JPH1195023A - カラーフイルター及びその製造方法 - Google Patents
カラーフイルター及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH1195023A JPH1195023A JP25352597A JP25352597A JPH1195023A JP H1195023 A JPH1195023 A JP H1195023A JP 25352597 A JP25352597 A JP 25352597A JP 25352597 A JP25352597 A JP 25352597A JP H1195023 A JPH1195023 A JP H1195023A
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- JP
- Japan
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- group
- color
- general formula
- color filter
- coupler
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- Pending
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- Optical Filters (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性及び分光特性に優れ、かつ複雑な工程
を必要とせず、量産適性があるカラーフィルターの製造
方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に、各々シアンカプラー、マゼ
ンタカプラー、イエロカプラーのいずれかを少なくとも
一種含有し、異なる感色性をもつ少なくとも3つのハロ
ゲン化銀乳剤層を有する感光材料をパターン露光し、発
色現像処理、脱銀処理してピクセルパターを有するカラ
ーフィルターを製造する方法において、特定のシアンカ
プラーを有し、さらに特定の化合物を有することを特徴
とするカラーフィルターの製造方法。
を必要とせず、量産適性があるカラーフィルターの製造
方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に、各々シアンカプラー、マゼ
ンタカプラー、イエロカプラーのいずれかを少なくとも
一種含有し、異なる感色性をもつ少なくとも3つのハロ
ゲン化銀乳剤層を有する感光材料をパターン露光し、発
色現像処理、脱銀処理してピクセルパターを有するカラ
ーフィルターを製造する方法において、特定のシアンカ
プラーを有し、さらに特定の化合物を有することを特徴
とするカラーフィルターの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルター
及びその製造方法に関するものである。特に耐熱性の優
れたカラーフィルターを簡易に作成する方法に関する。
及びその製造方法に関するものである。特に耐熱性の優
れたカラーフィルターを簡易に作成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターはブラウン管表示用カ
ラーフェイスプレート、複写用光電変換素子プレート、
単管式カラーテレビ用フィルター、液晶を用いたフラッ
トパネルディスプレー、カラー固体撮像素子等に用いら
れている。通常用いられるカラーフィルターは、赤色、
緑色及び青色の三原色が規則的に、配列して構成される
が必要に応じて4色あるいはそれ以外の色相からなるも
のもある。たとえば撮像管用カラーフィルターや液晶表
示装置用カラーフィルターでは、種々の目的で黒色のパ
ターン(ブラックマトリクス)が必要とされる。赤色、
緑色、青色の具体的な配列法にはモザイク、ストライ
プ、デルタ配列などがあり必要に応じて選択できる。
ラーフェイスプレート、複写用光電変換素子プレート、
単管式カラーテレビ用フィルター、液晶を用いたフラッ
トパネルディスプレー、カラー固体撮像素子等に用いら
れている。通常用いられるカラーフィルターは、赤色、
緑色及び青色の三原色が規則的に、配列して構成される
が必要に応じて4色あるいはそれ以外の色相からなるも
のもある。たとえば撮像管用カラーフィルターや液晶表
示装置用カラーフィルターでは、種々の目的で黒色のパ
ターン(ブラックマトリクス)が必要とされる。赤色、
緑色、青色の具体的な配列法にはモザイク、ストライ
プ、デルタ配列などがあり必要に応じて選択できる。
【0003】従来からも知られているカラーフィルター
の製造方法としては、蒸着法、先着法、印刷法、顔料分
散法、電着法、レジスト電着転写法等がある。しかしな
がら、これらの方法で得られたカラーフィルターは、複
雑な製造工程を必要としたり、ピンホールや傷が生じや
すい、歩留まりが悪い、精度が出ない等の欠点を持って
いる。
の製造方法としては、蒸着法、先着法、印刷法、顔料分
散法、電着法、レジスト電着転写法等がある。しかしな
がら、これらの方法で得られたカラーフィルターは、複
雑な製造工程を必要としたり、ピンホールや傷が生じや
すい、歩留まりが悪い、精度が出ない等の欠点を持って
いる。
【0004】これらの欠点を解消するため、ハロゲン化
銀カラー感光材料を用いた外型現像法(例えば特開昭5
5−6342号)および内型現像法(例えば特開昭62
−148952号、同62−71950号)によるカラ
ーフィルターの製造方法が検討された。
銀カラー感光材料を用いた外型現像法(例えば特開昭5
5−6342号)および内型現像法(例えば特開昭62
−148952号、同62−71950号)によるカラ
ーフィルターの製造方法が検討された。
【0005】れらの方法で作成されるカラーフィルター
は例えばカラー液晶表示装置等に用いる場合に、一般に
透明電極の蒸着、配向膜の塗設等の後工程において15
0度以上の温度になることが余儀なくされ、多くの場
合、色素が堅牢であることが必要とされる。
は例えばカラー液晶表示装置等に用いる場合に、一般に
透明電極の蒸着、配向膜の塗設等の後工程において15
0度以上の温度になることが余儀なくされ、多くの場
合、色素が堅牢であることが必要とされる。
【0006】このような特性を持つ色素を生成する事が
可能なシアンカプラーが特開平7−294714号等に
記載されている。しかしながら、このようなカプラーを
用いた場合でも、発色部の色素の堅牢性は強いが、未発
色部において高温加熱後にカプラーに起因する着色(ス
テイン)が発生することが判明した。この着色は各ピク
セルの色純度を落とし、表示装置として再現できる色相
の範囲を狭くする。このようなカプラーはその分光特性
から通常カラーフィルターの青発色部に用いられる。従
って未発色部の着色は赤発色部や緑発色部に影響する
が、この着色が黄〜マゼンタの色相であるため、特に緑
発色部の色純度が低下する。以上の現象を防止するため
に、この着色の発生を押さえることが望まれていた。
可能なシアンカプラーが特開平7−294714号等に
記載されている。しかしながら、このようなカプラーを
用いた場合でも、発色部の色素の堅牢性は強いが、未発
色部において高温加熱後にカプラーに起因する着色(ス
テイン)が発生することが判明した。この着色は各ピク
セルの色純度を落とし、表示装置として再現できる色相
の範囲を狭くする。このようなカプラーはその分光特性
から通常カラーフィルターの青発色部に用いられる。従
って未発色部の着色は赤発色部や緑発色部に影響する
が、この着色が黄〜マゼンタの色相であるため、特に緑
発色部の色純度が低下する。以上の現象を防止するため
に、この着色の発生を押さえることが望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第一の
目的は、複雑な製造工程を必要としないカラーフィルタ
ーの製造方法を提供することである。第二の目的は、高
温加熱後に発色部の色素が堅牢であり、しかも未発色部
では不要な着色が生じないカラーフィルターの製造方法を提供す
ることである。
目的は、複雑な製造工程を必要としないカラーフィルタ
ーの製造方法を提供することである。第二の目的は、高
温加熱後に発色部の色素が堅牢であり、しかも未発色部
では不要な着色が生じないカラーフィルターの製造方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
発明により達成された。 1. 支持体上に、各々シアンカプラー、マゼンタカプ
ラー、イエローカプラーのいずれかを少なくとも一種含
有し、少なくとも3つの互いに異なる波長に感光性を有
するハロゲン化銀乳剤層を有する感光材料をパターン露
光し、発色現像処理、脱銀処理してピクセルパターンを
有するカラーフィルターを製造する方法において、該シ
アンカプラーとして下記一般式(1)で表される化合物
を少なくとも一種含有し、さらに下記一般式(2)及び
/又は一般式(3)で表される化合物を少なくとも一種
含有することを特徴とするカラーフィルターの製造方
法。 一般式(1)
発明により達成された。 1. 支持体上に、各々シアンカプラー、マゼンタカプ
ラー、イエローカプラーのいずれかを少なくとも一種含
有し、少なくとも3つの互いに異なる波長に感光性を有
するハロゲン化銀乳剤層を有する感光材料をパターン露
光し、発色現像処理、脱銀処理してピクセルパターンを
有するカラーフィルターを製造する方法において、該シ
アンカプラーとして下記一般式(1)で表される化合物
を少なくとも一種含有し、さらに下記一般式(2)及び
/又は一般式(3)で表される化合物を少なくとも一種
含有することを特徴とするカラーフィルターの製造方
法。 一般式(1)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1 は置換もしくは無置換の脂肪
族、芳香族、複素環基もしくはアミノ基を表し、Wは5
ないし6員環を形成する少なくとも1個のヘテロ原子を
含む非金属原子群を表し、Zは水素原子、ハロゲン原子
もしくはカップリング離脱基を表す。) 一般式(2)
族、芳香族、複素環基もしくはアミノ基を表し、Wは5
ないし6員環を形成する少なくとも1個のヘテロ原子を
含む非金属原子群を表し、Zは水素原子、ハロゲン原子
もしくはカップリング離脱基を表す。) 一般式(2)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ脂
肪族基又はアリール基を表す。ここでR2 、R3 及びR
4 の少なくとも2つの基が互いに結合して5ないし6員
環を形成していてもよい。) 一般式(3)
肪族基又はアリール基を表す。ここでR2 、R3 及びR
4 の少なくとも2つの基が互いに結合して5ないし6員
環を形成していてもよい。) 一般式(3)
【0013】
【化6】
【0014】(式中、X、Yは、同じであっても異なっ
ていてもよく、それぞれアルキル基、アルケニル基を表
し、XとYが互いに結合して5ないし6員環を形成して
いてもよい。) 2. 上記1に記載した方法により作成したカラーフィ
ルター。 3. 前記一般式(1)で表される化合物が、発色現像
主薬の酸化体とカップリング反応して形成された色素と
前記一般式(2)及び/又は一般式(3)で表される化
合物を含有する上記2に記載のカラーフィルター。
ていてもよく、それぞれアルキル基、アルケニル基を表
し、XとYが互いに結合して5ないし6員環を形成して
いてもよい。) 2. 上記1に記載した方法により作成したカラーフィ
ルター。 3. 前記一般式(1)で表される化合物が、発色現像
主薬の酸化体とカップリング反応して形成された色素と
前記一般式(2)及び/又は一般式(3)で表される化
合物を含有する上記2に記載のカラーフィルター。
【0015】一般式(1)、(2)、(3)で表される
化合物はいずれも公知であるが、これまでの知見で光堅
牢性を改良するために主に用いられている。従って本発
明のように一般式(1)で表されるカプラーと一般式
(2),(3)で表される化合物を併用した場合、150度以
上の高温で加熱された場合に、発色部の色素が堅牢であ
り、かつ未発色部の着色が防止できることは全く新たな
知見である。
化合物はいずれも公知であるが、これまでの知見で光堅
牢性を改良するために主に用いられている。従って本発
明のように一般式(1)で表されるカプラーと一般式
(2),(3)で表される化合物を併用した場合、150度以
上の高温で加熱された場合に、発色部の色素が堅牢であ
り、かつ未発色部の着色が防止できることは全く新たな
知見である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細について述べ
る。本発明に使用することができる一般式(1)で表さ
れる化合物はより好ましくは一般式(4)で表されるも
のである。 一般式(4)
る。本発明に使用することができる一般式(1)で表さ
れる化合物はより好ましくは一般式(4)で表されるも
のである。 一般式(4)
【0017】
【化7】
【0018】(式中、R1 およびZは前述の通りである
他、Vはハロゲン原子および一ないし二価の有機基を表
わし、nは0〜4の整数を表わし、nが2以上のときV
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、相互に環を形
成していてもよい。) 一般式(1) および(4) におけるR1 、V、W、Zについ
て詳述する。
他、Vはハロゲン原子および一ないし二価の有機基を表
わし、nは0〜4の整数を表わし、nが2以上のときV
はそれぞれ同じでも異なっていてもよく、相互に環を形
