JPH1142937A - 自動車用ウィンドモール及びその製造方法 - Google Patents
自動車用ウィンドモール及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH1142937A JPH1142937A JP9199569A JP19956997A JPH1142937A JP H1142937 A JPH1142937 A JP H1142937A JP 9199569 A JP9199569 A JP 9199569A JP 19956997 A JP19956997 A JP 19956997A JP H1142937 A JPH1142937 A JP H1142937A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- glass
- lip
- head
- window
- Prior art date
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 押出成形時に材料の異なる第1の中間成形体
と第2の中間成形体とを軟質部材を介して重合融着する
ことによって融着強度を高めると共に、重合圧による塑
性変形を防止する。 【解決手段】 ウィンドモール2はフロントガラス1の
端面1aと車体パネル6との間に位置する脚部7と、こ
の脚部から突出したガラスリップ8と、ガラスリップの
上端に支柱部12を介して結合されるヘッド部13とを
有している。サイドモール部4側では、前記ガラスリッ
プの上端と支柱部との間、並びにアッパーモール部3側
では、ガラスリップとヘッド部との間に、長手方向へ連
続した肉厚が0.2〜0.5mmの薄肉な軟質部材19を介
装し、これにより、第1の中間成形体33と第2の中間
成形体36との重合圧を吸収する。
と第2の中間成形体とを軟質部材を介して重合融着する
ことによって融着強度を高めると共に、重合圧による塑
性変形を防止する。 【解決手段】 ウィンドモール2はフロントガラス1の
端面1aと車体パネル6との間に位置する脚部7と、こ
の脚部から突出したガラスリップ8と、ガラスリップの
上端に支柱部12を介して結合されるヘッド部13とを
有している。サイドモール部4側では、前記ガラスリッ
プの上端と支柱部との間、並びにアッパーモール部3側
では、ガラスリップとヘッド部との間に、長手方向へ連
続した肉厚が0.2〜0.5mmの薄肉な軟質部材19を介
装し、これにより、第1の中間成形体33と第2の中間
成形体36との重合圧を吸収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
ウィンドガラスの周縁部に装着されて、そのフロントガ
ラス周縁部と車体開口縁との間の隙間を隠蔽するための
自動車用ウィンドモール及びその製造方法に関する。
ウィンドガラスの周縁部に装着されて、そのフロントガ
ラス周縁部と車体開口縁との間の隙間を隠蔽するための
自動車用ウィンドモール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車用ウィンドモール2とし
ては、例えば本出願人が先に出願した特願平8−244
369号に記載されたものがある。図7〜図9に基づい
て概略を説明すれば、フロントガラス1のうち車体ルー
フ側の上縁部に沿って配設される均一断面形状のアッパ
ーモール部3と、同じくフロントガラス1のうちフロン
トピラー側の両側縁部に沿って配設されて、その上部か
ら下部に亘るにしたがって断面形状が漸次大きくなるよ
うに変化するサイドモール部4とから構成されて、これ
らアッパーモール3とサイドモール部4とは可変断面押
出成形法によって互いに連続したひも状の一本のものと
して成形されている。
ては、例えば本出願人が先に出願した特願平8−244
369号に記載されたものがある。図7〜図9に基づい
て概略を説明すれば、フロントガラス1のうち車体ルー
フ側の上縁部に沿って配設される均一断面形状のアッパ
ーモール部3と、同じくフロントガラス1のうちフロン
トピラー側の両側縁部に沿って配設されて、その上部か
ら下部に亘るにしたがって断面形状が漸次大きくなるよ
うに変化するサイドモール部4とから構成されて、これ
らアッパーモール3とサイドモール部4とは可変断面押
出成形法によって互いに連続したひも状の一本のものと
して成形されている。
【0003】前記サイドモール部4は、図8に示すよう
にフロントガラス1の端面1aと車体パネル6との間の
隙間に位置することになる硬質樹脂材の脚部7と、脚部
7の上端からフロントガラス1の上面側に向けて一体に
突出形成された硬質樹脂材のガラスリップ8と、脚部7
から反ガラスリップ8側に向けて一体に突出形成された
補助リップ9と、脚部7の下端からガラスリップ8と同
方向に一体に突出形成されたアンカー部10とを備えて
いて、前記脚部7とガラスリップ8およびアンカー部1
0とによって断面略コ字状のガラス嵌合溝11が形成さ
れている。そして、このガラス嵌合溝11にフロントガ
ラス1の端部が嵌合される。
にフロントガラス1の端面1aと車体パネル6との間の
隙間に位置することになる硬質樹脂材の脚部7と、脚部
7の上端からフロントガラス1の上面側に向けて一体に
突出形成された硬質樹脂材のガラスリップ8と、脚部7
から反ガラスリップ8側に向けて一体に突出形成された
補助リップ9と、脚部7の下端からガラスリップ8と同
方向に一体に突出形成されたアンカー部10とを備えて
いて、前記脚部7とガラスリップ8およびアンカー部1
0とによって断面略コ字状のガラス嵌合溝11が形成さ
れている。そして、このガラス嵌合溝11にフロントガ
ラス1の端部が嵌合される。
【0004】また、サイドモール部4は、ガラスリップ
8の上端にリブの如き硬質樹脂材の支柱部12を介して
ヘッド部13が一体に形成されていて、さらにヘッド部
13からは車体パネル6に圧接することになるパネルリ
ップ14が一体に突出形成されているほか、そのヘッド
部13の幅方向中央部には装飾用フィルム15が埋設さ
れている。なお、ヘッド部13には金属あるいはガラス
繊維等からなる芯線16が埋設されていて、ウィンドモ
ール2そのものの長手方向での伸びを抑制している。
8の上端にリブの如き硬質樹脂材の支柱部12を介して
ヘッド部13が一体に形成されていて、さらにヘッド部
13からは車体パネル6に圧接することになるパネルリ
ップ14が一体に突出形成されているほか、そのヘッド
部13の幅方向中央部には装飾用フィルム15が埋設さ
れている。なお、ヘッド部13には金属あるいはガラス
繊維等からなる芯線16が埋設されていて、ウィンドモ
ール2そのものの長手方向での伸びを抑制している。
【0005】そして、前記支柱部12とガラスリップ8
およびヘッド部13の三者により断面略コ字状の雨水捕
集用のドリップ溝17が形成されており、このドリップ
溝17の深さ(高さ)は支柱部12の高さとともにサイ
ドモール部4の上端から下端に向かって連続的且つ滑ら
かに漸増している。これによって、サイドモール4の上
端から下端に至るにしたがってドリップ溝17の容積す
