JPH1178762A - エアーバッグ装置を備える車輌用シート - Google Patents
エアーバッグ装置を備える車輌用シートInfo
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- JPH1178762A JPH1178762A JP9249407A JP24940797A JPH1178762A JP H1178762 A JPH1178762 A JP H1178762A JP 9249407 A JP9249407 A JP 9249407A JP 24940797 A JP24940797 A JP 24940797A JP H1178762 A JPH1178762 A JP H1178762A
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- Japan
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- airbag
- cover portion
- surface cover
- terminal
- cover part
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
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- Seats For Vehicles (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアーバッグの膨張圧をトリムカバーの破断
部に集中作用でき、インフレータの出力を低く設定して
も、トリムカバーの破断部をエアーバッグの膨張圧で確
実にしかも速やかに切開でき、エアーバッグの展開方向
性を安定よく一定に定める。 【解決手段】 伸びの少ない材質の力布7,8を前面カ
バー部2a,側面カバー部2bの各内側に備え、その各
力布7,8の片端末を前面カバー部2aと側面カバー部
2bの端末と共に縫い合わせてトリムカバー2の破断部
3となる縫い合わせ目2cを形成し、且つ、他端末を前
面カバー部2a,側面カバー部2bの各端末と共に止着
固定する。
部に集中作用でき、インフレータの出力を低く設定して
も、トリムカバーの破断部をエアーバッグの膨張圧で確
実にしかも速やかに切開でき、エアーバッグの展開方向
性を安定よく一定に定める。 【解決手段】 伸びの少ない材質の力布7,8を前面カ
バー部2a,側面カバー部2bの各内側に備え、その各
力布7,8の片端末を前面カバー部2aと側面カバー部
2bの端末と共に縫い合わせてトリムカバー2の破断部
3となる縫い合わせ目2cを形成し、且つ、他端末を前
面カバー部2a,側面カバー部2bの各端末と共に止着
固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアーバッグ装置
のインフレータをシートバックフレームの片側部に取り
付け、そのインフレートの出力で膨張展開可能なエアー
バッグをバックパッドの開口部に臨ませて備え、このエ
アーバッグ装置の装備側を被包する前面カバー部と側面
カバー部の端末を縫合した縫い合わせ目からエアーバッ
グの膨張展開に伴うトリムカバーの破断部を形成するエ
アーバッグを備える車輌用シートの改良に関するもので
ある。
のインフレータをシートバックフレームの片側部に取り
付け、そのインフレートの出力で膨張展開可能なエアー
バッグをバックパッドの開口部に臨ませて備え、このエ
アーバッグ装置の装備側を被包する前面カバー部と側面
カバー部の端末を縫合した縫い合わせ目からエアーバッ
グの膨張展開に伴うトリムカバーの破断部を形成するエ
アーバッグを備える車輌用シートの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、エアーバッグ装置を備える車輌用
シートにおいては、トリムカバーの一般部を通常用いら
れる強度の縫い糸から縫い合わせると共に、エアーバッ
グ装置の装備側を被包する前面カバー部と側面カバー部
との端末間を相対的に強度の弱い縫い糸から縫い合わ
せ、その強度の弱い縫い糸による縫い合わせ目からイン
フレータの出力により膨張するエアーバッグで切開する
破断部を形成するものが提案されている(特開平8−2
16820号)。
シートにおいては、トリムカバーの一般部を通常用いら
れる強度の縫い糸から縫い合わせると共に、エアーバッ
グ装置の装備側を被包する前面カバー部と側面カバー部
