
の全重量に対して93.36重量%の二酸化マンガン
を含有することが定量され、この二酸化マンガン
は式MnO1.99を有した。
実施例 5 8.25gのKMnO4と150mlの50%Mn(NO32とを
空気中、蒸発皿の中において、約130℃で酸化が
生じるまで加熱した。次に空気中で150℃で2時
間加熱し、つづいて250℃で2時間加熱した。
3.06%のカリウムを含有するMnO2を得て、こ
れを10%硝酸溶液で処理し、蒸留水で洗浄し、次
に110℃で一晩乾燥した。分析は、全重量に対し
て97.38%の二酸化マンガンを含有する生成物を
示した。この二酸化マンガンはMnO1.98の式を示
す。表面積は5.1平方メートル/グラムであつた。
X線分析は、米国特願第476639号に定義された無
定形度を有するパイロルース鉱図形を示した。
実施例 6 約40体積%の1・3−ジオキソランと、約30体
積%の1・2−ジメトキシエタンと、約30体積%
の3−メチル−2−オキサゾリドンおよび約0.2
%のジメチルイソキサゾールとから成り、1モ
ル/リツトルの溶媒LiCF3SO3を含有する非水性
電解質を満たした電池の中に、実施例1の物質を
導入した。電池の内容物は、負極としてのリチウ
ム40ミリグラムと、前記の電解質約1.5mlと、電
解質の一部を吸着した不織布ポリプロピレンセパ
レータと、86.2重量%のMnO2(実施例1と同様に
して生成されたもの)と、8.5重量%の黒鉛およ
び2.1重量%のアセチレンブラツクおよび3.2重量
%のポリテトラフルオロエチレン結合材から成る
正極合剤0.35gとを含んでいた。
21℃と35℃で、2ボルトカツトオフに達するま
でテストを実施した。連続放電のために30000オ
ームの負荷抵抗(0.1mA/cm2正極電流密度)を
使用し、またパルス放電のため3日に一度ずつ2
秒間、250オームの重量負荷を使用した。この
MnO2は、21℃で2ボルトカツトオフまで83.7%
の効率(1電子減少ベース)、35℃で94.0%の効
率を示した。本発明の方法によつて生成された二
酸化マンガンのパルス行動は、これらの温度にお
いて熱処理されたテツコーシヤEMDの示すもの
と略同等であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 少くとも1種の第一マンガン塩を、アル
    カリ金属過マンガン酸塩と過マンガン酸アンモ
    ニウムとから成るグループから選定された少く
    とも1種の化合物と緊密に接触させる段階と、 (b) 段階(a)において作られた緊密に接触された第
    一マンガン塩/過マンガン酸物質を、第一マン
    ガン塩が二酸化マンガン含有物質に実質完全に
    転化するまで、約120℃乃至約180℃の間の温度
    まで加熱する段階と、 (c) 段階(b)において生成された物質を、酸素含有
    ガス中において、酸化物として存在するマンガ
    ンの少くとも約90%がMnO2として存在するま
    で、約210℃乃至約300℃の温度範囲で加熱する
    段階とを含む二酸化マンガン製造法。 2 アルカリ金属過マンガン酸塩および/または
    過マンガン酸アンモニウムは、無水アルカリ金属
    過マンガン酸塩および/または過マンガン酸アン
    モニウムと無水第一マンガン塩との重量比ベース
    で、約1重量%乃至約20重量%の範囲の量を第一
    マンガン塩に対して接触させられる特許請求の範
    囲第1項の方法。 3 アルカリ金属過マンガン酸塩および/または
    過マンガン酸アンモニウムは、無水アルカリ金属
    過マンガン酸塩および/または過マンガン酸アン
    モニウムと無水第一マンガン塩との重量比ベース
    で、約5重量%乃至約10重量%の範囲の量を第一
    マンガン塩に対して接触させられる特許請求の範
    囲第2項の方法。 4 段階(b)の温度は約1時間乃至約4時間保持さ
    れる特許請求の範囲第1項の方法。 5 段階(c)の温度は約1時間乃至約4時間保持さ
    れる特許請求の範囲第4項の方法。 6 段階(b)の温度は約150℃であり、この温度は
    約2時間保持される特許請求の範囲第1項の方
    法。 7 段階(c)において温度が250℃に上昇され、こ
    の温度に約2時間保持される特許請求の範囲第6
    項の方法。 8 第一マンガン塩は、硝酸第一マンガン、塩化
    第一マンガン、硫酸第一マンガン、炭酸第一マン
    ガンおよびその混合物から成るグループから選ら
    ばれる特許請求の範囲第1項の方法。 9 第一マンガン塩は硝酸第一マンガンの50%水
    溶液である特許請求の範囲第8項の方法。 10 アルカリ金属過マンガン酸塩は過マンガン
    酸ナトリウム、過マンガン酸リチウム、過マンガ
    ン酸カリウムおよびその混合物から成るグループ
    から選らばれる特許請求の範囲第1項の方法。 11 第一マンガン塩は六水和硝酸第一マンガン
    であつて、前記a段階において、前記六水和硝酸
    第一マンガンを融解するに十分な温度でこの化合
    物と前記過マンガン酸塩とを加熱し、融解したマ
    ンガン物質を塊状に冷却させ、この塊体を粉砕す
    ることによつて、前記六水和硝酸第一マンガンを
    アルカリ金属過マンガン酸塩および/または過マ
    ンガン酸アンモニウムと緊密に接触させる特許請
    求の範囲第1項の方法。
JP20547284A 1983-09-30 1984-09-29 第一マンガン塩から二酸化マンガンを製造するための過マンガン酸法 Granted JPS6090827A (ja)

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