成していてもよい。) 一般式(1) および(4) におけるR1 、V、W、Zについ
て詳述する。
【0019】一般式(1) および(4) においてR1 は炭素
数1〜48、好ましくは1〜24の脂肪族基(例えば、
メチル基、ブチル基、シクロヘキシル基、オクタデシル
基、オクタデセニル基など)、芳香族基(例えば、フェ
ニル基、ナフチル基など)、複素環基(例えば、ピリジ
ル基、ピリミジル基、イミダゾイル基、チアジアゾイル
基などで、ベンゼン環などと縮合していてもよく、縮合
環のときは、ヘテロ環で結合していてもよく、ベンゼン
環などで結合していてもよい)もしくはアミノ基(例え
ば、アニリノ基、ジブチルアミノ基、2−ピリジルアミ
ノ基など)を表わし、これらはアルキル基、アリール
基、複素環基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、2
−メトキシエトキシ基など)、アリールオキシ基(例え
ば、2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ基、2−クロ
ロフェノキシ基、4−シアノフェノキシ基など)、アル
ケニルオキシ基(例えば、2−プロペニルオキシ基な
ど)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基な
ど)、エステル基(例えば、ブトキシカルボニル基、フ
ェノキシカルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキ
シ基、ブトキシスルホニル基、トルエンスルホニルオキ
シ基など)、アミド基(例えば、アセチルアミノ基、エ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、メタン
スルホンアミド基、ブチルスルファモイル基など)、ス
ルファミド基(例えば、ジプロピルスルファモイルアミ
ノ基など)、イミド基(例えば、サクシンイミド基、ヒ
ダントイニル基など)、ウレイド基(例えば、フェニル
ウレイド基、ジメチルウレイド基など)、脂肪族もしく
は芳香族スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、
フェニルスルホニル基など)、脂肪族もしくは芳香族チ
オ基(例えば、エチルチオ基、フェニルチオ基など)、
ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基、
スルホ基、ハロゲン原子などから選ばれた基で置換して
いてもよい。
数1〜48、好ましくは1〜24の脂肪族基(例えば、
メチル基、ブチル基、シクロヘキシル基、オクタデシル
基、オクタデセニル基など)、芳香族基(例えば、フェ
ニル基、ナフチル基など)、複素環基(例えば、ピリジ
ル基、ピリミジル基、イミダゾイル基、チアジアゾイル
基などで、ベンゼン環などと縮合していてもよく、縮合
環のときは、ヘテロ環で結合していてもよく、ベンゼン
環などで結合していてもよい)もしくはアミノ基(例え
ば、アニリノ基、ジブチルアミノ基、2−ピリジルアミ
ノ基など)を表わし、これらはアルキル基、アリール
基、複素環基、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、2
−メトキシエトキシ基など)、アリールオキシ基(例え
ば、2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ基、2−クロ
ロフェノキシ基、4−シアノフェノキシ基など)、アル
ケニルオキシ基(例えば、2−プロペニルオキシ基な
ど)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基な
ど)、エステル基(例えば、ブトキシカルボニル基、フ
ェノキシカルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキ
シ基、ブトキシスルホニル基、トルエンスルホニルオキ
シ基など)、アミド基(例えば、アセチルアミノ基、エ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、メタン
スルホンアミド基、ブチルスルファモイル基など)、ス
ルファミド基(例えば、ジプロピルスルファモイルアミ
ノ基など)、イミド基(例えば、サクシンイミド基、ヒ
ダントイニル基など)、ウレイド基(例えば、フェニル
ウレイド基、ジメチルウレイド基など)、脂肪族もしく
は芳香族スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、
フェニルスルホニル基など)、脂肪族もしくは芳香族チ
オ基(例えば、エチルチオ基、フェニルチオ基など)、
ヒドロキシ基、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基、
スルホ基、ハロゲン原子などから選ばれた基で置換して
いてもよい。
【0020】一般式(I)においてWは少なくとも1個
のヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原
子)を含有する5ないし6員の含窒素複素環を形成する
ための非金属原子群を表わし、例えば次のようなものが
挙げられる。例えば、-N=CH-CH=CH-、-NR5-CH=CH- 、-N
R5=CO-CH=CH 、-NR5-CO-CH2CH2- 、-NR5-CO-CH2-、-NR5
-CO-CH2-O-、-NR5-CO-NR5-CO- 、-NR5-CO-OCH2- 、-NR5
-CO-O-、-NR5-CO-NR6-、-NR5-CO-CH2S- 、-NR5-CO-S-CH
2-、-NR5-CO-S-、-CO-NR5-CH 2-、-CO-NR5-CH2-、-CO-NR
5-CH2CH2- 、-CO-O-CH2-、-OCH2O- 、-OCH2CH2CH2-、-O
CH2CH2- 、-O-CH2CH2-O-などで結合方向は左右のどちら
でもよく、ここでR5、R6 は水素原子、アルキル基、
アリール基またはアシル基を表わし、-CH2- で表わすメ
チレン基および-CH=で表わすメチン基には水素原子の代
りにR1 で許容された置換基およびアルキリデン基、イ
ミノ基などで置換してもよく、これらで環を形成してい
てもよい。
のヘテロ原子(例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原
子)を含有する5ないし6員の含窒素複素環を形成する
ための非金属原子群を表わし、例えば次のようなものが
挙げられる。例えば、-N=CH-CH=CH-、-NR5-CH=CH- 、-N
R5=CO-CH=CH 、-NR5-CO-CH2CH2- 、-NR5-CO-CH2-、-NR5
-CO-CH2-O-、-NR5-CO-NR5-CO- 、-NR5-CO-OCH2- 、-NR5
-CO-O-、-NR5-CO-NR6-、-NR5-CO-CH2S- 、-NR5-CO-S-CH
2-、-NR5-CO-S-、-CO-NR5-CH 2-、-CO-NR5-CH2-、-CO-NR
5-CH2CH2- 、-CO-O-CH2-、-OCH2O- 、-OCH2CH2CH2-、-O
CH2CH2- 、-O-CH2CH2-O-などで結合方向は左右のどちら
でもよく、ここでR5、R6 は水素原子、アルキル基、
アリール基またはアシル基を表わし、-CH2- で表わすメ
チレン基および-CH=で表わすメチン基には水素原子の代
りにR1 で許容された置換基およびアルキリデン基、イ
ミノ基などで置換してもよく、これらで環を形成してい
てもよい。
【0021】一般式(1) および(4) においてZは水素原
子、ハロゲン原子又はカップリング離脱基を表わし、そ
の例を挙げると、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子など)、炭素数1〜48、好ましく
は炭素数1〜24のアルコキシ基(例えば、エトキシ
基、ドデシルオキシ基、メトキシエチルカルバモイルメ
トキシ基、カルボキシプロピルオキシ基、メチルスルホ
ニルエトキシ基など)、アリールオキシ基(例えば、4
−クロロフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4
−カルボキシフェノキシ基など)、アシルオキシ基(例
えば、アセトキシ基、テトラデカノイルオキシ基、ベン
ゾイルオキシ基など)、スルホニルオキシ基(例えば、
メタンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ
基など)、アミド基(例えば、ジクロロアセチルアミノ
基、ヘプタフルオロブチリルアミノ基、メタンスルホニ
ルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基など)、アル
コキシカルボニルオキシ基(例えば、エトキシカルボニ
ルオキシ基、ベンジルオキシカルボニルオキシ基な
ど)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えば、フ
ェノキシカルボニルオキシ基など)、脂肪族もしくは芳
香族チオ基(例えば、エチルチオ基、フェニルチオ基、
テトラゾリルチオ基など)、イミド基(例えば、スクシ
ンイミド基、ヒダントイニル基など)、などがある。こ
れらの離脱基は写真的に有用な基を含んでいてもよい。
子、ハロゲン原子又はカップリング離脱基を表わし、そ
の例を挙げると、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子など)、炭素数1〜48、好ましく
は炭素数1〜24のアルコキシ基(例えば、エトキシ
基、ドデシルオキシ基、メトキシエチルカルバモイルメ
トキシ基、カルボキシプロピルオキシ基、メチルスルホ
ニルエトキシ基など)、アリールオキシ基(例えば、4
−クロロフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4
−カルボキシフェノキシ基など)、アシルオキシ基(例
えば、アセトキシ基、テトラデカノイルオキシ基、ベン
ゾイルオキシ基など)、スルホニルオキシ基(例えば、
メタンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ
基など)、アミド基(例えば、ジクロロアセチルアミノ
基、ヘプタフルオロブチリルアミノ基、メタンスルホニ
ルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ基など)、アル
コキシカルボニルオキシ基(例えば、エトキシカルボニ
ルオキシ基、ベンジルオキシカルボニルオキシ基な
ど)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えば、フ
ェノキシカルボニルオキシ基など)、脂肪族もしくは芳
香族チオ基(例えば、エチルチオ基、フェニルチオ基、
テトラゾリルチオ基など)、イミド基(例えば、スクシ
ンイミド基、ヒダントイニル基など)、などがある。こ
れらの離脱基は写真的に有用な基を含んでいてもよい。
【0022】一般式(4)においてVはハロゲン原子およ
び−ないし二価の有機基(例としては、R1 に許容され
る置換基およびアルキリデン基、イミノ基などが挙げら
れる)。一般式(4) においてnは0から4の整数を表わ
し、nが2以上の場合にはVは互いに同じでも異なって
いてもよく、又相互に環を形成していてもよい。一般式
(1) においてWは好ましくは含窒素のものであり、更に
好ましくは一般式(4) で表わされる。一般式(1) および
(4) において、好ましいZは水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリ
ールオキシ基である。一般式(1) および(4) において、
好ましいRは置換基を有していてもよい炭素数1〜12
のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基である。
び−ないし二価の有機基(例としては、R1 に許容され
る置換基およびアルキリデン基、イミノ基などが挙げら
れる)。一般式(4) においてnは0から4の整数を表わ
し、nが2以上の場合にはVは互いに同じでも異なって
いてもよく、又相互に環を形成していてもよい。一般式
(1) においてWは好ましくは含窒素のものであり、更に
好ましくは一般式(4) で表わされる。一般式(1) および
(4) において、好ましいZは水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリ
ールオキシ基である。一般式(1) および(4) において、
好ましいRは置換基を有していてもよい炭素数1〜12
のアルキル基又は炭素数6〜14のアリール基である。
【0023】一般式(1)で表される化合物の使用量は
0.01〜100mmol/m2 、好ましくは0.1〜
10mmol/m2 である。
0.01〜100mmol/m2 、好ましくは0.1〜
10mmol/m2 である。
【0024】これらの化合物の詳細については特開昭6
1−167952号等に記載されている。
1−167952号等に記載されている。
【0025】以下本発明において好ましく用いることが
できる、一般式(1)で表される化合物の具体例を示
す。
できる、一般式(1)で表される化合物の具体例を示
す。
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】本発明において一般式(1)で表される化
合物と後述する他のカプラーを併用することも出来る。
次に前記一般式(2)で表される化合物について説明す