なわち雨水捕集量が漸増する形状となっている。
およびヘッド部13の三者により断面略コ字状の雨水捕
集用のドリップ溝17が形成されており、このドリップ
溝17の深さ(高さ)は支柱部12の高さとともにサイ
ドモール部4の上端から下端に向かって連続的且つ滑ら
かに漸増している。これによって、サイドモール4の上
端から下端に至るにしたがってドリップ溝17の容積す
なわち雨水捕集量が漸増する形状となっている。
【0006】一方、アッパーモール部3では、図9に示
すように、脚部7やヘッド部13、パネルリップ14お
よび補助リップ9の形状がサイドモール部4側と共通で
あるものの、ガラスリップ8とヘッド部13との間のド
リップ溝17が支柱部12とともに実質的に消失してい
て、ガラスリップ8とヘッド部13とが互いに重合する
ように融着一体化された均一断面の形状となっている。
尚、前記ガラス嵌合溝11の内面には、軟質樹脂材のガ
ラス当接部18が設けられている。
すように、脚部7やヘッド部13、パネルリップ14お
よび補助リップ9の形状がサイドモール部4側と共通で
あるものの、ガラスリップ8とヘッド部13との間のド
リップ溝17が支柱部12とともに実質的に消失してい
て、ガラスリップ8とヘッド部13とが互いに重合する
ように融着一体化された均一断面の形状となっている。
尚、前記ガラス嵌合溝11の内面には、軟質樹脂材のガ
ラス当接部18が設けられている。
【0007】そして、このウィンドモール2は、前後に
重合された図外の2つの口金によって押出成形され、す
なわち一方の口金から前記ヘッド部13単体形状あるい
はヘッド部13と支柱部12とが一体となった第1の中
間成形体が押出成形され、他方の口金からはガラスリッ
プ8と脚部7及びアンカー部10等が一体となった形状
の第2の中間成形体が押出成形されて、両口金から同時
に押し出された直後に第2の中間成形体の上に第1の中
間成形体を重合しながら両成形体を連続的に融着接合す
るようになっている。
重合された図外の2つの口金によって押出成形され、す
なわち一方の口金から前記ヘッド部13単体形状あるい
はヘッド部13と支柱部12とが一体となった第1の中
間成形体が押出成形され、他方の口金からはガラスリッ
プ8と脚部7及びアンカー部10等が一体となった形状
の第2の中間成形体が押出成形されて、両口金から同時
に押し出された直後に第2の中間成形体の上に第1の中
間成形体を重合しながら両成形体を連続的に融着接合す
るようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ウィンドモールにあっては、押出成形時における第1の
中間成形体と第2の中間成形体とが、含有成分が共通な
同一材料であれば両者の融着接合強度に問題はないが、
異なる材料の場合は接合強度が低下するおそれがある。
すなわち、第1の中間成形体と第2の中間成形体とは、
基本的な材料成分としてポリ塩化ビニル(PVC)が用
いられて同じ硬質樹脂材ではあるが、第2の中間成形体
はフロントガラス1の端面1aと車体パネル6との間の
隙間に挿通固定される脚部7が例えば爪状の合成樹脂製
のファスナと係合したり、ガラスリップ8とアンカー部
10がガラス嵌合溝11を介してフロントガラス1の周
縁部を嵌合保持するようになっているため、これら脚部
7とファスナやガラスリップ8,アンカー部10とフロ
ントガラス1との摺接等による異音が発生する場合があ
り、この異音の発生を抑制するために基本材料にパラフ
ィンオイルを含有させるようになっている。このような
異なる材料の場合は、互いの融着に適した成形条件(温
度)と押し出しに適した成形条件が両立しにくくなり、
十分な融着強度が得られない。
ウィンドモールにあっては、押出成形時における第1の
中間成形体と第2の中間成形体とが、含有成分が共通な
同一材料であれば両者の融着接合強度に問題はないが、
異なる材料の場合は接合強度が低下するおそれがある。
すなわち、第1の中間成形体と第2の中間成形体とは、
基本的な材料成分としてポリ塩化ビニル(PVC)が用
いられて同じ硬質樹脂材ではあるが、第2の中間成形体
はフロントガラス1の端面1aと車体パネル6との間の
隙間に挿通固定される脚部7が例えば爪状の合成樹脂製
のファスナと係合したり、ガラスリップ8とアンカー部
10がガラス嵌合溝11を介してフロントガラス1の周
縁部を嵌合保持するようになっているため、これら脚部
7とファスナやガラスリップ8,アンカー部10とフロ
ントガラス1との摺接等による異音が発生する場合があ
り、この異音の発生を抑制するために基本材料にパラフ
ィンオイルを含有させるようになっている。このような
異なる材料の場合は、互いの融着に適した成形条件(温
度)と押し出しに適した成形条件が両立しにくくなり、
十分な融着強度が得られない。
【0009】そこで、第2の口金を若干上昇させて該第
2の口金から押し出される第2の中間成形体と第1の口
金から押し出された第1の中間成形体との重合圧を高く
することによって、両押出成形材同士の干渉量つまり各
口金から押し出された各中間成形体同士の膨張による重
合圧力が上昇するため、融着接合強度を高めることが可
能になる。
2の口金から押し出される第2の中間成形体と第1の口
金から押し出された第1の中間成形体との重合圧を高く
することによって、両押出成形材同士の干渉量つまり各
口金から押し出された各中間成形体同士の膨張による重
合圧力が上昇するため、融着接合強度を高めることが可
能になる。
【0010】しかし、押し出される両中間成形体同士の
重合圧を高くすると、融着時には各材料が今まだ溶融状
態になっているため、今度は重合圧の増加によって各成
形体が塑性変形してしまうおそれがあり、この結果、成
形されたウィンドモールの形状精度が低下してしまう。
重合圧を高くすると、融着時には各材料が今まだ溶融状
態になっているため、今度は重合圧の増加によって各成
形体が塑性変形してしまうおそれがあり、この結果、成
形されたウィンドモールの形状精度が低下してしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の自
動車用ウィンドモールの実情に鑑みて案出されたもの
で、請求項1記載の発明は、ウインドガラスの周縁部と
車体のピラーサイド部及びルーフ部との間に装着され
て、長手方向で断面形状が変化するウィンドモールであ
って、前記ウィンドモールは、ウィンドガラスの端面と
これに対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、こ
の脚部からウィンドガラス側に突出して該ウィンドガラ
スの上面に圧接するガラスリップと、該ガラスリップの
上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有すると
共に、前記ピラーサイド部側のサイドモール部では、前
記ガラスリップとヘッド部との間の距離を支柱部の高さ
とともにそのサイドモール部の上方から下方に向かって
漸次大きくなるように連続的に変化させることにより、
それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲
まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、前記ル
ーフ部側のアッパモール部では、前記ドリップ溝が実質
的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重合一体
化されたウィンドモールにおいて、前記サイドモール部
側のガラスリップと支柱部との接合端間、並びにアッパ
モール部側のガラスリップとヘッド部との接合端間に、
薄肉な軟質部材を介装したことを特徴としている。
動車用ウィンドモールの実情に鑑みて案出されたもの
で、請求項1記載の発明は、ウインドガラスの周縁部と
車体のピラーサイド部及びルーフ部との間に装着され
て、長手方向で断面形状が変化するウィンドモールであ
って、前記ウィンドモールは、ウィンドガラスの端面と
これに対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、こ
の脚部からウィンドガラス側に突出して該ウィンドガラ
スの上面に圧接するガラスリップと、該ガラスリップの
上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有すると
共に、前記ピラーサイド部側のサイドモール部では、前
記ガラスリップとヘッド部との間の距離を支柱部の高さ
とともにそのサイドモール部の上方から下方に向かって
漸次大きくなるように連続的に変化させることにより、
それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲
まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、前記ル
ーフ部側のアッパモール部では、前記ドリップ溝が実質
的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重合一体
化されたウィンドモールにおいて、前記サイドモール部
側のガラスリップと支柱部との接合端間、並びにアッパ
モール部側のガラスリップとヘッド部との接合端間に、
薄肉な軟質部材を介装したことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、前記軟質部材の肉
厚を0.2mm〜0.5mmに設定したことを特徴としてい
る。
厚を0.2mm〜0.5mmに設定したことを特徴としてい
る。
【0013】請求項3記載の発明は、ウインドガラスの
周縁部と車体のピラーサイド部及びルーフ部との間に装
着されて、長手方向で断面形状が変化するウィンドモー
ルであって、前記ウィンドモールは、ウィンドガラスの
端面とこれに対向する車体パネルとの間に位置する脚部
と、この脚部からウィンドガラス側に突出して該ウィン
ドガラスの上面に圧接するガラスリップと、該ガラスリ
ップの上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有
すると共に、前記ピラーサイド部側のサイドモール部で
は、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離を支柱部
の高さとともにそのサイドモール部の上方から下方に向
かって漸次大きくなるように連続的に変化させることに
より、それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによ
って囲まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、
前記ルーフ部側のアッパモール部では、前記ドリップ溝
が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重
合一体化され、かつ、前記サイドモール部側のガラスリ
ップと支柱部との接合端間、並びにアッパモール部側の
ガラスリップとヘッド部との接合端間に、薄肉な軟質部
材を介装してなる自動車用ウィンドモールの製造方法に
おいて、一方の口金から前記ヘッド部単体形状もしくは
ヘッド部と前記支柱部とが一体となった形状の第1の中
間成形体を押出成形すると共に、前記一方の口金の出口
側にこれと重合するように配置された他方の口金からガ
ラスリップと脚部とが一体となった形状の第2の中間成
形体を前記第1の中間成形体と重合するように押出成形
すると同時に、前記他方の口金から押出されたガラスリ
ップの上側から並行に薄肉な軟質部材を押出成形し、こ
の軟質材を介して前記第1,第2の中間成形体を融着接
合したことを特徴としている。
周縁部と車体のピラーサイド部及びルーフ部との間に装
着されて、長手方向で断面形状が変化するウィンドモー
ルであって、前記ウィンドモールは、ウィンドガラスの
端面とこれに対向する車体パネルとの間に位置する脚部
と、この脚部からウィンドガラス側に突出して該ウィン
ドガラスの上面に圧接するガラスリップと、該ガラスリ
ップの上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有
すると共に、前記ピラーサイド部側のサイドモール部で
は、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離を支柱部
の高さとともにそのサイドモール部の上方から下方に向
かって漸次大きくなるように連続的に変化させることに
より、それらガラスリップとヘッド部及び支柱部とによ
って囲まれる部分にドリップ溝が形成されている一方、
前記ルーフ部側のアッパモール部では、前記ドリップ溝
が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重
合一体化され、かつ、前記サイドモール部側のガラスリ
ップと支柱部との接合端間、並びにアッパモール部側の
ガラスリップとヘッド部との接合端間に、薄肉な軟質部
材を介装してなる自動車用ウィンドモールの製造方法に
おいて、一方の口金から前記ヘッド部単体形状もしくは
ヘッド部と前記支柱部とが一体となった形状の第1の中
間成形体を押出成形すると共に、前記一方の口金の出口
側にこれと重合するように配置された他方の口金からガ
ラスリップと脚部とが一体となった形状の第2の中間成
形体を前記第1の中間成形体と重合するように押出成形
すると同時に、前記他方の口金から押出されたガラスリ
ップの上側から並行に薄肉な軟質部材を押出成形し、こ
の軟質材を介して前記第1,第2の中間成形体を融着接
合したことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の自動車用
ウィンドモール2の一実施形態を示し、基本構造は図8
及び図9に示す前記従来のものと同様であるから、従来
と同一構成個所には同一符番を符して簡単に説明する。
ウィンドモール2の一実施形態を示し、基本構造は図8
及び図9に示す前記従来のものと同様であるから、従来
と同一構成個所には同一符番を符して簡単に説明する。
【0015】すなわち、自動車のフロントガラス1の周
縁部に装着される樹脂製のウィンドモール2は、そのフ