との端末間を相対的に強度の弱い縫い糸から縫い合わ
せ、その強度の弱い縫い糸による縫い合わせ目からイン
フレータの出力により膨張するエアーバッグで切開する
破断部を形成するものが提案されている(特開平8−2
16820号)。
【0003】然し、そのトリムカバーの破断部はエアー
バッグの膨張圧で容易に切れる糸であっても、通常の使
い勝手に耐えられるある程度強度の強い縫い糸で縫合し
なければならない。また、エアーバッグの膨張展開に伴
っては少なくともトリムカバーが引っ張られることによ
って材質的に伸びるため、エアーバッグの膨張による応
力をトリムカバーの破断部に効果的に集中させることが
できないから当該破断部を速やかに切開することができ
ない。特に、エアーバッグをふんわり,柔らかく膨張展
開できるようインフレータの出力を低く設定すると、破
断部を切開させるのが難しい。
バッグの膨張圧で容易に切れる糸であっても、通常の使
い勝手に耐えられるある程度強度の強い縫い糸で縫合し
なければならない。また、エアーバッグの膨張展開に伴
っては少なくともトリムカバーが引っ張られることによ
って材質的に伸びるため、エアーバッグの膨張による応
力をトリムカバーの破断部に効果的に集中させることが
できないから当該破断部を速やかに切開することができ
ない。特に、エアーバッグをふんわり,柔らかく膨張展
開できるようインフレータの出力を低く設定すると、破
断部を切開させるのが難しい。
【0004】そのエアーバッグの膨張圧をトリムカバー
の破断部となる縫い合わせ目に集中させるべく、伸びの
少ない材質の力布を備えるものが提案されている。この
力布は片端末をトリムカバーの破断部となる縫い合わせ
目で共縫いすることによりエアーバッグ装置の装備側を
被包する側面カバー部の内側に備えるもの(特開平9−
71205号)と、片端末を表面カバー部の端末に該破
断部となる縫い合わせ目で共縫いし、他端末をエアーバ
ッグの側部より内方に延在させてシートバックフレーム
またはエアーバッグカバーに連結固定するもの(特開平
9−39711号,特開平9−76868号)とがあ
る。
の破断部となる縫い合わせ目に集中させるべく、伸びの
少ない材質の力布を備えるものが提案されている。この
力布は片端末をトリムカバーの破断部となる縫い合わせ
目で共縫いすることによりエアーバッグ装置の装備側を
被包する側面カバー部の内側に備えるもの(特開平9−
71205号)と、片端末を表面カバー部の端末に該破
断部となる縫い合わせ目で共縫いし、他端末をエアーバ
ッグの側部より内方に延在させてシートバックフレーム
またはエアーバッグカバーに連結固定するもの(特開平
9−39711号,特開平9−76868号)とがあ
る。
【0005】然し、そのいずれもは力布を側面カバー部
または表面カバー部のいずれか片側の端末に共縫いさせ
て備え付けるのに過ぎず、力布が備え付けられていない
側のカバー部が伸びるのを抑えることができない。この
ため、エアーバッグの膨張による応力をトリムカバーの
破断部となる縫い合わせ目に効果的に集中させることが
できず、また、力布が備えられていない側のカバー部が
伸びることによってエアーバッグの膨張バランスが片寄
ることから、エアーバッグの展開方向性を安定よく定め
ることができない。
または表面カバー部のいずれか片側の端末に共縫いさせ
て備え付けるのに過ぎず、力布が備え付けられていない
側のカバー部が伸びるのを抑えることができない。この
ため、エアーバッグの膨張による応力をトリムカバーの
破断部となる縫い合わせ目に効果的に集中させることが
できず、また、力布が備えられていない側のカバー部が
伸びることによってエアーバッグの膨張バランスが片寄
ることから、エアーバッグの展開方向性を安定よく定め
ることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エアーバッ
グの膨張圧をトリムカバーの破断部に効果的に集中作用
でき、インフレータの出力を低く設定しても、トリムカ
バーの破断部をエアーバッグの膨張圧で確実にしかも速
やかに切開でき、エアーバックの展開方向性を安定よく
定められるエアーバッグ装置を備える車輌用シートを提
供することを目的とする。
グの膨張圧をトリムカバーの破断部に効果的に集中作用
でき、インフレータの出力を低く設定しても、トリムカ
バーの破断部をエアーバッグの膨張圧で確実にしかも速
やかに切開でき、エアーバックの展開方向性を安定よく
定められるエアーバッグ装置を備える車輌用シートを提
供することを目的とする。
【0007】また、本発明は力布を備えても、トリムカ
