JPH0796792A - 成形敷設材およびその製造方法 - Google Patents
成形敷設材およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0796792A JPH0796792A JP26824793A JP26824793A JPH0796792A JP H0796792 A JPH0796792 A JP H0796792A JP 26824793 A JP26824793 A JP 26824793A JP 26824793 A JP26824793 A JP 26824793A JP H0796792 A JPH0796792 A JP H0796792A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- needle punched
- chloride resin
- resin sheet
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Passenger Equipment (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 汚れが付着しにくく、また付着した汚れを落
としやすいように表面に塩化ビニル樹脂シートを積層し
てなる自動車用成形敷設材と好適な製造方法。 【構成】 再生繊維を主体として低融点繊維を含むニー
ドルパンチ布に、シート押出機から押し出した塩化ビニ
ル樹脂シートを意匠を付与したうえで積層し、得られた
積層物を加熱後、冷型間に配してプレス成形する。
としやすいように表面に塩化ビニル樹脂シートを積層し
てなる自動車用成形敷設材と好適な製造方法。 【構成】 再生繊維を主体として低融点繊維を含むニー
ドルパンチ布に、シート押出機から押し出した塩化ビニ
ル樹脂シートを意匠を付与したうえで積層し、得られた
積層物を加熱後、冷型間に配してプレス成形する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のフロアパネル
上に敷設する敷設材に関し、特に営業用自動車に好適な
成形敷設材とその製造方法に関する。
上に敷設する敷設材に関し、特に営業用自動車に好適な
成形敷設材とその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の室内フロアの装飾用敷設
材として、フロアパネルの上にフロアカーペットを敷設
している。このフロアカーペットは、タフテッドカーペ
ットやニードルパンチカーペットであり、裏面に熱可塑
性樹脂の裏打ちを施すなどして加熱成形性を付与し、敷
設位置フロアパネルにそった形状に成形して敷設してい
る。このうち、特にタクシー等の営業用車両において
は、防汚性に考慮して一般車とは異なった構成の敷設材
を用いている。その一般的な構成は、軟質塩化ビニル樹
脂シートの非発泡シートと発泡シートを積層した塩化ビ
ニル樹脂積層物を真空成形によって、フロアパネルにそ
った形状に成形してなるものである。この塩化ビニル樹
脂積層物はタフテッドカーペットやニードルパンチカー
ペットのような繊維をもってなる敷設材と異なり、汚れ
が敷設材の中にしみこんでいくことがないので、汚れが
付着しにくく、また付着した汚れを洗い落とすことも容
易である。したがって、乗客の乗降が頻繁であり、敷設
材が汚れやすい状況下にあって、一定の美観を保って汚
れが付着しにくい（また付着しても汚れを落としやす
い）敷設材としてタクシー等の営業用車両に好適に用い
らている。ところで、営業用車両と一般の車両は、敷設
材は異なっていても成形形状（ボディパネル形状）は共
通である。しかしながら、一般車のカーペット材は、プ
レス成形に適した素材であって、営業用車両の塩化ビニ
ル樹脂積層物は真空成形に適した素材である。したがっ
て、同一形状に対して異なった生産ライン、（型）を用
いることが必要になり好ましくない。
材として、フロアパネルの上にフロアカーペットを敷設
している。このフロアカーペットは、タフテッドカーペ
ットやニードルパンチカーペットであり、裏面に熱可塑
性樹脂の裏打ちを施すなどして加熱成形性を付与し、敷
設位置フロアパネルにそった形状に成形して敷設してい
る。このうち、特にタクシー等の営業用車両において
は、防汚性に考慮して一般車とは異なった構成の敷設材
を用いている。その一般的な構成は、軟質塩化ビニル樹
脂シートの非発泡シートと発泡シートを積層した塩化ビ
ニル樹脂積層物を真空成形によって、フロアパネルにそ
