JPH11264421A - 転がり軸受用アダプタ - Google Patents
転がり軸受用アダプタInfo
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- JPH11264421A JPH11264421A JP10066963A JP6696398A JPH11264421A JP H11264421 A JPH11264421 A JP H11264421A JP 10066963 A JP10066963 A JP 10066963A JP 6696398 A JP6696398 A JP 6696398A JP H11264421 A JPH11264421 A JP H11264421A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- adapter
- sleeve
- damper member
- rolling
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/07—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C27/00—Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
- F16C27/04—Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2226/00—Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
- F16C2226/10—Force connections, e.g. clamping
- F16C2226/16—Force connections, e.g. clamping by wedge action, e.g. by tapered or conical parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 設計の大幅な見直しを行うことなく、組立が
容易であり、かつ転がり軸受に予圧を付加し、軸受外輪
外径面とハウジング内径面あるいは軸受内輪内径面と軸
外径面との間に生じる隙間を無くすことにより半径方向
のガタを防止し、また軸受クリープの発生を防止し、回
転装置内部から発生する振動をリング部材を構成するダ
ンパー部材によって減衰・遮断し、更に軸受に電食が生
じる条件においては、電気絶縁特性を併せ持つダンパー
部材により電食の防止が該アダプタのみで可能とする。 【解決手段】 転がり軸受を組み込んだ回転装置内で、
転がり軸受の外輪とハウジングとの間または内輪と軸と
の間に設けられる軸受用のアダプタであって、アダプタ
は、外周面あるいは内周面の一方がテーパー形状を有し
ており、外周面と内周面との間にはダンパー部材が配置
されていることを特徴としている。
容易であり、かつ転がり軸受に予圧を付加し、軸受外輪
外径面とハウジング内径面あるいは軸受内輪内径面と軸
外径面との間に生じる隙間を無くすことにより半径方向
のガタを防止し、また軸受クリープの発生を防止し、回
転装置内部から発生する振動をリング部材を構成するダ
ンパー部材によって減衰・遮断し、更に軸受に電食が生
じる条件においては、電気絶縁特性を併せ持つダンパー
部材により電食の防止が該アダプタのみで可能とする。 【解決手段】 転がり軸受を組み込んだ回転装置内で、
転がり軸受の外輪とハウジングとの間または内輪と軸と
の間に設けられる軸受用のアダプタであって、アダプタ
は、外周面あるいは内周面の一方がテーパー形状を有し
ており、外周面と内周面との間にはダンパー部材が配置
されていることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用や工業
用のモータ、スピンドル等の回転装置に組み込まれる転
がり軸受に用いられ、予圧付加、ガタ防止、軸受クリー
プ防止、振動減衰・遮断および電食防止に寄与する電気
絶縁特性を併せ持つダンパー部材を備えた転がり軸受用
アダプタに関する。
用のモータ、スピンドル等の回転装置に組み込まれる転
がり軸受に用いられ、予圧付加、ガタ防止、軸受クリー
プ防止、振動減衰・遮断および電食防止に寄与する電気
絶縁特性を併せ持つダンパー部材を備えた転がり軸受用
アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受(以下、「軸受」とも記す)
を使用したモータ、スピンドル等の回転装置は、一般家
庭用から工業用まで幅広く用いられており、高い回転精
度が要求されるハードディスクドライブ用のスピンドル
モータやVTR回転ドラム用のスピンドル、あるいは低
振動・低騒音が要求されるエアコンファンモータや換気
扇用モータ等、その使用目的によって様々な特性が要求
される。
を使用したモータ、スピンドル等の回転装置は、一般家
庭用から工業用まで幅広く用いられており、高い回転精
度が要求されるハードディスクドライブ用のスピンドル
モータやVTR回転ドラム用のスピンドル、あるいは低
振動・低騒音が要求されるエアコンファンモータや換気
扇用モータ等、その使用目的によって様々な特性が要求
される。
【0003】一般にモータ、スピンドル等の回転装置に
組み込まれる転がり軸受は、軸受剛性を高める等の目的
で、外輪あるいは内輪の側面を間座等を介して、あるい
は直接にバネまたはネジで押圧して予圧をかけており、
軸受外輪外径面とハウジング内径面または軸受内輪内径
面と軸外径面のどちらか一方のはめあいは、すきまばめ
となっている。このとき、軸受外輪と転動体および軸受
内輪と転動体との間は予圧によって隙間が無くなるが、
軸受外輪外径面とハウジング内径面または軸受内輪内径
面と軸外径面との隙間は、すきまばめのために微少な隙
間が生じ、半径方向にガタが生じる。このガタは回転装
置の回転精度に影響し、振動・騒音の原因ともなる。ま
た該隙間が生じることにより、軸受クリープが発生しや
