JPH1130134A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
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- JPH1130134A JPH1130134A JP9183628A JP18362897A JPH1130134A JP H1130134 A JPH1130134 A JP H1130134A JP 9183628 A JP9183628 A JP 9183628A JP 18362897 A JP18362897 A JP 18362897A JP H1130134 A JPH1130134 A JP H1130134A
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- Japan
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- opening
- timing
- intake valve
- closing timing
- engine
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】内燃機関始動時の振動低減と同機関始動完了後
の冷間期間の出力向上との両立を図るとともに、吸気バ
ルブ開閉タイミングの変動増大を防止することのできる
内燃機関の制御装置を提供する。 【解決手段】エンジン11には吸気バルブ28の開閉タ
イミングを調整するためのバルブタイミング調整機構1
7が設けられる。そして、エンジン11の始動時には、
同機構17により吸気バルブ28の閉弁時期が最遅角状
態にされる。この状態では、燃焼室25内の空気の圧縮
比が小さくなるため、圧縮行程の際における燃焼室25
内の圧力が低く抑えられてエンジン11の振動が低減す
る。また、エンジン11の始動完了後の冷間期間には、
同機構17により吸気バルブ28の閉弁時期が最進角状
態にされる。この状態では、燃焼室25内の空気の圧縮
比が大きくなるため、圧縮行程の際における燃焼室25
内の圧力が高められてエンジン11の出力が向上する。
の冷間期間の出力向上との両立を図るとともに、吸気バ
ルブ開閉タイミングの変動増大を防止することのできる
内燃機関の制御装置を提供する。 【解決手段】エンジン11には吸気バルブ28の開閉タ
イミングを調整するためのバルブタイミング調整機構1
7が設けられる。そして、エンジン11の始動時には、
同機構17により吸気バルブ28の閉弁時期が最遅角状
態にされる。この状態では、燃焼室25内の空気の圧縮
比が小さくなるため、圧縮行程の際における燃焼室25
内の圧力が低く抑えられてエンジン11の振動が低減す
る。また、エンジン11の始動完了後の冷間期間には、
同機構17により吸気バルブ28の閉弁時期が最進角状
態にされる。この状態では、燃焼室25内の空気の圧縮
比が大きくなるため、圧縮行程の際における燃焼室25
内の圧力が高められてエンジン11の出力が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関始動時及
び同機関始動完了後の冷間期間における吸気バルブの開
閉タイミング制御を行う内燃機関の制御装置に関するも
のである。
び同機関始動完了後の冷間期間における吸気バルブの開
閉タイミング制御を行う内燃機関の制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用エンジン等の内燃機関
は、吸気通路を介して燃焼室に吸入された混合ガスの燃
焼でピストンを往復移動させ、そのピストンの往復移動
によって駆動力を得るとともに燃焼後の混合ガスを排気
ガスとして排気通路へ排出するようになっている。ま
た、こうした内燃機関では、吸気及び排気バルブの開閉
によって燃焼室と吸気及び排気通路とを連通・遮断さ
せ、燃焼室に対する混合ガスの吸入及び排気ガスの排出
を行うようにしている。
は、吸気通路を介して燃焼室に吸入された混合ガスの燃
焼でピストンを往復移動させ、そのピストンの往復移動
によって駆動力を得るとともに燃焼後の混合ガスを排気
ガスとして排気通路へ排出するようになっている。ま
た、こうした内燃機関では、吸気及び排気バルブの開閉
によって燃焼室と吸気及び排気通路とを連通・遮断さ
せ、燃焼室に対する混合ガスの吸入及び排気ガスの排出
を行うようにしている。
【0003】これら吸気及び排気バルブは、内燃機関の
出力軸であるクランクシャフトにベルト等を介して連結
された吸気及び排気シャフトの回転によって開閉する。
そして、燃焼室に混合ガスを吸入する際には排気バルブ
が閉じるとともに吸気バルブが開き、同燃焼室から排気
ガスを排出する際には吸気バルブが閉じるとともに排気
バルブが開くようになる。
出力軸であるクランクシャフトにベルト等を介して連結
された吸気及び排気シャフトの回転によって開閉する。
そして、燃焼室に混合ガスを吸入する際には排気バルブ
が閉じるとともに吸気バルブが開き、同燃焼室から排気
ガスを排出する際には吸気バルブが閉じるとともに排気
バルブが開くようになる。
【0004】また、上記のように構成された内燃機関に
あっては、出力向上やエミッション低減等を意図して、
吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを適宜に変更
することが行われる。このように吸気バルブや排気バル
ブの開閉タイミングを変更する装置としては、例えば特
開平6−346764号公報に記載されたバルブタイミ
ング制御装置が知られている。
あっては、出力向上やエミッション低減等を意図して、
吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを適宜に変更
することが行われる。このように吸気バルブや排気バル
ブの開閉タイミングを変更する装置としては、例えば特
開平6−346764号公報に記載されたバルブタイミ
ング制御装置が知られている。
【0005】同装置は、例えば吸気カムシャフトのクラ
ンクシャフトに対する相対回転位相を変更させるように
移動する駆動部材と、駆動部材の移動方向両側に設けら
れた油圧室と、それら油圧室に対してオイルを供給する
油圧制御機構とを備えている。そして、油圧制御機構に
よって油圧室に適宜オイルを給排し、同オイルの油圧で
駆動部材を移動させることで、クランクシャフトに対す
る吸気カムシャフトの相対回転位相が変更される。この
ようにクランクシャフトに対する吸気カムシャフトの相
対回転位相を変更することで、吸気バルブの開閉タイミ
ングが変更されることとなる。
ンクシャフトに対する相対回転位相を変更させるように
移動する駆動部材と、駆動部材の移動方向両側に設けら
れた油圧室と、それら油圧室に対してオイルを供給する
油圧制御機構とを備えている。そして、油圧制御機構に
よって油圧室に適宜オイルを給排し、同オイルの油圧で
駆動部材を移動させることで、クランクシャフトに対す
る吸気カムシャフトの相対回転位相が変更される。この
ようにクランクシャフトに対する吸気カムシャフトの相
対回転位相を変更することで、吸気バルブの開閉タイミ
ングが変更されることとなる。
【0006】なお、こうした吸気バルブの開閉タイミン
グ変更は、例えば内燃機関の低回転時に吸気バルブの開
閉タイミングを遅らせたり、内燃機関の高回転時に吸気
バルブの開閉タイミングを早めたりする際に行われる。
これは内燃機関の低回転時にはバルブオーバラップを短
くして回転の安定を図り、内燃機関の高回転時には吸気
バルブの開弁を早めて同機関の吸気効率を高めるためで
ある。
グ変更は、例えば内燃機関の低回転時に吸気バルブの開
閉タイミングを遅らせたり、内燃機関の高回転時に吸気
バルブの開閉タイミングを早めたりする際に行われる。
これは内燃機関の低回転時にはバルブオーバラップを短
くして回転の安定を図り、内燃機関の高回転時には吸気
バルブの開弁を早めて同機関の吸気効率を高めるためで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
始動時、即ちスタータモータ等でクランクシャフトを回
転させ始めてから同機関が運転開始するまでの間は、自
動車の乗り心地を向上させるために圧縮行程時の燃焼室
内圧力を低く抑え、同機関の振動を低減することが好ま
しい。そこで従来は、内燃機関の始動時にバルブタイミ
ング制御装置によって吸気バルブの開閉タイミングを遅
らせ、燃焼室における空気の圧縮比を低減して圧縮行程
時の燃焼室内圧力を低減するようにしている。
始動時、即ちスタータモータ等でクランクシャフトを回
転させ始めてから同機関が運転開始するまでの間は、自
動車の乗り心地を向上させるために圧縮行程時の燃焼室
内圧力を低く抑え、同機関の振動を低減することが好ま
しい。そこで従来は、内燃機関の始動時にバルブタイミ
ング制御装置によって吸気バルブの開閉タイミングを遅
らせ、燃焼室における空気の圧縮比を低減して圧縮行程
時の燃焼室内圧力を低減するようにしている。
【0008】しかしこの場合、内燃機関が運転開始して
同機関の始動が完了したときも、吸気バルブの開閉タイ
ミングが遅らされた状態に保持され、燃焼室における空
気の圧縮比が低いままとなるため、同機関の運転開始完
了直後の冷間期間に機関出力が低くなる。
同機関の始動が完了したときも、吸気バルブの開閉タイ
ミングが遅らされた状態に保持され、燃焼室における空
気の圧縮比が低いままとなるため、同機関の運転開始完
了直後の冷間期間に機関出力が低くなる。
【0009】また、上記内燃機関の冷間期間において、
同機関が暖まってから行われるような吸気バルブ開閉タ
イミングのフィードバック制御を実行し、内燃機関の出
力向上を図ることも考えられる。なお、このフィードバ
ック制御は、吸気バルブの開閉タイミングを同機関の運
転状態に基づき求められる目標開閉タイミングと一致す
るよう油圧制御機構を制御するものである。
同機関が暖まってから行われるような吸気バルブ開閉タ
イミングのフィードバック制御を実行し、内燃機関の出
力向上を図ることも考えられる。なお、このフィードバ
ック制御は、吸気バルブの開閉タイミングを同機関の運
転状態に基づき求められる目標開閉タイミングと一致す
るよう油圧制御機構を制御するものである。
【0010】しかしながら、内燃機関の冷間期間では、
同機関の運転開始からの時間経過に伴い駆動部材を駆動
するためのオイルの温度が徐々に上昇し、その温度上昇
に起因してオイルの粘度も徐々に変化する。そのため、
吸気バルブの開閉タイミングを目標開閉タイミングと一
致させるには、上記フィードバック制御実行時の補正量
を上記オイル温度上昇に応じて可変設定する必要がある
が、その可変設定にかかる手間も無視できないものとな
っている。
同機関の運転開始からの時間経過に伴い駆動部材を駆動
するためのオイルの温度が徐々に上昇し、その温度上昇
に起因してオイルの粘度も徐々に変化する。そのため、
吸気バルブの開閉タイミングを目標開閉タイミングと一
致させるには、上記フィードバック制御実行時の補正量
を上記オイル温度上昇に応じて可変設定する必要がある
が、その可変設定にかかる手間も無視できないものとな
っている。
【0011】また、その補正量を可変設定しない場合に
は、上記フィードバック制御実行時において、油圧制御
機構によるオイルの給排に対して吸気バルブの開閉タイ
ミング変化に応答遅れや応答の早すぎが発生する。そし
てその結果、吸気バルブの開閉タイミングが目標開閉タ
イミングと一致せずに所定範囲内を頻繁に変動し、ドラ
イバビリティが低下することともなる。
は、上記フィードバック制御実行時において、油圧制御
機構によるオイルの給排に対して吸気バルブの開閉タイ
ミング変化に応答遅れや応答の早すぎが発生する。そし
てその結果、吸気バルブの開閉タイミングが目標開閉タ
イミングと一致せずに所定範囲内を頻繁に変動し、ドラ
イバビリティが低下することともなる。
【0012】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、内燃機関始動時の振動低減
と同機関始動完了後の冷間期間の出力向上との両立を図
るとともに、吸気バルブにおける開閉タイミングの変動
増大を防止することのできる内燃機関の制御装置を提供
することにある。
ものであって、その目的は、内燃機関始動時の振動低減
と同機関始動完了後の冷間期間の出力向上との両立を図
るとともに、吸気バルブにおける開閉タイミングの変動
増大を防止することのできる内燃機関の制御装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関に設けられた吸
気バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング
調整機構と、内燃機関の運手状態を検出する運転状態検
出手段と、該検出される機関運転状態に応じて前記バル
ブタイミング調整機構の駆動を制御する制御手段と、同
検出される機関運転状態に基づき、機関始動時には前記
吸気バルブの開閉タイミングを遅角補正し、機関始動完
了後の所定期間、同吸気バルブの開閉タイミングを進角
補正する補正手段とを備えた。
め、請求項1記載の発明では、内燃機関に設けられた吸
気バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング
調整機構と、内燃機関の運手状態を検出する運転状態検
出手段と、該検出される機関運転状態に応じて前記バル
ブタイミング調整機構の駆動を制御する制御手段と、同
検出される機関運転状態に基づき、機関始動時には前記
吸気バルブの開閉タイミングを遅角補正し、機関始動完
了後の所定期間、同吸気バルブの開閉タイミングを進角
補正する補正手段とを備えた。
【0014】同構成によれば、内燃機関始動時には吸気
バルブの開閉タイミングが遅角補正されるため、同機関
の圧縮行程時における燃焼室内の圧力が下がる。また、
内燃機関始動完了後の所定期間には吸気バルブの開閉タ
イミングが進角補正されるため、同機関の燃焼室内空気
の圧縮比が高められる。このように吸気バルブの開閉タ
イミングを補正することで、内燃機関始動時の振動低減
と同機関始動完了後の所定期間における出力向上との両
立が図られる。
バルブの開閉タイミングが遅角補正されるため、同機関
の圧縮行程時における燃焼室内の圧力が下がる。また、
