JPS5871154A - 自動車用天井内装材およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は軽量で熱変形性がなくしかも成形が容易な自動
車用天井内装材とそのｊＩ！！造方法に関するものであ
る。

従来から自動車の天井用内装材としては、段ボールを加
熱、加圧して成形したものや、変性ポリスチレン樹脂発
泡体の上下両面に変性ポリスチレンな貼着しこれを加熱
加圧して成形したものが知られているが、前者は安価で
ある利点を有するものの深絞りが出来ない欠点があり、
また、後者は深絞りは可能であるが、車内の１００＠Ｃ
近くの高温度に長時間放置されると変形するおそれがあ
り耐熱性の教養が特に必要とされていた。

本発明は上記欠点を解消せんとするもので、変性ポリス
チレン樹脂の発泡体の両面に予め変性ポリスチレン樹脂
を含浸せしめたポリエステル不織布を熱融着して板状の
三層構造の成形品を製造し、さらにこの−次成形品を加
熱することにより発泡体を二次発泡させて溶融状態とし
これを所定の雄雌型にて冷間加圧成形することにより、
耐熱性を改善すると同時に成形性を改良した天井内装材
を製造せんとするものである。

以下ｔこ本発明の寅施例を図面と共に説明する。

一般に変性ポリスチレン樹脂は、米国アムコア社から販
売され日本では積水化成品工柴株式会社又は日本スチレ
ンペパー株式会社より商品名ダイ苛 ラー　　販されているスチレンと無水マレイン酸。

メタクリル酸、アクリル酸等との共重合体を相称するが
、この変性ポリスチレン樹脂をポリエステル不織布に含
浸させるに際しては第１図ｔこ示したディッピング方法
又は第２図に示したラミネート方法を使用する。第１図
のディッピング方法では、トルエン、キシレン、テトラ
ヒドロフラン、塩素系溶剤等の各種溶剤に変性ポリスチ
レン樹脂をｊ〜２！ｆＭＮ％溶解した変性ポリスチレン
溶液１を水槽２中に用意すると共に、ロール吠に巻回さ
れたポリエステルを原料とする不縁布３をガイドローラ
４，５．６に通してこの不織布８を変性ポリスチレン溶
液１中に浸透させる。′ｆしてこれを乾燥室７中に搬入
してファンの回転により１００＠０〜２００”　Ｏの温
風を吹付けてその溶剤を蒸発させることにより変性ポリ
スチレン樹脂を不縁布３中に含浸させる。また、第２図
のライネート方法による場合には、押出機８から押出さ
れた薄い変性ポリスチレン樹脂シート９とポリエステル
不粋布３とを重合しこれを表面にテフロン樹脂加工した
一対のホットプレスロール１０，１０間に挟入して加熱
加圧した後ファン１１により空冷する。

このようにして変性ポリスチレン樹脂を繊維間に予め含
浸させたポリエステルの不織布３′をＶ、性ポリスチレ
ン樹脂に発泡剤を加えて押出成形することにより一次発
泡させた板状の発泡体の画面に熱融着する。即ち第３図
に示したように、押出成形機Ｕ中１こ＠泡剤を加えた変
性ポリスチレン樹脂を入れて加熱によりその変性ポリス
チレン樹脂を一次発泡させて板状の発泡体用を押出成形
すると同時に、前記のようにして変性ポリスチレン初詣
を予め含浸した不織布ａ　／　、　ａ　／をホットプレ
スロール１４，１４によって発泡体１３の両面に熱融着
させる。

このとき不縁布３／　、　ａ　／中に含浸されている変
性ポリスチレン樹脂ｉよ発泡体８表面の変性ポリスチレ
ン樹脂と融合し同一樹脂による完全一体的な接着状態が
得られる。・１５はこのようにして得られた板状の三層
の一次成形品１６を空冷し硬化させるファンを示す。

