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JPH1147606A - 低級炭化水素の芳香族化触媒及び該触媒を用いた芳香族化合物の製造法 - Google Patents

低級炭化水素の芳香族化触媒及び該触媒を用いた芳香族化合物の製造法

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JPH1147606A
JPH1147606A JP9219007A JP21900797A JPH1147606A JP H1147606 A JPH1147606 A JP H1147606A JP 9219007 A JP9219007 A JP 9219007A JP 21900797 A JP21900797 A JP 21900797A JP H1147606 A JPH1147606 A JP H1147606A
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Japan
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catalyst
compounds
molybdenum
weight
metallosilicate
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JP9219007A
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JP3755968B2 (ja
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Masaru Ichikawa
勝 市川
Ryuichiro Onishi
隆一郎 大西
社田 ▲劉▼
Shiyaden Riyuu
Gun To
群 董
Takao Kawamura
隆夫 川村
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OSAKA SEKIYU KAGAKU KK
Original Assignee
OSAKA SEKIYU KAGAKU KK
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低級炭化水素の芳香族化触媒及び該触媒を用い
た芳香族化合物と水素の製造法を提供する。 【解決手段】 モリブデン及びその化合物から選ばれた
少なくとも一種と、鉄及びその金属の化合物から選ばれ
た少なくとも一種と、メタロシリケートと、メタロシリ
ケートとからなるか、又はさらにガリウム及びその化合
物から選ばれた少なくとも一種を含有する低級炭化水素
の芳香族化触媒と該触媒を使用した芳香族炭化水素と水
素の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガス等の低級
炭化水素から化学工業、薬品類、プラスチック類などの
化学製品の原料であるベンゼン及びナフタレン類を主成
分とする芳香族化合物と高純度の水素ガスとを同時に効
率的に製造することができる触媒と、該触媒の存在下
に、低級炭化水素を高温接触反応に付して芳香族炭化水
素を主成分とする芳香族化合物および水素を製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族化合物は主にナフサから製造されている。ま
た、ナフタレン類の製造方法としては石油などの溶剤抽
出法、天然ガスやアセチレンなどのガス熱分解法などの
非触媒方法が採られている。しかし、これら従来法では
ベンゼンやナフタレン類は石炭やアセチレンなどの原料
に対して数パーセントしか得られず、利用価値の少ない
芳香族化合物や炭化水素、タールや非溶解性の炭素残留
物も多く得られるという問題点を有している。さらに石
炭からの溶剤抽出法は高価な有機溶剤を多量に必要とす
る難点もある。また、メタン、アセチレンの熱分解法に
よるナフタレンの製造方法では、数%のメタン、アセチ
レン転化率を達成するだけで1000℃以上の反応温度
が必要であるにもかかわらず、得られるナフタレン類の
量は変換メタン、アセチレンの1%以下にすぎず、実用
上問題があった。
【0003】他に、触媒を用いたナフタレン類の製造法
として、オルトキシレン等のアルキルベンゼン類を高温
で白金類担持触媒を用いた脱水素縮合化反応によりナフ
タレン類を製造する方法も知られているが、ナフタレン
類への変換効率は低く、また原料として用いるアルキル
ベンゼン類が高価であることもあって実用上問題であっ
た。