った形状に成形してなるものである。この塩化ビニル樹
脂積層物はタフテッドカーペットやニードルパンチカー
ペットのような繊維をもってなる敷設材と異なり、汚れ
が敷設材の中にしみこんでいくことがないので、汚れが
付着しにくく、また付着した汚れを洗い落とすことも容
易である。したがって、乗客の乗降が頻繁であり、敷設
材が汚れやすい状況下にあって、一定の美観を保って汚
れが付着しにくい（また付着しても汚れを落としやす
い）敷設材としてタクシー等の営業用車両に好適に用い
らている。ところで、営業用車両と一般の車両は、敷設
材は異なっていても成形形状（ボディパネル形状）は共
通である。しかしながら、一般車のカーペット材は、プ
レス成形に適した素材であって、営業用車両の塩化ビニ
ル樹脂積層物は真空成形に適した素材である。したがっ
て、同一形状に対して異なった生産ライン、（型）を用
いることが必要になり好ましくない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題に
かんがみ、営業用車両の汚れが付着しにくく、また付着
した汚れが落としやすい敷設材であって、一般車と同じ
プレス成形型によって製造できる構成と製造方法を提供
する。
かんがみ、営業用車両の汚れが付着しにくく、また付着
した汚れが落としやすい敷設材であって、一般車と同じ
プレス成形型によって製造できる構成と製造方法を提供
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための本
発明の手段は、シート押出機によって押し出され直後に
表面に意匠を付与してなる塩化ビニル樹脂シートと、軟
化状態にある塩化ビニル樹脂シートの裏面に毛羽が入り
込むことで積層された再生繊維を主体とし内部に低融点
熱可塑性繊維ないしはラテックスを含むニードルパンチ
布の積層物を、加熱して冷型間に配しプレス成形して得
られる成形敷設材およびその製造方法による。
発明の手段は、シート押出機によって押し出され直後に
表面に意匠を付与してなる塩化ビニル樹脂シートと、軟
化状態にある塩化ビニル樹脂シートの裏面に毛羽が入り
込むことで積層された再生繊維を主体とし内部に低融点
熱可塑性繊維ないしはラテックスを含むニードルパンチ
布の積層物を、加熱して冷型間に配しプレス成形して得
られる成形敷設材およびその製造方法による。
【０００５】
【作用】本発明では、敷設材のニードルパンチ布に熱可
塑性低融点繊維ないしはラテックスを混入しており加熱
を受けた場合に熱可塑性樹脂成分が溶融して繊維間を結
合し、成形を受けた後、固化して付形形状を保持する作
用があるので、プレス成形に適している。シート押出し
した軟質塩化ビニル樹脂シートに表面に意匠を付与した
上で冷却固化する以前に、前記ニードルパンチ布を裏面
に積層することにより一工程で、接着剤を用いずに装飾
をほどこした塩化ビニル樹脂シートをニードルパンチ布
に積層することができる。得られた敷設材は一定の意匠
性があって、しかも表面は塩化ビニル樹脂シートに保護
されて汚れがつきにくい。
塑性低融点繊維ないしはラテックスを混入しており加熱
を受けた場合に熱可塑性樹脂成分が溶融して繊維間を結
合し、成形を受けた後、固化して付形形状を保持する作
用があるので、プレス成形に適している。シート押出し
した軟質塩化ビニル樹脂シートに表面に意匠を付与した
上で冷却固化する以前に、前記ニードルパンチ布を裏面
に積層することにより一工程で、接着剤を用いずに装飾
をほどこした塩化ビニル樹脂シートをニードルパンチ布
に積層することができる。得られた敷設材は一定の意匠
性があって、しかも表面は塩化ビニル樹脂シートに保護
されて汚れがつきにくい。
【０００６】
【実施例】以下に図１にもとづき、好適な一実施例を示
す。Ｔダイをそなえた一般的なシート押出機１によっ
て、厚さ０．５ｍｍの軟質塩化ビニル樹脂シート２を押
し出す。シートは押し出されて直後に表面に意匠を付与
される。この意匠を付与する方法として２つの方法が好
ましく、一つにはエンボスロールによる紋付け（不図
示）であり、他にはあらかじめ模様を付与してある透明
ないし不透明フィルム４をラミネートする方法（図１）
である。この場合フィルムをＴダイから押し出された直
後のシートに重ねて冷却ロール３間に供給し接着剤を用
いることなく貼着する。ニードルパンチ布５は雑綿な
ど、綿を主体とした再生繊維塊７０ｗｔ％中に、融点１
５０℃の低融点変成ポリエステル繊維３０ｗｔ％を均一
に混繊し、カーディングによって形成したウェブに対し
