JPH1179195A - 詰め替え用パウチ - Google Patents
詰め替え用パウチInfo
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- JPH1179195A JPH1179195A JP25408697A JP25408697A JPH1179195A JP H1179195 A JPH1179195 A JP H1179195A JP 25408697 A JP25408697 A JP 25408697A JP 25408697 A JP25408697 A JP 25408697A JP H1179195 A JPH1179195 A JP H1179195A
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- spout
- reinforcing member
- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製袋、及び液状等の内容物の充填が容易で、
使用時には偏平な形状の注出口部を容易に筒状に起こし
て剛性のある開口部を形成でき、口径の小さなボトルな
どに対しても内容物を安全且つ容易に移し替えられると
いう使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提
供する。 【解決手段】 周囲の端縁部をヒートシールして形成さ
れるパウチの上部の一部に注出口部6を設け、且つ、注
出口部6の内面の補強部材装着部10に、装着時は偏平
で、使用時に起こして筒状の開口部を形成できる折り畳
み式の補強部材を熱接着で固定して詰め替え用パウチ10
0 を構成する。尚、補強部材は、プラスチック等の剛性
シートの必要部分に折り目線、切り目線を設けたシート
体、又は、両端が接合され折り目線で折り畳まれた筒状
体で構成する。
使用時には偏平な形状の注出口部を容易に筒状に起こし
て剛性のある開口部を形成でき、口径の小さなボトルな
どに対しても内容物を安全且つ容易に移し替えられると
いう使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提
供する。 【解決手段】 周囲の端縁部をヒートシールして形成さ
れるパウチの上部の一部に注出口部6を設け、且つ、注
出口部6の内面の補強部材装着部10に、装着時は偏平
で、使用時に起こして筒状の開口部を形成できる折り畳
み式の補強部材を熱接着で固定して詰め替え用パウチ10
0 を構成する。尚、補強部材は、プラスチック等の剛性
シートの必要部分に折り目線、切り目線を設けたシート
体、又は、両端が接合され折り目線で折り畳まれた筒状
体で構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体、粘体、粉体
など流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に内容
物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用パウチに
関し、更に詳しくは、内容物をボトルなど他の容器に移
し替える際、内容物を外にこぼすことなく、安全且つ容
易に移し替えられるようパウチ上部の一部に容器(ボト
ル)の口径に合わせた注出口部が設けられ、且つ、注出
口部の内面に開口した注出口の保形性をよくするための
補強部材が装着された詰め替え用パウチに関する。
など流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に内容
物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用パウチに
関し、更に詳しくは、内容物をボトルなど他の容器に移
し替える際、内容物を外にこぼすことなく、安全且つ容
易に移し替えられるようパウチ上部の一部に容器(ボト
ル)の口径に合わせた注出口部が設けられ、且つ、注出
口部の内面に開口した注出口の保形性をよくするための
補強部材が装着された詰め替え用パウチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液状などの流動性を有する内容物
を密封包装する詰め替え用パウチとしては、自立性があ
り立体容器としての特徴も一部備えているスタンディン
グパウチが主に採用され、且つ、使用時に内容物を外に
こぼすことなく他の容器に安全に移し替えられるよう、
開口部をパウチ上部全体ではなく、コーナー部など一部
に設けるとか、或いは、パウチ上部の一部に口径の小さ
な注出口部を形成する方法、更には、プラスチック成形
物などによる別体の注出口をパウチ上部の一部に熱接着
して取り付ける方法などが採られていた。
を密封包装する詰め替え用パウチとしては、自立性があ
り立体容器としての特徴も一部備えているスタンディン
グパウチが主に採用され、且つ、使用時に内容物を外に
こぼすことなく他の容器に安全に移し替えられるよう、
開口部をパウチ上部全体ではなく、コーナー部など一部
に設けるとか、或いは、パウチ上部の一部に口径の小さ
な注出口部を形成する方法、更には、プラスチック成形
物などによる別体の注出口をパウチ上部の一部に熱接着
して取り付ける方法などが採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック成形物による別体の注出口をパウチ上部の一部に
取り付ける方法は、製造工程が増え、注出口自体にも費
用がかかり、また、注出口を取り付けた空パウチは、厚
さが増すため、保管や運搬の費用も割高となり、更に、
内容物の充填に際して、特別な充填装置を必要とし、ま
た、充填機のフィーダー部への空パウチの積み込み数も
大幅に減少し、オペレーターが頻繁に空パウチの供給を
行う必要が生じるなど、全体としてコストアップと工程
及び作業の煩雑さが増す問題があった。
チック成形物による別体の注出口をパウチ上部の一部に
取り付ける方法は、製造工程が増え、注出口自体にも費
用がかかり、また、注出口を取り付けた空パウチは、厚
さが増すため、保管や運搬の費用も割高となり、更に、
内容物の充填に際して、特別な充填装置を必要とし、ま
た、充填機のフィーダー部への空パウチの積み込み数も
大幅に減少し、オペレーターが頻繁に空パウチの供給を
行う必要が生じるなど、全体としてコストアップと工程
及び作業の煩雑さが増す問題があった。
【0004】また、パウチ上部の一部に口径の小さな注
出口を形成する方法でも、内容物を移し替える際の操作
性、安全性は、ある程度は改善されるが、移し替える容
器の口部への注出口部の固定性が不充分であり、また、
注出の途中で注出口が塞がりやすく、内容物を誤って外
にこぼすことがあり、移し替えの安全性、容易性の点で
はなお問題があった。
出口を形成する方法でも、内容物を移し替える際の操作
性、安全性は、ある程度は改善されるが、移し替える容
器の口部への注出口部の固定性が不充分であり、また、
注出の途中で注出口が塞がりやすく、内容物を誤って外
にこぼすことがあり、移し替えの安全性、容易性の点で
はなお問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところは、パ
ウチの生産性がよく、内容物の充填も容易で、しかも使
用時には、口径の小さなボトルなどに対しても、内容物
を外にこぼすことなく、安全且つ容易に最後まで移し替
えることができるという、安価で使用適性に優れた詰め
替え用パウチを生産性よく提供することにある。
めになされたものであり、その目的とするところは、パ
ウチの生産性がよく、内容物の充填も容易で、しかも使
用時には、口径の小さなボトルなどに対しても、内容物
を外にこぼすことなく、安全且つ容易に最後まで移し替
えることができるという、安価で使用適性に優れた詰め
替え用パウチを生産性よく提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、周囲の端縁部がヒートシールにより封止
され、流動性を有する内容物が密封包装されるパウチに
おいて、パウチ上部の一部に注出口部を備え、且つ、該
注出口部の内面に、装着時は偏平な形状で、使用時に起
こして注出口部を開口できる補強部材が装着されている
ことを特徴とする詰め替え用パウチからなる。
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、周囲の端縁部がヒートシールにより封止
され、流動性を有する内容物が密封包装されるパウチに
おいて、パウチ上部の一部に注出口部を備え、且つ、該
注出口部の内面に、装着時は偏平な形状で、使用時に起
こして注出口部を開口できる補強部材が装着されている
ことを特徴とする詰め替え用パウチからなる。
【0007】このような構成を採ることにより、内容物
充填の際、補強部材が偏平でパウチが嵩張らないため、
充填シール機のフィーダー部へのパウチのスタッキング
数も通常のパウチと大差なく、余分な手間をかけること
なく内容物の充填を行うことができる。また、充填され
た内容物をボトルなどに移し替える際には、注出口部の
先端のヒートシール部を切り取って開封し、補強部材を
起こすことにより、剛性のある開口部が形成されるた
め、容器の口部への注出口の固定性も安定し、注出口が
途中で塞がることもなく、内容物を最後まで安全且つ容
易に移し替えることができる。
充填の際、補強部材が偏平でパウチが嵩張らないため、
充填シール機のフィーダー部へのパウチのスタッキング
数も通常のパウチと大差なく、余分な手間をかけること
なく内容物の充填を行うことができる。また、充填され
た内容物をボトルなどに移し替える際には、注出口部の
先端のヒートシール部を切り取って開封し、補強部材を
起こすことにより、剛性のある開口部が形成されるた
め、容器の口部への注出口の固定性も安定し、注出口が
途中で塞がることもなく、内容物を最後まで安全且つ容
易に移し替えることができる。
【0008】請求項2に記載した発明は、前記補強部材
が、注出口部の通液路と同方向の折り目線と、通液路を
横切る方向の切り目線とを備えた剛性シートであること
を特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチからな
る。
が、注出口部の通液路と同方向の折り目線と、通液路を
横切る方向の切り目線とを備えた剛性シートであること
を特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチからな
る。
【0009】このような構成を採ることにより、前記請
求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、注出口部
に装着された補強部材を起こす際、例えば、補強部材の
両側の側部を中心方向に向けて手で押圧することによ
り、切り目線の両側の剛性シートを、折り目線により互
いに反対側の方向に折ることができるため、容易に注出
口を筒状に開口させることができる。このような補強部
材は、所謂打ち抜き装置などを用いて、剛性シートに折
り目線と切り目線とを設けることにより容易に製造でき
るため安価であり、パウチの注出口部への取り付けも、
例えば、製袋機にパーツフィーダーや熱接着装置などを
組み込むことにより、製袋とインラインで容易に行うこ
とができる。
