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JPH11297272A - 管球用マウント - Google Patents

管球用マウント

Info

Publication number
JPH11297272A
JPH11297272A JP10842298A JP10842298A JPH11297272A JP H11297272 A JPH11297272 A JP H11297272A JP 10842298 A JP10842298 A JP 10842298A JP 10842298 A JP10842298 A JP 10842298A JP H11297272 A JPH11297272 A JP H11297272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrode core
hole
rod
filament coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10842298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Wakahata
康彦 若畑
Yasuo Onishi
安夫 大西
Koji Tagawa
幸治 田川
Yukihiro Morimoto
幸裕 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP10842298A priority Critical patent/JPH11297272A/ja
Publication of JPH11297272A publication Critical patent/JPH11297272A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】傾斜機能材料からなる閉塞体の焼結時に電極や
フィラメントコイルの表面に融点の低い合金が形成され
ず、また、閉塞体の酸化が抑制されてランプ寿命の長い
管球用マウントを提供する。 【解決手段】閉塞体50の孔53に焼き締められる電極
芯棒40と電極20を別部材で構成するか、電極芯棒を
電極を保持した第1電極芯棒41と閉塞体の孔に焼き締
められる第2電極芯棒42に分割し、あるいは閉塞体の
孔に焼き締められるリード線80とフィラメントコイル
70を別部品で構成し、本焼結後にこれらを接合する。
また、第1電極芯棒と第2電極芯棒ないしはリード線と
フィラメントコイルを熱膨張係数の大きな金属製の連結
部材60で連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプやハロ
ゲンランプの管球の閉塞管を閉塞する閉塞体に電極芯棒
やリード線が固定された管球用マウントに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】管球、例えば放電ランプは、石英ガラス
製の球状や楕円球状をした発光管内に一対の電極が対向
配置され、水銀などの発光金属、および放電用ガスなど
が封入される。そして、発光管の端部に筒状の閉塞管が
連設されるが、この閉塞管は、先端に電極を有する電極
芯棒が閉塞体の孔に固定された電極マウントの閉塞体で
閉塞される。ここで、タングステンからなる電極芯棒と
石英ガラス製の閉塞管は熱膨張率が大きく異なるために
閉塞管を電極芯棒に直接溶着して閉塞することができな
い。
【0003】このため従来は箔シール法や段繋ぎ法など
で閉塞していたが、最近では、シリカなどの絶縁性無機
物質成分とモリブデンなどの導電性無機物質成分で成形
された傾斜機能材料を焼結法で略円柱状に形成した閉塞
体で発光管端部に連設された閉塞管を閉塞することが注
目されている。かかる傾斜機能材料で形成された閉塞体
は、一方の端部はシリカなどの絶縁性成分がリッチであ
り、他方の端部に向かうにつれてモリブデンなどの導電
性成分の割合が連続的に、または段階的に増加するもの
である。従って、シリカ粉末とモリブデン粉末で成形さ
れた傾斜機能材料の場合、閉塞体の一方の端部近傍は、
絶縁性であるとともに熱膨張率が石英ガラスの熱膨張率
に近く、他方の端部近傍は、導電性であるとともに熱膨