内燃機関始動完了後の所定期間には吸気バルブの開閉タ
イミングが進角補正されるため、同機関の燃焼室内空気
の圧縮比が高められる。このように吸気バルブの開閉タ
イミングを補正することで、内燃機関始動時の振動低減
と同機関始動完了後の所定期間における出力向上との両
立が図られる。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
内燃機関の制御装置において、前記補正手段による前記
吸気バルブの開閉タイミングの進角補正時、当該機関の
点火時期を遅角補正する点火時期補正手段を更に備え
た。
内燃機関の制御装置において、前記補正手段による前記
吸気バルブの開閉タイミングの進角補正時、当該機関の
点火時期を遅角補正する点火時期補正手段を更に備え
た。
【0016】同構成によれば、内燃機関始動完了後の所
定期間に吸気バルブの開閉タイミングが進角補正されて
いるとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まることに起因す
るノッキングを点火時期の遅角によって防止することが
できるようになる。
定期間に吸気バルブの開閉タイミングが進角補正されて
いるとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まることに起因す
るノッキングを点火時期の遅角によって防止することが
できるようになる。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
内燃機関の制御装置において、前記吸気バルブの開閉タ
イミングを検出する開閉タイミング検出手段を更に備
え、前記点火時期補正手段は、その遅角補正量を前記開
閉タイミング検出手段により検出される前記吸気バルブ
の開閉タイミングに基づき決定するものとした。
内燃機関の制御装置において、前記吸気バルブの開閉タ
イミングを検出する開閉タイミング検出手段を更に備
え、前記点火時期補正手段は、その遅角補正量を前記開
閉タイミング検出手段により検出される前記吸気バルブ
の開閉タイミングに基づき決定するものとした。
【0018】同構成によれば、吸気バルブの開閉タイミ
ングが進角補正されるとき、その開閉タイミングに基づ
き点火時期の遅角補正量が決定される。従って、内燃機
関始動完了後の所定期間に、吸気バルブの開閉タイミン
グ進角補正に基づくノッキングを好適に防止し、且つ同
機関の出力を好適に維持することができるようになる。
ングが進角補正されるとき、その開閉タイミングに基づ
き点火時期の遅角補正量が決定される。従って、内燃機
関始動完了後の所定期間に、吸気バルブの開閉タイミン
グ進角補正に基づくノッキングを好適に防止し、且つ同
機関の出力を好適に維持することができるようになる。
【0019】請求項4記載の発明では、油圧駆動されて
内燃機関に設けられた吸気バルブの開閉タイミングを調
整するバルブタイミング調整機構と、前記吸気バルブの
開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出手段と、
内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前
記検出される吸気バルブの開閉タイミングが前記検出さ
れる機関運転状態に基づき求められる目標開閉タイミン
グに近づくよう前記バルブタイミング調整機構の駆動を
フィードバック制御するフィードバック制御手段と、前
記検出される機関運転状態に基づき、機関始動時には前
記吸気バルブの開閉タイミングを遅角補正し、機関始動
完了後の冷間期間、前記フィードバック制御を禁止して
同吸気バルブの開閉タイミングを進角補正する補正手段
とを備えた。 同構成によれば、内燃機関始動完了後の
冷間期間に、バルブタイミング調整機構を駆動するため
のオイルの温度が徐々に上昇して同オイルの粘度が変化
するとき、そのオイル粘度の変化に起因してフィードバ
ック制御量が不適正になる上記フィードバック制御は行
われない。従って、上記フィードバック制御量が不適正
になることによって吸気バルブの開閉タイミング変更に
応答遅れや応答の早すぎなどが発生するのを防止し、そ
れらに基づく吸気バルブ開閉タイミングの変動増大を抑
制することができるようになる。
内燃機関に設けられた吸気バルブの開閉タイミングを調
整するバルブタイミング調整機構と、前記吸気バルブの
開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出手段と、
内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前
記検出される吸気バルブの開閉タイミングが前記検出さ
れる機関運転状態に基づき求められる目標開閉タイミン
グに近づくよう前記バルブタイミング調整機構の駆動を
フィードバック制御するフィードバック制御手段と、前
記検出される機関運転状態に基づき、機関始動時には前
記吸気バルブの開閉タイミングを遅角補正し、機関始動
完了後の冷間期間、前記フィードバック制御を禁止して
同吸気バルブの開閉タイミングを進角補正する補正手段
とを備えた。 同構成によれば、内燃機関始動完了後の
冷間期間に、バルブタイミング調整機構を駆動するため
のオイルの温度が徐々に上昇して同オイルの粘度が変化
するとき、そのオイル粘度の変化に起因してフィードバ
ック制御量が不適正になる上記フィードバック制御は行
われない。従って、上記フィードバック制御量が不適正
になることによって吸気バルブの開閉タイミング変更に
応答遅れや応答の早すぎなどが発生するのを防止し、そ
れらに基づく吸気バルブ開閉タイミングの変動増大を抑
制することができるようになる。
【0020】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
内燃機関の制御装置において、前記補正手段による前記
吸気バルブの開閉タイミングの進角補正時、当該機関の
点火時期を遅角補正する点火時期補正手段を更に備え
た。
内燃機関の制御装置において、前記補正手段による前記
吸気バルブの開閉タイミングの進角補正時、当該機関の
点火時期を遅角補正する点火時期補正手段を更に備え
た。
【0021】同構成によれば、内燃機関始動完了後の冷
間期間に吸気バルブの開閉タイミングが進角補正されて
いるとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まることに起因す
るノッキングを点火時期の遅角によって防止することが
できるようになる。
間期間に吸気バルブの開閉タイミングが進角補正されて
いるとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まることに起因す
るノッキングを点火時期の遅角によって防止することが
できるようになる。
【0022】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
内燃機関の制御装置において、前記点火時期補正手段
は、その遅角補正量を前記開閉タイミング検出手段によ
り検出される前記吸気バルブの開閉タイミングに基づき
決定するものとした。
内燃機関の制御装置において、前記点火時期補正手段
は、その遅角補正量を前記開閉タイミング検出手段によ
り検出される前記吸気バルブの開閉タイミングに基づき
決定するものとした。
【0023】同構成によれば、吸気バルブの開閉タイミ
ングが進角補正されるとき、その開閉タイミングに基づ
き点火時期の遅角補正量が決定される。従って、内燃機
関始動完了後の冷間期間に、吸気バルブの開閉タイミン
グ進角補正に基づくノッキングを好適に防止し、且つ同
機関の出力を好適に維持することができるようになる。
ングが進角補正されるとき、その開閉タイミングに基づ
き点火時期の遅角補正量が決定される。従って、内燃機
関始動完了後の冷間期間に、吸気バルブの開閉タイミン
グ進角補正に基づくノッキングを好適に防止し、且つ同
機関の出力を好適に維持することができるようになる。
【0024】請求項7記載の発明では、請求項1〜6の
何れかに記載の内燃機関の制御装置において、前記補正
手段は、前記吸気バルブの開閉タイミングの遅角補正に
際し、同吸気バルブの開閉タイミングを最遅角タイミン
グに補正するものとした。
何れかに記載の内燃機関の制御装置において、前記補正
手段は、前記吸気バルブの開閉タイミングの遅角補正に
際し、同吸気バルブの開閉タイミングを最遅角タイミン
グに補正するものとした。
【0025】同構成によれば、吸気バルブの開閉タイミ
ングを最遅角タイミングとすることで、内燃機関始動時
の燃焼室内圧力を極めて低く抑え、同機関の振動を好適
に低減することができるようになる。
ングを最遅角タイミングとすることで、内燃機関始動時
の燃焼室内圧力を極めて低く抑え、同機関の振動を好適
に低減することができるようになる。
【0026】請求項8記載の発明では、請求項1〜7の
何れかに記載の内燃機関の制御装置において、前記補正
手段は、前記吸気バルブの開閉タイミングの進角補正に
際し、同吸気バルブの開閉タイミングを最進角タイミン
グに補正するものとした。
何れかに記載の内燃機関の制御装置において、前記補正
手段は、前記吸気バルブの開閉タイミングの進角補正に
際し、同吸気バルブの開閉タイミングを最進角タイミン
グに補正するものとした。
【0027】同構成によれば、内燃機関始動完了後の冷
間期間には、吸気バルブの開閉タイミングが最進角タイ
ミングとなるようバルブタイミング調整機構を制御する
だけでよい。そのため、吸気バルブの開閉タイミングを
目標開閉タイミングに近づくようフィードバック制御す
る場合に比べ、同吸気バルブの進角補正を行う際の制御
負担が軽減する。
間期間には、吸気バルブの開閉タイミングが最進角タイ
ミングとなるようバルブタイミング調整機構を制御する
だけでよい。そのため、吸気バルブの開閉タイミングを
目標開閉タイミングに近づくようフィードバック制御す
る場合に比べ、同吸気バルブの進角補正を行う際の制御
負担が軽減する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、エンジンと電動
モータとの二種類の原動機によって走行する、いわゆる
ハイブリット自動車に搭載されるエンジンに適用した一
実施形態を図1〜図12に従って説明する。なお、こう
したハイブリット自動車用のエンジンとしては、通常の
オットーサイクルエンジンよりも熱効率の高い、いわゆ
るアトキンソンサイクルエンジンが採用される。このア
トキンソンサイクルエンジンとは、吸気バルブの閉弁時
期をオットーサイクルエンジンよりも遅角させること
で、圧縮比を過度に高くすることなく膨張比を高め、混
合ガスの燃焼エネルギーを効率よくエンジン出力へと変
換するようにしたエンジンのことである。
モータとの二種類の原動機によって走行する、いわゆる
ハイブリット自動車に搭載されるエンジンに適用した一
実施形態を図1〜図12に従って説明する。なお、こう
したハイブリット自動車用のエンジンとしては、通常の
オットーサイクルエンジンよりも熱効率の高い、いわゆ
るアトキンソンサイクルエンジンが採用される。このア
トキンソンサイクルエンジンとは、吸気バルブの閉弁時
期をオットーサイクルエンジンよりも遅角させること
で、圧縮比を過度に高くすることなく膨張比を高め、混
合ガスの燃焼エネルギーを効率よくエンジン出力へと変
換するようにしたエンジンのことである。
【0029】図1及び図2は、それぞれエンジン11の
側面図及び平面図を示すものである。同エンジン11
は、シリンダブロック13、シリンダヘッド14及びオ
イルパン53を備えている。そして、シリンダブロック
13は、その上端にシリンダヘッド14が取り付けられ
るとともに、その下端にオイルパン53が取り付けられ
ている。
側面図及び平面図を示すものである。同エンジン11
は、シリンダブロック13、シリンダヘッド14及びオ
イルパン53を備えている。そして、シリンダブロック
13は、その上端にシリンダヘッド14が取り付けられ
るとともに、その下端にオイルパン53が取り付けられ
ている。
【0030】エンジン11の下部には、クランクシャフ
ト12が回転可能に支持されている。このクランクシャ
フト12にはプーリ12aが取り付けられている。ま
た、シリンダヘッド14にはクランクシャフト12に対
し平行に延びる吸気カムシャフト15及び排気カムシャ
フト16が回転可能に支持されている。この吸気カムシ
ャフト15には複数の吸気カム20が取り付けられ、排
気カムシャフト16には複数の排気カム22が取り付け
られている。更に、吸気カムシャフト15の端部にはプ
ーリ17aを備えたバルブタイミング調整機構(VVT
機構)17が取り付けられ、排気カムシャフト16の端
部にはプーリ16aが取り付けられている。
ト12が回転可能に支持されている。このクランクシャ
フト12にはプーリ12aが取り付けられている。ま
た、シリンダヘッド14にはクランクシャフト12に対
し平行に延びる吸気カムシャフト15及び排気カムシャ
フト16が回転可能に支持されている。この吸気カムシ
ャフト15には複数の吸気カム20が取り付けられ、排
気カムシャフト16には複数の排気カム22が取り付け
られている。更に、吸気カムシャフト15の端部にはプ
ーリ17aを備えたバルブタイミング調整機構(VVT
機構)17が取り付けられ、排気カムシャフト16の端
部にはプーリ16aが取り付けられている。
【0031】吸気カムシャフト15側のプーリ17aと
排気カムシャフト16側のプーリ16aとは、タイミン
グベルト18を介してクランクシャフト12のプーリ1
2aに連結されている。そして、エンジン11の駆動に
よりクランクシャフト12が回転すると、その回転がタ
イミングベルト18を介して吸気及び排気カムシャフト
15,16に伝達されるようになる。
排気カムシャフト16側のプーリ16aとは、タイミン
グベルト18を介してクランクシャフト12のプーリ1
2aに連結されている。そして、エンジン11の駆動に
よりクランクシャフト12が回転すると、その回転がタ
イミングベルト18を介して吸気及び排気カムシャフト
15,16に伝達されるようになる。
【0032】そのクランクシャフト12にはシグナルロ
ータ54が取り付けられている。シグナルロータ54の
外周面には、複数の突起54aがクランクシャフト12