すくなり、装置の寿命を低減させる要因ともなる。
組み込まれる転がり軸受は、軸受剛性を高める等の目的
で、外輪あるいは内輪の側面を間座等を介して、あるい
は直接にバネまたはネジで押圧して予圧をかけており、
軸受外輪外径面とハウジング内径面または軸受内輪内径
面と軸外径面のどちらか一方のはめあいは、すきまばめ
となっている。このとき、軸受外輪と転動体および軸受
内輪と転動体との間は予圧によって隙間が無くなるが、
軸受外輪外径面とハウジング内径面または軸受内輪内径
面と軸外径面との隙間は、すきまばめのために微少な隙
間が生じ、半径方向にガタが生じる。このガタは回転装
置の回転精度に影響し、振動・騒音の原因ともなる。ま
た該隙間が生じることにより、軸受クリープが発生しや
すくなり、装置の寿命を低減させる要因ともなる。
【0004】ガタ防止の対策としては、隙間部に接着剤
を充填して固着させる方法、バネを軸受外輪外径面とハ
ウジング内径面または軸受内輪内径面と軸外径面との間
に付設してバネ力によって隙間を無くす方法等がとられ
ており、また軸受クリープ対策としてはゴム等の比較的
摩擦係数の高い材料を挿入、あるいは接触させることに
より固定側である内輪または外輪の回転を抑制する方法
等があるが、加工および組立工程の増加、あるいはその
作業内容の難易度が高くなる等の弊害を生じ、コスト面
で高価になりやすい。
を充填して固着させる方法、バネを軸受外輪外径面とハ
ウジング内径面または軸受内輪内径面と軸外径面との間
に付設してバネ力によって隙間を無くす方法等がとられ
ており、また軸受クリープ対策としてはゴム等の比較的
摩擦係数の高い材料を挿入、あるいは接触させることに
より固定側である内輪または外輪の回転を抑制する方法
等があるが、加工および組立工程の増加、あるいはその
作業内容の難易度が高くなる等の弊害を生じ、コスト面
で高価になりやすい。
【0005】また、モータ、スピンドル等の回転装置が
運転状態にあるとき、例えば固定側であるハウジングに
は、予圧バネおよび間座等を介して、あるいは直接に軸
受やロータ等の回転部位の振動が伝搬し、振動・騒音を
発生する。
運転状態にあるとき、例えば固定側であるハウジングに
は、予圧バネおよび間座等を介して、あるいは直接に軸
受やロータ等の回転部位の振動が伝搬し、振動・騒音を
発生する。
【0006】モータ、スピンドル等の回転装置の運転時
の低振動・低騒音化を実現するために、ハウジング全体
又はその一部をダンパー材で覆う、あるいは軸受とハウ
ジングとの間にO−リング等を介装したり、スクイーズ
フィルムダンパを利用する等の対策がとられている。し
かしながら、これらの対策では軸受周りのサイズが大き
くなりやすいと同時に、それらに伴う加工・組立の工程
が増加しコストアップにつながる等の弊害がある。
の低振動・低騒音化を実現するために、ハウジング全体
又はその一部をダンパー材で覆う、あるいは軸受とハウ
ジングとの間にO−リング等を介装したり、スクイーズ
フィルムダンパを利用する等の対策がとられている。し
かしながら、これらの対策では軸受周りのサイズが大き
くなりやすいと同時に、それらに伴う加工・組立の工程
が増加しコストアップにつながる等の弊害がある。
【0007】さらに近年、回転数を容易に変化できるイ
ンバータ駆動のモータを使用した装置が多いが、インバ
ータのキャリア周波数が高く設定されている場合等に
は、モータの軸電圧が高くなり、ロータ軸とハウジング
間に電位差が生じる。よってロータ軸を支持している軸
受の内外輪間に電位差が生じることになり、内外輪軌道
面あるいは転動体転動面に電食を生じる事例が増加して
きている。その対策としては、ロータ軸にブラシを接触
させて電位差を無くす方法や、導電性グリースの採用、
また軸受の外輪あるいは内輪の外径面や側面部に樹脂を
巻いて絶縁する等の方法がとられているが、ブラシをロ
ータ軸に接触させる場合には、摩耗粉が粉塵として放出
され、さらにはブラシの交換を余儀なくされる等の弊害
があり、導電性グリースは一般に、グリース内に導通性
の粒子を含有させるために軸受の回転音が通常のグリー
スに比べて大きくなりやすい等の問題を有している。ま
た軸受の外輪あるいは内輪の外径面や側面部に樹脂を巻
いて絶縁する方法ではコスト面で高価になりやすく、組
立時あるいは運転時に過大な応力が付加された場合には
ひび割れ等の破壊を起こしやすいなどの弊害がある。
ンバータ駆動のモータを使用した装置が多いが、インバ
ータのキャリア周波数が高く設定されている場合等に
は、モータの軸電圧が高くなり、ロータ軸とハウジング
間に電位差が生じる。よってロータ軸を支持している軸
受の内外輪間に電位差が生じることになり、内外輪軌道
面あるいは転動体転動面に電食を生じる事例が増加して
きている。その対策としては、ロータ軸にブラシを接触
させて電位差を無くす方法や、導電性グリースの採用、
また軸受の外輪あるいは内輪の外径面や側面部に樹脂を
巻いて絶縁する等の方法がとられているが、ブラシをロ
ータ軸に接触させる場合には、摩耗粉が粉塵として放出
され、さらにはブラシの交換を余儀なくされる等の弊害
があり、導電性グリースは一般に、グリース内に導通性
の粒子を含有させるために軸受の回転音が通常のグリー
スに比べて大きくなりやすい等の問題を有している。ま
た軸受の外輪あるいは内輪の外径面や側面部に樹脂を巻
いて絶縁する方法ではコスト面で高価になりやすく、組
立時あるいは運転時に過大な応力が付加された場合には
ひび割れ等の破壊を起こしやすいなどの弊害がある。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
に、モータ、特にハウジングおよび軸周辺の設計の大幅
な見直しを行うことなく、組立が容易であり、転がり軸
受に予圧を付加し、軸受外輪外径面とハウジング内径面
あるいは軸受内輪内径面と軸外径面との間に生じる隙間
を無くすことにより半径方向のガタを防止し、また軸受
クリープの発生を防止し、回転装置内部から発生する振
動をリング部材を構成するダンパー部材によって減衰・