バーと共に容易に組付可能なエアーバッグ装置を備える
車輌用シートを提供することを目的とする。
バーと共に容易に組付可能なエアーバッグ装置を備える
車輌用シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
エアーバッグ装置を備える車輌用シートにおいては、伸
びの少ない材質の力布を前面カバー部,側面カバー部の
各内側に備え、その各力布の片端末を前面カバー部と側
面カバー部の端末と共に縫い合わせてトリムカバーの破
断部となる縫い合わせ目を形成し、且つ、他端末を前面
カバー部,側面カバー部の各端末と共に止着固定するこ
とにより構成されている。
エアーバッグ装置を備える車輌用シートにおいては、伸
びの少ない材質の力布を前面カバー部,側面カバー部の
各内側に備え、その各力布の片端末を前面カバー部と側
面カバー部の端末と共に縫い合わせてトリムカバーの破
断部となる縫い合わせ目を形成し、且つ、他端末を前面
カバー部,側面カバー部の各端末と共に止着固定するこ
とにより構成されている。
【0009】本発明の請求項2に係るエアーバッグ装置
を備える車輌用シートにおいては、力布を前面カバー
部,側面カバー部の内側に縫合しまたはラミネートさせ
て一体に備え付けることにより構成されている。
を備える車輌用シートにおいては、力布を前面カバー
部,側面カバー部の内側に縫合しまたはラミネートさせ
て一体に備え付けることにより構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して説明す
ると、図1はエアーバッグ装置1を車の前方側から見て
シートバックBの右側部縦方向に収容装備するアシスタ
ントシートSを示す。このアシスタントシートSでは、
シートバックBのトリムカバー2においてエアーバッグ
の膨張展開に伴う破断部3がエアーバッグ装置1の装備
側を被包する前面カバー部2aと側面カバー部2bとの
端末間の縫い合わせ目2cにより形成されている。
ると、図1はエアーバッグ装置1を車の前方側から見て
シートバックBの右側部縦方向に収容装備するアシスタ
ントシートSを示す。このアシスタントシートSでは、
シートバックBのトリムカバー2においてエアーバッグ
の膨張展開に伴う破断部3がエアーバッグ装置1の装備
側を被包する前面カバー部2aと側面カバー部2bとの
端末間の縫い合わせ目2cにより形成されている。
【0011】エアーバッグ装置1は、特に図示しないエ
アーバッグ,インフレターを含むエアーバックモジュー
ル,車体側に装備される衝撃センサーを備えて構成され
ている。このエアーバッグ装置1としてはエアーバッ
グ,インフレータをエアーバックケースの内部に収容
し、図2で示すようにエアーバックケース1aをシート
バックフレーム4のサイドプレート4aに取付け固定す
ると共に、エアーバックの膨張圧を受けてヒンジで開放
されるケース蓋1bを備えたエアーバックユニットを装
備することができる。また、エアーバックはケース蓋1
bの開放と共に、バックパッド5の開口部5aより外方
に膨張展開可能に収容されている。
アーバッグ,インフレターを含むエアーバックモジュー
ル,車体側に装備される衝撃センサーを備えて構成され
ている。このエアーバッグ装置1としてはエアーバッ
グ,インフレータをエアーバックケースの内部に収容
し、図2で示すようにエアーバックケース1aをシート
バックフレーム4のサイドプレート4aに取付け固定す
ると共に、エアーバックの膨張圧を受けてヒンジで開放
されるケース蓋1bを備えたエアーバックユニットを装
備することができる。また、エアーバックはケース蓋1
bの開放と共に、バックパッド5の開口部5aより外方
に膨張展開可能に収容されている。
【0012】トリムカバー2は、本革,合皮,ファブリ
ック等の単材または表皮材,ワディング材,裏打材を三
者一体に積層形成したワディングカバーを用いて形成す
ることができる。このトリムカバー2は、座面中央から
左右の土手面を被包する前面カバー部2aと両側面から
背面に亘る側面カバー部2bとを縫い合わせることによ
り背部の開放された袋状に縫製され、背部にはバックカ
バー6が組付け装備されている。これに代えて、トリム
カバー2としては背面カバー部を縫い合わせることによ
り立体形の袋状に縫製したバックカバーレスタイプもの
を組み付けることができる。
ック等の単材または表皮材,ワディング材,裏打材を三
者一体に積層形成したワディングカバーを用いて形成す
ることができる。このトリムカバー2は、座面中央から
