JPS6259151A

JPS6259151A - 押圧力の調整可能なワイパ装置

Info

Publication number: JPS6259151A
Application number: JP60196002A
Authority: JP
Inventors: Haruo Okuda; 晴雄奥田; Yukiho Murata; 行帆村田
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd; Ichikoh Industries Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd; Ichikoh Industries Ltd
Priority date: 1985-09-06
Filing date: 1985-09-06
Publication date: 1987-03-14
Also published as: GB2180442A; DE3630205A1; GB8621313D0; US4718139A; DE3630205C3; GB2180442B; DE3630205C2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の利用分野〕本発明は、ワイパブレードをガラス面に押圧する力を容
易に調節できるようにしたワイパ装置に関するものであ
る。

〔発明の背景〕

車輛のワイパ装置は一般に、ワイパブレードを支承した
ワイパアームをワイパシャフトに固着したアームヘッド
に対して回動可能に軸支するとともに、上記のワイパブ
レードがガラス面を押圧するごとくワイパアームに回動
力を付勢するコイルスプリングを設けて構成される。

上記のワイパ装置はワイパシャフトをモータによって往
復回動させ、該ワイパシャフトにアームヘッドを介して
取り付けられたワイパアームがワイパブレードを支承し
つつ往復回動する。この際、前記のコイルスプリングに
よってワイパブレードがガラス面に押圧される。

ところで、前記のワイパブレードをガラス面に押圧する
為のスプリングによる付勢力は、使用条件に応じて増減
される必要が有る。例えば風の強いときや高速走行する
時には、風圧によってワイパブレードをガラス面から浮
き上がらせる方向の力が働くので、スプリングによる押
圧力を強くしなければならない。

上記のように押圧力を調整するため、ワイパアーム上の
一定個所とアームヘッド上の一定個所との間に張り渡さ
れたコイルスプリングに対して。

その伸縮方向とほぼ垂直な方向に調整力を加える構造の
押圧力調整式ワイパ装置が公知である。また、上記の調
節を運転席から行えるように、前記の調整力を加える手
段を遠隔操作できる構造とした押圧力調整形のワイパ装
置も公知（特開昭５９−１６７３４９）である。

上記の公知発明の装置は、走行中においても運転席から
遠隔操作によって迅速かつ容易にワイパブレード押圧力
を調整できるという優れた実用的効果を奏する。しかし
、上記公知例の如く一定個所間に張り渡されたコイルス
プリングに対して。

その伸縮方向と直角な力を加える構造では、駆動手段の
作動ストロークに対してワイパブレード押圧力をリニア
に変化させることが困難である。

そこで本発明者らは、前記コイルスプリングの一端をワ
イパアームの一定個所に係着するとともに、その他端は
レバ一手段を介してアームヘッドに係着し、上記レバ一
手段を回動せしめてコイルスプリングによる付勢力のワ
イパアームに対する着力点を移動させて押圧力をリニア
に変化させる構造のワイパ装置を創作（以下、試案とい
う）した。

第５図乃至第７図を参照しつつ、上記試案の装置につい
て説明する。

第５図は、ワイパブレード１がガラス面に向けて押圧さ
れる力Ｐの一般的な説明図である。

２はワイパアーム、３はワイパ軸（図示せず）に固着さ
れたアームヘッドである。

アームヘッド３の一定点Ａと、ワイパアーム上の一定点
Ｂとの間にコイルスプリング５が張り渡されて上記Φ二
定点Ａ、Ｂを引きつける方向に付勢している。矢印Ｗは
バネ荷重を表わしている。

ワイパアーム２は枢支軸４によってアームヘッド３に枢
着されている。Ｌはワイパアーム２の腕の長さ、又はバ
ネ荷重Ｗの作用線と枢支軸４との間の距離である。この
状態におけるワイパブレード１の押圧力Ｐは、ｐ＝ｗτ となる。

