JPH1135810A - α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物 - Google Patents
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物Info
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- JPH1135810A JPH1135810A JP9209977A JP20997797A JPH1135810A JP H1135810 A JPH1135810 A JP H1135810A JP 9209977 A JP9209977 A JP 9209977A JP 20997797 A JP20997797 A JP 20997797A JP H1135810 A JPH1135810 A JP H1135810A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 耐衝撃性、耐寒性に優れるばかりでなく耐候
性、熱安定性、化学架橋効率等に優れたα−オレフィン
/共役ジエン系重合体含有組成物の提供。 【解決手段】<A-1>ポリエステル樹脂またはポリアミド
樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環を有して
いてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリマー(但
し<A-1>を除く)から選ばれる熱可塑性樹脂(A)1〜
99重量部と、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共
重合体1〜99重量部と、(C)無機充填剤0〜40重
量部とからなり、上記(B)が、少なくとも1種の炭素
数2〜12のα−オレフィンと、下記式(I)で表され
る共役ジエン単量体と、必要により共重合可能な単量体
とを共重合させて得られるランダム共重合体であるα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物。 [式(I)中、R1、R2は、水素原子、アルキル基ある
いはアリール基、R1とR2との少なくとも一方は水
素。]
性、熱安定性、化学架橋効率等に優れたα−オレフィン
/共役ジエン系重合体含有組成物の提供。 【解決手段】<A-1>ポリエステル樹脂またはポリアミド
樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環を有して
いてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリマー(但
し<A-1>を除く)から選ばれる熱可塑性樹脂(A)1〜
99重量部と、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共
重合体1〜99重量部と、(C)無機充填剤0〜40重
量部とからなり、上記(B)が、少なくとも1種の炭素
数2〜12のα−オレフィンと、下記式(I)で表され
る共役ジエン単量体と、必要により共重合可能な単量体
とを共重合させて得られるランダム共重合体であるα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物。 [式(I)中、R1、R2は、水素原子、アルキル基ある
いはアリール基、R1とR2との少なくとも一方は水
素。]
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、α−オレフィン/共役ジ
エン系共重合体組成物に関し、さらに詳しくは、熱安定
性、耐候安定性、化学修飾性に優れた成形体を提供し得
るα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物に関す
る。
エン系共重合体組成物に関し、さらに詳しくは、熱安定
性、耐候安定性、化学修飾性に優れた成形体を提供し得
るα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリアミド樹脂、芳香族ポリエス
テル樹脂は、その優れた耐熱性、機械強度、成形性等か
ら多様な用途に広く使用されている。しかし、使用目的
によっては、耐衝撃性、耐寒性が不足する場合があり、
そのような場合には、ポリアミド樹脂、などを他の樹
脂、例えば、共役ジエン系重合体などの熱可塑性エラス
トマーとブレンドして用いることがある。
テル樹脂は、その優れた耐熱性、機械強度、成形性等か
ら多様な用途に広く使用されている。しかし、使用目的
によっては、耐衝撃性、耐寒性が不足する場合があり、
そのような場合には、ポリアミド樹脂、などを他の樹
脂、例えば、共役ジエン系重合体などの熱可塑性エラス
トマーとブレンドして用いることがある。
【0003】この共役ジエン系重合体は、その優れた耐
衝撃性、耐寒性からポリアミド樹脂その他の樹脂の改質
材として広く用いられているものである。この共役ジエ
ン系重合体は、上記のような優れた改質性能を有する一
方で、共役ジエン系重合体主鎖中に多くの2重結合を含
むため、この2重結合部分が酸化劣化を起こし、共役ジ
エン系重合体をポリオレフィン系樹脂に配合してなる組
成物の耐候性、熱安定性を低下させ、使用環境、成形条
件によっては充分な改質性能が発揮されず、ポリアミド
樹脂などへの共役ジエン系重合体の配合により逆に物性
を低下させる場合もあった。このため共役ジエン系重合
体をポリアミド樹脂などに配合して得られる樹脂組成物
の物性の向上が強く望まれている。
衝撃性、耐寒性からポリアミド樹脂その他の樹脂の改質
材として広く用いられているものである。この共役ジエ
ン系重合体は、上記のような優れた改質性能を有する一
方で、共役ジエン系重合体主鎖中に多くの2重結合を含
むため、この2重結合部分が酸化劣化を起こし、共役ジ
エン系重合体をポリオレフィン系樹脂に配合してなる組
成物の耐候性、熱安定性を低下させ、使用環境、成形条
件によっては充分な改質性能が発揮されず、ポリアミド
樹脂などへの共役ジエン系重合体の配合により逆に物性
を低下させる場合もあった。このため共役ジエン系重合
体をポリアミド樹脂などに配合して得られる樹脂組成物
の物性の向上が強く望まれている。
【0004】このような共役ジエン系重合体組成物の耐
候性、耐熱性のさらなる向上を図るためには、共役ジエ
ン系重合体の主鎖中の2重結合数を極力減少させること
が望ましい。しかも、この共役ジエン系重合体の主鎖中
の2重結合数が減少すると、その分反応性の高い側鎖の
ビニル基含量が増加し、共役ジエン系重合体またはこの
重合体が配合されたポリオレフィン系組成物に、化学架
橋、化学修飾を施す場合においても架橋効率および修飾
効率の向上が期待できる。
候性、耐熱性のさらなる向上を図るためには、共役ジエ
ン系重合体の主鎖中の2重結合数を極力減少させること
が望ましい。しかも、この共役ジエン系重合体の主鎖中
の2重結合数が減少すると、その分反応性の高い側鎖の
ビニル基含量が増加し、共役ジエン系重合体またはこの
重合体が配合されたポリオレフィン系組成物に、化学架
橋、化学修飾を施す場合においても架橋効率および修飾
効率の向上が期待できる。
【0005】このような見地から本発明者らは、耐候
性、熱安定性、架橋効率、化学修飾効率に優れた共役ジ
エン系重合体組成物を得るべく鋭意検討した結果、ポリ
アミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂などに特定のα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体を配合してなる組成
物は、耐衝撃性、耐寒性、耐候性、熱安定性に優れ、し
かも化学架橋効率、化学修飾効率等に優れることを見出
して本発明を完成するに至った。
性、熱安定性、架橋効率、化学修飾効率に優れた共役ジ
エン系重合体組成物を得るべく鋭意検討した結果、ポリ
アミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂などに特定のα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体を配合してなる組成
物は、耐衝撃性、耐寒性、耐候性、熱安定性に優れ、し
かも化学架橋効率、化学修飾効率等に優れることを見出
して本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、耐衝撃性、耐
寒性に優れるばかりでなく耐候性、熱安定性、化学架橋
効率等に優れたα−オレフィン/共役ジエン系重合体含
有組成物を提供することを目的としている。
問題点を解決しようとするものであって、耐衝撃性、耐
寒性に優れるばかりでなく耐候性、熱安定性、化学架橋
効率等に優れたα−オレフィン/共役ジエン系重合体含
有組成物を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係るα−オレフィン/共役ジエ
ン系重合体組成物は、<A-1>ポリエステル樹脂またはポ
リアミド樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環
を有していてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリ
マー(但し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリエステル
樹脂および芳香族環を有するポリアミド樹脂を除く)か
ら選ばれる熱可塑性樹脂(A)1〜99重量部と、
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体1〜99
重量部と、(C)無機充填剤0〜40重量部[但し
(A)と(B)と(C)との合計を100重量部とす
る]とからなり、上記(B)α−オレフィン/共役ジエ
ン系共重合体が、少なくとも1種の炭素数2〜12のα
−オレフィンと、下記式(I)で表される共役ジエン単
量体と、必要により用いられるこれらと共重合可能な単
量体とを共重合させて得られるランダム共重合体である
ことを特徴としている。
ン系重合体組成物は、<A-1>ポリエステル樹脂またはポ
リアミド樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環
を有していてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリ
マー(但し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリエステル
樹脂および芳香族環を有するポリアミド樹脂を除く)か
ら選ばれる熱可塑性樹脂(A)1〜99重量部と、
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体1〜99
重量部と、(C)無機充填剤0〜40重量部[但し
(A)と(B)と(C)との合計を100重量部とす
る]とからなり、上記(B)α−オレフィン/共役ジエ
ン系共重合体が、少なくとも1種の炭素数2〜12のα
−オレフィンと、下記式(I)で表される共役ジエン単
量体と、必要により用いられるこれらと共重合可能な単
量体とを共重合させて得られるランダム共重合体である
ことを特徴としている。
【0008】
【化3】
【0009】[式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくとも一方は水素であ
る。] 本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組
成物では、上記(B)α−オレフィン/共役ジエン系共
重合体が、少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オレ
フィンと、下記式(I)で表される共役ジエン単量体
と、必要により用いられる、これらと共重合可能な単量
体とを共重合させて得られるランダム共重合体であっ
て、(a)該共重合体中において上記共役ジエン単量体
(I)から導かれた1,2付加体(3,4付加体を含
む)は共重合体中の側鎖に2重結合を形成しており、ま
た1,4付加体は、共重合体中の主鎖に2重結合を形成
しており、上記1,2付加体に由来する側鎖の2重結合
と1,4付加体に由来する主鎖の2重結合との比(1,
2付加体に由来する側鎖2重結合/1,4付加体に由来
する主鎖2重結合)が5/95〜99/1であり、
(b)共重合体の主鎖中に上記側鎖の2重結合から導か
れた5員環を有し、(c)上記各付加体の2重結合と5
員環との比(各付加体の合計2重結合/5員環)が20
/80〜90/10であることが好ましい。
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくとも一方は水素であ
る。] 本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組
成物では、上記(B)α−オレフィン/共役ジエン系共
重合体が、少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オレ
フィンと、下記式(I)で表される共役ジエン単量体
と、必要により用いられる、これらと共重合可能な単量
体とを共重合させて得られるランダム共重合体であっ
て、(a)該共重合体中において上記共役ジエン単量体
(I)から導かれた1,2付加体(3,4付加体を含
む)は共重合体中の側鎖に2重結合を形成しており、ま
た1,4付加体は、共重合体中の主鎖に2重結合を形成
しており、上記1,2付加体に由来する側鎖の2重結合
と1,4付加体に由来する主鎖の2重結合との比(1,
2付加体に由来する側鎖2重結合/1,4付加体に由来
する主鎖2重結合)が5/95〜99/1であり、
(b)共重合体の主鎖中に上記側鎖の2重結合から導か
れた5員環を有し、(c)上記各付加体の2重結合と5
員環との比(各付加体の合計2重結合/5員環)が20
/80〜90/10であることが好ましい。
【0010】
【化4】
【0011】[式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくとも一方は水素であ
る。] 本発明においては、上記<A-1>ポリエステル樹脂が、芳
香族ポリエステルであり、上記<A-1>ポリアミド樹脂
が、芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド、脂環族ポリ
アミドあるいはこれらの混合物、あるいはこれらの共重
合物であり、上記<A-2>芳香族基含有ポリマーが、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂、芳香族ポリカーボネートの
うちの何れか1種または2種以上であることが好まし
い。
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくとも一方は水素であ
る。] 本発明においては、上記<A-1>ポリエステル樹脂が、芳
香族ポリエステルであり、上記<A-1>ポリアミド樹脂
が、芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド、脂環族ポリ
アミドあるいはこれらの混合物、あるいはこれらの共重
合物であり、上記<A-2>芳香族基含有ポリマーが、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂、芳香族ポリカーボネートの
うちの何れか1種または2種以上であることが好まし
い。
【0012】本発明においては、上記α−オレフィン
が、エチレン単独であるか、またはエチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンとの組み合わせであり、
の場合はエチレン/炭素数3〜12のα−オレフィン
(モル比)が、99/1〜40/60であることが好ま
しい。
が、エチレン単独であるか、またはエチレンと炭素
数3〜12のα−オレフィンとの組み合わせであり、
の場合はエチレン/炭素数3〜12のα−オレフィン
(モル比)が、99/1〜40/60であることが好ま
しい。
【0013】本発明においては、上記共重合可能な単量
体が芳香族ビニル化合物であり、該共重合体には芳香族
ビニル化合物から導かれる単位が0.1〜60モル%の
量で含まれていることが好ましい。
体が芳香族ビニル化合物であり、該共重合体には芳香族
ビニル化合物から導かれる単位が0.1〜60モル%の
量で含まれていることが好ましい。
【0014】本発明においては、上記芳香族ビニル化合
物がスチレンであることが好ましい。また、上記共役ジ
エン単量体(I)が1,3−ブタジエンまたはイソプレ
ンであることが好ましい。
物がスチレンであることが好ましい。また、上記共役ジ
エン単量体(I)が1,3−ブタジエンまたはイソプレ
ンであることが好ましい。
【0015】本発明においては、共役ジエン由来の構造
すなわち1,2付加体(3,4付加体を含む)、1,4
付加体、5員環(シクロペンタン構造)、およびシクロ
プロパン環(3員環)の合計量が、0.01〜30モル
%であることが好ましい。
すなわち1,2付加体(3,4付加体を含む)、1,4
付加体、5員環(シクロペンタン構造)、およびシクロ
プロパン環(3員環)の合計量が、0.01〜30モル
%であることが好ましい。
【0016】本発明においては、上記α−オレフィン/
共役ジエン系共重合体が、その主鎖中にさらにシクロプ
ロパン環を有するものであることが好ましい。本発明に
おいては、上記α−オレフィン/共役ジエン系重合体
が、その1部または全てが不飽和カルボン酸またはその
誘導体にてグラフト変性されているものであることが好
ましい。
共役ジエン系共重合体が、その主鎖中にさらにシクロプ
ロパン環を有するものであることが好ましい。本発明に
おいては、上記α−オレフィン/共役ジエン系重合体
が、その1部または全てが不飽和カルボン酸またはその
誘導体にてグラフト変性されているものであることが好
ましい。
【0017】本発明に係る上記α−オレフィン/共役ジ
エン系共重合体組成物は、耐衝撃性、耐寒性に優れるば
かりでなく耐候性、熱安定性、架橋性、化学修飾性等に
優れている。
エン系共重合体組成物は、耐衝撃性、耐寒性に優れるば
かりでなく耐候性、熱安定性、架橋性、化学修飾性等に
優れている。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るα−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体組成物について具体的に説明
する。
ン/共役ジエン系共重合体組成物について具体的に説明
する。
【0019】本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン
系共重合体組成物は、<A-1>ポリエステル樹脂またはポ
リアミド樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環
を有していてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリ
マー(但し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリエステル
樹脂および芳香族環を有するポリアミド樹脂を除く)か
ら選ばれる熱可塑性樹脂(A)と、(B)α−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体と、必要により用いられる
(C)無機充填剤とからなっている。
系共重合体組成物は、<A-1>ポリエステル樹脂またはポ
リアミド樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環
を有していてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリ
マー(但し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリエステル
樹脂および芳香族環を有するポリアミド樹脂を除く)か
ら選ばれる熱可塑性樹脂(A)と、(B)α−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体と、必要により用いられる
(C)無機充填剤とからなっている。
【0020】この(B)α−オレフィン/共役ジエン系
共重合体は、少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オ
レフィンと、下記式(I)で表される共役ジエン単量体
と、必要によりこれらと共重合可能な単量体とを共重合
させて得られるランダム共重合体である。
共重合体は、少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オ
レフィンと、下記式(I)で表される共役ジエン単量体
と、必要によりこれらと共重合可能な単量体とを共重合
させて得られるランダム共重合体である。
【0021】
【化5】
【0022】[式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくとも一方は水素であ
る。] まず、本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン系共重
合体組成物中に含まれる上記(A)熱可塑性樹脂、
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体、(C)
充填剤について順次説明する。
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくとも一方は水素であ
る。] まず、本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン系共重
合体組成物中に含まれる上記(A)熱可塑性樹脂、
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体、(C)
充填剤について順次説明する。
【0023】[(A)熱可塑性樹脂]本発明で用いられ
る(A)熱可塑性樹脂は、<A-1>ポリエステル樹脂また
はポリアミド樹脂(これらの樹脂は、繰返し単位中に芳
香族環を有していてもよい。)、および<A-2>芳香族基
含有ポリマー(但し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリ
エステル樹脂、ポリアミド樹脂を除く)から選ばれるも
のである。
る(A)熱可塑性樹脂は、<A-1>ポリエステル樹脂また
はポリアミド樹脂(これらの樹脂は、繰返し単位中に芳
香族環を有していてもよい。)、および<A-2>芳香族基
含有ポリマー(但し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリ
エステル樹脂、ポリアミド樹脂を除く)から選ばれるも
のである。
【0024】このような(A)熱可塑性樹脂として、具
体的には下記のようなものが挙げられる。 <A-1>(イ)ポリエステル樹脂または(ロ)ポリアミド樹脂に
属する熱可塑性樹脂 (イ)ポリエステル樹脂:芳香族ジカルボン酸由来の芳香
環を有するポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレ
フタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタ
レート等の芳香族ポリエステル類、およびビスフェノー
ル−Aポリカーボネート等の芳香族ポリカーボネート
類。
体的には下記のようなものが挙げられる。 <A-1>(イ)ポリエステル樹脂または(ロ)ポリアミド樹脂に
