JPS5919942A - 拡散転写用感光材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、拡散転写用材料に関する。特に、銀錯塩拡散
転写用感光材料に関する。

銀錯塩拡散転写法（以下、ＤＴＲ法という）の原理は、
米国特許第２，３５２，０１４号明細書に記載されてお
り、周知である。

受像層に高コントラストおよび高鮮鋭度の転写銀像を生
成するためには、転写銀の生成を急速に行う必要がある
ことはよく知られている。

さらに高鮮鋭度の転写銀画像を得るための一般的な方法
は、ハレーション防止層を利用することである。ＤＴＲ
法のハロゲン化銀写真材料におけるハレーション防止層
にはカーボンブラックの如き黒色顔料が好ましく用いら
れることもよく知られている。それはカーボンブラック
の幼き黒色顔料が全ての波長域の光を吸収しうろこと、
ＤＴＲ法のハロゲン化銀写真材料では処理によって流出
、消色する必要性がないこと等ｉよっている。しかしな
がら、ハレーション防止層は、転写銀像のシャープネス
および解像力を改善する為には有効であるけれども、感
光度を著しく低くするという欠点を有している。さらに
は、画像再現ｔ１ケ性、即ち原稿にできる限り忠実な画
像、例えば数十ミクロン程度の線幅の罫線をそのままの
線幅の細線画像に再現するという特性、特に白地にポジ
像の罫線（黒線）と黒地にネガ像の罫線（白線）とが混
在する原稿のいずれの罫線も忠実に再現することは重要
なことである。

画像再現性は、特に感光材料がカメラワークによシ原稿
を撮影する程度の感光度を有すると極めて悪くなること
が認められる。

ハレーション防止層に基づく感光度の低下は、例えば米
国特許第４，１４４，０６４号明細書に記載されている
ように、ハレーション防止層とハロゲン化銀乳剤層との
間に二酸化チタンの如き白色顔料を含む層を設けること
によって大幅に改善される。

支持体上に・・レー／ヨン防止層および白色顔料層を順
に設け、その上にハロゲン化銀乳剤層を設けた拡散転写
用材料も知られている。しかし、そのような拡散転写用
材料は、感光度を余り低下せずにシャープネスおよび解
像力の優れた画像を再現するという利点を有しているが
、種々の欠点を有していることが判明してきた。

即ち、・・レーション防止層の黒色顔料は、単位面積当
りの量が少なく、多量の白色顔料層と積層したときに、
僅かの塗布不均一であってもノ・レーション防止層の塗
布ムラや塗布スジ故障として現われ易いことである。！
ｆ、た、黒色顔料が白色顔料層に一部拡散し、白色顔料
の隠ぺい力を低下させ、感光度を低下させたり、濃度ム
ラを生じたりすることがあり、再現性良く製造すること
か比較的困蛯なことである。さらにハレーション防止層
と白色顔料層とを乾燥する場合、乾燥エネルギーを多消
費するだけでなく、多量の熱で乾燥した白色顔料層は、
その上に設けられる親水性コロイド層、例えばハロゲン
化銀乳剤層の接着力が弱く々シ、塗布時の付着不良さえ
惹き起すことも明らかとなった。さらにまた、上述した
少なくとも１つの欠点が理由となって、得られた感光材
料と受像材料とを用いて拡散転写現像した際に、受像材
料上に転写不良のスジが発生することも明らかとなった
。

本発明の目的は、高感度、高シャーグネス、高解像力を
有し、前述した欠点を改良した拡散転写用感光材料を提
供することである。

前述した欠点は、従来のハレーション防止層の単位面積
当りの黒色顔料の量よりも相当に少ない量の黒色５顔料
を白色顔料層に混在させることによって解決されること
を見出した。そのような層は、白色顔料と有色顔料とを
含み、約０１〜約０．３の光学反射濃度を有するもので
ある。

従って、本発明は、白色顔料および有色顔料を含み、そ
の光学反射濃度が約０１〜約０３のハレーション防止層
を有する拡散転写用感光材料である。単一の該ハレーシ
ョン防止層は、従来のハレーション防止層に必要な有色
顔料量の１／　〜１／　　の量に減量することができ、
感］０　　　　１．００ 光度および・・レーション防止効果も実質的に低下せず
、しかも極めて均斎な濃度分布面の塗布物とすることが
できる。捷だ、単一の該ノ・レーション防止層は、繰返
し再現性良く製造することができ、さらにその上に設け
られる親水性コロイド層の付着性を改良し、層間接着力
の改良された拡散転写用感光材料が得られる。さらに、
得られた感光材料を用いて拡散転写現像した際にも、受
像材料上に発生する転写不良のスジは大幅に改良され、
良品質の画像を得ることができる。

本発明に用いられる白色顔料は、好ましくは二酸化チタ
ン（アナターゼ、ルチル型いずれでもよい）であるｏし
かし、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウムなど
の白色無機顔料も使用できる。白色無機顔料の使用量は
約５　ｇ／ｒｒｌ〜約２０９／ｍ”の範囲が好ましく、
平均粒子サイズは約０．０５〜約５ミクロンのものが好
ましい。