る。一般式(1)においてR2 、R3 及びR4 は、互い
に同じであっても異なっていてもよく、それぞれ脂肪族
基又はアリール基を表す。ここでR2 、R3 及びR4 の
少なくとも2つの基が互いに結合して5ないし6員環を
形成していてもよい。一般式(2)で表される化合物の
うち、より好ましい化合物は以下の一般式(5)で表さ
れる化合物である。 一般式(5)
合物と後述する他のカプラーを併用することも出来る。
次に前記一般式(2)で表される化合物について説明す
る。一般式(1)においてR2 、R3 及びR4 は、互い
に同じであっても異なっていてもよく、それぞれ脂肪族
基又はアリール基を表す。ここでR2 、R3 及びR4 の
少なくとも2つの基が互いに結合して5ないし6員環を
形成していてもよい。一般式(2)で表される化合物の
うち、より好ましい化合物は以下の一般式(5)で表さ
れる化合物である。 一般式(5)
【0030】
【化11】
【0031】式中R7 は、炭素数1〜48、好ましくは
炭素数1〜24、さらに好ましくは炭素数4〜16のア
ルキル基、炭素数2〜48、好ましくは炭素数2〜2
4、さらに好ましくは炭素数2〜16のアルケニル基、
炭素数3〜48、好ましくは炭素数3〜18、さらに好
ましくは炭素数3〜12のシクロアルキル基または下記
芳香族基を表す。
炭素数1〜24、さらに好ましくは炭素数4〜16のア
ルキル基、炭素数2〜48、好ましくは炭素数2〜2
4、さらに好ましくは炭素数2〜16のアルケニル基、
炭素数3〜48、好ましくは炭素数3〜18、さらに好
ましくは炭素数3〜12のシクロアルキル基または下記
芳香族基を表す。
【0032】
【化12】
【0033】R8 、R9 はそれぞれ炭素数1〜24、好
ましくは炭素数1〜18、さらに好ましくは1〜12の
アルキル基を表す。R01、R02及びR03は水素原子また
は置換基を表す。R10、R11は置換基を表し、R8 、R
9 は互いに連結していてもよい。n及びmは0から4の整
数を表す。R01、R02、R03、R10、R11の置換基の詳
細は特開平3-25438号に記載されているものと同じであ
る。これらの化合物の詳細については特開平3-25438
号、特開昭62-186263号等に記載されている。以下一般
式(2)で表される化合物の具体例を示すが本発明はこ
れに限定されるものではない。
ましくは炭素数1〜18、さらに好ましくは1〜12の
アルキル基を表す。R01、R02及びR03は水素原子また
は置換基を表す。R10、R11は置換基を表し、R8 、R
9 は互いに連結していてもよい。n及びmは0から4の整
数を表す。R01、R02、R03、R10、R11の置換基の詳
細は特開平3-25438号に記載されているものと同じであ
る。これらの化合物の詳細については特開平3-25438
号、特開昭62-186263号等に記載されている。以下一般
式(2)で表される化合物の具体例を示すが本発明はこ
れに限定されるものではない。
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】次に一般式(3)で表される化合物につい
て説明する。一般式(3)において、X、Yは同じであ
っても異なっていてもよくそれぞれアルキル基、アルケ
ニル基を表し、XとYが互いに結合して5ないし6員環
を形成していてもよい。好ましいX、Yはそれぞれ-(CH
2)n R12 及び以下の置換基を表す。
て説明する。一般式(3)において、X、Yは同じであ
っても異なっていてもよくそれぞれアルキル基、アルケ
ニル基を表し、XとYが互いに結合して5ないし6員環
を形成していてもよい。好ましいX、Yはそれぞれ-(CH
2)n R12 及び以下の置換基を表す。
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】X、Yは互いに同じであっても異なってい
てもよい。ここでR12は-COOR14 、-CONR14R15、-O-CON
R14R15、-NR14R15、-OR17、-NHSO2R17 、-O-COR17、-SO
2NR14R15 、-NHCOR17、シアノ基、アリール基、水酸
基、を表し、R13 は炭素数1〜30のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基、水酸基、シアノ基、-COOR16 基
を表す。R14 、R15 、R16 、R17 はそれぞれ水素原子、
炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル
基を表す。(但しR17は水素ではない)。nは1〜4の
整数を表す。これらの化合物の詳細については特開昭5
1−132831号等に記載されている。以下一般式
(3)で表される化合物の具体例を示すが本発明はこれ
に限定されるものではない。
てもよい。ここでR12は-COOR14 、-CONR14R15、-O-CON
R14R15、-NR14R15、-OR17、-NHSO2R17 、-O-COR17、-SO
2NR14R15 、-NHCOR17、シアノ基、アリール基、水酸
基、を表し、R13 は炭素数1〜30のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基、水酸基、シアノ基、-COOR16 基
を表す。R14 、R15 、R16 、R17 はそれぞれ水素原子、
炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル
基を表す。(但しR17は水素ではない)。nは1〜4の
整数を表す。これらの化合物の詳細については特開昭5
1−132831号等に記載されている。以下一般式
(3)で表される化合物の具体例を示すが本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】
【0044】一般式(2)及び(3)で表される化合物
はそれぞれ単独で用いても2種以上を併用してもよい。
これらの化合物は一般式(1)で表される化合物と同一
層に含有されることが好ましい。尚その使用量は一般式
(1)で表される化合物の0.1〜1000mol%、
好ましくは1〜100mol%の範囲である。
はそれぞれ単独で用いても2種以上を併用してもよい。
これらの化合物は一般式(1)で表される化合物と同一
層に含有されることが好ましい。尚その使用量は一般式
(1)で表される化合物の0.1〜1000mol%、
好ましくは1〜100mol%の範囲である。
【0045】本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤や中
間層、保護層に用いることができるバインダーまたは保
護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利である
が、それ以外の親水性ポリマーも用いることができる。
親水性ポリマーとして、例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリビニルブチ
ラール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール、カラギーナン、アラビアゴム、更
にヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル、セルロースアセテ
ート水素フタレートおよびアルギン酸ナトリウムなどの
セルロース誘導体等の単一あるいは共重合体を挙げられ
る。また、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー
でもよく、ゼラチン−グラフトポリマーとしては、ゼラ
チンにアクリル酸、メタアクリル酸、それらのエステ
ル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、スチレン
などのビニル系モノマーの単一または共重合体をグラフ
トさせたものを用いることができる。ことにゼラチンと
ある程度相溶性のあるポリマーたとえばアクリル酸、メ
タアクリル酸、アクリルアミド、メタアクリルアミド、
ヒドロキシアルキルメタアクリレート等の重合体とのグ
ラフトポリマーが好ましい。これらの例は米国特許2,
763,625号、同2,831,767号、同2,9
56,884号、特開昭56−65133号等に記載が
ある。代表的な合成親水性高分子物質として、例えば西
独特許出願(OLS)2,312,708号、米国特許
3,620,751号、同3,879,205号、特公
昭43−7561号等に記載のものも使用できる。上記
の親水性ポリマーは単独で使用してもよいし、2種類以
上を併用してもよい。
間層、保護層に用いることができるバインダーまたは保
護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利である
が、それ以外の親水性ポリマーも用いることができる。
親水性ポリマーとして、例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリビニルブチ
ラール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール、カラギーナン、アラビアゴム、更
にヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、セルロース硫酸エステル、セルロースアセテ
ート水素フタレートおよびアルギン酸ナトリウムなどの
セルロース誘導体等の単一あるいは共重合体を挙げられ
る。また、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー
でもよく、ゼラチン−グラフトポリマーとしては、ゼラ
チンにアクリル酸、メタアクリル酸、それらのエステ
ル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、スチレン
などのビニル系モノマーの単一または共重合体をグラフ
トさせたものを用いることができる。ことにゼラチンと
ある程度相溶性のあるポリマーたとえばアクリル酸、メ
タアクリル酸、アクリルアミド、メタアクリルアミド、
ヒドロキシアルキルメタアクリレート等の重合体とのグ
ラフトポリマーが好ましい。これらの例は米国特許2,
763,625号、同2,831,767号、同2,9
56,884号、特開昭56−65133号等に記載が
ある。代表的な合成親水性高分子物質として、例えば西
独特許出願(OLS)2,312,708号、米国特許
3,620,751号、同3,879,205号、特公
昭43−7561号等に記載のものも使用できる。上記
の親水性ポリマーは単独で使用してもよいし、2種類以
上を併用してもよい。
【0046】ゼラチンとしてはアルカリ処理、酸処理、
酵素処理のいずれかを施したもの、あるいはこれらの混
合物を用いてもよい。またゼラチンに例えば酸ハライ
ド、酸無水物、イソシアネート類、ブロモ酢酸、アルカ
ンサルトン酸、ビニルスルホンアミド類、マレインイミ
ド化合物類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合
物類等種々の化合物を反応させて得られるゼラチン誘導
体も用いられる。ゼラチン誘導体の具体例は米国特許
2,614,928号、同3,132,945号、同
3,186,846号、同3,312,553号、英国
特許861,414号、同1,033,189号、同
1,005,784号、特公昭42−26845号等に
記載されている。
酵素処理のいずれかを施したもの、あるいはこれらの混
合物を用いてもよい。またゼラチンに例えば酸ハライ
ド、酸無水物、イソシアネート類、ブロモ酢酸、アルカ
ンサルトン酸、ビニルスルホンアミド類、マレインイミ
ド化合物類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合
物類等種々の化合物を反応させて得られるゼラチン誘導
体も用いられる。ゼラチン誘導体の具体例は米国特許
2,614,928号、同3,132,945号、同
3,186,846号、同3,312,553号、英国
特許861,414号、同1,033,189号、同
1,005,784号、特公昭42−26845号等に
記載されている。
【0047】本発明においては、高温処理(例えば15
0℃以上)によるカラーフィルターの画素のボケを抑制
するために各層中の全有機化合物に占めるポリマー以外
の有機化合物の割合が55重量%以下であることが望ま
しい。ここで言うポリマーには前述のバインダーの他
に、親水性、疎水性(親油性)を問わずあらゆるポリマ
ーを包含する。
0℃以上)によるカラーフィルターの画素のボケを抑制
するために各層中の全有機化合物に占めるポリマー以外
の有機化合物の割合が55重量%以下であることが望ま
しい。ここで言うポリマーには前述のバインダーの他
に、親水性、疎水性(親油性)を問わずあらゆるポリマ
ーを包含する。
【0048】本発明に用いる感光材料における全バイン
ダー量は、カラーフィルターの膜厚をできるだけ薄くす
る必要から3〜15g/m2が好ましく、特に3.5〜1
0g/m2が好ましい。各ハロゲン化銀乳剤層中のバイン
ダー量は0.3〜3g/m2が好ましく、特に0.35〜
2g/m2が好ましい。各中間層や保護層中のバインダー
量は0.1〜1.5g/m2が好ましく、特に0.2〜
1.0g/m2が好ましい。なお、感光材料に剥離層やバ
ック層を設ける場合、これらの層のバインダーは、カラ
ーフィルターの構成成分に直接関係しないため上記の
「全バインダー量」には算入しない。
ダー量は、カラーフィルターの膜厚をできるだけ薄くす