遮断し、更に軸受に電食が生じる条件においては、電気
絶縁特性を併せ持つダンパー部材により電食の防止が該
アダプタのみで可能となることを特徴とする転がり軸受
用アダプタを提供することを目的としている。
に、モータ、特にハウジングおよび軸周辺の設計の大幅
な見直しを行うことなく、組立が容易であり、転がり軸
受に予圧を付加し、軸受外輪外径面とハウジング内径面
あるいは軸受内輪内径面と軸外径面との間に生じる隙間
を無くすことにより半径方向のガタを防止し、また軸受
クリープの発生を防止し、回転装置内部から発生する振
動をリング部材を構成するダンパー部材によって減衰・
遮断し、更に軸受に電食が生じる条件においては、電気
絶縁特性を併せ持つダンパー部材により電食の防止が該
アダプタのみで可能となることを特徴とする転がり軸受
用アダプタを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の転がり軸受用のアダプタは、転がり軸受を
組み込んだ回転装置内で、転がり軸受の外輪とハウジン
グとの間または内輪と軸との間に設けられる軸受用のア
ダプタであって、前記アダプタは、外周面あるいは内周
面の一方がテーパー形状を有しており、該外周面と該内
周面との間にはダンパー部材が配置されていることを特
徴としている。
め、本発明の転がり軸受用のアダプタは、転がり軸受を
組み込んだ回転装置内で、転がり軸受の外輪とハウジン
グとの間または内輪と軸との間に設けられる軸受用のア
ダプタであって、前記アダプタは、外周面あるいは内周
面の一方がテーパー形状を有しており、該外周面と該内
周面との間にはダンパー部材が配置されていることを特
徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】テーパー形状を有する該リング部
材を転がり軸受の外輪外径面とハウジング内径面、ある
いは内輪内径面と軸外径面との間に軸方向に押圧して挿
入すると、楔作用により軸受外輪あるいは軸受内輪が軸
方向に移動し、軸受外輪軌道面と転動体転走面および軸
受内輪軌道面と転動体転走面とがある接触角をもって接
触し、軸受に予圧が付加される。それと同時に該リング
部材は、軸方向に押圧されることによって転がり軸受の
外輪外径面とハウジング内径面、あるいは内輪内径面と
軸外径面との隙間が無くなり、半径方向のガタを防止す
ることが可能となる。よって、軸受の外輪外径面とハウ
ジング内径面、あるいは内輪内径面と軸外径面との相対
的な滑りが抑制され、軸受クリープを防止することがで
きる。さらに、該リング部材の主構成部材として一体成
形されるダンパー部材が、回転装置内部から発生する振
動を減衰・遮断し、かつ軸受に電食が生じる条件におい
ては、電気絶縁特性を併せ持つ材質で形成されたダンパ
ー部材により電食の防止が可能となる。
材を転がり軸受の外輪外径面とハウジング内径面、ある
いは内輪内径面と軸外径面との間に軸方向に押圧して挿
入すると、楔作用により軸受外輪あるいは軸受内輪が軸
方向に移動し、軸受外輪軌道面と転動体転走面および軸
受内輪軌道面と転動体転走面とがある接触角をもって接
触し、軸受に予圧が付加される。それと同時に該リング
部材は、軸方向に押圧されることによって転がり軸受の
外輪外径面とハウジング内径面、あるいは内輪内径面と
軸外径面との隙間が無くなり、半径方向のガタを防止す
ることが可能となる。よって、軸受の外輪外径面とハウ
ジング内径面、あるいは内輪内径面と軸外径面との相対
的な滑りが抑制され、軸受クリープを防止することがで
きる。さらに、該リング部材の主構成部材として一体成
形されるダンパー部材が、回転装置内部から発生する振
動を減衰・遮断し、かつ軸受に電食が生じる条件におい
ては、電気絶縁特性を併せ持つ材質で形成されたダンパ
ー部材により電食の防止が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に関わる転がり軸受用アダプタ
の各実施例を、添付図面を参照して説明する。なお図面
において同一部分は同一符号で示してある。
の各実施例を、添付図面を参照して説明する。なお図面
において同一部分は同一符号で示してある。
【0012】また、各実施例において、転がり軸受の一
例として、非接触タイプのシールが両側に付設された深
溝玉軸受を示しているが、軸受を構成するシール、保持
器、転動体、内外輪については従来周知の構造のものが
適用可能であり、一般的な転がり軸受全般が本発明の範
囲内であることは言うまでもない。
例として、非接触タイプのシールが両側に付設された深
溝玉軸受を示しているが、軸受を構成するシール、保持
器、転動体、内外輪については従来周知の構造のものが
適用可能であり、一般的な転がり軸受全般が本発明の範
囲内であることは言うまでもない。
【0013】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例の転がり軸受用アダプタ6(以下、「アダプタ」とも
称する)を組み込んだ回転装置10の軸方向断面図であ
る。回転装置10は、回転軸1(回転しない軸でもよ
い)を回転自在に支持する軸受5と有する。軸受5は回
転軸1に嵌合した環状の内輪8と、内輪8に対向した環
状の外輪7と、内輪8の軌道面と外輪7の軌道面間で転
動する複数の球12とから成っている。球12は保持器
11により保持されており、軸受5の軸方向の両端には
環状のシール9が嵌合しており、軸受内部を外部から封
止している。軸受5の内部には予めグリースなどの潤滑
剤が封入されている。
例の転がり軸受用アダプタ6(以下、「アダプタ」とも
称する)を組み込んだ回転装置10の軸方向断面図であ
る。回転装置10は、回転軸1(回転しない軸でもよ
い)を回転自在に支持する軸受5と有する。軸受5は回
転軸1に嵌合した環状の内輪8と、内輪8に対向した環
状の外輪7と、内輪8の軌道面と外輪7の軌道面間で転
動する複数の球12とから成っている。球12は保持器
11により保持されており、軸受5の軸方向の両端には
環状のシール9が嵌合しており、軸受内部を外部から封