ロントガラス1のうち車体ルーフ側の上縁部に沿って配
設される均一断面形状のアッパーモール部3と、同じく
フロントガラス1のうちフロントピラー側の両側縁部の
いわゆるピラーサイド部に沿って配設されて、その上部
から下部に至るにしたがって断面形状が漸次大きくなる
ように変化するサイドモール部4とから構成されてい
て、アッパーモール部3はフロントガラス1の上部コー
ナー部に沿って湾曲するコーナーモール部5を含んでい
る。そして、これらアッパーモール部3とサイドモール
部4は後述する可変断面押出成形法によって互いに連続
したひも状の一本のものとして成形される。
縁部に装着される樹脂製のウィンドモール2は、そのフ
ロントガラス1のうち車体ルーフ側の上縁部に沿って配
設される均一断面形状のアッパーモール部3と、同じく
フロントガラス1のうちフロントピラー側の両側縁部の
いわゆるピラーサイド部に沿って配設されて、その上部
から下部に至るにしたがって断面形状が漸次大きくなる
ように変化するサイドモール部4とから構成されてい
て、アッパーモール部3はフロントガラス1の上部コー
ナー部に沿って湾曲するコーナーモール部5を含んでい
る。そして、これらアッパーモール部3とサイドモール
部4は後述する可変断面押出成形法によって互いに連続
したひも状の一本のものとして成形される。
【0016】前記サイドモール部4は、脚部7と、ガラ
スリップ8と、軟質樹脂材の補助リップ9と、アンカー
部10とを備え、脚部7とガラスリップ8およびアンカ
ー部10とによって断面略コ字形状のガラス嵌合溝11
が形成されている。尚、該ガラス嵌合溝11の内面に
は、軟質樹脂からなるガラス当接部18が固着されてい
る。さらに、前記脚部7とガラスリップ8及びアンカー
部10は、基本材料がポリ塩化ビニル(PVC)の硬質
樹脂材となっているが、取り付け後における脚部7等の
摺動異音等を防止するためにパラフィンオイルが含有さ
れている。
スリップ8と、軟質樹脂材の補助リップ9と、アンカー
部10とを備え、脚部7とガラスリップ8およびアンカ
ー部10とによって断面略コ字形状のガラス嵌合溝11
が形成されている。尚、該ガラス嵌合溝11の内面に
は、軟質樹脂からなるガラス当接部18が固着されてい
る。さらに、前記脚部7とガラスリップ8及びアンカー
部10は、基本材料がポリ塩化ビニル(PVC)の硬質
樹脂材となっているが、取り付け後における脚部7等の
摺動異音等を防止するためにパラフィンオイルが含有さ
れている。
【0017】また、サイドモール部4は、ガラスリップ
8および脚部7の上端に支柱部12とヘッド部13が一
体に形成されており、これらはポリ塩化ビニル(PV
C)の硬質樹脂材で形成されている。さらに、ヘッド部
13の後端に車体パネル6に圧接する軟質樹脂材のパネ
ルリップ9が一体に突設されていると共に、ヘッド部1
3の上面中央に装飾用フィルム15が設けられている。
また、ヘッド部13内にはガラス繊維等からなる芯線1
6が埋設されている。また、支柱部7とガラスリップ8
及びヘッド部13の三者により横断面コ字形状のドリッ
プ溝17が形成されている。
8および脚部7の上端に支柱部12とヘッド部13が一
体に形成されており、これらはポリ塩化ビニル(PV
C)の硬質樹脂材で形成されている。さらに、ヘッド部
13の後端に車体パネル6に圧接する軟質樹脂材のパネ
ルリップ9が一体に突設されていると共に、ヘッド部1
3の上面中央に装飾用フィルム15が設けられている。
また、ヘッド部13内にはガラス繊維等からなる芯線1
6が埋設されている。また、支柱部7とガラスリップ8
及びヘッド部13の三者により横断面コ字形状のドリッ
プ溝17が形成されている。
【0018】前記アッパモール部3は、ドリップ溝17
が支柱部12とともに実質的に消失していてガラスリッ
プ8とヘッド部13とが互いに重合するように融着一体
化された均一断面形状になっている。
が支柱部12とともに実質的に消失していてガラスリッ
プ8とヘッド部13とが互いに重合するように融着一体
化された均一断面形状になっている。
【0019】そして、サイドモール部4とアッパモール
部3の前記ガラスリップ8と支柱部12との接合端間、
並びにガラスリップ8とヘッド部13との接合端間に
は、薄肉な軟質部材19が一体に介装されている。この
軟質部材19は、長手方向に連続した帯状に形成され、
その肉厚寸法が約0.2〜0.5mmに設定されており、材
料としてオレフィン化に有効なニトリルブタジエンゴム
(NBR)やアイオノマーおよび熱可塑性エラストマー
等で形成されている。
部3の前記ガラスリップ8と支柱部12との接合端間、
並びにガラスリップ8とヘッド部13との接合端間に
は、薄肉な軟質部材19が一体に介装されている。この
軟質部材19は、長手方向に連続した帯状に形成され、
その肉厚寸法が約0.2〜0.5mmに設定されており、材
料としてオレフィン化に有効なニトリルブタジエンゴム
(NBR)やアイオノマーおよび熱可塑性エラストマー
等で形成されている。
【0020】また、ウィンドモール2は、図2に示す製
造ラインによる押出成形によって形成される。すなわ
ち、同図に示すように、長尺な芯線16が測長装置(ロ
ータリーエンコーダ)Rで測長されながら押出口金20
に送り込まれて、この芯線16を母材として後述する可
変断面押出工法によりウィンドモール2が押出成形され
る。押出成形されたウィンドモール2は冷却槽21を通
過しながら引取り装置22で引き取られた上で、車両一
台分毎の長さに裁断機23で裁断される。
造ラインによる押出成形によって形成される。すなわ
ち、同図に示すように、長尺な芯線16が測長装置(ロ
ータリーエンコーダ)Rで測長されながら押出口金20
に送り込まれて、この芯線16を母材として後述する可
変断面押出工法によりウィンドモール2が押出成形され
る。押出成形されたウィンドモール2は冷却槽21を通
過しながら引取り装置22で引き取られた上で、車両一
台分毎の長さに裁断機23で裁断される。
【0021】前記冷却槽21の始端部には後述するサイ
ジング治具24が設置されており、このサイジング治具
24の上を押出成形直後のウィンドモール2が通過する
ことになる。なお、25は裁断機23および後述するア
クチュエータ37,41を制御するための制御装置であ
る。
ジング治具24が設置されており、このサイジング治具
24の上を押出成形直後のウィンドモール2が通過する
ことになる。なお、25は裁断機23および後述するア
クチュエータ37,41を制御するための制御装置であ
る。
【0022】前記押出口金20は、図1,3,4に示す
ように、可動口金26とこの可動口金26の前面側に密
着するように配置された遮蔽板を兼ねた固定口金27、
および前記可動口金26を支持する可動ベース28とを
中心として形成されており、可動口金26には第1の押
出口29が形成されているとともに、固定口金27には
第2の押出口30が形成されている。なお、前記固定口
金27はフレーム31と一体に形成されていて、このフ
レーム31を介して図示外の架台に固定される。
ように、可動口金26とこの可動口金26の前面側に密
着するように配置された遮蔽板を兼ねた固定口金27、