る必要から3〜15g/m2が好ましく、特に3.5〜1
0g/m2が好ましい。各ハロゲン化銀乳剤層中のバイン
ダー量は0.3〜3g/m2が好ましく、特に0.35〜
2g/m2が好ましい。各中間層や保護層中のバインダー
量は0.1〜1.5g/m2が好ましく、特に0.2〜
1.0g/m2が好ましい。なお、感光材料に剥離層やバ
ック層を設ける場合、これらの層のバインダーは、カラ
ーフィルターの構成成分に直接関係しないため上記の
「全バインダー量」には算入しない。
【0049】本発明の感光材料に使用できるハロゲン化
銀粒子は、塩化銀、臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀、沃塩臭化銀である。好ましくは、塩化銀含有率が
50モル%以上である。さらに好ましくは、塩化銀含有
率80モル%以上である。沃化銀含有率は、2モル%以
下が好ましいが、より好ましくは1モル%以下である。
さらに好ましくは、0.5モル%以下である。本発明に
おいて使用することができるハロゲン化銀乳剤について
の詳細は特開平9-178925号等に詳細に記載されている。
銀粒子は、塩化銀、臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀、沃塩臭化銀である。好ましくは、塩化銀含有率が
50モル%以上である。さらに好ましくは、塩化銀含有
率80モル%以上である。沃化銀含有率は、2モル%以
下が好ましいが、より好ましくは1モル%以下である。
さらに好ましくは、0.5モル%以下である。本発明に
おいて使用することができるハロゲン化銀乳剤について
の詳細は特開平9-178925号等に詳細に記載されている。
【0050】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の平均
粒径は、できるだけ低銀量で比表面積が大きく、高い現
像活性を得るために、0.05〜0.9μmが好まし
く、特に0.1〜0.5μmが好ましい。平板粒子の場
合は厚みが0.05〜0.9μmが好ましく、特に0.
1〜0.5μmが好ましい。狭い粒子サイズ分布を有す
る単分散乳剤を用いてもよい。単分散乳剤は、例えば、
粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±30%以内に
全粒子の80%以上が入るような粒子サイズ分布を有す
るハロゲン化銀乳剤である。また変動係数で20%以
下、特に15%以下の単分散ハロゲン化銀乳剤であって
もよい。広い粒子サイズ分布を有する多分散乳剤を用い
てもよい。
粒径は、できるだけ低銀量で比表面積が大きく、高い現
像活性を得るために、0.05〜0.9μmが好まし
く、特に0.1〜0.5μmが好ましい。平板粒子の場
合は厚みが0.05〜0.9μmが好ましく、特に0.
1〜0.5μmが好ましい。狭い粒子サイズ分布を有す
る単分散乳剤を用いてもよい。単分散乳剤は、例えば、
粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±30%以内に
全粒子の80%以上が入るような粒子サイズ分布を有す
るハロゲン化銀乳剤である。また変動係数で20%以
下、特に15%以下の単分散ハロゲン化銀乳剤であって
もよい。広い粒子サイズ分布を有する多分散乳剤を用い
てもよい。
【0051】感光性ハロゲン化銀乳剤は通常は化学増感
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公
知の硫黄増感層、セレン増感法、テルル増感法などのカ
ルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる貴
金属増感法および還元増感法などを単独または組合わせ
て用いることもできる。これらの化学増感についても詳
細は特開平9-178925号等に記載されている。化学増感時
のpHは好ましくは5.3〜10.5、より好ましくは
5.5〜8.5であり、pAgは好ましくは6.0〜1
0.5、より好ましくは6.8〜9.0である。本発明
において使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗設量
は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲である。
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公
知の硫黄増感層、セレン増感法、テルル増感法などのカ
ルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる貴
金属増感法および還元増感法などを単独または組合わせ
て用いることもできる。これらの化学増感についても詳
細は特開平9-178925号等に記載されている。化学増感時
のpHは好ましくは5.3〜10.5、より好ましくは
5.5〜8.5であり、pAgは好ましくは6.0〜1
0.5、より好ましくは6.8〜9.0である。本発明
において使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗設量
は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲である。
【0052】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。尚、分光増感の詳細
については特開平9-178925号等に詳細に記載されてい
る。
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。尚、分光増感の詳細
については特開平9-178925号等に詳細に記載されてい
る。
【0053】このような工程で使用される添加剤は、前
記のRDNo. 17,643、同No.18,716および
同No. 307,105に記載されており、その該当箇所
を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜868頁 強色増感剤 649頁右欄 4 蛍光増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6 光吸収剤、フ 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 ィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 10 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11 塗布助剤、表面 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 活性剤 12 スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤
記のRDNo. 17,643、同No.18,716および
同No. 307,105に記載されており、その該当箇所
を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜868頁 強色増感剤 649頁右欄 4 蛍光増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6 光吸収剤、フ 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 ィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 10 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11 塗布助剤、表面 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 活性剤 12 スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877頁 防止剤
【0054】本発明で使用しうるカラー現像薬は、ハロ
ゲン化銀を現像することにより生成した現像薬の酸化体
がカプラーとカップリング反応して色素を形成するもの
であればよく、写真業界で公知のものである。カラー現
像薬の具体例は T.H.James「The Theory of the Photog
raphic Process」第4版291〜334頁および353
〜361頁等に記載されている。特に好ましいカラー現
像薬はp−フェニレンジアミン誘導体である。
ゲン化銀を現像することにより生成した現像薬の酸化体
がカプラーとカップリング反応して色素を形成するもの
であればよく、写真業界で公知のものである。カラー現
像薬の具体例は T.H.James「The Theory of the Photog
raphic Process」第4版291〜334頁および353
〜361頁等に記載されている。特に好ましいカラー現
像薬はp−フェニレンジアミン誘導体である。
【0055】本発明には前記本発明の一般式(1)で表
される化合物とともに、公知の種々のカラーカプラーを
使用することができ、その具体例は前出のリサーチ・デ
ィスクロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜
Gに記載された特許に記載されている。本発明に用いる
カプラーとしては、活性位が水素原子の四当量カラーカ
プラーよりも離脱基で置換された二当量カラーカプラー
の方が、塗布銀量を低減できる点で好ましい。
される化合物とともに、公知の種々のカラーカプラーを
使用することができ、その具体例は前出のリサーチ・デ
ィスクロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜
Gに記載された特許に記載されている。本発明に用いる
カプラーとしては、活性位が水素原子の四当量カラーカ
プラーよりも離脱基で置換された二当量カラーカプラー
の方が、塗布銀量を低減できる点で好ましい。
【0056】本発明に使用できるイエローカプラーとし
ては、オイルプロテクト型のアシルアセトアミド系カプ
ラーが代表例として挙げられる。その具体例は、米国特
許第2,407,210号、同第2,875,057号
および同第3,265,506号などに記載されてい
る。本発明には、二当量イエローカプラーの使用が好ま
しく、米国特許第3,408,194号、同第3,44
7,928号、同第3,935,501号および同第
4,022,620号などに記載された酸素原子離脱型
のイエローカプラーあるいは特公昭58−10739
号、米国特許第4,401,752号、同第4,32
6,024号、RD18053(1979年4月)、英
国特許第1,425,020号、西独出願公開第2,2
19,917号、同第2,261,361号、同第2,
329,587号および同第2,433,812号など
に記載された窒素原子離脱型のイエローカプラーがその
代表例として挙げられる。α−ピバロイルアセトアニリ
ド系カプラーは発色色素の堅牢性、特に光堅牢性が優れ
ており、一方、α−ベンゾイルアセトアニリド系カプラ
ーは高い発色濃度が得られる。
ては、オイルプロテクト型のアシルアセトアミド系カプ
ラーが代表例として挙げられる。その具体例は、米国特
許第2,407,210号、同第2,875,057号
および同第3,265,506号などに記載されてい
る。本発明には、二当量イエローカプラーの使用が好ま
しく、米国特許第3,408,194号、同第3,44
7,928号、同第3,935,501号および同第
4,022,620号などに記載された酸素原子離脱型
のイエローカプラーあるいは特公昭58−10739
号、米国特許第4,401,752号、同第4,32
6,024号、RD18053(1979年4月)、英
国特許第1,425,020号、西独出願公開第2,2
19,917号、同第2,261,361号、同第2,
329,587号および同第2,433,812号など
に記載された窒素原子離脱型のイエローカプラーがその
代表例として挙げられる。α−ピバロイルアセトアニリ
ド系カプラーは発色色素の堅牢性、特に光堅牢性が優れ
ており、一方、α−ベンゾイルアセトアニリド系カプラ
ーは高い発色濃度が得られる。
【0057】本発明に使用できるマゼンタカプラーとし
ては、オイルプロテクト型の、好ましくは5−ピラゾロ
ン系およびピラゾロトリアゾール類などピラゾロアゾー
ル系のカプラーが挙げられる。5−ピラゾロン系カプラ
ーは3−位がアリールアミノ基もしくはアシルアミノ基
で置換されたカプラーが、発色色素の色相や発色濃度の
観点で好ましく、その代表例は、米国特許第2,31
1,082号、同第2,343,703号、同第2,6
00,788号、同第2,908,573号、同第3,
062,653号、同第3,152,896号および同
第3,936,015号などに記載されている。二当量
の5−ピラゾロン系カプラーの離脱基として、米国特許
第4,310,619号に記載された窒素原子離脱基ま
たは米国特許第4,351,897号に記載されたアリ
ールチオ基が特に好ましい。また欧州特許第73,63
6号に記載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプ
ラーは高い発色濃度が得られる。
ては、オイルプロテクト型の、好ましくは5−ピラゾロ
ン系およびピラゾロトリアゾール類などピラゾロアゾー
ル系のカプラーが挙げられる。5−ピラゾロン系カプラ
ーは3−位がアリールアミノ基もしくはアシルアミノ基
で置換されたカプラーが、発色色素の色相や発色濃度の
観点で好ましく、その代表例は、米国特許第2,31