左右の土手面を被包する前面カバー部2aと両側面から
背面に亘る側面カバー部2bとを縫い合わせることによ
り背部の開放された袋状に縫製され、背部にはバックカ
バー6が組付け装備されている。これに代えて、トリム
カバー2としては背面カバー部を縫い合わせることによ
り立体形の袋状に縫製したバックカバーレスタイプもの
を組み付けることができる。
【0013】そのトリムカバー2は通常の使い勝手に耐
えられる番手数8番程度の糸を上下の縫い糸とし、全体
をミシン掛けすることにより所定の袋状に縫製すること
ができる。また、一般部は番手数8番程度の糸を上下の
縫い糸として縫製し、トリムカバー2の破断部3となる
縫い合わせ目2cは番手数8番程度の糸と番手数20番
程度の糸とを上下の縫い糸として縫い付ければ切開し易
く縫製することもできる。この縫い合わせ目2cによる
破断部3は、エアーバックの膨張による応力で縫い糸を
切り或いは縫い代をほつれ出させることにより切開する
よう形成することができる。
えられる番手数8番程度の糸を上下の縫い糸とし、全体
をミシン掛けすることにより所定の袋状に縫製すること
ができる。また、一般部は番手数8番程度の糸を上下の
縫い糸として縫製し、トリムカバー2の破断部3となる
縫い合わせ目2cは番手数8番程度の糸と番手数20番
程度の糸とを上下の縫い糸として縫い付ければ切開し易
く縫製することもできる。この縫い合わせ目2cによる
破断部3は、エアーバックの膨張による応力で縫い糸を
切り或いは縫い代をほつれ出させることにより切開する
よう形成することができる。
【0014】そのトリムカバー2には、力布7,8が破
断部3を形成する縫い合わせ目2cから前面カバー部2
a,側面カバー部2bの内側に備え付けられている。こ
の力布7,8は、ポリエステル不織布や綿布等のエアー
バッグ1aの膨張圧を受けても伸びの少ない材質のもの
により形成されている。その力布7,8としては、前面
カバー部2aの土手被包部分,側面カバー部2bと同一
面積に裁断したもの或いはエアーバックケース1aを覆
う幅或いは更に狭い幅の帯状のものを備え付けることが
できる。
断部3を形成する縫い合わせ目2cから前面カバー部2
a,側面カバー部2bの内側に備え付けられている。こ
の力布7,8は、ポリエステル不織布や綿布等のエアー
バッグ1aの膨張圧を受けても伸びの少ない材質のもの
により形成されている。その力布7,8としては、前面
カバー部2aの土手被包部分,側面カバー部2bと同一
面積に裁断したもの或いはエアーバックケース1aを覆
う幅或いは更に狭い幅の帯状のものを備え付けることが
できる。
【0015】その力布7,8は、前面カバー部2aの土
手被包部分,側面カバー部2bの内側にラミネートまた
は縫い付けることにより一体に備え付けるとよい。この
力布7,8は、トリムカバー2を袋状に縫製するのに、
片端末を前面カバー部2aと側面カバー部2bとの各端
末と共縫いすることによりトリムカバー2の破断部3と
なる縫い合わせ目2cを形成する。また、他端末は前面
カバー部2aにあっては土手被包部分と座面被包部分と
の吊込み部2dにおいてバックパッド5の吊込み穴5b
より吊込みワイヤ9でクッションバネ10に引張止着
し、側面カバー部2bにあってはシートバックフレーム
4のリテーナ4bにワイヤー止着することによりエアー
バックの膨張圧に耐えられるよう強固に連結固定でき
る。
手被包部分,側面カバー部2bの内側にラミネートまた
は縫い付けることにより一体に備え付けるとよい。この
力布7,8は、トリムカバー2を袋状に縫製するのに、
片端末を前面カバー部2aと側面カバー部2bとの各端
末と共縫いすることによりトリムカバー2の破断部3と
なる縫い合わせ目2cを形成する。また、他端末は前面
カバー部2aにあっては土手被包部分と座面被包部分と
の吊込み部2dにおいてバックパッド5の吊込み穴5b
より吊込みワイヤ9でクッションバネ10に引張止着
し、側面カバー部2bにあってはシートバックフレーム
4のリテーナ4bにワイヤー止着することによりエアー
バックの膨張圧に耐えられるよう強固に連結固定でき
る。
【0016】このエアーバック装置では、車体側に装備
された衝撃センサーが作動し、その衝撃センサーから出
力信号がインフレータに送信されると、エアーバッグが
インフレータの出力を受けて膨張展開する。これに伴っ
て、力布7,8はエアーバッグの膨張圧で内側より押圧
引張されるが、その力布7,8は伸びの少ない材質のも
ので形成されているから、エアーバッグの膨張による応
力を破断部3となる縫い合わせ目2cに効果的に集中さ