の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。また、
シグナルロータ54の側方には、同ロータ54の突起5
4aを検出して検出信号を出力するクランクポジション
センサ55が設けられている。そして、クランクシャフ
ト12が回転して、シグナルロータ54の各突起54a
が順次クランクポジションセンサ55の側方を通過する
ことにより、同センサ55からそれら各突起54aに対
応したパルス状の検出信号が出力されるようになる。
ータ54が取り付けられている。シグナルロータ54の
外周面には、複数の突起54aがクランクシャフト12
の軸線を中心とする等角度毎に設けられている。また、
シグナルロータ54の側方には、同ロータ54の突起5
4aを検出して検出信号を出力するクランクポジション
センサ55が設けられている。そして、クランクシャフ
ト12が回転して、シグナルロータ54の各突起54a
が順次クランクポジションセンサ55の側方を通過する
ことにより、同センサ55からそれら各突起54aに対
応したパルス状の検出信号が出力されるようになる。
【0033】また、吸気カムシャフト15の外周面には
一つの突起34が設けられている。この吸気カムシャフ
ト15の側方には、突起34を検出して検出信号を出力
するカムポジションセンサ36が設けられている。そし
て、吸気カムシャフト15が回転して、突起34が所定
の周期でカムポジションセンサ36の側方を通過するこ
とにより、同センサ36から突起34に対応した検出信
号が所定の周期で出力されるようになる。
一つの突起34が設けられている。この吸気カムシャフ
ト15の側方には、突起34を検出して検出信号を出力
するカムポジションセンサ36が設けられている。そし
て、吸気カムシャフト15が回転して、突起34が所定
の周期でカムポジションセンサ36の側方を通過するこ
とにより、同センサ36から突起34に対応した検出信
号が所定の周期で出力されるようになる。
【0034】一方、図3に示すように、シリンダブロッ
ク13には、エンジン11の冷却水温を検出するための
水温センサ13aと、同ブロック13内で往復移動可能
なピストン23とが設けられている。ピストン23はコ
ンロッド24を介してクランクシャフト12に連結さ
れ、そのコンロッド24によりピストン23の往復移動
がクランクシャフト12の回転へと変換される。また、
ピストン23の頭部とシリンダヘッド14との間には燃
焼室25が設けられている。この燃焼室25には、シリ
ンダヘッド14に設けられた吸気ポート26及び排気ポ
ート27が連通している。
ク13には、エンジン11の冷却水温を検出するための
水温センサ13aと、同ブロック13内で往復移動可能
なピストン23とが設けられている。ピストン23はコ
ンロッド24を介してクランクシャフト12に連結さ
れ、そのコンロッド24によりピストン23の往復移動
がクランクシャフト12の回転へと変換される。また、
ピストン23の頭部とシリンダヘッド14との間には燃
焼室25が設けられている。この燃焼室25には、シリ
ンダヘッド14に設けられた吸気ポート26及び排気ポ
ート27が連通している。
【0035】吸気ポート26及び排気ポート27には、
それぞれ吸気バルブ28及び排気バルブ29が設けられ
ている。そして、吸気バルブ28は、吸気カムシャフト
15の回転により開閉駆動されて吸気ポート26と燃焼
室25とを連通・遮断する。また、排気バルブ29は、
排気カムシャフト16の回転により開閉駆動されて排気
ポート27と燃焼室25とを連通・遮断する。更に、吸
気ポート26及び排気ポート27には、それぞれ吸気管
30及び排気管31が接続されている。この吸気管30
内及び吸気ポート26内は吸気通路32となっており、
排気管31内及び排気ポート27内は排気通路33とな
っている。
それぞれ吸気バルブ28及び排気バルブ29が設けられ
ている。そして、吸気バルブ28は、吸気カムシャフト
15の回転により開閉駆動されて吸気ポート26と燃焼
室25とを連通・遮断する。また、排気バルブ29は、
排気カムシャフト16の回転により開閉駆動されて排気
ポート27と燃焼室25とを連通・遮断する。更に、吸
気ポート26及び排気ポート27には、それぞれ吸気管
30及び排気管31が接続されている。この吸気管30
内及び吸気ポート26内は吸気通路32となっており、
排気管31内及び排気ポート27内は排気通路33とな
っている。
【0036】吸気管30の上流部には、燃焼室25に吸
入される空気の量を調節するためのスロットルバルブ3
5が設けられている。このスロットルバルブ35の開度
は自動車の室内に設けられたアクセルペダル(図示せ
ず)の踏込量に基づき調節され、同バルブ35の開度調
節により燃焼室25内へ吸入される空気の量が調整され
るようになる。また、吸気管30には、スロットルバル
ブ35よりも下流側に位置する吸気通路32内の圧力を
検出するための吸気圧センサ37が設けられている。更
に、吸気管30の下流部には、燃焼室25内へ向かって
燃料を噴射するための燃料噴射弁38が設けられてい
る。この燃料噴射弁38は、空気が吸気通路32を通っ
て燃焼室25へ吸入されるとき、燃焼室25へ向けて燃
料を噴射し、燃料及び空気からなる混合ガスを形成す
る。
入される空気の量を調節するためのスロットルバルブ3
5が設けられている。このスロットルバルブ35の開度
は自動車の室内に設けられたアクセルペダル(図示せ
ず)の踏込量に基づき調節され、同バルブ35の開度調
節により燃焼室25内へ吸入される空気の量が調整され
るようになる。また、吸気管30には、スロットルバル
ブ35よりも下流側に位置する吸気通路32内の圧力を
検出するための吸気圧センサ37が設けられている。更
に、吸気管30の下流部には、燃焼室25内へ向かって
燃料を噴射するための燃料噴射弁38が設けられてい
る。この燃料噴射弁38は、空気が吸気通路32を通っ
て燃焼室25へ吸入されるとき、燃焼室25へ向けて燃
料を噴射し、燃料及び空気からなる混合ガスを形成す
る。
【0037】一方、シリンダヘッド14には、燃焼室2
5内に充填された混合ガスに対して点火を行うための点
火プラグ39aが設けられている。この点火プラグ39
aは、エンジン11に設けられたディストリビュータ3
9を介してイグナイタモジュール40に接続されてい
る。イグナイタモジュール40は、ディストリビュータ
39及び自動車のバッテリ(図示せず)に接続されたイ
グニッションコイル40aと、点火プラグ30aの点火
時期を調整するためのイグナイタ40bとから構成され
ている。
5内に充填された混合ガスに対して点火を行うための点
火プラグ39aが設けられている。この点火プラグ39
aは、エンジン11に設けられたディストリビュータ3
9を介してイグナイタモジュール40に接続されてい
る。イグナイタモジュール40は、ディストリビュータ
39及び自動車のバッテリ(図示せず)に接続されたイ
グニッションコイル40aと、点火プラグ30aの点火
時期を調整するためのイグナイタ40bとから構成され
ている。
【0038】イグナイタ40bは、バッテリから出力さ
れる高電圧をディストリビュータ39を介して点火プラ
グ39aへ印加させるようになっている。この点火プラ
グ39aの点火時期は、イグナイタ40bによって調整
される上記バッテリからの高電圧の出力タイミングに基
づき決定される。そして、点火プラグ39aによって燃
焼室25内に充填された混合ガスに点火がなされると、
その混合ガスが燃焼してエンジン11が駆動力を得るよ
うになる。また、燃焼室25内で燃焼した後の混合ガス
は、排気ガスとして排気通路33へ送り出される。
れる高電圧をディストリビュータ39を介して点火プラ
グ39aへ印加させるようになっている。この点火プラ
グ39aの点火時期は、イグナイタ40bによって調整
される上記バッテリからの高電圧の出力タイミングに基
づき決定される。そして、点火プラグ39aによって燃
焼室25内に充填された混合ガスに点火がなされると、
その混合ガスが燃焼してエンジン11が駆動力を得るよ
うになる。また、燃焼室25内で燃焼した後の混合ガス
は、排気ガスとして排気通路33へ送り出される。
【0039】次に、前記バルブタイミング調整機構17
の具体的構成を説明する。図4に示すように、バルブタ
イミング調整機構17が設けられた吸気カムシャフト1
5は、そのジャーナル15aがシリンダヘッド14の軸
受部14aにより回転可能に支持されている。また、吸
気カムシャフト15の先端(図4中において左端)は、
前記プーリ17aの中心部を貫通している。このプーリ
17aは、吸気カムシャフト15に対して回転可能とな
っている。また、吸気カムシャフト15の先端面には回
転部材41がボルト42によって固定され、回転部材4
1は吸気カムシャフト15の軸線Lを中心に同シャフト
15と一体回転するようになっている。
の具体的構成を説明する。図4に示すように、バルブタ
イミング調整機構17が設けられた吸気カムシャフト1
5は、そのジャーナル15aがシリンダヘッド14の軸
受部14aにより回転可能に支持されている。また、吸
気カムシャフト15の先端(図4中において左端)は、
前記プーリ17aの中心部を貫通している。このプーリ
17aは、吸気カムシャフト15に対して回転可能とな
っている。また、吸気カムシャフト15の先端面には回
転部材41がボルト42によって固定され、回転部材4
1は吸気カムシャフト15の軸線Lを中心に同シャフト
15と一体回転するようになっている。
【0040】一方、プーリ17aの先端側面には、回転
部材41を覆うように設けられたハウジング43が当接
している。このハウジング43は、回転部材41の外周
を囲うように設けられたリングカバー44と、リングカ
バー44の先端開口部を塞ぐように設けられた閉塞板4
5とから構成されている。そして、プーリ17a、リン
グカバー44及び閉塞板45は、ボルト46によって吸
気カムシャフト15の軸線Lを中心にして一体回転でき
るように連結されている。
部材41を覆うように設けられたハウジング43が当接
している。このハウジング43は、回転部材41の外周
を囲うように設けられたリングカバー44と、リングカ
バー44の先端開口部を塞ぐように設けられた閉塞板4
5とから構成されている。そして、プーリ17a、リン
グカバー44及び閉塞板45は、ボルト46によって吸
気カムシャフト15の軸線Lを中心にして一体回転でき
るように連結されている。
【0041】上記吸気カムシャフト15には、バルブタ
イミング調整機構17に対してオイルを給排するための
進角制御油路47及び遅角制御油路48が設けられてい
る。この進角制御油路47及び遅角制御油路48は回転
部材41の内部まで延びるとともに、シリンダヘッド1
4の軸受部14aの内部を通ってオイルコントロールバ
ルブ(OCV)49に接続されている。また、OCV4
9には供給通路50及び排出通路51が接続されてい
る。そして、供給通路50はクランクシャフト12の回
転に伴って駆動されるオイルポンプ52を介してエンジ
ン11の下部に設けられたオイルパン53に繋がってお
り、排出通路51は直接オイルパン53に繋がってい
る。
イミング調整機構17に対してオイルを給排するための
進角制御油路47及び遅角制御油路48が設けられてい
る。この進角制御油路47及び遅角制御油路48は回転
部材41の内部まで延びるとともに、シリンダヘッド1
4の軸受部14aの内部を通ってオイルコントロールバ
ルブ(OCV)49に接続されている。また、OCV4
9には供給通路50及び排出通路51が接続されてい
る。そして、供給通路50はクランクシャフト12の回
転に伴って駆動されるオイルポンプ52を介してエンジ
ン11の下部に設けられたオイルパン53に繋がってお
り、排出通路51は直接オイルパン53に繋がってい
る。
【0042】OCV49はケーシング56を備え、ケー
シング56には第1及び第2の給排ポート57,58
と、第1及び第2の排出ポート59,60と、供給ポー
ト61とが設けられている。その第1の給排ポート57
には遅角制御油路48が連通し、第2の給排ポート58
には進角制御油路47が連通している。更に、供給ポー
ト61には供給通路50が連通し、排出ポート59,6
0には排出通路51が連通している。また、同ケーシン
グ56内には、四つの弁部64を有してコイルスプリン
グ62及び電磁ソレノイド65によりそれぞれ逆の方向
に付勢されるスプール63が設けられている。
シング56には第1及び第2の給排ポート57,58
と、第1及び第2の排出ポート59,60と、供給ポー
ト61とが設けられている。その第1の給排ポート57
には遅角制御油路48が連通し、第2の給排ポート58
には進角制御油路47が連通している。更に、供給ポー
ト61には供給通路50が連通し、排出ポート59,6
0には排出通路51が連通している。また、同ケーシン
グ56内には、四つの弁部64を有してコイルスプリン
グ62及び電磁ソレノイド65によりそれぞれ逆の方向
に付勢されるスプール63が設けられている。
【0043】そして、電磁ソレノイド65の消磁状態に
おいては、スプール63がコイルスプリング62の付勢
力によりケーシング56の一端側(図4中右側)に配置
されて、第1の給排ポート57と第1の排出ポート59
とが連通し、第2の給排ポート58が供給ポート61と
連通する。この状態では、オイルパン53内のオイルが
オイルポンプ52により供給通路50及びOCV49を
介して進角制御油路47へ送り出され、且つ遅角制御油
路48内にあったオイルがOCV49及び排出通路51
を介してオイルパン53内へ戻される。
おいては、スプール63がコイルスプリング62の付勢
力によりケーシング56の一端側(図4中右側)に配置
されて、第1の給排ポート57と第1の排出ポート59
とが連通し、第2の給排ポート58が供給ポート61と
連通する。この状態では、オイルパン53内のオイルが
オイルポンプ52により供給通路50及びOCV49を
介して進角制御油路47へ送り出され、且つ遅角制御油
路48内にあったオイルがOCV49及び排出通路51
を介してオイルパン53内へ戻される。
【0044】また、電磁ソレノイド65が励磁されたと
きには、スプール63がコイルスプリング62の付勢力
に抗してケーシング56の他端側(図4中左側)に配置
されて、第2の給排ポート58が第2の排出ポート60