て上下方向からニードリングをおこない繊維をつきかた
めて得られる、厚さ３．０ｍｍのプレーン調ニードルパ
ンチ不織布である。あるいは、ポリエステル、ポリプロ
ピレンなどの回収繊維中にＳＢＲラテックスを固形分で
１５０ｇ／ｍ2 含浸、乾燥させてなる不織布も好まし
い。この不織布の表面には多少の毛羽立ちがあることが
好ましい。得られた不織布はロール５に巻き取って、後
工程におくる。前記の表面に意匠を付与したシートが完
全に冷却固化する以前にニードルパンチ布５を供給し裏
面に積層する。ニードルパンチ布の表面の毛羽が塩化ビ
ニル樹脂シートの裏面（意匠を付与してない面）に入り
込んで貼着され、積層物６が得られる。得られた積層物
は引取ロール７によって次の成形工程に送られる。積層
工程で得られた積層物を連続的にあるいは適当な長さに
裁断してプレス成形する。この成形に先立って、積層物
は予備加熱して積層されたニードルパンチ布中の熱可塑
性樹脂成分を微弱な溶融状態におき、また塩化ビニル樹
脂シートも軟化状態におく。予備加熱した積層物は噛合
する一対の型８間に配してプレス成形する。この型は冷
型であり積層物中の溶融成分や軟化成分は型で冷却され
固化し、成形した敷設材９が得られる。
す。Ｔダイをそなえた一般的なシート押出機１によっ
て、厚さ０．５ｍｍの軟質塩化ビニル樹脂シート２を押
し出す。シートは押し出されて直後に表面に意匠を付与
される。この意匠を付与する方法として２つの方法が好
ましく、一つにはエンボスロールによる紋付け（不図
示）であり、他にはあらかじめ模様を付与してある透明
ないし不透明フィルム４をラミネートする方法（図１）
である。この場合フィルムをＴダイから押し出された直
後のシートに重ねて冷却ロール３間に供給し接着剤を用
いることなく貼着する。ニードルパンチ布５は雑綿な
ど、綿を主体とした再生繊維塊７０ｗｔ％中に、融点１
５０℃の低融点変成ポリエステル繊維３０ｗｔ％を均一
に混繊し、カーディングによって形成したウェブに対し
て上下方向からニードリングをおこない繊維をつきかた
めて得られる、厚さ３．０ｍｍのプレーン調ニードルパ
ンチ不織布である。あるいは、ポリエステル、ポリプロ
ピレンなどの回収繊維中にＳＢＲラテックスを固形分で
１５０ｇ／ｍ2 含浸、乾燥させてなる不織布も好まし
い。この不織布の表面には多少の毛羽立ちがあることが
好ましい。得られた不織布はロール５に巻き取って、後
工程におくる。前記の表面に意匠を付与したシートが完
全に冷却固化する以前にニードルパンチ布５を供給し裏
面に積層する。ニードルパンチ布の表面の毛羽が塩化ビ
ニル樹脂シートの裏面（意匠を付与してない面）に入り
込んで貼着され、積層物６が得られる。得られた積層物
は引取ロール７によって次の成形工程に送られる。積層
工程で得られた積層物を連続的にあるいは適当な長さに
裁断してプレス成形する。この成形に先立って、積層物
は予備加熱して積層されたニードルパンチ布中の熱可塑
性樹脂成分を微弱な溶融状態におき、また塩化ビニル樹
脂シートも軟化状態におく。予備加熱した積層物は噛合
する一対の型８間に配してプレス成形する。この型は冷
型であり積層物中の溶融成分や軟化成分は型で冷却され
固化し、成形した敷設材９が得られる。
【０００７】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な工程で接着材を
用いることなく、所要の敷設材を得ることができる。得
られた敷設材は汚れがつきにくく、また汚れを落としや
すいものとなり、特に営業用自動車の敷設材として好適
である。
用いることなく、所要の敷設材を得ることができる。得
られた敷設材は汚れがつきにくく、また汚れを落としや
すいものとなり、特に営業用自動車の敷設材として好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ニードルパンチ布と塩化ビニル樹脂シートの
積層工程および積層物の成形工程を示す模式図
積層工程および積層物の成形工程を示す模式図
１・・・押出機（Ｔダイ） ２・・・塩化ビニル樹脂シート ３・・・冷却ロール ４・・・フィルム ５・・・ニードルパンチ布 ６・・・積層物 ７・・・引取ロール ８・・・成形型 ９・・・成形した敷設材
Claims (1)
- 【請求項１】 シート押出機によって押し出され直後に
表面に意匠を付与してなる塩化ビニル樹脂シートと、軟
化状態にある塩化ビニル樹脂シートの裏面に毛羽が入り
込むことで積層された再生繊維を主体とし内部に低融点
熱可塑性繊維ないしはラテックスを含むニードルパンチ