第６図は前記試案を模式的に描いた説明図である。第５
図（ワイパブレードの一般的な構造）においてはコイル
スプリング５の一端をアームヘッド３上の一定点Ａに係
着したが、試案のワイパ装置（第６図）においてはレバ
ー６をレバー軸７によってアームヘッド３に軸着し、該
レバー６の自由端にコイルスプリング５の一端を係着す
る。

Ｘ□はコイルスプリング５の付勢力の作用線と枢支軸４
との間の距離である。この状態においてはワイパブレー
ド１の押圧力ｐ１は、１’ｈ＝’す≠ となる。

前記のレバー６を図の左回りに回動させると第７図のよ
うになり、コイルスプリング５の付勢力の作用線と枢支
軸４との間の距離がＸ、となる。

レバー６の回動に伴って、コイルスプリング５のバネ荷
重は僅かに変化するが、その変化量を零とみなすと、こ
の状態におけるワイパブレード１の押圧力ｐ、はｐ　！＝ｗザとなる。

上述の作用から明らかなように、試案のワイパ装置（第
６図、第７図）においてワイパブレード１の押圧力をｐ
、まで増加させようとすると、レバー６の自由端（コイ
ルスプリング５の係着点）を移動させて、枢支軸４から
寸法Ｘ、だけ離間させなければならない。このため、ワ
イパ部分の厚さ寸法Ｔを大きくしなければならないとい
う不具合を生じる。

〔発明の目的〕

本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、前記の試
案の装置の長所（コイルスプリングに無理な力を加えず
に、ワイパブレードの押圧力をリニアに増減せしめ得る
こと）を損うことなく改良して、ワイパ部分の厚さ寸法
を小さく構成し得る−６の自由端との間に取付荷重Ｗ′
で張り渡す。

そして、上記レバー６のレバー軸７と、ワイパアーム２
の枢支軸４と、ワイパアーム上の一定点Ｂとを一直線上
に揃えて配設する。この状態でレバー６に別設の駆動力
を与えなければ、コイルスプリング８′（実線で示す）
の作用線は枢支軸４を通り、このコイルスプリング８′
はワイパブレード１に対して押圧力を与えない。

従って、上記の如くレバー６に駆動力を与えない状態で
は、ワイパブレード１に対してはコイルスプリング８に
よる押圧力ｐ１′（第８図）のみが与えられる。

第９図に鎖線で示したように、レバーを６′位置に回動
させると、コイルスプリングは鎖線位置８′の如くにな
り、その作用線と枢支軸４との間の距離が　、／となる
。この状態で、ワイパブレード１がコイルスプリング８
′によって与えられる押圧力ｐｓ’は、ｐ、’＝ｗ’虹りどなる。

従って、この状態（レバーが６′位置）においてワイパ
ブレード１が与えられる押圧力はＰ工′＋Ｐ３’となり
、第９図に実線で示した状態よりもｐ３′だけ増加する
。

以上の作用から明らかなように本例のワイパ装置（第８
図、第９図）においては、常にワイパブレード１に最小
限Ｐｚ’の押圧力が与えられ、更にレバー６の回動に伴
ってコイルスプリング８′による押圧力Ｐｇ’が加えら
れ、しかも上記の押圧力Ｐ３′はレバー６の操作によっ
て任意に変化させることができる。

このように゛、コイルスプリング８′の作用線と枢支軸
４との間の距離ｘ３′に応じて変化する押圧力Ｐ３′が
、コイルスプリング８による常時押圧力ｐ工′に加えら
れるので、１３１寸法を小さくしても充分なワイパブレ
ード押圧力を得ることができる。

このため、ワイパ装置全体の厚さ寸法を小さくすること
ができる。

上述の原理に基づいて前記の目的を達成するため１本発
明に係る押圧力の調整可能なワイパ装置ワイパ装置を提
供しようとするものである。

〔発明の概要〕

次に、本発明の基本的な原理について、第８図及び第９
図を参照しつつ略述する。

従来技術におけるワイパ装置や、試案のワイパ装置にお
いては、いずれも一本のコイルスプリング５を設けてい
たが、本発明装置においては複数本のコイルスプリング
を設ける。以下は、その基本的原理の説明として２本の
コイルスプリング８゜８′を設けた場合について述べる
。