上記白色顔料と混合して用いられる有色顔料は、ハロゲ
ン化銀乳剤層の感光域に応じた吸収を持つ有色性の顔料
であればよく、好ましくはカーボンブラックの如き黒色
顔料である。有色顔料の使用Ｉｊ１°は、従来のハレー
ション防止層で用いる量より大幅に少なくて済むことは
既述した通りであるが、黒色顔料を用いた本発明のノ・
レーション防市層の場合には、白色顔料の種類や量によ
って多少異なるが、白色顔料１重量部に対して約０．（
ｌ　１〜約０．０００１重量部の割合で使用することが
できる。１平方メートル当りでは、約０．０００１〜約
０１グラムの範囲を目安にすることができ、感光度およ
び・・レーション防止効果の両面から光学反射濃度約０
．１〜約０．３になる量が簡単な実験により決定される
。

本発明のハレーション防止層は、後記の乳剤において例
示する如き親水性バインダーに分散されていることが好
ましい。親水性バインダーに対する顔料の比は、重量比
で約１〜約１０の範囲である。

本発明のハレーション防止層上には、ノ・ロゲン化銀乳
剤層が設けられるが、場合によシ中間層などが設けられ
ていてもよい。

感光乳剤を作成する為に有利に用いられる親水性バイン
ダーには、石灰処理ゼラチン、酸処理セラチン、ゼラチ
ン誘導体（例えば特公昭３８−４８５４号、同昭３９−
５５１４号、同昭４０−１２２３７号、同昭４２−２６
３７１５号、米国特許第２，５２５，７５３号、同第２
，５９４，２９３号、同第２．６１４，９２８号、同２
．７６３，６３９号、同第３，１１８，７６６号、同第
３Ｊ３２，９４５号、同３，１８６，８４６号、同第３
，３１２，５５３号、英国特許第８．６１，４１．４号
、同第］−，０３３，１８９号などに記載のゼラチン誘
導体）、アルブミン、カゼインナトの蛋白質、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど
のセルロース化合物、寒天、アルギン酸ソーダなどの天
然ポリマー、ポリビニルアルコール、ポ＋）−Ｎ−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリル
アミド壕りはこれらの誘導体、部分加水分解物などの合
成親水性バインダーなどがあシ、これらの親水性バイン
ダーを単独にまたはそれらを組合わせて用いることがで
きる。又、これらの親水１〈１ニバインダーは、ハレー
ション防止層、中間層、保護層（または剥離層）、バン
ク層あるいは受像層などの非感光性層を作成するのにも
有利に用いられる。

ハロゲン化銀乳剤層のバインダーは、硝酸銀に換算した
ノ・ロゲン化銀に対して、重量比で０３〜５、奸才しく
け０５〜３の範囲で用いられる。

ハロゲン化銀被覆率は、通常０．５〜約５ｇ／ｒｒｌの
範囲である。

ハロゲン化銀は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀あるいはこ
れらに沃化銀を組合せたもの等任意のものでありうる。

ハロゲン化銀乳剤は、青、緑、赤のスペクトル増感をす
ることもできる。それは、メロシアニン、シアニン色素
あるいはその他の増感色素でありうる。

更に、そのノ・ロゲン化銀乳剤は各種の増感剤で化学増
感することが出来る。例えば、硫黄増感剤（例えば）・
イボ、チオ尿素、不安定硫黄を含むゼラチンなど）、貴
金属増感剤（例えば塩化金、ロダン金、塩化白金酸アン
モニウム、硝酸銀、塩化銀、パラジウム塩、ロジウム塩
、イリジウム塩、ルチニウム塩など）、米国特許第２．
５１．８，６９８号などに記載のポリアルキレンポリア
ミン化合物、ドイツ特許第１，０２０，８６４号記載の
イミノ−アミノ−メタンスルフィン酸、還元増感剤（例
えば塩化第１錫など）などが有利に用いられる。

支持体の裏面に望ましく設けられるノくラン層は、感光
層側とのカールノくランスを保つに必要な量の親水性コ
ロイドを含む。その量は、感光層側の親水性コロイド総
量、白色無機顔料の量などに依存する○ 本発明による拡散転写用材料の構成要素中にはさらに各
種の添加剤を含有させることができる。