【0004】さらに、本発明において併産される水素ガ
スの製造方法としては、水ガス(ウォターガスシフ
ト)反応あるいは原油の熱分解法、製鉄廃ガスを用いる
水素製造法などがあげられるが、いずれの方法によって
も製造された水素ガス中に硫黄類、一酸化炭素等が多量
に含まれることから、これらを除去するための精製工程
に多大な負荷と設備を必要とする工業的問題があった。
【0005】一方、低級炭化水素とりわけメタンからベ
ンゼン等の芳香族化合物と水素の製造方法としては、触
媒の存在下に、酸素あるいは酸化剤の非存在下でメタン
を反応させる方法が知られており、この際の触媒として
はZSM−5に担持されたモリブデンが有効とされてい
る(JOURNAL OF CATALYSIS 165,150−161
(1997)および該文献の引用文献)。しかしなが
ら、これらの触媒を使用した場合でも、炭素析出が多い
ことや、メタンの転化率が低いという解決すべき問題を
有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる従来技
術の実状と問題点に鑑み、天然ガス等の低級炭化水素を
用いて有用な化学原料であるベンゼン、ナフタレン等の
芳香族化合物と水素ガスとを同時に製造する有効な低級
炭化水素変換用触媒を提供し、かつ該触媒を用いた芳香
族化合物の製造法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
達成するために、鋭意検討を行った結果、本発明を完成
するに至った。本発明は、モリブデン及びその化合物か
ら選ばれた少なくとも一種と、鉄及びその金属の化合物
から選ばれた少なくとも一種と、メタロシリケートとか
らなる低級炭化水素の芳香族化触媒に関する。また、本
発明は、モリブデン及びその化合物から選ばれた少なく
とも一種と、鉄及びコバルトからなる金属並びにそれら
の金属の化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種
と、ガリウム及びその化合物から選ばれた少なくとも一
種と、メタロシリケートとからなる低級炭化水素の芳香
族化触媒に関する。
【0008】また、本発明は、モリブデン及びその化合
物から選ばれた少なくとも一種と、鉄及びその金属の化
合物から選ばれた少なくとも一種と、メタロシリケート
とからなる触媒の存在下、低級炭化水素を高温で接触反
応させる事を特徴とする芳香族炭化水素を主成分とする
芳香族化合物および水素の製造方法に関する。また、本
発明は、モリブデン及びその化合物から選ばれた少なく
とも一種と、鉄及びコバルトからなる金属並びにそれら
の金属の化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種
と、ガリウム及びその化合物から選ばれた少なくとも一
種と、メタロシリケートとからなる触媒の存在下、低級
炭化水素を高温で接触反応させる事を特徴とする芳香族
炭化水素を主成分とする芳香族化合物および水素の製造
方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の芳香族化触媒に使用する
メタロシリケートとしては、例えばアルミノシリケート
の場合、シリカ及びアルミナからなる多孔質担体である
モレキュラーシーブ5A(UTA)、フォジャサイト
(NaY)及びNaX,ZSM−5やリン酸を主成分と
するALPO−5、VPI−5等の多孔質担体で6〜1
3Åのミクロ細孔やチャンネルからなることを特徴とす
るゼオライト担体やシリカを主成分として一部アルミナ
を成分として含むメゾ細孔(10〜100Å)の筒状細
孔(チャンネル)で特徴つけられるFSM−16やMC
M−41などのメゾ細孔多孔質担体などが例示できる。
アルミノシリケートの他に、シリカ及びチタニアから成
るチタノシリケート等も用いる事が出来る。
【0010】本発明で用いるメタロシリケートは表面積
が200〜1000m2 /gであり、ミクロ及びメゾ細
孔は5〜100Åの範囲のものが好ましい。メタロシリ
ケートが例えばアミルノシリケートである場合には、そ
のシリカとアルミナの含有比としては通常入手し得る多
孔質担体のシリカ/アルミナ=1〜8000のものを用
いることができるが、本発明の低級炭化水素の芳香族化
反応を実用的な低級炭化水素の転化率及び芳香族化合物
への選択率で実施するためには、シリカ/アルミナ比は
10〜100であることが好ましい。
【0011】本発明の触媒であるモリブデン及びその化
合物から選ばれた少なくとも一種(以下、第一成分とも
いう)と、鉄及びその金属の化合物から選ばれた少なく
とも一種(以下、第二成分ともいう)と、メタロシリケ