第８図に示すごとく、１本のコイルスプリング８はワイ
パアーム２上の定点Ｂとアームヘッド３上の定点Ａとの
間に取付荷重Ｗ′で張り渡し、該コイルスプリング８の
付勢力の作用線と枢支軸４との間の距離をｘ１′とする
。このコイルスプリング８によるワイパブレード１の押
圧力ｐユ′は、／＝＝Ｗ／　−１− りとなる。

一方、もう一つのコイルスプリング８′は、第９図の如
くワイパアーム２上の一定点Ｂと、レバは、ワイパブレ
ードを支承するワイパアームをアームヘッドに対して回
動可能に支承するとともに、上記のワイパブレードをガ
ラス面に押圧する方向にワイパアームを付勢するコイル
スプリングを設けたワイパ装置において、上記コイルス
プリングを複数個構成して、これら複数個のコイルスプ
リングそれぞれの一端をワイパアームの一定個所に係着
し、前記複数個のコイルスプリングの内の少なくとも一
本はその他端をアームヘッドの一定個所に係着し、前記
複数個のコイルスプリングの内の他の少なくとも一本は
レバーを介してアームヘッドに取りつけると共に、上記
レバーを回動させる駆動手段を設けたことを特徴とする
。

〔発明の実施例〕

次に、本発明の一実施例を第１図乃至第４図について説
明する。

第１図は本発明のワイパ装置の一実施例の底面図である
。第２図は第１図の■−■断面図、第３図は同じ＜ｎ−
ｍ断面図、第４図は同じ＜ＩＶ−ＩＶ断面図である。

９はワイパシャフトである。アームヘッド３′は上記ワ
イパシャフト９に固着しである。

上記アームヘッド３′に対して、枢支軸４によりワイパ
アーム２を枢支する。

第１図に示すように２本のコイルスプリング８゜８′を
設ける。

上記２本のコイルスプリング８，８′中の１本であるス
プリング８は、第３図に示すようにスプリングフック１
０を介してアームヘッド３′の一定点Ａに係着する。こ
の第３図に表わされている構成は前述の原理説明図第８
図に対応し、ワイパアーム２はスプリング８によって図
の左回り方向（ワイパブレードをガラス面に押圧する方
向）に。

常に一定圧力ｐ８′（第８図）を与えるように作用する
。

前記２本のコイルスプリング中の他の１本のスプリング
８′は、第２１ｉｉｉ！に示すようにスプリングフック
１０’を介してＬ字形レバー６に係着してあり、該り字
形レバー６はレバー軸７によってアームヘッド３′に軸
支しである。この第２図に表わされている構成は前述の
原理説明図第９図に対応し、コイルスプリング８′の係
着点Ｂ′と、ワイパアーム２の枢支軸４と、レバー軸７
とはほぼ一直線上に配設しである。このため、前記のス
プリングフック１０′は枢支軸４と干渉しないように屈
曲した形状に構成しである。

この第２図においては、Ｌ字形レバー６に対して別設の
駆動力を与えていない状態が表わされており（第９図に
おける実線図示部分に対応）、この状態ではコイルスプ
リング８′がワイパアーム２に対して回動力を付勢しな
い。この状態（第２図）から、Ｌ字形レバー６を図の左
回り方向に駆動すると、第９図について説明したように
押圧力Ｐ３’が発生する。

即ち、コイルスプリング８′が発生する押圧力は、Ｌ字
形レバー６の回動角に応じて、Ｏ””’Ｐａ’の間でほ
ぼリニアに変化する。

従って、コイルスプリング８と同８′との双方によった
発生する押圧力は、ｐ□′〜（ｐｔ’　＋　ｐｉ’）の
間でほぼリニアに変化する。

第１図及び第２図に示したＤは、前記り字形レバー６を
駆動して回動させる駆動手段である。

ネジ杆１２の一端には駆動ローラ１３を軸支して、Ｌ字
形レバー６に対向させてあり、該ネジ杆１２が図の右方
に移動すると上記の駆動ローラ１３がＬ字形レバー６を
左回りに回動せしめる構造である。