と連通し、第1の給排ポート57が供給ポート61と連
通する。この状態では、オイルパン53内のオイルはオ
イルポンプ52により供給通路50及びOCV49を介
して遅角制御油路48へ送り出され、且つ進角制御油路
47内にあったオイルがOCV49及び排出通路51を
介してオイルパン53内へ戻される。
きには、スプール63がコイルスプリング62の付勢力
に抗してケーシング56の他端側(図4中左側)に配置
されて、第2の給排ポート58が第2の排出ポート60
と連通し、第1の給排ポート57が供給ポート61と連
通する。この状態では、オイルパン53内のオイルはオ
イルポンプ52により供給通路50及びOCV49を介
して遅角制御油路48へ送り出され、且つ進角制御油路
47内にあったオイルがOCV49及び排出通路51を
介してオイルパン53内へ戻される。
【0045】更に、電磁ソレノイド65への電圧印加を
デューティ制御し、スプール63をケーシング56の中
間に位置させると、第1及び第2の給排ポート57,5
8が閉塞され、それら給排ポート57,58を通じての
オイルの移動が禁止されるようになる。
デューティ制御し、スプール63をケーシング56の中
間に位置させると、第1及び第2の給排ポート57,5
8が閉塞され、それら給排ポート57,58を通じての
オイルの移動が禁止されるようになる。
【0046】次に、バルブタイミング調整機構17にお
ける回転部材41及びハウジング43の詳細構造を図5
を参照して説明する。図5に示すように、ハウジング4
3におけるリングカバー44の内周面44aには、吸気
カムシャフト15の軸線Lへ向かって突出する三つの張
出部66が、ハウジング43の周方向に等間隔に形成さ
れている。この各張出部66間には、それぞれ溝部67
がハウジング43の周方向に等間隔に形成されている。
また、回転部材41の外周面には、各溝部67に挿入さ
れるように外側方へ突出する三つのベーン68が、回転
部材41の周方向に等間隔に設けられている。この各ベ
ーン68が挿入された各溝部67内は、同ベーン68に
より進角側油圧室69及び遅角側油圧室70に区画され
ている。これら進角側油圧室69及び遅角側油圧室70
は、ベーン68を回転部材41の周方向両側から挟むよ
うに位置している。そして、進角側油圧室69及び遅角
側油圧室70には、それぞれ前記進角制御油路47及び
遅角制御油路48が連通している。
ける回転部材41及びハウジング43の詳細構造を図5
を参照して説明する。図5に示すように、ハウジング4
3におけるリングカバー44の内周面44aには、吸気
カムシャフト15の軸線Lへ向かって突出する三つの張
出部66が、ハウジング43の周方向に等間隔に形成さ
れている。この各張出部66間には、それぞれ溝部67
がハウジング43の周方向に等間隔に形成されている。
また、回転部材41の外周面には、各溝部67に挿入さ
れるように外側方へ突出する三つのベーン68が、回転
部材41の周方向に等間隔に設けられている。この各ベ
ーン68が挿入された各溝部67内は、同ベーン68に
より進角側油圧室69及び遅角側油圧室70に区画され
ている。これら進角側油圧室69及び遅角側油圧室70
は、ベーン68を回転部材41の周方向両側から挟むよ
うに位置している。そして、進角側油圧室69及び遅角
側油圧室70には、それぞれ前記進角制御油路47及び
遅角制御油路48が連通している。
【0047】こうしたバルブタイミング調整機構17に
あって、上記OCV49の電磁ソレノイド65が消磁さ
れると、進角制御油路47から進角側油圧室69へオイ
ルが供給されるとともに、遅角側油圧室70から遅角制
御油路48を介してオイルが排出される。その結果、各
ベーン68が矢印A方向へ移動することにより回転部材
41が図中右方向に回動し、プーリ17aに対する吸気
カムシャフト15の相対回転位相が変更される。因みに
同バルブタイミング調整機構17にあっては、前記タイ
ミングベルト18を介して伝達されるクランクシャフト
12の回転に基づき、プーリ17a(ハウジング43)
及び吸気カムシャフト15は共に、図中右方向に回転す
る。従って、この場合、吸気カムシャフト15がクラン
クシャフト12に対して進角し、その結果、吸気バルブ
28の開閉タイミングも進角するようになる。
あって、上記OCV49の電磁ソレノイド65が消磁さ
れると、進角制御油路47から進角側油圧室69へオイ
ルが供給されるとともに、遅角側油圧室70から遅角制
御油路48を介してオイルが排出される。その結果、各
ベーン68が矢印A方向へ移動することにより回転部材
41が図中右方向に回動し、プーリ17aに対する吸気
カムシャフト15の相対回転位相が変更される。因みに
同バルブタイミング調整機構17にあっては、前記タイ
ミングベルト18を介して伝達されるクランクシャフト
12の回転に基づき、プーリ17a(ハウジング43)
及び吸気カムシャフト15は共に、図中右方向に回転す
る。従って、この場合、吸気カムシャフト15がクラン
クシャフト12に対して進角し、その結果、吸気バルブ
28の開閉タイミングも進角するようになる。
【0048】また、OCV49の電磁ソレノイド65が
励磁されると、遅角制御油路48から遅角側油圧室70
へオイルが供給されるとともに、進角側油圧室69から
進角側制御油路47を介してオイルが排出される。その
結果、各ベーン68が矢印Aと逆方向へ移動することに
より回転部材41が同中左方向に回転し、プーリ17a
に対する吸気カムシャフト15の相対回転位相が上記と
逆方向に変更される。同バルブタイミング調整機構17
にあっては、この場合、吸気カムシャフト15がクラン
クシャフト12に対して遅角し、その結果、吸気バルブ
28の開閉タイミングも遅角するようになる。
励磁されると、遅角制御油路48から遅角側油圧室70
へオイルが供給されるとともに、進角側油圧室69から
進角側制御油路47を介してオイルが排出される。その
結果、各ベーン68が矢印Aと逆方向へ移動することに
より回転部材41が同中左方向に回転し、プーリ17a
に対する吸気カムシャフト15の相対回転位相が上記と
逆方向に変更される。同バルブタイミング調整機構17
にあっては、この場合、吸気カムシャフト15がクラン
クシャフト12に対して遅角し、その結果、吸気バルブ
28の開閉タイミングも遅角するようになる。
【0049】更に、OCV49における電磁ソレノイド
65への電圧印加がデューティ制御され、第1及び第2
の給排ポート57,58が閉塞されると、進角制御油路
47及び遅角制御油路48を介してのオイル流通が禁止
される。その結果、進角側油圧室69及び遅角側油圧室
70の内、少なくともいずれか一方にオイルが充填保持
され、プーリ17aに対する吸気カムシャフト15の相
対回転位相が固定される。この場合、吸気カムシャフト
15のクランクシャフト12に対する相対回転位相が固
定されるため、吸気バルブ28の開閉タイミングも固定
されることとなる。
65への電圧印加がデューティ制御され、第1及び第2
の給排ポート57,58が閉塞されると、進角制御油路
47及び遅角制御油路48を介してのオイル流通が禁止
される。その結果、進角側油圧室69及び遅角側油圧室
70の内、少なくともいずれか一方にオイルが充填保持
され、プーリ17aに対する吸気カムシャフト15の相
対回転位相が固定される。この場合、吸気カムシャフト
15のクランクシャフト12に対する相対回転位相が固
定されるため、吸気バルブ28の開閉タイミングも固定
されることとなる。
【0050】なお、上述した吸気バルブ28の開閉タイ
ミングの変更は、例えばエンジン11の低回転時に吸気
バルブ28の開閉タイミングを遅角させたり、エンジン
11の高回転時に吸気バルブ28の開閉タイミングを進
角させたりする際に行われる。これはエンジン11の低
回転時にバルブオーバラップを短くして回転の安定を図
り、エンジンの高回転時に吸気バルブ28の開弁を早め
て同エンジン11の吸気効率を高めるためである。
ミングの変更は、例えばエンジン11の低回転時に吸気
バルブ28の開閉タイミングを遅角させたり、エンジン
11の高回転時に吸気バルブ28の開閉タイミングを進
角させたりする際に行われる。これはエンジン11の低
回転時にバルブオーバラップを短くして回転の安定を図
り、エンジンの高回転時に吸気バルブ28の開弁を早め
て同エンジン11の吸気効率を高めるためである。
【0051】ここで、バルブタイミング調整機構17に
よる吸気バルブ28の開閉タイミング変化態様と、同開
閉タイミングが変化したときの燃焼室25内の圧力変化
態様とを図7及び図8に基づいて説明する。なお、図7
は吸気バルブ28が開弁及び閉弁するときのクランク角
を示すものであって、図8はクランク角の変化に対する
燃焼室25内の圧力の推移を示すグラフである。
よる吸気バルブ28の開閉タイミング変化態様と、同開
閉タイミングが変化したときの燃焼室25内の圧力変化
態様とを図7及び図8に基づいて説明する。なお、図7
は吸気バルブ28が開弁及び閉弁するときのクランク角
を示すものであって、図8はクランク角の変化に対する
燃焼室25内の圧力の推移を示すグラフである。
【0052】通常、吸気バルブ28の開閉タイミング
は、図7(a)に示すような状態となるようにバルブタ
イミング調整機構17によって調整される。この場合、
吸気バルブ28は、クランク角が上死点前(BTDC)
6°になったときに開弁し、同クランク角が下死点後
(ABDC)90°になったときに閉弁する。即ち、ク
ランク角が上死点前6°から下死点後90°の間は、吸
気バルブ28が開いた状態に保持されることとなる。こ
のように吸気バルブ28の開閉タイミングが調整されて
いる場合にクランクシャフト12を回転させると、燃焼
室25内の圧力はクランク角の変化に対して図8に実線
で示すように推移する。この燃焼室25内の圧力は、ク
ランク角が上死点に近づくほど徐々に高くなり、クラン
ク角が上死点を過ぎた後には徐々に低くなる。
は、図7(a)に示すような状態となるようにバルブタ
イミング調整機構17によって調整される。この場合、
吸気バルブ28は、クランク角が上死点前(BTDC)
6°になったときに開弁し、同クランク角が下死点後
(ABDC)90°になったときに閉弁する。即ち、ク
ランク角が上死点前6°から下死点後90°の間は、吸
気バルブ28が開いた状態に保持されることとなる。こ
のように吸気バルブ28の開閉タイミングが調整されて
いる場合にクランクシャフト12を回転させると、燃焼
室25内の圧力はクランク角の変化に対して図8に実線
で示すように推移する。この燃焼室25内の圧力は、ク
ランク角が上死点に近づくほど徐々に高くなり、クラン
ク角が上死点を過ぎた後には徐々に低くなる。
【0053】また、バルブタイミング調整機構17によ
って吸気バルブ28の開閉タイミンが最進角タイミング
にされた場合、その吸気バルブ28は、図7(b)に示
すようにクランク角が上死点前16°になったときに開
弁し、同クランク角が下死点後80°になったときに閉
弁する。即ち、クランク角が上死点前16°から下死点
後80°までの間は、吸気バルブ28が開いた状態に保
持されることとなる。このように吸気バルブ28の開閉
タイミングが調整されている場合にクランクシャフト1
2を回転させると、燃焼室25内の圧力は図8に破線で
示すように推移する。この破線で示す圧力は、実線で示
すものと同様の推移傾向を示すが、最高値は実線で示す
ものよりも大きい値になる。これは吸気バルブ28の閉
弁時期が上記通常時よりも進角すると、燃焼室25内に
おける空気の圧縮比が上記通常時よりも大きくなるため
である。
って吸気バルブ28の開閉タイミンが最進角タイミング
にされた場合、その吸気バルブ28は、図7(b)に示
すようにクランク角が上死点前16°になったときに開
弁し、同クランク角が下死点後80°になったときに閉
弁する。即ち、クランク角が上死点前16°から下死点
後80°までの間は、吸気バルブ28が開いた状態に保
持されることとなる。このように吸気バルブ28の開閉
タイミングが調整されている場合にクランクシャフト1
2を回転させると、燃焼室25内の圧力は図8に破線で
示すように推移する。この破線で示す圧力は、実線で示
すものと同様の推移傾向を示すが、最高値は実線で示す
ものよりも大きい値になる。これは吸気バルブ28の閉
弁時期が上記通常時よりも進角すると、燃焼室25内に
おける空気の圧縮比が上記通常時よりも大きくなるため
である。
【0054】更に、バルブタイミング17によって吸気
バルブ28の開閉タイミングが最遅角タイミングにされ
た場合、その吸気バルブ28は、図7(c)に示すよう
にクランク角が上死点後24°になったときに開弁し、
同クランク角が下死点後120°になったときに閉弁す
る。即ち、クランク角が上死点後24°から下死点後1
20°の間は、吸気バルブが開いた状態に保持されるこ
ととなる。このように吸気バルブ28の開閉タイミング
が調整されている場合にクランクシャフト12を回転さ
せると、燃焼室25内の圧力は図8に一点鎖線で示すよ
うに推移する。この一点鎖線で示す圧力は、実線で示す
ものと同様の推移傾向を示すが、最高値は実線で示すも
のよりも小さい値になる。これは吸気バルブ28の閉弁
時期が上記通常時よりも遅角すると、燃焼室25内にお
ける空気の圧縮比が上記通常時よりも小さくなるためで
ある。
バルブ28の開閉タイミングが最遅角タイミングにされ
た場合、その吸気バルブ28は、図7(c)に示すよう
にクランク角が上死点後24°になったときに開弁し、
同クランク角が下死点後120°になったときに閉弁す
る。即ち、クランク角が上死点後24°から下死点後1
20°の間は、吸気バルブが開いた状態に保持されるこ
ととなる。このように吸気バルブ28の開閉タイミング
が調整されている場合にクランクシャフト12を回転さ
せると、燃焼室25内の圧力は図8に一点鎖線で示すよ
うに推移する。この一点鎖線で示す圧力は、実線で示す
ものと同様の推移傾向を示すが、最高値は実線で示すも
のよりも小さい値になる。これは吸気バルブ28の閉弁
時期が上記通常時よりも遅角すると、燃焼室25内にお
ける空気の圧縮比が上記通常時よりも小さくなるためで
ある。
【0055】次に、吸気バルブ28の開閉タイミングを
最遅角状態に固定するためにバルブタイミング調整機構
17に設けられたロック機構71について、図4を参照
して説明する。
