JPH1168383A - テープ巻取体およびカバーテープ巻取装置 - Google Patents
テープ巻取体およびカバーテープ巻取装置Info
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- JPH1168383A JPH1168383A JP9216566A JP21656697A JPH1168383A JP H1168383 A JPH1168383 A JP H1168383A JP 9216566 A JP9216566 A JP 9216566A JP 21656697 A JP21656697 A JP 21656697A JP H1168383 A JPH1168383 A JP H1168383A
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Abstract
カバーテープ巻取装置を提供する。 【解決手段】 カバーテープ巻取リール84の第1部材
86は嵌合部材90,磁性材料製の円環状部材92を含
み、第2部材88は永久磁石104を固定した巻取胴1
00,フランジ102を含み、巻取胴100を嵌合部材
90に嵌合し、永久磁石104による円環状部材92の
磁気吸引力により摩擦面106,110間に摩擦力が生
じ、摩擦接触状態に保つ。第1部材86を回転させれば
摩擦力により第2部材88が回転し、巻取胴100にカ
バーテープを巻き取る。カバーテープの引張力に基づく
抵抗トルクが摩擦力に基づく駆動トルクを超えれば、第
1部材86が第2部材88に対して滑りつつ回転し、巻
取胴100は部品保持テープの送り速度と同じ周速で1
ピッチ分のカバーテープを巻き取る。
Description
びカバーテープ巻取装置に関するものであり、特に、テ
ープ巻取体の構造の簡単化に関するものである。
巻取装置に設けられ、部品保持テープを構成するカバー
テープの巻取りに使用される。部品保持テープは、キャ
リヤテープの長手方向に多数の部品収容凹部が一定ピッ
チで形成され、それら部品収容凹部の各々に、電気・電
子回路を構成する回路部品が収容されるとともに、それ
ら部品収容凹部がキャリヤテープに貼り付けられたカバ
ーテープによって塞がれて成る。回路部品の供給時に
は、部品保持テープがテープ送り装置によって一定ピッ
チずつ、すなわち部品収容凹部の形成ピッチずつ送られ
るとともに、カバーテープがキャリヤテープから剥がさ
れ、部品収容凹部の開口を通って回路部品が取り出さ
れ、剥がされたカバーテープはカバーテープ巻取装置に
より巻き取られる。従来のテープ巻取体は、第1部材お
よび巻取胴を備えた第2部材を含んでおり、第1,第2
部材にそれぞれ設けられた係合爪が互いに係合させられ
ることにより、第1,第2部材が相対回転不能に組み合
わされ、係合爪の係合が解除させられることにより、第
2部材が第1部材から取り外される。カバーテープ巻取
装置は、駆動回転体を含む回転駆動装置を備えている。
駆動回転体は一定角度ずつ回転し、その回転は摩擦伝達
機構により第1部材に伝達され、第2部材が第1部材と
共に回転させられて巻取胴にカバーテープが巻き取られ
る。巻取胴に巻き取られたカバーテープの量が増えるに
つれて巻取径(巻取胴に巻き付けられたカバーテープの
直径)が増大し、テープ巻取体の単位回転角度に対する
巻取長さが増大するのに対し、1回の部品保持テープの
送り時にキャリヤテープから剥がされるカバーテープの
長さは一定(1ピッチ分)であり、駆動回転体の回転角
度も一定である。そのため、テープ巻取体にはカバーテ
ープにより引張力が巻取方向とは逆向きに加えられるこ
ととなり、その引張力に基づく抵抗トルクが摩擦伝達機
構の摩擦力に基づく駆動トルクを超えれば、駆動回転体
が第1部材に対して滑りつつ回転し、巻取径における周
速が常に部品保持テープの送り速度と同じになる。テー
プ巻取体には、部品保持テープから剥がされる長さだけ
のカバーテープが巻き取られるのである。テープ巻取体
が巻き取ったカバーテープで一杯になれば、一対の係合
爪の係合を解き、第2部材を第1部材から外し、巻取胴
にカバーテープが巻き付けられていない空の第2部材を
第1部材に取り付ける。この際、一対の係合爪を互いに
係合させ、第1,第2部材が一体的に回転するようにす
る。しかしながら、従来のテープ巻取体は、第1部材と
第2部材とを相対回転不能に係合させる一対の係合爪お
よび駆動回転体の回転を第1部材に伝達する摩擦伝達機
構が必要であって構造が複雑であり、また、第2部材の
第1部材に対する着脱時には、一対の係合爪を係合,解
除させなければならず、面倒であるという問題があっ
た。
よび効果】本発明は、以上の事情を背景とし、第1部材
および巻取胴を備えた第2部材を含み、構造が簡単で、
かつ、第2部材の第1部材に対する着脱が容易なテープ
巻取体を提供することと、テープ巻取体の構造が簡単で
着脱が容易なカバーテープ巻取装置を提供することとを
課題として為されたものである。本発明によって、下記
各態様のテープ巻取体およびカバーテープ巻取装置が得
られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に
番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式
で記載する。各項に記載の特徴の組合わせの可能性を明
示するためである。 (1)第1部材と巻取胴を備えた第2部材とが、少なく
とも一方が円環状を成す一対の摩擦面において当接した
状態で一軸線まわりに相対回転可能に組み合わされると
ともに、第1,第2部材の一方に永久磁石が、他方に磁
性材料製の磁性部がそれぞれ設けられ、それら永久磁石
と磁性部とが第1,第2部材のいかなる相対位相におい
ても対向し合う形状を有し、かつ、永久磁石による磁性
部の磁気吸引力が、常には第1,第2部材の前記摩擦面
同士を摩擦接触状態に保ち、磁気吸引力を超える力が付
与されれば第2部材の第1部材からの離間を許容する大
きさに設定されたテープ巻取体(請求項1)。一対の摩
擦面は共に円環状であることが望ましいが、不可欠では
なく、一方は一円周に沿って点在する不連続な摩擦面と
することも可能である。永久磁石と磁性部とも同様の構
成とすることが望ましいが、第1部材と第2部材の回転
中心線上に配設することも可能であり、その場合は、例
えば両者を共に円形とすることができる。本態様のテー
プ巻取体においては、第1部材が回転させられれば、磁
気吸引力に基づく一対の摩擦面間の摩擦力により第2部
材が回転させられ、テープが巻取胴に巻き取られる。部
品保持テープのキャリヤテープから剥がされたカバーテ
ープを巻き取る前述の場合のように、カバーテープから
巻取胴に引張力が巻取方向とは逆向きに加えられ、その
引張力に基づく抵抗トルクが摩擦力に基づく駆動トルク
を超えれば、第1部材が第2部材に対して摩擦接触状態
を保って滑りつつ回転する。それにより、巻取胴あるい
はそれに巻かれたカバーテープの外周面がテープの巻取
りに必要な大きさ以上の周速で回転することが回避さ
れ、テープはちぎれたり、過剰に伸びたりすることな
く、巻取胴に巻き取られる。永久磁石の磁力および一対