1,082号、同第2,343,703号、同第2,6
00,788号、同第2,908,573号、同第3,
062,653号、同第3,152,896号および同
第3,936,015号などに記載されている。二当量
の5−ピラゾロン系カプラーの離脱基として、米国特許
第4,310,619号に記載された窒素原子離脱基ま
たは米国特許第4,351,897号に記載されたアリ
ールチオ基が特に好ましい。また欧州特許第73,63
6号に記載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプ
ラーは高い発色濃度が得られる。
【0058】ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米
国特許第3,369,879号記載のピラゾロベンズイ
ミダゾール類、好ましくは米国特許第3,725,06
7号に記載されたピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,
4〕トリアゾール類、リサーチ・ディスクロージャー2
4220(1984年6月)に記載のピラゾロテトラゾ
ール類およびリサーチ・ディスクロージャー24230
(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙
げられる。発色色素のイエロー副吸収の少なさおよび光
堅牢性の点で欧州特許第119,741号に記載のイミ
ダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類は好ましく、欧州特許
第119,860号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾールは特に好ましい。
国特許第3,369,879号記載のピラゾロベンズイ
ミダゾール類、好ましくは米国特許第3,725,06
7号に記載されたピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,
4〕トリアゾール類、リサーチ・ディスクロージャー2
4220(1984年6月)に記載のピラゾロテトラゾ
ール類およびリサーチ・ディスクロージャー24230
(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙
げられる。発色色素のイエロー副吸収の少なさおよび光
堅牢性の点で欧州特許第119,741号に記載のイミ
ダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類は好ましく、欧州特許
第119,860号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾールは特に好ましい。
【0059】本発明に併用できるシアンカプラーとして
は、米国特許第2,474,293号、同第4,05
2,212号、同第4,146,396号、同第4,2
28,233号および同第4,296,200号などに
記載されたナフトール系カプラー、米国特許第3,77
2,002号に記載されたフェノール核のメター位にエ
チル基以上のアルキル基を有するフェノール系シアンカ
プラー、米国特許第2,772,162号、同第3,7
58,308号、同第4,126,396号、同第4,
334,011号、同第4,327,173号、西独特
許公開第3,329,729号および特公平3−181
75号などに記載された2,5−ジアシルアミノ置換フ
ェノール系カプラーおよび米国特許第3,446,62
2号、同第4,333,999号、同第4,451,5
59号および同第4,427,767号などに記載され
た2−位にフェニルウレイド基を有しかつ5−位にアシ
ルアミノ基を有するフェノール系カプラーなどである。
特に耐熱性、耐光性に優れたカプラーとしては特開平7
−294715号に記載されたカルボスチリル系カプラ
ーが好ましく、本発明に使用できる。
は、米国特許第2,474,293号、同第4,05
2,212号、同第4,146,396号、同第4,2
28,233号および同第4,296,200号などに
記載されたナフトール系カプラー、米国特許第3,77
2,002号に記載されたフェノール核のメター位にエ
チル基以上のアルキル基を有するフェノール系シアンカ
プラー、米国特許第2,772,162号、同第3,7
58,308号、同第4,126,396号、同第4,
334,011号、同第4,327,173号、西独特
許公開第3,329,729号および特公平3−181
75号などに記載された2,5−ジアシルアミノ置換フ
ェノール系カプラーおよび米国特許第3,446,62
2号、同第4,333,999号、同第4,451,5
59号および同第4,427,767号などに記載され
た2−位にフェニルウレイド基を有しかつ5−位にアシ
ルアミノ基を有するフェノール系カプラーなどである。
特に耐熱性、耐光性に優れたカプラーとしては特開平7
−294715号に記載されたカルボスチリル系カプラ
ーが好ましく、本発明に使用できる。
【0060】本発明には前述のカプラー以外にも下記の
ような種々のカプラーを使用することができる。ポリマ
ー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同第4,080,211号、同
第4,367,282号、英国特許2,102,173
号等に記載されている。カップリングに伴って写真的に
有用な残基を放出するカプラーもまた本発明で好ましく
使用できる。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、
前述のRD17643、VII 〜F項に記載された特許、
特開昭57−151944号、同57−154234
号、同60−184248号、米国特許第4,248,
962号に記載されたものが好ましい。現像時に画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2,097,140号、同第2,13
1,188号、特開昭59−157638号、同59−
170840号に記載のものが好ましい。
ような種々のカプラーを使用することができる。ポリマ
ー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同第4,080,211号、同
第4,367,282号、英国特許2,102,173
号等に記載されている。カップリングに伴って写真的に
有用な残基を放出するカプラーもまた本発明で好ましく
使用できる。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、
前述のRD17643、VII 〜F項に記載された特許、
特開昭57−151944号、同57−154234
号、同60−184248号、米国特許第4,248,
962号に記載されたものが好ましい。現像時に画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2,097,140号、同第2,13
1,188号、特開昭59−157638号、同59−
170840号に記載のものが好ましい。
【0061】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプ
ラー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復
色する色素を放出するカプラー等が挙げられる。また黒
色補正用のカプラーはイエロー、マゼンタ、シアンに発
色するものでなくても、例えば褐色、オレンジ色、紫
色、黒色等に発色するものでもよい。本発明において各
ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀対カプラーの当量
比は1以上3以下が好ましい。特に平均粒子サイズ(平
板粒子の場合は厚みで規定)が0.9μm以下、特に
0.5μm以下のハロゲン化銀乳剤を用いる場合は1以
上2以下がより好ましい。ここでいう当量比とは、カプ
ラーをすべて発色させるのに必要なハロゲン化銀の理論
量を当量比1とし、例えば理論量の2倍量ハロゲン化銀
を塗布する場合、当量比2である。すなわち2当量カプ
ラーを使用する場合、カプラー1モルに対して塗布銀量
が2モルであるとき、当量比1であり、塗布銀量が4モ
ルのとき、当量比2である。
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプ
ラー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復
色する色素を放出するカプラー等が挙げられる。また黒
色補正用のカプラーはイエロー、マゼンタ、シアンに発
色するものでなくても、例えば褐色、オレンジ色、紫
色、黒色等に発色するものでもよい。本発明において各
ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀対カプラーの当量
比は1以上3以下が好ましい。特に平均粒子サイズ(平
板粒子の場合は厚みで規定)が0.9μm以下、特に
0.5μm以下のハロゲン化銀乳剤を用いる場合は1以
上2以下がより好ましい。ここでいう当量比とは、カプ
ラーをすべて発色させるのに必要なハロゲン化銀の理論
量を当量比1とし、例えば理論量の2倍量ハロゲン化銀
を塗布する場合、当量比2である。すなわち2当量カプ
ラーを使用する場合、カプラー1モルに対して塗布銀量
が2モルであるとき、当量比1であり、塗布銀量が4モ
ルのとき、当量比2である。
【0062】本発明に使用する上記カプラーは、種々の
公知分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分
散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,32
2,027号などに記載されている。高沸点溶媒の量は
カプラー1gに対して10g以下、好ましくは5g以
下、より好ましくは1g〜0.1gである。また、バイ
ンダー1gに対しては2g以下、好ましくは1g以下、
より好ましくは0.5g以下である。水中油滴分散法で
得られるカプラー分散物(カプラー乳化物)のサイズは
0.05μm〜0.9μm、好ましくは0.1μm〜
0.5μmである。
公知分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分
散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,32
2,027号などに記載されている。高沸点溶媒の量は
カプラー1gに対して10g以下、好ましくは5g以
下、より好ましくは1g〜0.1gである。また、バイ
ンダー1gに対しては2g以下、好ましくは1g以下、
より好ましくは0.5g以下である。水中油滴分散法で
得られるカプラー分散物(カプラー乳化物)のサイズは
0.05μm〜0.9μm、好ましくは0.1μm〜
0.5μmである。
【0063】ラテックス分散法の工程、効果、および含
浸用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,
363号、西独特許出願(OLS)第2,541,27
4号および同第2,541,230号などに記載されて
いる。本発明に係わる感光材料には、カプラーを含有す
る層に欧州公開特許EP0,277,589A2号に記
載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
浸用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,
363号、西独特許出願(OLS)第2,541,27
4号および同第2,541,230号などに記載されて
いる。本発明に係わる感光材料には、カプラーを含有す
る層に欧州公開特許EP0,277,589A2号に記
載のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
【0064】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と反応して、化学的に不活性でかつ実質
的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び/又は発
色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬の酸化
体と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化
合物を生成する化合物(G)を同時に又は単独に用いる
ことが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像
主薬ないしその酸化体とカプラーとの反応による発色色
素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上
で好ましい。
ミン系現像主薬と反応して、化学的に不活性でかつ実質
的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び/又は発
色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬の酸化
体と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化
合物を生成する化合物(G)を同時に又は単独に用いる
ことが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像
