JPH1135856A - 光輝性顔料含有塗料組成物および複合塗膜形成方法 - Google Patents
光輝性顔料含有塗料組成物および複合塗膜形成方法Info
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- JPH1135856A JPH1135856A JP9208632A JP20863297A JPH1135856A JP H1135856 A JPH1135856 A JP H1135856A JP 9208632 A JP9208632 A JP 9208632A JP 20863297 A JP20863297 A JP 20863297A JP H1135856 A JPH1135856 A JP H1135856A
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Abstract
い強い光輝感とフリップフロップ性を有し、更にシェー
ド位置から見た場合にも、ハイライト位置で見えるよう
な高い明度および彩度感を維持させるという意匠性の高
い複合塗膜を形成することにある。 【解決手段】着色アルミニウムとアルミナフレークとを
含有させた光輝性顔料含有塗料組成物を、2コート1ベ
ーク工程の塗膜形成方法により複合塗膜化することで達
成できることを解明した。
Description
自動車用上塗り塗料として好適に用いうる、着色アルミ
ニウムとアルミナフレークとを含有する光輝性顔料含有
塗料組成物、その光輝性顔料含有塗料組成物を用いた複
合塗膜の形成方法およびその複合塗膜を有する物品に関
するものである。
属粉および/または雲母等の光輝性顔料を含有する、い
わゆるメタリック塗料と呼ばれる光輝性顔料含有塗料が
知られている。このような光輝性顔料の中でも、アルミ
ニウム粉あるいは金属酸化物を被覆したマイカ粉を含有
したメタリック塗料は、見る角度により反射光量が変化
し(以下「フリップフロップ性」という)、高い意匠性
を有している。
ことは、ハイライト位置での光輝感向上には繋がるが、
シェード位置から見た場合には、黒みを帯びたように見
え、シェード位置での光輝感を低下させることにつなが
る。一方、そのシェード位置からの黒みを向上させるた
めに(明度を高めるために)、カラー感覚をもたせる
と、光輝感も彩度も低下させることに他ならず、明度お
よび彩度が高い色彩領域でのフリップフロップ性の向上
を目的とした塗色設計は、制限をうけていた。
彩度が高い色彩領域で、今までにない強い光輝感を有
し、更に、高いフリップフロップ性を有する上に、シェ
ード位置から見た場合でも、ハイライトの位置から見る
ような高い明度および彩度を維持した意匠性の高い複合
塗膜を形成することにある。
ミニウムとアルミナフレークとを含有した光輝性顔料含
有塗料組成物を、2コート1ベーク工程の塗膜形成方法
により複合塗膜化することで上記課題を解決できること
を解明した。
して、着色アルミニウムとアルミナフレークとを含有す
る光輝性顔料含有塗料組成物。; [2]下塗りされた基材上に2コート1ベークで複合塗
膜を形成する方法において、第1層を請求項1記載の光
輝性顔料含有塗料組成物により形成し、第2層としてク
リヤー塗膜を形成することを特徴とする請求項1記載の
複合塗膜の形成方法。; [3]上記の方法により形成された複合塗膜。;ならび
に [4]上記複合塗膜を有する物品。を提供するものであ
る。
物で用いる着色アルミニウム顔料は、アルミニウム顔料
の表面に着色顔料を含有した樹脂被膜を形成したもので
あれば、特に制限はないが、例えば特開平1−3154
70号公報に記載されている着色メタリック顔料中のり
ん片状着色アルミニウム顔料が好適に使用できる。
面に、(1)1個以上の二重結合と2個以上のカルボキ
シル基とを同一分子中に有する熱重合カルボン酸を介し
て着色顔料を化学吸着させたもの、あるいは、上記
(1)で化学吸着させたものを更に、(2)ラジカル重
合性不飽和カルボン酸およびラジカル重合性二重結合を
3個以上有するモノマーを重合してなる樹脂によって被
覆したもの等が挙げられる。