の摩擦面の摩擦係数が、一対の摩擦面間に生ずる摩擦力
に基づく駆動トルクにより、テープがちぎれたり、過剰
に伸びたりすることなく、巻取胴に巻き取られる大きさ
に設定されているのである。巻取胴に巻き付けられたテ
ープの巻取径が増大するほど、テープの巻取りに必要な
第2部材の回転角度が小さくなり、第1部材の第2部材
に対する滑りが多くなる。第1部材と第2部材とは、永
久磁石による磁性部の磁気吸引力により、摩擦面同士が
摩擦接触状態に保たれており、第2部材に磁気吸引力を
超える力を付与すれば、第2部材を第1部材から取り外
すことができる。また、第1部材と第2部材とを永久磁
石が磁性部に接近する向きに相対移動させれば、両部材
を取り付けることができ、着脱を容易に行うことができ
る。このように本態様のテープ巻取体は、永久磁石によ
る磁性部の磁気吸引力によって第1,第2部材の一対の
摩擦面が摩擦接触状態に保たれ、第2部材の第1部材か
らの脱落が防止されるとともに、第1部材が第2部材に
対して摩擦接触状態を保って回転し得るようにしたもの
であり、一対の摩擦面,永久磁石および磁性部が、第
1,第2部材の係合機構と駆動力の摩擦伝達機構とを兼
ねており、所定長さのテープを巻き取ることができ、構
造が簡単で、かつ、第1,第2部材の着脱が容易なテー
プ巻取体が得られる。また、一対の摩擦面の少なくとも
一方が円環状とされるとともに、永久磁石と磁性部とが
第1,第2部材のいかなる相対位相においても対向し合
う形状を有するものとされているため、第1部材が第2
部材に対して回転すれば、一対の摩擦面同士の相対位相
および永久磁石と磁性部との相対位相が変わるが、第1
部材と第2部材とは常に摩擦接触させられるとともに、
磁気吸引力が作用する状態に保たれる。さらに、カバー
テープの巻取りが行われない状態においても、第2部材
の第1部材に対する相対回転が一対の摩擦面の摩擦接触
により防止されているため、第1部材が逆回転しない限
り、巻取胴が巻取方向とは逆向きに回転してテープが緩
むことはなく、テープは張った状態に保たれる。なお、
テープは、部品保持テープのカバーテープに限らず、例
えば、穿孔テープ等一定ピッチずつ間欠的に送られるテ
ープは勿論、包装用リボン等連続的に送られるテープで
もよい。 (2)前記永久磁石と前記磁性部との少なくとも一方が
円環状を成す (1)項に記載のテープ巻取体。 (3)前記第1部材が被駆動回転体を一体的に備えた
(1)または (2)項に記載のテープ巻取体。テープ巻取体
は、被駆動回転体が回転させられることにより回転させ
られるのであるが、第1部材が被駆動回転体と一体的に
設けられていれば、部品点数が少なくて済み、構造が簡
単となる。 (4)前記磁性部が円環状を成す環状磁性部である (2)
または (3)項に記載のテープ巻取体。 (5)前記環状磁性部の前記永久磁石と対向する面が環
状摩擦面とされた (4)項に記載のテープ巻取体。本態様
においては、永久磁石の環状磁性部と対向する面が摩擦
面を構成し、永久磁石も円環状とされていれば、一対の
摩擦面はいずれも円環状を成すこととなる。 (6)前記第1,第2部材のうち前記環状磁性部を備え
ない側のものの、前記相対回転軸線を対称軸とする軸対
称の複数箇所に前記永久磁石が設けられた (4)または
(5)項に記載のテープ巻取体。永久磁石は、テープ巻取
体の回転軸線まわりにおいて均等に点在し、磁気吸引力
が周方向において均等に生ずる。 (7)前記永久磁石が円環状を成す環状磁石であり、前
記第1,第2部材のうち前記磁性部を備えない側のもの
に、前記磁性部と対向して固定された (2)ないし(5)項
のいずれか1つに記載のテープ巻取体。永久磁石と磁性
部との両方を円環状とすれば、最も有効に磁気吸引力が
得られる。 (8)前記第1部材が、前記巻取胴の内側に相対回転可
能に嵌合する嵌合突部と、その嵌合突部から半径方向外
向きに突出したフランジとを備えた (1)ないし (7)項の
いずれか1つに記載のテープ巻取体。巻取胴に巻き付け
られたテープは、フランジにより、回転軸線に平行な方
向において巻取胴から外れることを防止される。フラン
ジを嵌合突部とは別体とし、磁性材料により形成して磁
性部を構成させれば、第1部材全部を磁性材料により形
成する場合に比較して安価に製造し得る。嵌合突部およ
び巻取胴は、第1部材と第2部材との相対回転軸線に直
角な方向の相対位置を位置決めする位置決め手段の役割
を果たす。嵌合突部の先端部外周面は先端側ほど直径が
減少するテーパ面とされ、嵌合突部と巻取胴との嵌合を
案内するガイドとされることが望ましい。嵌合突部の長
さ(相対回転軸線に平行な方向の寸法)が巻取胴とほぼ
同じにされていれば、巻取胴の回転軸線に対する傾きが
防止され、テープを安定して巻き取ることができる。嵌
合突部の長さは巻取胴の長さ以下であることが、テープ
巻取体の幅を小さくする上で望ましい。 (9)前記第2部材が前記巻取胴から半径方向外向きに
突出したフランジを備えた (1)ないし (8)項のいずれか
1つに記載のテープ巻取体。巻取胴に巻き付けられたテ
ープが回転軸線に平行な方向において巻取胴から外れる
ことが、フランジにより防止される。第1,第2部材を
いずれもフランジを備えたものとすれば、テープ巻取体
はテープ巻取リールとなり、巻取胴に巻き付けられたテ
ープの巻取胴からの外れが一対のフランジにより確実に
防止される。しかしながら、第1部材および第2部材に
それぞれフランジを設けることは不可欠ではなく、嵌合
部材のみを有する第1部材と巻取胴のみを有する第2部
材とによってテープ巻取体を構成してもよい。第2部材
にフランジを一対設けてもよい。巻取胴の軸線方向に隔
たった2箇所にそれぞれ半径方向外向きに突出するフラ
ンジを設け、テープは巻取胴の一対のフランジの間の部
分に巻き取られるのであり、テープ巻取体はテープ巻取
リールとなる。この場合、第1部材についてはフランジ
を省略可能である。 (10)キャリヤテープの長手方向に一定ピッチで形成
された多数の部品収容凹部に回路部品が1個ずつ収容さ
れ、それら部品収容凹部がキャリヤテープに貼り付けら
れたカバーテープにより塞がれて成る部品保持テープ
の、キャリヤテープから剥がされたカバーテープを巻き
取るカバーテープ巻取装置であって、第1部材と巻取胴
を備えた第2部材とが、少なくとも一方が円環状を成す
一対の摩擦面において当接した状態で相対回転可能に組
み合わされて成るテープ巻取体と、そのテープ巻取体を
回転可能に支持する支持装置と、永久磁石と磁性材料か
ら成る被吸引部材とを含み、少なくともテープ巻取体が
支持装置に支持された状態においては、永久磁石による
被吸引部材の磁気吸引力に基づいて前記第1,第2部材
に前記一対の摩擦面同士を押圧する向きの力を付与し、
磁気吸引力を超える力が付与されれば第2部材の第1部
材からの離間を許容する磁気押圧装置と、前記第1部材
を一定角度ずつ回転駆動する回転駆動装置とを含むカバ
ーテープ巻取装置。永久磁石と被吸引部材とは、前記テ
ープ巻取体におけるように第1部材と第2部材との間に
設ける以外に、第2部材と支持装置との間に設けること
も可能である。要するに、少なくともテープ巻取体が支
