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JPH11130585A - 単結晶引上装置 - Google Patents

単結晶引上装置

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Publication number
JPH11130585A
JPH11130585A JP29739097A JP29739097A JPH11130585A JP H11130585 A JPH11130585 A JP H11130585A JP 29739097 A JP29739097 A JP 29739097A JP 29739097 A JP29739097 A JP 29739097A JP H11130585 A JPH11130585 A JP H11130585A
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JP
Japan
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single crystal
dimensional camera
diameter
neck
image signal
Prior art date
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Application number
JP29739097A
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English (en)
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JP3592909B2 (ja
Inventor
Masayuki Watanabe
正幸 渡辺
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP29739097A priority Critical patent/JP3592909B2/ja
Publication of JPH11130585A publication Critical patent/JPH11130585A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度のネックの成長制御、結晶支持用の支持
部形状の寸法精度の再現性および大口径の単結晶の直径
を正確にモニタ可能で大口径の単結晶の引き上げに適す
る単結晶引上装置を提供。 【解決手段】単結晶育成のネック成長領域An に焦点が
合わせた第1二次元カメラ15と、単結晶育成の直胴部
成長領域As に焦点が合わせた第2二次元カメラ16
と、成長単結晶のネック成長終了から直胴部成長開始ま
での間に引き上げ条件を変更する形状制御用画像信号を
第1二次元カメラ15の画像信号から第2二次元カメラ
16の画像信号に切り替える手段17を具備したことを
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単結晶引上装置に係
わり、特に大口径の単結晶を引き上げるのに適する単結
晶引上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にシリコンウェーハを製造するに
は、多結晶シリコンからチョコラルスキー法(以下、C
Z法という。)によりシリコン単結晶のインゴットを作
り、このインゴットをスライシングマシンで所定の厚さ
に切断し、シリコンウェーハを製造する。
【0003】しかし、半導体デバイスの製造コストの低
減等からシリコンウェーハの大口径化が要求されてお
り、これに伴いシリコンウェーハの素材となるシリコン
単結晶にも大口径化が要求されている。
【0004】従来、CZ法によるシリコン単結晶引上装
置30は図7に示すように水冷された炉体31内に石英
ルツボ32が設けられている。この石英ルツボ32は黒
鉛ルツボ33に保持され、黒鉛ルツボ33は回転・上下
動自在なルツボ回転軸34に支持されている。
【0005】石英ルツボ32内に供給された原料のポリ
シリコンは石英ルツボ32を囲繞するように設けられた
ヒータ35により加熱されシリコン融液Mとなる。ワイ
ヤリール回転装置37を介して引き上げ用ワイヤー38
が石英ルツボ32の中心線上に懸垂されている。引き上
げ用ワイヤー38の先端にはシードチャック39を介し
てシード40が保持されている。
【0006】シード40の先端をシリコン融液Mに接触