主薬ないしその酸化体とカプラーとの反応による発色色
素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上
で好ましい。
【0065】本発明に係わる感光材料のハロゲン化銀乳
剤層や中間層等には、色カブリ防止剤または混色防止剤
として、ヒドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導
体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を含有し
てもよい。これらの化合物の中で、160〜200℃に
加熱してもステインを発生しにくいものが好ましい。
剤層や中間層等には、色カブリ防止剤または混色防止剤
として、ヒドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導
体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を含有し
てもよい。これらの化合物の中で、160〜200℃に
加熱してもステインを発生しにくいものが好ましい。
【0066】また、シアン色素像の熱および特に光によ
る劣化を防止するためには、シアン発色層及びそれに隣
接する両側の層に紫外線吸収剤を導入することがより効
果的である。紫外線吸収剤としては、アリール基で置換
されたベンゾトリアゾール化合物(例えば、米国特許第
3,533,794号に記載のもの)、4−チアゾリド
ン化合物(例えば、米国特許第3,314,794号や
同3,352,681号に記載のもの)、ベンゾフェノ
ン化合物(例えば、特開昭46−2784号に記載のも
の)、ケイ皮酸エステル化合物(例えば、米国特許第
3,705,805号や同3,707,395号に記載
のもの)、ブタジエン化合物(例えば、米国特許第4,
045,229号に記載のもの)あるいはベンズオキサ
ゾール化合物(例えば、米国特許第3,406,070
号や同4,271,307号に記載のもの)を用いるこ
とができる。紫外線吸収性のカプラー(例えば、α−ナ
フトール系のシアン色素形成カプラー)や紫外線吸収性
のポリマー等を用いてもよい。これらの紫外線吸収剤は
特定の層に媒染されていてもよい。中でも前記のアリー
ル基で置換されたベンゾトリアゾール化合物が好まし
い。
る劣化を防止するためには、シアン発色層及びそれに隣
接する両側の層に紫外線吸収剤を導入することがより効
果的である。紫外線吸収剤としては、アリール基で置換
されたベンゾトリアゾール化合物(例えば、米国特許第
3,533,794号に記載のもの)、4−チアゾリド
ン化合物(例えば、米国特許第3,314,794号や
同3,352,681号に記載のもの)、ベンゾフェノ
ン化合物(例えば、特開昭46−2784号に記載のも
の)、ケイ皮酸エステル化合物(例えば、米国特許第
3,705,805号や同3,707,395号に記載
のもの)、ブタジエン化合物(例えば、米国特許第4,
045,229号に記載のもの)あるいはベンズオキサ
ゾール化合物(例えば、米国特許第3,406,070
号や同4,271,307号に記載のもの)を用いるこ
とができる。紫外線吸収性のカプラー(例えば、α−ナ
フトール系のシアン色素形成カプラー)や紫外線吸収性
のポリマー等を用いてもよい。これらの紫外線吸収剤は
特定の層に媒染されていてもよい。中でも前記のアリー
ル基で置換されたベンゾトリアゾール化合物が好まし
い。
【0067】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防菌防黴剤を添加するのが好ましい。
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防菌防黴剤を添加するのが好ましい。
【0068】本発明に用いる支持体は光透過性基板であ
ることが望ましいが、特開平7−249212号に記載
のごとく、別の支持体上に塗設したハロゲン化銀乳剤層
を光透過性基板上に転写密着させて、カラーフィルター
用感光材料を形成してもよい。この場合は支持体は必ず
しも光透過性である必要はなく、例えば支持体のバック
面にカーボンブラック等を塗布したものでもよい。
ることが望ましいが、特開平7−249212号に記載
のごとく、別の支持体上に塗設したハロゲン化銀乳剤層
を光透過性基板上に転写密着させて、カラーフィルター
用感光材料を形成してもよい。この場合は支持体は必ず
しも光透過性である必要はなく、例えば支持体のバック
面にカーボンブラック等を塗布したものでもよい。
【0069】光透過性基板を構成する素材の例として
は、光学的に等方性で、耐熱性に優れているものが望ま
しく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートンポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、酢酸セ
ルロース、ポリアリレート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガ
ラス、石英等が挙げられる。特に後工程で高温加熱工程
を経る場合はガラス基板がより好ましい。これらの素材
で構成される基板の表面は必要に応じて下塗り処理され
てもよい。さらにグロー放電、コロナ放電、紫外線(U
V)照射等の処理を施しても良い。光透過性基板は、板
状、シート状あるいはフィルム状等の形態で使用するこ
とができる。基板の厚みは、用途および材質にあわせて
適宜に設定できるが、一般には0.01〜10mmであ
る。例えばガラス基板のときは、厚みが0.3〜3mmの
範囲である。
は、光学的に等方性で、耐熱性に優れているものが望ま
しく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレートンポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、酢酸セ
ルロース、ポリアリレート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガ
ラス、石英等が挙げられる。特に後工程で高温加熱工程
を経る場合はガラス基板がより好ましい。これらの素材
で構成される基板の表面は必要に応じて下塗り処理され
てもよい。さらにグロー放電、コロナ放電、紫外線(U
V)照射等の処理を施しても良い。光透過性基板は、板
状、シート状あるいはフィルム状等の形態で使用するこ
とができる。基板の厚みは、用途および材質にあわせて
適宜に設定できるが、一般には0.01〜10mmであ
る。例えばガラス基板のときは、厚みが0.3〜3mmの
範囲である。
【0070】本発明に係わるハロゲン化銀感光材料は、
青感性乳剤層にイエローカプラーを、緑感性乳剤層にマ
ゼンタカプラーを、そして赤感性乳剤層にシアンカプラ
ーを含有する通常のネガ型またはポジ型のカラー写真感
光材料の他に、特開昭55−6342号、同62−14
8952号、同62−71950号、特開平8−136
722号、同7−244212号等に記載の感光材料で
ある。
青感性乳剤層にイエローカプラーを、緑感性乳剤層にマ
ゼンタカプラーを、そして赤感性乳剤層にシアンカプラ
ーを含有する通常のネガ型またはポジ型のカラー写真感
光材料の他に、特開昭55−6342号、同62−14
8952号、同62−71950号、特開平8−136
722号、同7−244212号等に記載の感光材料で
ある。
【0071】上記ハロゲン化銀感光材料において、感色
性は青感性、緑感性、赤感性および赤外感性の組合せに
限らず、紫外感性や黄感性などと組合わせてもよいし、
感光波長領域の異なる赤外感性を複数採用してもよい。
また異なる感色性を持つハロゲン化銀乳剤層の塗設の順
序は任意に設定できる。さらに上記の層構成に加えて、
必要に応じて下引き層、中間層、漂白可能な黄色フィル
ター層、保護層あるいは紫外線吸収層などを設けてもよ
い。
性は青感性、緑感性、赤感性および赤外感性の組合せに
限らず、紫外感性や黄感性などと組合わせてもよいし、
感光波長領域の異なる赤外感性を複数採用してもよい。
また異なる感色性を持つハロゲン化銀乳剤層の塗設の順
序は任意に設定できる。さらに上記の層構成に加えて、
必要に応じて下引き層、中間層、漂白可能な黄色フィル
ター層、保護層あるいは紫外線吸収層などを設けてもよ
い。
【0072】本発明に用いる感光材料は、前述のRD.
No. 17643の28〜29頁、および同No. 1871
6の651左欄〜右欄等に記載された通常の方法により
発色現像処理することによりマイクロカラーフィルター
を得る。
No. 17643の28〜29頁、および同No. 1871
6の651左欄〜右欄等に記載された通常の方法により
発色現像処理することによりマイクロカラーフィルター
を得る。
【0073】例えば、発色現像処理工程、脱銀処理工
程、水洗処理工程が行なわれるが、これらの処理の詳細
やその他の組み合わすことが出来る処理等については特
開平9−178925号、特開平7−294714号等
に詳細に記載されている。
程、水洗処理工程が行なわれるが、これらの処理の詳細
やその他の組み合わすことが出来る処理等については特
開平9−178925号、特開平7−294714号等
に詳細に記載されている。
【0074】現像処理装置としては、可撓性支持体(基
板)である場合には、通常の写真処理に使用する現像処
理機を用いることができる。またガラス等のハードな支
持体の場合には、ガラス乾板用の現像処理機もしくは、
特開平7−56015号記載のような現像装置を用いる
ことができる。
板)である場合には、通常の写真処理に使用する現像処
理機を用いることができる。またガラス等のハードな支
持体の場合には、ガラス乾板用の現像処理機もしくは、
特開平7−56015号記載のような現像装置を用いる
ことができる。
【0075】本発明に適用される露光法としては、マス
クを通した面露光方式やスキャンニング露光方式があ
る。いずれの露光方法についても特開平9−17892
5号等に記載されている方法を用いることが出来る。。
クを通した面露光方式やスキャンニング露光方式があ
る。いずれの露光方法についても特開平9−17892
5号等に記載されている方法を用いることが出来る。。
【0076】本発明の方法により製造されたカラーフィ
ルターは、最外層に、耐熱性、耐水性、高比電気抵抗率
を有する樹脂を保護層(オーバーコート層)として塗設
することができる。この保護層としては特願平9−15
4164号等に種々の例が記載されている。特に特願平
8−238154号、同8−276027号に記載され
ている保護層は光照射で簡便に硬化させることが出来、
好ましい。
ルターは、最外層に、耐熱性、耐水性、高比電気抵抗率
を有する樹脂を保護層(オーバーコート層)として塗設
することができる。この保護層としては特願平9−15
4164号等に種々の例が記載されている。特に特願平
8−238154号、同8−276027号に記載され
ている保護層は光照射で簡便に硬化させることが出来、
好ましい。
【0077】本発明において保護膜とカラーフィルター
(ゼラチン)層との密着をさらに強固にするために、カ
ラーフィルターの最上層(金属酸化物ガラス膜と接する
層)中にコロイダルシリカを含有したり、保護膜の塗布
組成物中にシランカップリング剤を含有するのが好まし
い。
(ゼラチン)層との密着をさらに強固にするために、カ
ラーフィルターの最上層(金属酸化物ガラス膜と接する
層)中にコロイダルシリカを含有したり、保護膜の塗布
組成物中にシランカップリング剤を含有するのが好まし
い。
【0078】好ましいコロイダルシリカは平均粒径が
0.1〜500nmで、特に好ましくは1〜50nmで
ある。かかるコロイダルシリカはスノーテックス(日産
化学工業(株)製)、Ludox(米国デュポン社
製)、Synton(米国モンサント社製)、Nalc
oag(米国ナルコケミカル社製)等の商品名で市販さ
れている。コロイダルシリカの使用量はバインダー量に
対し10〜50重量%が好ましい。コロイダルシリカは
膜質改良等の目的で他の層に添加することもできる。ま
た、前述の加水分解可能な有機シラン化合物をコロイダ
ルシリカの代わりに添加することも可能である。
0.1〜500nmで、特に好ましくは1〜50nmで
ある。かかるコロイダルシリカはスノーテックス(日産
化学工業(株)製)、Ludox(米国デュポン社
製)、Synton(米国モンサント社製)、Nalc
oag(米国ナルコケミカル社製)等の商品名で市販さ
れている。コロイダルシリカの使用量はバインダー量に
対し10〜50重量%が好ましい。コロイダルシリカは
膜質改良等の目的で他の層に添加することもできる。ま
た、前述の加水分解可能な有機シラン化合物をコロイダ
ルシリカの代わりに添加することも可能である。
【0079】尚、好ましいシランカップリング剤として
特願平9-145643号等に記載されている化合物を上げるこ
とが出来る。これらのシランカップリング剤は、1種類
のみ用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤の使用量は、保護膜の塗布組成物
に対し、0.1〜50重量%が好ましい。
特願平9-145643号等に記載されている化合物を上げるこ
とが出来る。これらのシランカップリング剤は、1種類
のみ用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤の使用量は、保護膜の塗布組成物
に対し、0.1〜50重量%が好ましい。
【0080】本発明において、保護膜(ガラス膜)を形
成する組成物を塗布する方法は特に限定されず、例え