属する熱可塑性樹脂 (イ)ポリエステル樹脂:芳香族ジカルボン酸由来の芳香
環を有するポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレ
フタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタ
レート等の芳香族ポリエステル類、およびビスフェノー
ル−Aポリカーボネート等の芳香族ポリカーボネート
類。
【0025】(ロ)ポリアミド樹脂:ポリカプロアミド
(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイ
ロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン
66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン61
0)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン61
2)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン11
6)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリド
デカンアミド(ナイロン12)等の脂肪族ポリアミド
類;芳香族ジカルボン酸由来の芳香環を有するポリトリ
メチルヘキサメチレンテレフタルアミド、ポリヘキサメ
チレンイソフタルアミド、ポリヘキサメチレンテレフタ
ル/イソフタルアミド等の芳香族ポリアミド類、および
芳香族ジアミン由来の芳香環を有するポリメタキシリレ
ンアジパミド、ポリウンデカメチレンテレフタルアミ
ド、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミ
ド等の芳香族ポリアミド類;ポリビス(4−アミノシク
ロヘキシル)メタンドデカミド、ポリビス(3−メチル
−4−アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド等の脂
環族ポリアミド類;などの他に、上記ポリアミドの混合
物、上記ポリアミドの共重合物など。
(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイ
ロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン
66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン61
0)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン61
2)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン11
6)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリド
デカンアミド(ナイロン12)等の脂肪族ポリアミド
類;芳香族ジカルボン酸由来の芳香環を有するポリトリ
メチルヘキサメチレンテレフタルアミド、ポリヘキサメ
チレンイソフタルアミド、ポリヘキサメチレンテレフタ
ル/イソフタルアミド等の芳香族ポリアミド類、および
芳香族ジアミン由来の芳香環を有するポリメタキシリレ
ンアジパミド、ポリウンデカメチレンテレフタルアミ
ド、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミ
ド等の芳香族ポリアミド類;ポリビス(4−アミノシク
ロヘキシル)メタンドデカミド、ポリビス(3−メチル
−4−アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド等の脂
環族ポリアミド類;などの他に、上記ポリアミドの混合
物、上記ポリアミドの共重合物など。
【0026】<A-2>芳香族基含有ポリマーに属する熱可
塑性樹脂 (ハ)ポリエーテル樹脂:ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−
ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
エチル−6−nープロピル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2,6−ジn-プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n-ブチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6
−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−クロロ−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ク
ロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等の芳香環
を有するポリフェニレンエーテル系樹脂。
塑性樹脂 (ハ)ポリエーテル樹脂:ポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−
ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−
エチル−6−nープロピル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2,6−ジn-プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n-ブチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6
−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−クロロ−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ク
ロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等の芳香環
を有するポリフェニレンエーテル系樹脂。
【0027】(ニ)ポリフェニレンスルフィド、 (ホ)ポリ(芳香族ビニル化合物):上記ポリ(芳香族ビ
ニル化合物)製造用の芳香族ビニル化合物としては、具
体的に、スチレン;o-メチルスチレン、m-メチルスチレ
ン、p-メチルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、o-エチ
ルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレンなど
のモノもしくはポリアルキルスチレン;メトキシスチレ
ン、エトキシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香
酸メチル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシスチ
レン、o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビニル
ベンゼンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェニル
プロピレン、4-フェニルブテン、α−メチルスチレンな
どが挙げられる。これらのうちではスチレンまたは4-メ
トキシスチレンが好ましい。
ニル化合物)製造用の芳香族ビニル化合物としては、具
体的に、スチレン;o-メチルスチレン、m-メチルスチレ
ン、p-メチルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、o-エチ
ルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレンなど
のモノもしくはポリアルキルスチレン;メトキシスチレ
ン、エトキシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香
酸メチル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシスチ
レン、o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビニル
ベンゼンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェニル
プロピレン、4-フェニルブテン、α−メチルスチレンな
どが挙げられる。これらのうちではスチレンまたは4-メ
トキシスチレンが好ましい。
【0028】これらのポリ(芳香族ビニル化合物)は、
アイソタクチック、シンジオタクチック、アタクチック
の何れでもよい。これらのポリ(芳香族ビニル化合物)
のうちで、アイソタクチック、アタクチックのポリスチ
レンでは、ベンゼン中で測定した極限粘度[η](30
℃)が0.1〜3.0dl/gであることが好ましい。
アイソタクチック、シンジオタクチック、アタクチック
の何れでもよい。これらのポリ(芳香族ビニル化合物)
のうちで、アイソタクチック、アタクチックのポリスチ
レンでは、ベンゼン中で測定した極限粘度[η](30
℃)が0.1〜3.0dl/gであることが好ましい。
【0029】(ヘ)エチレン・5−芳香族基置換ノルボル
ネン共重合体:このエチレン・5−芳香族基置換ノルボ
ルネン共重合体中の芳香族基としては、具体的には、フ
ェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4
−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4
−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、各種
トリメチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチル
フェニル、4−エチルフェニル、2,3−ジエチルフェ
ニル、2,4−ジエチルフェニル、3,4−ジエチルフ
ェニル、各種トリエチルフェニル等のアルキル置換フェ
ニル基;メトキシフェニル、エトキシフェニル、カルボ
キシフェニル、ビニルフェニル、ヒドロキシフェニル、
クロロフェニル等の官能基含有フェニル基;が挙げられ
る。
ネン共重合体:このエチレン・5−芳香族基置換ノルボ
ルネン共重合体中の芳香族基としては、具体的には、フ
ェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4
−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4
−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、各種
トリメチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチル
フェニル、4−エチルフェニル、2,3−ジエチルフェ
ニル、2,4−ジエチルフェニル、3,4−ジエチルフ
ェニル、各種トリエチルフェニル等のアルキル置換フェ
ニル基;メトキシフェニル、エトキシフェニル、カルボ
キシフェニル、ビニルフェニル、ヒドロキシフェニル、
クロロフェニル等の官能基含有フェニル基;が挙げられ
る。
【0030】これらの芳香族基を有するエチレン・5−
芳香族基置換ノルボルネン共重合体は、デカリン(13
5℃)中で測定した極限粘度[η]が0.1〜2.0d
l/gであることが好ましい。
芳香族基置換ノルボルネン共重合体は、デカリン(13
5℃)中で測定した極限粘度[η]が0.1〜2.0d
l/gであることが好ましい。
【0031】(ト)芳香族ビニル化合物・アルキル(メ
タ)アクリレート共重合体(芳香族ビニル化合物として
は、上記のものが挙げられる。) (チ)芳香族ビニル化合物・アクリロニトリル共重合体
(芳香族ビニル化合物としては、上記のものが挙げられ
る。) これらの(A)熱可塑性樹脂のうちで、<A-1>では、芳
香族ポリアミド、ナイロン6などの脂肪族ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル
が好ましく、特に芳香族ポリアミド、芳香族ポリエステ
ルが望ましい。
タ)アクリレート共重合体(芳香族ビニル化合物として
は、上記のものが挙げられる。) (チ)芳香族ビニル化合物・アクリロニトリル共重合体
(芳香族ビニル化合物としては、上記のものが挙げられ
る。) これらの(A)熱可塑性樹脂のうちで、<A-1>では、芳
香族ポリアミド、ナイロン6などの脂肪族ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル
が好ましく、特に芳香族ポリアミド、芳香族ポリエステ
ルが望ましい。
【0032】また、これらの(A)熱可塑性樹脂のうち
で<A-2>芳香族基含有ポリマーとしては、特にポリスチ
レン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフ
ィドが好ましい。
で<A-2>芳香族基含有ポリマーとしては、特にポリスチ
レン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフ
ィドが好ましい。
【0033】上記(A)熱可塑性樹脂のうちで、<A-1>
ポリエステル(ポリカーボネートも含む)は、25℃の
o-クロロフェノール中で測定した固有粘度が0.2〜
2.0dl/gの範囲にあることが好ましい。
ポリエステル(ポリカーボネートも含む)は、25℃の
o-クロロフェノール中で測定した固有粘度が0.2〜
2.0dl/gの範囲にあることが好ましい。
【0034】また、上記<A-1>ポリアミドは、25℃の
濃度96%の硫酸中で測定した固有粘度が0.2〜6.
0dl/gの範囲にあることが好ましい。また上記<A-2
>ポリフェニレンエーテル系樹脂は、30℃のクロロホ
ルム溶液中で測定した極限粘度[η]が0.2〜1.0
dl/gの範囲にあることが好ましい。
濃度96%の硫酸中で測定した固有粘度が0.2〜6.
0dl/gの範囲にあることが好ましい。また上記<A-2
>ポリフェニレンエーテル系樹脂は、30℃のクロロホ
ルム溶液中で測定した極限粘度[η]が0.2〜1.0
dl/gの範囲にあることが好ましい。
【0035】上記のような固有粘度を有するポリエステ
ル、ポリアミドあるいは上記のような極限粘度[η]を
有するポリフェニレンエーテル系樹脂と、後述するα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体とwブレンドする
と、耐衝撃性、耐寒性、耐候性、熱安定性に優れ、しか
も化学架橋効率、化学修飾効率等に優れたα−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体組成物が得られる。
ル、ポリアミドあるいは上記のような極限粘度[η]を
有するポリフェニレンエーテル系樹脂と、後述するα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体とwブレンドする
と、耐衝撃性、耐寒性、耐候性、熱安定性に優れ、しか
も化学架橋効率、化学修飾効率等に優れたα−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体組成物が得られる。
【0036】本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン
系共重合体組成物においては、上記熱可塑性樹脂(A)
として<A-1>ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等を用
いる場合には、該組成物中に含有される下記(B)α−
オレフィン/共役ジエン系共重合体としては、変性α−
オレフィン/共役ジエン系共重合体が好ましい。
系共重合体組成物においては、上記熱可塑性樹脂(A)
として<A-1>ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等を用
いる場合には、該組成物中に含有される下記(B)α−
オレフィン/共役ジエン系共重合体としては、変性α−
オレフィン/共役ジエン系共重合体が好ましい。
【0037】また、上記<A-1>ポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂等を用いる場合において、これら熱可塑性樹
脂<A-1>が、芳香環を有している場合には、下記(B)
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体には、芳香族ビ
ニル化合物単位が含まれていることが好ましく、また該
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体は、変性
物であることがさらに好ましく、とくに該変性物は不飽
和カルボン酸変性物であることが望ましい。
アミド樹脂等を用いる場合において、これら熱可塑性樹
脂<A-1>が、芳香環を有している場合には、下記(B)
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体には、芳香族ビ
ニル化合物単位が含まれていることが好ましく、また該
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体は、変性
物であることがさらに好ましく、とくに該変性物は不飽
和カルボン酸変性物であることが望ましい。
【0038】また、上記熱可塑性樹脂(A)として<A-2
>芳香族基含有ポリマーを用いる場合には、下記(B)
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体としては、未変
性物であっても、変性物であってもよいが、(B)α−
オレフィン/共役ジエン系共重合体として未変性物を用
いる場合には、この(B)α−オレフィン/共役ジエン
系共重合体としては、芳香族ビニル化合物単位を有する
ものを用いることが望ましい。
>芳香族基含有ポリマーを用いる場合には、下記(B)
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体としては、未変
性物であっても、変性物であってもよいが、(B)α−
オレフィン/共役ジエン系共重合体として未変性物を用
いる場合には、この(B)α−オレフィン/共役ジエン
系共重合体としては、芳香族ビニル化合物単位を有する
ものを用いることが望ましい。
【0039】[(B)α−オレフィン/共役ジエン系重
合体]このα−オレフィン/共役ジエン系共重合体(単
に、「共重合体」とも言う)は、前述したように少なく
とも1種の炭素数2〜12のα−オレフィンと、下記式
(I)で表される共役ジエン単量体と、必要により、こ
れらα−オレフィンおよび共役ジエン単量体(I)と共
重合可能な単量体とを共重合させて得られるランダム共
重合体である。
合体]このα−オレフィン/共役ジエン系共重合体(単
に、「共重合体」とも言う)は、前述したように少なく
とも1種の炭素数2〜12のα−オレフィンと、下記式
(I)で表される共役ジエン単量体と、必要により、こ
れらα−オレフィンおよび共役ジエン単量体(I)と共
重合可能な単量体とを共重合させて得られるランダム共
重合体である。
【0040】以下、このようなα−オレフィン/共役ジ
エン系共重合体のうちでも特に好ましいものについてさ
らに詳説する。このようなα−オレフィン/共役ジエン
系共重合体を調製する際に用いられるα−オレフィンと
しては、炭素数が2〜12の範囲にあれば特に限定され
ず、直鎖状であっても、分岐を有していてもよい。
エン系共重合体のうちでも特に好ましいものについてさ
らに詳説する。このようなα−オレフィン/共役ジエン
系共重合体を調製する際に用いられるα−オレフィンと
しては、炭素数が2〜12の範囲にあれば特に限定され
ず、直鎖状であっても、分岐を有していてもよい。
【0041】このようなα−オレフィンとしては、具体
的には、例えば、エチレン、プロピレン、1―ブテン、
2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプタ
ン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウン
デセン、1−ドデセン、3−メチル−1−ブテン、3−
メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4
−メチル−1―ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキ
セン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−
1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン等が挙げられ
る。これらのα−オレフィンは、1種または2種以上組
み合わせて用いることができる。
的には、例えば、エチレン、プロピレン、1―ブテン、
2−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプタ
ン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウン
デセン、1−ドデセン、3−メチル−1−ブテン、3−
メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4
−メチル−1―ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキ
セン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−
1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン等が挙げられ
る。これらのα−オレフィンは、1種または2種以上組
み合わせて用いることができる。
【0042】特に上記α−オレフィンを1種単独で用い
る場合には、さらに炭素数2〜5のものが好ましく、と
くにエチレンが好ましい。また上記α−オレフィンを2
種以上組み合わせて用いる場合は、エチレンと、他のα
−オレフィンとの組み合わせが好ましく、そのモル比
(エチレン/炭素数3以上のα−オレフィン)は、99
/1〜40/60であることが好ましく、得られる共重
合体のガラス転移温度Tgを下げることができる点を考
慮すると、さらには、そのモル比が90/10〜60/
40であることが好ましく、また活性とTgの関係を考
慮すると、さらに該モル比が85/15〜70/30で
あることが、エラストマーとして用いる場合には、より
好ましい。
る場合には、さらに炭素数2〜5のものが好ましく、と
くにエチレンが好ましい。また上記α−オレフィンを2
種以上組み合わせて用いる場合は、エチレンと、他のα
−オレフィンとの組み合わせが好ましく、そのモル比
(エチレン/炭素数3以上のα−オレフィン)は、99
/1〜40/60であることが好ましく、得られる共重
合体のガラス転移温度Tgを下げることができる点を考
慮すると、さらには、そのモル比が90/10〜60/
40であることが好ましく、また活性とTgの関係を考
慮すると、さらに該モル比が85/15〜70/30で
あることが、エラストマーとして用いる場合には、より
好ましい。
【0043】共役ジエン単量体としては、下記式(I)
で表されるものが用いられる。
で表されるものが用いられる。
【0044】
【化6】
【0045】[式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくも一方は水素であ