えば、アマニ油脂肪酸または大豆油脂肪酸を熱重合した
熱重合カルボン酸、アマニ油脂肪酸または大豆油脂肪酸
とアクリル酸とを熱重合した熱重合カルボン酸等が用い
られる。熱重合カルボン酸の使用量は、使用するアルミ
ニウム顔料の表面積と使用する着色顔料の量により異な
るが、1m2/gのアルミニウム顔料100重量部に対
して0.2〜15重量部、特に1〜7重量部が好まし
い。
カルボン酸あるいは樹脂を、揮発性溶剤に溶解した溶液
中に、アルミニウム顔料および着色顔料を混合分散さ
せ、この混合物を噴霧乾燥させてアルミニウム顔料の表
面に着色顔料を含有した樹脂被膜を形成させるか、ある
いは、二重結合を有するモノマーが可溶で、このモノマ
ーを重合した樹脂が不溶となる有機溶剤中に、上記モノ
マー、アルミニウム顔料および着色顔料を添加混合した
後、これに重合開始剤を加えて、上記モノマーを重合さ
せアルミニウム顔料の表面に着色顔料を含有する樹脂層
を形成させて作られるものである。
着色顔料は、その製造時に使用する有機溶剤に溶解しな
いものであれば、有機顔料、無機顔料の何れでもよく、
特に制限されない。
表面が平滑で乱反射の少ないりん片状のものが望まし
く、粒度は着色アルミニウム顔料の用途によって異なる
が、平均粒径1〜100μm、好ましくは2〜60μ
m、平均厚さ0.1〜5μm、好ましくは0.2〜40
μmのものを用いることができる。
等の脂肪酸を添加したアルミニウム顔料は、各アルミニ
ウム粒子が脂肪酸に被覆され、表面が酸化しておらず、
更に、熱重合カルボン酸と粉砕時に使用した脂肪酸とが
置換して、アルミニウムに化学吸着されるので好適であ
る。
の色に着色することができるうえ、金属的光輝感に優れ
ている。また、上記(1)の着色アルミニウムをさらに
ラジカル重合性不飽和カルボン酸およびラジカル重合性
二重結合を3個以上有するモノマーよりなるポリマーに
よって被覆した着色アルミニウム(2)を、自動車用の
上塗り塗料組成物へ用いた場合には、意匠性のみなら
ず、耐水性、耐薬品性に優れ、特に好適である。
より販売されている、「フレンドカラーF500(商品
名)」等のフレンドカラーシリーズ、あるいはビーエー
エスエフ、コーポレーション(BASF)より販売され
ている、「パリオクロームゴールドL-2020(商品
名)」等が、特に金属的光輝性色感に優れている。
料組成物における含有量(PWC%)は、0.01%〜
15.0%であり、上限を越えると塗膜外観が低下し、
下限を下回ると着色感および光輝感が低下する。好まし
くは、0.1%〜14.0%であり、より好ましくは、
1%〜13.0%である。
るアルミナフレークは、特に制限はないが、例えば特開
平9−77512号公報に記載されている薄片状酸価ア
ルミニウム顔料が好適に使用できる。
を二酸化チタン等の金属酸化物により被覆したもので、
平均粒度が3〜60μm、好ましくは5〜30μm、厚
みが0.1〜0.8μm、好ましくは0.2〜0.4μ
mのものである。また、表面平滑性が高く、粒度分布が
シャープであるため微粒子による散乱が少ない。
0以上の薄片状酸価アルミニウムの表面を金属酸化物で
被覆しているため、パール感(真珠光沢)を有する顔料
となり、塗膜化した場合に、ハイライトおよびシェード
の位置から共に従来のマイカ粉では得られなかった強い
輝きを有する塗膜が得られ、見栄えとしては透明感があ
り、立体的な印象を表現できる。
ば、メルク・ジャパン(株)より販売されている、「S
DA−SILVER W−3(商品名)」等のSDAシ
リーズが、挙げられる。
2、SnO2、ZrO2、Fe2O3等)の種・量を変化さ
せることで、シルバー色からカッパー色、シエンナ色干
渉色までカバーでき、本発明の複合塗膜形成方法に用い
ることで、より輝度が高く、太陽光などの強い光を当て
ると、特に強いキラキラ感を有する塗色を有する塗膜を
提供できる。
成物における含有量(PWC%)は、0.01%〜1
5.0%であり、上限を越えると塗膜外観が低下し、下
限を下回ると光輝感が低下する。好ましくは、0.1%
〜14.0%であり、より好ましくは、1%〜13.0
%である。
される着色アルミニウムおよびアルミナフレークは、互