張率がモリブデンの熱膨張率に近い特性を有する。
【0004】かかる傾斜機能材料は、絶縁性無機物質成
分と導電性無機物質成分の割合が変化する勾配を大きく
することができるので、傾斜機能材料で形成された閉塞
体は、軸線方向の長さが短くても、一方の端面の絶縁性
成分をリッチ(豊富)にするとともに他方の端面の導電
性成分をリッチにすることができる。また、傾斜機能材
料はその構成成分の組成が大きく変わる境界面を持たな
いので熱ショックや機械的強度が強い。従って、閉塞管
に閉塞体を溶着するシール部分を点灯時に高温になる発
光管の中央部に近づけることができ、閉塞管の軸線方向
の長さが短いことと相俟って、閉塞管を短くできる利点
を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】導電性無機物質成分
(例えばモリブデン)と絶縁性無機物質成分(例えばシ
リカ)からなる傾斜機能材料で閉塞体を成形するとき、
先ず、混合割合を順次変化させたこれらの粉末にバイン
ダーを添加して粉末混合体を調製し、この粉末混合体を
金型内でプレスして略円柱状の加圧成形体を得る。そし
て加圧成形体を1300℃程度の温度で仮焼結して仮焼
結体を得る。次に、この仮焼結体の軸心に電極芯棒を埋
設するための孔あけ加工を施して孔を形成する。或い
は、孔成形用の突出部材を有する金型内でプレスして予
め孔が形成された加圧成形体とし、これを仮焼結する。
そして、仮焼結体の孔に、その先端に例えばタングステ
ンからなる電極と一体になった電極芯棒を挿入してから
1850℃程度の温度で本焼結する。
【0006】ところで、傾斜機能材料をかかる高温で本
焼結するときに、傾斜機能材料の絶縁性無機物質成分で
あるシリカが蒸発し、電極芯棒先端の電極に付着してS
iがタングステンと合金を作る。つまり、タングステン
からなる電極の表面にSi−W合金が形成される。この
合金はタングステンよりも融点が低いので、かかる電極
マウントを発光管の閉塞管に取り付けて放電ランプとし
たとき、点灯時に、電極、とりわけ陽極の温度は200
0〜3000℃にもなるので、このSi−W合金が溶融
し、早期に電極が変形する。そして、電極が変形する
と、アーク放電の放射輝度が著しく低下し、ランプが短
寿命になる問題点がある。また、ハロゲンランプにおい
ては、タングステンからなるフィラメントコイルに本焼
結時に蒸発したシリカが付着すると同じくSi−W合金
をつくり、この合金はタングステンより蒸気圧が高いの
で、点灯動作中に発光管内壁に蒸発物質が付着して黒化
させる問題点がある。
【0007】また、陰極にはバリウムなどの電子放射物
質をその先端にしみこませることがあるが、この場合、
陰極の先端に本焼結時に蒸発したシリカが付着すると、
陰極先端表面の電子放射が悪くなる。そうした場合、陰
極の先端表面が異常な高温になり、陰極材料であるタン
グステンや電子放射物質が早期に蒸発し、この蒸発物質
が発光管の内壁に付着して黒化させ、ランプが短寿命に
なる問題点がある。
【0008】また、前記のとおり、点灯時に、電極の温
度は2000〜3000℃にもなるが、この高温の熱が
電極芯棒を介して傾斜機能材料からなる閉塞体に伝達さ
れる。従って、傾斜機能材料からなる閉塞体のモリブデ
ンリッチな部分にも熱が伝わるが、閉塞体のモリブデン
リッチな部分は大気中の酸素に曝されているので高温に
なったモリブデンが酸化する。そして、モリブデンが酸
化すると電気抵抗が増加して異常発熱をおこし、機械的
な破壊によってランプが短寿命になる問題点がある。ま
た、ハロゲンランプにおいても、放電ランプの場合と同
様に、閉塞体のモリブデンリッチな部分で起る酸化によ
り異常発熱を起し、機械的な破損を起す問題点がある。
【0009】そこで本発明の第1の目的は、電極の表面
に融点の低い合金が形成されたりシリカが付着して電子
放射が妨げられることがなくてランプ寿命の長い放電ラ
ンプ用のマウント、あるいはフィラメントコイルの表面
に蒸気圧の低い合金が形成されることがなくて寿命の長
いハロゲンランプのマウントを提供することであり、第
2の目的は、傾斜機能材料からなる閉塞体の酸化が抑制
されてランプ寿命の長い管球用のマウントを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、放電ランプに関する請求項1の発明は、導電性無