最遅角状態に固定するためにバルブタイミング調整機構
17に設けられたロック機構71について、図4を参照
して説明する。
【0056】ロック機構71は、バルブタイミング調整
機構17の回転部材41に設けられたロックピン72及
びコイルスプリング73と、同機構17の閉塞板45に
凹設されたピン用油圧室74とによって構成されてい
る。そのロックピン72及びコイルスプリング73は、
回転部材41に形成された収容穴75内に挿入されてい
る。収容穴75は、その閉塞板45側が開口するととも
に吸気カムシャフト15の軸線Lと同方向へ延びてい
る。そして、ロックピン72は、軸線L方向へ移動する
ことで収容穴75の開口部から出没するようになる。
機構17の回転部材41に設けられたロックピン72及
びコイルスプリング73と、同機構17の閉塞板45に
凹設されたピン用油圧室74とによって構成されてい
る。そのロックピン72及びコイルスプリング73は、
回転部材41に形成された収容穴75内に挿入されてい
る。収容穴75は、その閉塞板45側が開口するととも
に吸気カムシャフト15の軸線Lと同方向へ延びてい
る。そして、ロックピン72は、軸線L方向へ移動する
ことで収容穴75の開口部から出没するようになる。
【0057】一方、ピン用油圧室74は、図示しない油
路を介してバルブタイミング調整機構17の進角側油圧
室69と連通している。また、ピン用油圧室74は、閉
塞板45において、吸気バルブ28の開閉タイミングを
最遅角タイミングとしたときのロックピン72の位置に
対応する部分に位置している。従って、吸気バルブ28
の開閉タイミングが最遅角タイミングとなるよう回転部
材41を回動させた場合、ロックピン72がピン用油圧
室74に対応して位置したときに吸気バルブ28の開閉
タイミングが最遅角タイミングになる。
路を介してバルブタイミング調整機構17の進角側油圧
室69と連通している。また、ピン用油圧室74は、閉
塞板45において、吸気バルブ28の開閉タイミングを
最遅角タイミングとしたときのロックピン72の位置に
対応する部分に位置している。従って、吸気バルブ28
の開閉タイミングが最遅角タイミングとなるよう回転部
材41を回動させた場合、ロックピン72がピン用油圧
室74に対応して位置したときに吸気バルブ28の開閉
タイミングが最遅角タイミングになる。
【0058】そして、吸気バルブ29の開閉タイミング
が最遅角タイミングになると、ロックピン72は収容穴
75の底と同ピン72との間のコイルスプリング62の
付勢力により、収容穴75の開口部から突出してピン用
油圧室74に挿入される。この状態にあっては、ピン用
油圧室74に挿入されたロックピン72によって回転部
材41が固定され、吸気バルブ28の開閉タイミングも
最遅角タイミングで固定されることになる。
が最遅角タイミングになると、ロックピン72は収容穴
75の底と同ピン72との間のコイルスプリング62の
付勢力により、収容穴75の開口部から突出してピン用
油圧室74に挿入される。この状態にあっては、ピン用
油圧室74に挿入されたロックピン72によって回転部
材41が固定され、吸気バルブ28の開閉タイミングも
最遅角タイミングで固定されることになる。
【0059】また、吸気バルブ28の開閉タイミングを
進角させるべく進角側油圧室69にオイルが供給される
と、そのオイルの一部が進角側油圧室69から油路を介
してピン用油圧室74に流れる。このピン用油圧室74
へのオイルの流入により、同オイルの油圧がロックピン
72の先端面(図4中左端面)に働き、ロックピン72
がコイルスプリング73の付勢力に抗して移動する。そ
して、ロックピン72が移動してピン用油圧室74から
抜き出されると、回転部材41の固定が解除されて同部
材41の回動が可能な状態となる。
進角させるべく進角側油圧室69にオイルが供給される
と、そのオイルの一部が進角側油圧室69から油路を介
してピン用油圧室74に流れる。このピン用油圧室74
へのオイルの流入により、同オイルの油圧がロックピン
72の先端面(図4中左端面)に働き、ロックピン72
がコイルスプリング73の付勢力に抗して移動する。そ
して、ロックピン72が移動してピン用油圧室74から
抜き出されると、回転部材41の固定が解除されて同部
材41の回動が可能な状態となる。
【0060】次に、本実施形態における制御装置の電気
的構成を図6に基づいて説明する。この制御装置は、点
火時期制御、燃料噴射時期制御、燃料噴射量制御及びア
イドル回転数制御など、エンジン11の運転状態を制御
するための電子制御ユニット(以下「ECU」という)
92を備えている。このECU92は、ROM93、C
PU94、RAM95及びバックアップRAM96等を
備える論理演算回路として構成されている。
的構成を図6に基づいて説明する。この制御装置は、点
火時期制御、燃料噴射時期制御、燃料噴射量制御及びア
イドル回転数制御など、エンジン11の運転状態を制御
するための電子制御ユニット(以下「ECU」という)
92を備えている。このECU92は、ROM93、C
PU94、RAM95及びバックアップRAM96等を
備える論理演算回路として構成されている。
【0061】ここで、ROM62は各種制御プログラム
や、その各種制御プログラムを実行する際に参照される
マップ等が記憶されるメモリであり、CPU94はRO
M93に記憶された各種制御プログラムやマップに基づ
いて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU9
4での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一
時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM96
はエンジン11の停止時に保存すべきデータを記憶する
不揮発性のメモリである。そして、ROM93、CPU
94、RAM95及びバックアップRAM96は、バス
97を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路
98及び外部出力回路99と接続されている。
や、その各種制御プログラムを実行する際に参照される
マップ等が記憶されるメモリであり、CPU94はRO
M93に記憶された各種制御プログラムやマップに基づ
いて演算処理を実行する。また、RAM95はCPU9
4での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一
時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM96
はエンジン11の停止時に保存すべきデータを記憶する
不揮発性のメモリである。そして、ROM93、CPU
94、RAM95及びバックアップRAM96は、バス
97を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路
98及び外部出力回路99と接続されている。
【0062】外部入力回路98には、水温センサ13
b、吸気圧センサ37、カムポジションセンサ36及び
クランクポジションセンサ55が接続されている。一
方、外部出力回路99には、イグナイタ40b及びOC
V49が接続されている。
b、吸気圧センサ37、カムポジションセンサ36及び
クランクポジションセンサ55が接続されている。一
方、外部出力回路99には、イグナイタ40b及びOC
V49が接続されている。
【0063】次に、上記構成のECU92を通じて実行
される吸気バルブ28の開閉タイミング(閉弁時期)制
御態様及び点火時期制御態様の概要を、図9のタイムチ
ャートに基づいて説明する。
される吸気バルブ28の開閉タイミング(閉弁時期)制
御態様及び点火時期制御態様の概要を、図9のタイムチ
ャートに基づいて説明する。
【0064】エンジン11の始動時、即ちスタータモー
タ等でクランクシャフト12が回転されてからエンジン
11が運転開始するまでは、吸気バルブ28の閉弁時期
が最遅角状態(下死点後120°CA)となるよう遅角
補正されるとともに、その最遅角状態に保持される。こ
の状態では、燃焼室25内における空気の圧縮比が小さ
くなるため、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力が通常よ
りも低く抑えられ、その圧力低減によってエンジン11
の始動時に発生する振動が低減される。
タ等でクランクシャフト12が回転されてからエンジン
11が運転開始するまでは、吸気バルブ28の閉弁時期
が最遅角状態(下死点後120°CA)となるよう遅角
補正されるとともに、その最遅角状態に保持される。こ
の状態では、燃焼室25内における空気の圧縮比が小さ
くなるため、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力が通常よ
りも低く抑えられ、その圧力低減によってエンジン11
の始動時に発生する振動が低減される。
【0065】そして、エンジン11の始動完了後には、
吸気バルブ28の閉弁時期が最進角状態(下死点後80
°CA)になるまで徐々に進角補正され、その後に最進
角状態に保持される。このように吸気バルブ28の閉弁
時期を進角補正することで、燃焼室25内における空気
の圧縮比が大きくなり、圧縮行程時の燃焼室25内の圧
力が通常よりも高められてエンジン11の運転開始完了
直後における冷間期間の出力向上が図られる。
吸気バルブ28の閉弁時期が最進角状態(下死点後80
°CA)になるまで徐々に進角補正され、その後に最進
角状態に保持される。このように吸気バルブ28の閉弁
時期を進角補正することで、燃焼室25内における空気
の圧縮比が大きくなり、圧縮行程時の燃焼室25内の圧
力が通常よりも高められてエンジン11の運転開始完了
直後における冷間期間の出力向上が図られる。
【0066】また、吸気バルブ28の閉弁時期が徐々に
進角補正されるとき、点火時期は徐々に遅角補正され
る。そして、吸気バルブ28の閉弁時期が最進角状態に
なったとき、点火時期は最も遅角された状態となる。こ
のように点火時期を遅角補正することで、吸気バルブ2
8の閉弁時期進角に基づき燃焼室25内の圧力が過度に
高まった場合、その圧力上昇によって発生するノッキン
グが防止されるようになる。
進角補正されるとき、点火時期は徐々に遅角補正され
る。そして、吸気バルブ28の閉弁時期が最進角状態に
なったとき、点火時期は最も遅角された状態となる。こ
のように点火時期を遅角補正することで、吸気バルブ2
8の閉弁時期進角に基づき燃焼室25内の圧力が過度に
高まった場合、その圧力上昇によって発生するノッキン
グが防止されるようになる。
【0067】その後、エンジン11の冷却水温が上昇し
て10℃以上になると、吸気バルブ28における実際の
開閉タイミングは、エンジン11の運転状態に基づき求
められる目標開閉タイミングに近づくようフィードバッ
ク制御される。従って、吸気バルブ28の閉弁時期は、
最進角状態に保持されることがなくなる。また、点火時
期は遅角した状態から元の状態に戻される。
て10℃以上になると、吸気バルブ28における実際の
開閉タイミングは、エンジン11の運転状態に基づき求
められる目標開閉タイミングに近づくようフィードバッ
ク制御される。従って、吸気バルブ28の閉弁時期は、
最進角状態に保持されることがなくなる。また、点火時
期は遅角した状態から元の状態に戻される。
【0068】次に、本実施形態における吸気バルブ28
の開閉タイミング制御手順を図11に基づき説明する。
この図11は、上記開閉タイミング制御のための処理ル
ーチンを示すフローチャートである。同処理ルーチン
は、ECU92を通じて所定時間毎の時間割り込みにて
実行される。
の開閉タイミング制御手順を図11に基づき説明する。
この図11は、上記開閉タイミング制御のための処理ル
ーチンを示すフローチャートである。同処理ルーチン
は、ECU92を通じて所定時間毎の時間割り込みにて
実行される。
【0069】同処理ルーチンにおいてECU92は、ス
テップS101の処理として、エンジン11が始動モー
ドであるか否かを判断する。即ち、クランクポジション
センサ55からの検出信号に基づき求められるエンジン
回転数が、スタータモータ等でクランクシャフト12を
回転させているときの値(例えば300〜500rp
m)である場合、ステップS101で始動モードである
旨の判断がなされてステップS102に進む。
テップS101の処理として、エンジン11が始動モー
ドであるか否かを判断する。即ち、クランクポジション
センサ55からの検出信号に基づき求められるエンジン
回転数が、スタータモータ等でクランクシャフト12を
回転させているときの値(例えば300〜500rp
m)である場合、ステップS101で始動モードである
旨の判断がなされてステップS102に進む。
【0070】ECU92は、ステップS102の処理と
して、吸気バルブ28の開閉タイミングが最遅角タイミ
ングへと遅角補正されるように、OCV49の電磁ソレ
ノイド65を励磁状態に保持する。そして、吸気バルブ
28の開閉タイミングが最遅角タイミングになると、ロ
ック機構71によってバルブタイミング調整機構17の
回転部材40が回動しないように固定される。この回転
部材40の固定により、吸気バルブ28の開閉タイミン
グは最遅角タイミングに固定されることとなる。
して、吸気バルブ28の開閉タイミングが最遅角タイミ
ングへと遅角補正されるように、OCV49の電磁ソレ
ノイド65を励磁状態に保持する。そして、吸気バルブ
28の開閉タイミングが最遅角タイミングになると、ロ
ック機構71によってバルブタイミング調整機構17の
回転部材40が回動しないように固定される。この回転
部材40の固定により、吸気バルブ28の開閉タイミン
グは最遅角タイミングに固定されることとなる。
【0071】このように吸気バルブ28の開閉タイミン
グが最遅角タイミングへと遅角補正されると、同バルブ
28の閉弁時期が通常よりも遅角するため、燃焼室25
内における空気の圧縮比が小さくなる。そしてその結
果、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力が通常よりも低く
抑えられ、その圧力低減によってエンジン11の始動時
に発生する振動が低減されるようになる。上記のような