いに併用されることで効果を発揮することができる。ま
た、上記の着色アルミニウムとアルミナフレーク顔料と
を併用した光輝性顔料含有塗膜層と、クリヤー塗膜層と
を組合わせ複合塗膜化することで、今までにない新規な
意匠性を有する複合塗膜を得ることができる。
る着色アルミニウムおよびアルミナフレークの総含有量
(PWC%)は、0.01%〜20.0%であり、上限
を越えると塗膜外観が低下し、下限を下回ると光輝感が
低下する。好ましくは、0.1%〜17.0%であり、
より好ましくは、1%〜14.0%である。
において、アルミナフレークの配合内量比を高く設定す
ることで光輝感を強めることが可能で、ハイライトおよ
びシェードの位置から共に従来のマイカ粉では得られな
かったような強い輝きと透明感を有する塗膜を提供でき
る。更に、着色アルミニウムを併用することで、シェー
ド位置から見た場合にも高彩度のカラー感覚をもたせる
という新規な意匠性を有する塗膜を得ることができる。
ることもできる。併用できる他の光輝性顔料としては、
アルミニウム粉あるいは二酸化チタン、酸化鉄等の金属
酸化物を被覆したマイカ粉が一般的であるが、その他光
輝性を有する偏平顔料を使用しても良い。また、有機・
無機の着色顔料あるいは体質顔料等を併用して用いるこ
とができる。
の塗料中の全顔料濃度(PWC%)としては、0.1〜
80%であり、好ましくは、0.5%〜70%であり、
より好ましくは、1.0%〜60%である。上限を越え
ると塗膜外観が低下する。
性樹脂を含んでいる。この樹脂は、光輝性顔料、その他
の顔料および添加剤を分散し、硬化塗膜を形成するもの
であり、特に限定されるものではない。一般には、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂等からなる群から選ばれた少なくともひとつの水酸
基を有する熱硬化性被膜形成性樹脂が使用でき、これら
はアミノ樹脂および/またはブロックイソシアネート樹
脂等の硬化剤と組み合わせて用いる。耐候性、顔料分散
性あるいは塗装作業性の点から、水酸基を有するアクリ
ル樹脂とアミノ樹脂とを組合わせることが好ましい。
硬化性被膜形成性樹脂と硬化剤との重量組成比は、90
/10〜10/90であり、好ましくは80/20〜5
0/50である。上限を越えると硬化性が低下し、下限
を下回ると固く脆い塗膜となる。
は、粘性制御剤を含んで良い。粘性制御剤は、ムラのな
い塗膜を良好に形成するために用いられるのである。粘
性制御剤としては、一般に”タレ止め剤”としてチクソ
トロピー性を示すものを使用できる。このようなものと
して例えば、ポリアマイド系、ポリエチレン系、有機ベ
ントナイト系のものがあり、この他に極性基の相互作用
を利用する非架橋あるいは架橋型の樹脂あるいは粒子を
粘性制御剤として挙げることができる。
使用することも可能であるが、併用することも可能であ
る。但し、塗膜化した場合に光沢、発色性に影響を及ぼ
さないものが好ましく、上述した粘性制御剤の中でも架
橋性樹脂粒子が特に好ましい。
ば特開昭58−129066に記載されたものが好まし
く、本発明の塗料組成物に用いられる有機溶剤に不溶
で、平均粒子径が0.02〜0.5μmの架橋性樹脂粒
子がよい。上限を越えると安定性が低下する。
分子内に有する単量体を多価アルコール成分のひとつと
して合成した、アルキド樹脂あるいはポリエステル樹脂
等の乳化能を有する樹脂と、重合開始剤との存在下に、
水性媒体中でエチレン性不飽和モノマーを乳化重合させ
ることにより得られるものが好ましい。
体としては、−N(+)−R−COO(-)または−N(+)−
R−SO3(-)として表され、二つ以上のヒドロキシル基
を有するものを用いることができる。このような単量体
としては、ヒドロキシル基含有アミノスルホン酸型両性
イオン化合物が樹脂合成上好ましい。具体的には、ビス
ヒドロキシエチルタウリン等が挙げられる。
有する両イオン性基を分子内に有する樹脂としては、酸
価が30〜150mgKOH/g、好ましくは40〜150mg
KOH/g、数平均分子量が500〜5000、好ましくは