持装置に支持された状態においては磁気吸引力に基づく
押圧力が第1部材と第2部材との一対の摩擦面間に作用
するようにすればよいのである。永久磁石と被吸引部材
とを第1部材と第2部材との間に設ければ、磁気吸引力
に基づく押圧力が一対の摩擦面間にのみ作用してテープ
巻取体の内力となり、テープ巻取体と支持装置との間に
は作用しないが、第2部材と支持装置との間に設けれ
ば、磁気吸引力に基づく押圧力がテープ巻取体と支持装
置との間にも作用する。したがって、テープ巻取体と支
持装置との間に、磁気吸引力に基づく摩擦抵抗を軽減す
るスラスト軸受を設けることが望ましい。スラスト軸受
は転がり軸受でもよく、すべり軸受でもよい。すべり軸
受は、例えば、テフロンやホワイトメタル等、摩擦係数
の小さい材料により作られる。第1部材が回転駆動装置
によって回転駆動されれば、第1部材の回転は、第1部
材と第2部材との各摩擦面間に生ずる摩擦力によって第
2部材に伝達され、第2部材が回転させられて巻取胴に
カバーテープが巻き取られる。前述のように、第2部材
に作用するカバーテープの引張力に基づく抵抗トルクが
摩擦力に基づく駆動トルクを超えれば、第1部材が第2
部材に摩擦接触した状態を保ちつつ滑りながら回転し、
巻取胴あるいはそれに巻かれたカバーテープの外周面が
部品保持テープの送り速度と同じ周速で回転し、カバー
テープを1ピッチ分巻き取ることを許容する。第2部材
が第1部材と一体的に回転すれば、巻取胴によるカバー
テープの巻取量が1ピッチ分を超えてしまうのに対し、
余分な巻取りが第1部材の第2部材に対する滑りにより
防止され、第2部材はカバーテープの巻取りに必要な角
度だけ回転し、カバーテープが過剰に伸びたり、ちぎれ
たりすることなく、1ピッチ分巻き取られる。カバーテ
ープの巻取量が増大し、巻取径が増大するに従って巻取
胴の所要回転角度が小さくなり、第1部材の第2部材に
対する滑りが多くなる。本態様のカバーテープ巻取装置
のテープ巻取体について、 (1)ないし(9)項にそれぞれ
記載のテープ巻取体に関する特徴を採用することが可能
であり、それら項に記載のテープ巻取体について得られ
る効果は、本態様のカバーテープ巻取装置のテープ巻取
体についても得られる。 (11)キャリヤテープの長手方向に一定ピッチで形成
された多数の部品収容凹部に回路部品が1個ずつ収容さ
れ、それら部品収容凹部がキャリヤテープに貼り付けら
れたカバーテープにより塞がれて成る部品保持テープ
の、キャリヤテープから剥がされたカバーテープを巻き
取るカバーテープ巻取装置であって、駆動回転体と、そ
の駆動回転体を回転可能に支持する支持装置と、駆動回
転体を一定角度ずつ回転させる回転駆動装置と、巻取胴
を備えるとともに、少なくとも一方が駆動回転体の回転
軸線を中心とする円環状を成す摩擦面同士において駆動
回転体と、その駆動回転体の回転軸線と平行な方向にお
いて当接し、それら摩擦面間の摩擦力に基づく駆動トル
クにより駆動されて前記巻取胴にカバーテープを巻き取
り、駆動トルクを超える抵抗トルクが作用すれば駆動回
転体に対して相対回転するテープ巻取体と、永久磁石と
磁性材料から成る被吸引部材とを含み、少なくともテー
プ巻取体が支持装置に支持された状態においては、永久
磁石による被吸引部材の磁気吸引力に基づいて前記駆動
回転体と前記テープ巻取体とに前記一対の摩擦面同士を
押圧する向きの力を付与するとともに、磁気吸引力を超
える力が付与されればテープ巻取体の駆動回転体からの
離間を許容する磁気押圧装置とを含むカバーテープ巻取
装置(請求項2)。(10)項のカバーテープ巻取装置にお
いて、第2部材のみをテープ巻取体と考え、第1部材を
駆動回転体と考えることもでき、そのように考えた態様
が本態様である。 (12)前記回転駆動装置が、前記部品保持テープが前
記部品収容凹部の形成ピッチずつ送られるのに同期して
前記駆動回転体を、前記テープ巻取体の巻取胴の周速が
前記部品保持テープの送り速度以上となるように回転駆
動する同期駆動装置である(11)項に記載のカバーテープ
巻取装置。駆動回転体は回転駆動装置により連続的に回
転駆動されるようにすることも可能であるが、摩擦面の
摩耗を軽減する上で部品保持テープの送りと同期して回
転駆動されるようにすることが望ましい。「巻取胴の周
速」は、カバーテープが巻き付けられていない状態での
巻取胴の周速であり、カバーテープを巻き取る際には、
(10)項において説明したように、カバーテープの引張力
により巻取胴あるいはそれに巻かれたカバーテープの外
周面の周速が部品保持テープと同じにされる。カバーテ
ープが巻き付けられていない状態において巻取胴の周速
が部品保持テープの送り速度以上となるように駆動回転
体が回転駆動されれば、その駆動回転体の回転は、カバ
ーテープの巻取開始当初から、1ピッチ分以上のカバー
テープを巻き取り得る回転となり、余分な回転は駆動回
転体がテープ巻取体に対して滑ることにより許容され、
巻取開始当初から1ピッチ分のカバーテープが確実に巻
き取られる。回転駆動装置は、例えば、部品保持テープ
を送るテープ送り装置と駆動源を共用することにより同
期駆動装置とされる。例えば、発明の実施の形態におい
て説明するように、駆動源がモータであり、そのモータ
の一定角度ずつの回転がそれぞれ、共通の駆動プーリか
ら、駆動回転体と一体的に設けられた被駆動プーリと、
部品保持テープが係合させられたスプロケットと一体的
に設けられた被駆動プーリとに伝達されるようにすれば
よく、この場合、巻取胴の直径およびスプロケットの直
径(スプロケットの外周面に設けられた突起は含まな
い)に対して、2個の被駆動プーリの各直径の大きさ
を、巻取胴の周速が部品保持テープの送り速度以上とな
るように設定すれば、モータの起動により部品保持テー
プの送りと同時に駆動回転体を回転させてカバーテープ
を巻き取らせるとともに、駆動回転体を、巻取胴の周速
が部品保持テープの送り速度以上となるように回転駆動
する同期駆動装置が得られる。同期駆動装置とテープ送
り装置とが駆動源を共用することは不可欠ではなく、そ
れぞれ専用の駆動源を備えてカバーテープの巻取り、部
品保持テープの送りを行う装置としてもよい。この場
合、各装置を制御する制御装置の、2つの駆動源を制御
して部品保持テープの送りとカバーテープの巻取りとを
同期させるとともに、駆動回転体を巻取胴の周速が部品
保持テープの送り速度以上となるように回転駆動する部
分が同期駆動装置を構成することとなる。
テープ巻取体を含み、本発明の一実施形態であるカバー
テープ巻取装置を備えたパーツフィーダを図面に基づい
て詳細に説明する。図1において10はパーツフィーダ
(以下、フィーダ10と略称する)である。フィーダ1
0は、テープ収容装置12,テープ送り装置14および
カバーテープ巻取装置16を有し、フィーダ10により
供給される回路部品は、図3および図4に示すように部
品保持テープ20の形態とされている。部品保持テープ
20は、キャリヤテープ22の長手方向に一定ピッチで
形成された多数の部品収容凹部24に回路部品26が1
個ずつ収容され、それら部品収容凹部24がキャリヤテ
ープ22に貼り付けられたカバーテープ28により塞が