求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、注出口部
に装着された補強部材を起こす際、例えば、補強部材の
両側の側部を中心方向に向けて手で押圧することによ
り、切り目線の両側の剛性シートを、折り目線により互
いに反対側の方向に折ることができるため、容易に注出
口を筒状に開口させることができる。このような補強部
材は、所謂打ち抜き装置などを用いて、剛性シートに折
り目線と切り目線とを設けることにより容易に製造でき
るため安価であり、パウチの注出口部への取り付けも、
例えば、製袋機にパーツフィーダーや熱接着装置などを
組み込むことにより、製袋とインラインで容易に行うこ
とができる。
【0010】請求項3に記載した発明は、前記補強部材
が、注出口部の通液路と同方向の折り目線を備え、且
つ、折り畳まれた筒状体であることを特徴とする請求項
1記載の詰め替え用パウチからなる。
が、注出口部の通液路と同方向の折り目線を備え、且
つ、折り畳まれた筒状体であることを特徴とする請求項
1記載の詰め替え用パウチからなる。
【0011】上記において、折り畳まれた筒状体は、例
えば、これを起こした時に断面が四角形となるような筒
状体であり、この場合、所定の形状の剛性のシート片に
4本の折り目線を加工して、4面の壁面と一端の接合片
とを形成し、その接合片と他端の壁面とを貼り合わせる
ことにより、容易に筒状体を作製することができる。こ
のような補強部材も前記と同様、製袋機にパーツフィー
ダーや熱接着装置などを組み込むことにより、製袋とイ
ンラインで容易に取り付けることができる。また、この
ような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した
発明の作用、効果に加えて、注出口部に装着された補強
部材を起こす際、前記請求項2に記載した発明の詰め替
え用パウチの場合と同様に、補強部材の両側の側面を中
心部に向けて押圧することにより、容易に筒状の補強部
材が開口し、剛性のある注出口を開口できる。
えば、これを起こした時に断面が四角形となるような筒
状体であり、この場合、所定の形状の剛性のシート片に
4本の折り目線を加工して、4面の壁面と一端の接合片
とを形成し、その接合片と他端の壁面とを貼り合わせる
ことにより、容易に筒状体を作製することができる。こ
のような補強部材も前記と同様、製袋機にパーツフィー
ダーや熱接着装置などを組み込むことにより、製袋とイ
ンラインで容易に取り付けることができる。また、この
ような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した
発明の作用、効果に加えて、注出口部に装着された補強
部材を起こす際、前記請求項2に記載した発明の詰め替
え用パウチの場合と同様に、補強部材の両側の側面を中
心部に向けて押圧することにより、容易に筒状の補強部
材が開口し、剛性のある注出口を開口できる。
【0012】請求項4に記載した発明は、前記注出口部
が、パウチの上部に突出するように設けられていること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の詰め替
え用パウチからなる。
が、パウチの上部に突出するように設けられていること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の詰め替
え用パウチからなる。
【0013】このような構成をとることにより、前記請
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、注出口部がパウチの上部に突出するように設け
られているため、注出口部の位置を一見して判別できる
と同時に、パウチに充填された内容物をボトルなどの容
器に移し替える際、開口した注出口部を容器の口部に差
し込み、或いは、注出口部の側面を容器の口部にあてが
って注出することができるため、内容物を外にこぼすこ
となく、一層安全且つ容易に移し替えることができる。
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、注出口部がパウチの上部に突出するように設け
られているため、注出口部の位置を一見して判別できる
と同時に、パウチに充填された内容物をボトルなどの容
器に移し替える際、開口した注出口部を容器の口部に差
し込み、或いは、注出口部の側面を容器の口部にあてが
って注出することができるため、内容物を外にこぼすこ
となく、一層安全且つ容易に移し替えることができる。
【0014】請求項5に記載した発明は、前記注出口部
の少なくとも一方の側部に、容器の口部にあてがって注
出口を固定するための切り欠き部が設けられていること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の詰め替
え用パウチからなる。
の少なくとも一方の側部に、容器の口部にあてがって注
出口を固定するための切り欠き部が設けられていること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の詰め替
え用パウチからなる。
【0015】このような構成をとることにより、前記請
求項1乃至4のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、パウチに充填された内容物をボトルなどの容器
に移し替える際、注出口部の側部に設けられた切り欠き
部を容器の口部にあてがうことができるため、注出口部
が一層確実に容器の口部に固定され、安全且つ容易に内
容物を移し替えることができる。
求項1乃至4のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、パウチに充填された内容物をボトルなどの容器
に移し替える際、注出口部の側部に設けられた切り欠き
部を容器の口部にあてがうことができるため、注出口部
が一層確実に容器の口部に固定され、安全且つ容易に内
容物を移し替えることができる。
【0016】請求項6に記載した発明は、前記注出口部
に易開封処理部が設けられていることを特徴とする請求
項1乃至5のいずれかに記載の詰め替え用パウチであ
る。
に易開封処理部が設けられていることを特徴とする請求
項1乃至5のいずれかに記載の詰め替え用パウチであ
る。
【0017】上記易開封処理部は、通常のパウチでも多
用されているノッチのほか、レーザー光照射などによる
ハーフカット線など、いずれも適用することができる。
ハーフカット線は、積層フィルムの層構成の中、例えば
表面の基材フィルム層など部分的に切断するものであ
り、切り取り線に従って設けるものである。尚、前記ノ
ッチは、通常、I字型やV字型のノッチが利用されてい
るが、形状は特に限定されず、切り取り方向に鋭角部分
を有する形状であれば何でも使用できる。また、ノッチ
とハーフカット線は、それぞれを単独で用いてもよいが
両者を併用することもできる。
用されているノッチのほか、レーザー光照射などによる
ハーフカット線など、いずれも適用することができる。
ハーフカット線は、積層フィルムの層構成の中、例えば
表面の基材フィルム層など部分的に切断するものであ
り、切り取り線に従って設けるものである。尚、前記ノ
ッチは、通常、I字型やV字型のノッチが利用されてい
るが、形状は特に限定されず、切り取り方向に鋭角部分
を有する形状であれば何でも使用できる。また、ノッチ
とハーフカット線は、それぞれを単独で用いてもよいが
両者を併用することもできる。
【0018】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至5のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、内容物が充填された詰め替え用パウチを使用す
る際、注出口部の先端のヒートシール部を易開封処理部
を利用して、手だけで容易に切り取って注出口部を開封
することができる。
求項1乃至5のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、内容物が充填された詰め替え用パウチを使用す
る際、注出口部の先端のヒートシール部を易開封処理部
を利用して、手だけで容易に切り取って注出口部を開封
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詰め替え用パウチ
の製造に用いるフィルム、補強部材、およびその製袋方
法など実施の形態について説明する。先ず、本発明の詰
め替え用パウチの製造に用いるフィルムは、主にプラス
チックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に
限定はされず、各種パウチに用いられている公知の積層
フィルムは、いずれも使用できる。これらの中から、包
装する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用
条件に応じて適するものを自由に選択して使用すること
ができる。好ましく使用できる積層フィルムの構成の具
体例として、以下のようなものが挙げられる。
の製造に用いるフィルム、補強部材、およびその製袋方
法など実施の形態について説明する。先ず、本発明の詰
め替え用パウチの製造に用いるフィルムは、主にプラス
チックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に
限定はされず、各種パウチに用いられている公知の積層
フィルムは、いずれも使用できる。これらの中から、包
装する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用
条件に応じて適するものを自由に選択して使用すること
ができる。好ましく使用できる積層フィルムの構成の具
体例として、以下のようなものが挙げられる。
【0020】(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPE
フィルム(シーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (5) ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着剤/一軸延伸
HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シ
ーラント層) (6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は
L・LDPE層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (12)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
フィルム(シーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (5) ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着剤/一軸延伸
HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シ
ーラント層) (6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は