700〜3000のポリエステル樹脂を使用するのが良
い。上限を越えると、樹脂のハンドリング性が低下し、
下限を下回ると塗膜にした場合に乳化能を有する樹脂が
脱離したり、耐溶剤性が低下したりする。
れるエチレン性不飽和モノマーは、分子内に2個以上の
ラジカル重合可能なエチレン性不飽和基を有するモノマ
ーである。このような分子内に2個以上のラジカル重合
可能なエチレン性不飽和基を有するモノマーは、全単量
体中の0.1〜10重量%の範囲で含有させることが好
ましい。この量は、微粒子重合体が溶剤に溶解しないだ
けの充分な架橋が与えられる程度に選択される。
る架橋性樹脂粒子は、一般にエマルジョン樹脂に含有さ
れ、塗膜化したときに性能を低下させるような低分子乳
化剤あるいは保護コロイドを含まず、しかも分子内に2
個以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽和基を有す
るモノマーを共重合することにより架橋されているの
で、塗膜の耐水性、耐溶剤性および光沢等が優れてい
る。
る粘性制御剤の添加量は、塗料組成物の樹脂固形分10
0重量部に対して0.01〜15重量部であり、好まし
くは0.1〜12重量部、より好ましくは0.2〜9重
量部の量で添加される。粘性制御剤の添加量が、15重
量部を越えると、外観が低下し、0.01重量部を下回
ると粘性制御効果が得られず、層間でなじみや反転をお
こす原因となる。
成物中には、必要により硬化触媒、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、表面調製剤等を用いることができる。
形分含有量は、10〜70重量%であり、好ましくは2
0〜50重量%である。上限および下限を越えると塗料
安定性が低下する。塗布時には、10〜60重量%であ
り、好ましくは15〜50重量%である。上限を越える
と、粘性が高すぎて塗膜外観が低下し、下限を下回ると
粘性が低すぎてなじみやムラ等の外観不良が発生する。
定されず、顔料等の配合物をニーダーまたはロール等を
用いて混練、分散する等の当業者に周知の全ての方法を
用い得る。
えば木、金属、ガラス、布、プラスチック、発泡体等、
特にプラスチックおよび金属表面、例えばスチール、ア
ルミニウム、これらの合金および鋳造物に有利に用い得
るが、カチオン電着塗装可能な金属製品に特に好適に使
用できる。
アルミニウム、スズ、亜鉛等およびこれらの金属を含む
合金が挙げられる。具体的には、乗用車、トラック、オ
ートバイ、バス等の自動車車体および部品が挙げられ
る。これらの金属は予めリン酸塩、クロム酸塩等で化成
処理されたものが特に好ましい。
物による塗装時の塗膜の膜厚は所望の用途により変化す
るが、多くの場合5〜40μmが有用であり、より好ま
しくは10〜25μm程度である。上限を越えると、塗
装時にムラあるいは流れ等の不具合が起こることがあ
り、下限を下回ると、下地が隠蔽できず膜切れが発生す
る。
化は100〜180℃、好ましくは120〜160℃で
高い架橋度の硬化塗膜を得られる。上限を越えると、塗
膜が固く脆くなり、下限以下では硬化が充分でない。硬
化時間は硬化温度により変化するが、120℃〜160
℃で10〜30分の硬化が適当である。
は、一般には溶液型のものが好ましく用いられ、溶液型
であれば有機溶剤型、水性型(水溶性、水分散性、エマ
ルジョン)、非水分散型のいずれでもよい。
いる場合には、光輝性顔料含有塗料組成物のバインダー
として、米国特許第5,151,125号および同5,
183,504号等に具体的に説明されている熱硬化性
被膜形成性樹脂が用い得る。特に米国特許第5,18
3,504号記載のアクリルアミド基、水酸基および酸
基を有するアクリル樹脂とメラミン樹脂とを組み合わせ
た熱硬化性被膜形成性樹脂は仕上がり、外観性能の点で
良好である。
車車体に塗装する場合には、化成処理された鋼板に、下
塗りとして電着塗膜、および硬化または未硬化の中塗り
塗膜を形成した基材上に、静電塗装、エアースプレー等
の塗装方法で行われることが好ましい。光輝感のムラを
抑制するためには、1ステージよりも2ステージで塗装
することがより好ましい。