る。] このような共役ジエン単量体(I)としては、具体的に
は、例えば、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、1,3−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、
1,3−オクタジエン、1−フェニル−1,3−ブタジ
エン、1−フェニル−2,4−ペンタジエン、イソプレ
ン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−プロピル−
1,3−ブタジ エン、2−ブチル−1,3−ブタジエ
ン、2−ペンチル−1,3−ブタジエン、2−ヘキシル
−1,3− ブタジエン、2−ヘプチル−1,3−ブタ
ジエン、2−オクチル−1,3−ブタジエン、2−フェ
ニル− 1,3−ブタジエン等が挙げられる。これらの
うちでは、1,3−ブタジエン、イソプレンが共重合性
に優れる点で特に好ましい。共役ジエン単量体は、単独
であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリー
ル基であり、R1とR2との少なくも一方は水素であ
る。] このような共役ジエン単量体(I)としては、具体的に
は、例えば、1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、1,3−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、
1,3−オクタジエン、1−フェニル−1,3−ブタジ
エン、1−フェニル−2,4−ペンタジエン、イソプレ
ン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−プロピル−
1,3−ブタジ エン、2−ブチル−1,3−ブタジエ
ン、2−ペンチル−1,3−ブタジエン、2−ヘキシル
−1,3− ブタジエン、2−ヘプチル−1,3−ブタ
ジエン、2−オクチル−1,3−ブタジエン、2−フェ
ニル− 1,3−ブタジエン等が挙げられる。これらの
うちでは、1,3−ブタジエン、イソプレンが共重合性
に優れる点で特に好ましい。共役ジエン単量体は、単独
であるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0046】必要により用いられ、上記α−オレフィン
および共役ジエン単量体と共重合可能な他の単量体とし
ては、具体的には、芳香族ビニル化合物、非共役ジエ
ン、不飽和カルボン酸エステル、ビニルエステル等を挙
げることができるが、中でも芳香族ビニル化合物が、得
られる共重合体組成物と他樹脂との相溶性、またα−オ
レフィン/共役ジエン系共重合体の製造の容易さの点か
ら好ましい。
および共役ジエン単量体と共重合可能な他の単量体とし
ては、具体的には、芳香族ビニル化合物、非共役ジエ
ン、不飽和カルボン酸エステル、ビニルエステル等を挙
げることができるが、中でも芳香族ビニル化合物が、得
られる共重合体組成物と他樹脂との相溶性、またα−オ
レフィン/共役ジエン系共重合体の製造の容易さの点か
ら好ましい。
【0047】前述したように、特に(A)熱可塑性樹脂
として、<A-2>芳香族基含有ポリマーを用いる場合に
は、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体に
は、共重合可能な単量体として、この芳香族ビニル化合
物が好ましい。
として、<A-2>芳香族基含有ポリマーを用いる場合に
は、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体に
は、共重合可能な単量体として、この芳香族ビニル化合
物が好ましい。
【0048】上記芳香族ビニル化合物としては、具体的
に、例えば、スチレン;o-メチルスチレン、m-メチルス
チレン、p-メチルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、o-
エチルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレン
などのモノもしくはポリアルキルスチレン;メトキシス
チレン、エトキシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安
息香酸メチル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシ
スチレン、o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビ
ニルベンゼンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェ
ニルプロピレン、4-フェニルブテン、α−メチルスチレ
ンなどが挙げられる。これらのうちではスチレンまたは
4-メトキシスチレンが好ましい。
に、例えば、スチレン;o-メチルスチレン、m-メチルス
チレン、p-メチルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、o-
エチルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレン
などのモノもしくはポリアルキルスチレン;メトキシス
チレン、エトキシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安
息香酸メチル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシ
スチレン、o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビ
ニルベンゼンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェ
ニルプロピレン、4-フェニルブテン、α−メチルスチレ
ンなどが挙げられる。これらのうちではスチレンまたは
4-メトキシスチレンが好ましい。
【0049】このα−オレフィン/共役ジエン系共重合
体は、原料のα−オレフィン由来の構成単位;共役ジエ
ン由来の1,2付加体(3,4付加体を含む)、1,4
付加体の各構成単位;主鎖中に形成された5員環(シク
ロペンタン環)の各構成単位とを有している。
体は、原料のα−オレフィン由来の構成単位;共役ジエ
ン由来の1,2付加体(3,4付加体を含む)、1,4
付加体の各構成単位;主鎖中に形成された5員環(シク
ロペンタン環)の各構成単位とを有している。
【0050】このようなα−オレフィン/共役ジエン系
共重合体は、上記構成に加えて、必要により芳香族ビニ
ル化合物などの、α−オレフィンおよび共役ジエン単量
体(I)と共重合可能な他の単量体由来の構成単位を有
していてもよい。
共重合体は、上記構成に加えて、必要により芳香族ビニ
ル化合物などの、α−オレフィンおよび共役ジエン単量
体(I)と共重合可能な他の単量体由来の構成単位を有
していてもよい。
【0051】また、このようなα−オレフィン/共役ジ
エン系共重合体は、上記の構成に加えて、シクロプロパ
ン構成単位を有していてもよい。なお、本明細書中で
は、1,2付加体と3,4付加体を併せて、単に1,2
付加体とも言う。 (a)この共重合体中においては、上記共役ジエン単量
体(I)から導かれた1,2付加体は、共重合体中の側
鎖に2重結合を形成しており、1,4付加体は、共重合
体中の主鎖にシスあるいはトランスの2重結合を形成し
ている。
エン系共重合体は、上記の構成に加えて、シクロプロパ
ン構成単位を有していてもよい。なお、本明細書中で
は、1,2付加体と3,4付加体を併せて、単に1,2
付加体とも言う。 (a)この共重合体中においては、上記共役ジエン単量
体(I)から導かれた1,2付加体は、共重合体中の側
鎖に2重結合を形成しており、1,4付加体は、共重合
体中の主鎖にシスあるいはトランスの2重結合を形成し
ている。
【0052】この共重合体においては、上記1,2付加
体由来の側鎖の2重結合と1,4付加体由来の主鎖の2
重結合とは、その比(1,2付加体由来の側鎖の2重結
合/1,4付加体由来の主鎖の2重結合)が、5/95
〜99/1(モル比)、好ましくは10/90〜99/
1であることが好ましい。さらに、例えばブタジエンの
ようにR1が水素原子でR2が水素原子またはアルキル基
の場合は、上記比が12/88〜90/10であること
がより好ましく、また例えばイソプレンのようにR1が
アルキル基でR2が水素原子の場合は、上記比が20/
80〜90/10である場合がより好ましい。
体由来の側鎖の2重結合と1,4付加体由来の主鎖の2
重結合とは、その比(1,2付加体由来の側鎖の2重結
合/1,4付加体由来の主鎖の2重結合)が、5/95
〜99/1(モル比)、好ましくは10/90〜99/
1であることが好ましい。さらに、例えばブタジエンの
ようにR1が水素原子でR2が水素原子またはアルキル基
の場合は、上記比が12/88〜90/10であること
がより好ましく、また例えばイソプレンのようにR1が
アルキル基でR2が水素原子の場合は、上記比が20/
80〜90/10である場合がより好ましい。
【0053】このような量比で共重合体中に上記2重結
合が存在していると、共重合体の耐候性、耐熱性、架橋
効率、耐寒性、変性効率が向上するため望ましい。 (b)該共重合体の主鎖中には、該共重合体主鎖中の隣
接する少なくとも2個の炭素原子を介して形成された5
員環(シクロペンタン環)が存在している。 (c)該共重合体においては、上記各付加体の2重結合
と5員環とは、その比(付加体の合計2重結合/5員
環)が、20/80〜90/10(モル比)、さらに
は、得られる共重合体のガラス転移温度Tgと沃素価の
バランスを考慮すると30/70〜80/20(モル
比)となるような量で存在していることが望ましい。こ
のような範囲にあると、α−オレフィン/共役ジエン系
共重合体組成物から得られる成形品の透明性が良好とな
る傾向がある。
合が存在していると、共重合体の耐候性、耐熱性、架橋
効率、耐寒性、変性効率が向上するため望ましい。 (b)該共重合体の主鎖中には、該共重合体主鎖中の隣
接する少なくとも2個の炭素原子を介して形成された5
員環(シクロペンタン環)が存在している。 (c)該共重合体においては、上記各付加体の2重結合
と5員環とは、その比(付加体の合計2重結合/5員
環)が、20/80〜90/10(モル比)、さらに
は、得られる共重合体のガラス転移温度Tgと沃素価の
バランスを考慮すると30/70〜80/20(モル
比)となるような量で存在していることが望ましい。こ
のような範囲にあると、α−オレフィン/共役ジエン系
共重合体組成物から得られる成形品の透明性が良好とな
る傾向がある。
【0054】この該共重合体中に存在する5員環には、
シスとトランスの二種がある。なお、この5員環生成の
メカニズムは明らかではないが、α-オレフィンと、
1,3−共役ジエン単量体とから形成すると考えられ、
オリゴマー鎖あるいはプレポリマー鎖に、共役ジエン単
量体が1,2付加あるいは3,4付加した後、エチレン
などが付加しさらに分子内環化によりこの5員環が生成
するのであろうと考えられる。
シスとトランスの二種がある。なお、この5員環生成の
メカニズムは明らかではないが、α-オレフィンと、
1,3−共役ジエン単量体とから形成すると考えられ、
オリゴマー鎖あるいはプレポリマー鎖に、共役ジエン単
量体が1,2付加あるいは3,4付加した後、エチレン
などが付加しさらに分子内環化によりこの5員環が生成
するのであろうと考えられる。
【0055】シクロプロパン環(3員環)は、ブタジエ
ンに代表される共役ジエンがオリゴマー鎖あるいはプレ
ポリマー鎖に1,2付加した後分子内環化により生成す
ると推定される。前記5員環や、このシクロプロパン環
は、共重合体の相溶性向上に寄与していると考えられ
る。
ンに代表される共役ジエンがオリゴマー鎖あるいはプレ
ポリマー鎖に1,2付加した後分子内環化により生成す
ると推定される。前記5員環や、このシクロプロパン環
は、共重合体の相溶性向上に寄与していると考えられ
る。
【0056】このシクロプロパン環と5員環との生成モ
ル比(シクロプロパン環/5員環)は、0.1/99.9
〜50/50であることが好ましく、さらには0.1/
99.9〜30/70であることがより好ましい。
ル比(シクロプロパン環/5員環)は、0.1/99.9
〜50/50であることが好ましく、さらには0.1/
99.9〜30/70であることがより好ましい。
【0057】より具体的には、エチレン/1,3-ブタジエ
ン/スチレンの場合には、ヘキサクロロブタジエン溶
剤、110℃、100MHzの条件下で日本電子社製N
MRで測定することによって、1,4付加体、5員環構
造は、Makromol. Chem. 192, 2591-2601(1991)に記載さ
れたケミカルシフトより同定した。
ン/スチレンの場合には、ヘキサクロロブタジエン溶
剤、110℃、100MHzの条件下で日本電子社製N
MRで測定することによって、1,4付加体、5員環構
造は、Makromol. Chem. 192, 2591-2601(1991)に記載さ
れたケミカルシフトより同定した。
【0058】また1,2付加体の同定および定量は、1
H−NMR、13C−NMRおよび1Hと13Cの2次元N
MRにより行うことができる。
H−NMR、13C−NMRおよび1Hと13Cの2次元N
MRにより行うことができる。
【0059】
【化7】
【0060】各、ケミカルシフトを下記表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】さらに下記のシクロプロパン環も、上記と
同様に13C−NMR、1H−NMRさらにシクロプロパ
ン環に特有のC−Hのカップリング定数により、同定お
よび定量した。
同様に13C−NMR、1H−NMRさらにシクロプロパ
ン環に特有のC−Hのカップリング定数により、同定お
よび定量した。
【0063】
【化8】
【0064】各、ケミカルシフトを下記表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】またスチレンは、Makromol. Chem. Phys.
197, 1071-1083 (1996)およびMacromolecules. 28, 466
5-4667 (1995)のケミカルシフトより同定した。なお、
各成分の比率および共役ジエンの構造の量比は13C−N
MRおよび/または1H−NMRの各ピークの面積比よ
り求めた。
197, 1071-1083 (1996)およびMacromolecules. 28, 466
5-4667 (1995)のケミカルシフトより同定した。なお、
各成分の比率および共役ジエンの構造の量比は13C−N
MRおよび/または1H−NMRの各ピークの面積比よ
り求めた。
【0067】本発明においては、上記共重合体中には、
共役ジエン単量体由来の構成単位すなわち1,2付加体
(3,4付加体を含む)、1,4付加体、5員環(シク
ロペンタン構造)、およびシクロプロパン環(3員環)
が合計0.01〜30モル%、好ましくは0.1〜15
モル%の量で含まれていることが好ましい。構成単位の
残部は、エチレンなどのα-オレフィン、および必要に
より用いられるスチレンなどの芳香族ビニル化合物から
導かれるものである。
共役ジエン単量体由来の構成単位すなわち1,2付加体
(3,4付加体を含む)、1,4付加体、5員環(シク
ロペンタン構造)、およびシクロプロパン環(3員環)
が合計0.01〜30モル%、好ましくは0.1〜15
モル%の量で含まれていることが好ましい。構成単位の
残部は、エチレンなどのα-オレフィン、および必要に
より用いられるスチレンなどの芳香族ビニル化合物から
導かれるものである。
【0068】このα−オレフィン/共役ジエン系共重合
体の沃素価は、通常1〜50、好ましくは3〜50、よ
り好ましくは5〜40の範囲にあることが望ましい。該
共重合体の沃素価が前記範囲にあると、架橋された該共
重合体(B)を含有する本発明の組成物をゴムなどに利
用する場合に、該共重合体の架橋速度が速く、得られる
組成物は低温特性に優れる。
体の沃素価は、通常1〜50、好ましくは3〜50、よ
り好ましくは5〜40の範囲にあることが望ましい。該
共重合体の沃素価が前記範囲にあると、架橋された該共
重合体(B)を含有する本発明の組成物をゴムなどに利
用する場合に、該共重合体の架橋速度が速く、得られる
組成物は低温特性に優れる。
【0069】本発明で用いる(B)α−オレフィン/共
役ジエン系共重合体としては、135℃、デカリン中で
測定した極限粘度[η]が通常0.01〜10dl/g、
好ましくは0.1〜7dl/g、より好ましくは1〜5
dl/gの範囲にあることが望ましい。極限粘度が前記
範囲内である共重合体を用いた場合、耐候性、熱安定
性、耐オゾン性、耐熱老化性、低温特性、耐動的疲労性
等に優れた組成物が得られる。
役ジエン系共重合体としては、135℃、デカリン中で
測定した極限粘度[η]が通常0.01〜10dl/g、
好ましくは0.1〜7dl/g、より好ましくは1〜5
dl/gの範囲にあることが望ましい。極限粘度が前記
範囲内である共重合体を用いた場合、耐候性、熱安定
性、耐オゾン性、耐熱老化性、低温特性、耐動的疲労性
等に優れた組成物が得られる。
【0070】このα−オレフィン/共役ジエン系重合体
は、単一のガラス転移温度を有し、かつ示差走査熱量計
(DSC)によって測定したガラス転移温度Tgが、通
常25℃以下、好ましくは10℃以下、さらに好ましく
は、0℃以下の範囲にあることが望ましい。共重合体の
ガラス転移温度が前記範囲内にあると、耐寒性、低温特
性に優れた組成物を得ることができる。具体的には、環
構造が増加するとガラス転移温度は上昇する方向であ
り、シス1,4付加体、1,2付加体、α−オレフィン
が増加するとガラス転移温度は下降する方向である。従
って、ガラス転移温度の範囲を限定することで実質上共
重合体中の各構成成分比を限定したことになる。
は、単一のガラス転移温度を有し、かつ示差走査熱量計
(DSC)によって測定したガラス転移温度Tgが、通
常25℃以下、好ましくは10℃以下、さらに好ましく
は、0℃以下の範囲にあることが望ましい。共重合体の
ガラス転移温度が前記範囲内にあると、耐寒性、低温特
性に優れた組成物を得ることができる。具体的には、環
構造が増加するとガラス転移温度は上昇する方向であ
り、シス1,4付加体、1,2付加体、α−オレフィン
が増加するとガラス転移温度は下降する方向である。従
って、ガラス転移温度の範囲を限定することで実質上共
重合体中の各構成成分比を限定したことになる。
【0071】さらに付言すると、共重合体中の環構造量
が増えるとガラス転移温度は上昇する傾向があり、シス
1,4付加体、1,2付加体(あるいは3,4付加
体)、α−オレフィン単位等の各単位の量が増えるとガ
ラス転移温度は降下する傾向がある。従って、ガラス転
移温度の範囲を限定することで実質上共重合体中の各構
成成分比を限定したことになる。
が増えるとガラス転移温度は上昇する傾向があり、シス
1,4付加体、1,2付加体(あるいは3,4付加
体)、α−オレフィン単位等の各単位の量が増えるとガ
ラス転移温度は降下する傾向がある。従って、ガラス転
移温度の範囲を限定することで実質上共重合体中の各構
成成分比を限定したことになる。
【0072】該共重合体調製時に2種以上のα−オレフ
ィンを用いる場合には、共重合体中のそれらのα−オレ
フィン単位の量比(構成比)、共重合体の沃素価、極限
粘度[η]、およびガラス転移温度Tgのうち、少なく
とも1つが前記範囲内にあることが好ましく、2つ以上
が前記範囲内にあることがより好ましく、特にα−オレ
フィン単位の構成比、沃素価、極限粘度、およびガラス
転移温度のすべてが前記範囲内にあることが好ましい。
ィンを用いる場合には、共重合体中のそれらのα−オレ
フィン単位の量比(構成比)、共重合体の沃素価、極限
粘度[η]、およびガラス転移温度Tgのうち、少なく
とも1つが前記範囲内にあることが好ましく、2つ以上
が前記範囲内にあることがより好ましく、特にα−オレ
フィン単位の構成比、沃素価、極限粘度、およびガラス
転移温度のすべてが前記範囲内にあることが好ましい。
【0073】このα−オレフィン/共役ジエン系共重合
体が、α−オレフィンと共役ジエンとからなる2元系共
重合である場合、エチレンに代表されるα-オレフィン
から導かれる構成単位は99.99〜70モル%、好ま
しくは99.9〜85モル%の量で含まれており、共役
ジエンから誘導される構成単位は、残部量(α−オレフ
ィン単位と共役ジエン単位の合計100モル%)で含ま
れている。
体が、α−オレフィンと共役ジエンとからなる2元系共
重合である場合、エチレンに代表されるα-オレフィン
から導かれる構成単位は99.99〜70モル%、好ま
しくは99.9〜85モル%の量で含まれており、共役
ジエンから誘導される構成単位は、残部量(α−オレフ
ィン単位と共役ジエン単位の合計100モル%)で含ま
れている。
【0074】また、このα−オレフィン/共役ジエン系
共重合体が、α−オレフィンと共役ジエンと芳香族ビニ
ル化合物(好ましくはスチレン)とからなる3元系共重
合である場合、スチレンに代表される芳香族ビニル化合
物から導かれる構成単位は、0.1〜60モル%、好ま
しくは0.1〜40モル%、さらに好ましくは0.5〜
30モル%の量で含まれている。
共重合体が、α−オレフィンと共役ジエンと芳香族ビニ
ル化合物(好ましくはスチレン)とからなる3元系共重
合である場合、スチレンに代表される芳香族ビニル化合
物から導かれる構成単位は、0.1〜60モル%、好ま
しくは0.1〜40モル%、さらに好ましくは0.5〜
30モル%の量で含まれている。
【0075】このような量でスチレンが共重合体中に含
まれていると、得られる組成物を成型した場合に剛性と
耐衝撃性に優れる。また、成型品が特にフィルムである
場合には、透明性、ひずみ復元性などにも優れる傾向が
ある。なお、前述の(A)熱可塑性樹脂との相溶性の見
地からは、このα−オレフィン/共役ジエン系共重合体
中の芳香族ビニル化合物の含量が高い方が好ましいが、
上記範囲を超えた場合、α−オレフィン/共役ジエン系
共重合体のガラス転移温度Tgが高くなるため、耐衝撃
性、耐寒性の改質性能が低下する傾向がある。
まれていると、得られる組成物を成型した場合に剛性と
耐衝撃性に優れる。また、成型品が特にフィルムである
場合には、透明性、ひずみ復元性などにも優れる傾向が
ある。なお、前述の(A)熱可塑性樹脂との相溶性の見
地からは、このα−オレフィン/共役ジエン系共重合体
中の芳香族ビニル化合物の含量が高い方が好ましいが、
上記範囲を超えた場合、α−オレフィン/共役ジエン系
共重合体のガラス転移温度Tgが高くなるため、耐衝撃
性、耐寒性の改質性能が低下する傾向がある。
【0076】またこの3元系共重合体では、エチレンに
代表されるα-オレフィンから導かれる構成単位は10
〜99.89モル%、好ましくは45〜99.8モル
%、さらに好ましくは99.4〜55モル%の量で含ま
れている(α−オレフィン単位と共役ジエン単位と芳香
族ビニル化合物単位との合計100モル%)。
代表されるα-オレフィンから導かれる構成単位は10
〜99.89モル%、好ましくは45〜99.8モル
%、さらに好ましくは99.4〜55モル%の量で含ま
れている(α−オレフィン単位と共役ジエン単位と芳香
族ビニル化合物単位との合計100モル%)。
【0077】また、本発明に用いる不飽和オレフィン系
共重合体は、DSCで測定した融点が、好ましくは11
0℃以下、より好ましくは70℃以下、さらに好ましく
は40℃以下であることが好ましく、DSCで測定した
ガラス転移温度(Tg)は、好ましくは25℃以下、よ