れて成る。キャリヤテープ22の長手方向に平行な両側
の被支持部の一方には、キャリヤテープ22を貫通する
送り穴30が一列に一定ピッチで形成されている。
リール34に巻き付けられており、支持軸38を有し、
フィーダ10の本体36の一部を構成する取付体40に
リール34ごと着脱される。これら支持軸38および取
付体40がテープ収容装置12を構成しているのであ
る。
部材46および案内部材48等、複数の部材が互いに一
体的に組み付けられて成り、組付け後は一体の部材とし
て機能する。取付体40は側板44の後部に取り付けら
れている。本体36は、長手形状を成し、図示しない位
置決め装置および固定装置により、フィーダ支持台(図
示省略)上に、長手方向と厚さ方向(幅方向)とが水平
となる姿勢で立った状態で位置決めされるとともに固定
されている。フィーダ支持台上には、複数のフィーダ1
0が、各部品供給部が一直線上に並ぶ状態で固定されて
おり、これら複数のフィーダ10およびフィーダ支持台
が部品供給装置を構成している。
一種であるプリント基板に装着する回路部品装着システ
ムに設けられ、部品装着装置に回路部品を供給する。部
品装着装置が、垂直軸線まわりに間欠回転させられる間
欠回転体と、その間欠回転体に、間欠回転角度に等しい
角度間隔で搭載された部品装着ヘッドの一種である複数
の部品吸着ヘッドと、間欠回転体を間欠回転させる間欠
回転駆動装置とを含み、部品吸着ヘッドが順次部品吸着
位置、部品装着位置等に移動させられ、回路部品を部品
供給装置から取り出してプリント基板に装着する装置で
あれば、フィーダ支持台は、支持台移動装置により、複
数の部品供給部が並ぶ一直線に沿って移動させられ、部
品供給部が順次部品供給位置、すなわち部品吸着位置に
位置決めされた部品吸着ヘッドの真下に部品供給部が位
置する位置に位置決めされ、回路部品を供給するものと
される。部品装着装置が水平面内において互いに直交す
るX軸方向およびY軸方向に移動するXYテーブルと、
XYテーブルに搭載された少なくとも1個の部品吸着ヘ
ッドとを有し、XYテーブルの移動により部品吸着ヘッ
ドが水平面内の任意の位置へ移動させられて、部品供給
装置の複数のフィーダ10のうちの1つから回路部品を
取り出し、プリント基板の任意の位置へ回路部品を装着
する装置であれば、フィーダ支持台は位置を固定して設
けられる。
本体36に取り付けられ、モータ54と、そのモータ5
4の回転軸に取り付けられた駆動ギヤ56と、その駆動
ギヤ56と組み合わされ、駆動ギヤ56よりも歯数が多
い被駆動ギヤ58と、その被駆動ギヤ58と一体的に形
成された駆動プーリ60と、その駆動プーリ60の回転
力を伝達する駆動ベルト62と、その駆動ベルト62に
より駆動される被駆動プーリ64と、その被駆動プーリ
64と一体的に形成されたスプロケット66とを備えて
おり、カバーテープ28を剥がされた回路部品26のう
ち、先頭のものを順次部品取出位置に送る。部品取出位
置は、部品装着ヘッドの一種である部品吸着ヘッド68
の真下に位置する位置であり、フィーダ10の部品取出
位置を含む部分が部品供給部である。モータ54は、駆
動源たる電動モータの一種であるパルスモータであり、
スプロケット66の回転角度は、モータ54に与えられ
るパルスの数によって制御可能である。モータ54の作
動時間が一定であれば、その作動時間内に与えられるパ
ルスの数を変更することにより制御され、パルスの供給
速度(モータ54に与えられる単位時間あたりのパルス
の数)が一定であれば、モータ54の作動時間を変更す
ることにより制御されるのであり、部品保持テープ20
において回路部品26が収容されているピッチが変わっ
ても、容易に対処し得る。また、駆動プーリ60および
被駆動プーリ64はそれぞれ、タイミングプーリであ
り、駆動ベルト62はタイミングベルトである。
0により、通過経路を規定されている。ガイドローラ7
0はテンションローラであり、側板44に回転可能に取
り付けられた図示しないレバーに回転可能に保持される
とともに、レバーが図示しない付勢手段の一種であるス
プリングによって付勢されることにより、駆動ベルト6
2に接触し、張力を与える。
テープ20は、リール34から引き出された後、前記案
内部材48により案内されてスプロケット66側へ導か
れる。案内部材48はブロック状を成し、側板44の前
部の上部に、側板44の長手方向(フィーダ10の前後
方向でもある)、すなわち部品保持テープ20の送り方
向に平行に固定されている。案内部材48は、キャリヤ
テープ22の一対の被支持部を支持する一対の支持部お
よび部品収容凹部24の通過を許容する溝を有し、リー
ル34から引き出された部品保持テープ20のキャリヤ
テープ22は、案内部材48により案内されるととも
に、送り穴30がスプロケット66の外周上に等間隔に
形成された突起に係合させられている。部品保持テープ
20にはカバー72が被せられ、キャリヤテープ22の
スプロケット66からの浮上がりが防止され、送り穴3
0がスプロケット66の突起に確実に係合させられてい
る。
取出位置に対応する部分に開口74が設けられ、部品吸
着ヘッド68により回路部品26が取り出されるように
なっている。また、カバー72のキャリヤテープ22に
形成された送り穴30に対応する部分には、長穴76が
形成されてスプロケット66の突起との干渉が回避され
ている。さらに、開口74よりも小距離、テープ送り方
向において上流側にはスリット78が形成されている。
スリット78は、部品保持テープ20の送り方向と直交
する方向に延びる状態で形成されており、キャリヤテー
プ22から剥がされたカバーテープ28は、スリット7
8を通って引き出され、カバーテープ巻取装置16によ
り巻き取られる。カバーテープ28のキャリヤテープ2
2からの剥離位置は、スリット78により規定されてい
る。なお、回路部品26の供給を終えたキャリヤテープ
22はそのまま送られ、切断装置による切断,収容器へ
の収容等、適宜の処理が施される。
体36を構成する前記取付部材46はブロック状を成
し、前記側板44の長手方向の中間部の下部に、側板4
4の長手方向と平行に固定されている。取付部材46に
はブラケット80が固定され、取付部材46等と共に本
体36を構成している。ブラケット80は板状を成し、
前記駆動プーリ60の側方を通り、側板44に平行に配
設されるとともに、本体36より上方へ延び出させられ
ている。ブラケット80には、ガイドローラ82が回転
可能に取り付けられるとともに、テープ巻取体の一種で
あるカバーテープ巻取リール84が回転可能に取り付け
られている。
すように、互いに相対回転可能に組み合わされた第1部
材86と第2部材88とを有する。第1部材86は、円
形断面の嵌合部材90と、嵌合部材90の軸線方向の一
端部に嵌合され、固定された円環状部材92とを有す
る。嵌合部材90は非磁性材料の一種である合成樹脂に
より作られており、軸線方向の他端部には、先端ほど直
径が漸減するテーパ状の案内部93が形成されている。
円環状部材92は、磁性材料、例えば鉄により作られて
おり、外径が嵌合部材90の直径より大きく、嵌合部材