ば、スプレー法、バーコート法、スピンコート法等、種
々の方法を用いることができる。
成する組成物を塗布する方法は特に限定されず、例え
ば、スプレー法、バーコート法、スピンコート法等、種
々の方法を用いることができる。
【0081】本発明の方法により製造されたカラーフィ
ルターはさらに蒸着被覆、例えば真空蒸着またはスパッ
タリング法により透明電極(ITO)を設けることがで
きる。さらにその上にはポリイミド樹脂等の配向膜を設
けることができる。また、カラーフィルターの光透過性
基板の乳剤面とは反対側の面には偏光板や位相差フィル
ムを設置してもよい。
ルターはさらに蒸着被覆、例えば真空蒸着またはスパッ
タリング法により透明電極(ITO)を設けることがで
きる。さらにその上にはポリイミド樹脂等の配向膜を設
けることができる。また、カラーフィルターの光透過性
基板の乳剤面とは反対側の面には偏光板や位相差フィル
ムを設置してもよい。
【0082】光透過性基板としてガラス基板に代えて、
ガス・バリヤ層やハード・コート層を設置したプラスチ
ック・フィルム基板を用いることができる。カラーLC
Dやその製造法についての詳細は、松本正一・角田市良
共著「液晶の基礎と応用」(1991年 工業調査会発
行)、日経マイクロデバイス編「フラットパネル・ディ
スプレイ 1994」(1993年 日経BP社発
行)、特開平1−114820号等に記載されている。
ガス・バリヤ層やハード・コート層を設置したプラスチ
ック・フィルム基板を用いることができる。カラーLC
Dやその製造法についての詳細は、松本正一・角田市良
共著「液晶の基礎と応用」(1991年 工業調査会発
行)、日経マイクロデバイス編「フラットパネル・ディ
スプレイ 1994」(1993年 日経BP社発
行)、特開平1−114820号等に記載されている。
【0083】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。 実施例1 バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分
散させて塗布した厚さ100μm のポリエチレンテレフ
タレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下
に示す構成の第1層から第10層を多層同時塗布しカラ
ー感光材料101を作成した。以下に成分と塗布量(g
/m2単位)を示す。なおハロゲン化銀乳剤については銀
換算の塗布量を示す。
発明の実施の態様はこれらに限定されない。 実施例1 バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分
散させて塗布した厚さ100μm のポリエチレンテレフ
タレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下
に示す構成の第1層から第10層を多層同時塗布しカラ
ー感光材料101を作成した。以下に成分と塗布量(g
/m2単位)を示す。なおハロゲン化銀乳剤については銀
換算の塗布量を示す。
【0084】 第1層(剥離層) ヒドロキシエチルセルロース(HEC−SP500; ダイセル化学工業(株)製) ・・・・0.35 末端アルキル変性ポリビニルアルコール(平均重合度300)・・0.08 帯電防止剤(Cpd−1) ・・・・0.03 第2層(ゼラチン隣接層) ゼラチン ・・・・1.35
【0085】 第3層(青感層) 青色増感色素(ExS−1、2)で分光増感したハロゲン化銀乳剤 (AgBr30Cl70;平均粒径0.35μm ) ・・・・0.33 ゼラチン ・・・・1.00 シアンカプラー (一般式(1)で表される化合物ExC−3 ・・・・0.57 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・・0.03 紫外線吸収剤(Cpd−7) ・・・・0.08 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.23
【0086】 第3層(保護層) ゼラチン ・・・・2.25 硬膜剤(H−1) ・・・・0.08 各層には乳化分散助剤としてドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、補助溶媒として酢酸エチル、塗布助剤と
して界面活性剤(Cpd−17)を、更に増粘剤として
ポリスチレンスルホン酸カリウムを用いた。
酸ナトリウム、補助溶媒として酢酸エチル、塗布助剤と
して界面活性剤(Cpd−17)を、更に増粘剤として
ポリスチレンスルホン酸カリウムを用いた。
【0087】
【化21】 光透過性基板として厚さ0.7mmの透明な無アルカリガ
ラス(24cm×32cm)を用い、その表面にゼラチンと
コロイダルシリカ(平均粒子サイズ7〜9mμ)を重量
比で1:3に混合し、界面活性剤としてサポニンを加え
て塗布した。乾膜の塗布厚みは0.2μであった。
ラス(24cm×32cm)を用い、その表面にゼラチンと
コロイダルシリカ(平均粒子サイズ7〜9mμ)を重量
比で1:3に混合し、界面活性剤としてサポニンを加え
て塗布した。乾膜の塗布厚みは0.2μであった。
【0088】光透過性基板の塗膜面に前述のカラー感光
材料CF−1の保護層とを密着させた。その後密着面の
温度が約130℃になるように温度設定したラミネータ
ーを用い、線速0.45m/分で通過させた。ほぼ室温
に冷えた後、感光材料の支持体を剥離層と共に乳剤面か
ら引き剥がした。基板上に第2層から上の乳剤面が一様
に密着しており白抜けはみられなかった。
材料CF−1の保護層とを密着させた。その後密着面の
温度が約130℃になるように温度設定したラミネータ
ーを用い、線速0.45m/分で通過させた。ほぼ室温
に冷えた後、感光材料の支持体を剥離層と共に乳剤面か
ら引き剥がした。基板上に第2層から上の乳剤面が一様
に密着しており白抜けはみられなかった。
【0089】以上のようにして作成した乳剤層を有する
基板の乳剤面側から、タングステン電球を用い連続的に
濃度が変化しているグレーのフィルターを通して200
0ルックスで1秒か露光した。露光済基板を下記の工程
に従い現像処理し、シアンに単色発色したフィルターを
得た。 (処理工程) (温 度) (時 間) 前硬膜処理 25℃ 3分 水洗−1 25℃ 1分 発色現像 38℃ 80秒 漂白定着 38℃ 90秒 水洗−2 25℃ 40秒 後硬膜処理 25℃ 3分 水洗−3 25℃ 1分 水洗−4 25℃ 2分 乾 燥 80℃ 2分
基板の乳剤面側から、タングステン電球を用い連続的に
濃度が変化しているグレーのフィルターを通して200
0ルックスで1秒か露光した。露光済基板を下記の工程
に従い現像処理し、シアンに単色発色したフィルターを
得た。 (処理工程) (温 度) (時 間) 前硬膜処理 25℃ 3分 水洗−1 25℃ 1分 発色現像 38℃ 80秒 漂白定着 38℃ 90秒 水洗−2 25℃ 40秒 後硬膜処理 25℃ 3分 水洗−3 25℃ 1分 水洗−4 25℃ 2分 乾 燥 80℃ 2分
【0090】 前硬膜処理液 硫酸ナトリウム(無水) 160.0g 炭酸ナトリウム(無水) 4.6g ホルマリン(37%) 20.0ml 水を加えて1リットル、pH(25℃)=9.5
【0091】 発色現像液 水 800ml D−ソルビット 0.15g ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマリン縮合物 0.15g ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)5ナトリウム塩 1.8g ジエチレントリアミン5酢酸 0.5g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 0.15g ジエチレングリコール 12.0ml ベンジルアルコール 13.5ml 塩化カリウム 6.5g 臭化カリウム 0.1g 炭酸カリウム 30.0g 亜硫酸ナトリウム 2.4g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)ヒドロキシル アミン 8.0g トリエタノールアミン 6.0g ベンゾトリアゾール 0.01g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3− メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 6.0g 水を加えて1リットル、pH(25℃)=10.6
【0092】 漂白定着液 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 160ml 亜硫酸アンモニウム 40.0g エチレンジアミン4酢酸・第二鉄アンモニウム 55.0g エチレンジアミン4酢酸 5.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 臭化アンモニウム 25.0g 水を加えて1リットル、pH(25℃)=6.0
【0093】後硬膜処理液 4%グルタルアルデヒド水溶液(pH4.5) 水洗水 導電率5μS以下の脱イオン水 以上の様にして作成したカラーフィルター101の青感
層の組成を表1にしめすように変更し本発明のカラーフ
ィルター102〜111を作成した。
層の組成を表1にしめすように変更し本発明のカラーフ
ィルター102〜111を作成した。
【0094】
【表1】
【0095】
【化22】
【0096】これらのカラーフィルターについて高温で
のシアン色素の堅牢性及び未発色部のシアンカプラーの
ステイン影響について以下の方法により評価した。得ら
れたカラーフィルターを180度2時間加熱前後の最高濃
度(発色部)及び最低濃度(未発色部)をX-rite301に
て測定し以下の値を得た。 色素残存率={加熱後の発色部シアン色素濃度/加熱前
の発色部シアン色素濃度}×100 着色濃度=加熱後の未発色部濃度―加熱前の未発色部濃
度 以上の結果を表2に示す。
のシアン色素の堅牢性及び未発色部のシアンカプラーの
ステイン影響について以下の方法により評価した。得ら
れたカラーフィルターを180度2時間加熱前後の最高濃
度(発色部)及び最低濃度(未発色部)をX-rite301に
て測定し以下の値を得た。 色素残存率={加熱後の発色部シアン色素濃度/加熱前
の発色部シアン色素濃度}×100 着色濃度=加熱後の未発色部濃度―加熱前の未発色部濃
度 以上の結果を表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】以上のように本発明の感光材料では発色部
の色素は堅牢であり、しかも未発色部ではイエロー及び
マゼンタの着色が少ない。 実施例2 バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分
散させて塗布した厚さ100μm のポリエチレンテレフ
タレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下
に示す構成の第1層から第10層を多層同時塗布しカラ
ー感光材料CF−1を作成した。以下に成分と塗布量
(g/m2単位)を示す。なおハロゲン化銀乳剤について
は銀換算の塗布量を示す。
の色素は堅牢であり、しかも未発色部ではイエロー及び
マゼンタの着色が少ない。 実施例2 バック層としてカーボンブラックをポリ塩化ビニルに分
散させて塗布した厚さ100μm のポリエチレンテレフ
タレート支持体にゼラチン下引きを施し、その上に以下
に示す構成の第1層から第10層を多層同時塗布しカラ
ー感光材料CF−1を作成した。以下に成分と塗布量
(g/m2単位)を示す。なおハロゲン化銀乳剤について
は銀換算の塗布量を示す。
【0099】 第1層(剥離層) ヒドロキシエチルセルロース(HEC−SP500; ダイセル化学工業(株)製) ・・・・0.35 末端アルキル変性ポリビニルアルコール(平均重合度300)・・0.08 帯電防止剤(Cpd−1) ・・・・0.03
【0100】 第2層(ゼラチン隣接層) ゼラチン ・・・・0.60 第3層(青感層) 青色増感色素(ExS−1、2)で分光増感したハロゲン化銀乳剤 (AgBr30Cl70;平均粒径0.35μm ) ・・・・0.33 ゼラチン ・・・・1.00 シアンカプラー (一般式(1)で表される化合物ExC−3 ・・・・0.57 マゼンタカプラー(ExM−2) ・・・・0.05 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・・0.03 紫外線吸収剤(Cpd−7) ・・・・0.08 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.23
【0101】 第4層(中間層) ゼラチン ・・・・0.38 混色防止剤(Cpd−2) ・・・・0.02 混色防止剤(Cpd−10) ・・・・0.09 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−3) ・・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−8) ・・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−7) ・・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−9) ・・・・0.02 ポリマー(Cpd−11) ・・・・0.04 イエロー染料(YF−1) ・・・・0.17