および前記可動口金26を支持する可動ベース28とを
中心として形成されており、可動口金26には第1の押
出口29が形成されているとともに、固定口金27には
第2の押出口30が形成されている。なお、前記固定口
金27はフレーム31と一体に形成されていて、このフ
レーム31を介して図示外の架台に固定される。
【0023】第1の押出口29の形状はサイドモール部
4のうちガラスリップ8よりも上方の支柱部12とヘッ
ド部13およびパネルリップ14を含む形状、すなわち
サイドモール部4のうち支柱部12の高さが最も大きい
部位の断面形状と一致している。他方、第2の押出口3
0の形状はサイドモール部4とアッパーモール部3とに
共通する形状のものとして形成されていて、脚部7とガ
ラスリップ8、アンカー部10および補助リップ9とを
含む形状に形成されている。
4のうちガラスリップ8よりも上方の支柱部12とヘッ
ド部13およびパネルリップ14を含む形状、すなわち
サイドモール部4のうち支柱部12の高さが最も大きい
部位の断面形状と一致している。他方、第2の押出口3
0の形状はサイドモール部4とアッパーモール部3とに
共通する形状のものとして形成されていて、脚部7とガ
ラスリップ8、アンカー部10および補助リップ9とを
含む形状に形成されている。
【0024】そして、固定口金27で可動口金26側の
第1の押出口29の一部を遮蔽するようにその固定口金
27を可動口金26に重ね合わせることにより、その第
1の押出口29と第2の押出口30とで合成された断面
形状のウィンドモール2が押出成形されることになる。
第1の押出口29の一部を遮蔽するようにその固定口金
27を可動口金26に重ね合わせることにより、その第
1の押出口29と第2の押出口30とで合成された断面
形状のウィンドモール2が押出成形されることになる。
【0025】すなわち、可動口金26にはフレキシブル
ホース32(図2参照)を介して図示外の押出機から支
柱部12等の素材となる硬質樹脂材料とパネルリップ1
4等の素材となる軟質樹脂材料とが同時に供給されるよ
うになっていて、図4に示すように固定口金27で遮蔽
された部分以外の第1の押出口29で成形された第1の
中間成形体33が、固定口金27が位置する可動口金2
6の前面側に押し出される。
ホース32(図2参照)を介して図示外の押出機から支
柱部12等の素材となる硬質樹脂材料とパネルリップ1
4等の素材となる軟質樹脂材料とが同時に供給されるよ
うになっていて、図4に示すように固定口金27で遮蔽
された部分以外の第1の押出口29で成形された第1の
中間成形体33が、固定口金27が位置する可動口金2
6の前面側に押し出される。
【0026】同様に、固定口金27の材料供給口34に
は、図4に示すようにフレキシブルホース35を介して
図示外の押出機から脚部7等の素材となる硬質樹脂材料
と軟質部材19や補助リップ9等の素材となる軟質樹脂
材料とが同時に供給されるようになっていて、その第2
の押出口30からは該第2の押出口30の形状に対応す
るところの第2の中間成形体36のほぼ全体が軟質部材
19を介して第1の中間成形体33と重合するように押
し出されて、それら第1,第2の中間成形体33,36
同士は後述するように軟質部材19によって瞬時に融着
一体化される。
は、図4に示すようにフレキシブルホース35を介して
図示外の押出機から脚部7等の素材となる硬質樹脂材料
と軟質部材19や補助リップ9等の素材となる軟質樹脂
材料とが同時に供給されるようになっていて、その第2
の押出口30からは該第2の押出口30の形状に対応す
るところの第2の中間成形体36のほぼ全体が軟質部材
19を介して第1の中間成形体33と重合するように押
し出されて、それら第1,第2の中間成形体33,36
同士は後述するように軟質部材19によって瞬時に融着
一体化される。
【0027】前記可動口金26を支持している可動ベー
ス28は、図3に示すようにスライド駆動手段たる直動
型のアクチュエータ37の出力ロッド38に連結されて
いて、この可動ベース28は可動口金26とともに固定
口金27に対し昇降駆動されるようになっている。
ス28は、図3に示すようにスライド駆動手段たる直動
型のアクチュエータ37の出力ロッド38に連結されて
いて、この可動ベース28は可動口金26とともに固定
口金27に対し昇降駆動されるようになっている。
【0028】可動ベース28の中央部には、円形状の支
持穴39が形成されており、この支持穴39に円板状の
可動口金26が嵌合されている。可動口金26は、上記
の支持穴39と、可動ベース28の前面側に配置した4
つのベアリング40とによって回転可能に支持されてい
る。また、可動ベース28には、可動口金26を回転運
動させる回転駆動手段として直動型のアクチュエータ4
1が設けられていて、このアクチュエータ41の出力ロ
ッド42は長穴43とピン44とを介して可動口金26
に連結されている。これにより、可動口金26は、アク
チュエータ41の伸縮作動に応じてモール押出方向と直
交する平面内で回転することができるようになってい
る。つまり、可動口金26は可動ベース28とともに昇
降可能であると同時に、固定口金27に対し単独で回転
可能となっている。
持穴39が形成されており、この支持穴39に円板状の
可動口金26が嵌合されている。可動口金26は、上記
の支持穴39と、可動ベース28の前面側に配置した4
つのベアリング40とによって回転可能に支持されてい
る。また、可動ベース28には、可動口金26を回転運
動させる回転駆動手段として直動型のアクチュエータ4
1が設けられていて、このアクチュエータ41の出力ロ
ッド42は長穴43とピン44とを介して可動口金26
に連結されている。これにより、可動口金26は、アク
チュエータ41の伸縮作動に応じてモール押出方向と直
交する平面内で回転することができるようになってい
る。つまり、可動口金26は可動ベース28とともに昇
降可能であると同時に、固定口金27に対し単独で回転
可能となっている。
【0029】したがって、図1の(B)に示すように、
固定口金27に対して可動口金26が最上昇位置P1に
ある状態で第1,第2の押出口29,30から所定の樹
脂材料を押し出す一方、その押出動作と並行して可動口
金26を最上昇位置P1から図1の(A)に示す最下降
位置P2に向かって所定速度で連続的に下降させること
により、支柱部12の高さが漸次変化するところのサイ
ドモール部4が押出成形されることになる。
固定口金27に対して可動口金26が最上昇位置P1に
ある状態で第1,第2の押出口29,30から所定の樹
脂材料を押し出す一方、その押出動作と並行して可動口
金26を最上昇位置P1から図1の(A)に示す最下降
位置P2に向かって所定速度で連続的に下降させること
により、支柱部12の高さが漸次変化するところのサイ
ドモール部4が押出成形されることになる。
【0030】もちろん、可動口金26を固定口金27に
対し最下降位置P2から最上昇位置P1に向けて連続的に
上昇させた場合にも全く同様にサイドモール部4を押出
成形することができる。
対し最下降位置P2から最上昇位置P1に向けて連続的に