90から半径方向外向きに突出したフランジを構成して
いる。嵌合部材90にはまた、円環状部材92に対して
嵌合部材90の他端部とは反対側に隣接して被駆動プー
リ94が一体的に形成されている。第1部材86が被駆
動部を一体的に備えているのである。被駆動プーリ94
は、タイミングプーリである。第1部材86は、ブラケ
ット80に立設された支持軸96により、回転可能に支
持されている。これらブラケット80および支持軸96
が支持装置98を構成しているのである。なお、前記モ
ータ54の出力軸,駆動ギヤ56,被駆動ギヤ58,駆
動プーリ60,被駆動プーリ64,スプロケット66,
ガイドローラ70,82およびカバーテープ巻取リール
84の各回転軸線はいずれも互いに平行であって、フィ
ーダ10の幅方向と平行とされている。
り、第1部材86の嵌合部材90の外側に嵌合される巻
取胴100と、巻取胴100の軸線方向の一端部から半
径方向外向きに突出したフランジ102とを備えてい
る。巻取胴100のフランジ102が突出させられた側
とは反対側の端部には、巻取胴100の端面に開口する
円環状の溝が形成されるとともに円環状の永久磁石10
4が嵌合され、接着等、適宜の手段により固定されてい
る。永久磁石104は円環状を成し、その円環状の端面
106は巻取胴100の端面と同一平面内に位置させら
れ、円環状の摩擦面を構成している。以下、端面106
を摩擦面106と称する。
合部材90の外側に嵌合され、摩擦面106が円環状部
材92に当接させられている。円環状部材92の永久磁
石104と対向する円環状の部分が被吸引部材を構成す
るとともに円環状の磁性部を構成し、摩擦面106と当
接する面が円環状の摩擦面110を構成している。本実
施形態において磁性部は、フランジと一体的に設けられ
ているのである。これら摩擦面106,110は、永久
磁石104による磁性部の磁気吸引力により摩擦接触状
態に保たれており、これら永久磁石104および円環状
部材92の被吸引部材として機能する部分が磁気押圧装
置112を構成している。第1,第2部材86,88
は、断面形状が共に円形の巻取胴100と嵌合部材90
とにおいて嵌合されるとともに、摩擦面106,110
において摩擦接触しているのみであって、相対回転可能
である。嵌合部材90は巻取胴100より僅かに短い長
さを有し、これら嵌合部材90と巻取胴100との嵌合
により、第1部材86と第2部材88との相対回転軸線
に直角な方向の相対位置の位置決めが為され、第2部材
88は第1部材86に回転軸線に対して傾くことなく、
取り付けられている。
時には、第2部材88に、円環状部材92の磁気吸引力
を超える力を巻取胴110が円環状部材92から離れる
方向に加えればよい。第2部材88の第1部材86への
取付け時には、巻取胴100を嵌合部材90の外側に嵌
合する。この際、嵌合部材90に設けられた案内部93
が巻取胴100の嵌合部材90への嵌合を案内する。巻
取胴100を永久磁石104が円環状部材92に当接す
るまで嵌合すれば、磁気吸引力によって巻取胴100が
円環状部材92に吸引され、摩擦面106,110が摩
擦接触状態に保たれる。
バー72のスリット78から引き出されたカバーテープ
28は、ガイドローラ82に掛けられた後、カバーテー
プ巻取リール84の巻取胴100に巻き付けられてい
る。カバーテープ28は、図1に示すように、ガイドロ
ーラ82に下側から掛けられた後、巻取胴100に、キ
ャリヤテープ22に貼り付けられていた側の面を内側に
して、巻取胴100の下側から巻き付けられている。
プーリ94には、前記テープ送り装置14の駆動プーリ
60の回転が駆動ベルト116により伝達される。被駆
動プーリ94の直径は、テープ送り装置14の被駆動プ
ーリ64と同じにされ、巻取胴100の直径(外径)
は、前記スプロケット66の直径(突起は含まない)よ
り大きくされている。駆動プーリ60は回転軸線方向に
おいて駆動ベルト62,116を掛けるのに十分な長さ
を有し、駆動ベルト116は駆動ベルト62より内側
(被駆動ギヤ58に近い側)に掛けられている。これら
被駆動プーリ94,駆動ベルト116,駆動プーリ6
0,被駆動ギヤ58,駆動ギヤ56およびモータ54が
回転駆動装置である同期駆動装置118を構成してお
り、同期駆動装置118は、モータ54,駆動ギヤ5
6,被駆動ギヤ58および駆動プーリ60をテープ送り
装置14と共用している。
いて部品保持テープ20の送り時には、モータ54が起
動される。それにより、駆動ギヤ56,被駆動ギヤ5
8,駆動プーリ60,被駆動プーリ64,駆動ベルト6
2を介してスプロケット66が回転させられ、部品保持
テープ20が送られる。部品保持テープ20は1ピッ
チ、すなわち多数の部品収容凹部24の形成ピッチずつ
送られ、カバーテープ28が剥がされた回路部品26の
うち、先頭のものが順次部品取出位置に送られる。
時に、駆動プーリ60,駆動ベルト116,被駆動プー
リ94を介して第1部材86が回転させられる。第1部
材86と第2部材88とは、常には、永久磁石104に
よる磁性部の磁気吸引力により摩擦面106,110同
士が摩擦接触した状態に保たれており、第1部材86が
回転させられれば、磁気吸引力に基づく摩擦面106,
110間の摩擦力により第2部材88が回転させられ、
テープ送り装置14により送られる部品保持テープ20
のキャリヤテープ22からカバーテープ28が剥がされ
ながら巻取胴100に巻き取られる。本実施形態におい
ては、カバーテープ巻取装置84がカバーテープ剥離装
置を兼ねているのである。
部品保持テープ20の送り速度と同じ周速でカバーテー
プ28を剥がしつつ巻き取り、巻取胴100にカバーテ
ープ28が巻かれた後は、その巻かれたカバーテープ2
8が部品保持テープ20の送り速度と同じ周速でカバー
テープ28を剥がしつつ巻き取る。いずれの場合も、第
1部材86は第2部材88に対して滑りつつ回転を伝達
する。被駆動プーリ64,94の直径が等しく、巻取胴
100の直径(外径)が、スプロケット66の直径より
大きくされているため、巻取胴100にカバーテープ2
8が巻き付けられていない状態では、スプロケット66
の回転による部品保持テープ20の送り速度よりも、巻
取胴100の周速の方が大きくなる。しかし、カバーテ
ープ28が巻取胴100に巻き付けられれば、カバーテ
ープ28の引張力が第2部材88に、第1部材86の駆
動による回転方向(巻取方向)とは逆向きに加えられ
る。第1部材86はモータ54により強制的に一定角度
回転させられるが、巻取胴100の直径の方がスプロケ
ット66の直径より大きくされているため、単位回転角
度あたりのテープ送り長さよりカバーテープ巻取長さの
方が大きく、第1部材86の回転角度は、カバーテープ
28の巻取開始当初からカバーテープ28を1ピッチ分
巻き取るのに必要な第2部材88の回転角度より大き
い。それに対し、1回の部品保持テープ送り時における
カバーテープ28の剥離長さは1ピッチ分であり、カバ
ーテープ28の剥離位置はカバー72のスリット78に
より規定されていて余分には剥がされないため、第2部
材88には巻取開始当初から引張力が加えられる。カバ