機物質成分と絶縁性無機物質成分とで構成される傾斜機
能材料からなり、発光管に連設された閉塞管を封止する
閉塞体の孔に、その先端に電極を有する電極芯棒を焼結
して焼き締めた管球用マウントにおいて、電極芯棒と電
極を別部材で構成し、電極芯棒を閉塞体の孔に焼き締め
た後に、電極芯棒の先端に電極を接合する。
【0011】また、請求項2の発明のように、導電性無
機物質成分と絶縁性無機物質成分とで構成される傾斜機
能材料からなり、発光管に連設された閉塞管を封止する
閉塞体の孔に、その先端に電極を有する電極芯棒を焼結
して焼き締めた管球用マウントにおいて、記電極芯棒
を、電極を保持した第1電極芯棒と閉塞体の孔に焼き締
められる第2電極芯棒に分割し、第2電極芯棒を閉塞体
の孔に焼き締めた後に、第1電極芯棒と第2電極芯棒を
導通がとれるように連結しても請求項1の発明と同じ目
的を達成することがきる。
【0012】更には、請求項3の発明のように、請求項
2の発明において、タングステンからなる第1電極芯棒
と第2電極芯棒の連結部分を、タングステンよりも熱膨
張係数の大きな金属製の連結部材で覆い、この連結部材
と第1電極芯棒および第2電極芯棒を溶接あるいはかし
めによってそれぞれ固定すると、点灯時において、第1
電極芯棒と第2電極芯棒の端面が少し離間し、熱の伝達
が大きく阻害されるので、傾斜機能材料からなる閉塞体
の酸化をより完全に防止することができる。
【0013】ハロゲンランプに関する請求項4の発明
は、導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成分とで構成
される傾斜機能材料からなり、発光管に連設された閉塞
管を封止する閉塞体の孔に、フィラメントコイルと該フ
ィラメントコイルに連なるリード線を焼結して焼き締め
た管球用マウントにおいて、リード線とフィラメントコ
イルを別部材とし、リード線を閉塞体の孔に焼き締めた
後に、リード線の先端にフィラメントコイルを連結す
る。
【0014】更には、請求項5の発明のように、請求項
4の発明において、タングステンからなるリード線とフ
ィラメントコイルの連結部分を、タングステンよりも熱
膨張係数の大きな金属製の連結部材で覆い、連結部材と
リード棒およびフィラメントコイルを溶接あるいはかし
めによってそれぞれ固定すると、点灯時において、リー
ド棒とフィラメントコイルの端面が少し離間し、熱の伝
達が大きく阻害されるので、傾斜機能材料からなる閉塞
体の酸化をより完全に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。図1は、請求項1の発
明のマウントを使用した定格電力が250W、ランプ電
圧が20V、ランプ電流が12.5Aのキセノンショー
トアークランプであるが、本発明のマウントは、水銀ラ
ンプやメタルハライドランプなどの放電ランプ、更には
ハロゲンランプにも適用することができる。
【0016】図1において、石英ガラス製のバルブ10
中央の発光管11の内部には、タングステンからなる陽
極20と陰極30が対向配置されている。陰極30の先
端には、バリウムなどの電子放射物質31がまた、放電
用ガスとしてのキセノンガスと水銀が封入されている。
そして、発光管11の両端に閉塞管12,12が連設さ
れているが、閉塞管12,12の端部は、マウントの構
成部品である閉塞体50で閉塞されている。具体例を挙
げると、発光管11は、外径が20mmφ、肉厚が2m
m、内容積が3ccの球状である。陽極20および陰極
30は、最大直径が5mmφ、長さが15mmであり、
キセノンガスの封入圧力が8気圧、水銀量が1.5μ
l、閉塞体50は、直径が4.3mmφ、長さが15m
mである。
【0017】閉塞体50は、導電性無機物質成分と絶縁
性無機物質成分からなる傾斜機能材料の焼結体であり、
絶縁性の端面51が発光管11方向になるように、閉塞
管12内に嵌め込まれ、この端面51の部分で石英ガラ
ス製の閉塞管12に溶着される。閉塞体50の絶縁性の
端面51は、例えば、ほぼ100%のシリカからなり、
導電側の端面52はSiO2 60vol%+Mo40v
ol%の組成からなる。