上昇させた場合にも全く同様にサイドモール部4を押出
成形することができる。
【0031】逆に、可動口金26を固定口金27に対し
最下降位置P2となるように保持した状態で第1,第2
の押出口29,30から所定の樹脂材料を押し出すこと
により、支柱部12のないアッパーモール部3が押出成
形されることになる。
最下降位置P2となるように保持した状態で第1,第2
の押出口29,30から所定の樹脂材料を押し出すこと
により、支柱部12のないアッパーモール部3が押出成
形されることになる。
【0032】本実施形態に係るウィンドモールの製造方
法では、可動口金26の第1の押出口29に図6,7に
示す芯線16と装飾用フィルム15とを引き通してこれ
を一定速度で引っ張る一方、これら芯線16および装飾
用フィルム15の送り出し動作に同期して第1の押出口
29から硬質および軟質の樹脂材料を押し出して第1の
中間成形体33を成形するとともに、固定口金27の第
2の押出口30からは同じく硬質および軟質の樹脂材料
を押し出して軟質部材19及び第2の中間成形体36を
成形し、固定口金27で成形された第2の中間成形体3
6の上側に軟質部材19を介して第1の中間成形体33
を重合させて両者を融着一体化させながらウィンドモー
ル2の成形を行う。
法では、可動口金26の第1の押出口29に図6,7に
示す芯線16と装飾用フィルム15とを引き通してこれ
を一定速度で引っ張る一方、これら芯線16および装飾
用フィルム15の送り出し動作に同期して第1の押出口
29から硬質および軟質の樹脂材料を押し出して第1の
中間成形体33を成形するとともに、固定口金27の第
2の押出口30からは同じく硬質および軟質の樹脂材料
を押し出して軟質部材19及び第2の中間成形体36を
成形し、固定口金27で成形された第2の中間成形体3
6の上側に軟質部材19を介して第1の中間成形体33
を重合させて両者を融着一体化させながらウィンドモー
ル2の成形を行う。
【0033】ここで、図1の(A)に示すように、可動
口金26を最下降位置P2に保持させておくことによ
り、その可動口金26側の第1の押出口29の下半部が
固定口金27で遮蔽されているために、該第1の押出口
29からはヘッド部13とパネルリップ14のみからな
る第1の中間成形体33が押出成形され、結果的に可動
口金26を動かさないかぎり支柱部12を有しないアッ
パーモール部3のヘッド部13とパネルリップ14とが
第1の中間成形体33として連続的に押出成形される。
口金26を最下降位置P2に保持させておくことによ
り、その可動口金26側の第1の押出口29の下半部が
固定口金27で遮蔽されているために、該第1の押出口
29からはヘッド部13とパネルリップ14のみからな
る第1の中間成形体33が押出成形され、結果的に可動
口金26を動かさないかぎり支柱部12を有しないアッ
パーモール部3のヘッド部13とパネルリップ14とが
第1の中間成形体33として連続的に押出成形される。
【0034】一方、固定口金27の第2の押出口30か
らはアッパーモール部3およびサイドモール部4に共通
する形状、すなわち脚部7とガラスリップ8、アンカー
部10、および補助リップ9を含む形状の第2の中間成
形体36と軟質部材19が押出成形され、その第1,第
2の押出口29,30から押し出された第1,第2の中
間成形体33,36同士が所定の重合圧縮力にて軟質部
材19を介して互いに重合して融着一体化される。つま
り、第1の押出口29と第2の押出口30とは押出方向
においてわずかにオフセットしているだけであるから、
それぞれ別の第1,第2の押出口29,30から押出成
形される第1,第2の中間成形体33,36同士は成形
と同時に瞬間的に融着一体化されることになり、可動口
金26が図1の(A)の最下降位置P2に位置している
かぎり、均一断面形状のアッパーモール部3が連続的に
成形される。
らはアッパーモール部3およびサイドモール部4に共通
する形状、すなわち脚部7とガラスリップ8、アンカー
部10、および補助リップ9を含む形状の第2の中間成
形体36と軟質部材19が押出成形され、その第1,第
2の押出口29,30から押し出された第1,第2の中
間成形体33,36同士が所定の重合圧縮力にて軟質部
材19を介して互いに重合して融着一体化される。つま
り、第1の押出口29と第2の押出口30とは押出方向
においてわずかにオフセットしているだけであるから、
それぞれ別の第1,第2の押出口29,30から押出成
形される第1,第2の中間成形体33,36同士は成形
と同時に瞬間的に融着一体化されることになり、可動口
金26が図1の(A)の最下降位置P2に位置している
かぎり、均一断面形状のアッパーモール部3が連続的に
成形される。
【0035】これに対して、第1,第2の中間成形体3
3,36の押出動作と同期して、アクチュエータ37の
起動により可動口金26を最下限位置P2から最上昇位
置P1へと所定速度で連続的に上昇させると、第1の押
出口29から押出成形される第1の中間成形体33に支
柱部12が付帯するようになるとともにその支柱部12
の高さが徐々に高くなり、結果的には支柱部12の高さ
が連続的に変化するところのサイドモール部4が押出成
形される。
3,36の押出動作と同期して、アクチュエータ37の
起動により可動口金26を最下限位置P2から最上昇位
置P1へと所定速度で連続的に上昇させると、第1の押
出口29から押出成形される第1の中間成形体33に支
柱部12が付帯するようになるとともにその支柱部12
の高さが徐々に高くなり、結果的には支柱部12の高さ
が連続的に変化するところのサイドモール部4が押出成
形される。
【0036】この時、可動口金26を可動ベース28と
ともにアクチュエータ37の作動により所定速度で上昇
させるのと同時に、アクチュエータ41を起動して可動
口金26を徐々に図1,3の時計回り方向に回転させ
る。これにより、支柱部12の高さが大きくなるのと同
時に図6に示すヘッド部13とガラスリップ8とのなす
角度θが徐々に大きくなる。
ともにアクチュエータ37の作動により所定速度で上昇
させるのと同時に、アクチュエータ41を起動して可動
口金26を徐々に図1,3の時計回り方向に回転させ
る。これにより、支柱部12の高さが大きくなるのと同
時に図6に示すヘッド部13とガラスリップ8とのなす
角度θが徐々に大きくなる。
【0037】つまり、アッパーモール部3では支柱部1
2を有しないために、第1の中間成形体33側のヘッド
部13と第2の中間成形体36側のガラスリップ8とが
軟質部材19を介して融着して図5に示す所定の断面形
状に成形される一方、サイドモール部4では第1の中間
成形体33側の支柱部12と第2の中間成形体36側の
脚部7及びガラスリップ8とが軟質部材19を介して融
着して、所定の断面形状に成形される。
2を有しないために、第1の中間成形体33側のヘッド
部13と第2の中間成形体36側のガラスリップ8とが
軟質部材19を介して融着して図5に示す所定の断面形
状に成形される一方、サイドモール部4では第1の中間
成形体33側の支柱部12と第2の中間成形体36側の