L・LDPE層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (12)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0021】尚、上記において、ONフィルムは2軸延
伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリ
エチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは
低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフ
ィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無
延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。また、
アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層
する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予
めコーティングするものでプライマーコートの一種であ
る。
伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリ
エチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは
低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフ
ィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無
延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。また、
アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層
する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予
めコーティングするものでプライマーコートの一種であ
る。
【0022】前記の積層フィルムの構成において、ON
フィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウ
チに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPE
フィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパ
ウチを開封する際の引き裂き方向と一致するように用い
ることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させるこ
とができる。そして、アルミニウム箔、シリカ蒸着層、
EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するた
めに積層するものである。
フィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウ
チに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPE
フィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパ
ウチを開封する際の引き裂き方向と一致するように用い
ることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させるこ
とができる。そして、アルミニウム箔、シリカ蒸着層、
EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するた
めに積層するものである。
【0023】また、シーラント層としては、L・LDP
EフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、
L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内
容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキ
ング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性
に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装
用に適している。
EフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、
L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内
容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキ
ング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性
に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装
用に適している。
【0024】シーラント層には上記のほか、充填される
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。
【0025】特に、エチレン・αオレフィン共重合体で
メタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子量分布
の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒート
シール性や、熱間シール性に優れており、スタンディン
グパウチなどヒートシール部にフィルムの重なりの差に
よる段差のあるパウチのシーラント層にはシール抜けに
よるピンホールの発生を防止できる点で適している。更
に、該共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンド
したものを用いることにより、シーラント層の熱流動性
が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効
果的に防止することができる。
メタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子量分布
の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒート
シール性や、熱間シール性に優れており、スタンディン
グパウチなどヒートシール部にフィルムの重なりの差に
よる段差のあるパウチのシーラント層にはシール抜けに
よるピンホールの発生を防止できる点で適している。更
に、該共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンド
したものを用いることにより、シーラント層の熱流動性
が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効
果的に防止することができる。
【0026】次に、本発明の詰め替え用パウチの注出口
部の内面に装着する補強部材について説明する。この補
強部材は、パウチに充填された内容物をボトルなど他の
容器に移し替える際、パウチ上部の一部に設けられた注
出口部の先端のヒートシール部を切り取って開封し、注
出口部を筒状に開口させて注出を行うが、注出の途中で
開口部が塞がったり、注出口部が容器の口部からずれて
内容物が外にこぼれたりすることを防ぐために設けるも
のである。
部の内面に装着する補強部材について説明する。この補
強部材は、パウチに充填された内容物をボトルなど他の
容器に移し替える際、パウチ上部の一部に設けられた注
出口部の先端のヒートシール部を切り取って開封し、注
出口部を筒状に開口させて注出を行うが、注出の途中で
開口部が塞がったり、注出口部が容器の口部からずれて
内容物が外にこぼれたりすることを防ぐために設けるも
のである。
【0027】従って、補強部材は、注出口の開口状態を
安定して維持でき、且つ、注出口部を容器の口部に固定
し易くできるものが好ましい。このような補強部材とし
て、単純には硬さのある円筒状などのプラスチック成形
物を装着することも考えられるが、このような立体形状
の部材を装着した場合、前述したように注出口部が嵩張
るため充填シール機でのパウチの積み込みに手間がかか
り、充填の作業性を低下させる問題がある。この点から
本発明では、剛性のあるシート材料を用いて、折り畳み
可能な形状の補強部材を作製し、偏平な形状で注出口部
に装着しておいて、使用時に容易にこれを起こして、硬
さのある注出口を開口できるようにしたものである。
安定して維持でき、且つ、注出口部を容器の口部に固定
し易くできるものが好ましい。このような補強部材とし
て、単純には硬さのある円筒状などのプラスチック成形
物を装着することも考えられるが、このような立体形状
の部材を装着した場合、前述したように注出口部が嵩張
るため充填シール機でのパウチの積み込みに手間がかか
り、充填の作業性を低下させる問題がある。この点から
本発明では、剛性のあるシート材料を用いて、折り畳み
可能な形状の補強部材を作製し、偏平な形状で注出口部
に装着しておいて、使用時に容易にこれを起こして、硬
さのある注出口を開口できるようにしたものである。
【0028】このような補強部材に使用できるシート材
料としては、耐水性、耐内容物性などが付与されたパル
プ質のシート、例えば、樹脂含浸、ラミネートなどを施
した加工板紙も使用できるが、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、硬質ポリ塩
化ビニルなどの剛性、耐熱性、耐水性、耐内容物性に優
れたプラスチックシートが性能、および加工適性に優れ
ており、好適に使用できる。これらのプラスチックシー
トの表面には、熱接着性樹脂層を積層することもでき
る。これらのプラスチックシートの厚さは、材質にもよ
るが0.15〜0.45mm程度が好ましく、0.20
〜0.35mmの範囲が更に好ましい。厚さが0.15
mm未満の場合は、剛性が不足するため装着された補強
部材が起きにくく、開口の操作性が低下し、厚さが0.
45mmを超える場合は、剛性が高くなりすぎて補強部
材を起こしにくく、また、厚さも大きくなるため装着も
難しくなり好ましくない。
料としては、耐水性、耐内容物性などが付与されたパル
プ質のシート、例えば、樹脂含浸、ラミネートなどを施
した加工板紙も使用できるが、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、硬質ポリ塩
化ビニルなどの剛性、耐熱性、耐水性、耐内容物性に優
れたプラスチックシートが性能、および加工適性に優れ
ており、好適に使用できる。これらのプラスチックシー
トの表面には、熱接着性樹脂層を積層することもでき
る。これらのプラスチックシートの厚さは、材質にもよ
るが0.15〜0.45mm程度が好ましく、0.20
〜0.35mmの範囲が更に好ましい。厚さが0.15
mm未満の場合は、剛性が不足するため装着された補強
部材が起きにくく、開口の操作性が低下し、厚さが0.