止している。軸受5の内部には予めグリースなどの潤滑
剤が封入されている。
【0014】軸受5の内輪8は、軸方向の一端は回転軸
1の段部1bに当接し、他端は回転軸1に嵌合した間座
4に当接し、間座4により軸方向の押圧力を与えられて
いる。
1の段部1bに当接し、他端は回転軸1に嵌合した間座
4に当接し、間座4により軸方向の押圧力を与えられて
いる。
【0015】外輪7の外周面は、間座4側に向かって縮
径するテーパ面7aとなっており、テーパ面7aにはア
ダプタ6が半径方向で当接している。半径方向の更に外
側でハウジング2がアダプタ6に当接している。アダプ
タ6は、間座3により軸方向に押圧されているので、外
輪7はアダプタ6を介して軸方向に押圧される。
径するテーパ面7aとなっており、テーパ面7aにはア
ダプタ6が半径方向で当接している。半径方向の更に外
側でハウジング2がアダプタ6に当接している。アダプ
タ6は、間座3により軸方向に押圧されているので、外
輪7はアダプタ6を介して軸方向に押圧される。
【0016】尚、間座3および間座4の形状および押圧
方法(ネジ、バネ等)については、本実施例に限定され
るものではない。
方法(ネジ、バネ等)については、本実施例に限定され
るものではない。
【0017】図2は、図1に示した転がり軸受用のアダ
プタ6の縦断射影図である。アダプタ6は、外側スリー
ブ6a、内側スリーブ6c、外側スリーブ6aと内側ス
リーブ6cとの間に挟まれたダンパー部材6bとから形
成されている。
プタ6の縦断射影図である。アダプタ6は、外側スリー
ブ6a、内側スリーブ6c、外側スリーブ6aと内側ス
リーブ6cとの間に挟まれたダンパー部材6bとから形
成されている。
【0018】外側スリーブ6aは、環状のスリーブ部分
6dとスリーブ部分6dと一体に形成され、スリーブ部
分6dから半径方向内側にほぼ直角に折り曲げて形成し
た環状のフランジ部6eとから構成されている。
6dとスリーブ部分6dと一体に形成され、スリーブ部
分6dから半径方向内側にほぼ直角に折り曲げて形成し
た環状のフランジ部6eとから構成されている。
【0019】環状のダンパー部材6bは、スリーブ部分
6dの内側に配置され、その上に内側スリーブ6cが配
置されている。ダンパー部材6bが内側スリーブ6cと
接する面6fは、軸受5の外輪7のテーパ面7aと対応
するテーパ面となっており、間座3側の端部で拡径し、
反対側で縮径する。尚、ダンパー部材6bは、全周にわ
たって設けているが、複数のダンパー片を円周等分に所
定個数設けるようにすることもできる。
6dの内側に配置され、その上に内側スリーブ6cが配
置されている。ダンパー部材6bが内側スリーブ6cと
接する面6fは、軸受5の外輪7のテーパ面7aと対応
するテーパ面となっており、間座3側の端部で拡径し、
反対側で縮径する。尚、ダンパー部材6bは、全周にわ
たって設けているが、複数のダンパー片を円周等分に所
定個数設けるようにすることもできる。
【0020】外側スリーブ6a、ダンパー部材6b、内
側スリーブ6cの厚みの比率および、テーパー角度等は
任意に設定できることは言うまでもない。また、外側ス
リーブ6aの材質は、単体でアダプタ6の幾何学的形状
を保持できるものであれば良く任意である。例えば炭素
鋼、銅、アルミニウム、ステンレス、プラスチック等が
挙げられ、本発明の範囲内において適宜選択される。
側スリーブ6cの厚みの比率および、テーパー角度等は
任意に設定できることは言うまでもない。また、外側ス
リーブ6aの材質は、単体でアダプタ6の幾何学的形状
を保持できるものであれば良く任意である。例えば炭素
鋼、銅、アルミニウム、ステンレス、プラスチック等が
挙げられ、本発明の範囲内において適宜選択される。
【0021】ダンパー部材6bは、所定の弾性及び電気
絶縁特性を有するゴムまたは熱可塑性エストラマを用い
ればよく、例えばアクリルゴム、ニトリルゴム、シリコ
ンゴム等の合成ゴム、またはウレタン系、エステル系、
アミド系等の熱可塑性エストラマーが挙げられ、本発明
において適宜選択される。
絶縁特性を有するゴムまたは熱可塑性エストラマを用い
ればよく、例えばアクリルゴム、ニトリルゴム、シリコ
ンゴム等の合成ゴム、またはウレタン系、エステル系、
アミド系等の熱可塑性エストラマーが挙げられ、本発明
において適宜選択される。
【0022】内側スリーブ6cは、外側スリーブ6aと
同様の材質でよい。また、内輪スリーブ6c自体を設け
ず、ダンパー部材6bが外輪7のテーパ面7aに直接接
触するように構成することもできる。
同様の材質でよい。また、内輪スリーブ6c自体を設け
ず、ダンパー部材6bが外輪7のテーパ面7aに直接接
触するように構成することもできる。
【0023】更に、ハウジング2の内径面と摺擦する外
側スリーブ6aの外径面と外輪7のテーパ面7aと摺擦
する内側スリーブ6cの内径面には、耐摩耗特性、摺動
特性を制御するために、例えば、メッキ、テフロンコー
ティング等の表面処理を施すことも可能である。
側スリーブ6aの外径面と外輪7のテーパ面7aと摺擦
する内側スリーブ6cの内径面には、耐摩耗特性、摺動
特性を制御するために、例えば、メッキ、テフロンコー
ティング等の表面処理を施すことも可能である。
【0024】なお、上述の材料、形状などは他の実施例
にも適用可能であり、アダプタ6の一実施例にすぎず、
本発明を何等限定されるものではないことは言うまでも
ない。
にも適用可能であり、アダプタ6の一実施例にすぎず、
本発明を何等限定されるものではないことは言うまでも
ない。
【0025】図3は、第1実施例の変形例を示す転がり
軸受用アダプタの縦断射影図である。アダプタ6の内側
スリーブ6aのスリーブ部分6d、ダンパー部材6b、
内側スリーブ6cはそれぞれスリットにより円周方向に
分割されている。ダンパー部材6bは、円周方向に分割
された複数の分割部15と環状部16とからなり、環状
部16と分割部15とは一体に形成されている。内側ス
リーブ6cは完全に分割され、それぞれ別部材となって
いるが、ダンパー部材6bのように一体に構成すること