させ、なじませた後引き上げを開始する。無転位成長の
ためには数mmの細いネックNを長く作製する必要があ
る。
【0007】その後徐々に結晶を成長(太らせる)さ
せ、クラウンC成長を介して直胴部Sの結晶成長に移行
する。
【0008】シード40も回転、上下動自在になってい
る。成長結晶の形状はカメラポート41を通して撮像範
囲が石英ルツボ32の中心から周縁に至る一次元カメラ
(ラインイメージセンサ)や撮像範囲が広い二次元カメ
ラ(エリアセンサカメラ)42等で監視し、その直径信
号に基づいてヒータ35への供給電力や、単結晶引き上
げ速度などをパラメータとして引き上げ条件を調整して
いる。
【0009】このような単結晶引上装置30は、引き上
げられる単結晶が比較的小さなシード径から直胴部(ボ
ディ)まで順次大きな直径へとクラウン(コーン部)と
して成長していくため、上述直径モニタの撮像範囲は、
単結晶の回転中心から周縁に至る比較的広い範囲に設定
する必要がある。
【0010】直径モニタの撮像範囲を単結晶の回転中心
から周縁に至る比較的広い範囲に設定する場合、直胴部
のように大きな直径を有する部分の成長に関しては、上
述直径モニタの直径信号で十分な分解能が得られるが、
きわめて小さな直径のシード、およびクラウン初期部分
の成長においては、分解能が不足して精度良く引き上げ
ることが難しくなる。
【0011】この問題の解決として、小さな直径部の単
結晶の成長時は、二次元カメラをズームアップして使用
する方法があり、直径200mmまでの比較的小口径の
単結晶の引き上げにおいては、この方法でもあまり問題
はなかった。
【0012】しかしながら、大口径、例えば直径300
mmや400mmと大きくなると、上述小さな直径部に
二次元カメラの焦点を合わせたズームアップする方式で
は、大きな直径の周縁部の分解能が落ちる問題が発生す
る。
【0013】また、大口径の単結晶を引き上げる場合、
引き上げ速度が低下するため、輻射シールドを使用して
石英ルツボやシリコン融液の表面から結晶への輻射熱を
遮蔽し、単結晶引き上げ速度の低下を防ぐ方法は有効で
あるが、遮蔽シールドを用いる場台、単結晶の直径が直
胴部まで広がった時点では、二次元カメラによるモニタ
は、輻射シールドに遮られて単結晶の回転中心から周縁
に至る直径について行うのは不可能である。
【0014】このような場合には、ある程度小直径部の
制御は犠牲にしても、二次元カメラの焦点を撮像範囲に
収まった直胴部の円弧の部分に当て、その円弧を真円に
画像処理して、その真円から直径を読みとる方法がとら
れる。
【0015】さらに、特開昭58―135197号公報
のように、2台の二次元カメラを用いて、直径の小さな
ネック部は第1の二次元カメラを用い、直径が大きくな
り第1二次元カメラの視野からはずれる場合から第2の
二次元カメラを併用する方法や、あるいは特開平4―8
6509号公報のように、直径の小さなネック部は二次
元カメラを用い、直径が大きくなった場合から一次元カ
メラを選択的に用いる方法もある。
【0016】しかし、これらいずれの方法も、単結晶の
直胴部のように大きな直径を有する部分とネック部のよ
うな極めて小さな直径部をともに精度良く測定する必要
がある大口径の単結晶の引上げ装置モニタには不十分で
あった。
【0017】また、本発明者の検討結果では、単結晶の
重量が200Kg以上で直径が300mmや400mm
の大口径の単結晶を引き上げる場合には、従来の2mm
ないし3mmの直径のネックでは耐加重が不十分であ
り、ネックを6mmに程度に太くする必要があり、かつ
無転位成長のためには一定のネック直径で長く引き上げ
る必要があり、かつこれまでよりも高精度のネック成長
制御が必要であることが判明した。
【0018】一方、大重量の単結晶の引き上げにおける
ネック部分の重量対策として、引き上げ単結晶のクラウ
ン部を一度絞ってコブ状の支持部を作り、この支持部の
所に結晶支持用の支持装置を取付け、結晶を引き上げて
いく方法が提案されており、この方式では従来のネック
制御で十分であるが、この支持部を利用して結晶を支持
し結晶を引き上げていく方法の場合には、炉体外からの
遠隔操作で結晶用の支持装置で支持部を介して成長結晶
をうまく掴みとるためには支持部の形状の寸法精度の再
現性が必要になることが判明した。
【0019】そこで、上述のように高精度のネックの成
長制御、結晶用の支持部形状の寸法精度の再現性および
大口径の単結晶の直径制御のために、正確にモニタ可能
な単結晶引上装置が要望されていた。
【0020】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、高精度のネックの成長制御、結晶支持用の支持