次にこの一次成形品１６を第を図に示したように電熱ヒ
ータを備えた加熱室１７内に搬入して１０Ｓ〜１ｔｔｏ
＠ｃの雰囲気により加熱して該−次成形品１６の不織布
によって被われた発泡体肋を二次発泡させ体積を膨張さ
せると共ｔこ溶融状態とする。このとき表面に接着され
ているポリエステルの不織布は普通少なくとも／ｌｒＯ
°Ｃ以上の耐熱性を備えているため変性ポリスチレン樹
脂が溶融する１００〜１ｔｉｏ”ｃの温度では変質なく
シート状形態が保持される。このようにして内部が柔軟
に溶融した一次成形品１６を所定の雄雌金型１８．１８
が取付られたプレス機１９にて加圧成形し、自動車の天
井面に沿う立体形に深絞り成形するものである。第３図
は前記のよう１こ加熱室１７内に搬入して一次成形品１
６を加熱するのに代えて、プレス機加に設定された一対
の平担な熱板２１．２１を１０Ｓ〜／グＯ＠Ｃに保ちそ
の熱板間に一次成形品１６を挟着することにより該−次
成形品１６を加熱するようにしたものを示し、この場合
には熱伝導体たる熱板２１．２１のほうが熱容量を大き
く一次成形品１６を所定温度に確実に加熱できる利点が
ある。なおその後のプレス機１９による加圧成形の際、
成形品周縁部の不要部分は切り落とされるが、その端材
は前記ディッピング法における溶剤中に溶解することに
より変性ポリスチレン樹脂を無駄なく再使用できるので
、端材を焼却処理する必要がなく公害防止上有効的であ
ると共に、経済的にも有益である。

このようにして得られた自動車用天井内装材は、発泡体
の表面にポリエステル不縁布が一体に貼着した複合材と
なるので衝撃に強く、また、自動車内の高温に長時間放
置されても天井がたれ下る等の変形がなく耐熱性が顕し
く改善された。

次表は従来の天井内装材（前述の変性ポリスチレン樹脂
発泡体の上下両面に変性ポリスチレンシートを貼着して
なるもの）と本発明に係る天井内装材との耐熱性を比較
するため、第６図に示した１０１０００Ｗ／！；００ｍ
の大きさの平板の周囲を普通の自動車天井のよう１こ止
着して水平に保持し、それをにＳ０Ｃの雰囲気で２３時
間放置した後７時間常温としこれを三回繰り返した場合
の■〜０の各点のたれ下り距離（πｍ）を表わしたもの
である。

このように本発明ではたれ下りが約半分近くにまで少な
くできたので、自動車天井面のデザインの型くずれ又は
しわの発生等が防止できるものである。

以上実施例（こついて説明したように本発明シこ係る自
動車用天井内装材の製造方法は、変性ポリスチレン樹脂
な不縁布に予め含浸せしめそれを一次発泡した変性ポリ
スチレン樹脂発泡体の両面に熱融着させるので、同一材
料による一体的な接着状態が得られ、複合材としての優
れた製品強度が達成される。またこのようにして両面に
融着された不縁布は、加熱により二次発泡し発泡体が半
溶融状態１こかったときの取扱いを容易ならしめる。そ
して雄雌型により加圧成形された際半溶融状態の発泡体
は上下面の不繊布間にて自由に流動し天井面に沿った所
期の深絞り形状もライ［なく成形されるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示したもので、第１図及び第２
図は樹脂含浸工程の説明用略図。第３図は熱融着工程の
説明用略図、第１図及び第５図は加圧成形工程の説明用
略図、第を図はたれ下り試験の測定位置を示した天井内
装材の平面図である。 １・・・・変性ポリスチレン溶液、３・・・・ポリエス
テル不織布、９・・・・変性ポリスチレン樹脂シート。 １０・・・・ホットプレスロール、１２・・・・押出成
形機。 １３・・・・発泡体、１４・・・・ホットプレスロール
、１６・・・・−次成形品、１７・・・・加熱室、１８
・・・・雄雌金型。 ２１・・・・熱板。 特許出願人　　トヨタ自動車工業株式会社特許出願人　
豊和繊維工業株式会社 ９−２９：

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　変性ポリスチレン樹脂の発泡体の両面に、変性ポ
   リスチレン樹脂を含浸したポリエステル不縁布を熱融着
   してなる自動車用天井内装材。 ２、　ポリエステルを原料とする不織布を変性ポリスチ
   レン樹脂を溶解したトルエン等の溶剤中にＩＭするか、
   又は、該不織布に変性ポリスチレン樹脂シートをホット
   プレスすることにより、該不織布中に変性ポリスチレン
   樹脂を予め含浸せしめ。 該不縁布な変性ポリスチレン樹１ｌｔｉｖこ発泡剤を加
   えて押出することにより一次発泡させた板状の発泡体の
   両面に熱融着することにより板状の一次成形品を製造し
   、さらにこの−次成形品を加熱することにより発泡体を
   二次発泡させて半溶融状態としこれを所定の雄雌型１こ
   て天井面ｔこ沿う立体形に加圧成形することを特徴とし
   た自動車用天井内装材の製造方決。