もできる。同様に、ダンパー部材6bも内側スリーブ6
cのように完全に分割することもできる。また、各部材
の材質、厚みの比率、テーパー角度、その他の構成につ
いては、図1および図2記載の第1実施例を適宜適用す
ることが可能である。
軸受用アダプタの縦断射影図である。アダプタ6の内側
スリーブ6aのスリーブ部分6d、ダンパー部材6b、
内側スリーブ6cはそれぞれスリットにより円周方向に
分割されている。ダンパー部材6bは、円周方向に分割
された複数の分割部15と環状部16とからなり、環状
部16と分割部15とは一体に形成されている。内側ス
リーブ6cは完全に分割され、それぞれ別部材となって
いるが、ダンパー部材6bのように一体に構成すること
もできる。同様に、ダンパー部材6bも内側スリーブ6
cのように完全に分割することもできる。また、各部材
の材質、厚みの比率、テーパー角度、その他の構成につ
いては、図1および図2記載の第1実施例を適宜適用す
ることが可能である。
【0026】第1実施例によれば、軸受5の外輪7のテ
ーパ面7aとダンパー部材6bのテーパ面とのくさび作
用により、軸受に予圧を付与することができる。
ーパ面7aとダンパー部材6bのテーパ面とのくさび作
用により、軸受に予圧を付与することができる。
【0027】(第2実施例)図4は、本発明の第2実施
例を示すアダプタを組み込んだ回転装置20の軸方向断
面図である。第2実施例では、基本的な構成は第1実施
例の場合と同じであるが、軸受5の外輪7の外周面7a
はテーパ面として形成されておらず、アダプタ26のテ
ーパ形状が第1実施例とは逆になっている。従って、後
述のアダプタ26のテーパ面と相補的なテーパ形状を有
するテーパ面2aがハウジング2の内径面に設けられて
いる。
例を示すアダプタを組み込んだ回転装置20の軸方向断
面図である。第2実施例では、基本的な構成は第1実施
例の場合と同じであるが、軸受5の外輪7の外周面7a
はテーパ面として形成されておらず、アダプタ26のテ
ーパ形状が第1実施例とは逆になっている。従って、後
述のアダプタ26のテーパ面と相補的なテーパ形状を有
するテーパ面2aがハウジング2の内径面に設けられて
いる。
【0028】図5は、図4に示した転がり軸受用のアダ
プタ26の縦断射影図である。
プタ26の縦断射影図である。
【0029】図5に示すように、アダプタ26は、外側
スリーブ26a、内側スリーブ26c、外側スリーブ2
6aと内側スリーブ26cとの間に挟まれたダンパー部
材26bとから形成されている。
スリーブ26a、内側スリーブ26c、外側スリーブ2
6aと内側スリーブ26cとの間に挟まれたダンパー部
材26bとから形成されている。
【0030】外側スリーブ26aは、環状のフランジ部
26eと、環状のフランジ部26eと一体に形成され、
フランジ部26eから半径方向内側に鋭角をなすようう
に折り曲げて形成した環状のスリーブ部分26dとから
構成されている。
26eと、環状のフランジ部26eと一体に形成され、
フランジ部26eから半径方向内側に鋭角をなすようう
に折り曲げて形成した環状のスリーブ部分26dとから
構成されている。
【0031】環状のダンパー部材26bは、スリーブ部
分26dの内側に配置され、その上に内側スリーブ26
cが配置されている。ダンパー部材26bが外側スリー
ブ26aのスリーブ部分26dと接する面26fは、ハ
ウジング2の内径に設けたテーパ面2aと対応する(相
補的な)テーパ面となっており、間座3側の端部で拡径
し、反対側で縮径する。尚、ダンパー部材26bは、全
周にわたって設けているが、複数のダンパー片を円周等
分に所定個数設けるようにすることもできる。
分26dの内側に配置され、その上に内側スリーブ26
cが配置されている。ダンパー部材26bが外側スリー
ブ26aのスリーブ部分26dと接する面26fは、ハ
ウジング2の内径に設けたテーパ面2aと対応する(相
補的な)テーパ面となっており、間座3側の端部で拡径
し、反対側で縮径する。尚、ダンパー部材26bは、全
周にわたって設けているが、複数のダンパー片を円周等
分に所定個数設けるようにすることもできる。
【0032】図6は、第2実施例の変形例を示す転がり
軸受用アダプタの縦断射影図である。アダプタ26の内
側スリーブ26aのスリーブ部分26d、ダンパー部材
26b、内側スリーブ26cはそれぞれスリットにより
円周方向に分割されている。ダンパー部材26bは、円
周方向に分割された複数の分割部25と環状部27とか
らなり、環状部27と分割部25とは一体に形成されて
いる。内側スリーブ26cは完全に分割され、それぞれ
別部材となっているが、ダンパー部材26bのように一
体に構成することもできる。同様に、ダンパー部材26
bも内側スリーブ26cのように完全に分割することも
できる。また、各部材の材質、厚みの比率、テーパー角
度、その他の構成については、図1および図2記載の第
1実施例を適宜適用することが可能である。
軸受用アダプタの縦断射影図である。アダプタ26の内
側スリーブ26aのスリーブ部分26d、ダンパー部材
26b、内側スリーブ26cはそれぞれスリットにより
円周方向に分割されている。ダンパー部材26bは、円
周方向に分割された複数の分割部25と環状部27とか
らなり、環状部27と分割部25とは一体に形成されて
いる。内側スリーブ26cは完全に分割され、それぞれ
別部材となっているが、ダンパー部材26bのように一
体に構成することもできる。同様に、ダンパー部材26
bも内側スリーブ26cのように完全に分割することも
できる。また、各部材の材質、厚みの比率、テーパー角
度、その他の構成については、図1および図2記載の第
1実施例を適宜適用することが可能である。
【0033】第2実施例によれば、アダプタ26のスリ
ーブ部分26d及びダンパー部材26bのテーパ面26
fとハウジング2のテーパ面2aとの楔作用により、軸
受に予圧を付与することができる。
ーブ部分26d及びダンパー部材26bのテーパ面26
fとハウジング2のテーパ面2aとの楔作用により、軸