ーテープ28の引張力に基づく抵抗トルクが磁気吸引力
に基づく摩擦面106,110間の摩擦力に基づく駆動
トルクを超えれば、第1部材86が第2部材88に対し
て摩擦接触した状態を保ちつつ滑りながら回転し、巻取
胴100が部品保持テープ28の送り速度と等しい周速
でカバーテープ28を1ピッチ分巻き取ることを許容す
る。
転すれば、カバーテープ28の巻取量が1ピッチ分を超
えてしまうのに対し、その余分な巻取りが第1部材86
の第2部材88に対する滑りにより回避されるのであ
り、第2部材88はカバーテープ28の巻取開始当初か
らカバーテープ28の巻取りに必要な角度回転し、カバ
ーテープ28が過剰に伸びたり、ちぎれたりすることな
く、1ピッチ分確実に巻き取られる。永久磁石104の
磁力および摩擦面106,110の摩擦係数がそのよう
に設定されているのである。また、テープ送り装置14
と同期駆動装置118とはモータ54等を共用してお
り、モータ54の回転がスプロケット66と第1部材8
6とに同時に伝達され、部品保持テープ20の送りとカ
バーテープ28の巻取りとが同期して行われるため、第
1部材86を回転駆動する回転駆動装置は同期駆動装置
なのであり、同期駆動装置118は、被駆動プーリ6
4,94の直径が等しく、巻取胴100の外径がスプロ
ケット66の直径より大きくされることにより、第1部
材86を、巻取胴100にカバーテープ28が巻き付け
られていない状態における巻取胴100の周速が部品保
持テープ20の送り速度より大きくなるように駆動する
ことができる。
胴100に巻き付けられたカバーテープ28の直径(巻
取径)が増大するほど、1ピッチのカバーテープ28の
巻取りに要する第2部材88の回転角度が小さく、第1
部材86の第2部材88に対する滑りが多くなる。
て回転することにより、両部材86,88の相対位相が
変化するが、永久磁石104,磁性部および摩擦面10
6,110はいずれも円環状とされており、磁気吸引力
および摩擦接触が周方向において途切れることはなく、
第1,第2部材86,88は常に摩擦接触させられると
ともに、磁気吸引力が作用する状態に保たれる。
カバーテープ28で一杯になれば、磁気吸引力に基づく
摩擦力に抗して第2部材88をカバーテープ28の巻取
方向とは逆向きに回転させ、カバーテープ28を少量巻
き戻して切断し、第2部材88を第1部材86から外
す。第2部材88に、磁気吸引力を超える力を、巻取胴
100が円環状部材92から離れる方向に加えれば、第
2部材88を第1部材86から外すことができる。そし
て、空の第2部材88を第1部材86に取り付ける。巻
取胴100を案内部材93に案内させつつ嵌合部材90
に嵌合し、永久磁石104を円環状部材92に当接さ
せ、カバーテープ28の端を巻取胴100に係合させ
る。カバーテープ28は、カバーテープ28で一杯にな
ったカバーテープ巻取リール84を取り外すとき、カバ
ーテープ巻取リール84から少量巻き戻され、第1部材
86に取り付けられた空の第2部材88の巻取胴100
に係合させるのに十分な余裕をもって切断されているた
め、フィーダ10に残っているカバーテープ28の端を
巻取胴100に係合させるとき、部品保持テープ20を
送り、カバーテープ28をキャリヤテープ22から剥が
してカバーテープ巻取リール84に係合させるための係
合代を作り出すことなく、カバーテープ28の端を巻取
胴100に係合させることができ、部品保持テープ20
(回路部品26)を無駄にしないで済む。部品保持テー
プ20は、リール34に巻き付けられた全部の部品保持
テープ20が回路部品26を供給し終わる前に補給され
る。例えば、リール34に残っている部品保持テープ2
0がリール34から外され、空のリール34が部品保持
テープ20が巻き付けられたリール34に交換されるの
であり、先にリール34に巻き付けられていた部品保持
テープ20の終端と、新たにセットされたリール34に
巻き付けられている部品保持テープ20の始端とが接続
される。カバーテープ巻取リール84の第2部材88の
交換時期とリール34の交換時期とは同じであることも
あり、異なることもあるが、いずれにしても、カバーテ
ープ28を切るときに余裕をもって切断すれば、回路部
品26を無駄にしないで済む。第2部材88は、巻き取
ったカバーテープ28が除去されて、再使用される。
16においてテープ巻取体たるカバーテープ巻取リール
84は、第1,第2部材86,88を含み、第1部材8
6は被駆動プーリ94により構成される被駆動部(被駆
動回転体)を一体的に備えるとともに、第2部材88を
駆動する駆動部をも構成しているが、第2部材88のみ
をテープ巻取体と考え、第1部材86を駆動回転体と考
えることもでき、そのように考えれば、カバーテープ巻
取装置16は、請求項2に係る発明の一実施形態である
こととなる。
よる磁性部の磁気吸引力は一定とされていたが、調節す
るようにしてもよい。例えば、図6に示すように、第2
部材88の巻取胴100を第1部材86の嵌合部材90
に嵌合するとき、その嵌合に先立って嵌合部材90に非
磁性材料、例えば真鍮により作られて円環状を成すスペ
ーサ120を嵌合し、永久磁石104をスペーサ120
を介して円環状部材92に接触させる。厚さが異なる複
数種類のスペーサ120を選択的に使用することによ
り、永久磁石104と磁性部との間の距離を調節し、磁
気吸引力を調節することができる。磁気吸引力を調節す
れば、それに基づく一対の摩擦面間の摩擦力を調節する
ことができ、それにより、例えば、カバーテープの引張
力の大きさや永久磁石の磁力の変化等に対応し得る。部
品保持テープには、前記実施形態に記載の部品保持テー
プ20のように、一対の被支持部の間から部品収容凹部
が突出させられたエンボスタイプのものの他に、例え
ば、キャリヤテープの厚さが幅方向および長手方向にお
いて一定であり、長手方向に一定ピッチで形成された部
品収容凹部の各々に回路部品が収容されるとともにカバ
ーテープが貼り付けられ、キャリヤテープの部品収容凹
部が設けられた部分が下方から支持されるタイプのもの
がある。このように部品保持テープの種類が変われば、
カバーテープの種類も変わることがあり、その引張力に
応じて一対の摩擦面間の摩擦力に基づく駆動トルクが引
張力に基づく抵抗トルクより小さくなるように磁気吸引
力を調節するのである。引張力に応じてスペーサを厚い
ものに変え、あるいは薄いものに変えて磁気吸引力を調
節する。また、時間の経過に伴って永久磁石の磁力が減
少すれば、スペーサの厚さを薄くし、あるいはスペーサ
を使用しないで永久磁石を直接磁性部に接触させ、磁気
吸引力の低下を防止する。厚さが一定のスペーサを使用
し、その使用数を変えることにより磁気吸引力を調節し
てもよい。
石および磁性部が円環状を成し、それら永久磁石および
磁性部が互いに当接させられて、各当接面が円環状の摩
擦面を構成するとともに、永久磁石が第2部材に設けら
れ、磁性部が第1部材に設けられていたが、図7に示す
カバーテープ巻取装置130におけるように、永久磁石
および磁性部を第1,第2部材の相対回転軸線上に配設
してそれぞれ円形とし、永久磁石を支持装置に設け、磁