【0018】マウントの構成部品である陽極20および
陰極30の電極芯棒40は外径が2mmのタングステン
棒からなる。電極芯棒40は、閉塞体50に形成された
軸方向の孔53に埋設されて焼結による焼き締めにより
固定されており、閉塞体50の絶縁性の端面51から4
mm突出している。孔53は、電気電導性を有する部分
に達する非貫通の孔であるが、孔53を貫通孔とし、電
極芯棒40を導電側の端面52から突出させることもで
きる。そして、陽極20および陰極30と電極芯棒40
は別部材であり、陽極20および陰極30は電極芯棒4
0の先端に固定されている。
【0019】次に、かかるマウントの製造方法を説明す
る。傾斜機能材料の導電性無機物質成分と絶縁性無機物
質成分は、例えば、平均粒径が1.0μmのモリブデン
粉末と平均粒径が5.6μmのシリカ粉末である。先
ず、モリブデン粉末とシリカ粉末の混合比率を変化させ
た複数の粉末混合体を調製する。傾斜機能材料の絶縁性
無機物質成分としては、前述のシリカ粉末以外に、発光
管がセラミックス製の場合は該セラミックス粉末を用い
るなど、発光管と同物質であればよく、更に、導電性無
機物質成分としてもモリブデン粉末以外に、タングステ
ン、ニオブ、ニッケルなど適宜の金属導電物質粉末を使
用できることは勿論である。
【0020】この粉末混合体を有機バインダー、例えば
ステアリン酸の約23%溶液と混合する。そして、モリ
ブデン粉末とシリカ粉末の混合比率が順次変化するよう
に粉末混合体を孔用の突出部材を有する金型に充填す
る。そして、筒状の金型の外方から例えば1.5t/c
2 の荷重で加圧して孔が形成された略円柱状の加圧成
形体を得る。更に、得られた加圧成形体を水素雰囲気中
において1200℃で30分間焼結し、有機バインダー
を除去して仮焼結体を得る。
【0021】次に、仮焼結体の孔に、陽極20および陰
極30が固定されていない電極芯棒40を挿入し、非酸
化性雰囲気ないし10-2Pa程度の真空状態において、
1850℃で10分間焼結して本焼結する。これによっ
て孔53が収縮して電極芯棒40が焼き締められる。こ
のとき、傾斜機能材料の絶縁性無機物質成分であるシリ
カが蒸発するが、電極芯棒40の先端に陽極20および
陰極30が固定されていないので、陽極20および陰極
30の表面に付着することがなく、また、融点の低いS
i−W合金が形成されることもない。
【0022】しかる後、陽極20および陰極30の孔
に、軟らかい高融点金属、例えばTaからなる抜け防止
用のスペーサーを介して、閉塞部50に焼き締められた
電極芯棒40の先端を圧入し、YAGレーザで溶接して
固定すると、陽極20および陰極30の表面にシリカが
付着することがなく、また、融点の低いSi−W合金が
形成されていないマウントが完成する。
【0023】かかるマウントを取り付けた図1に示すキ
セノンショートアークランプを点灯すると、陽極20お
よび陰極30の表面に融点の低いSi−W合金が形成さ
れていないので、陽極20および陰極30が変形せず、
アーク放電の高い放射輝度を長時間維持することができ
る。また、陽極20および陰極30の表面にシリカが付
着していないので、陽極20および陰極30が異常に高
温になることがなく、タングステンの蒸発が少なくて発
光管の黒化が抑制される。因みに、ランプ寿命試験をし
たところ、従来品に比べて1.5倍の寿命であった。
【0024】図2は請求項2の発明のマウントを使用し
たキセノンショートアークランプを示す。このランプ仕
様は、図1に示すキセノンショートアークランプと同じ
であるが、電極芯棒40が、陽極20ないし陰極30と
一体となった第1電極芯棒41と閉塞体50の孔53に
焼き締められる第2電極芯棒42に分割されている。す
なわち、閉塞体50の仮焼結体の孔に第2電極芯棒42
を挿入して1850℃で10分間焼結して本焼結し、し
かる後、第2電極芯棒42と第1電極芯棒41の端面を
突き合わせてYAGレーザで溶接して固定すると、請求
項1の発明のマウントと同じく、陽極20および陰極3
0の表面に点灯時に異常高温の原因となるシリカが付着
することがなく、また、融点の低いSi−W合金が形成
されていないマウントが完成する。従って、かかるマウ
ントを使用した管球は、請求項1の発明のマウントを使
用した管球と同じく、ランプ寿命の長い管球とすること