例えハ、ホルマリン、ムコクロル酸、クロム明ばん、ビ
ニルスルホン化合物、エホキ／化合物、エチレンイミン
化合物などの硬膜剤、メルカプト化合物、テトラアザイ
ンデンの如きカブリ防止剤ないしは安定剤、界面活性剤
としてサポニン、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、スルホ琥珀酸エステル塩、米国特許第２．６　ｏ　
ｏ、ｓ　３１　号記載のアルキルアリールスルホネート
のような陰イオン性化合物及び米国特許第３．１３３，
８１６号記載のような両性化合物など、その他にもワッ
クス、ポリオール化合物、高級脂肪酸のグリセライドあ
るいは高級アルコールエステルの如き浸潤剤、Ｎ−グア
ニルヒドラゾン系化合物、４級オニウム化合物、３級ア
ミン化合物の如きモルダント、ジアセチルセルロース、
スチレンーバーフルオロアルキレンソジウムマレエート
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体とＰ−ア
ミンベンゼンスルホン酸トの反応物のアルカリ塩の如き
帯電防止剤、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン
、コロイド状酸化珪素の如きマット剤、アクリル酸エス
テル、種々のラテックスの如き膜物性改良剤、スチレン
−マレイン酸共重合体、特公昭３６−２１５７４号の如
き増粘剤、酸化防止剤、現像主薬、ＰＨ調整剤等を使用
することができる。

複数の親水性コロイド層は、いくつかに分けて塗布する
こともでき、また同時重層塗布することもできる。塗布
方法は公知の方法いずれでもよく、制限されない。

拡散転写法に用いられる処理液は、アルカリ性物質、例
えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、第三燐酸ナトリウム等、ハロゲン化銀溶剤、例えば
チオ硫酸ナトリウム、チオチアン酸アンモニウム、環状
イミド化合物、チオサリチル酸等、保恒剤、例えば亜硫
酸ナトリウム等、濃稠剤、例えばヒドロキシエチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース等、カプリ防止剤
、例えば臭化カリウム、１−フェニル−５−メルカプト
テトラゾール等、現像変性剤、例えばポリオキシアルキ
レン化合物、オニウム化合物、現像主薬、例えばハイド
ロキノン、１−フェニル−３−ピラゾリドン等、アルカ
ノールアミン等を含むことができる。

しかし、この現像主薬を含む高アルカリ処理液中では現
像主薬が空気酸化を受けて失効する欠点を有しておシ、
従って現像主薬をＤＴＲ材料中、すなわちハロゲン化銀
乳剤層または／およびそれと水透過性関係にある親水性
コロイド層へ含有させる方法によりその欠点を大幅に回
避しうる。

このような現像主薬を含有する拡散転写材料では、通常
、現像主薬を全く、あるいは実質的に含まないアルカリ
活性液が用いられる。

アルカリ活性液を用いるＤＴＲ法は、特公昭３９−２７
５６８、同昭／１７−３０８５６、同昭５１−４３７７
８等の明細書を参照することができる。

以下に本発明を実施例によシ説明する。

実施例１ 下引加工した１００ミクロンのポリエチレンテレツクレ
ートフィルムの片側にカーボンブラック０．５．９７ｍ
“、ゼラチン３Ｆ！／ｒｒｌから基本的になるハレーシ
ョン防止層およびこのハレーション防止層の上に二酸化
チタン１０　ｇ　７ｍ　、ゼラチン３１／／ｍ”から基
本的になる層をスライドホッパ押出し塗布機により重層
塗布した。次いで、そのフィルム塗布物の裏面にゼラチ
ン８９／ｍ゛と々るようにバック層を塗布した。

さらに、二酸化チタンを含む層上に、塩化銀を主体とす
る直接ポジ用ハロゲン化銀乳剤およびゼラチン保護層と
を重層塗布して比較試料を製造した。比較試料と同じ支
持体上にカーボンブラック０．０２−　ｆ！　／ｍ’、
二酸化チタン１０１１７ｍ′およびゼラチン３ｇ／ｍ’
から基本的になるノ・レージジン防止層を設ける以外は
、比較試料と同様にしレージジン防止層の塗布スジが多
数発生し、濃度ムラも生じており、また乳剤層の付着性
不良により乳剤層の塗布面もムラを有していた。

さらに、通常のＤＴＲ法によシ処理した受像層には転写
不良の微小点ｆスジ状に発生した。それに対して、本発
明試料は、ハレーション防止層に塗布ムラ、塗布スジな
どの塗布異常は全く認められず、また、乳剤層の塗布面
も均斎で、現像処理によっても受像層には何ら異常は生
じず、感光度、シャープネス、解像力も比較試料と全く
変らず、良好な転写画像を得ることができた。

実施例２ ポリエチレン樹脂で両面を被覆した紙支持体を用いる以
外は、実施例１を繰返した。同様の結果が得られること
が確認された。

実施例３ 実施例２の紙支持体上にカーボンブラック０．００５１
１／ｍ’、二酸化チタン６、ｌｉ’／ｌｒ？、ゼラチン
２ｇ／ｍ’お［）：）ＩＪエチレングリコール０．２９
／ｌ＆を含ムノ＼レーション防止層を設ける以外は同様
にして本発明の試料を製造した。同様の結果が得られた
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　白色顔料および有色顔料を含み、約０．１〜
   約０．３の光学反射濃度のハレーション防止層を有する
   ことを特徴とする拡散転写用感光材料。