性部を第2部材に設けるとともに、第1部材と第2部材
とを永久磁石および磁性部とは別の部分において摩擦接
触させるようにしてもよい。
132は合成樹脂により作られており、円形断面の嵌合
突部134と、嵌合突部134の軸線方向の一端部から
半径方向外向きに突出したフランジ136とを含むとと
もに、被駆動プーリ138が一体的に設けられている。
被駆動プーリ138の直径は、テープ送り装置のスプロ
ケットと一体的に設けられた被駆動プーリの直径と同じ
にされている。第1部材132は、ブラケット80に立
設された支持軸140の軸部142に、ラジアル荷重お
よびスラスト荷重の両方が受けられる一対の転がり軸受
144を介して回転可能かつ軸方向に移動不能に嵌合さ
れており、被駆動プーリ138とブラケット80との間
には僅かに隙間が設けられている。支持軸140はブラ
ケット80と共に支持装置146を構成している。支持
軸140の頭部148は断面形状が六角形を成し、頭部
148の端面に、断面形状が円形を成し、中実の永久磁
石150が接着等、適宜の手段により固定されている。
支持軸140をブラケット80に固定する際には、第1
部材132,軸受144を軸部142に嵌合した状態で
頭部148に工具を係合し、支持軸140の回転を止め
た状態でねじ152を螺合する。嵌合突部134には、
前記実施形態の嵌合部材90と同様に案内部93が設け
られている。被駆動プーリ138には、駆動ベルト11
6により駆動プーリの回転が伝達され、カバーテープ巻
取装置130の回転駆動装置たる同期駆動装置を構成し
ている。カバーテープ巻取装置130の同期駆動装置の
被駆動プーリ138および駆動ベルト116以外の部分
は、図示はしないが、図1ないし図5に示す実施形態の
カバーテープ巻取装置16の同期駆動装置118と同じ
である。
た巻取胴156と、巻取胴156の軸線方向の一端部か
ら半径方向外向きに突出したフランジ158とを含むと
ともに、巻取胴156のフランジ158が突出させられ
た側の端部に鉄類により作られた円板160が嵌合され
る。巻取胴156には、フランジ158が設けられた側
の端面に開口する円環状の切欠162が形成され、この
切欠162に円板160の外周部が嵌合されるのであ
る。円板160の中心部には、円形断面の突部164が
突設され、被吸引部材を構成するとともに磁性部を構成
している。巻取胴156の直径は、テープ送り装置のス
プロケットの直径より大きくされている。
けるときには、巻取胴156を嵌合突部134に嵌合す
るとともに、円板160を第2部材154に嵌合する。
突部164および永久磁石150は、巻取胴156がフ
ランジ136に当接した状態において、突部164と永
久磁石150との間に隙間が生ずるように設けられてお
り、永久磁石150による突部164の磁気吸引力によ
り、円板160を介して巻取胴156にフランジ136
に当接する向きの力が加えられ、巻取胴156の端面が
フランジ136に当接させられて摩擦接触状態に保たれ
る。これら巻取胴156とフランジ136との互いに当
接する円環状の面が摩擦面166,168を構成し、永
久磁石150および突部164が磁気押圧装置170を
構成しているのである。突部164と永久磁石150と
の間の隙間および永久磁石150の磁力はそれぞれ、摩
擦面166,168間に磁気吸引力に基づいて適切な摩
擦力が生ずる大きさに設定されている。円板160は、
第2部材154に嵌合するのみでも、永久磁石150に
吸引されているため、第2部材154から脱落すること
はないが、接着等、適宜の手段により第2部材154に
固定してもよい。第2部材154に、磁気吸引力を超え
る力を、巻取胴156がフランジ136から離れる方向
に加えれば、第2部材154を第1部材132から外す
ことができる。本実施形態においても、第2部材154
のみをテープ巻取体と考え、第1部材132を駆動回転
体と考えることもでき、そのように考えれば、本実施形
態のカバーテープ巻取装置130は、請求項2に係る発
明の一実施形態であることとなる。
送り時にモータが起動され、スプロケットが回転させら
れるのと同時に第1部材132が回転させられ、磁気吸
引力に基づく摩擦面166,168間の摩擦力により第
2部材154が回転させられて、テープ送り装置により
送られる部品保持テープのキャリヤテープからカバーテ
ープが剥がされながら巻取胴156に巻き取られる。被
駆動プーリ138の直径と、スプロケットと一体的に設
けられた被駆動プーリとの直径が等しく、巻取胴156
の直径がスプロケットの直径より大きくされているた
め、第2部材154には、巻取開始当初からカバーテー
プにより引張力が加えられ、カバーテープの引張力に基
づく抵抗トルクが磁気吸引力に基づく摩擦面166,1
68間の摩擦力に基づく駆動トルクを超えれば、第1部
材132が第2部材154に対して摩擦接触した状態を
保ちつつ滑りながら回転し、巻取胴156が部品保持テ
ープの送り速度と等しい周速でカバーテープを1ピッチ
分巻き取ることを許容する。
別に設ける場合、図7に示すように設ける他、例えば、
図1ないし図5および図6に示す各実施形態におけるよ
うに、永久磁石が巻取胴に設けられていれば、永久磁石
を巻取胴の端面から引っ込んだ位置に設け、巻取胴の端
面を円環状部材に当接させ、巻取胴および円環状部材の
互いに当接する面を摩擦面として機能させればよい。円
環状部材の永久磁石と対向する部分が磁性部として機能
する。あるいは永久磁石を巻取胴に設けるとともに、巻
取胴と嵌合部材とにそれぞれ、カバーテープ巻取リール
の回転軸線と直角な当接面を設け、それら当接面の当接
により巻取胴の嵌合部材への嵌合限度を規定する。一対
の当接面は、永久磁石が円環状部材に当接しないように
設けられ、それら当接面を摩擦面として機能させる。
り装置14は、モータ54を駆動源とし、モータ54の
回転を駆動プーリ60等によりスプロケット66に伝達
し、スプロケット66を回転させて部品保持テープ20
を送るものとされていたが、テープ送り装置は、スプロ
ケット66と一体的に設けられたラチェットホイールを
備え、そのラチェットホイールを一定角度ずつ回転させ
て部品保持テープを送るものとしてもよい。この場合、
カバーテープ巻取装置は、ラチェットホイールの回転に
よりカバーテープ巻取リールを回転させるものとしても
よい。例えば、ラチェットホイールと一体的に駆動プー
リを設け、その駆動プーリの回転を第1部材と一体的に
設けられた被駆動プーリに駆動ベルトにより伝達し、部
品保持テープの送りと同期してカバーテープ巻取リール
を回転させるのである。この場合でも、巻取胴にカバー
テープが巻き付けられていない状態では、巻取胴の周速
が部品保持テープの送り速度以上となるようにすること
は、前記実施形態と同じである。
テープ巻取装置がカバーテープ剥離装置を兼ねていた
が、カバーテープ巻取装置とは別にカバーテープ剥離装
置を設けてもよい。例えば、一対のピンチローラを含む
カバーテープ剥離装置をカバーとカバーテープ巻取装置
との間に設ける。一方のピンチローラを駆動源の駆動力
が伝達されて回転させられる駆動ピンチローラとし、他
方のピンチローラを遊動側のピンチローラとし、駆動側