り好ましくは10℃以下、さらに好ましくは0℃以下で
あることが好ましい。またGPCにより測定したMw/
Mn(ポリスチレン換算)の値は3以下であることが好
ましい。
共重合体は、DSCで測定した融点が、好ましくは11
0℃以下、より好ましくは70℃以下、さらに好ましく
は40℃以下であることが好ましく、DSCで測定した
ガラス転移温度(Tg)は、好ましくは25℃以下、よ
り好ましくは10℃以下、さらに好ましくは0℃以下で
あることが好ましい。またGPCにより測定したMw/
Mn(ポリスチレン換算)の値は3以下であることが好
ましい。
【0078】[α−オレフィン/共役ジエン系共重合体
の製造]このα−オレフィン/共役ジエン系共重合体
は、少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オレフィン
と、上記式(I)で表される共役ジエン単量体と、必要
により共重合可能な他の単量体好ましくは芳香族ビニル
化合物とを下記に示すメタロセン系触媒の存在下に共重
合させて得られる。
の製造]このα−オレフィン/共役ジエン系共重合体
は、少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オレフィン
と、上記式(I)で表される共役ジエン単量体と、必要
により共重合可能な他の単量体好ましくは芳香族ビニル
化合物とを下記に示すメタロセン系触媒の存在下に共重
合させて得られる。
【0079】このようなメタロセン系触媒としては、 下記式(II)または式(III)で表される遷移金属錯体
(a):
(a):
【0080】
【化9】
【0081】[式(II)、(III)中、MはTi、Z
r、Hf、Rn、Nd、SmまたはRuであり、Cp1
およびCp2はMとπ結合しているシクロペンタジエニ
ル基、インデニル基、フルオレニル基またはそれらの誘
導体基であり、X1およびX2は、アニオン性配位子また
は中性ルイス塩基配位子であり、Yは窒素原子、酸素原
子、リン原子、または硫黄原子を含有する配位子であ
り、ZはC、O、B、S、Ge、SiまたはSn原子あ
るいはこれらの原子を含有する基である。]と、下記成
分(b)、(c)および(d)のうちから選択される1
種以上の化合物と、からなる少なくとも1つの触媒系が
用いられる。 (b):成分(a)中の遷移金属Mと反応し、イオン性
の錯体を形成する化合物 (c):有機アルミニウム化合物 (d):アルモキサン。
r、Hf、Rn、Nd、SmまたはRuであり、Cp1
およびCp2はMとπ結合しているシクロペンタジエニ
ル基、インデニル基、フルオレニル基またはそれらの誘
導体基であり、X1およびX2は、アニオン性配位子また
は中性ルイス塩基配位子であり、Yは窒素原子、酸素原
子、リン原子、または硫黄原子を含有する配位子であ
り、ZはC、O、B、S、Ge、SiまたはSn原子あ
るいはこれらの原子を含有する基である。]と、下記成
分(b)、(c)および(d)のうちから選択される1
種以上の化合物と、からなる少なくとも1つの触媒系が
用いられる。 (b):成分(a)中の遷移金属Mと反応し、イオン性
の錯体を形成する化合物 (c):有機アルミニウム化合物 (d):アルモキサン。
【0082】まず本発明で用いられる下記式(II)で表
される遷移金属錯体(a)について説明する。
される遷移金属錯体(a)について説明する。
【0083】
【化10】
【0084】式(II)中、Mは周期率表第4族またはラ
ンタニド系列の遷移金属であり、具体的には、Ti、Z
r、Hf、Rn、Nd、Sm、Ruであって、好ましく
はTi、Zr、Hfであり、Cp1はMとπ結合してい
るシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニ
ル基またはそれらの誘導体基であり、X1およびX2は、
アニオン性配位子または中性ルイス塩基配位子であり、
Yは窒素原子、酸素原子、リン原子、または硫黄原子を
含有する配位子であり、Zは炭素、酸素、イオウ、ホウ
素または周期率表第14族の元素(たとえばケイ素、ゲ
ルマニウムまたはスズ)であり、好ましくは炭素、酸
素、ケイ素の何れかであり、Zは置換基を有していても
よく、ZとYとで縮合環を形成してもよい。
ンタニド系列の遷移金属であり、具体的には、Ti、Z
r、Hf、Rn、Nd、Sm、Ruであって、好ましく
はTi、Zr、Hfであり、Cp1はMとπ結合してい
るシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニ
ル基またはそれらの誘導体基であり、X1およびX2は、
アニオン性配位子または中性ルイス塩基配位子であり、
Yは窒素原子、酸素原子、リン原子、または硫黄原子を
含有する配位子であり、Zは炭素、酸素、イオウ、ホウ
素または周期率表第14族の元素(たとえばケイ素、ゲ
ルマニウムまたはスズ)であり、好ましくは炭素、酸
素、ケイ素の何れかであり、Zは置換基を有していても
よく、ZとYとで縮合環を形成してもよい。
【0085】さらに詳説すると、Cp1は遷移金属に配
位する配位子であり、シクロペンタジエニル基、インデ
ニル基、フルオレニル基あるいはそれらの誘導体基など
のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子であり、こ
のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子は、アルキ
ル基、シクロアルキル基、トリアルキルシリル基、ハロ
ゲン原子などの置換基を有していてもよい。
位する配位子であり、シクロペンタジエニル基、インデ
ニル基、フルオレニル基あるいはそれらの誘導体基など
のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子であり、こ
のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子は、アルキ
ル基、シクロアルキル基、トリアルキルシリル基、ハロ
ゲン原子などの置換基を有していてもよい。
【0086】またZは、C、O、B、S、Ge、Si、
Snから選ばれる原子であり、Zはアルキル基、アルコ
キシ基などの置換基があってもよく、Zの置換基は互い
に結合して環を形成していてもよい。
Snから選ばれる原子であり、Zはアルキル基、アルコ
キシ基などの置換基があってもよく、Zの置換基は互い
に結合して環を形成していてもよい。
【0087】X1およびX2は、アニオン性配位子または
中性ルイス塩基配位子であり、互いに同一でも異なって
いてもよく、水素原子もしくはハロゲン原子であるか、
または20個以下の炭素原子、ケイ素原子もしくはゲル
マニウム原子を含有する炭化水素基、シリル基もしくは
ゲルミル基である。
中性ルイス塩基配位子であり、互いに同一でも異なって
いてもよく、水素原子もしくはハロゲン原子であるか、
または20個以下の炭素原子、ケイ素原子もしくはゲル
マニウム原子を含有する炭化水素基、シリル基もしくは
ゲルミル基である。
【0088】このような式(II)で示される化合物とし
ては、具体的に、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テト
ラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チタ
ンジクロリド、((t-ブチルアミド)(テトラメチル-
η5-シクロペンタジエニル)-1,2-エタンジイル)チタ
ンジクロリド、(ジメチル(フェニルアミド)(テトラ
メチル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チタン
ジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テトラメ
チル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チタンジ
メチル、(ジメチル(4−メチルフェニルアミド)(テ
トラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チ
タンジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)(η5-
シクロペンタジエニル)シリレン)チタンジクロリド、
(テトラメチル(t-ブチルアミド)(テトラメチル-η5
-シクロペンタジエニル)ジシリレン)チタンジクロリ
ドなどが挙げられる。
ては、具体的に、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テト
ラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チタ
ンジクロリド、((t-ブチルアミド)(テトラメチル-
η5-シクロペンタジエニル)-1,2-エタンジイル)チタ
ンジクロリド、(ジメチル(フェニルアミド)(テトラ
メチル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チタン
ジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テトラメ
チル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チタンジ
メチル、(ジメチル(4−メチルフェニルアミド)(テ
トラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シリレン)チ
タンジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)(η5-
シクロペンタジエニル)シリレン)チタンジクロリド、
(テトラメチル(t-ブチルアミド)(テトラメチル-η5
-シクロペンタジエニル)ジシリレン)チタンジクロリ
ドなどが挙げられる。
【0089】本発明では、下記式(III)で示される遷
移金属化合物を用いることもできる。
移金属化合物を用いることもできる。
【0090】
【化11】
【0091】[式(III)中、MはTi、Zr、Hf、
Rn、Nd、SmまたはRuであり、好ましくはTi、
ZrまたはHfであり、Cp1およびCp2はMとπ結合
しているシクロペンタジエニル基、インデニル基、フル
オレニル基またはそれらの誘導体基であり、X1および
X2は、アニオン性配位子または中性ルイス塩基配位子
であり、ZはC、O、B、S、Ge、SiまたはSn原
子あるいはこれらの原子を含有する基である。]
Rn、Nd、SmまたはRuであり、好ましくはTi、
ZrまたはHfであり、Cp1およびCp2はMとπ結合
しているシクロペンタジエニル基、インデニル基、フル
オレニル基またはそれらの誘導体基であり、X1および
X2は、アニオン性配位子または中性ルイス塩基配位子
であり、ZはC、O、B、S、Ge、SiまたはSn原
子あるいはこれらの原子を含有する基である。]
【0092】式(III)中、結合基Zは、特にC、O、
B、S、Ge、Si、Snから選ばれる1個の原子であ
ることが好ましく、この原子はアルキル基、アルコキシ
基などの置換基を有していてもよく、Zの置換基は、互
いに結合して環を形成していてもよい。
B、S、Ge、Si、Snから選ばれる1個の原子であ
ることが好ましく、この原子はアルキル基、アルコキシ
基などの置換基を有していてもよく、Zの置換基は、互
いに結合して環を形成していてもよい。
【0093】Cp1、Cp2は遷移金属に配位する配位子
であり、シクロペンタジエニル基、インデニル基、4,5,
6,7-テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基などの
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子であり、この
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子は、アルキル
基、シクロアルキル基、トリアルキルシリル基、ハロゲ
ン原子などの置換基を有していてもよい。
であり、シクロペンタジエニル基、インデニル基、4,5,
6,7-テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基などの
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子であり、この
シクロペンタジエニル骨格を有する配位子は、アルキル
基、シクロアルキル基、トリアルキルシリル基、ハロゲ
ン原子などの置換基を有していてもよい。
【0094】X1およびX2は、アニオン性配位子または
中性ルイス塩基配位子であり、具体的には、炭素原子数
が1〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ
基、スルホン酸含有基(−SO3Ra 、但し、Ra はア
ルキル基、ハロゲン原子で置換されたアルキル基、アリ
ール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基またはア
ルキル基で置換されたアリール基である。)、ハロゲン
原子、水素原子などが挙げられる。
中性ルイス塩基配位子であり、具体的には、炭素原子数
が1〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ
基、スルホン酸含有基(−SO3Ra 、但し、Ra はア
ルキル基、ハロゲン原子で置換されたアルキル基、アリ
ール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基またはア
ルキル基で置換されたアリール基である。)、ハロゲン
原子、水素原子などが挙げられる。
【0095】以下に、Mがジルコニウムであり、かつシ
クロペンタジエニル骨格を有する配位子を2個含むメタ
ロセン化合物を例示する。シクロヘキシリデン-ビス
(インデニル)ジメチルジルコニウム、シクロヘキシリ
デン-ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、イ
ソプロピリデン-ビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル-フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリ
レン-ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メ
チルフェニルシリレン-ビス(インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-
1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(4,7-ジメチル-1-インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2,4,7-ト
リメチル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac
-ジメチルシリレン-ビス(2,4,6-トリメチル-1-インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(4-フェニル-1-インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-フェニ
ル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン-ビス(2-メチル-4-(α-ナフチル)-1-イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン-ビス(2-メチル-4-(β-ナフチル)-1-インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-メチル-4-(1-アントリル)-1-インデニル)ジ
ルコニウムジクロリドなど。
クロペンタジエニル骨格を有する配位子を2個含むメタ
ロセン化合物を例示する。シクロヘキシリデン-ビス
(インデニル)ジメチルジルコニウム、シクロヘキシリ
デン-ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、イ
ソプロピリデン-ビス(インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル-フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリ
レン-ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メ
チルフェニルシリレン-ビス(インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-
1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン-ビス(4,7-ジメチル-1-インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2,4,7-ト
リメチル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac
-ジメチルシリレン-ビス(2,4,6-トリメチル-1-インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(4-フェニル-1-インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン-ビス(2-メチル-4-フェニ
ル-1-インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン-ビス(2-メチル-4-(α-ナフチル)-1-イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン-ビス(2-メチル-4-(β-ナフチル)-1-インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-メチル-4-(1-アントリル)-1-インデニル)ジ
ルコニウムジクロリドなど。
【0096】また、上記のような化合物においてジルコ
ニウム金属を、チタニウム金属、ハフニウム金属に置き
換えたメタロセン化合物を例示することもできる。
ニウム金属を、チタニウム金属、ハフニウム金属に置き
換えたメタロセン化合物を例示することもできる。
【0097】上記のようなメタロセン化合物は、単独で
または2種以上組合わせて用いることができる。また上
記のようなメタロセン化合物は、粒子状担体に担持させ
て用いることもできる。
または2種以上組合わせて用いることができる。また上
記のようなメタロセン化合物は、粒子状担体に担持させ
て用いることもできる。
【0098】このような粒子状担体としては、Si
O2、Al2O3、B2O3、MgO、ZrO2、CaO、T
iO2、ZnO、SnO2、BaO、ThOなどの無機担
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、
ポリ4-メチル-1-ペンテン、スチレン-ジビニルベンゼン
共重合体などの有機担体を用いることができる。これら
の粒子状担体は、単独でまたは2種以上組合わせて用い
ることができる。
O2、Al2O3、B2O3、MgO、ZrO2、CaO、T
iO2、ZnO、SnO2、BaO、ThOなどの無機担
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ-1-ブテン、
ポリ4-メチル-1-ペンテン、スチレン-ジビニルベンゼン
共重合体などの有機担体を用いることができる。これら
の粒子状担体は、単独でまたは2種以上組合わせて用い
ることができる。
【0099】本発明においては、オレフィン重合用触媒
としては、上記のようなメタロセン系触媒が好ましく用
いられるが、
としては、上記のようなメタロセン系触媒が好ましく用
いられるが、
【0100】次に、メタロセン系触媒を形成する (b):成分(a)中の遷移金属Mと反応し、イオン性
の錯体を形成する化合物、すなわちイオン化イオン性化
合物、 (c):有機アルミニウム化合物、および (d):アルモキサン(アルミニウムオキシ化合物)に
ついて説明する。
の錯体を形成する化合物、すなわちイオン化イオン性化
合物、 (c):有機アルミニウム化合物、および (d):アルモキサン(アルミニウムオキシ化合物)に
ついて説明する。
【0101】<(b)イオン化イオン性化合物>イオン
化イオン性化合物は、遷移金属錯体成分(a)中の遷移
金属Mと反応してイオン性の錯体を形成する化合物であ
り、このようなイオン化イオン性化合物としては、ルイ
ス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン
化合物を例示することができる。
化イオン性化合物は、遷移金属錯体成分(a)中の遷移
金属Mと反応してイオン性の錯体を形成する化合物であ
り、このようなイオン化イオン性化合物としては、ルイ
ス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン
化合物を例示することができる。
【0102】ルイス酸としては、BR3 (式中、Rはフ
ッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基などの置換
基を有していてもよいフェニル基またはフッ素原子であ
る。)で示される化合物が挙げられ、たとえばトリフル
オロボロン、トリフェニルボロン、トリス(4-フルオロ
フェニル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニル)
ボロン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボロン、
トリス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス(p-
トリル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス
(3,5-ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられる。
ッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基などの置換
基を有していてもよいフェニル基またはフッ素原子であ
る。)で示される化合物が挙げられ、たとえばトリフル
オロボロン、トリフェニルボロン、トリス(4-フルオロ
フェニル)ボロン、トリス(3,5-ジフルオロフェニル)
ボロン、トリス(4-フルオロメチルフェニル)ボロン、
トリス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス(p-
トリル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリス
(3,5-ジメチルフェニル)ボロンなどが挙げられる。
【0103】イオン性化合物としては、トリアルキル置
換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、ジ
アルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォニウム
塩などを挙げることができる。具体的に、トリアルキル
置換アンモニウム塩としては、たとえばトリエチルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素、トリプロピルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)
アンモニウムテトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられ
る。ジアルキルアンモニウム塩としては、たとえばジ
(1-プロピル)アンモニウムテトラ(ペンタフルオロフ
ェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素などが挙げられる。さらにイオン性
化合物として、トリフェニルカルベニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルア
ニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、フェロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートなどを挙げることもできる。
換アンモニウム塩、N,N-ジアルキルアニリニウム塩、ジ
アルキルアンモニウム塩、トリアリールホスフォニウム
塩などを挙げることができる。具体的に、トリアルキル
置換アンモニウム塩としては、たとえばトリエチルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素、トリプロピルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)
アンモニウムテトラ(フェニル)ホウ素などが挙げられ
る。ジアルキルアンモニウム塩としては、たとえばジ
(1-プロピル)アンモニウムテトラ(ペンタフルオロフ
ェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラ
(フェニル)ホウ素などが挙げられる。さらにイオン性
化合物として、トリフェニルカルベニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルア
ニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、フェロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートなどを挙げることもできる。
【0104】ボラン化合物としては、デカボラン(1
4)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ノナボレ
ート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕デカボレ
ート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ド
デカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩(III)
などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられる。
4)、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ノナボレ
ート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕デカボレ
ート、ビス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ド
デカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩(III)
などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられる。
【0105】カルボラン化合物としては、4-カルバノナ
ボラン(14)、1,3-ジカルバノナボラン(13)、ビ
ス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハ
イドライド-7-カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩
(IV)などの金属カルボランアニオンの塩などが挙げら
れる。
ボラン(14)、1,3-ジカルバノナボラン(13)、ビ
ス〔トリ(n-ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハ
イドライド-7-カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩
(IV)などの金属カルボランアニオンの塩などが挙げら
れる。
【0106】上記のようなイオン化イオン性化合物は、
単独でまたは2種以上組合わせて用いることができる。
前記有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオ
ン性化合物は、上述した粒子状担体に担持させて用いる
こともできる。
単独でまたは2種以上組合わせて用いることができる。
前記有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオ
ン性化合物は、上述した粒子状担体に担持させて用いる
こともできる。
【0107】また触媒を形成するに際しては、有機アル
ミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性化合物と
ともに以下のような(c)有機アルミニウム化合物を用
いてもよい。
ミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性化合物と
ともに以下のような(c)有機アルミニウム化合物を用
いてもよい。
【0108】<(c)有機アルミニウム化合物>有機ア
ルミニウム化合物としては、分子内に少なくとも1個の
Al−炭素結合を有する化合物が利用できる。このよう
な化合物としては、たとえば下記一般式で表される有機
アルミニウム化合物が挙げられる。
ルミニウム化合物としては、分子内に少なくとも1個の
Al−炭素結合を有する化合物が利用できる。このよう
な化合物としては、たとえば下記一般式で表される有機
アルミニウム化合物が挙げられる。
【0109】(R1 )m Al(O(R2 ))nHpXq (式中、R1 およびR2 は、互いに同一でも異なってい
てもよく、炭素原子数が通常1〜15、好ましくは1〜
4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは
0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0
≦q<3を満たす数であって、しかも、m+n+p+q
=3である。) <(d)有機アルミニウムオキシ化合物(アルモキサ
ン)>(d)有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公
知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2−7
8687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性
の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。
てもよく、炭素原子数が通常1〜15、好ましくは1〜
4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは
0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0
≦q<3を満たす数であって、しかも、m+n+p+q
=3である。) <(d)有機アルミニウムオキシ化合物(アルモキサ
ン)>(d)有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公
知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2−7
8687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性
の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。
【0110】従来公知のアルミノキサン(アルモキサ
ン)は、具体的には、下記一般式で表される。
ン)は、具体的には、下記一般式で表される。
【0111】
【化12】
【0112】式中、Rはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基などの炭化水素基であり、好ましくはメチ
ル基、エチル基、特に好ましくはメチル基である。mは
2以上の整数であり、好ましくは5〜40の整数であ
る。
基、ブチル基などの炭化水素基であり、好ましくはメチ
ル基、エチル基、特に好ましくはメチル基である。mは
2以上の整数であり、好ましくは5〜40の整数であ
る。
【0113】ここで、アルミノキサンは式(OAl(R
1 ))で表されるアルキルオキシアルミニウム単位およ
び式(OAl(R2 ))で表されるアルキルオキシアル
ミニウム単位(ここで、R1 およびR2 はRと同様の炭
化水素基であり、R1 およびR2 は相異なる基を示
す。)からなる混合アルキルオキシアルミニウム単位か
ら形成されていてもよい。
1 ))で表されるアルキルオキシアルミニウム単位およ
び式(OAl(R2 ))で表されるアルキルオキシアル
ミニウム単位(ここで、R1 およびR2 はRと同様の炭
化水素基であり、R1 およびR2 は相異なる基を示
す。)からなる混合アルキルオキシアルミニウム単位か
ら形成されていてもよい。
【0114】なお有機アルミニウムオキシ化合物は、少
量のアルミニウム以外の金属の有機化合物成分を含有し
ていてもよい。
量のアルミニウム以外の金属の有機化合物成分を含有し
ていてもよい。
【0115】本発明では、上記のようなメタロセン触媒
の存在下に(i)α−オレフィン、(ii)共役ジエン、
必要により(iii)芳香族ビニル化合物を通常液相で共重
合させる。この際、一般に炭化水素溶媒が用いられる
が、α−オレフィンを溶媒として用いてもよい。共重合
はバッチ法または連続法のいずれの方法でも行うことが
できる。
の存在下に(i)α−オレフィン、(ii)共役ジエン、
必要により(iii)芳香族ビニル化合物を通常液相で共重
合させる。この際、一般に炭化水素溶媒が用いられる
が、α−オレフィンを溶媒として用いてもよい。共重合
はバッチ法または連続法のいずれの方法でも行うことが
できる。
【0116】メタロセン系触媒を用い、共重合をバッチ
法で実施する場合には、重合系内のメタロセン化合物の
濃度は、重合容積1リットル当り、通常0.00005
〜1ミリモル、好ましくは0.0001〜0.5ミリモ
ルの量で用いられる。有機アルミニウムオキシ化合物
は、メタロセン化合物中の遷移金属原子(M)に対する
アルミニウム原子(Al)のモル比(Al/M)で、1
〜10000、好ましくは10〜5000となるような
量で用いられる。
法で実施する場合には、重合系内のメタロセン化合物の
濃度は、重合容積1リットル当り、通常0.00005
〜1ミリモル、好ましくは0.0001〜0.5ミリモ
ルの量で用いられる。有機アルミニウムオキシ化合物
は、メタロセン化合物中の遷移金属原子(M)に対する
アルミニウム原子(Al)のモル比(Al/M)で、1
〜10000、好ましくは10〜5000となるような
量で用いられる。
【0117】イオン化イオン性化合物は、メタロセン化
合物に対するイオン化イオン性化合物のモル比(イオン
化イオン性化合物/メタロセン化合物)で、0.5〜2
0、好ましくは1〜10となるような量で用いられる。
合物に対するイオン化イオン性化合物のモル比(イオン
化イオン性化合物/メタロセン化合物)で、0.5〜2
0、好ましくは1〜10となるような量で用いられる。
【0118】また有機アルミニウム化合物が用いられる
場合には、重合容積1リットル当り、通常約0〜5ミリ
モル、好ましくは約0〜2ミリモルとなるような量で用
いられる。
場合には、重合容積1リットル当り、通常約0〜5ミリ
モル、好ましくは約0〜2ミリモルとなるような量で用
いられる。
【0119】共重合反応は、通常、温度が−20〜15
0℃、好ましくは0〜120℃、さらに好ましくは0〜
100℃の範囲で、圧力が0を超えて〜80kg/cm
2、好ましくは0を超えて〜50kg/cm2の範囲の条
件下に行なわれる。
0℃、好ましくは0〜120℃、さらに好ましくは0〜
100℃の範囲で、圧力が0を超えて〜80kg/cm
2、好ましくは0を超えて〜50kg/cm2の範囲の条
件下に行なわれる。
【0120】また反応時間(共重合が連続法で実施され
る場合には平均滞留時間)は、触媒濃度、重合温度など
の条件によっても異なるが、通常5分間〜3時間、好ま
しくは10分間〜1.5時間である。
る場合には平均滞留時間)は、触媒濃度、重合温度など
の条件によっても異なるが、通常5分間〜3時間、好ま
しくは10分間〜1.5時間である。
【0121】(i)α−オレフィン、(ii)共役ジエ
ン、および必要により用いられる(iii)芳香族ビニル化
合物は、上述のような特定組成のα−オレフィン/共役
ジエン系共重合体が得られるような量で重合系に供給さ
れる。さらに共重合に際しては、水素などの分子量調節
剤を用いることもできる。
ン、および必要により用いられる(iii)芳香族ビニル化
合物は、上述のような特定組成のα−オレフィン/共役
ジエン系共重合体が得られるような量で重合系に供給さ
れる。さらに共重合に際しては、水素などの分子量調節
剤を用いることもできる。
【0122】上記のようにして(i)α−オレフィン、
(ii)共役ジエン単量体、および必要により用いられる
(iii)芳香族ビニル化合物を共重合させると、α−オレ
フィン/共役ジエン系共重合体は通常これを含む重合液
として得られる。この重合液は、常法により処理されα
−オレフィン/共役ジエン系共重合体が得られる。
(ii)共役ジエン単量体、および必要により用いられる
(iii)芳香族ビニル化合物を共重合させると、α−オレ
フィン/共役ジエン系共重合体は通常これを含む重合液
として得られる。この重合液は、常法により処理されα
−オレフィン/共役ジエン系共重合体が得られる。
【0123】本発明で用いられるα−オレフィン/共役
ジエン系共重合体は、変性されたものであってもよく、
α-オレフィン/共役ジエン系共重合体は、主鎖と側鎖
に2重結合を有することより、各種変性が可能である。
過酸化物変性により、2重結合をエポキシ化し、共重合
体中に反応性に富むエポキシ基を導入することができ
る。これにより熱硬化型樹脂としての利用、または反応
性樹脂として利用も可能となる。さらには、ディールス
アルダー反応、マイケル付加反応等にも2重結合は利用
可能である。その他、主鎖の2重結合を選択的に水素添
加し飽和にすることで、耐熱性、耐オゾン性もさらに向
上する。
ジエン系共重合体は、変性されたものであってもよく、
α-オレフィン/共役ジエン系共重合体は、主鎖と側鎖
に2重結合を有することより、各種変性が可能である。
過酸化物変性により、2重結合をエポキシ化し、共重合
体中に反応性に富むエポキシ基を導入することができ
る。これにより熱硬化型樹脂としての利用、または反応
性樹脂として利用も可能となる。さらには、ディールス
アルダー反応、マイケル付加反応等にも2重結合は利用
可能である。その他、主鎖の2重結合を選択的に水素添
加し飽和にすることで、耐熱性、耐オゾン性もさらに向
上する。
【0124】このような変性α−オレフィン/共役ジエ
ン系共重合体は、その一部または全部を不飽和カルボン
酸、その誘導体、または芳香族ビニル化合物で変性され
ていてもよく、その変性量は0.01〜30重量%の範
囲であることが好ましい。
ン系共重合体は、その一部または全部を不飽和カルボン
酸、その誘導体、または芳香族ビニル化合物で変性され
ていてもよく、その変性量は0.01〜30重量%の範
囲であることが好ましい。
【0125】特にα−オレフィン/共役ジエン系共重合
体中には、側鎖に2重結合が存在するため、変性に際し
て使用されるラジカル開始剤の低減がはかれる。これに
対して側鎖2重結合の存在しない樹脂では、水素を引き
抜き反応により生成するラジカルを開始点としている。
開始剤すべてが水素引き抜き反応を誘起しないため、多
量の開始剤が必要となり、また分解反応も併発するため
一般に分子量が低下する。
体中には、側鎖に2重結合が存在するため、変性に際し
て使用されるラジカル開始剤の低減がはかれる。これに
対して側鎖2重結合の存在しない樹脂では、水素を引き
抜き反応により生成するラジカルを開始点としている。
開始剤すべてが水素引き抜き反応を誘起しないため、多
量の開始剤が必要となり、また分解反応も併発するため
一般に分子量が低下する。
【0126】しかしながら、このα−オレフィン/共役
ジエン系共重合体中には、側鎖に末端2重結合が存在す
るためラジカル開始剤がの使用量を低減することができ
ると同時に、発生するラジカルは2重結合と反応するた
め、分解反応が抑制され、ひいては分子量の低下も抑え
られる。
ジエン系共重合体中には、側鎖に末端2重結合が存在す
るためラジカル開始剤がの使用量を低減することができ
ると同時に、発生するラジカルは2重結合と反応するた
め、分解反応が抑制され、ひいては分子量の低下も抑え
られる。
【0127】変性に用いられるモノマー(以下、「グラ
フトモノマー」という。)としては、不飽和カルボン
酸、その誘導体、または芳香族ビニル化合物が挙げられ
る。不飽和カルボン酸としては、具体的には、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
などが挙げられる。また不飽和カルボン酸の誘導体とし
ては、酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属塩な
どが挙げられ、具体的には、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モ
ノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマ
ル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、
イタコン酸モノメチルエステル、イタコン酸ジエチルエ
ステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン
酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン酸-N-モ
ノエチルアミド、マレイン酸-N,N-ジエチルアミド、マ
レイン酸-N-モノブチルアミド、マレイン酸-N,N-ジブチ
ルアミド、フマル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フ
マル酸-N- モノエチルアミド、フマル酸-N,N-ジエチル
アミド、フマル酸-N-モノブチルアミド、フマル酸-N,N-
ジブチルアミド、マレイミド、N-ブチルマレイミド、N-
フェニルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カ
リウムなどが挙げられる。これらのグラフトモノマーの
中では無水マレイン酸を使用することが好ましい。
フトモノマー」という。)としては、不飽和カルボン
酸、その誘導体、または芳香族ビニル化合物が挙げられ
る。不飽和カルボン酸としては、具体的には、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
などが挙げられる。また不飽和カルボン酸の誘導体とし
ては、酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属塩な
どが挙げられ、具体的には、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モ
ノエチルエステル、マレイン酸ジエチルエステル、フマ
ル酸モノメチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、
イタコン酸モノメチルエステル、イタコン酸ジエチルエ
ステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン
酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マレイン酸-N-モ
ノエチルアミド、マレイン酸-N,N-ジエチルアミド、マ
レイン酸-N-モノブチルアミド、マレイン酸-N,N-ジブチ
ルアミド、フマル酸モノアミド、フマル酸ジアミド、フ
マル酸-N- モノエチルアミド、フマル酸-N,N-ジエチル
アミド、フマル酸-N-モノブチルアミド、フマル酸-N,N-
ジブチルアミド、マレイミド、N-ブチルマレイミド、N-
フェニルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタクリル酸カ
リウムなどが挙げられる。これらのグラフトモノマーの
中では無水マレイン酸を使用することが好ましい。
【0128】芳香族ビニル化合物としては具体的に、ス
チレン;o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチ
ルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、o-エチルスチレ
ン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレンなどのモノも
しくはポリアルキルスチレン;メトキシスチレン、エト
キシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチ
ル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシスチレン、
o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビニルベンゼ
ンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェニルプロピ
レン、4-フェニルブテン、α−メチルスチレンなどが挙
げられる。これらのなかではスチレンまたは4-メトキシ
スチレンが好ましい。
チレン;o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチ
ルスチレン、o,p-ジメチルスチレン、o-エチルスチレ
ン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレンなどのモノも
しくはポリアルキルスチレン;メトキシスチレン、エト
キシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチ
ル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシスチレン、
o-クロロスチレン、p-クロロスチレン、ジビニルベンゼ
ンなどの官能基含有スチレン誘導体;3-フェニルプロピ
レン、4-フェニルブテン、α−メチルスチレンなどが挙
げられる。これらのなかではスチレンまたは4-メトキシ
スチレンが好ましい。
【0129】グラフトモノマーをα−オレフィン/共役
ジエン系共重合体にグラフト共重合して変性共重合体を
製造するには、公知の種々の方法を採用することができ
る。例えば、α−オレフィン/共役ジエン系共重合体お
よびグラフトモノマーを溶媒の存在下または不存在下
で、ラジカル開始剤を添加してまたは添加せずに高温で
加熱することによってグラフト共重合を行なう方法があ
る。
ジエン系共重合体にグラフト共重合して変性共重合体を