脚部7及びガラスリップ8とが軟質部材19を介して融
着して、所定の断面形状に成形される。
【0038】このように、可動口金26および固定口金
27のそれぞれの第1,第2の押出口29,30からの
押出動作に同期して、可動口金26を可動ベース28と
ともに上下動させながら可動口金26を単独で回転変位
させることにより、支柱部12が介在することなくヘッ
ド部13とガラスリップ8とが軟質部材19を介して密
着した均一断面形状のアッパーモール部3と、支柱部1
2の高さが連続的に変化するサイドモール部4とが一体
となった長尺なウィンドモール2が連続的に押出成形さ
れることになる。
27のそれぞれの第1,第2の押出口29,30からの
押出動作に同期して、可動口金26を可動ベース28と
ともに上下動させながら可動口金26を単独で回転変位
させることにより、支柱部12が介在することなくヘッ
ド部13とガラスリップ8とが軟質部材19を介して密
着した均一断面形状のアッパーモール部3と、支柱部1
2の高さが連続的に変化するサイドモール部4とが一体
となった長尺なウィンドモール2が連続的に押出成形さ
れることになる。
【0039】また、ウィンドモール2は、前述したよう
にアッパーモール部3とサイドモール部4とに共通する
形状であるところの第2の中間成形体36が定位置固定
式の固定口金27によって成形されることから、アッパ
ーモール部3であるとサイドモール部4であるとを問わ
ず脚部7とガラスリップ8および補助リップ9の姿勢が
モール長手方向で一定していて、この姿勢一定の脚部7
等に対して、アッパーモール部3とサイドモール部4と
ではヘッド部13と支柱部12およびパネルリップ14
がモール長手方向で所定の捩れをもつかたちとなる。
にアッパーモール部3とサイドモール部4とに共通する
形状であるところの第2の中間成形体36が定位置固定
式の固定口金27によって成形されることから、アッパ
ーモール部3であるとサイドモール部4であるとを問わ
ず脚部7とガラスリップ8および補助リップ9の姿勢が
モール長手方向で一定していて、この姿勢一定の脚部7
等に対して、アッパーモール部3とサイドモール部4と
ではヘッド部13と支柱部12およびパネルリップ14
がモール長手方向で所定の捩れをもつかたちとなる。
【0040】しかも、前述のようにガラスリップ8の上
面とヘッド部13下面あるいは支柱部12の下面との間
には、軟質部材19が介装されているため、互いの重合
圧力(変形量)を比較的高い0.5〜1.5mm程度に設定
しても、この重合圧力を軟質部材19が吸収するので脚
部7とヘッド部13あるいは支柱部12の塑性変形が抑
制されると共に、高い重合圧力によってたとえPVCと
パラフィンオイルを含むPVCの異材同士でも確実に融
着させることが可能になる。
面とヘッド部13下面あるいは支柱部12の下面との間
には、軟質部材19が介装されているため、互いの重合
圧力(変形量)を比較的高い0.5〜1.5mm程度に設定
しても、この重合圧力を軟質部材19が吸収するので脚
部7とヘッド部13あるいは支柱部12の塑性変形が抑
制されると共に、高い重合圧力によってたとえPVCと
パラフィンオイルを含むPVCの異材同士でも確実に融
着させることが可能になる。
【0041】以上のようにして押出口金20で成形され
たウィンドモール2は、図2に示すようにその後段の冷
却槽21を通過することで冷却されることは先に述べた
とおりであるが、図2に示すようにその冷却槽21の始
端部にはサイジング治具24が配置されており、このサ
イジング治具24の上を成形直後のウィンドモール2が
通過するようになっている。
たウィンドモール2は、図2に示すようにその後段の冷
却槽21を通過することで冷却されることは先に述べた
とおりであるが、図2に示すようにその冷却槽21の始
端部にはサイジング治具24が配置されており、このサ
イジング治具24の上を成形直後のウィンドモール2が
通過するようになっている。
【0042】サイジング治具24は、アンカー部10や
補助リップ9を含む脚部7全体を案内するための案内溝
が形成されていて、特に最も高精度が要求されるガラス
嵌合溝11の位置および形状の精度出しを司るものであ
る。
補助リップ9を含む脚部7全体を案内するための案内溝
が形成されていて、特に最も高精度が要求されるガラス
嵌合溝11の位置および形状の精度出しを司るものであ
る。
【0043】したがって、上記実施形態の成形直後のウ
ィンドモール2がこのサイジング治具24上を通過した
としても、前述したようにウィンドモール2自体はアッ
パーモール部3であるかサイドモール部4であるかにか
かわらず脚部7やガラスリップ8の姿勢が一定していて
従来のような捩れを有していないために、アッパーモー
ル部3およびサイドモール部4ともにサイジング治具2
4をスムーズに通過し、サイジング治具24の入口側で
捩り力が加えられることがない。
ィンドモール2がこのサイジング治具24上を通過した
としても、前述したようにウィンドモール2自体はアッ
パーモール部3であるかサイドモール部4であるかにか
かわらず脚部7やガラスリップ8の姿勢が一定していて
従来のような捩れを有していないために、アッパーモー
ル部3およびサイドモール部4ともにサイジング治具2
4をスムーズに通過し、サイジング治具24の入口側で
捩り力が加えられることがない。
【0044】さらに、前記ウィンドモール2の成形後に
は、材質の異なる脚部7とヘッド部13,支柱部12と
の間で収縮量の差が生じ歪み変形するおそれがあるが、
軟質部材19の存在により、その歪み変形を効果的に吸
収することができる。
は、材質の異なる脚部7とヘッド部13,支柱部12と
の間で収縮量の差が生じ歪み変形するおそれがあるが、
軟質部材19の存在により、その歪み変形を効果的に吸
収することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サイドモ
ール部側のガラスリップと支柱部との接合端間、並びに
アッパモール部側のガラスリップとヘッド部との接合端
間に、長手方向へ連続した薄肉な軟質部材を介装したた
め、押出成形時にガラスリップと支柱部あるいはヘッド
部との互いの重合圧縮力を高くしても該圧縮力を軟質部
材が効果的に吸収するので、各成形体の塑性変形が防止
できると共に、高い圧縮力によって異なる材料の両成形
体同士を強固に融着接合させることが可能になる。この
結果、ウィンドモールの形状精度を高くしつつ、各成形
体の強固な一体化が図れる。
ール部側のガラスリップと支柱部との接合端間、並びに
アッパモール部側のガラスリップとヘッド部との接合端
間に、長手方向へ連続した薄肉な軟質部材を介装したた
め、押出成形時にガラスリップと支柱部あるいはヘッド
部との互いの重合圧縮力を高くしても該圧縮力を軟質部
材が効果的に吸収するので、各成形体の塑性変形が防止
できると共に、高い圧縮力によって異なる材料の両成形
体同士を強固に融着接合させることが可能になる。この
結果、ウィンドモールの形状精度を高くしつつ、各成形
体の強固な一体化が図れる。
【0046】また、成形直後には、軟質部材によって異
なる材料の各成形体の歪み変形を効果的に抑制できるた