のピンチローラに予め設定された接触圧で接触させる。
一対のピンチローラとの間にカバーテープが挟み込ま
れ、カバーテープの既にキャリヤテープから剥がされて
いる部分をカバーテープ巻取装置側に送ることにより、
キャリヤテープに接着されたカバーテープが順次剥がさ
れる。このカバーテープの送り量は、部品保持テープの
送り量より大きくなるようにされており、送り量の過大
分は、ピンチローラのカバーテープに対する滑りにより
吸収される。カバーテープ剥離装置は、カバーテープ巻
取装置やテープ送り装置と駆動源を共用するものとして
もよく、あるいは専用の駆動源を有するものとしてもよ
い。
装置14および同期駆動装置118の駆動源たるモータ
54は、回転角度の制御可能な電動モータの一種である
ステップモータとされていたが、ステップモータに代え
てサーボモータを使用してもよい。
材および第2部材にそれぞれフランジが1つずつ設けら
れていたが、第2部材にフランジを一対設けてもよい。
この場合、巻取胴に永久磁石を設けるのであれば、第1
部材に設ける円環状部材は、永久磁石と対向する面を有
すればよく、直径(外径)を巻取胴の直径(外径)と同
じにすることが可能である。
ギヤ58の回転は、テープ送り装置14の被駆動プーリ
64と同期駆動装置118の被駆動プーリ94,138
等とに、共通の駆動プーリ60によって伝達されるよう
になっていたが、別々の駆動プーリにより伝達してもよ
い。駆動ベルト62が巻き掛けられて被駆動プーリ64
に回転を伝達する駆動プーリと、駆動ベルト116が巻
き掛けられて被駆動プーリ94に回転を伝達する駆動プ
ーリとを別体とするとともに、各駆動プーリをそれぞ
れ、被駆動ギヤ58が相対回転不能に取り付けられた軸
に相対回転不能に取り付けるのである。この場合、2つ
の駆動プーリの直径は同じでもよく、異ならせてもよ
く、2つの駆動プーリの各直径、テープ送り装置の被駆
動プーリおよび同期駆動装置の被駆動プーリの各直径、
スプロケットの直径および巻取胴の直径(外径)は、カ
バーテープが巻き掛けられていない状態における巻取胴
の周速が部品保持テープの送り速度以上となるように設
定される。それぞれタイミングベルトである2つの駆動
ベルトの各歯のピッチは同じでもよく、異ならせてもよ
い。2つの駆動ベルトの歯のピッチを異ならせれば、そ
れに合わせて、2つずつの駆動プーリおよび被駆動プー
リの各歯のピッチも異ならせる。
相対回転軸線に平行な方向の寸法)が、カバーテープの
幅(長手方向と直角な方向の寸法)に応じて異なる複数
種類の第2部材を用意し、カバーテープの幅に応じて選
択的に第1部材に取り付けるようにしてもよい。この場
合、嵌合突部の長さ(第1,第2部材の相対回転軸線に
平行な方向の寸法)は、最も短い巻取胴の長さより短く
することが望ましい。嵌合突部の長さは、巻取胴の長さ
が異なる複数種類の第2部材を選択的に第1部材に取り
付ける場合でも、第1部材に取り付けられる第2部材の
巻取胴の長さが一定である場合でも、短くすることが可
能である。例えば、巻取胴の直径が大きく、巻取胴の第
1部材に当接する当接面と、第1部材の巻取胴の端面に
当接させられる当接面とによりそれぞれ構成される一対
の摩擦面同士が、第1,第2部材の相対回転軸線からの
距離が大きい位置において摩擦接触させられる場合に
は、それにより第2部材の第1部材に対する相対的な傾
きが十分防止されるからである。
材に被駆動プーリが一体的に設けられていたが、被駆動
プーリを第1部材とは別体とし、係合手段により、第1
部材に相対回転不能に係合させてもよい。
部材に磁性部が設けられ、第2部材に永久磁石が設けら
れていたが、第1部材に永久磁石を設け、第2部材に磁
性部を設けてもよい。また、前記各実施形態において
は、支持装置に永久磁石が設けられ、第2部材に磁性部
が設けられていたが、支持装置に磁性部を設け、第2部
材に永久磁石を設けてもよい。
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
ールを含み、本発明の一実施形態であるカバーテープ巻
取装置を備えたパーツフィーダを示す正面図である。
である。
テープを示す正面図である。
示す平面図である。
平面図である。
リールを示す側面断面図である。
装置のカバーテープ巻取リールおよびその周辺を示す側
面断面図である。
6:カバーテープ巻取装置 20:部品保持テープ
22:キャリヤテープ 24:部品収容凹部 2
6:回路部品 28:カバーテープ 54:モータ
84:カバーテープ巻取リール 86:第1部材
88:第2部材 98:支持装置 100:巻取胴 104:永久磁石 106:端面
(摩擦面) 110:摩擦面 112:磁気押圧装
置 118:同期駆動装置 130:カバーテープ
巻取装置 131:カバーテープ巻取リール 13
2:第1部材 146:支持装置 150:永久磁石 154:第
2部材 156:巻取胴 164:突部 16
6,168:摩擦面 170:磁気押圧装置
Claims (2)
- 【請求項1】 第1部材と巻取胴を備えた第2部材と
が、少なくとも一方が円環状を成す一対の摩擦面におい
て当接した状態で一軸線まわりに相対回転可能に組み合
わされるとともに、第1,第2部材の一方に永久磁石
が、他方に磁性材料製の磁性部がそれぞれ設けられ、そ
れら永久磁石と磁性部とが第1,第2部材のいかなる相
対位相においても対向し合う形状を有し、かつ、永久磁
石による磁性部の磁気吸引力が、常には第1,第2部材
の前記摩擦面同士を摩擦接触状態に保ち、磁気吸引力を
超える力が付与されれば第2部材の第1部材からの離間
を許容する大きさに設定されたテープ巻取体。 - 【請求項2】 キャリヤテープの長手方向に一定ピッチ
で形成された多数の部品収容凹部に回路部品が1個ずつ
収容され、それら部品収容凹部がキャリヤテープに貼り
付けられたカバーテープにより塞がれて成る部品保持テ
ープの、キャリヤテープから剥がされたカバーテープを
巻き取るカバーテープ巻取装置であって、 駆動回転体と、 その駆動回転体を回転可能に支持する支持装置と、 駆動回転体を一定角度ずつ回転させる回転駆動装置と、 巻取胴を備えるとともに、少なくとも一方が駆動回転体
の回転軸線を中心とする円環状を成す摩擦面同士におい
て駆動回転体と、その駆動回転体の回転軸線と平行な方
向において当接し、それら摩擦面間の摩擦力に基づく駆
動トルクにより駆動されて前記巻取胴にカバーテープを
巻き取り、駆動トルクを超える抵抗トルクが作用すれば
駆動回転体に対して相対回転するテープ巻取体と、 永久磁石と磁性材料から成る被吸引部材とを含み、少な
くともテープ巻取体が支持装置に支持された状態におい
ては、永久磁石による被吸引部材の磁気吸引力に基づい
て前記駆動回転体と前記テープ巻取体とに前記一対の摩
擦面同士を押圧する向きの力を付与するとともに、磁気
吸引力を超える力が付与されればテープ巻取体の駆動回
転体からの離間を許容する磁気押圧装置とを含むカバー
テープ巻取装置。
Priority Applications (4)
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