製造するには、公知の種々の方法を採用することができ
る。例えば、α−オレフィン/共役ジエン系共重合体お
よびグラフトモノマーを溶媒の存在下または不存在下
で、ラジカル開始剤を添加してまたは添加せずに高温で
加熱することによってグラフト共重合を行なう方法があ
る。
【0130】グラフト率が0.01〜30重量%の一部
または全部が変性されたグラフト変性α−オレフィン/
共役ジエン系共重合体を製造するには、工業的製造上か
らは、グラフト率のより高いグラフト変性α−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体を製造しておき、次に未変性
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体にこのグラフト
変性α−オレフィン/共役ジエン系共重合体を混合して
グラフト率を調整する方法(この方法により得られたも
のを「一部が変性されたグラフト変性α−オレフィン/
共役ジエン系共重合体」という。)が、組成物中のグラ
フトモノマーの濃度を適当に調整できるため好ましい方
法であるが、最初からα−オレフィン/共役ジエン系共
重合体に所定量のグラフトモノマーを配合してグラフト
しても差し支えない(この方法により得られたものを
「全部が変性されたグラフト変性α−オレフィン/共役
ジエン系共重合体」という。)。
または全部が変性されたグラフト変性α−オレフィン/
共役ジエン系共重合体を製造するには、工業的製造上か
らは、グラフト率のより高いグラフト変性α−オレフィ
ン/共役ジエン系共重合体を製造しておき、次に未変性
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体にこのグラフト
変性α−オレフィン/共役ジエン系共重合体を混合して
グラフト率を調整する方法(この方法により得られたも
のを「一部が変性されたグラフト変性α−オレフィン/
共役ジエン系共重合体」という。)が、組成物中のグラ
フトモノマーの濃度を適当に調整できるため好ましい方
法であるが、最初からα−オレフィン/共役ジエン系共
重合体に所定量のグラフトモノマーを配合してグラフト
しても差し支えない(この方法により得られたものを
「全部が変性されたグラフト変性α−オレフィン/共役
ジエン系共重合体」という。)。
【0131】α−オレフィン/共役ジエン系共重合体へ
のグラフトモノマーによる変性量は、上記のような樹脂
組成物全体におけるグラフト率が0.01〜30重量
%、特に0.05〜10重量%の範囲にあることが好ま
しい。
のグラフトモノマーによる変性量は、上記のような樹脂
組成物全体におけるグラフト率が0.01〜30重量
%、特に0.05〜10重量%の範囲にあることが好ま
しい。
【0132】[(C)充填剤]充填剤(C)としては、
特に制限なく一般に用いられるものを必要に応じて用い
ることができる。
特に制限なく一般に用いられるものを必要に応じて用い
ることができる。
【0133】無機充填剤として、具体的には、微粉末タ
ルク、カオリナイト、焼成クレー、バイオフィライト、
セリサイト、ウォラスナイトなどの珪酸塩、沈降性炭酸
カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムな
どの炭酸塩、水産化アルミニウム、水酸化マグネシウム
などの水酸化物、酸化亜鉛、亜鉛華、酸化マグネシウム
などの酸化物、含水珪酸カルシウム、含水珪酸アルミニ
ウム、含水珪酸、無水珪酸などの合成珪酸または珪酸塩
などの粉末状充填剤;マイカなどのフレーク状充填剤;
塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カルシウ
ムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、セピオ
ライト、PMF(Processed Mineral Fiber)、ゾノト
ライト、チタン酸カリ、エレスタダイトなどの繊維状充
填剤;ガラスバルン、フライアッシュバルンなどのバル
ン状充填剤;などを挙げることができる。
ルク、カオリナイト、焼成クレー、バイオフィライト、
セリサイト、ウォラスナイトなどの珪酸塩、沈降性炭酸
カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムな
どの炭酸塩、水産化アルミニウム、水酸化マグネシウム
などの水酸化物、酸化亜鉛、亜鉛華、酸化マグネシウム
などの酸化物、含水珪酸カルシウム、含水珪酸アルミニ
ウム、含水珪酸、無水珪酸などの合成珪酸または珪酸塩
などの粉末状充填剤;マイカなどのフレーク状充填剤;
塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カルシウ
ムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、セピオ
ライト、PMF(Processed Mineral Fiber)、ゾノト
ライト、チタン酸カリ、エレスタダイトなどの繊維状充
填剤;ガラスバルン、フライアッシュバルンなどのバル
ン状充填剤;などを挙げることができる。
【0134】これらの充填剤は、1種または2種以上組
み合わせて用いることができる。
み合わせて用いることができる。
【0135】本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン
系重合体組成物に、(C)充填剤が含有されない場合に
は、(A)熱可塑性樹脂は、(A)熱可塑性樹脂と
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体との合計
を100重量部とするとき、1〜99重量部、好ましく
は30〜95重量部、より好ましくは40〜90重量
部、さらに好ましくは50〜85重量部の量で、また、
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体は、残部
量すなわち、99〜1重量部、好ましくは70〜5重量
部、より好ましくは60〜10重量部、さらに好ましく
は50〜15重量部の量で含まれていることが望まし
い。
系重合体組成物に、(C)充填剤が含有されない場合に
は、(A)熱可塑性樹脂は、(A)熱可塑性樹脂と
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体との合計
を100重量部とするとき、1〜99重量部、好ましく
は30〜95重量部、より好ましくは40〜90重量
部、さらに好ましくは50〜85重量部の量で、また、
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体は、残部
量すなわち、99〜1重量部、好ましくは70〜5重量
部、より好ましくは60〜10重量部、さらに好ましく
は50〜15重量部の量で含まれていることが望まし
い。
【0136】本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン
系重合体組成物に、(C)充填剤が含有されている場合
には、(A)熱可塑性樹脂は、(A)熱可塑性樹脂と
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体と(C)
充填剤との合計を100重量部とするとき、1〜99重
量部、好ましくは20〜90重量部、より好ましくは4
0〜85重量部、さらに好ましくは50〜80重量部の
量で、また、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重
合体は、99重量部〜1重量部未満、好ましくは70〜
3重量部、より好ましくは40〜85重量部、さらに好
ましくは40〜10重量部の量で含まれていることが望
ましい。
系重合体組成物に、(C)充填剤が含有されている場合
には、(A)熱可塑性樹脂は、(A)熱可塑性樹脂と
(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体と(C)
充填剤との合計を100重量部とするとき、1〜99重
量部、好ましくは20〜90重量部、より好ましくは4
0〜85重量部、さらに好ましくは50〜80重量部の
量で、また、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重
合体は、99重量部〜1重量部未満、好ましくは70〜
3重量部、より好ましくは40〜85重量部、さらに好
ましくは40〜10重量部の量で含まれていることが望
ましい。
【0137】また、(C)充填剤は、残部量、すなわ
ち、0を超えて〜40重量部、好ましくは2〜30重量
部、より好ましくは5〜30重量部、さらに好ましくは
10〜25重量部の量で含まれていることが望ましい。
ち、0を超えて〜40重量部、好ましくは2〜30重量
部、より好ましくは5〜30重量部、さらに好ましくは
10〜25重量部の量で含まれていることが望ましい。
【0138】上記何れの場合も、熱可塑性樹脂(A)を
上記のような量で用いると、耐衝撃性、耐寒性に優れる
とともに、剛性、強度、耐熱性、成形性に優れたα−オ
レフィン/共役ジエン系重合体組成物が得られる。ま
た、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体を上
記のような量で用いると、耐衝撃性、耐候傷性、熱安定
性に優れるとともに、剛性、強度、耐熱性に優れた成形
体を提供でき、しかも成形性に優れたα−オレフィン/
共役ジエン系共重合体組成物が得られる。
上記のような量で用いると、耐衝撃性、耐寒性に優れる
とともに、剛性、強度、耐熱性、成形性に優れたα−オ
レフィン/共役ジエン系重合体組成物が得られる。ま
た、(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体を上
記のような量で用いると、耐衝撃性、耐候傷性、熱安定
性に優れるとともに、剛性、強度、耐熱性に優れた成形
体を提供でき、しかも成形性に優れたα−オレフィン/
共役ジエン系共重合体組成物が得られる。
【0139】また、(C)充填剤が上記のような量で含
まれていると、剛性、表面外観、耐熱性等に優れた組成
物が得られる。 [α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物の製
造]本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン共重合体
組成物は、上記(A)熱可塑性樹脂、(B)エチレン・
α−オレフィン・芳香族ビニル化合物共重合体および
(C)充填剤を、通常の樹脂組成物の製造に用いられる
1軸押出機、2軸押出機、バンバリミキサー、ロール、
ブラベンダー、ニーダー等を用いて、溶融混練すること
により得られる。
まれていると、剛性、表面外観、耐熱性等に優れた組成
物が得られる。 [α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物の製
造]本発明に係るα−オレフィン/共役ジエン共重合体
組成物は、上記(A)熱可塑性樹脂、(B)エチレン・
α−オレフィン・芳香族ビニル化合物共重合体および
(C)充填剤を、通常の樹脂組成物の製造に用いられる
1軸押出機、2軸押出機、バンバリミキサー、ロール、
ブラベンダー、ニーダー等を用いて、溶融混練すること
により得られる。
【0140】このようなα−オレフィン/共役ジエン系
共重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で
核剤、酸化防止剤、塩酸吸収剤、耐熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、
染料、分散剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、
気泡防止剤、架橋剤、架橋助剤、架橋促進剤、過酸化物
などの流れ性改良剤、ヘウェルド強度改良剤、加工助
剤、耐候安定剤、ブルーミング防止剤などの添加剤が含
まれていてもよい。
共重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で
核剤、酸化防止剤、塩酸吸収剤、耐熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、
染料、分散剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤、可塑剤、
気泡防止剤、架橋剤、架橋助剤、架橋促進剤、過酸化物
などの流れ性改良剤、ヘウェルド強度改良剤、加工助
剤、耐候安定剤、ブルーミング防止剤などの添加剤が含
まれていてもよい。
【0141】これらの任意成分は、2種以上組み合わせ
て用いても良い。また本発明に係るα−オレフィン/共
役ジエン系共重合体組成物には、上記以外の熱可塑性樹
脂が配合されていてもよい。
て用いても良い。また本発明に係るα−オレフィン/共
役ジエン系共重合体組成物には、上記以外の熱可塑性樹
脂が配合されていてもよい。
【0142】熱可塑性樹脂は溶融成形可能な樹脂であ
り、具体的には、ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテン、ポリ
メチルブテンなどのオレフィン単独重合体;エチレン・
α−オレフィン共重合体、エチレン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合
体などのオレフィン共重合体などが挙げられる。なお、
ポリオレフィン系樹脂は炭素原子数が3以上のオレフィ
ンから得られるポリオレフィンである場合には、アイソ
タクチック重合体であってもよくシンジオタクチック重
合体であってもよい。これらのなかでは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体が好ましく、特にポリプロピレンを主体とし
た重合体が好ましい。これらのポリオレフィン系樹脂の
製造に用いられる触媒としては、チーグラー・ナッタ型
触媒、メタロセン触媒などの従来公知の触媒を用いるこ
とができる。
り、具体的には、ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ-1-ブテン、ポリメチルペンテン、ポリ
メチルブテンなどのオレフィン単独重合体;エチレン・
α−オレフィン共重合体、エチレン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合
体などのオレフィン共重合体などが挙げられる。なお、
ポリオレフィン系樹脂は炭素原子数が3以上のオレフィ
ンから得られるポリオレフィンである場合には、アイソ
タクチック重合体であってもよくシンジオタクチック重
合体であってもよい。これらのなかでは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体が好ましく、特にポリプロピレンを主体とし
た重合体が好ましい。これらのポリオレフィン系樹脂の
製造に用いられる触媒としては、チーグラー・ナッタ型
触媒、メタロセン触媒などの従来公知の触媒を用いるこ
とができる。
【0143】これらの熱可塑性樹脂を本発明に係るα−
オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物に含有させれ
ば、上記熱可塑性樹脂を単独で用いるよりも耐衝撃性、
耐寒性、耐候性、耐熱安定性などの点で改質されたもの
が期待できる。
オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物に含有させれ
ば、上記熱可塑性樹脂を単独で用いるよりも耐衝撃性、
耐寒性、耐候性、耐熱安定性などの点で改質されたもの
が期待できる。
【0144】このようなα−オレフィン/共役ジエン系
共重合体組成物は、フィルム、シート、チューブ、射出
成型体、押出し成型体、ブロー成型体などに成型して種
々の用途に用いることができる。具体的には、自動車部
品;船舶・航空機部品;一般工業用部品;土木建材用部
品;文具・事務用部材;電気通信機械部品、家具;装身
具;冷蔵庫、冷暖房機械器具、扇風機などの家庭用品の
部材;収納箱、パレットなどの運送・積載用機械器具な
どの用途に広く用いることができる。
共重合体組成物は、フィルム、シート、チューブ、射出
成型体、押出し成型体、ブロー成型体などに成型して種
々の用途に用いることができる。具体的には、自動車部
品;船舶・航空機部品;一般工業用部品;土木建材用部
品;文具・事務用部材;電気通信機械部品、家具;装身
具;冷蔵庫、冷暖房機械器具、扇風機などの家庭用品の
部材;収納箱、パレットなどの運送・積載用機械器具な
どの用途に広く用いることができる。
【0145】
【発明の効果】本発明に係るα−オレフィン/共役ジエ
ン系重合体組成物は、耐衝撃性、耐寒性、耐候性、耐熱
安定性に優れるとともに、化学架橋性、化学修飾性に優
れた成形体を提供することができる。
ン系重合体組成物は、耐衝撃性、耐寒性、耐候性、耐熱
安定性に優れるとともに、化学架橋性、化学修飾性に優
れた成形体を提供することができる。
【0146】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0147】以下、物性試験条件等を記す。
【0148】[硬さ試験]JIS K 6301に従っ
てJIS A硬度(HS)を測定する。 [耐オゾン試験]耐オゾン試験は、オゾン試験槽内で行
い、条件は、オゾン濃度が80ppm、伸長率が80%、
温度が40℃、時間が96時間の静的試験である。耐オ
ゾン性の評価は、表面の劣化状態をJIS K 630
1の基準に従って行う。表面状態の評価基準は、以下の
通りであり、たとえば「C−5」というように表示す
る。
てJIS A硬度(HS)を測定する。 [耐オゾン試験]耐オゾン試験は、オゾン試験槽内で行
い、条件は、オゾン濃度が80ppm、伸長率が80%、
温度が40℃、時間が96時間の静的試験である。耐オ
ゾン性の評価は、表面の劣化状態をJIS K 630
1の基準に従って行う。表面状態の評価基準は、以下の
通りであり、たとえば「C−5」というように表示す
る。
【0149】亀裂の数 A…亀裂少数 B…亀裂多数 C…亀裂無数 亀裂の大きさおよび深さ 1…肉眼では見えないが10倍の拡大鏡では確認できる
もの 2…肉眼で確認できるもの 3…亀裂が深くて比較的大きいもの(1mm未満) 4…亀裂が深くて大きいもの(1mm以上3mm未満) 5…3mm以上の亀裂または切断を起こしそうなもの [引き裂き試験]引き裂き試験は、2枚の未加硫ゴムシ
ートの間に幅20mmのテフロンシートを挟み、プレス加
硫後、テフロンシートを挟んだ所をチャックにかけて引
張り、剥離強度を測定する。 [耐油試験]耐油試験は、JIS K 6301に規定
されている浸漬試験に準拠して行い、試験片の体積変化
率(ΔV(%))を求める。なお、試験用油としてJI
S3号油を用い、100℃/72時間の条件で行う。 [引張試験]JIS K 6301に従って引張強度
(TB)、破断伸び(EB)及び永久伸び(PS)を測
定する。 [圧縮永久歪]架橋密度の指標である圧縮永久歪(C
S)(圧縮条件150℃、22時間)は、JIS K
6301に示される方法で測定した。 [ゴム特性]ゴム特性は下記の試験方法で評価する。す
なわち、強度特性は引張強さ(TB)により、耐摩耗性
はランボーンの方法により、湿潤路面での制動性能(ウ
エットスキッド)はスペクトロメーターによる0℃での
tan δにより、また転がり抵抗についてはスペクトロ
メーターによる50℃でのtan δにより評価する。 [融点(Tm)およびガラス転移温度(Tg)]DSC
の吸熱曲線を求め、最大ピーク位置の温度をTmとす
る。
もの 2…肉眼で確認できるもの 3…亀裂が深くて比較的大きいもの(1mm未満) 4…亀裂が深くて大きいもの(1mm以上3mm未満) 5…3mm以上の亀裂または切断を起こしそうなもの [引き裂き試験]引き裂き試験は、2枚の未加硫ゴムシ
ートの間に幅20mmのテフロンシートを挟み、プレス加
硫後、テフロンシートを挟んだ所をチャックにかけて引
張り、剥離強度を測定する。 [耐油試験]耐油試験は、JIS K 6301に規定
されている浸漬試験に準拠して行い、試験片の体積変化
率(ΔV(%))を求める。なお、試験用油としてJI
S3号油を用い、100℃/72時間の条件で行う。 [引張試験]JIS K 6301に従って引張強度
(TB)、破断伸び(EB)及び永久伸び(PS)を測
定する。 [圧縮永久歪]架橋密度の指標である圧縮永久歪(C
S)(圧縮条件150℃、22時間)は、JIS K
6301に示される方法で測定した。 [ゴム特性]ゴム特性は下記の試験方法で評価する。す
なわち、強度特性は引張強さ(TB)により、耐摩耗性
はランボーンの方法により、湿潤路面での制動性能(ウ
エットスキッド)はスペクトロメーターによる0℃での
tan δにより、また転がり抵抗についてはスペクトロ
メーターによる50℃でのtan δにより評価する。 [融点(Tm)およびガラス転移温度(Tg)]DSC
の吸熱曲線を求め、最大ピーク位置の温度をTmとす
る。
【0150】測定は、試料をアルミパンに詰め、10℃
/分で200℃まで昇温し、200℃で5分間保持した
のち、20℃/分で−150℃まで降温し、ついで10
℃/分で昇温する際の吸熱曲線より求めた。
/分で200℃まで昇温し、200℃で5分間保持した
のち、20℃/分で−150℃まで降温し、ついで10
℃/分で昇温する際の吸熱曲線より求めた。
【0151】なおDSC測定時の吸熱ピークから、単位
重さ当たりの融解熱量を求め、これをポリエチレンの結
晶の融解熱量70cal/gで除して求めることにより、
結晶化度(%)を求めることができる。 [極限粘度[η]]135℃、デカリン中で測定した。 [Mw/Mn]GPC(ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー)を用い、オルトジクロロベンゼン溶媒で、
140℃で測定した。 <試験方法> (1)引張強さ(TB)は、JIS K 6301に準
じて測定する。 (2)ランボーン摩耗は、岩本製作所(株)製ランボー
ン摩耗試験機を用いて以下の条件で測定する。
重さ当たりの融解熱量を求め、これをポリエチレンの結
晶の融解熱量70cal/gで除して求めることにより、
結晶化度(%)を求めることができる。 [極限粘度[η]]135℃、デカリン中で測定した。 [Mw/Mn]GPC(ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー)を用い、オルトジクロロベンゼン溶媒で、
140℃で測定した。 <試験方法> (1)引張強さ(TB)は、JIS K 6301に準
じて測定する。 (2)ランボーン摩耗は、岩本製作所(株)製ランボー
ン摩耗試験機を用いて以下の条件で測定する。
【0152】 (3)tan δは、レオメトリックス(株)製ダイナミ
ックスペクトロメーターを用いて、以下の条件で測定す
る。
ックスペクトロメーターを用いて、以下の条件で測定す
る。
【0153】 測定条件:せん断歪率0.5%、周波数15Hz
【0154】なお下記の実施例では、以下の原料を用い
た。 (A)熱可塑性樹脂 (A−1)ポリエチレンテレフタレート:三井石油化学
工業株式会社製、「三井PETJ125」 (A−2)ナイロン6:東レ株式会社製、「東レナイロ
ンCM1007」 (B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体 (B−1)エチレン/ブタジエン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン=91/9(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.6/1.