膜の上にウエット オン ウエットでクリヤー塗料を塗
布し、その後に両方の塗膜を硬化させる2コート1ベー
ク塗装方法が意匠性の点から好ましい。
いる場合には、良好な仕上がり塗膜を得るために、クリ
アー塗料を塗装する前に予め光輝性顔料含有塗膜を60
〜100℃で2〜10分間加熱しておくことが望まし
い。
材上に塗布され下塗り層を形成する電着塗料としては、
カチオン型及びアニオン型を使用できるが、カチオン型
電着塗料組成物が防食性において優れた複合塗膜を与え
る。カチオン型電着塗料組成物は、塩基性アミノ基をも
つ樹脂をベースにし、酸で中和する事により、水溶化す
る陰極析出型の熱硬化性電着塗料であり、これは被塗物
を陰極にして塗装される。
アミノ基をもつ樹脂としては、ビスフェノール型のエポ
キシ樹脂のエポキシ基に第2級アミン(例えば、ジエチ
レントリアミン等のケチミン化によって1級アミンを封
鎖した第2級アミン)の付加した樹脂が好ましい。
ェノール類、オキシム類、ラクタム類等のブロック剤に
よって封止されたブロックポリイソシアネートを用いる
のが好ましい。
質顔料、防錆顔料等の顔料、親水性及び/または疎水性
の溶剤、添加剤等を必要に応じ含有する。顔料の配合量
は樹脂固形分100重量部に対し5〜150重量部とす
ることができる。
〜40μmとなるように形成することが好ましく、より
好ましくは15〜25μmとなるように形成する。ま
た、電着塗装の前には通常の化成処理を行うことがより
好ましい。
層を形成する中塗り塗料組成物は、下地欠陥を隠蔽し、
上塗り塗装後の表面平滑性の確保と耐チッピング性を付
与するためのもので、有機系、無機系の各種着色顔料お
よび体質顔料を含む中塗り塗料を用いて塗装する。
機系のアゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合ア
ゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、ペリ
ノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサン系顔料、キナ
クリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔
料など、無機系の黄塩、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボ
ンブラック、二酸化チタンなど、また、体質顔料として
は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、タルク等
が用いられる。標準的には、カーボンブラックと二酸化
チタンを主要顔料としたグレー系中塗り塗料が多用され
るが、上塗りの隠蔽性に応じて各種の着色顔料を組み合
わせた、いわゆるカラー中塗り塗料を用いることもでき
る。
ては、特に限定されるものではなく、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂等の塗膜形成性樹脂が利用でき、これらはアミノ
樹脂および/またはブロックイソシアネート樹脂等の硬
化剤と組み合わせて用いられる。顔料分散性あるいは作
業性の点から、アルキド樹脂および/またはポリエステ
ル樹脂とアミノ樹脂との組合わせが好ましい。
0重量%であり、好ましくは35〜55重量%である。
塗布時には、10〜60重量%であり、好ましくは20
〜50重量%である。中塗り塗料は、加熱硬化させたま
たは未硬化の電着塗料塗膜上に、静電塗装、エアースプ
レー、エアレススプレー等の方法で塗装することが好ま
しく、形成される塗膜の乾燥膜厚は、一般に10〜60
μm程度が好ましく、より好ましくは20〜50μm程
度である。上限を越えると、塗装時にワキあるいはタレ
等の不具合が起こることもあり、下限を下回ると、下地
が隠蔽できない。
度で加熱硬化させることができ、本発明では、光輝性顔
料含有塗膜およびクリヤー塗膜と組合わせ複合塗膜を形
成することで、優れた外観および塗膜性能を示すことが
できる。
は、共に溶液型のものが好ましく用いられ、溶液型であ