ができる。
【0025】図3は、請求項3の発明のマウントを使用
したキセノンショートアークランプを示すが、タングス
テン棒からなる電極芯棒40が、陽極20ないし陰極3
0と一体となった第1電極芯棒41と閉塞体50の孔5
3に焼き締められる第2電極芯棒42に分割されている
のは請求項2の発明のマウントと同じである。そして、
閉塞体50の仮焼結体の孔に第2電極芯棒42を挿入し
て本焼結し、しかる後、第2電極芯棒42と第1電極芯
棒41の連結部分に、高融点金属であってタングステン
より熱膨張率が大きいモリブデン板をパイプ状にした連
結部材60を被せ、連結部材60と第2電極芯棒42、
および連結部材60と第1電極芯棒41を溶接やかしめ
により固定する。つまり、第2電極芯棒42と第1電極
芯棒41は、直接固定されることなく、連結部材60を
介して連結されている。連結部材60の具体例は、板厚
が0.1mm、長さが6mmのパイプであり、第2電極
芯棒42と第1電極芯棒41の端部をそれぞれ3mmず
つ挿入して固定する。なお、連結部材60は、完全なパ
イプ状である必要がなく、機械的強度が十分であれば、
断面C字状のものや、複数枚の短冊状のモリブデン箔、
更にはコイルであってもよい。
【0026】かかるマウントは、請求項1および請求項
2の発明のマウントと同じく、陽極20および陰極30
の表面に点灯時に異常高温の原因となるシリカが付着す
ることがなく、また、融点の低いSi−W合金が形成さ
れていないので、ランプ寿命の長い管球とすることがで
きるが、点灯時において、第2電極芯棒42および第1
電極芯棒41よりも連結部材60の方が大きく膨張する
ので、第2電極芯棒42と第1電極芯棒41の端面の間
に隙間が形成される。従って、陽極20および陰極30
の高温の熱の第1電極芯棒41から第2電極芯棒42へ
の伝達が阻害される。このため、傾斜機能材料からなる
閉塞体50の昇温が抑制され、大気中の酸素に曝されて
いる傾斜機能材料の導電性無機物質成分であるモリブデ
ンの酸化が進まず、ランプ寿命の長い管球とすることが
できる。
【0027】次に、本発明をハロゲンランプに適用した
実施形態を説明する。図4は、定格消費電力が5kWの
両端封止型のハロゲン電球の一端側を示すが、他端側も
同じ構造である。石英ガラス製の発光管11の端部が閉
塞管12であり、閉塞管12は、傾斜機能材料からなる
閉塞体50により閉塞されている。そして、発光管11
の軸線に沿ってタングステンからなるフィラメントコイ
ル70が配置されている。外径が1.6mmのタングス
テン線からなるリード線80は、フィラメントコイル7
0とは別部品であり、閉塞体50に形成された軸方向の
孔53に埋設されて焼結による焼き締めにより固定さ
れ、非導電性の端面から発光管11内に突出している。
孔53は、電気電導性を有する部分に達する非貫通の孔
であるが、孔53を貫通孔とし、導電側の端面から外部
に突出させることもできる。
【0028】リード棒80の先端は、リード線80を孔
53に焼結による焼き締めにより固定した後に、フィラ
メントコイル70の端部に連結されている。従って、高
温で閉塞体50を本焼結したときに蒸発するシリカはフ
ィラメントコイル70に付着していない。つまり、タン
グステンよりも蒸気圧が高いSi−W合金が形成されな
いので、点灯動作中に蒸発物質が発光管11内壁に付着
して黒化させるのを抑制することができる。
【0029】ここで、リード線80とフィラメントコイ
ル70の連結部分に、前述した連結部材60を被せ、連
結部材60とリード線80、および連結部材60とフィ
ラメントコイル70を溶接やかしめにより固定するのが
よい。かかる構造にすると、点灯時において、リード線
80およびフィラメントコイル70よりも連結部材60
の方が大きく膨張するので、リード線80とフィラメン
トコイル70の端面の間に隙間が形成される。従って、
フィラメントコイル70の高温の熱のリード線80への
伝達が阻害される。このため、傾斜機能材料からなる閉
塞体50の昇温が抑制され、大気中の酸素に曝されてい
る傾斜機能材料の導電性無機物質成分であるモリブデン
の酸化が進まず、ランプ寿命の長い管球とすることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電極やフィラメントコイルの表面にシリカが付着するこ