せることができる。
された衝撃センサーが作動し、その衝撃センサーから出
力信号がインフレータに送信されると、エアーバッグが
インフレータの出力を受けて膨張展開する。これに伴っ
て、力布7,8はエアーバッグの膨張圧で内側より押圧
引張されるが、その力布7,8は伸びの少ない材質のも
ので形成されているから、エアーバッグの膨張による応
力を破断部3となる縫い合わせ目2cに効果的に集中さ
せることができる。
【0017】このため、当該縫い合わせ目2cは力布
7,8で強く引っ張られるから、インフレータの出力を
低く設定しても、エアーバッグの膨張圧を受けて確実に
しかも速やかに切開することができる。また、力布7,
8が伸びないことにより、エアーバッグが所定の膨張バ
ランスを保って定められた向きに安定よく膨張展開する
ことができる。なお、バックパッド5の土手部は力布7
の引っ張りにも耐えられる保形性を有するが、そのバッ
クパッド5の土手部は圧縮変形を抑えるよう高硬度なも
のに形成してもよい。
7,8で強く引っ張られるから、インフレータの出力を
低く設定しても、エアーバッグの膨張圧を受けて確実に
しかも速やかに切開することができる。また、力布7,
8が伸びないことにより、エアーバッグが所定の膨張バ
ランスを保って定められた向きに安定よく膨張展開する
ことができる。なお、バックパッド5の土手部は力布7
の引っ張りにも耐えられる保形性を有するが、そのバッ
クパッド5の土手部は圧縮変形を抑えるよう高硬度なも
のに形成してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係るエ
アーバッグ装置を備える車輌用シートに依れば、エアー
バッグの膨張圧によるトリムカバーの全面カバー部,側
面カバー部の伸びを力布で抑え、エアーバッグの膨張圧
を力布でトリムカバーの破断部となる縫い合わせ目に集
中作用できるから、該破断部を力布で強く引っ張れるこ
とにより確実にしかも速やかに切開することができる。
また、エアーバックは所定の膨張バランスを保ってトリ
ムカバーの破断部から定められた向きに安定よく膨張展
開することができる。
アーバッグ装置を備える車輌用シートに依れば、エアー
バッグの膨張圧によるトリムカバーの全面カバー部,側
面カバー部の伸びを力布で抑え、エアーバッグの膨張圧
を力布でトリムカバーの破断部となる縫い合わせ目に集
中作用できるから、該破断部を力布で強く引っ張れるこ
とにより確実にしかも速やかに切開することができる。
また、エアーバックは所定の膨張バランスを保ってトリ
ムカバーの破断部から定められた向きに安定よく膨張展
開することができる。
【0019】本発明の請求項2に係るエアーバッグ装置
を備える車輌用シートに依れば、力布を前面カバー部,
側面カバー部の内側に縫合しまたはラミネートさせて一
体に備え付けることにより、力布を容易に組付けできて
トリムカバーの破断部となる縫い合わせ目を確実に切開
可能に縫製することができる。
を備える車輌用シートに依れば、力布を前面カバー部,
側面カバー部の内側に縫合しまたはラミネートさせて一
体に備え付けることにより、力布を容易に組付けできて
トリムカバーの破断部となる縫い合わせ目を確実に切開
可能に縫製することができる。
【図1】本発明に係るエアーバッグ装置を備える車輌用
シートを全体的に示す斜視図である。
シートを全体的に示す斜視図である。
【図2】同車輌用シートのシートバックを部分的に示す
拡大断面図である。
拡大断面図である。
1 エアーバッグ装置 2 トリムカバー 2a 前面カバー部 2b 側面カバー部 2c 破断部となる縫い合わせ目 3 トリムカバーの破断部 4 シートバックフレーム 5 バックパッド 5a バックパッドの開口部 7,8 力布
Claims (2)
- 【請求項1】 エアーバッグ装置のインフレータをシー
トバックフレームの片側部に取り付け、そのインフレー
トの出力で膨張展開可能なエアーバッグをバックパッド
の開口部に臨ませて備え、このエアーバッグ装置の装備
側を被包する前面カバー部と側面カバー部の端末を縫合
した縫い合わせ目からエアーバッグの膨張展開に伴うト
リムカバーの破断部を形成するエアーバッグを備える車
輌用シートにおいて、 伸びの少ない材質の力布を前面カバー部,側面カバー部
の各内側に備え、その各力布の片端末を前面カバー部と
側面カバー部の端末と共に縫い合わせてトリムカバーの
破断部となる縫い合わせ目を形成し、且つ、他端末を前
面カバー部,側面カバー部の各端末と共に止着固定した