【0102】 第5層(緑感層) 緑色増感色素(ExS−3)で分光増感したハロゲン化銀乳剤 (AgCl;平均粒径0.18μm ) ・・・・0.71 ゼラチン ・・・・1.39 シアンカプラー(ExC−1) ・・・・0.34 イエローカプラー(ExY−2) ・・・・0.47 退色防止剤(Cpd−5) ・・・・0.01 ステイン防止剤(Cpd−13) ・・・・0.01 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.27 高沸点溶媒(Solv−2) ・・・・0.39 ポリマー(Cpd−14) ・・・・0.03
【0103】 第6層(中間層) ゼラチン ・・・・0.38 混色防止剤(Cpd−2) ・・・・0.02 混色防止剤(Cpd−10) ・・・・0.09 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−3) ・・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−8) ・・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−7) ・・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−9) ・・・・0.02 ポリマー(Cpd−11) ・・・・0.04 イラジエーション防止染料(Dye−1) ・・・・0.005 イラジエーション防止染料(Dye−2) ・・・・0.02
【0104】 第7層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−4、5)で分光増感したハロゲン化銀乳剤 (AgCl;平均粒径0.18μm ) ・・・・0.36 ゼラチン ・・・・1.33 イエローカプラー(ExY−1) ・・・・0.61 マゼンタカプラー(ExM−1) ・・・・0.15 退色防止剤(Cpd−3) ・・・・0.11 退色防止剤(Cpd−4) ・・・・0.005 混色防止剤(Cpd−5) ・・・・0.01 高沸点溶媒(Solv−4) ・・・・0.26 高沸点溶媒(Solv−5) ・・・・0.14 高沸点溶媒(Solv−6) ・・・・0.24 ポリマー(Cpd−14) ・・・・0.03
【0105】 第8層(中間層) ゼラチン ・・・・0.38 混色防止剤(Cpd−2) ・・・・0.02 混色防止剤(Cpd−10) ・・・・0.09 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−3) ・・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−8) ・・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−7) ・・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−9) ・・・・0.02 ポリマー(Cpd−11) ・・・・0.04
【0106】 第9層(赤外感層) 赤外増感色素(ExS−6)で分光増感したハロゲン化銀乳剤 (AgBr30Cl70;平均粒径0.2μm ) ・・・・0.44 安定化剤(Cpd−12) ・・・・0.005 ゼラチン ・・・・1.42 シアンカプラー(ExC−2) ・・・・0.10 イエローカプラー(ExY−1) ・・・・0.45 マゼンタカプラー(ExM−1) ・・・・0.22 退色防止剤(Cpd−3) ・・・・0.05 退色防止剤(Cpd−4) ・・・・0.005 退色防止剤(Cpd−5) ・・・・0.02 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・・0.28 高沸点溶媒(Solv−2) ・・・・0.06 ステイン防止剤(Cpd−13) ・・・・0.01 ポリマー(Cpd−14) ・・・・0.03
【0107】 第10層(保護層) ゼラチン ・・・・0.70 ハレーション防止染料(微粒子分散) ・・・・0.17 カルボキシメチルセルロース ・・・・0.05 ポリマー(Cpd−15) ・・・・0.14 界面活性剤(Cpd−16) ・・・・0.03 硬膜剤(H−1) ・・・・0.12
【0108】各層には乳化分散助剤としてドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、補助溶媒として酢酸エチ
ル、塗布助剤として界面活性剤(Cpd−17)を、更
に増粘剤としてポリスチレンスルホン酸カリウムを用い
た。
ゼンスルホン酸ナトリウム、補助溶媒として酢酸エチ
ル、塗布助剤として界面活性剤(Cpd−17)を、更
に増粘剤としてポリスチレンスルホン酸カリウムを用い
た。
【0109】
【化23】
【0110】
【化24】
【0111】
【化25】
【0112】
【化26】
【0113】
【化27】
【0114】
【化28】
【0115】光透過性基板として厚さ0.7mmの透明な
無アルカリガラス(24cm×32cm)を用い、その表面
にゼラチンとコロイダルシリカ(平均粒子サイズ7〜9
mμ)を重量比で1:3に混合し、界面活性剤としてサ
ポニンを加えて塗布した。乾膜の塗布厚みは0.2μで
あった。
無アルカリガラス(24cm×32cm)を用い、その表面
にゼラチンとコロイダルシリカ(平均粒子サイズ7〜9
mμ)を重量比で1:3に混合し、界面活性剤としてサ
ポニンを加えて塗布した。乾膜の塗布厚みは0.2μで
あった。
【0116】光透過性基板の塗膜面に前述のカラー感光
材料CF−1の保護層とを密着させた。その後密着面の
温度が約130℃になるように温度設定したラミネータ
ーを用い、線速0.45m/分で通過させた。ほぼ室温
に冷えた後、感光材料の支持体を剥離層と共に乳剤面か
ら引き剥がした。基板上に第2層から上の乳剤面が一様
に密着しており白抜けは見られなかった。
材料CF−1の保護層とを密着させた。その後密着面の
温度が約130℃になるように温度設定したラミネータ
ーを用い、線速0.45m/分で通過させた。ほぼ室温
に冷えた後、感光材料の支持体を剥離層と共に乳剤面か
ら引き剥がした。基板上に第2層から上の乳剤面が一様
に密着しており白抜けは見られなかった。
【0117】以上のようにして作成した乳剤層を有する
基板の乳剤面側に、第2図に示すようなマスターカラー
フィルターを密着させて等倍率でワンショット露光し
た。露光済基板を実施例1と同様の工程に従い現像処理
し、1回の操作で第3図に示すようにB、G、R三色お
よび黒に発色したカラーフィルターを作成した。
基板の乳剤面側に、第2図に示すようなマスターカラー
フィルターを密着させて等倍率でワンショット露光し
た。露光済基板を実施例1と同様の工程に従い現像処理
し、1回の操作で第3図に示すようにB、G、R三色お
よび黒に発色したカラーフィルターを作成した。
【0118】得られたカラーフィルター層の上に下記の
組成物を乾膜で2.5μm となるように塗布、乾燥、紫
外線硬化して保護膜とした。得られたカラーフィルター
はカラーフィルター層と保護膜との密着性、耐薬品性は
良好であった。
組成物を乾膜で2.5μm となるように塗布、乾燥、紫
外線硬化して保護膜とした。得られたカラーフィルター
はカラーフィルター層と保護膜との密着性、耐薬品性は
良好であった。
【0119】 (オーバーコート組成物処方) モノマー(1) 77.4wt% モノマー(2) 7.7 ポリマーCAB531(Eastman Chemical社製) 11.7 光重合開始剤 2.4 増感剤 0.8 塗布用希釈溶媒(MEK) −
【0120】
【化29】
【0121】以上の様にして作成したカラーフィルター
CF-1の青感層の組成を実施例1中の表1と同様にに変更
し本発明のCF−2〜11を作成した。これらのカラー
フィルターについて180度2時間加熱したところ本発明
のカラーフィルターでの青発色部の色素が堅牢であり、
特に緑発色部での色純度の低下も非常に少なかった。
CF-1の青感層の組成を実施例1中の表1と同様にに変更
し本発明のCF−2〜11を作成した。これらのカラー
フィルターについて180度2時間加熱したところ本発明
のカラーフィルターでの青発色部の色素が堅牢であり、
特に緑発色部での色純度の低下も非常に少なかった。
【0122】
【発明の効果】以上のように本発明の一般式(2)、
(3)で得られる化合物を用いた感光材料では高温加熱
後に発色部での濃度の変動が少なく、未発色部での着色
に起因する色純度の低下も少ない。従って本発明によ
り、高温加熱後に発色部の色素が堅牢であり、しかも未
発色部での不要な着色が生じないカラーフィルターカラ
を、複雑な製造工程を必要せずに製造することができ
る。
(3)で得られる化合物を用いた感光材料では高温加熱
後に発色部での濃度の変動が少なく、未発色部での着色
に起因する色純度の低下も少ない。従って本発明によ
り、高温加熱後に発色部の色素が堅牢であり、しかも未
発色部での不要な着色が生じないカラーフィルターカラ
を、複雑な製造工程を必要せずに製造することができ
る。
【図1】本発明のカラーフィルター用ハロゲン化銀感光
材料の特性曲線の一例である。
材料の特性曲線の一例である。
【図2】本発明のマスターカラーフィルターの一例であ
る。
る。
【図3】本発明のカラーフィルターの一例である。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、各々シアンカプラー、マゼ
ンタカプラー、イエローカプラーのいずれかを少なくと
も一種含有し、少なくとも3つの互いに異なる波長に感
光性を有するハロゲン化銀乳剤層を有する感光材料をパ
ターン露光し、発色現像処理、脱銀処理してピクセルパ
ターンを有するカラーフィルターを製造する方法におい
て、該シアンカプラーとして下記一般式(1)で表され
る化合物を少なくとも一種含有し、さらに下記一般式
(2)及び/又は一般式(3)で表される化合物を少な
くとも一種含有することを特徴とするカラーフィルター
の製造方法。 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は置換もしくは無置換の脂肪族、芳香族、
複素環基もしくはアミノ基を表し、Wは5ないし6員環
を形成する少なくとも1個のヘテロ原子を含む非金属原
子群を表し、Zは水素原子、ハロゲン原子もしくはカッ
プリング離脱基を表す。) 一般式(2) 【化2】 (式中、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ脂肪族基又はア
リール基を表す。ここでR2 、R3 及びR4 の少なくと
も2つの基が互いに結合して5ないし6員環を形成して
いてもよい。) 一般式(3) 【化3】 (式中、X、Yは、同じであっても異なっていてもよ
く、それぞれアルキル基、アルケニル基を表し、XとY
が互いに結合して5ないし6員環を形成していてもよ
い。) - 【請求項2】 請求項1に記載した方法により作成した
カラーフィルター。 - 【請求項3】 請求項1に記載の一般式(1)で表され
る化合物が、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応
して形成された色素と請求項1に記載の一般式(2)及
び/又は一般式(3)で表される化合物を含有する請求
項2に記載のカラーフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25352597A JPH1195023A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | カラーフイルター及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25352597A JPH1195023A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | カラーフイルター及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1195023A true JPH1195023A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17252588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25352597A Pending JPH1195023A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | カラーフイルター及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1195023A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146051A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | 富士フイルム株式会社 | フィルタ装置、レンズ装置、撮像装置 |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP25352597A patent/JPH1195023A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146051A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | 富士フイルム株式会社 | フィルタ装置、レンズ装置、撮像装置 |
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