45mmを超える場合は、剛性が高くなりすぎて補強部
材を起こしにくく、また、厚さも大きくなるため装着も
難しくなり好ましくない。
【0029】以上のような積層フィルムおよび補強部材
を用いて製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法
について説明する。本発明の詰め替え用パウチは、先に
も説明したように、パウチの上部の一部に設けられる注
出口部およびその近辺の構成に主な特徴を有するもので
あり、パウチ本体の形態は、特に限定されず、例えば三
方シール形式、四方シール形式、ピロー形式などの平パ
ウチのほか、スタンディングパウチなど、いずれの形態
も採用することができる。
を用いて製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法
について説明する。本発明の詰め替え用パウチは、先に
も説明したように、パウチの上部の一部に設けられる注
出口部およびその近辺の構成に主な特徴を有するもので
あり、パウチ本体の形態は、特に限定されず、例えば三
方シール形式、四方シール形式、ピロー形式などの平パ
ウチのほか、スタンディングパウチなど、いずれの形態
も採用することができる。
【0030】従って、本発明の詰め替え用パウチの製袋
には、その本体部分の形態に応じて、それぞれ従来公知
の製袋機を利用することができ、これに注出口部および
補強部材、そして、切り欠き部、ノッチ等の易開封処理
部を設けるための、例えば、補強部材取り付け装置、ヒ
ートシール装置、トリミング装置、打ち抜き装置など必
要な加工装置をインラインに組み込むか、或いは、一部
を別ラインで準備することにより、インラインまたはオ
フラインのいずれの方法によっても本発明の詰め替え用
パウチを容易に製造することができる。
には、その本体部分の形態に応じて、それぞれ従来公知
の製袋機を利用することができ、これに注出口部および
補強部材、そして、切り欠き部、ノッチ等の易開封処理
部を設けるための、例えば、補強部材取り付け装置、ヒ
ートシール装置、トリミング装置、打ち抜き装置など必
要な加工装置をインラインに組み込むか、或いは、一部
を別ラインで準備することにより、インラインまたはオ
フラインのいずれの方法によっても本発明の詰め替え用
パウチを容易に製造することができる。
【0031】尚、補強部材をパウチの注出口部の内面に
装着する方法は、特に限定するものではなく、種々の方
法を採ることができる。例えば、補強部材の両側に側片
がある場合には、この部分が注出口部の側部のヒートシ
ール部の一部に噛み込まれるようにヒートシールするこ
とにより容易に固定することができる。また、上記のよ
うな側片がない場合には、補強部材の側部に突起部を設
けておいて、この突起部が注出口部の側部のヒートシー
ル部の一部に噛み込まれるようにヒートシールすること
により容易に固定することができる。更に、補強部材の
表面にパウチのシーラント層と同じ熱接着性樹脂をラミ
ネートするか、或いは、ヒートシール剤を塗布しておい
て、注出口部のフィルムの内面と補強部材とを必要な部
分で熱接着して安全に固定することもできる。
装着する方法は、特に限定するものではなく、種々の方
法を採ることができる。例えば、補強部材の両側に側片
がある場合には、この部分が注出口部の側部のヒートシ
ール部の一部に噛み込まれるようにヒートシールするこ
とにより容易に固定することができる。また、上記のよ
うな側片がない場合には、補強部材の側部に突起部を設
けておいて、この突起部が注出口部の側部のヒートシー
ル部の一部に噛み込まれるようにヒートシールすること
により容易に固定することができる。更に、補強部材の
表面にパウチのシーラント層と同じ熱接着性樹脂をラミ
ネートするか、或いは、ヒートシール剤を塗布しておい
て、注出口部のフィルムの内面と補強部材とを必要な部
分で熱接着して安全に固定することもできる。
【0032】本発明の詰め替え用パウチにおいて、内容
物の充填は、パウチの上部の中、注出口部が設けられる
部分は予めヒートシールされるため利用できないが、残
りの部分を開口部として、この部分から内容物を充填す
ることができる。只、上記残りの部分の幅が狭く、この
部分からの充填が難しい場合には、パウチの側部に開口
部を設けて、この開口部から充填することもできる。
物の充填は、パウチの上部の中、注出口部が設けられる
部分は予めヒートシールされるため利用できないが、残
りの部分を開口部として、この部分から内容物を充填す
ることができる。只、上記残りの部分の幅が狭く、この
部分からの充填が難しい場合には、パウチの側部に開口
部を設けて、この開口部から充填することもできる。
【0033】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。また、図面に付した符号は、異なる図面に
おいても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。また、図面に付した符号は、異なる図面に
おいても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
【0034】図1、図2は、それぞれ本発明の詰め替え
用パウチの一実施例の構成を説明する正面図である。ま
た、図3は、本発明の詰め替え用パウチの注出口部の内
面に装着される補強部材の代表的な実施例の構成を説明
する図である。
用パウチの一実施例の構成を説明する正面図である。ま
た、図3は、本発明の詰め替え用パウチの注出口部の内
面に装着される補強部材の代表的な実施例の構成を説明
する図である。
【0035】図1において、詰め替え用パウチ100 は、
その本体部分がスタンディングパウチ形態に製袋されて
いる。即ち、底部1が常法に従ってフィルムを内側に折
り返してなるガセット形式で形成され、内側に折り込ま
れたフィルムの両側下端近傍には、半円形などの切り欠
き部(図示せず)が設けられると共に、底部1が舟形の
シールパターンにより底部ヒートシール部2でヒートシ
ールされ、自立性が付与される。また、パウチの胴部
は、前後2面の壁面フィルムの両側端縁部を胴部ヒート
シール部3、3′でヒートシールして形成される。
その本体部分がスタンディングパウチ形態に製袋されて
いる。即ち、底部1が常法に従ってフィルムを内側に折
り返してなるガセット形式で形成され、内側に折り込ま
れたフィルムの両側下端近傍には、半円形などの切り欠
き部(図示せず)が設けられると共に、底部1が舟形の
シールパターンにより底部ヒートシール部2でヒートシ
ールされ、自立性が付与される。また、パウチの胴部
は、前後2面の壁面フィルムの両側端縁部を胴部ヒート
シール部3、3′でヒートシールして形成される。
【0036】そして、パウチの上部の一部(図では右側
の端部近辺)には、その外周が注出口部ヒートシール部
4により封止されてなる注出口部6が設けられ、その内
部がパウチ本体の内部に連通すると共に、注出口部6の
内面の通液路となる部分の補強部材装着部10には、図
3に例示されるような、装着時は偏平な形状で使用時に
起こして注出口部を筒状に開口できる補強部材が配置さ
れ、注出口部ヒートシール部4の両側部にその一部が食
い込む形でヒートシールされて固定されている。注出口
部6の両側は、切り欠き部7の形状にトリミングされ、
注出口部6の先端のヒートシール部の両側に摘み片8が
形成されると共に、それぞれの下にV字型のノッチ9が
形成されて構成される。
の端部近辺)には、その外周が注出口部ヒートシール部
4により封止されてなる注出口部6が設けられ、その内
部がパウチ本体の内部に連通すると共に、注出口部6の
内面の通液路となる部分の補強部材装着部10には、図
3に例示されるような、装着時は偏平な形状で使用時に
起こして注出口部を筒状に開口できる補強部材が配置さ
れ、注出口部ヒートシール部4の両側部にその一部が食
い込む形でヒートシールされて固定されている。注出口
部6の両側は、切り欠き部7の形状にトリミングされ、
注出口部6の先端のヒートシール部の両側に摘み片8が
形成されると共に、それぞれの下にV字型のノッチ9が
形成されて構成される。
【0037】上記において、注出口部6の大きさ(幅、
長さなど)は、特に限定するものではなく、内容物の移
し替えを行う容器の口部の大きさに対応して、適する範
囲で自由に決定することができる。また、補強部材の外
形、寸法は、注出口部6の形状、寸法に合わせて適宜決
定される。また、上部ヒートシール部5は、製袋段階で
は未シールで開口部となっており、この部分から内容物
を充填し、その後、上部ヒートシール部5のシールパタ
ーンでヒートシールして密封包装するものである。
長さなど)は、特に限定するものではなく、内容物の移
し替えを行う容器の口部の大きさに対応して、適する範
囲で自由に決定することができる。また、補強部材の外
形、寸法は、注出口部6の形状、寸法に合わせて適宜決
定される。また、上部ヒートシール部5は、製袋段階で
は未シールで開口部となっており、この部分から内容物