ことを特徴とするエアーバッグ装置を備える車輌用シー
ト。 - 【請求項2】 上記力布を前面カバー部,側面カバー部
の内側に縫合しまたはラミネートさせて一体に備え付け
たことを特徴とする請求項1に記載のエアーバッグ装置
を備える車輌用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24940797A JP3520357B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | エアバッグ装置を備える車輌用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24940797A JP3520357B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | エアバッグ装置を備える車輌用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178762A true JPH1178762A (ja) | 1999-03-23 |
JP3520357B2 JP3520357B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=17192526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24940797A Expired - Fee Related JP3520357B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | エアバッグ装置を備える車輌用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3520357B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163164A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | T S Tec Kk | サイドエアーバッグ装置を備える車輌用シート |
JP2001163163A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | T S Tec Kk | サイドエアーバッグ装置を備える車輌用シート |
JP2008114636A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | T S Tec Kk | サイドエアバッグ装置を備える車両用シート |
JP2008120146A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | T S Tec Kk | サイドエアバッグ装置を備える車両用シート |
JP2008120148A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | T S Tec Kk | サイドエアバッグ装置を備える車両用シート |
JP4524768B2 (ja) * | 2000-10-19 | 2010-08-18 | テイ・エス テック株式会社 | エアーバッグモジュール装備シート |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101834318B1 (ko) * | 2016-11-02 | 2018-04-13 | 현대자동차주식회사 | 차량용 시트 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP24940797A patent/JP3520357B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163164A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | T S Tec Kk | サイドエアーバッグ装置を備える車輌用シート |
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JP4521499B2 (ja) * | 1999-12-09 | 2010-08-11 | テイ・エス テック株式会社 | サイドエアーバッグ装置を備える車輌用シート |
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