5(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/6.
8(モル比)、 (ニ)極限粘度[η]=4.0dl/g (ホ)Tm:70℃ (ヘ)Tg:−38℃ (ト)Mw/Mn=2.4 (B−2)エチレン/ブタジエン/スチレン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン/スチレン=86.7/9.
3/4.0(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.7/1.
4(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/5.
9(モル比)、 (ニ)極限粘度[η]=4.0dl/g (ホ)Tm:65℃ (ヘ)Tg:−30℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−3)エチレン/プロピレン/イソプレン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/イソプレン=68.8/2
5.7/5.5(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=1.3/0.
7(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.0/3.
5(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.4dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−40℃ (B−4)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレン=6
3.6/23.7/7.3/5.4(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.5/1.
9(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.4/4.
8(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.1dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−44℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−5)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体の変性物 (イ)(B−4)の無水マレイン酸変性体。
た。 (A)熱可塑性樹脂 (A−1)ポリエチレンテレフタレート:三井石油化学
工業株式会社製、「三井PETJ125」 (A−2)ナイロン6:東レ株式会社製、「東レナイロ
ンCM1007」 (B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体 (B−1)エチレン/ブタジエン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン=91/9(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.6/1.
5(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/6.
8(モル比)、 (ニ)極限粘度[η]=4.0dl/g (ホ)Tm:70℃ (ヘ)Tg:−38℃ (ト)Mw/Mn=2.4 (B−2)エチレン/ブタジエン/スチレン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン/スチレン=86.7/9.
3/4.0(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.7/1.
4(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/5.
9(モル比)、 (ニ)極限粘度[η]=4.0dl/g (ホ)Tm:65℃ (ヘ)Tg:−30℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−3)エチレン/プロピレン/イソプレン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/イソプレン=68.8/2
5.7/5.5(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=1.3/0.
7(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.0/3.
5(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.4dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−40℃ (B−4)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレン=6
3.6/23.7/7.3/5.4(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.5/1.
9(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.4/4.
8(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.1dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−44℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−5)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体の変性物 (イ)(B−4)の無水マレイン酸変性体。
【0155】(ロ)無水マレイン酸含量:3.5重量%。 (ハ)極限粘度[η]:2.0dl/g (B’)JBR:スチレン・ブタジエン共重合ゴム 100℃におけるムーニー粘度100、スチレン24w
t% (C)充填剤 タルク:平均粒径2.5μm
t% (C)充填剤 タルク:平均粒径2.5μm
【0156】
【合成例(B−1)〜(B−5)】上記共重合体(B−
1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−
5)の合成法は、以下のとおり。
1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−
5)の合成法は、以下のとおり。
【0157】
【合成例(B−1)】 (触媒の予備活性化)窒素置換を十分に行ったガラス容
器に、公知の方法で合成した(シ゛メチル(t-フ゛チルアミト゛)(テ
トラメチル-η5-シクロヘ゜ンタシ゛エニル)シラン)シ゛クロライト゛チタン5.5mg
を秤量し、トリイソブチルアルミニウム(以下TIBA
と略す)の1.0ミリモル/mlトルエン溶液をアルミ
ニウム原子が0.75ミリモルとなるように0.75m
l加え、23℃で15分間超音波照射を行い触媒溶液を
調製した。
器に、公知の方法で合成した(シ゛メチル(t-フ゛チルアミト゛)(テ
トラメチル-η5-シクロヘ゜ンタシ゛エニル)シラン)シ゛クロライト゛チタン5.5mg
を秤量し、トリイソブチルアルミニウム(以下TIBA
と略す)の1.0ミリモル/mlトルエン溶液をアルミ
ニウム原子が0.75ミリモルとなるように0.75m
l加え、23℃で15分間超音波照射を行い触媒溶液を
調製した。
【0158】減圧乾燥および窒素置換してある2Lのオ
ートクレーブに、常温でトルエン288mlと先に調製
した触媒溶液を0.075ml加え、続いて撹拌下にエ
チレンを供給して6kg/cm2Gまで加圧した後脱圧
し、この加圧脱圧操作を3回繰り返した。その後、エチ
レン常圧下で、1,3−ブタジエンを10g相当分気体
で挿入し、昇温を開始し50℃に到達させた。その後系
内をエチレンで6kg/cm2Gとなるように加圧し、ト
リフェニルカルヘ゛ニウムテトラ(ヘ゜ンタフルオロフェニル)ホ゛レートのトルエン溶液
(0.002mM/ml)を1.5ml加え、エチレン
と1,3−ブタジエンとの共重合を開始させた。この時
の触媒濃度は、全系に対して(シ゛メチル(t-フ゛チルアミト゛)(テ
トラメチル-η5-シクロヘ゜ンタシ゛エニル)シラン)シ゛クロライト゛チタンが0.00
5ミリモル/L、トリフェニルカルヘ゛ニウムテトラ(ヘ゜ンタフルオロフェニル)ホ゛
レートが0.01ミリモル/Lであった。重合中、エチレ
ンを連続的に供給することにより内圧を6kg/cm2
Gに保持した。5分後、重合反応をメチルアルコールを
添加することにより停止した。脱圧後、ポリマー溶液を
取り出し、水1Lに対して濃塩酸5mlを添加した水溶
液と1:1の割合で用いて洗浄し触媒残渣を水相に移行
させた。この接触混合溶液を静置したのち、水相を分離
除去しさらに蒸留水で2回水洗し、重合液相を油水分離
した。次いで油水分離された重合液相を3倍量のアセト
ンと強撹拌下に接触させ、重合体を析出させたのち、ア
セトンで十分に洗浄し固体部(共重合体)を濾過により
採取した。窒素流通下、130℃、350mmHgで1
2時間乾燥した。
ートクレーブに、常温でトルエン288mlと先に調製
した触媒溶液を0.075ml加え、続いて撹拌下にエ
チレンを供給して6kg/cm2Gまで加圧した後脱圧
し、この加圧脱圧操作を3回繰り返した。その後、エチ
レン常圧下で、1,3−ブタジエンを10g相当分気体
で挿入し、昇温を開始し50℃に到達させた。その後系
内をエチレンで6kg/cm2Gとなるように加圧し、ト
リフェニルカルヘ゛ニウムテトラ(ヘ゜ンタフルオロフェニル)ホ゛レートのトルエン溶液
(0.002mM/ml)を1.5ml加え、エチレン
と1,3−ブタジエンとの共重合を開始させた。この時
の触媒濃度は、全系に対して(シ゛メチル(t-フ゛チルアミト゛)(テ
トラメチル-η5-シクロヘ゜ンタシ゛エニル)シラン)シ゛クロライト゛チタンが0.00
5ミリモル/L、トリフェニルカルヘ゛ニウムテトラ(ヘ゜ンタフルオロフェニル)ホ゛
レートが0.01ミリモル/Lであった。重合中、エチレ
ンを連続的に供給することにより内圧を6kg/cm2
Gに保持した。5分後、重合反応をメチルアルコールを
添加することにより停止した。脱圧後、ポリマー溶液を
取り出し、水1Lに対して濃塩酸5mlを添加した水溶
液と1:1の割合で用いて洗浄し触媒残渣を水相に移行
させた。この接触混合溶液を静置したのち、水相を分離
除去しさらに蒸留水で2回水洗し、重合液相を油水分離
した。次いで油水分離された重合液相を3倍量のアセト
ンと強撹拌下に接触させ、重合体を析出させたのち、ア
セトンで十分に洗浄し固体部(共重合体)を濾過により
採取した。窒素流通下、130℃、350mmHgで1
2時間乾燥した。
【0159】得られたエチレン・ブタジエン共重合体の
収量は14g、135℃デカリン中で測定した極限粘度
〔η〕が4.0dl/g、ガラス転移温度Tgは−38
℃、沃素価は40g/100g、エチレン含量は91モル
%、5員環構造は6.8モル%、シクロプロパン環構造
は0.1モル%、1,2付加構造は0.6モル%、1,
4付加構造は1.5モル%、活性は112kg/ミリモ
ルZr・hr、であった。
収量は14g、135℃デカリン中で測定した極限粘度
〔η〕が4.0dl/g、ガラス転移温度Tgは−38
℃、沃素価は40g/100g、エチレン含量は91モル
%、5員環構造は6.8モル%、シクロプロパン環構造
は0.1モル%、1,2付加構造は0.6モル%、1,
4付加構造は1.5モル%、活性は112kg/ミリモ
ルZr・hr、であった。
【0160】
【合成例(B−2)】 (触媒の予備活性化)窒素置換を十分に行ったガラス容
器に、公知の方法で合成した(ジメチル(t-ブチルアミ
ド)(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラ
ン)ジクロライドチタン13.5mgを秤量し、0.808
ミリモル/mlのメチルアルモキサンのトルエン溶液(以
下MAOと略す)をアルミニウム原子が22.05ミリ
モルとなるように22.86ml加え、23℃で15分間
超音波照射を行い触媒溶液を調製した。
器に、公知の方法で合成した(ジメチル(t-ブチルアミ
ド)(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニル)シラ
ン)ジクロライドチタン13.5mgを秤量し、0.808
ミリモル/mlのメチルアルモキサンのトルエン溶液(以
下MAOと略す)をアルミニウム原子が22.05ミリ
モルとなるように22.86ml加え、23℃で15分間
超音波照射を行い触媒溶液を調製した。
【0161】減圧乾燥および窒素置換してある2リット
ルのオートクレーブに、常温でトルエン440.6mlと
スチレン30mlを加え、続いて撹拌下にエチレンを6kg
/cm2Gまで加圧した後脱圧し、この加圧脱圧操作を3
回繰り返した。その後、エチレン常圧下で、1,3-ブタジ
エンを18ml(25℃、1気圧)加え、30℃に到達さ
せた。その後系内をエチレンで6kg/cm2Gとなるよう
に加圧し、先ほど調製した触媒溶液3.11mlを加え、
エチレンとスチレンと1,3-ブタジエンの共重合を開始さ
せた。この時の触媒濃度は、全系に対して(ジメチル
(t-ブチルアミド)(テトラメチル-η5-シクロペンタ
ジエニル)シラン)ジクロライドチタンが0.01ミリ
モル/L、MAOが6.0ミリモル/Lであった。重合
中、エチレンを連続的に供給することにより内圧を6kg
/cm2Gに保持した。15分後、重合反応をメチルアル
コールを添加することにより停止した。脱圧後、ポリマ
ー溶液を取り出し、水1リットルに対して濃塩酸5mlを
添加した水溶液と1:1の割合で用いて洗浄し、触媒残
渣を水相に移行させた。この接触混合溶液を静置したの
ち、水相を分離除去し、さらに蒸留水で2回水洗し、重
合液相を油水分離した。次いで油水分離された重合液相
を3倍量のアセトンと強撹拌下に接触させ、重合体を析
出させたのち、アセトンで十分に洗浄し、固体部(共重
合体)を濾過により採取した。窒素流通下、130℃、
350mmHgで12時間乾燥した。以上のようにして得
られたエチレン/スチレン/1,3-ブタジエン共重合体の
収量は13g、135℃デカリン中で測定した極限粘度
[η]が2.0dl/g、ガラス転移温度Tgは−30
℃、沃素価は22g/100g、エチレン含量は86.
7モル%、スチレン4.0モル%、5員環構造は5.9モ
ル%、シクロプロパン環構造は0.2モル%、1.2付加
構造は0.7モル%、1.4付加構造は2.5モル%、活
性は10.4kg/ミリモルZr・hrであった。
ルのオートクレーブに、常温でトルエン440.6mlと
スチレン30mlを加え、続いて撹拌下にエチレンを6kg
/cm2Gまで加圧した後脱圧し、この加圧脱圧操作を3
回繰り返した。その後、エチレン常圧下で、1,3-ブタジ
エンを18ml(25℃、1気圧)加え、30℃に到達さ
せた。その後系内をエチレンで6kg/cm2Gとなるよう
に加圧し、先ほど調製した触媒溶液3.11mlを加え、
エチレンとスチレンと1,3-ブタジエンの共重合を開始さ
せた。この時の触媒濃度は、全系に対して(ジメチル
(t-ブチルアミド)(テトラメチル-η5-シクロペンタ
ジエニル)シラン)ジクロライドチタンが0.01ミリ
モル/L、MAOが6.0ミリモル/Lであった。重合
中、エチレンを連続的に供給することにより内圧を6kg
/cm2Gに保持した。15分後、重合反応をメチルアル
コールを添加することにより停止した。脱圧後、ポリマ
ー溶液を取り出し、水1リットルに対して濃塩酸5mlを
添加した水溶液と1:1の割合で用いて洗浄し、触媒残
渣を水相に移行させた。この接触混合溶液を静置したの
ち、水相を分離除去し、さらに蒸留水で2回水洗し、重
合液相を油水分離した。次いで油水分離された重合液相
を3倍量のアセトンと強撹拌下に接触させ、重合体を析
出させたのち、アセトンで十分に洗浄し、固体部(共重
合体)を濾過により採取した。窒素流通下、130℃、
350mmHgで12時間乾燥した。以上のようにして得
られたエチレン/スチレン/1,3-ブタジエン共重合体の
収量は13g、135℃デカリン中で測定した極限粘度
[η]が2.0dl/g、ガラス転移温度Tgは−30
℃、沃素価は22g/100g、エチレン含量は86.