第１図のＩＶ−ＩＶ断面を描いた第４図に表わされてい
るように、ネジ杆１２の一部をＤカットし、スライド軸
受１４により軸心方向の摺動を許容して軸心回りの回転
を係止する。

雌ネジ孔を設けた受歯車１５を構成して前記のネジ杆１
２に螺合し、この受歯車１５を駆動する為のモータ１７
及び減速機１６を設ける。

受歯車１５が回転せしめられると、これに螺合したネジ
杆１２が図の左右方向にネジ送りされる。

以上のように構成した実施例（第１図〜第４図）におい
ては、モータ１７を操作してネジ杆１２を前。

後進させるとレバー６が往復回動してコイルスプリング
８′の作用線を変化させる（詳しくは、該スプリングの
付勢力の作用線と枢支軸４との間の距離を変化させる）
ことにより、該コイルスプリング８′に無理な力を加え
ることなくワイパブレードの押圧力をリニアに変化させ
、しかも、このスプリング８′による押圧力は、常時一
定の押圧力を生じるコイルスプリング８によって補助さ
れているため、コイルスプリング８′による付勢力を調
節する部材に掛かる荷重が小さく、装置全体の厚さ寸法
（第２図の寸法Ｔ’）を薄く構成することができる。

第１Ｏ図は前記と異なる実施例を示し、前記実施例にお
ける第２図に対応する断面図である。

前例におけると同一の図面参照番号を付したワイパアー
ム２．枢支軸４．レバー軸７．コイルスプリング８′、
及びスプリングフック１０′は前例におけると同様の構
成部材である。

前記実施例に比して異なるところは、レバー６′に当接
してこれを回動せしめる押しネジ１８を設けた点である
。本実施例によれば電動式の駆動手段りを設けていない
のでリモートコントロールは出来ないが、構成が簡単で
、小形、軽量、安価である。

〔発明の効果〕

以上詳述したように１本発明のワイパ装置を適用すると
、コイルスプリングに無理な力を加えることなくワイパ
ブレードの押圧力をリニアに増減させることができ、し
かもワイパ部分の厚さ寸法を小さく構成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明のワイパ装置の一実施例を示
し、第１図は底面図、第２図は第１図のｎ−ｎ断面図、
第３図は同じ＜ｎ−ｍ断面図、第４図は同じ＜ｒＶ−Ｉ
Ｖ断面図である。第５図はワイパブレードの押圧力に関する一般的な説明
図、第６図及び第７図は試案のワイパブレードの押圧力
の説明図、第８図及び第９図は本発明の基本的な原理の
説明図である。第１０図は前記と異なる実施例の説明図
である。１・・・ワイパブレード、２・・・ワイパアーム、３゜
３′・・・アームヘッド、４・・・枢支軸、６・・・レ
バー、７・・・レバー軸、８，８’、８’・・・コイル
スプリング、９・・・ワイパシャフト、１０．１０’・
・・スプリングフック、１２・・・ネジ杆、１３・・・
駆動ローラ、１４・・・スライド軸受、１５・・・受歯
車＋　１６・・・減速機、１７・・・モータ、Ｄ・・・
駆動手段。

Claims

【特許請求の範囲】

ワイパブレードを支承するワイパアームをアームヘッド
に対して回動可能に支承するとともに、上記のワイパブ
レードをガラス面に押圧する方向にワイパアームを付勢
するコイルスプリングを設けたワイパ装置において、上
記コイルスプリングを複数個構成して、これら複数個の
コイルスプリングそれぞれの一端をワイパアームの一定
個所に係着し、前記複数個のコイルスプリングの中の少
なくとも一本はその他端をアームヘッドの一定個所に係
着し、前記複数個のコイルスプリングの内の他の少なく
とも一本はレバーを介してアームヘッドに取りつけると
共に、上記レバーを回動させる駆動手段を設けたことを
特徴とする押圧力の調整可能なワイパ装置。