れば有機溶剤型、水性(水溶性、水分散性、エマルジョ
ン)、非水分散型のいづれでもよい。また必要により、
硬化触媒、表面調製剤等を用いることができる。
ー塗料としては、表面平滑性の確保とその他塗膜に要求
される性能を付与するために形成されるもので、塗膜の
透明感を損なわない程度に、着色顔料を含めても良い。
しては、特に限定されるものではなく、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の塗
膜形成性樹脂を利用することができ、これらはアミノ樹
脂および/またはブロックイソシアネート樹脂等の硬化
剤と組み合わせて用いられる。透明性あるいは耐酸エッ
チング性等の点から、アクリル樹脂および/またはポリ
エステル樹脂とアミノ樹脂との組合わせ、あるいは酸・
エポキシ硬化系を有するアクリル樹脂および/またはポ
リエステル樹脂等が挙げられる。
60重量%であり、好ましくは35〜55重量%であ
る。塗布時の固形分含有量は、10〜50重量%であ
り、好ましくは20〜50重量%である。上記クリヤー
塗料は、未硬化の光輝性顔料含有塗膜上に、静電塗装、
エアースプレー等の方法で塗装することが好ましく、形
成される塗膜の乾燥膜厚は、一般に10〜60μm程度
が好ましく、より好ましくは20〜50μm程度であ
る。上限を越えると、塗装時にワキあるいはタレ等の不
具合が起こることもあり、下限を下回ると、下地の凹凸
が隠蔽できない。
温度で加熱硬化させることができるが、本発明では、ク
リヤー塗膜と、光輝性顔料含有塗膜、あるいはカラーベ
ース塗膜と光輝性顔料含有塗膜とを組合わせ複合塗膜を
形成し、加熱硬化することで、優れた外観および塗膜性
能を示すことができる。
含有塗料組成物とウエット オンウエットで塗装するた
め、粘性制御剤を含有することが好ましい。クリヤー塗
料への粘性制御剤の添加量は、塗料組成物の樹脂固形分
100重量部に対して0.01〜10重量部であり、好
ましくは0.02〜8重量部、より好ましくは0.03
〜6重量部の量で添加される。粘性制御剤の量が、10
重量部を越えると、外観が低下し、0.1重量部を下回
ると粘性制御効果が得られず、層間でなじみや反転をお
こす原因となる。
ー塗料の塗料形態としては、溶液型のものが好ましく用
いられ、溶液型であれば有機溶剤型、水性型(水溶性、
水分散性、エマルジョン)、非水分散型のいづれでもよ
い。また必要により、硬化触媒、表面調製剤等を用いる
ことができる。
として含有する複合塗膜としては、多くの場合30〜3
00μmである。好ましくは50〜250μmである。
上限を越えると、冷熱サイクル等の膜物性が低下し、下
限を下回ると膜自体の強度が低下する。
る。なお部は、とくにことわらない限り、重量部を意味
する。
ンターを備えた反応容器に、ビスヒドロキシエチルタウ
リン213部、ネオペンチルグリコール208部、無水
フタル酸296部、アゼライン酸376部、及びキシレ
ン30部を仕込み昇温した。反応により生成した水はキ
シレンと共沸させて除去した。還流開始より約3時間か
けて反応液温を210℃とし、カルボン酸相当の酸価が
135mgKOH/g(固形分)になるまで攪拌と脱水とを継
続して反応させた。
ラーE10(商品名;シェル社製のバーサティック酸グ
リシジルエステル)500部を30分で滴下し、その
後、約2時間攪拌を継続して反応を終了した。固形分の
酸価55mgKOH/g、ヒドロキシル価91mgKOH/g、およ
び数平均分子量1250の両性イオン基含有ポリエステ
ル樹脂を得た。
部、脱イオン水140部、ジメチルエタノールアミン1
部、スチレン50部及びエチレングリコールジメタクリ
レート50部をステンレス製ビーカー中で激しく攪拌す
ることによりモノマー懸濁液を調製した。また、アゾビ
スシアノ吉草酸0.5部、脱イオン水40部およびジメ
チルエタノールアミン0.32部を混合することにより
開始剤水溶液を調製した。
冷却管を備えた反応容器に上記両性イオン基含有ポリエ
ステル樹脂5部、脱イオン水280部およびジメチルエ
タノールアミン0.5部を仕込み、80℃に昇温した。
ここに、モノマー懸濁液251部と開始剤水溶液40.