受に予圧を付与することができる。
【0034】(第3実施例)図7は、本発明の第3実施
例を示すアダプタを組み込んだ回転装置30の軸方向断
面図である。第3実施例では、基本的な構成は第1及び
第2実施例の場合と同じであるので、その部分について
は説明を省く。アダプタが回転軸と軸受内輪との間に配
置されている点で第1及び第2実施例と異なる。
例を示すアダプタを組み込んだ回転装置30の軸方向断
面図である。第3実施例では、基本的な構成は第1及び
第2実施例の場合と同じであるので、その部分について
は説明を省く。アダプタが回転軸と軸受内輪との間に配
置されている点で第1及び第2実施例と異なる。
【0035】アダプタ36は、外側スリーブ36a、内
側スリーブ36c、外側スリーブ36aと内側スリーブ
36cとの間に挟まれたダンパー部材36bとから形成
されている。
側スリーブ36c、外側スリーブ36aと内側スリーブ
36cとの間に挟まれたダンパー部材36bとから形成
されている。
【0036】外側スリーブ36aは、環状のスリーブ部
分36dとスリーブ部分36dと一体に形成され、スリ
ーブ部分36dから半径方向内側に鋭角で折り曲げて形
成した環状のフランジ部36eとから構成されている。
分36dとスリーブ部分36dと一体に形成され、スリ
ーブ部分36dから半径方向内側に鋭角で折り曲げて形
成した環状のフランジ部36eとから構成されている。
【0037】環状のダンパー部材36bは、スリーブ部
分36dの内側に配置され、その上に環状の内側スリー
ブ36cが配置されている。ダンパー部材36bが外側
スリーブ36aと接する面36fは、軸受5の内輪8の
テーパ面8aと対応するテーパ面となっており、間座4
側の端部で拡径し、反対側で縮径する。尚、ダンパー部
材36bは、全周にわたって設けているが、複数のダン
パー片を円周等分に所定個数設けるようにすることもで
きる。軸受5の外輪7は間座3により軸方向に押圧さ
れ、ハウジング2に固定されている。
分36dの内側に配置され、その上に環状の内側スリー
ブ36cが配置されている。ダンパー部材36bが外側
スリーブ36aと接する面36fは、軸受5の内輪8の
テーパ面8aと対応するテーパ面となっており、間座4
側の端部で拡径し、反対側で縮径する。尚、ダンパー部
材36bは、全周にわたって設けているが、複数のダン
パー片を円周等分に所定個数設けるようにすることもで
きる。軸受5の外輪7は間座3により軸方向に押圧さ
れ、ハウジング2に固定されている。
【0038】第3実施例によれば、軸受5の内輪8のテ
ーパ面8aと相補的なテーパ形状を備えたアダプタ36
のスリーブ部分36d及びダンパー部材36bのテーパ
面36fとのくさび作用により、軸受に予圧を付与する
ことができる。
ーパ面8aと相補的なテーパ形状を備えたアダプタ36
のスリーブ部分36d及びダンパー部材36bのテーパ
面36fとのくさび作用により、軸受に予圧を付与する
ことができる。
【0039】(第4実施例)図8は、本発明の第4実施
例を示すアダプタを組み込んだ回転装置40の軸方向断
面図である。第4実施例では、基本的な構成は第1及び
第2実施例の場合と同じであるので、その部分について
は説明を省く。アダプタが回転軸と軸受内輪との間に配
置されている点で第1及び第2実施例と異なる。第4実
施例では、軸受5の嵌合する回転軸41が前述の各実施
例と異なり、軸受5が嵌合する部分がテーパ形状に加工
されており、間座4側に傾斜した環状のテーパ面41a
を備えている。
例を示すアダプタを組み込んだ回転装置40の軸方向断
面図である。第4実施例では、基本的な構成は第1及び
第2実施例の場合と同じであるので、その部分について
は説明を省く。アダプタが回転軸と軸受内輪との間に配
置されている点で第1及び第2実施例と異なる。第4実
施例では、軸受5の嵌合する回転軸41が前述の各実施
例と異なり、軸受5が嵌合する部分がテーパ形状に加工
されており、間座4側に傾斜した環状のテーパ面41a
を備えている。
【0040】アダプタ46は、外側スリーブ46a、内
側スリーブ46c、外側スリーブ46aと内側スリーブ
46cとの間に挟まれたダンパー部材46bとから形成
されている。
側スリーブ46c、外側スリーブ46aと内側スリーブ
46cとの間に挟まれたダンパー部材46bとから形成
されている。
【0041】外側スリーブ46aは、環状のスリーブ部
分46dとスリーブ部分46dと一体に形成され、スリ
ーブ部分46dから半径方向内側にほぼ直角に折り曲げ
て形成した環状のフランジ部46eとから構成されてい
る。
分46dとスリーブ部分46dと一体に形成され、スリ
ーブ部分46dから半径方向内側にほぼ直角に折り曲げ
て形成した環状のフランジ部46eとから構成されてい
る。
【0042】環状のダンパー部材46bは、スリーブ部
分46dの内側に配置され、その上に環状の内側スリー
ブ46cが配置されている。ダンパー部材46bが内側
スリーブ46cと接する面46fは、回転軸41のテー
パ面41aと相補的に対応するテーパ面となっており、
間座4側の端部で拡径し、反対側で縮径する。尚、ダン
パー部材46bは、全周にわたって設けているが、複数
のダンパー片を円周等分に所定個数設けるようにするこ
ともできる。軸受5の外輪7は間座3により軸方向に押
圧され、ハウジング2に固定されている。
分46dの内側に配置され、その上に環状の内側スリー
ブ46cが配置されている。ダンパー部材46bが内側
スリーブ46cと接する面46fは、回転軸41のテー
パ面41aと相補的に対応するテーパ面となっており、
間座4側の端部で拡径し、反対側で縮径する。尚、ダン
パー部材46bは、全周にわたって設けているが、複数
のダンパー片を円周等分に所定個数設けるようにするこ
ともできる。軸受5の外輪7は間座3により軸方向に押
圧され、ハウジング2に固定されている。
【0043】第4実施例によれば、回転軸41のテーパ
面41aと相補的なテーパ形状を備えたアダプタ46の
ダンパー部材46bのテーパ面46f及び内側スリーブ
46cとのくさび作用により、軸受に予圧を付与するこ