め、成形後も形状精度の向上が図れる。
なる材料の各成形体の歪み変形を効果的に抑制できるた
め、成形後も形状精度の向上が図れる。
【図1】A,Bは本発明の代表的な実施の形態を示す図
で、図3に示す押出口金の作動説明図。
で、図3に示す押出口金の作動説明図。
【図2】図3に示す押出口金を含むウィンドモールの製
造ラインの概略説明図。
造ラインの概略説明図。
【図3】本発明の代表的な実施の形態を示す押出口金の
分解斜視図。
分解斜視図。
【図4】図3に示す押出口金の要部断面図。
【図5】ウィンドモールにおけるサイドモール部の拡大
断面図。
断面図。
【図6】ウィンドモールにおけるアッパーモール部の拡
大断面図。
大断面図。
【図7】従来のウィンドモールを示す要部斜視図。
【図8】ウィンドモールのアッパーモール部の断面図。
【図9】ウィンドモールのサイドモール部の断面図。
1…フロントガラス 2…ウィンドモール 3…アッパーモール部 4…サイドモール部 6…車体パネル 7…脚部 8…ガラスリップ 12…支柱部 13…ヘッド部 17…ドリップ溝 19…軟質部材 20…押出口金 24…サイジング治具 26…可動口金 27…固定口金 28…可動ベース 29…第1の押出口 30…第2の押出口 33…第1の中間成形体 36…第2の中間成形体 37…アクチュエータ 41…アクチュエータ
Claims (3)
- 【請求項1】 ウィンドガラスの周縁部と車体のピラー
サイド部及びルーフ部との間に装着されて、長手方向で
断面形状が変化するウィンドモールであって、 前記ウィンドモールは、ウィンドガラスの端面とこれに
対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、この脚部
からウィンドガラス側に突出して該ウィンドガラスの上
面に圧接するガラスリップと、該ガラスリップの上端に
支柱部を介して結合されるヘッド部とを有すると共に、 前記ピラーサイド部側のサイドモール部では、前記ガラ
スリップとヘッド部との間の距離を支柱部の高さととも
にそのサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大
きくなるように連続的に変化させることにより、それら
ガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲まれる
部分にドリップ溝が形成されている一方、 前記ルーフ部側のアッパモール部では、前記ドリップ溝
が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重
合一体化されたウィンドモールにおいて、 前記サイドモール部側のガラスリップと支柱部との接合
端間、並びにアッパモール部側のガラスリップとヘッド
部との接合端間に、薄肉な軟質部材を介装したことを特
徴とする自動車用ウィンドモール。 - 【請求項2】 前記軟質部材の肉厚を0.2mm〜0.5mm
に設定したことを特徴とする自動車用ウィンドモール。 - 【請求項3】 ウインドガラスの周縁部と車体のピラー
サイド部及びルーフ部との間に装着されて、長手方向で
断面形状が変化するウィンドモールであって、 前記ウィンドモールは、ウィンドガラスの端面とこれに
対向する車体パネルとの間に位置する脚部と、この脚部
からウィンドガラス側に突出して該ウィンドガラスの上
面に圧接するガラスリップと、該ガラスリップの上端に
支柱部を介して結合されるヘッド部とを有すると共に、 前記ピラーサイド部側のサイドモール部では、前記ガラ
スリップとヘッド部との間の距離を支柱部の高さととも
にそのサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大
きくなるように連続的に変化させることにより、それら
ガラスリップとヘッド部及び支柱部とによって囲まれる
部分にドリップ溝が形成されている一方、 前記ルーフ部側のアッパモール部では、前記ドリップ溝
が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重
合一体化され、 かつ、前記サイドモール部側のガラスリップと支柱部と
の接合端間、並びにアッパモール部側のガラスリップと
ヘッド部との接合端間に、薄肉な軟質部材を介装してな
る自動車用ウィンドモールの製造方法において、 一方の口金から前記ヘッド部単体形状もしくはヘッド部
と前記支柱部とが一体となった形状の第1の中間成形体
を押出成形すると共に、 前記一方の口金の出口側にこれと重合するように配置さ
れた他方の口金からガラスリップと脚部とが一体となっ
た形状の第2の中間成形体を前記第1の中間成形体と重
合するように押出成形すると同時に、前記他方の口金か
ら押出されたガラスリップの上側に薄肉な軟質部材を同
時に押出成形し、この軟質材を介して前記第1,第2の
中間成形体を融着接合したことを特徴とする自動車用ウ
ィンドモールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9199569A JPH1142937A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 自動車用ウィンドモール及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9199569A JPH1142937A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 自動車用ウィンドモール及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1142937A true JPH1142937A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16410019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9199569A Pending JPH1142937A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 自動車用ウィンドモール及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1142937A (ja) |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP9199569A patent/JPH1142937A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050520 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050531 |
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A02 | Decision of refusal |
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