とがなく、また、Si−W合金が形成されないので、発
光管の黒化が抑制され、放電ランプの場合は、アーク放
電の高い放射輝度が長時間維持され、ランプ寿命の長い
管球とすることができる。また、電極やフィラメントコ
イルの高温の熱が傾斜機能材料からなる閉塞体に伝達さ
れにくく、傾斜機能材料の導電性無機物質成分の酸化が
抑制されてランプ寿命の長い管球とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例の断面図である。
【図2】請求項2の発明の実施例の断面図である。
【図3】請求項3の発明の実施例の断面図である。
【図4】請求項5の発明の実施例の断面図である。
【符号の説明】
10 バルブ 11 発光管 12 閉塞管 20 陽極 30 陰極 31 電子放射物質 40 電極芯棒 41 第1電極芯棒 42 第2電極芯棒 50 閉塞体 51 閉塞体の非導電側端面 52 閉塞体の導電側端面 53 閉塞体の孔 60 連結部材 70 フィラメントコイル 80 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田川 幸治 兵庫県姫路市別所町佐土1194番地 ウシオ 電機株式会社内 (72)発明者 森本 幸裕 兵庫県姫路市別所町佐土1194番地 ウシオ 電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成
    分とで構成される傾斜機能材料からなり、発光管に連設
    された閉塞管を封止する閉塞体の孔に、その先端に電極
    を有する電極芯棒を焼結して焼き締めた管球用マウント
    において、 前記電極芯棒と電極は別部材であって、該電極芯棒が閉
    塞体の孔に焼き締められた後に、該電極芯棒の先端に電
    極が接合されてなることを特徴とする管球用マウント。
  2. 【請求項2】 導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成
    分とで構成される傾斜機能材料からなり、発光管に連設
    された閉塞管を封止する閉塞体の孔に、その先端に電極
    を有する電極芯棒を焼結して焼き締めた管球用マウント
    において、 前記電極芯棒は、電極を保持した第1電極芯棒と閉塞体
    の孔に焼き締められる第2電極芯棒に分割され、該第2
    電極芯棒が閉塞体の孔に焼き締められた後に、該第1電
    極芯棒と第2電極芯棒が導通がとれるように連結されて
    なることを特徴とする管球用マウント。
  3. 【請求項3】 タングステンからなる該第1電極芯棒と
    第2電極芯棒の連結部分が、タングステンよりも熱膨張
    係数の大きな金属製の連結部材で覆われ、該連結部材と
    第1電極芯棒および第2電極芯棒が溶接あるいはかしめ
    によってそれぞれ固定され、点灯時において、第1電極
    芯棒と第2電極芯棒の端面が離間することを特徴とする
    請求項2記載の管球用マウント。
  4. 【請求項4】 導電性無機物質成分と絶縁性無機物質成
    分とで構成される傾斜機能材料からなり、発光管に連設
    された閉塞管を封止する閉塞体の孔に、フィラメントコ
    イルと該フィラメントコイルに連なるリード線を焼結し
    て焼き締めた管球用マウントにおいて、 前記リード線とフィラメントコイルは別部材であって、
    該リード線が閉塞体の孔に焼き締められた後に、該リー
    ド線の先端にフィラメントコイルが連結されてなること
    を特徴とする管球用マウント。
  5. 【請求項5】 タングステンからなるリード線とフィラ
    メントコイルの連結部分が、タングステンよりも熱膨張
    係数の大きな金属製の連結部材で覆われ、該連結部材と
    リード棒およびフィラメントコイルが溶接あるいはかし
    めによってそれぞれ固定され、点灯時において、リード
    棒とフィラメントコイルの端面が離間することを特徴と
    する請求項4記載の管球用マウント。
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