とができる。
面41aと相補的なテーパ形状を備えたアダプタ46の
ダンパー部材46bのテーパ面46f及び内側スリーブ
46cとのくさび作用により、軸受に予圧を付与するこ
とができる。
【0044】尚、上述の第3及び第4実施例において
も、図3及び図6に示すようなアダプタの変形例が適用
できることは言うまでもない。
も、図3及び図6に示すようなアダプタの変形例が適用
できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明した本発明の軸受用のアダプタ
によれば、以下のような効果が得られる。
によれば、以下のような効果が得られる。
【0046】モータ、スピンドル等の回転装置の、軸受
周辺部の設計の大幅な見直しを行うことなく、組立が容
易であり、かつ転がり軸受に予圧を付与できる。
周辺部の設計の大幅な見直しを行うことなく、組立が容
易であり、かつ転がり軸受に予圧を付与できる。
【0047】また、軸受とハウジングあるいは軸受と軸
との間に生じる隙間を無くすことにより半径方向のガタ
を防止し、かつ軸受クリープの発生を防止できる。
との間に生じる隙間を無くすことにより半径方向のガタ
を防止し、かつ軸受クリープの発生を防止できる。
【0048】回転装置内部から発生する振動をアダプタ
を構成するダンパー部材によって減衰・遮断し、かつ軸
受に電食が生じる条件においては、電気絶縁特性を併せ
持つダンパー部材により電食の防止がアダプタのみで可
能となる。
を構成するダンパー部材によって減衰・遮断し、かつ軸
受に電食が生じる条件においては、電気絶縁特性を併せ
持つダンパー部材により電食の防止がアダプタのみで可
能となる。
【図1】本発明の第1実施例の転がり軸受用アダプタを
組み込んだ回転装置の軸方向断面図である。
組み込んだ回転装置の軸方向断面図である。
【図2】図1に示した転がり軸受用アダプタの縦断射影
図
図
【図3】第1実施例の変形例を示す軸受用アダプタの縦
断射影図
断射影図
【図4】本発明の第2実施例を示すアダプタを組み込ん
だ回転装置の軸方向断面図である。
だ回転装置の軸方向断面図である。
【図5】図5は、図4に示した転がり軸受用のアダプタ
の縦断射影図である。
の縦断射影図である。
【図6】図6は、第2実施例の変形例を示す転がり軸受
用アダプタの縦断射影図である。
用アダプタの縦断射影図である。
【図7】本発明の第3実施例を示すアダプタを組み込ん
だ回転装置の軸方向断面図である。
だ回転装置の軸方向断面図である。
【図8】本発明の第4実施例を示すアダプタを組み込ん
だ回転装置の軸方向断面図である。
だ回転装置の軸方向断面図である。
1:回転軸 2:ハウジング 3:軸受外輪間座 4:軸受内輪間座 5:転がり軸受 6、26、36、46:転がり軸受用アダプタ
Claims (1)
- 【請求項1】 転がり軸受を組み込んだ回転装置内で、
転がり軸受の外輪とハウジングとの間または内輪と軸と
の間に設けられる軸受用のアダプタであって、前記アダ
プタは、外周面あるいは内周面の一方がテーパー形状を
有しており、該外周面と該内周面との間にはダンパー部
材が配置されていることを特徴とする転がり軸受用のア
ダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066963A JPH11264421A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 転がり軸受用アダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066963A JPH11264421A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 転がり軸受用アダプタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11264421A true JPH11264421A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13331194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10066963A Pending JPH11264421A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 転がり軸受用アダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11264421A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001324416A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Non-Destructive Inspection Co Ltd | 軸及び軸受間の滑り検出方法及び検出装置 |
DE102004040815A1 (de) * | 2004-08-24 | 2006-03-16 | Ab Skf | Wälzlageranordnung und Druckwerk einer Druckmaschine mit der Wälzlageranordnung |
JP2008291964A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置、および、ハウジングとスリーブとの嵌合隙間調整方法 |
US7488111B2 (en) * | 2004-06-15 | 2009-02-10 | Honeywell International Inc. | Composite resilient mount |
DE102015223586A1 (de) | 2015-11-27 | 2017-06-01 | Robert Bosch Gmbh | Radiallagerung in einer elektrischen Maschine |