を充填し、その後、上部ヒートシール部5のシールパタ
ーンでヒートシールして密封包装するものである。
【0038】このような構成を採ることにより、内容物
充填前の詰め替え用パウチ100は、注出口部6も偏平
で特に嵩張ることがなく、開口部である上部ヒートシー
ル部5の幅も比較的広いため、この部分から通常のパウ
チと同様に、充填シール機により容易に内容物を充填
し、ヒートシールすることができる。
充填前の詰め替え用パウチ100は、注出口部6も偏平
で特に嵩張ることがなく、開口部である上部ヒートシー
ル部5の幅も比較的広いため、この部分から通常のパウ
チと同様に、充填シール機により容易に内容物を充填
し、ヒートシールすることができる。
【0039】内容物が充填された詰め替え用パウチ10
0は、自立性があり、取り扱いが容易であると同時に外
観にも優れている。また、注出口部6が上方に突出する
ように設けられており、且つ、その先端のヒートシール
部の両側には、切り欠き部7により摘み片8とノッチ9
が設けられ、ボトルのキャップ部のような形状であるた
め一見して注出口部の位置が分かる。
0は、自立性があり、取り扱いが容易であると同時に外
観にも優れている。また、注出口部6が上方に突出する
ように設けられており、且つ、その先端のヒートシール
部の両側には、切り欠き部7により摘み片8とノッチ9
が設けられ、ボトルのキャップ部のような形状であるた
め一見して注出口部の位置が分かる。
【0040】内容物をボトルなど他の容器に移し替える
際には、前記両側の摘み片8のいずれか一方を摘んでノ
ッチ9により、容易に横方向に引き裂いて注出口部6を
開封することができる。次いで、注出口部6の両側部を
中心方向に手で押圧することにより、補強部材装着部1
0に固定された補強部材が、その折り目線で容易に折り
起こされて、注出口部6が筒状に開口する。この時、補
強部材は剛性のシートで作製されているので、開口部
は、硬さと保形性を備えている。
際には、前記両側の摘み片8のいずれか一方を摘んでノ
ッチ9により、容易に横方向に引き裂いて注出口部6を
開封することができる。次いで、注出口部6の両側部を
中心方向に手で押圧することにより、補強部材装着部1
0に固定された補強部材が、その折り目線で容易に折り
起こされて、注出口部6が筒状に開口する。この時、補
強部材は剛性のシートで作製されているので、開口部
は、硬さと保形性を備えている。
【0041】従って、その後は、詰め替え用パウチ10
0を手で持って、注出口部6の両側の切り欠き部7のい
ずれか一方を、内容物の移し替えを行う容器の口部にあ
てがうことにより、注出口部6を容器の口部に固定する
ことができるので、パウチ100を持ち上げて徐々に傾
けるだけで、途中で注出口が塞がることもなく安全且つ
容易に内容物を移し替えることができる。
0を手で持って、注出口部6の両側の切り欠き部7のい
ずれか一方を、内容物の移し替えを行う容器の口部にあ
てがうことにより、注出口部6を容器の口部に固定する
ことができるので、パウチ100を持ち上げて徐々に傾
けるだけで、途中で注出口が塞がることもなく安全且つ
容易に内容物を移し替えることができる。
【0042】図2に示した詰め替え用パウチ200は、
その本体部分(底部と胴部)が、四方シール形式のパウ
チと同様に、前後2面の壁面フィルムの端縁部を底部ヒ
ートシール部2と胴部ヒートシール部3、3′とでヒー
トシールして形成されている。そして、パウチ上部の一
部、即ち、コーナー部に、その外周が注出口部ヒートシ
ール部4により封止され、斜め上方に向く注出口部6が
設けられ、その内面の通液路となる部分の補強部材装着
部10には、図3に例示されるような、装着時は偏平で
使用時に起こして注出口部を筒状に開口できる補強部材
が配置され、注出口部ヒートシール部4の両側部にその
一部が食い込む形でヒートシールされて固定されてい
る。また、注出口部6の両側は、それぞれ切り欠き部7
の形状に切り欠かれ、注出口部ヒートシール部4のパウ
チの側部側の先端部近くの端縁部には、V字型のノッチ
9が設けられて構成される。
その本体部分(底部と胴部)が、四方シール形式のパウ
チと同様に、前後2面の壁面フィルムの端縁部を底部ヒ
ートシール部2と胴部ヒートシール部3、3′とでヒー
トシールして形成されている。そして、パウチ上部の一
部、即ち、コーナー部に、その外周が注出口部ヒートシ
ール部4により封止され、斜め上方に向く注出口部6が
設けられ、その内面の通液路となる部分の補強部材装着
部10には、図3に例示されるような、装着時は偏平で
使用時に起こして注出口部を筒状に開口できる補強部材
が配置され、注出口部ヒートシール部4の両側部にその
一部が食い込む形でヒートシールされて固定されてい
る。また、注出口部6の両側は、それぞれ切り欠き部7
の形状に切り欠かれ、注出口部ヒートシール部4のパウ
チの側部側の先端部近くの端縁部には、V字型のノッチ
9が設けられて構成される。
【0043】尚、パウチ上部の注出口部6を設けた部分
を除く残りの部分、即ち、上部ヒートシール部5の部分
は、前記図1に示した詰め替え用パウチ100の場合と
同様に、製袋段階では未シールの開口部とし、内容物充
填後にこのシールパターンでヒートシールして密封包装
するものである。また、注出口部6の大きさについて
も、前記図1の場合と同様に、内容物の移し替えを行う
容器の口部の大きさに対応して適宜決定することがで
き、補強部材の形状、寸法も、注出口部6の形状、寸法
に合わせて適宜決定することができる。
を除く残りの部分、即ち、上部ヒートシール部5の部分
は、前記図1に示した詰め替え用パウチ100の場合と
同様に、製袋段階では未シールの開口部とし、内容物充
填後にこのシールパターンでヒートシールして密封包装
するものである。また、注出口部6の大きさについて
も、前記図1の場合と同様に、内容物の移し替えを行う
容器の口部の大きさに対応して適宜決定することがで
き、補強部材の形状、寸法も、注出口部6の形状、寸法
に合わせて適宜決定することができる。
【0044】このような構成を採ることにより、パウチ
の本体部分が四方シール形式の平パウチであるため、パ
ウチに自立性はなく、取り扱い易さや外観面ではやや劣
るが、生産性、経済性の面で優れる利点がある。このほ
か、充填適性や、内容物移し替えの際の開封性、開口
性、開口の保持性、注出の操作性、安全性などに関して
は、図1に示した詰め替え用パウチ100の場合と同様
な作用、効果を得られる。
の本体部分が四方シール形式の平パウチであるため、パ
ウチに自立性はなく、取り扱い易さや外観面ではやや劣
るが、生産性、経済性の面で優れる利点がある。このほ
か、充填適性や、内容物移し替えの際の開封性、開口
性、開口の保持性、注出の操作性、安全性などに関して
は、図1に示した詰め替え用パウチ100の場合と同様
な作用、効果を得られる。
【0045】以下、図3により本発明の詰め替え用パウ
チの注出口部の内面に装着される補強部材の代表的な実
施例の構成を説明する。図3において、A−1、B−
1、C−1は、それぞれ異なる形状の補強部材を装着時
の偏平な状態にした時の構成を示す正面図である。ま
た、A−2、B−2、C−2は、それぞれA−1、B−
1、C−1に示した補強部材を注出口を筒状に開口させ
るために起こした時の形状を示す斜視図である。
チの注出口部の内面に装着される補強部材の代表的な実
施例の構成を説明する。図3において、A−1、B−
1、C−1は、それぞれ異なる形状の補強部材を装着時
の偏平な状態にした時の構成を示す正面図である。ま
た、A−2、B−2、C−2は、それぞれA−1、B−
1、C−1に示した補強部材を注出口を筒状に開口させ
るために起こした時の形状を示す斜視図である。
【0046】A−1に示した補強部材は、先に説明した
ような剛性のシート板からなり、このシート板には、注
出口部の内面に装着された時、注出口部の通液路と同方
向、即ち、内容物の注出方向に沿う両側の折り目線1
1、11′および略中央部の折り目線12、12′が設
けられ、更に、折り目線11、11′の間を結び且つ折
り目線12、12′の端部と接し、注出口部の通液路を
横切る方向の切り目線14が設けられて構成される。
尚、折り目線11、11′の外側部は、それぞれ側片1
5、15′であり、補強部材をパウチの注出口部に装着
する際に、両側の側片15、15′が、注出口部ヒート
シール部の両側部の一部に食い込む形状に配置してヒー
トシールすることにより、補強部材は、注出口部に強固
に固定される。この時、補強部材の切り目線14の両側
の部分を、注出口部のフィルムの互いに異なる側の内面
に熱接着性樹脂などを用いて接着しておくことも好まし
い。
ような剛性のシート板からなり、このシート板には、注
出口部の内面に装着された時、注出口部の通液路と同方
向、即ち、内容物の注出方向に沿う両側の折り目線1
1、11′および略中央部の折り目線12、12′が設
けられ、更に、折り目線11、11′の間を結び且つ折
り目線12、12′の端部と接し、注出口部の通液路を