ステップS102の処理が実行された後、ECU92は
当該処理ルーチンを一旦終了させる。
グが最遅角タイミングへと遅角補正されると、同バルブ
28の閉弁時期が通常よりも遅角するため、燃焼室25
内における空気の圧縮比が小さくなる。そしてその結
果、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力が通常よりも低く
抑えられ、その圧力低減によってエンジン11の始動時
に発生する振動が低減されるようになる。上記のような
ステップS102の処理が実行された後、ECU92は
当該処理ルーチンを一旦終了させる。
【0072】一方、ステップS101で始動モードでな
い旨の判断がなされた場合、即ちエンジン回転数がスタ
ータモータ等でクランクシャフト12を回転させている
ときの値(300〜500rpm)でない場合には、ス
テップS103に進む。ECU92は、ステップS10
3の処理として、水温センサ13bからの検出信号に基
づいて、エンジン11の冷却水温が例えば10℃以上か
否かを判断する。そして、冷却水温が10℃より低い場
合には、エンジン11が始動完了直後の冷間期間である
旨の判断がなされてステップS104に進む。
い旨の判断がなされた場合、即ちエンジン回転数がスタ
ータモータ等でクランクシャフト12を回転させている
ときの値(300〜500rpm)でない場合には、ス
テップS103に進む。ECU92は、ステップS10
3の処理として、水温センサ13bからの検出信号に基
づいて、エンジン11の冷却水温が例えば10℃以上か
否かを判断する。そして、冷却水温が10℃より低い場
合には、エンジン11が始動完了直後の冷間期間である
旨の判断がなされてステップS104に進む。
【0073】ECU92は、ステップS104の処理と
して、OCV49の電磁ソレノイド65を消磁させ、吸
気バルブ28の開閉タイミングを最進角タイミングへと
進角補正する。そして、OCV49の電磁ソレノイド6
5を消磁状態に保持することで、吸気バルブ28の開閉
タイミングが最進角タイミングになるとともに、その最
進角タイミングに保持される。そして、吸気バルブ28
の開閉タイミングが最進角タイミングになると、同バル
ブ28の閉弁時期が通常よりも進角するため、燃焼室2
5内における空気の圧縮比が大きくなる。そしてその結
果、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力が通常よりも高め
られ、その圧力増加によってエンジン11の運転開始完
了直後における冷間期間の出力向上が図られるようにな
る。上記のようなステップS104の処理が実行された
後、ECU92は当該処理ルーチンを一旦終了させる。
して、OCV49の電磁ソレノイド65を消磁させ、吸
気バルブ28の開閉タイミングを最進角タイミングへと
進角補正する。そして、OCV49の電磁ソレノイド6
5を消磁状態に保持することで、吸気バルブ28の開閉
タイミングが最進角タイミングになるとともに、その最
進角タイミングに保持される。そして、吸気バルブ28
の開閉タイミングが最進角タイミングになると、同バル
ブ28の閉弁時期が通常よりも進角するため、燃焼室2
5内における空気の圧縮比が大きくなる。そしてその結
果、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力が通常よりも高め
られ、その圧力増加によってエンジン11の運転開始完
了直後における冷間期間の出力向上が図られるようにな
る。上記のようなステップS104の処理が実行された
後、ECU92は当該処理ルーチンを一旦終了させる。
【0074】また、上記ステップ103でエンジン11
が始動完了直後の冷間状態でない旨の判断がなされた場
合、即ちエンジン11の冷却水温が10℃以上の場合に
は、ステップS105に進む。ECU92は、ステップ
S105の処理として、吸気バルブ28における実際の
開閉タイミングが、エンジン負荷及びエンジン回転数に
基づき算出される目標開閉タイミングに近づくようOC
V49に対してフィードバック制御を実行する。
が始動完了直後の冷間状態でない旨の判断がなされた場
合、即ちエンジン11の冷却水温が10℃以上の場合に
は、ステップS105に進む。ECU92は、ステップ
S105の処理として、吸気バルブ28における実際の
開閉タイミングが、エンジン負荷及びエンジン回転数に
基づき算出される目標開閉タイミングに近づくようOC
V49に対してフィードバック制御を実行する。
【0075】なお、上記吸気バルブ28における実際の
開閉タイミングは、カムポジションセンサ36及びクラ
ンクポジションセンサ55からの検出信号に基づき求め
られる。また、エンジン負荷及びエンジン回転数は、そ
れぞれ吸気圧センサ37及びクランクポジションセンサ
55からの検出信号に基づき求められる。そして、目標
開閉タイミングを算出する際には、予め実験により求め
られてROM93に記憶された周知のマップが参照され
る。上記のようなステップS105の処理が実行された
後、ECU92は当該処理ルーチンを一旦終了させる。
開閉タイミングは、カムポジションセンサ36及びクラ
ンクポジションセンサ55からの検出信号に基づき求め
られる。また、エンジン負荷及びエンジン回転数は、そ
れぞれ吸気圧センサ37及びクランクポジションセンサ
55からの検出信号に基づき求められる。そして、目標
開閉タイミングを算出する際には、予め実験により求め
られてROM93に記憶された周知のマップが参照され
る。上記のようなステップS105の処理が実行された
後、ECU92は当該処理ルーチンを一旦終了させる。
【0076】次に、本実施形態における点火時期の遅角
制御手順を図12に基づいて説明する。この図12は、
上記点火時期遅角制御のための処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。同処理ルーチンは、ECU92を通
じて所定クランク角毎の角度割り込みにて実行される。
制御手順を図12に基づいて説明する。この図12は、
上記点火時期遅角制御のための処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。同処理ルーチンは、ECU92を通
じて所定クランク角毎の角度割り込みにて実行される。
【0077】同処理ルーチンにおいてECU92は、ス
テップS201の処理として、カムポジションセンサ3
6及びクランクポジションセンサ55からの検出信号に
基づき、吸気バルブ28の開閉タイミングが最進角タイ
ミングに進角補正されているか否かを判断する。そし
て、吸気バルブ28の開閉タイミングが最進角タイミン
グへと進角補正されていない場合、ECU92はこの処
理ルーチンを一旦終了させる。また、吸気バルブ28の
開閉タイミングが最進角タイミングに進角補正されてい
る場合には、ステップS202に進む。
テップS201の処理として、カムポジションセンサ3
6及びクランクポジションセンサ55からの検出信号に
基づき、吸気バルブ28の開閉タイミングが最進角タイ
ミングに進角補正されているか否かを判断する。そし
て、吸気バルブ28の開閉タイミングが最進角タイミン
グへと進角補正されていない場合、ECU92はこの処
理ルーチンを一旦終了させる。また、吸気バルブ28の
開閉タイミングが最進角タイミングに進角補正されてい
る場合には、ステップS202に進む。
【0078】このステップS202の処理においてEC
U92は、エンジン負荷及びエンジン回転数等から算出
される基本点火時期ABSEに、吸気バルブ28の閉弁
時期(同バルブ28の開閉タイミング)に基づき算出さ
れる点火時期補正量AVVTを加算した値を最終点火時
期AOPとして設定し、その後に当該処理ルーチンを一
旦終了させる。なお、基本点火時期ABSEを算出する
際には、予め実験により求められてROM93に記憶さ
れた周知のマップが参照される。また、点火時期補正量
AVVTを算出する際には、予め実験により求められて
ROM93に記憶された図10(a)に示すマップが参
照される。
U92は、エンジン負荷及びエンジン回転数等から算出
される基本点火時期ABSEに、吸気バルブ28の閉弁
時期(同バルブ28の開閉タイミング)に基づき算出さ
れる点火時期補正量AVVTを加算した値を最終点火時
期AOPとして設定し、その後に当該処理ルーチンを一
旦終了させる。なお、基本点火時期ABSEを算出する
際には、予め実験により求められてROM93に記憶さ
れた周知のマップが参照される。また、点火時期補正量
AVVTを算出する際には、予め実験により求められて
ROM93に記憶された図10(a)に示すマップが参
照される。
【0079】このマップから明らかなように、算出され
る点火時期補正量AVVTは、吸気バルブ28の閉弁時
期が下死点後90°よりも遅角側にあるとき「0」とな
る。また、吸気バルブ28の閉弁時期が下死点後90°
から80°の間にあるとき、上記算出される点火時期補
正量AVVTは、吸気バルブ28の閉弁時期が進角側に
移行するほど増加するような推移傾向を示す。
る点火時期補正量AVVTは、吸気バルブ28の閉弁時
期が下死点後90°よりも遅角側にあるとき「0」とな
る。また、吸気バルブ28の閉弁時期が下死点後90°
から80°の間にあるとき、上記算出される点火時期補
正量AVVTは、吸気バルブ28の閉弁時期が進角側に
移行するほど増加するような推移傾向を示す。
【0080】従って、ステップS202の処理にて算出
される最終点火時期AOPは、吸気バルブ28の閉弁時
期の変化に対して図10(b)のグラフに実線で示すよ
うに推移する。即ち、最終点火時期AOPは、吸気バル
ブ28の閉弁時期が下死点後90°よりも進角側にある
ときには同閉弁時期の変化に対して一定となり、その閉
弁時期が下死点後90°から80°の間にあるときには
同閉弁時期の進角に伴い徐々に遅角側に移行するように
なる。
される最終点火時期AOPは、吸気バルブ28の閉弁時
期の変化に対して図10(b)のグラフに実線で示すよ
うに推移する。即ち、最終点火時期AOPは、吸気バル
ブ28の閉弁時期が下死点後90°よりも進角側にある
ときには同閉弁時期の変化に対して一定となり、その閉
弁時期が下死点後90°から80°の間にあるときには
同閉弁時期の進角に伴い徐々に遅角側に移行するように
なる。
【0081】ECU92は、ステップS202で算出さ
れた最終点火時期AOPに基づきイグナイタ40bによ
って調整される点火プラグ39aへの高電圧の出力タイ
ミングを制御して実際の点火時期を調整する。このよう
な点火時期調整により、エンジン11における始動完了
直後の冷間期間には、吸気バルブ28の開閉タイミング
が最進角タイミングへと移行するに伴い点火時期が徐々
に遅角側へ移行するようになる。
れた最終点火時期AOPに基づきイグナイタ40bによ
って調整される点火プラグ39aへの高電圧の出力タイ
ミングを制御して実際の点火時期を調整する。このよう
な点火時期調整により、エンジン11における始動完了
直後の冷間期間には、吸気バルブ28の開閉タイミング
が最進角タイミングへと移行するに伴い点火時期が徐々
に遅角側へ移行するようになる。
【0082】従って、エンジン11における始動完了直
後の冷間期間に、吸気バルブ28の閉弁時期進角に基づ
き燃焼室25内の圧力が過度に高まってノッキングが発
生するのを、上記点火時期の遅角補正によって好適に防
止することができるようなる。また、その点火時期補正
量AVVTは吸気バルブ28の閉弁時期が進角するほど
大きい値となるため、同バルブ28の閉弁時期進角量が
比較的小さくて燃焼室25内の圧力が過度に高まること
のないとき、点火時期を遅角補正し過ぎてエンジン11
の出力を低下させてしまうのを防止できるようにもな
る。
後の冷間期間に、吸気バルブ28の閉弁時期進角に基づ
き燃焼室25内の圧力が過度に高まってノッキングが発
生するのを、上記点火時期の遅角補正によって好適に防
止することができるようなる。また、その点火時期補正
量AVVTは吸気バルブ28の閉弁時期が進角するほど
大きい値となるため、同バルブ28の閉弁時期進角量が
比較的小さくて燃焼室25内の圧力が過度に高まること
のないとき、点火時期を遅角補正し過ぎてエンジン11
の出力を低下させてしまうのを防止できるようにもな
る。
【0083】以上詳述した処理が行われる本実施形態に
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・エンジン11の始動時には、吸気バルブ28の閉弁時
期が最遅角状態(下死点後120°CA)へと遅角補正
され、燃焼室25内における空気の圧縮比が極めて小さ
い値になる。そのため、エンジン11の始動時に燃焼室
25内の圧力を極めて低く抑えることができ、始動時に
おける同エンジン11の振動を好適に低減することがで
きる。
よれば、以下に示す効果が得られるようになる。 ・エンジン11の始動時には、吸気バルブ28の閉弁時
期が最遅角状態(下死点後120°CA)へと遅角補正
され、燃焼室25内における空気の圧縮比が極めて小さ
い値になる。そのため、エンジン11の始動時に燃焼室
25内の圧力を極めて低く抑えることができ、始動時に
おける同エンジン11の振動を好適に低減することがで
きる。
【0084】・エンジン11が搭載されるハイブリット
自動車は、エンジン11と電動モータとを切り換えて走
行するため、同エンジン11の始動・停止が頻繁に行わ
れる。そのため、エンジン11の始動時に吸気バルブ2
8の閉弁時期を遅角補正してて振動低減を図ることで、
通常の自動車の場合よりも一層好適に乗り心地が向上す
るようになる。
自動車は、エンジン11と電動モータとを切り換えて走
行するため、同エンジン11の始動・停止が頻繁に行わ
れる。そのため、エンジン11の始動時に吸気バルブ2
8の閉弁時期を遅角補正してて振動低減を図ることで、
通常の自動車の場合よりも一層好適に乗り心地が向上す
るようになる。
【0085】・エンジン11の始動完了後の冷間期間に
は、吸気バルブ28の閉弁時期が進角補正され、燃焼室
25内における空気の圧縮比が高められる。そのため、
始動完了後のエンジン冷間期間では圧縮行程の際におけ
る燃焼室25内の圧力が高められてエンジン11の出力
が向上する。従って、本実施形態では、始動時の振動低
減と始動完了後冷間期間の出力向上との両立が図られる
ようになる。