82部とを同時に60分かけて滴下し、更に、60分反
応を継続した後、反応を終了させた。
する架橋性樹脂粒子エマルジョンを得た。この架橋性樹
脂粒子エマルジョンにキシレンを加え、減圧下共沸蒸留
により水を除去し、媒体をキシレンに置換して、固形分
含有量20重量%の架橋性樹脂粒子のキシレン溶液を得
た。
と着色顔料とを、ガラスビースを分散媒体とする卓上デ
ィスパーで粒径が5μm以下になるまで分散し、顔料ペ
ーストとして調製した。また、架橋性樹脂粒子を、樹脂
と溶剤の混合液の攪拌中に徐々に添加し、溶液中に均一
に分散させた。後に、顔料ペーストおよび残りの成分を
順次、添加し、光輝性顔料含有塗料組成物を調製した。
ル鋼板に、カチオン電着塗料、パワートップU−50
(商品名、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が約20μm
となるように電着塗装し、160℃、30分間焼き付け
た。次に得られた電着塗装塗膜上にグレー中塗り塗料、
オルガTO−H850グレー(商品名、日本ペイント社
製)を乾燥膜厚約30μmとなるようにスプレー塗装
し、140℃、20分間焼き付け塗膜を作成した。
で調整した光輝性顔料含有塗料組成物を酢酸エチル/ト
ルエン/ソルベッソ100/ソルベッソ150=20/
50/20/10の希釈シンナーを使用し、No.4フォ
ードカップを使って20℃で13秒に希釈、粘度調整し
たものを、乾燥膜厚約18μmとなるように静電塗装機
(「Auto REA」,ランズバーグ・ゲマ社製)によ
り霧化圧4kg/cm2で2ステージ塗装でスプレー塗装し、
3分間セッティング放置した。
記に示した、オルガTO−563クリヤー(商品名)塗
料をソルベッソ100/キシレン=60/40の希釈シ
ンナーを使用し、No.4フォードカップで20秒に希釈
したものを、乾燥膜厚が約30μmとなるように塗装
し、約7分間のセッティングの後、140℃、20分間
焼き付け、評価用塗板を作成し評価に供じた。
硬化型クリヤー塗料 樹脂固形分/硬化剤固形分比=65/35 PWC=0%
差計により測色した。
し込む室内で、塗板の一部に太陽光を当てた状態で目視
により評価を行い、光輝感(粒子がキラキラと輝いてい
る感覚)と深み感(塗膜内部から光がきている様な感
覚)について結果を、各々下記の基準で総合的にまとめ
た。 5;かなり優れている 4;優れている 3;普通の感覚 2;やや劣る 1;かなり劣る
1に示す。
の表1に示すように変更する以外は、実施例1と同様の
手順により、光輝性顔料含有塗料組成物を製造および外
観評価用塗板を作成し、評価を行った。その結果を表1
に示す。
代わりにマイカ粉を用いて表1に示すように変更する以
外は、実施例1と同様の手順により、光輝性顔料含有塗
料組成物を製造および外観評価用塗板を作成し、評価を
行った。その結果を表1に示す。
材上に、本発明の光輝性顔料含有塗料組成物による層を
形成し、更にその上にクリヤー塗料層を形成する複合塗
膜形成方法を採ることで、仕上がり外観などを低下させ
ることなく、今までにない強い光輝感と新規で高意匠性
の複合塗膜を形成することができる。
(光輝性顔料を含む)を組合わせると、着色アルミニウ
ム顔料に由来する有色光沢は、埋もれて目立たないもの
になっていた。しかし、本発明の光輝性顔料含有塗料組
成物により形成した複合塗膜は有色光沢が顕著であり、
明度および彩度の高い塗色を設定した場合にも、塗膜面
の傾きの程度に応じた微妙な有色光沢の変化が認識で
き、見る角度に応じて色調が多様に変化する。更に、光
沢強度の弱いシェード位置では、着色アルミニウムに由
来する有色光沢とアルミナフレーク顔料および/または
その他の着色顔料が相俟って現す光輝感と透明感が勝る
ようになる。
上側部分とで見る角度が違い下側部分では光沢強度が高
く、有色光沢が勝り、一方、上側部分では光沢強度が弱
く、アルミナフレーク顔料および/またはその他の着色
顔料が相俟って現す色が勝る状態が生じる。この場合、
ひとつの塗膜面で異なる色調が同時に併存し、従来にな
い高い意匠効果を発現する。
Claims (5)
- 【請求項1】光輝性顔料として、着色アルミニウムとア
ルミナフレークとを含有する光輝性顔料含有塗料組成
物。 - 【請求項2】更に、架橋性樹脂粒子を含有することを特
徴とする請求項1記載の光輝性顔料含有塗料組成物。 - 【請求項3】下塗りされた基材上に2コート1ベークで
複合塗膜を形成する方法において、第1層を請求項1記
載の光輝性顔料含有塗料組成物により形成し、第2層と
してクリヤー塗膜を形成することを特徴とする請求項1
記載の複合塗膜の形成方法。 - 【請求項4】請求項3記載の複合塗膜形成方法により形
成された複合塗膜。 - 【請求項5】請求項4記載の複合塗膜を有する物品。
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