横切る方向の切り目線14が設けられて構成される。
尚、折り目線11、11′の外側部は、それぞれ側片1
5、15′であり、補強部材をパウチの注出口部に装着
する際に、両側の側片15、15′が、注出口部ヒート
シール部の両側部の一部に食い込む形状に配置してヒー
トシールすることにより、補強部材は、注出口部に強固
に固定される。この時、補強部材の切り目線14の両側
の部分を、注出口部のフィルムの互いに異なる側の内面
に熱接着性樹脂などを用いて接着しておくことも好まし
い。
【0047】前記折り目線12、12′は、直線状に繋
がるように設けてもよいが、図に示すように例えば2m
m程度ずらして設けることにより、A−2に示すように
各折り目線を折り曲げて補強部材を起こし、注出口を開
口させる際、補強部材の両側の端部を中心方向に手で押
圧するだけで、折り目線12、12′が互いに反対方向
に折れやすくなり、開口の操作を一層容易に行える効果
がある。尚、補強部材に設ける折り目線は、線状の雄型
と雌型とを用いて、常温または加熱下でシート板を加圧
することにより、線状の凹凸形状を形成して設けるもの
である。このような折り目線は、クセ折り操作(一旦折
り目線を折り曲げた後、元に戻す操作)を施すことによ
り、一層容易に補強部材を起こすことができるようにな
る。
がるように設けてもよいが、図に示すように例えば2m
m程度ずらして設けることにより、A−2に示すように
各折り目線を折り曲げて補強部材を起こし、注出口を開
口させる際、補強部材の両側の端部を中心方向に手で押
圧するだけで、折り目線12、12′が互いに反対方向
に折れやすくなり、開口の操作を一層容易に行える効果
がある。尚、補強部材に設ける折り目線は、線状の雄型
と雌型とを用いて、常温または加熱下でシート板を加圧
することにより、線状の凹凸形状を形成して設けるもの
である。このような折り目線は、クセ折り操作(一旦折
り目線を折り曲げた後、元に戻す操作)を施すことによ
り、一層容易に補強部材を起こすことができるようにな
る。
【0048】B−1に示した補強部材は、前記A−1に
示した補強部材の変形タイプであり、シート板の両側の
折り目線11、11′間に、注出口部を横切る方向の切
り目線を1本増やして14、14′のように設けて両側
の折り目線11、11′の間のシート板を縦方向(上段
・中段・下段)に3分割すると共に、分割された各シー
ト板の略中央部にそれぞれ内容物の注出方向に沿う折り
目線12、12′、12を設けて補強部材を構成したも
のである。尚、前記上段と下段の折り目線12、12
は、同一ライン上に設けられ、前記中段の折り目線1
2′は、前記折り目線12とは横方向に2mm程度ずら
せて設けられている。
示した補強部材の変形タイプであり、シート板の両側の
折り目線11、11′間に、注出口部を横切る方向の切
り目線を1本増やして14、14′のように設けて両側
の折り目線11、11′の間のシート板を縦方向(上段
・中段・下段)に3分割すると共に、分割された各シー
ト板の略中央部にそれぞれ内容物の注出方向に沿う折り
目線12、12′、12を設けて補強部材を構成したも
のである。尚、前記上段と下段の折り目線12、12
は、同一ライン上に設けられ、前記中段の折り目線1
2′は、前記折り目線12とは横方向に2mm程度ずら
せて設けられている。
【0049】補強部材をこのように構成することによ
り、前記A−1に示した補強部材と同様に、その両側の
端部を中心方向に手で押圧することにより、上段と下段
の折り目線12、12と中段の折り目線12′とが互い
に反対方向に折り曲げられ、B−2に示すように補強部
材を容易に筒状に起こすことができる。
り、前記A−1に示した補強部材と同様に、その両側の
端部を中心方向に手で押圧することにより、上段と下段
の折り目線12、12と中段の折り目線12′とが互い
に反対方向に折り曲げられ、B−2に示すように補強部
材を容易に筒状に起こすことができる。
【0050】C−1に示した補強部材は、前記A−1、
B−1に示した補強部材とは異なり、剛性のシート板に
注出口部の通液路に沿う方向の4本の折り目線13、1
3′、12、12′を設けて4面の壁面とその一端に折
り目線12を介して隣接する接合片を形成し、その接合
片と他端の壁面とを接合部16で貼り合わせて、折り畳
まれた筒状体として構成したものである。尚、折り目線
13、13′の両端には、それぞれの端から3mm程度
内側の位置からいずれか一方の壁面の切断面まで、斜め
方向の切り目線を設けて、折り目線13、13′を内側
に折り返して筒状体に貼り合わせた時、折り目線13、
13′の両端に突起部17が突出して形成されるように
構成した。
B−1に示した補強部材とは異なり、剛性のシート板に
注出口部の通液路に沿う方向の4本の折り目線13、1
3′、12、12′を設けて4面の壁面とその一端に折
り目線12を介して隣接する接合片を形成し、その接合
片と他端の壁面とを接合部16で貼り合わせて、折り畳
まれた筒状体として構成したものである。尚、折り目線
13、13′の両端には、それぞれの端から3mm程度
内側の位置からいずれか一方の壁面の切断面まで、斜め
方向の切り目線を設けて、折り目線13、13′を内側
に折り返して筒状体に貼り合わせた時、折り目線13、
13′の両端に突起部17が突出して形成されるように
構成した。
【0051】この突起部17は、折り畳まれた筒状の補
強部材をパウチの注出口部の内面に固定する際、注出口
部ヒートシール部の両側部の一部に、突起部17が噛み
込まれてヒートシールされ固定されるようにするもので
ある。従って、この突起部17の突出長さは、注出口部
ヒートシール部4の両側部の幅を例えば5〜6mmとし
た場合、それよりも小さく2〜3mm程度とすることが
好ましい。
強部材をパウチの注出口部の内面に固定する際、注出口
部ヒートシール部の両側部の一部に、突起部17が噛み
込まれてヒートシールされ固定されるようにするもので
ある。従って、この突起部17の突出長さは、注出口部
ヒートシール部4の両側部の幅を例えば5〜6mmとし
た場合、それよりも小さく2〜3mm程度とすることが
好ましい。
【0052】このような構成の補強部材も前記A−1、
B−1に示した補強部材と同様に、その両側の端部を中
心方向に手で押圧することにより、容易に折り目線12
と12′とが互いに反対方向に折り曲げられ、C−2に
示すように補強部材を筒状に起こすことができる。
B−1に示した補強部材と同様に、その両側の端部を中
心方向に手で押圧することにより、容易に折り目線12
と12′とが互いに反対方向に折り曲げられ、C−2に
示すように補強部材を筒状に起こすことができる。
【0053】補強部材を以上A−1、B−1、C−1に
示したように構成することにより、パウチの注出口部に
取り付ける際、偏平な形状で取り付けることができ、且
つ、注出口部に確実に固定することができる。また、こ
のような補強部材が装着された注出口部は、内容物を注
出する際、容易に筒状に開口させることができ、開口し
た注出口部は保形性がよく、注出の途中で塞がることが
なく、更に、注出口部に硬さが付与されるため、容器の
口部に注出口部を確実に固定でき、内容物を安全且つ容
易に最後まで移し替えることができるものである。
示したように構成することにより、パウチの注出口部に
取り付ける際、偏平な形状で取り付けることができ、且
つ、注出口部に確実に固定することができる。また、こ
のような補強部材が装着された注出口部は、内容物を注
出する際、容易に筒状に開口させることができ、開口し
た注出口部は保形性がよく、注出の途中で塞がることが
なく、更に、注出口部に硬さが付与されるため、容器の
口部に注出口部を確実に固定でき、内容物を安全且つ容
易に最後まで移し替えることができるものである。
【0054】〔試験例1〕図1に示した構成の詰め替え
用パウチを作製することとし、注出口部6の内面に装着
する補強部材には、図3のA−1に示した構成のものを
用い、また、内容物を移し替える容器には、口部の外径
が26mm、内径が22mmのプラスチック製ボトル
(容量は満注時575ml)を用いるものとして、パウ
チのフィルム構成、補強部材の材質、および各部の寸法
を下記のように設定して試験例1の詰め替え用パウチを
作製した。
用パウチを作製することとし、注出口部6の内面に装着
する補強部材には、図3のA−1に示した構成のものを
用い、また、内容物を移し替える容器には、口部の外径
が26mm、内径が22mmのプラスチック製ボトル
(容量は満注時575ml)を用いるものとして、パウ
チのフィルム構成、補強部材の材質、および各部の寸法
を下記のように設定して試験例1の詰め替え用パウチを
作製した。
【0055】パウチのフィルムには、外側から、PET
フィルム(厚さ12μm)、ONフィルム(厚さ15μ
m)、アルミニウム箔(厚さ7μm)、L・LDPEフ
ィルム(厚さ70μm)を順に、それぞれ常法に従って
ドライラミネート方式で貼り合わせた積層フィルムを壁
面フィルムと底面フィルムに共通に用いた。
フィルム(厚さ12μm)、ONフィルム(厚さ15μ