は、吸気バルブ28の閉弁時期が進角補正され、燃焼室
25内における空気の圧縮比が高められる。そのため、
始動完了後のエンジン冷間期間では圧縮行程の際におけ
る燃焼室25内の圧力が高められてエンジン11の出力
が向上する。従って、本実施形態では、始動時の振動低
減と始動完了後冷間期間の出力向上との両立が図られる
ようになる。
【0086】・上記冷間期間における吸気バルブ28の
閉弁時期進角補正は、その閉弁時期が最進角状態となる
ように行われるだけである。従って、フィードバック制
御を行って吸気バルブ28の閉弁時期を進角補正する場
合に比べ、その進角補正を行う際の制御負担を軽減する
ことができる。
閉弁時期進角補正は、その閉弁時期が最進角状態となる
ように行われるだけである。従って、フィードバック制
御を行って吸気バルブ28の閉弁時期を進角補正する場
合に比べ、その進角補正を行う際の制御負担を軽減する
ことができる。
【0087】・一般に、エンジン11の始動完了後の冷
間期間には、バルブタイミング調整機構17を駆動する
ためのオイルの温度が徐々に上昇し、その温度変化に起
因してオイル粘度が変化するようになる。こうしたオイ
ル粘度変化が生じる状況のとき、吸気バルブ28の閉弁
時期に対するフィードバック制御を実行すると、その制
御量がオイル粘度変化によって不適正な値となり、吸気
バルブ28の閉弁時期変更時に応答の遅れや応答の早す
ぎが生じるようになる。しかし、本実施形態では、エン
ジン11の冷間期間時に吸気バルブ28の閉弁時期をフ
ィードバック制御せずに進角補正するため、上記閉弁時
期変更の応答遅れや応答早すぎに起因する同閉弁時期の
変動増大を抑制することができる。
間期間には、バルブタイミング調整機構17を駆動する
ためのオイルの温度が徐々に上昇し、その温度変化に起
因してオイル粘度が変化するようになる。こうしたオイ
ル粘度変化が生じる状況のとき、吸気バルブ28の閉弁
時期に対するフィードバック制御を実行すると、その制
御量がオイル粘度変化によって不適正な値となり、吸気
バルブ28の閉弁時期変更時に応答の遅れや応答の早す
ぎが生じるようになる。しかし、本実施形態では、エン
ジン11の冷間期間時に吸気バルブ28の閉弁時期をフ
ィードバック制御せずに進角補正するため、上記閉弁時
期変更の応答遅れや応答早すぎに起因する同閉弁時期の
変動増大を抑制することができる。
【0088】・エンジン11の始動時に吸気バルブ28
の閉弁時期が最遅角状態へと遅角補正されると、バルブ
タイミング調整機構17に設けられたロック機構71に
よって吸気バルブ28の閉弁時期が固定される。そのた
め、吸気バルブ28の閉弁時期が的確に最遅角状態に保
持され、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力を的確に極め
て低い状態に保持することができる。
の閉弁時期が最遅角状態へと遅角補正されると、バルブ
タイミング調整機構17に設けられたロック機構71に
よって吸気バルブ28の閉弁時期が固定される。そのた
め、吸気バルブ28の閉弁時期が的確に最遅角状態に保
持され、圧縮行程時の燃焼室25内の圧力を的確に極め
て低い状態に保持することができる。
【0089】・エンジン11における始動完了直後の冷
間期間には、吸気バルブ28の閉弁時期進角に伴い点火
時期が遅角補正されるため、同吸気バルブ28の閉弁時
期進角補正に基づき燃焼室25内の圧力が過度に高まっ
てノッキングが発生するのを防止することができる。
間期間には、吸気バルブ28の閉弁時期進角に伴い点火
時期が遅角補正されるため、同吸気バルブ28の閉弁時
期進角補正に基づき燃焼室25内の圧力が過度に高まっ
てノッキングが発生するのを防止することができる。
【0090】・上記点火時期遅角補正の補正量は、吸気
バルブ28の閉弁時期が進角するほど大きい値となる。
そのため、吸気バルブ28の閉弁時期進角量が比較的小
さくて燃焼室25内の圧力が過度に高まることのないと
き、点火時期が遅角し過ぎてエンジン11の出力を低下
させてしまうのを防止することができる。従って、エン
ジン11における始動完了後の冷間期間には、吸気バル
ブ28の閉弁時期進角に基づくノッキングを好適に防止
し、且つエンジン11の出力を好適に維持することがで
きるようになる。
バルブ28の閉弁時期が進角するほど大きい値となる。
そのため、吸気バルブ28の閉弁時期進角量が比較的小
さくて燃焼室25内の圧力が過度に高まることのないと
き、点火時期が遅角し過ぎてエンジン11の出力を低下
させてしまうのを防止することができる。従って、エン
ジン11における始動完了後の冷間期間には、吸気バル
ブ28の閉弁時期進角に基づくノッキングを好適に防止
し、且つエンジン11の出力を好適に維持することがで
きるようになる。
【0091】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・本実施形態では、吸気バルブ28の閉弁時期が進角す
るほど点火時期の遅角補正量を大きくしたが、その点火
時期遅角補正を一定量だけ行うようにしてもよい。この
場合、吸気バルブ28の閉弁時期を検出し、その閉弁時
期の進角量に基づき点火時期補正量AVVTを算出しな
くてもよいため、点火時期遅角補正を行う際の制御負担
を軽減することができる。
変更することもできる。 ・本実施形態では、吸気バルブ28の閉弁時期が進角す
るほど点火時期の遅角補正量を大きくしたが、その点火
時期遅角補正を一定量だけ行うようにしてもよい。この
場合、吸気バルブ28の閉弁時期を検出し、その閉弁時
期の進角量に基づき点火時期補正量AVVTを算出しな
くてもよいため、点火時期遅角補正を行う際の制御負担
を軽減することができる。
【0092】・エンジン11の始動完了後の冷間期間に
吸気バルブ28の閉弁時期が進角したとき、必ずしも点
火時期を遅角させる必要はない。この場合、エンジン1
1の冷間期間における点火時期の遅角補正を行わなくて
もよい分、ECU92の制御負担を軽減することができ
る。
吸気バルブ28の閉弁時期が進角したとき、必ずしも点
火時期を遅角させる必要はない。この場合、エンジン1
1の冷間期間における点火時期の遅角補正を行わなくて
もよい分、ECU92の制御負担を軽減することができ
る。
【0093】・本実施形態のロック機構71では、ロッ
クピン72を回転部材41に設け、ピン用油圧室74を
閉塞板45に設けたが、本発明はこれに限定されない。
即ち、ロックピン72を閉塞板45に設け、ピン用油圧
室74を回転部材41に設け、両者の位置関係を実施形
態の場合と逆にしてもよい。
クピン72を回転部材41に設け、ピン用油圧室74を
閉塞板45に設けたが、本発明はこれに限定されない。
即ち、ロックピン72を閉塞板45に設け、ピン用油圧
室74を回転部材41に設け、両者の位置関係を実施形
態の場合と逆にしてもよい。
【0094】・本実施形態では、吸気バルブ28の閉弁
時期を最遅角状態に固定するロック機構71のみを例示
したが、同閉弁時期を最進角状態に固定する別のロック
機構を設けてもよい。この場合には、エンジン11の始
動完了後の冷間期間に、吸気バルブ28の閉弁時時期が
最進角状態になると、同バルブ28の閉弁時期が上記ロ
ック機構によって最進角状態に保持される。従って、エ
ンジン11の始動完了後の冷間期間に、燃焼室25内の
空気の圧縮比を的確に高い状態に保持し、圧縮行程の際
における燃焼室25内の圧力を的確に極めて高い状態に
保持することができる。
時期を最遅角状態に固定するロック機構71のみを例示
したが、同閉弁時期を最進角状態に固定する別のロック
機構を設けてもよい。この場合には、エンジン11の始
動完了後の冷間期間に、吸気バルブ28の閉弁時時期が
最進角状態になると、同バルブ28の閉弁時期が上記ロ
ック機構によって最進角状態に保持される。従って、エ
ンジン11の始動完了後の冷間期間に、燃焼室25内の
空気の圧縮比を的確に高い状態に保持し、圧縮行程の際
における燃焼室25内の圧力を的確に極めて高い状態に
保持することができる。
【0095】・ロック機構71を省略し、バルブタイミ
ング調整機構17の構成を簡略化してもよい。 ・本実施形態では、エンジン11の始動完了後の冷間期
間に、吸気バルブ28の閉弁時期を最進角状態になるま
で進角補正したが、必ずしも最進角状態にする必要はな
い。
ング調整機構17の構成を簡略化してもよい。 ・本実施形態では、エンジン11の始動完了後の冷間期
間に、吸気バルブ28の閉弁時期を最進角状態になるま
で進角補正したが、必ずしも最進角状態にする必要はな
い。
【0096】・本実施形態では、エンジン11の始動時
に、吸気バルブ28の閉弁時期を最遅角状態になるまで
遅角補正したが、必ずしも最遅角状態にする必要はな
い。 ・本実施形態では、ベーン式のバルブタイミング調整機
構17を例示したが、これに代えて他の形式のバルブタ
イミング調整機構を用いることもできる。例えば、リン
グギヤを吸気カムシャフト15の軸線方向へ移動させこ
とでクランクシャフト12に対する吸気カムシャフト1
5の相対回転位相を変更するタイプのバルブタイミング
調整機構を採用してもよい。また、カムプロフィールが
吸気カムシャフト15の軸線L方向に対して連続的に変
化する吸気カムを設け、その吸気カムを同シャフト15
の軸線L方向へ移動させることで吸気バルブ28の開閉
タイミングを変更するタイプのバルブタイミング調整機
構を採用してもよい。この場合、吸気カムのカムプロフ
ィール設定によっては、吸気バルブ28の開弁時期を変
更させずに閉弁時期のみを変更させることもできるよう
になる。このタイプのバルブタイミング調整機構を採用
した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることが
できる。また、このタイプのバルブタイミング調整機構
では、油圧駆動を採用する変わりにステップモータ等に
よる駆動を採用することもできる。
に、吸気バルブ28の閉弁時期を最遅角状態になるまで
遅角補正したが、必ずしも最遅角状態にする必要はな
い。 ・本実施形態では、ベーン式のバルブタイミング調整機
構17を例示したが、これに代えて他の形式のバルブタ
イミング調整機構を用いることもできる。例えば、リン
グギヤを吸気カムシャフト15の軸線方向へ移動させこ
とでクランクシャフト12に対する吸気カムシャフト1
5の相対回転位相を変更するタイプのバルブタイミング
調整機構を採用してもよい。また、カムプロフィールが
吸気カムシャフト15の軸線L方向に対して連続的に変
化する吸気カムを設け、その吸気カムを同シャフト15
の軸線L方向へ移動させることで吸気バルブ28の開閉
タイミングを変更するタイプのバルブタイミング調整機
構を採用してもよい。この場合、吸気カムのカムプロフ
ィール設定によっては、吸気バルブ28の開弁時期を変
更させずに閉弁時期のみを変更させることもできるよう
になる。このタイプのバルブタイミング調整機構を採用
した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることが
できる。また、このタイプのバルブタイミング調整機構
では、油圧駆動を採用する変わりにステップモータ等に
よる駆動を採用することもできる。
【0097】・ガソリンエンジンの代わりにディーゼル
エンジンに本発明を適用してもよい。 ・本実施形態では、ハイブリット自動車に搭載されるア
トキンソンサイクルのエンジン11に本発明を適用した
が、これに代えて通常の自動車に搭載されるオットーサ
イクルのエンジンに本発明を適用してもよい。この場
合、吸気バルブ28の開閉タイミングは、本実施形態の
場合に比べて全体的に進角側へ移行させた状態となる。
エンジンに本発明を適用してもよい。 ・本実施形態では、ハイブリット自動車に搭載されるア
トキンソンサイクルのエンジン11に本発明を適用した
が、これに代えて通常の自動車に搭載されるオットーサ
イクルのエンジンに本発明を適用してもよい。この場
合、吸気バルブ28の開閉タイミングは、本実施形態の
場合に比べて全体的に進角側へ移行させた状態となる。
【0098】次に、以上の実施形態から把握することの
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。請求項7又は8記載の内燃機関の制御装
置において、前記バルブタイミング調整機構は、前記吸
気バルブが最進角タイミング及び最遅角タイミングのう
ちの少なくとも一方に補正されたとき、同吸気バルブの
開閉タイミングを固定するタイミング固定手段を有する
ものである内燃機関の制御装置。
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。請求項7又は8記載の内燃機関の制御装
置において、前記バルブタイミング調整機構は、前記吸
気バルブが最進角タイミング及び最遅角タイミングのう
ちの少なくとも一方に補正されたとき、同吸気バルブの
開閉タイミングを固定するタイミング固定手段を有する
ものである内燃機関の制御装置。
【0099】同構成によれば、内燃機関始動時にタイミ
ング固定手段によって吸気バルブ開閉タイミングが最遅
角タイミングに固定されたときには、同機関圧縮行程の
燃焼室内圧力を的確に極めて低い状態に保持することが
できるようになる。また、内燃機関始動完了後にタイミ
ング固定手段によって吸気バルブ開閉タイミングが最進
角タイミングに固定されたときには、上記燃焼室内圧力
を的確に高い状態に保持することができるようになる。
ング固定手段によって吸気バルブ開閉タイミングが最遅
角タイミングに固定されたときには、同機関圧縮行程の
燃焼室内圧力を的確に極めて低い状態に保持することが
できるようになる。また、内燃機関始動完了後にタイミ
ング固定手段によって吸気バルブ開閉タイミングが最進
角タイミングに固定されたときには、上記燃焼室内圧力
を的確に高い状態に保持することができるようになる。
【0100】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、内燃機関
始動時には吸気バルブの開閉タイミングが遅角補正され
ることで圧縮行程時における燃焼室内の圧力が下がり、
同機関始動完了後の所定期間には吸気バルブの開閉タイ
ミングが進角補正されることで燃焼室内空気の圧縮比が
高められる。従って、内燃機関始動時の振動低減と同機
関始動完了後の所定期間における出力向上との両立を図