ートとからなる低級炭化水素の芳香族化触媒は、以下の
各方法で製造できる。即ち、(1)メタロシリケートに
まず第一成分を担持させた後、第二成分を担持させる。
(2)メタロシリケートにまず第二成分を担持させた
後、第一成分を担持させる。(3)メタロシリケートに
第一成分と第二成分を同時に担持させる。これらの方法
の中では、(1)の方法が好ましい。
【0012】モリブデンを含む第一成分の前駆体の例と
しては、パラモリブデン酸アンモニウム、リンモリブデ
ン酸、12ケイモリブデン酸の他に、塩化物、臭化物等
のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の鉱酸
塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩等のカルボン酸塩等が例示
できる。
【0013】また、鉄を含む第二成分の前駆体の例とし
ては、鉄の塩化物、臭化物等のハロゲン化物、硝酸塩、
硫酸塩、リン酸塩等の鉱酸塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩
等のカルボン酸塩等が例示できる。
【0014】第一成分をメタロシリケート担体に担持さ
せる際の、モリブデン金属に換算した第二成分の担持量
は、重量で0.001〜50%、好ましくは0.01〜
40%が良好な担持範囲であり、第二成分の鉄金属に換
算した担持量は、重量で0.001〜50%、好ましく
は0.01〜40%が良好な担持範囲である。ただし、
モリブデンと鉄の担持量の合計は、重量で0.001〜
50%、好ましくは0.01〜40%の担持範囲であ
る。
【0015】メタロシリケートへの第一及び第二成分の
担持方法や、加熱処理方法としては、前述したモリブデ
ンを含む第一成分及び鉄を含む第二成分の前駆体の水溶
液あるいはアルコール等の有機溶媒の溶液からメタロシ
リケート担体に含浸担持あるいはイオン変換方法により
担持させた後、不活性ガスあるいは酸素ガス中で加熱処
理する方法がある。この方法の一例を説明すると、まず
最初に例えば、メタロシリケート担体に硝酸モリブデン
の水溶液を含浸担持させ、さらに乾燥して溶媒を適当量
除いた後、窒素含有酸素気流中または純酸素気流中で2
50〜800℃好ましくは350〜600℃で加熱処理
してモリブデンを担持したメタロシリケート触媒を製造
することができる。次いで、モリブデンを担持したメタ
ロシリケート触媒に硝酸鉄の水溶液を含浸担持させ、さ
らに乾燥して溶媒を適当量除いた後、窒素含有酸素気流
中または純酸素気流中で250〜800℃好ましくは3
50〜600℃で加熱処理してモリブデンおよび鉄を担
持したメタロシリケート触媒を製造することができる。
【0016】本発明の触媒であるモリブデン及びその化
合物から選ばれた少なくとも一種(第一成分)と、鉄及
びコバルトからなる金属並びにそれらの金属の化合物か
らなる群から選ばれた少なくとも一種(第二成分)は、
ガリウム及びその化合物から選ばれた少なくとも一種
(以下、第三成分ともいう)と、メタロシリケートとか
らなる低級炭化水素の芳香族化触媒は、以下の各方法で
製造できる。
【0017】即ち、(1)メタロシリケートにまず第一
成分、第二成分あるいは第三成分のいずれかを担持させ
た後、次いで、残りの二成分を順次担持させる。(2)
メタロシリケートにまず第一成分、第二成分あるいは第
三成分のいずれかを担持させた後、次いで、残りの二成
分を同時に担持させる。(3)メタロシリケートに第一
成分、第二成分および第三成分を同時に担持させる。こ
れらの方法の中では、(1)の方法が好ましく、特に、
第一成分、第二成分および第三成分の順に担持させる方
法が好ましい。
【0018】モリブデンを含む第一成分の前駆体の例と
しては、パラモリブデン酸アンモニウム、リンモリブデ
ン酸、12ケイモリブデン酸の他に、塩化物、臭化物等
のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の鉱酸
塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩等のカルボン酸塩等が例示
できる。
【0019】また、鉄を含む第二成分あるいはガリウム
を含む第三成分の前駆体の例としては、第二成分または
第三成分の塩化物、臭化物等のハロゲン化物、硝酸塩、
硫酸塩、リン酸塩等の鉱酸塩、炭酸塩、酢酸塩、蓚酸塩
等のカルボン酸塩等が例示できる。
【0020】モリブデンを含む第一成分をメタロシリケ
ート担体に担持させる際の、モリブデン金属に換算した
担持量は、重量で0.001〜50%、好ましくは0.