m)、アルミニウム箔(厚さ7μm)、L・LDPEフ
ィルム(厚さ70μm)を順に、それぞれ常法に従って
ドライラミネート方式で貼り合わせた積層フィルムを壁
面フィルムと底面フィルムに共通に用いた。
【0056】パウチの寸法は、その本体部分の外形寸法
を、幅150mm、長さ230mmとし、底部1は、底
面フィルムの折り込み部の高さを40mmとして、常法
に従い舟形のシールパターンで底部ヒートシール部2を
ヒートシールしてスタンディングパウチ形式の底部1を
形成した。また、胴部ヒートシール部3、3′の幅は6
mmとした。
を、幅150mm、長さ230mmとし、底部1は、底
面フィルムの折り込み部の高さを40mmとして、常法
に従い舟形のシールパターンで底部ヒートシール部2を
ヒートシールしてスタンディングパウチ形式の底部1を
形成した。また、胴部ヒートシール部3、3′の幅は6
mmとした。
【0057】パウチ上部の右側端部に設ける注出口部6
の外形寸法は、長さを36mmとし、幅は、首部を46
mm、先端の摘み片8を設けた部分の最大幅を58mm
とした。尚、摘み片8は、左右への突出長さ(高さ)を
各6mm、上下方向の長さ(幅)を9mmとした。ま
た、注出口部ヒートシール部4のシール幅は、首部およ
び先端部とも6mmとした。この場合、注出口部6の通
液路の幅(有効折り径)は34mmである。
の外形寸法は、長さを36mmとし、幅は、首部を46
mm、先端の摘み片8を設けた部分の最大幅を58mm
とした。尚、摘み片8は、左右への突出長さ(高さ)を
各6mm、上下方向の長さ(幅)を9mmとした。ま
た、注出口部ヒートシール部4のシール幅は、首部およ
び先端部とも6mmとした。この場合、注出口部6の通
液路の幅(有効折り径)は34mmである。
【0058】補強部材は、厚さ0.3mmの無延伸PE
Tシートを用いて、図3のA−1に示した構成で各部の
寸法を下記のように設定して作製した。外形は、幅40
mm、長さ24mmの長方形とし、両側の折り目線1
1、11′は、左右の端からそれぞれ3mm内側の位置
に設けた。従って、側片15、15′は、幅が3mmで
長さは24mmである。切り目線14は、折り目線1
1、11′の間を上下に二等分するように、上端から1
2mmの位置に横方向に長さ34mmで設けた。そし
て、補強部材の略中央部の折り目線12、12′は、上
段の折り目線12を左側の折り目線11から右側に16
mmの位置に縦方向に長さ12mmで設け、下段の折り
目線12′は左側の折り目線11から右側に18mmの
位置に縦方向に長さ12mmで設けた。
Tシートを用いて、図3のA−1に示した構成で各部の
寸法を下記のように設定して作製した。外形は、幅40
mm、長さ24mmの長方形とし、両側の折り目線1
1、11′は、左右の端からそれぞれ3mm内側の位置
に設けた。従って、側片15、15′は、幅が3mmで
長さは24mmである。切り目線14は、折り目線1
1、11′の間を上下に二等分するように、上端から1
2mmの位置に横方向に長さ34mmで設けた。そし
て、補強部材の略中央部の折り目線12、12′は、上
段の折り目線12を左側の折り目線11から右側に16
mmの位置に縦方向に長さ12mmで設け、下段の折り
目線12′は左側の折り目線11から右側に18mmの
位置に縦方向に長さ12mmで設けた。
【0059】以上のように作製した補強部材を前記パウ
チの注出口部6の内面の補強部材装着部10の位置に配
置する。詳細には注出口部6の先端から12mm下の位
置に、補強部材の上端を合わせ、左右方向には、注出口
部6の首部の左端から3mmの位置に補強部材の左端を
合わせて配置することにより、補強部材の両側の側片
(幅3mm)15、15′が、それぞれ注出口部ヒート
シール部4の両側部の各6mm幅内に各3mm幅でピッ
タリと納まる状態となる。この状態で注出口部ヒートシ
ール部4を折り目線11、11′の外側でヒートシール
することにより、補強部材が注出口部の内面に確実に固
定される。
チの注出口部6の内面の補強部材装着部10の位置に配
置する。詳細には注出口部6の先端から12mm下の位
置に、補強部材の上端を合わせ、左右方向には、注出口
部6の首部の左端から3mmの位置に補強部材の左端を
合わせて配置することにより、補強部材の両側の側片
(幅3mm)15、15′が、それぞれ注出口部ヒート
シール部4の両側部の各6mm幅内に各3mm幅でピッ
タリと納まる状態となる。この状態で注出口部ヒートシ
ール部4を折り目線11、11′の外側でヒートシール
することにより、補強部材が注出口部の内面に確実に固
定される。
【0060】以上のようにして上部ヒートシール部5が
未シールで開口する試験例1の詰め替え用パウチを作製
し、これに内容物として液体洗髪剤550mlを上部開
口部から充填した後、所定の形状のシールパターンで上
部ヒートシール部5を脱気シールにより密封して試験例
1の包装体を作製した。(試料数20個作製)
未シールで開口する試験例1の詰め替え用パウチを作製
し、これに内容物として液体洗髪剤550mlを上部開
口部から充填した後、所定の形状のシールパターンで上
部ヒートシール部5を脱気シールにより密封して試験例
1の包装体を作製した。(試料数20個作製)
【0061】上記包装体は、35℃で3か月間の保存後
も自立性に支障はなく、外観も良好で内容物の漏れも認
められなかった。また、使用適性をテストするため、摘
み片8およびノッチ9を利用してパウチの注出口部6の
先端部を切り取って開封した後、注出口部6の補強部材
装着部10の両側端部を外側から中心方向に手で押圧す
ることにより、補強部材が容易に起こされ、角筒状に注
出口部6を開口することができた。次いで、前記した口
部の外径が26mmで、内径が22mmのプラスチック
製ボトルの口部に、開口したパウチの注出口部6の側面
をあてがい、或いは、注出口部6の先端を口部内に差し
込むことにより、注出口部6をボトルの口部に安定した
状態で固定でき、続いて、パウチ本体部を持ち上げて徐
々に傾けることにより、内容物がボトル内に注ぎ出さ
れ、途中で注出口が塞がることもなく、安全且つ容易に
最後まで移し替えることができた。また、前記注出口部
6の開封時、ノッチ9による開封性も良好であった。
も自立性に支障はなく、外観も良好で内容物の漏れも認
められなかった。また、使用適性をテストするため、摘
み片8およびノッチ9を利用してパウチの注出口部6の
先端部を切り取って開封した後、注出口部6の補強部材
装着部10の両側端部を外側から中心方向に手で押圧す
ることにより、補強部材が容易に起こされ、角筒状に注
出口部6を開口することができた。次いで、前記した口
部の外径が26mmで、内径が22mmのプラスチック
製ボトルの口部に、開口したパウチの注出口部6の側面
をあてがい、或いは、注出口部6の先端を口部内に差し
込むことにより、注出口部6をボトルの口部に安定した
状態で固定でき、続いて、パウチ本体部を持ち上げて徐
々に傾けることにより、内容物がボトル内に注ぎ出さ
れ、途中で注出口が塞がることもなく、安全且つ容易に
最後まで移し替えることができた。また、前記注出口部
6の開封時、ノッチ9による開封性も良好であった。
【0062】〔試験例2〕前記試験例1の詰め替え用パ
ウチの構成において、注出口部6の内面に装着した補強
部材のみを、図3のC−1に示した構成の補強部材に換
えたほかは、総て試験例1の詰め替え用パウチと同様に
加工して、試験例2の詰め替え用パウチを作製した。
ウチの構成において、注出口部6の内面に装着した補強
部材のみを、図3のC−1に示した構成の補強部材に換
えたほかは、総て試験例1の詰め替え用パウチと同様に
加工して、試験例2の詰め替え用パウチを作製した。
【0063】上記図3、C−1に示した補強部材は、厚
さ0.3mmの無延伸PETシートに折り目線13、1
3′、12、12′と突起部17用の切り目線を設け、
接着剤を用いて筒状に接合部16で貼り合わせたもので
あり、折り畳まれた筒状体の寸法は、幅34mm、長さ
24mm、突起部17の突出長さが3mmのものであ
る。また、上記補強部材の注出口部6の内面への装着
は、前記突起部17が注出口部ヒートシール部4の両側
部に噛み込まれるように配置し、ヒートシールして固定
したものである。
さ0.3mmの無延伸PETシートに折り目線13、1
3′、12、12′と突起部17用の切り目線を設け、
接着剤を用いて筒状に接合部16で貼り合わせたもので
あり、折り畳まれた筒状体の寸法は、幅34mm、長さ
24mm、突起部17の突出長さが3mmのものであ
る。また、上記補強部材の注出口部6の内面への装着
は、前記突起部17が注出口部ヒートシール部4の両側
部に噛み込まれるように配置し、ヒートシールして固定
したものである。
【0064】上記のパウチについても、試験例1のパウ
チと同様に、液体洗髪剤550mlを上部開口部から充
填し、上部ヒートシール部5を脱気シールにより密封し
て、試験例2の包装体を作製した。(試料数20個作
製) 上記試験例2の包装体についても、試験例1と同様に保