布の積層物を、加熱して冷型間に配しプレス成形して得
られることを特徴とする成形敷設材およびその製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26824793A JPH0796792A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 成形敷設材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26824793A JPH0796792A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 成形敷設材およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0796792A true JPH0796792A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17455939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26824793A Pending JPH0796792A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 成形敷設材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0796792A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020061028A (ko) * | 2001-01-12 | 2002-07-22 | 한국펠저 주식회사 | 자동차용 일체형 바닥시트 및 그 제조장치 |
| KR100361262B1 (ko) * | 2000-06-22 | 2002-11-18 | 삼우기업 주식회사 | 자동차 엔진후드용 패드 |
| KR100450531B1 (ko) * | 2002-06-03 | 2004-09-30 | 에스케이케미칼주식회사 | 자동차용 엔진후드 성형기재 및 그 제조방법 |
| JP2008006039A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Dynic Corp | カーペット |
| JP2013542865A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-11-28 | シャンハイ イ シン インダストリー カンパニー リミテッド | フレキシブル板材の製造及び加工方法 |
| CN113478867A (zh) * | 2021-08-06 | 2021-10-08 | 安徽纳赫智能科技有限公司 | 一种多工位冲压加工机构 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP26824793A patent/JPH0796792A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100361262B1 (ko) * | 2000-06-22 | 2002-11-18 | 삼우기업 주식회사 | 자동차 엔진후드용 패드 |
| KR20020061028A (ko) * | 2001-01-12 | 2002-07-22 | 한국펠저 주식회사 | 자동차용 일체형 바닥시트 및 그 제조장치 |
| KR100450531B1 (ko) * | 2002-06-03 | 2004-09-30 | 에스케이케미칼주식회사 | 자동차용 엔진후드 성형기재 및 그 제조방법 |
| JP2008006039A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Dynic Corp | カーペット |
| JP2013542865A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-11-28 | シャンハイ イ シン インダストリー カンパニー リミテッド | フレキシブル板材の製造及び加工方法 |
| CN113478867A (zh) * | 2021-08-06 | 2021-10-08 | 安徽纳赫智能科技有限公司 | 一种多工位冲压加工机构 |
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