01〜40%が良好な担持範囲であり、第二成分の鉄金
属に換算した担持量は、重量で0.001〜50%、好
ましくは0.01〜40%が良好な担持範囲であり、さ
らに、第三成分のガリウム金属に換算した担持量は、重
量で0.001〜50%、好ましくは0.01〜40%
が良好な担持範囲である。ただし、モリブデンを含む第
一成分と第二成分および第三成分の担持量の合計は、重
量で0.001〜50%であり、好ましくは0.01〜
40%の担持範囲である。また、メタロシリケートへの
金属の担持方法や、加熱処理方法は上述した方法と同様
に実施できる。
【0021】本発明に用いる触媒は粉末状またはペレッ
ト状などその他形状を問わず使用できる。
【0022】本発明に用いる低級炭化水素変換触媒は芳
香族化合物を生成する誘導期を短縮するため、水素ガス
やヒドラジン、金属水素化合物例えば、BH3 、Na
H、AlH3 等前処理を含む触媒活性化過程を施しても
よい。
【0023】本発明で原料として用いられる低級炭化水
素は、重量%で少なくとも50%、好ましくは少なくと
も70%のメタンを含有する事が好ましい。メタン含有
量がこの範囲で有れば、その他に炭素数が2〜6の飽和
および不飽和炭化水素が含まれていても差し支えない。
これらの例としては、エタン、エチレン、プロパン、プ
ロピレン、n−ブタン、イソブタン、n−ブテンおよび
イソブテン等が例示できる。
【0024】本発明の低級炭化水素の変換反応は、回分
式あるいは流通式の反応形式で実施されるが、固定床、
移動床または流動化床等の流通反応形式で実施すること
が好ましい。反応は、低級炭化水素原料を、気相中で酸
素の非存在下で300〜800℃、好ましくは450〜
775℃で触媒と接触させることによって行われる。反
応は、0.1〜10気圧、好ましくは1〜7気圧で好適
に実施される。重量時間空間速度(WHSV)は0.1
〜10であり、好ましくは0.5〜5.0である。反応
生成物から回収される未反応原料は、芳香族化反応に再
循環させることができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。なお、メタン転化率、炭化水素選択率、炭化水
素の分布および水素生成速度は以下のように定義した。 メタン転化率={(原料メタンモル数−未反応のメタン
モル数)/原料メタンモル数}×100(%) 炭化水素選択率={生成した全炭化水素のメタン換算モ
ル数/(原料メタンモル数−未反応のメタンモル数)}
×100(%) 炭化水素の分布=(着目する炭化水素のメタン換算モル
数/生成した全炭化水素のメタン換算モル数)×100
(%) 水素生成速度=触媒1gあたり、1秒間に生成した水素
のnmol数
【0026】実施例1 HZSM−5にモリブデン及び鉄を担持した触媒の調製 パラモリブデン酸アンモニウム塩0.66gを10ml
の蒸留水に溶解し、HZSM−5(シリカ/アルミナ比
=23)(表面積800m2 /g、細孔径=7Å)の粉
末12gを加え、充分に攪拌しながら回転式減圧エバポ
レーターを用いて蒸発乾固して、パラモリブデン酸アン
モニウムのHZSM−5担持体を得た。これを石英製反
応管(1.2φ長さ30cmV字タイプ)に充填後、純
酸素ガス流(40ml/分、1気圧)を流しながら、4
00℃で4時間焼成して薄草色粉末としてMo(3重量
%)/HZSM−5を得た(以下、Mo(3重量%)/
HZSM−5と略記する)。硝酸鉄九水塩0.054g
を3mlの蒸留水に溶解し、さらに上記で調製したMo
(3重量%)/HZSM−5触媒1.5gを加えた後、
同様に蒸発乾固、焼成する事により、Mo(3重量%)
/Fe(0.5重量%)/HZSM−5触媒を調製し
た。 同様にして、Mo(3重量%)/Fe(1.0重
量%)/HZSM−5触媒、Mo(3重量%)/Fe
(2重量%)/HZSM−5触媒を調製した。
【0027】実施例2 HZSM−5にモリブデン、鉄及びガリウムを担持した
触媒の調製 硝酸ガリウム水和物0.017gを3mlの蒸留水に溶
解し、さらに実施例1で調製したMo(3重量%)/F
e(0.5重量%)/HZSM−5触媒1.5gを加え
た後、同様に蒸発乾固、焼成する事により、Mo(3重
量%)/Fe(0.5重量%)/Ga(0.3重量%)
/HZSM−5触媒を調製した。
【0028】実施例3 HZSM−5にモリブデン、コバルト及びガリウムを担
持した触媒の調製 硝酸コバルト六水塩0.037gを3mlの蒸留水に溶
解し、さらに実施例1で調製したMo(3重量%)/H
ZSM−5触媒1.5gを加えた後、同様に蒸発乾固、
焼成する事により、Mo(3重量%)/Co(0.5重
量%)/HZSM−5触媒を調製した。次いで、硝酸ガ
リウム水和物0.017gを3mlの蒸留水に溶解し、
さらに上記で調製したMo(3重量%)/Co(0.5