存テスト、および、使用適性の試験を行ったが、保存テ
スト後も自立性は良好で、内容物の漏れもなく、また、
使用適性についてもノッチによる注出口部6の開封性、
および、その開口性と保形性、そして、ボトルの口部へ
の固定性も良好であり、試験例1の詰め替え用パウチと
同様に、内容物を安全且つ容易に最後まで移し替えるこ
とができた。
チと同様に、液体洗髪剤550mlを上部開口部から充
填し、上部ヒートシール部5を脱気シールにより密封し
て、試験例2の包装体を作製した。(試料数20個作
製) 上記試験例2の包装体についても、試験例1と同様に保
存テスト、および、使用適性の試験を行ったが、保存テ
スト後も自立性は良好で、内容物の漏れもなく、また、
使用適性についてもノッチによる注出口部6の開封性、
および、その開口性と保形性、そして、ボトルの口部へ
の固定性も良好であり、試験例1の詰め替え用パウチと
同様に、内容物を安全且つ容易に最後まで移し替えるこ
とができた。
【0065】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、製袋、および内容物の充填が容易で、使用時に
は、注出口部の開封と開口を容易に行え、また、開口部
の保形性、および移し替えを行う容器(ボトル)の口部
への注出口部の固定性もよく、内容物を安全且つ容易に
最後まで移し替えることのできる詰め替え用パウチを生
産性よく提供できる効果を奏する。
よれば、製袋、および内容物の充填が容易で、使用時に
は、注出口部の開封と開口を容易に行え、また、開口部
の保形性、および移し替えを行う容器(ボトル)の口部
への注出口部の固定性もよく、内容物を安全且つ容易に
最後まで移し替えることのできる詰め替え用パウチを生
産性よく提供できる効果を奏する。
【図1】本発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成を
説明する正面図である。
説明する正面図である。
【図2】本発明の詰め替え用パウチの別の一実施例の構
成を説明する正面図である。
成を説明する正面図である。
【図3】本発明の詰め替え用パウチの注出口部の内面に
装着される補強部材の代表的な実施例の構成を説明する
図である。
装着される補強部材の代表的な実施例の構成を説明する
図である。
1 底部 2 底部ヒートシール部 3、3′胴部ヒートシール部 4 注出口部ヒートシール部 5 上部ヒートシール部 6 注出口部 7 切り欠き部 8 摘み片 9 ノッチ 10 補強部材装着部 11、11′、12、12′、13、13′折り目線 14、14′切り目線 15、15′側片 16 接合部 17 突起部 100 、200 詰め替え用パウチ A-1 、A-2 、B-1 、B-2 、C-1 、C-2 補強部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 敬隆 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】周囲の端縁部がヒートシールにより封止さ
れ、流動性を有する内容物が密封包装されるパウチにお
いて、パウチ上部の一部に注出口部を備え、且つ、該注
出口部の内面に、装着時は偏平な形状で、使用時に起こ
して注出口部を開口できる補強部材が装着されているこ
とを特徴とする詰め替え用パウチ。 - 【請求項2】前記補強部材が、注出口部の通液路と同方
向の折り目線と、通液路を横切る方向の切り目線とを備
えた剛性シートであることを特徴とする請求項1記載の
詰め替え用パウチ。 - 【請求項3】前記補強部材が、注出口部の通液路と同方
向の折り目線を備え、且つ、折り畳まれた筒状体である
ことを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチ。 - 【請求項4】前記注出口部が、パウチの上部に突出する
ように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3
のいずれかに記載の詰め替え用パウチ。 - 【請求項5】前記注出口部の少なくとも一方の側部に、
容器の口部にあてがって注出口を固定するための切り欠
き部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載の詰め替え用パウチ。 - 【請求項6】前記注出口部に易開封処理部が設けられて
いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
の詰め替え用パウチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25408697A JPH1179195A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 詰め替え用パウチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25408697A JPH1179195A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 詰め替え用パウチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179195A true JPH1179195A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17260039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25408697A Withdrawn JPH1179195A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 詰め替え用パウチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179195A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11152154A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-08 | Toppan Printing Co Ltd | 開口維持部材付パウチ |
JP2006143245A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 注出補助部材およびその注出補助部材を袋の注出口部に貼着した注出口部付き袋 |
JP2007045493A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 注出口部付き袋 |
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JP2007253951A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-10-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 注出口部付き袋 |
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JP2010036972A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装容器 |
US20100220942A1 (en) * | 2007-10-24 | 2010-09-02 | Toshio Nakamura | Fluid containing bag |
US8002468B2 (en) | 2005-08-11 | 2011-08-23 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Bag with pouring spout |
KR101063965B1 (ko) | 2009-12-08 | 2011-09-14 | 주식회사 건강을 지키는 사람들 | 파우치 |
KR101117578B1 (ko) | 2009-12-11 | 2012-02-24 | 박종득 | 음용이 용이한 파우치 용기 |
JP2016008083A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 大日本印刷株式会社 | 袋 |
JP2021130471A (ja) * | 2020-02-18 | 2021-09-09 | 株式会社ベリーパック | 包装用バッグ |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP25408697A patent/JPH1179195A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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