ることができる。
始動時には吸気バルブの開閉タイミングが遅角補正され
ることで圧縮行程時における燃焼室内の圧力が下がり、
同機関始動完了後の所定期間には吸気バルブの開閉タイ
ミングが進角補正されることで燃焼室内空気の圧縮比が
高められる。従って、内燃機関始動時の振動低減と同機
関始動完了後の所定期間における出力向上との両立を図
ることができる。
【0101】請求項2記載の発明によれば、内燃機関始
動完了後の所定期間に吸気バルブの開閉タイミングが進
角補正されているとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まる
ことに起因するノッキングを点火時期の遅角によって防
止することができる。
動完了後の所定期間に吸気バルブの開閉タイミングが進
角補正されているとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まる
ことに起因するノッキングを点火時期の遅角によって防
止することができる。
【0102】請求項3記載の発明によれば、吸気バルブ
の開閉タイミングが進角補正されるとき、その開閉タイ
ミングに基づき点火時期の遅角補正量が決定される。従
って、内燃機関始動完了後の所定期間に、吸気バルブの
開閉タイミング進角補正に基づくノッキングを好適に防
止し、且つ同機関の出力を好適に維持することができ
る。
の開閉タイミングが進角補正されるとき、その開閉タイ
ミングに基づき点火時期の遅角補正量が決定される。従
って、内燃機関始動完了後の所定期間に、吸気バルブの
開閉タイミング進角補正に基づくノッキングを好適に防
止し、且つ同機関の出力を好適に維持することができ
る。
【0103】請求項4記載の発明によれば、内燃機関始
動完了後の冷間期間には、吸気バルブの開閉タイミング
が目標開閉タイミングとなるようフィードバック制御が
行われることはない。従って、バルブタイミング調整機
構駆動用オイルが同機関の冷間期間に徐々に温度上昇し
てその粘度が変化するとき、そのオイル粘度の変化に起
因してフィードバック制御量が不適正になることが防止
される。そしてその結果、フィードバック制御量が不適
正になることによって吸気バルブの開閉タイミング変更
に応答遅れや応答の早すぎなどが発生するのを防止し、
それらに基づく吸気バルブ開閉タイミングの変動増大を
抑制することができる。
動完了後の冷間期間には、吸気バルブの開閉タイミング
が目標開閉タイミングとなるようフィードバック制御が
行われることはない。従って、バルブタイミング調整機
構駆動用オイルが同機関の冷間期間に徐々に温度上昇し
てその粘度が変化するとき、そのオイル粘度の変化に起
因してフィードバック制御量が不適正になることが防止
される。そしてその結果、フィードバック制御量が不適
正になることによって吸気バルブの開閉タイミング変更
に応答遅れや応答の早すぎなどが発生するのを防止し、
それらに基づく吸気バルブ開閉タイミングの変動増大を
抑制することができる。
【0104】請求項5記載の発明によれば、内燃機関始
動完了後の冷間期間に吸気バルブの開閉タイミングが進
角補正されているとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まる
ことに起因するノッキングを点火時期の遅角によって防
止することができる。
動完了後の冷間期間に吸気バルブの開閉タイミングが進
角補正されているとき、燃焼室内空気の圧縮比が高まる
ことに起因するノッキングを点火時期の遅角によって防
止することができる。
【0105】請求項6記載の発明によれば、吸気バルブ
の開閉タイミングが進角補正されるとき、その開閉タイ
ミングに基づき点火時期の遅角補正量が決定される。従
って、内燃機関始動完了後の冷間期間に、吸気バルブの
開閉タイミング進角補正に基づくノッキングを好適に防
止し、且つ同機関の出力を好適に維持することができ
る。
の開閉タイミングが進角補正されるとき、その開閉タイ
ミングに基づき点火時期の遅角補正量が決定される。従
って、内燃機関始動完了後の冷間期間に、吸気バルブの
開閉タイミング進角補正に基づくノッキングを好適に防
止し、且つ同機関の出力を好適に維持することができ
る。
【0106】請求項7記載の発明によれば、吸気バルブ
の開閉タイミングを最遅角タイミングとすることで、内
燃機関始動時の燃焼室内圧力を極めて低く抑え、同機関
の振動を好適に低減することができる。
の開閉タイミングを最遅角タイミングとすることで、内
燃機関始動時の燃焼室内圧力を極めて低く抑え、同機関
の振動を好適に低減することができる。
【0107】請求項8記載の発明によれば、内燃機関始
動完了後の冷間期間には、吸気バルブの開閉タイミング
が最進角タイミングとなるようバルブタイミング調整機
構を制御するだけでよい。そのため、吸気バルブの開閉
タイミングを目標開閉タイミングに近づくようフィード
バック制御する場合に比べ、同吸気バルブの進角補正を
行う際の制御負担が軽減する。
動完了後の冷間期間には、吸気バルブの開閉タイミング
が最進角タイミングとなるようバルブタイミング調整機
構を制御するだけでよい。そのため、吸気バルブの開閉
タイミングを目標開閉タイミングに近づくようフィード
バック制御する場合に比べ、同吸気バルブの進角補正を
行う際の制御負担が軽減する。
【図1】本実施形態の制御装置が適用されたエンジン全
体を示す正面図。
体を示す正面図。
【図2】同エンジンのシリンダヘッドを示す平面図。
【図3】同エンジンの内部構造を示す断面図。
【図4】バルブタイミング調整機構及び同機構に対する
オイルの給排構造を示す断面図。
オイルの給排構造を示す断面図。
【図5】バルブタイミング調整機構の内部構造を示す断
面図。
面図。
【図6】上記制御装置の電気的構成を示すブロック図。
【図7】吸気バルブの開閉タイミングを示すタイミング
図。
図。
【図8】エンジン始動時の燃焼室内圧力を示すグラフ。
【図9】本実施形態における吸気バルブの閉弁時期制御
態様、及び点火時期制御態様を示すタイムチャート。
態様、及び点火時期制御態様を示すタイムチャート。
【図10】点火時期補正量を算出する際に参照されるマ
ップ、及び吸気バルブの閉弁時期と最終点火時期との関
係を示すグラフ。
ップ、及び吸気バルブの閉弁時期と最終点火時期との関
係を示すグラフ。
【図11】本実施形態における吸気バルブの開閉タイミ
ング制御手順を示すフローチャート。
ング制御手順を示すフローチャート。
【図12】本実施形態における点火時期制御手順を示す
フローチャート。
フローチャート。
11…エンジン、13b…水温センサ、17…バルブタ
イミング調整機構、28…吸気バルブ、36…カムポジ
ションセンサ、37…吸気圧センサ、39a…点火プラ
グ、40…イグナイタモジュール、40a…イグニッシ
ョンコイル、40b…イグナイタ、49…オイルコント
ロールバルブ(OCV)、55…クランクポジションセ
ンサ、92…電子制御ユニット(ECU)。
イミング調整機構、28…吸気バルブ、36…カムポジ
ションセンサ、37…吸気圧センサ、39a…点火プラ
グ、40…イグナイタモジュール、40a…イグニッシ
ョンコイル、40b…イグナイタ、49…オイルコント
ロールバルブ(OCV)、55…クランクポジションセ
ンサ、92…電子制御ユニット(ECU)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301B F02P 5/15 F02P 5/15 B
Claims (8)
- 【請求項1】内燃機関に設けられた吸気バルブの開閉タ
イミングを調整するバルブタイミング調整機構と、 内燃機関の運手状態を検出する運転状態検出手段と、 該検出される機関運転状態に応じて前記バルブタイミン
グ調整機構の駆動を制御する制御手段と、 同検出される機関運転状態に基づき、機関始動時には前
記吸気バルブの開閉タイミングを遅角補正し、機関始動
完了後の所定期間、同吸気バルブの開閉タイミングを進
角補正する補正手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】請求項1記載の内燃機関の制御装置におい
て、 前記補正手段による前記吸気バルブの開閉タイミングの
進角補正時、当該機関の点火時期を遅角補正する点火時
期補正手段を更に備えることを特徴とする内燃機関の制
御装置。 - 【請求項3】請求項2記載の内燃機関の制御装置におい
て、 前記吸気バルブの開閉タイミングを検出する開閉タイミ
ング検出手段を更に備え、前記点火時期補正手段は、そ
の遅角補正量を前記開閉タイミング検出手段により検出
される前記吸気バルブの開閉タイミングに基づき決定す
るものであることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項4】油圧駆動されて内燃機関に設けられた吸気
バルブの開閉タイミングを調整するバルブタイミング調
整機構と、 前記吸気バルブの開閉タイミングを検出する開閉タイミ
ング検出手段と、 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記検出される吸気バルブの開閉タイミングが前記検出
される機関運転状態に基づき求められる目標開閉タイミ
ングに近づくよう前記バルブタイミング調整機構の駆動
をフィードバック制御するフィードバック制御手段と、 前記検出される機関運転状態に基づき、機関始動時には
前記吸気バルブの開閉タイミングを遅角補正し、機関始
動完了後の冷間期間、前記フィードバック制御を禁止し
て同吸気バルブの開閉タイミングを進角補正する補正手
段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項5】請求項4記載の内燃機関の制御装置におい
て、 前記補正手段による前記吸気バルブの開閉タイミングの
進角補正時、当該機関の点火時期を遅角補正する点火時
期補正手段を更に備えることを特徴とする内燃機関の制
御装置。 - 【請求項6】前記点火時期補正手段は、その遅角補正量
を前記開閉タイミング検出手段により検出される前記吸
気バルブの開閉タイミングに基づき決定する請求項5記
載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項7】前記補正手段は、前記吸気バルブの開閉タ
イミングの遅角補正に際し、同吸気バルブの開閉タイミ
ングを最遅角タイミングに補正する請求項1〜6の何れ
かに記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項8】前記補正手段は、前記吸気バルブの開閉タ
イミングの進角補正に際し、同吸気バルブの開閉タイミ
ングを最進角タイミングに補正する請求項1〜7の何れ
かに記載の内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183628A JPH1130134A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183628A JPH1130134A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1130134A true JPH1130134A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16139105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9183628A Pending JPH1130134A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1130134A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009030577A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Mitsubishi Motors Corp | 可変動弁機構付のエンジン |
JP2012225199A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Toyota Motor Corp | 火花点火式内燃機関 |
JP2013144534A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-07-25 | Nippon Soken Inc | 内燃機関の始動制御装置 |
CN114991903A (zh) * | 2021-03-02 | 2022-09-02 | 比亚迪股份有限公司 | 阿特金森循环发动机及车辆 |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9183628A patent/JPH1130134A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009030577A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Mitsubishi Motors Corp | 可変動弁機構付のエンジン |
JP4737158B2 (ja) * | 2007-07-30 | 2011-07-27 | 三菱自動車工業株式会社 | 可変動弁機構付のエンジン |
JP2012225199A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Toyota Motor Corp | 火花点火式内燃機関 |
JP2013144534A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-07-25 | Nippon Soken Inc | 内燃機関の始動制御装置 |
CN114991903A (zh) * | 2021-03-02 | 2022-09-02 | 比亚迪股份有限公司 | 阿特金森循环发动机及车辆 |
CN114991903B (zh) * | 2021-03-02 | 2023-12-12 | 比亚迪股份有限公司 | 阿特金森循环发动机及车辆 |
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