重量%)/HZSM−5触媒1.5gを加えた後、同様
に蒸発乾固、焼成する事により、Mo(3重量%)/C
o(0.5重量%)/Ga(0.3重量%)/HZSM
−5触媒を調製した。
【0029】実施例4〜6 実施例1で調製した担持HZSM−5触媒を用いて、メ
タンの芳香族化反応を行った。Mo(3重量%)/Fe
(0.5重量%)/HZSM−5触媒(シリカ/アルミ
ナ比=23)0.3gを固定床流通式反応装置の石英製
反応管(内径8mm)に充填し、反応温度700℃、常
圧でメタンガスを7.5ml/minの流量で供給し、
メタンの芳香族化反応を行った。反応物中には未反応の
メタンの他に、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、炭素数
2〜5の炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、メ
シチレン、ナフタレン、メチルナフタレン、ジメチルナ
フタレン等が存在していた。反応開始後、80分経過後
の結果を、表1に示す。同様にして、実施例1で調製し
たMo(3重量%)/Fe(1.0重量%)/HZSM
−5触媒、Mo(3重量%)/Fe(2重量%)/HZ
SM−5触媒を用いて、同様にメタンの芳香族化反応を
行った。反応開始後、80分経過後の反応成績を表1に
示す。
【0030】比較例1 比較例としてMo(3重量%)/HZSM−5触媒を用
いて、実施例4と同様の方法でメタンの芳香族化反応を
行った。反応開始後、80分経過後の結果を表1に示
す。
【0031】実施例7 実施例2で調製したHZSM−5にモリブデン、鉄及び
ガリウムを担持した触媒(Mo(3重量%)/Fe
(0.5重量%)/Ga(0.3重量%)/HZSM−
5触媒)を用いて実施例4と同様の方法でメタンの芳香
族化反応を行った。反応開始後、80分経過後の結果を
表1に示す。
【0032】実施例8 実施例3で調製したHZSM−5にモリブデン、コバル
ト及びガリウムを担持した触媒(Mo(3重量%)/C
o(0.5重量%)/Ga(0.3重量%)/HZSM
−5触媒)を用いて実施例4と同様の方法でメタンの芳
香族化反応を行った。反応開始後、80分経過後の結果
を表1に示す。
【0033】
【表1】 注 Fe(0.5重量%)/Mo(3)はHZSM−5にモリブデンを3重量% 、鉄を0.5重量%担持した触媒を示す。 転化率 :メタン転化率 選択率 :炭化水素選択率 HC分布:炭化水素の分布 C6 6 :ベンゼン C108 :ナフタレン
【0034】
【発明の効果】本発明の触媒は、芳香族化反応の触媒と
してきわめて優れた転化率、選択率を示す。また、本発
明の触媒を使用した、芳香族化方法により、メタン等の
低級炭化水素から高付加価値のベンゼン、トルエン、キ
シレン及びナフタレン等の芳香族炭化水素および水素を
高活性、高選択率で製造することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モリブデン及びその化合物から選ばれた
    少なくとも一種と、鉄及びその金属の化合物から選ばれ
    た少なくとも一種と、メタロシリケートとからなる低級
    炭化水素の芳香族化触媒。
  2. 【請求項2】 モリブデン及びその化合物から選ばれた
    少なくとも一種と、鉄及びコバルトからなる金属並びに
    それらの金属の化合物からなる群から選ばれた少なくと
    も一種と、ガリウム及びその化合物から選ばれた少なく
    とも一種と、メタロシリケートとからなる低級炭化水素
    の芳香族化触媒。
  3. 【請求項3】 モリブデン及びその化合物から選ばれた
    少なくとも一種と、鉄及びその金属の化合物から選ばれ
    た少なくとも一種と、メタロシリケートとからなる触媒
    の存在下、低級炭化水素を高温で接触反応させる事を特
    徴とする芳香族炭化水素を主成分とする芳香族化合物お
    よび水素の製造方法。
  4. 【請求項4】 モリブデン及びその化合物から選ばれた
    少なくとも一種と、鉄及びコバルトからなる金属並びに
    それらの金属の化合物からなる群から選ばれた少なくと
    も一種と、ガリウム及びその化合物から選ばれた少なく
    とも一種と、メタロシリケートとからなる触媒の存在
    下、低級炭化水素を高温で接触反応させる事を特徴とす
    る芳香族炭化水素を主成分とする芳香族化合物および水
    素の製造方法。
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Cited By (10)

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