7モル%、スチレン4.0モル%、5員環構造は5.9モ
ル%、シクロプロパン環構造は0.2モル%、1.2付加
構造は0.7モル%、1.4付加構造は2.5モル%、活
性は10.4kg/ミリモルZr・hrであった。
【0162】
【合成例(B−3)】 (触媒の予備活性化)窒素置換を十分に行ったガラス容
器に、公知の方法で合成したイソプロピリデンビスイン
デニルジルコニウムジクロライド16.0mgを秤量し、
1.484ミリモル/mlのメチルアルモキサンのトルエ
ン溶液(以下MAOと略す)をアルミニウム原子が2
2.57ミリモルとなるように15.2ml加え、23℃で
15分間超音波照射を行い触媒溶液を調製した。
器に、公知の方法で合成したイソプロピリデンビスイン
デニルジルコニウムジクロライド16.0mgを秤量し、
1.484ミリモル/mlのメチルアルモキサンのトルエ
ン溶液(以下MAOと略す)をアルミニウム原子が2
2.57ミリモルとなるように15.2ml加え、23℃で
15分間超音波照射を行い触媒溶液を調製した。
【0163】減圧乾燥および窒素置換してある2リット
ルのオートクレーブに、常温でトルエン177.2mlと
プロピレン5500ml(25℃、1気圧)とイソプレン
60mlを加え、続いて1.0ミリモル/mlのトリイソブ
チルアルミニウムのトルエン溶液(以下MAOと略す)
を0.3ml加え、撹拌下にエチレンを供給し、6kg/cm2
Gまで加圧した後脱圧し、この加圧脱圧操作を3回繰り
返した。その後、エチレン常圧下で、20℃に到達させ
た。その後系内をエチレンで6kg/cm2Gとなるように
加圧し、先ほど調製した触媒溶液1.52mlを加え、エ
チレンとイソプレンとの共重合を開始させた。この時の
触媒濃度は、全系に対してイソプロピリデンビスインデ
ニルジルコニウムジクロライドが0.0123ミリモル
/L、MAOが7.5ミリモル/Lであった。重合中、
エチレンを連続的に供給することにより内圧を6kg/cm
2Gに保持した。30分後、重合反応をメチルアルコー
ルを添加することにより停止した。脱圧後、ポリマー溶
液を取り出し、水1リットルに対して濃塩酸5mlを添加
した水溶液と1:1の割合で用いて洗浄し、触媒残渣を
水相に移行させた。この接触混合溶液を静置したのち、
水相を分離除去し、さらに蒸留水で2回水洗し、重合液
相を油水分離した。次いで油水分離された重合液相を3
倍量のアセトンと強撹拌下に接触させ、重合体を析出さ
せた後、アセトンで十分に洗浄し固体部(共重合体)を
濾過により採取した。窒素流通下、130℃、350mm
Hgで12時間乾燥した。
ルのオートクレーブに、常温でトルエン177.2mlと
プロピレン5500ml(25℃、1気圧)とイソプレン
60mlを加え、続いて1.0ミリモル/mlのトリイソブ
チルアルミニウムのトルエン溶液(以下MAOと略す)
を0.3ml加え、撹拌下にエチレンを供給し、6kg/cm2
Gまで加圧した後脱圧し、この加圧脱圧操作を3回繰り
返した。その後、エチレン常圧下で、20℃に到達させ
た。その後系内をエチレンで6kg/cm2Gとなるように
加圧し、先ほど調製した触媒溶液1.52mlを加え、エ
チレンとイソプレンとの共重合を開始させた。この時の
触媒濃度は、全系に対してイソプロピリデンビスインデ
ニルジルコニウムジクロライドが0.0123ミリモル
/L、MAOが7.5ミリモル/Lであった。重合中、
エチレンを連続的に供給することにより内圧を6kg/cm
2Gに保持した。30分後、重合反応をメチルアルコー
ルを添加することにより停止した。脱圧後、ポリマー溶
液を取り出し、水1リットルに対して濃塩酸5mlを添加
した水溶液と1:1の割合で用いて洗浄し、触媒残渣を
水相に移行させた。この接触混合溶液を静置したのち、
水相を分離除去し、さらに蒸留水で2回水洗し、重合液
相を油水分離した。次いで油水分離された重合液相を3
倍量のアセトンと強撹拌下に接触させ、重合体を析出さ
せた後、アセトンで十分に洗浄し固体部(共重合体)を
濾過により採取した。窒素流通下、130℃、350mm
Hgで12時間乾燥した。
【0164】得られたエチレン/プロピレン/イソプレ
ン共重合体の収量は18.8g、135℃デカリン中で
測定した極限粘度[η]が1.4dl/g、ガラス転移温
度Tgは−40℃、沃素価は15g/100g、エチレ
ン含量は68.8モル%、プロピレン含量は25.7モル
%、環構造は3.5モル%、1.2付加構造は0.05モ
ル%、3,4付加構造は1.25モル%、1,4付加構
造は0.7モル%、活性は10kg/ミリモルZr・hr
であった。
ン共重合体の収量は18.8g、135℃デカリン中で
測定した極限粘度[η]が1.4dl/g、ガラス転移温
度Tgは−40℃、沃素価は15g/100g、エチレ
ン含量は68.8モル%、プロピレン含量は25.7モル
%、環構造は3.5モル%、1.2付加構造は0.05モ
ル%、3,4付加構造は1.25モル%、1,4付加構
造は0.7モル%、活性は10kg/ミリモルZr・hr
であった。
【0165】
【合成例(B−4)】プロピレンを4400ml(25
℃、1気圧)追加し、1,3-ブタジエンを13mlに、スチ
レンを50mlに、反応温度20℃に変えた以外は、合成
例(B−2)と同様な操作を行った。得られたエチレン
/プロピレン/スチレン/1,3-ブタジエン共重合体の収
量は9g、135℃デカリン中で測定した極限粘度
[η]が2.1dl/g、ガラス転移温度Tgは−44
℃、沃素価は17.5g/100g、エチレン含量は6
3.6モル%、プロピレン含量は23.7モル%、スチレ
ン含量5.4モル%、5員環構造は4.8モル%、シクロ
プロパン環構造は0.1モル%、1.2付加構造は0.5
モル%、1.4付加構造は1.9モル%、活性は7.2kg
/ミリモルZr・hrであった。
℃、1気圧)追加し、1,3-ブタジエンを13mlに、スチ
レンを50mlに、反応温度20℃に変えた以外は、合成
例(B−2)と同様な操作を行った。得られたエチレン
/プロピレン/スチレン/1,3-ブタジエン共重合体の収
量は9g、135℃デカリン中で測定した極限粘度
[η]が2.1dl/g、ガラス転移温度Tgは−44
℃、沃素価は17.5g/100g、エチレン含量は6
3.6モル%、プロピレン含量は23.7モル%、スチレ
ン含量5.4モル%、5員環構造は4.8モル%、シクロ
プロパン環構造は0.1モル%、1.2付加構造は0.5
モル%、1.4付加構造は1.9モル%、活性は7.2kg
/ミリモルZr・hrであった。
【0166】
【合成例(B−5)】200mlのガラス製オートクレー
ブを窒素で充分に置換し、トルエン38mlと合成例(B
−4)で得られたエチレン/プロピレン/スチレン/1,
3-ブタジエン共重合体6gとを仕込み、撹拌しながら1
40℃まで昇温した。別の容器に1.06gの無水マレ
イン酸と、0.18gのジクミルパーオキサイドを8ml
のトルエンで溶解させた溶液を調製した。この調製した
溶液をオートクレーブ中に3.5時間かけて等速で滴下
し、その後さらに30分間撹拌した。この滴下の間に1
60℃まで徐々に昇温した。反応終了後、70℃まで冷
却し、200mlのメタノールに反応溶液を添加し、ポリ
マーを析出させた。析出したポリマーをさらにアセトン
200mlで洗浄し、130℃で12時間真空乾燥し、エ
チレン/プロピレン/スチレン/1,3-ブタジエン共重合
体のグラフト変性体を得た。得られた変性体は、無水マ
レイン酸が3.5重量%変性されていた。また、変性体
の135℃、デカリン中で測定した極限粘度[η]は、
2.0dl/gであった。
ブを窒素で充分に置換し、トルエン38mlと合成例(B
−4)で得られたエチレン/プロピレン/スチレン/1,
3-ブタジエン共重合体6gとを仕込み、撹拌しながら1
40℃まで昇温した。別の容器に1.06gの無水マレ
イン酸と、0.18gのジクミルパーオキサイドを8ml
のトルエンで溶解させた溶液を調製した。この調製した
溶液をオートクレーブ中に3.5時間かけて等速で滴下
し、その後さらに30分間撹拌した。この滴下の間に1
60℃まで徐々に昇温した。反応終了後、70℃まで冷
却し、200mlのメタノールに反応溶液を添加し、ポリ
マーを析出させた。析出したポリマーをさらにアセトン
200mlで洗浄し、130℃で12時間真空乾燥し、エ
チレン/プロピレン/スチレン/1,3-ブタジエン共重合
体のグラフト変性体を得た。得られた変性体は、無水マ
レイン酸が3.5重量%変性されていた。また、変性体
の135℃、デカリン中で測定した極限粘度[η]は、
2.0dl/gであった。
【0167】
【実施例1〜5】上記の原料を表3に示す重量比で配合
し、2軸押出機を用いて250℃で150rpmの条件
で混練し、ペレタイザーによりペレット化することによ
り、α−オレフィン/共役ジエン系重合体組成物のペレ
ットを調製した。
し、2軸押出機を用いて250℃で150rpmの条件
で混練し、ペレタイザーによりペレット化することによ
り、α−オレフィン/共役ジエン系重合体組成物のペレ
ットを調製した。
【0168】次に、このペレットから射出成形機を用い
て試験片を250℃で成形した。得られた試験片を用い
て下記のようにして耐衝撃性および熱安定性を測定し
た。結果を表3に示す。
て試験片を250℃で成形した。得られた試験片を用い
て下記のようにして耐衝撃性および熱安定性を測定し
た。結果を表3に示す。
【0169】<耐衝撃性>ASTM−D785に準拠
し、23℃のアイゾット衝撃値で評価した。 <熱安定性>70℃のギアオーブン中で1週間経過前後
の試験片の耐衝撃性を測定し、その変化率により評価し
た。
し、23℃のアイゾット衝撃値で評価した。 <熱安定性>70℃のギアオーブン中で1週間経過前後
の試験片の耐衝撃性を測定し、その変化率により評価し
た。
【0170】
【表3】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0154
【補正方法】変更
【補正内容】
【0154】なお下記の実施例では、以下の原料を用い
た。 (A)熱可塑性樹脂 (A−1)ポリエチレンテレフタレート:三井石油化学
工業株式会社製、「三井PETJ125」 (A−2)ナイロン6:東レ株式会社製、「東レナイロ
ンCM1007」 (B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体 (B−1)エチレン/ブタジエン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン=91/9(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.6/1.
5(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/6.
8(モル比)、 (ニ)極限粘度[η]=4.0dl/g (ホ)Tm:70℃ (ヘ)Tg:−38℃ (ト)Mw/Mn=2.4 (B−2)エチレン/ブタジエン/スチレン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン/スチレン=86.7/9.
3/4.0(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.7/1.
4(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/5.
9(モル比)、 (ホ)Tm:65℃ (ヘ)Tg:−30℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−3)エチレン/プロピレン/イソプレン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/イソプレン=68.8/2
5.7/5.5(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=1.3/0.
7(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.0/3.
5(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.4dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−40℃ (B−4)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレン=6
3.6/23.7/7.3/5.4(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.5/1.
9(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.4/4.
8(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.1dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−44℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−5)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体の変性物 (イ)(B−4)の無水マレイン酸変性体。
た。 (A)熱可塑性樹脂 (A−1)ポリエチレンテレフタレート:三井石油化学
工業株式会社製、「三井PETJ125」 (A−2)ナイロン6:東レ株式会社製、「東レナイロ
ンCM1007」 (B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体 (B−1)エチレン/ブタジエン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン=91/9(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.6/1.
5(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/6.
8(モル比)、 (ニ)極限粘度[η]=4.0dl/g (ホ)Tm:70℃ (ヘ)Tg:−38℃ (ト)Mw/Mn=2.4 (B−2)エチレン/ブタジエン/スチレン共重合体 (イ)エチレン/ブタジエン/スチレン=86.7/9.
3/4.0(モル比)、 (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.7/1.
4(モル比)、 (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.1/5.
9(モル比)、 (ホ)Tm:65℃ (ヘ)Tg:−30℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−3)エチレン/プロピレン/イソプレン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/イソプレン=68.8/2
5.7/5.5(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=1.3/0.
7(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.0/3.
5(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.4dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−40℃ (B−4)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体 (イ)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレン=6
3.6/23.7/7.3/5.4(モル比) (ロ)側鎖の2重結合/主鎖中の2重結合=0.5/1.
9(モル比) (ハ)2重結合の総量/5員環構造の総量=2.4/4.
8(モル比) (ニ)極限粘度[η]=2.1dl/g (ホ)Tm:なし (ヘ)Tg:−44℃ (ト)Mw/Mn=2.5 (B−5)エチレン/プロピレン/ブタジエン/スチレ
ン共重合体の変性物 (イ)(B−4)の無水マレイン酸変性体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 279/02 C08F 279/02 C08K 3/00 C08K 3/00 C08L 23/00 C08L 23/00 23/04 23/04 45/00 45/00 51/04 51/04 51/06 51/06 69/00 69/00 71/12 71/12 77/00 77/00 //(C08F 210/00 236:04) (C08F 210/02 236:04) (C08F 212/00 210:00 236:04)
Claims (10)
- 【請求項1】<A-1>ポリエステル樹脂またはポリアミド
樹脂(これらの樹脂は繰返し単位中に芳香族環を有して
いてもよい)、および<A-2>芳香族基含有ポリマー(但
し、芳香族環を有する上記<A-1>ポリエステル樹脂およ
び芳香族環を有するポリアミド樹脂を除く)から選ばれ
る熱可塑性樹脂(A)1〜99重量部と、 (B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体1〜99
重量部と、 (C)無機充填剤0〜40重量部[但し(A)と(B)
と(C)との合計を100重量部とする]とからなり、 上記(B)α−オレフィン/共役ジエン系共重合体が、 少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オレフィンと、
下記式(I)で表される共役ジエン単量体と、必要によ
り用いられるこれらと共重合可能な単量体とを共重合さ
せて得られるランダム共重合体であることを特徴とする
α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物: 【化1】 [式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子、
炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリール基であり、
R1とR2との少なくとも一方は水素である。] - 【請求項2】上記(B)α−オレフィン/共役ジエン系
共重合体が、 少なくとも1種の炭素数2〜12のα−オレフィンと、
下記式(I)で表される共役ジエン単量体と、必要によ
り用いられるこれらと共重合可能な単量体とを共重合さ
せて得られるランダム共重合体であって、(a)該共重
合体中において上記共役ジエン単量体(I)から導かれ
た1,2付加体(3,4付加体を含む)は共重合体中の
側鎖に2重結合を形成しており、また1,4付加体は、
共重合体中の主鎖に2重結合を形成しており、 上記1,2付加体に由来する側鎖の2重結合と1,4付
加体に由来する主鎖の2重結合との比(1,2付加体に
由来する側鎖2重結合/1,4付加体に由来する主鎖2
重結合)が5/95〜99/1であり、(b)共重合体
の主鎖中に上記側鎖の2重結合から導かれた5員環を有
し、(c)上記各付加体の2重結合と5員環との比(各
付加体の合計2重結合/5員環)が20/80〜90/
10であることを特徴とする請求項1に記載のα−オレ
フィン/共役ジエン系共重合体組成物: 【化2】 [式(I)中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子、
炭素数1〜8のアルキル基あるいはアリール基であり、
R1とR2との少なくとも一方は水素である。] - 【請求項3】上記<A-1>ポリエステル樹脂が、芳香族ポ
リエステルであり、 上記<A-1>ポリアミド樹脂が、芳香族ポリアミド、脂肪
族ポリアミド、脂環族ポリアミドあるいはこれらの混合
物、あるいはこれらの共重合物であり、 上記<A-2>芳香族基含有ポリマーが、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂、芳香族ポリカーボネートのうちの何れか
1種または2種以上であることを特徴とする請求項1〜
2の何れかに記載のα−オレフィン/共役ジエン系共重
合体組成物。 - 【請求項4】上記α−オレフィンが、エチレン単独で
あるか、またはエチレンと炭素数3〜12のα−オレ
フィンとの組み合わせであり、の場合はエチレン/炭
素数3〜12のα−オレフィン(モル比)が、99/1
〜40/60であること特徴とする請求項1〜3の何れ
かに記載のα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成
物。 - 【請求項5】上記共重合可能な単量体が芳香族ビニル化
合物であり、該共重合体には芳香族ビニル化合物から導
かれる単位が0.1〜60モル%の量で含まれているこ
とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のα−オレ
フィン/共役ジエン系共重合体組成物。 - 【請求項6】上記芳香族ビニル化合物がスチレンである
請求項5に記載のα−オレフィン/共役ジエン系共重合
体組成物。 - 【請求項7】共役ジエン単量体(I)が1,3−ブタジ
エンまたはイソプレンである請求項1〜6の何れかに記
載のα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物。 - 【請求項8】共役ジエン由来の構造の合計量が、0.0
1〜30モル%である請求項1〜7の何れかに記載のα
−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物。 - 【請求項9】上記α−オレフィン/共役ジエン系共重合
体が、その主鎖中にさらにシクロプロパン環を有するも
のであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載
のα−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物。 - 【請求項10】上記α−オレフィン/共役ジエン系重合
体が、その1部または全てが不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体にてグラフト変性されているものであることを
特徴とする請求項1〜9記載の何れかに記載のα−オレ
フィン/共役ジエン系重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9209977A JPH1135810A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9209977A JPH1135810A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1135810A true JPH1135810A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16581821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9209977A Pending JPH1135810A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | α−オレフィン/共役ジエン系共重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1135810A (ja) |
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