WO2019156050A1 (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-15 | 株式会社ジェイテクト | 電食防止軸受 |
GB2576167A (en) * | 2018-08-07 | 2020-02-12 | S360 Group B V | Sensing assembly for bearing and mounting method |
WO2020039668A1 (ja) | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受の予圧方法、軸受予圧装置、軸受組立体、機械及び車両 |
CN113236664A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-08-10 | 河南科技大学 | 一种可调节预置阻尼扭矩的永磁阻尼滑动轴承 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP10066963A patent/JPH11264421A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001324416A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Non-Destructive Inspection Co Ltd | 軸及び軸受間の滑り検出方法及び検出装置 |
US7488111B2 (en) * | 2004-06-15 | 2009-02-10 | Honeywell International Inc. | Composite resilient mount |
DE102004040815A1 (de) * | 2004-08-24 | 2006-03-16 | Ab Skf | Wälzlageranordnung und Druckwerk einer Druckmaschine mit der Wälzlageranordnung |
DE102004040815B4 (de) * | 2004-08-24 | 2008-04-03 | Ab Skf | Wälzlageranordnung und Druckwerk einer Druckmaschine mit der Wälzlageranordnung |
JP2008291964A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置、および、ハウジングとスリーブとの嵌合隙間調整方法 |
DE102015223586A1 (de) | 2015-11-27 | 2017-06-01 | Robert Bosch Gmbh | Radiallagerung in einer elektrischen Maschine |
WO2019156050A1 (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-15 | 株式会社ジェイテクト | 電食防止軸受 |
GB2576167A (en) * | 2018-08-07 | 2020-02-12 | S360 Group B V | Sensing assembly for bearing and mounting method |
WO2020039668A1 (ja) | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受の予圧方法、軸受予圧装置、軸受組立体、機械及び車両 |
JP6714891B1 (ja) * | 2018-08-23 | 2020-07-01 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受の予圧方法、軸受予圧装置、軸受組立体、機械及び車両 |
CN112567144A (zh) * | 2018-08-23 | 2021-03-26 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承的预压方法、轴承预压装置、轴承组件、机械及车辆 |
KR20210043581A (ko) | 2018-08-23 | 2021-04-21 | 닛뽄 세이꼬 가부시기가이샤 | 구름 베어링의 예압 방법, 베어링 예압 장치, 베어링 조립체, 기계 및 차량 |
EP3842650A4 (en) * | 2018-08-23 | 2021-10-06 | Nsk Ltd. | BEARING PRE-COMPRESSION PROCESS, BEARING PRE-COMPRESSION DEVICE, BEARING ASSEMBLY, MACHINE AND VEHICLE |
US11473620B2 (en) | 2018-08-23 | 2022-10-18 | Nsk Ltd. | Rolling bearing precompression method, bearing precompression device, bearing assembly, machine, and vehicle |
CN112567144B (zh) * | 2018-08-23 | 2024-07-05 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承的预压方法、轴承预压装置、轴承组件、机械及车辆 |
CN113236664A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-08-10 | 河南科技大学 | 一种可调节预置阻尼扭矩的永磁阻尼滑动轴承 |
CN113236664B (zh) * | 2021-05-26 | 2023-05-09 | 河南科技大学 | 一种可调节预置阻尼扭矩的永磁阻尼滑动轴承 |
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