部形状の寸法精度の再現性および大口径の単結晶の直径
を正確にモニタ可能で大口径の単結晶の引き上げに適す
る単結晶引上装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、シリコン融液と成長
単結晶との境界部分を二次元カメラによって撮像し、こ
の二次元カメラの画像信号に基づいて成長単結晶の直径
を制御するチョコラルスキー法による単結晶引上装置に
おいて、ネック成長領域に焦点が合わせられ境界部分を
撮像し画像信号を出力する第1二次元カメラと、直胴部
成長領域に焦点が合わせられ境界部分を撮像し画像信号
を出力する第2二次元カメラと、成長単結晶のネック成
長終了から直胴部成長開始までの間に引き上げ条件を変
更する形状制御用画像信号を第1二次元カメラの画像信
号から第2二次元カメラの画像信号に切り替える手段を
具備したことを特徴とした単結晶引上装置であることを
要旨としている。
【0022】本願請求項2の発明は、第1二次元カメラ
を第2二次元カメラよりも低い位置に取り付け、かつ第
1二次元カメラと第2二次元カメラの光軸を交差させる
こと特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置であるこ
とを要旨としている。
【0023】本願請求項3の発明は、シリコン融液表面
から結晶への輻射熱を遮蔽する輻射シールドを設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置であるこ
とを要旨としている。
【0024】本願請求項4の発明は、第1二次元カメラ
が、ネック成長とこのネックに設けられるコブ状の支持
部の成長および成長単結晶のクラウン初期の成長の工程
を撮像することを特徴とする請求項1記載の単結晶引上
装置であることを要旨としている。
【0025】本願請求項5の発明は、コブ状の支持部の
直径と成長単結晶のクラウンの直径がほぼ同じになった
時点で、第1二次元カメラから第2二次元カメラに画像
信号を切り替えることを特徴とする請求項4記載の単結
晶引上装置であることを要旨としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る単結晶引上装
置の実施の形態について添付図面に基づき説明する。図
1は本発明に係る単結晶引上装置1で、この引き上げ装
置1は水冷された炉体2と、この炉体2に収納され原料
であるポリシリコンを溶融し溶融シリコンMにする石英
ルツボ3と、この石英ルツボ3を保持する黒鉛ルツボ4
と、この黒鉛ルツボ4を囲繞するヒータ5とを有してい
る。この黒鉛ルツボ4は炉体2を貫通し、モータ6に結
合されて回転され、かつ昇降装置7によって昇降される
ルツボ回転軸8に取り付けられている。
【0027】また、石英ルツボ3の上方には、単結晶引
き上げのためのシード9を保持するシードチャック10
が取り付けられた引き上げ用のワイヤー11が設けられ
ている。
【0028】さらに、ワイヤー11は炉体2外に設けら
れモータ(図示せず)により付勢されワイヤー11を巻
き取ると共に回転させるワイヤー回転装置12が取り付
けられている。
【0029】またさらに、炉体2のショルダー2a外壁
には、透孔を耐熱ガラスにより塞ぎ透光可能な第1カメ
ラポート13と第2カメラポート14が設けられてい
る。第1カメラポート13は第2カメラポート14より
ショルダー2aの外壁の低い位置に設けられている。
【0030】第1カメラポート13を貫通する光軸L1
を有する第1二次元カメラ15はその焦点がネック成長
領域に合わされて設置されており、また第2カメラポー
ト16を貫通する光軸L2 を有する第2二次元カメラ1
4は直胴部成長領域As に合わされて設置されている。
炉体2のルツボ3内において、ネック成長領域Anは直胴
部成長領域As の常に内側(炉芯側)あるため、炉体2
の外壁の低い位置に設けられた第1二次元カメラ15の
光軸L1 と第1二次元カメラ15より高い位置に設けら
れた第2二次元カメラ16の光軸L2 は常に交差する関
係になる。
【0031】なお、第1二次元カメラ15は、石英ルツ
ボ3の軸方向の位置や原料のチャージ量によって変わる
融液面レベルに応じて焦点を微調整できる。第1二次元
カメラ16は、引き上げる単結晶の狙い直径(200m
m,300mm,400mm等)に応じて焦点を微調整
できる。
【0032】第1二次元カメラ15と第2二次元カメラ
16は切替スイッチ17に接続され、この切替スイッチ
17により、第1二次元カメラ15と第2二次元カメラ
16の画像信号はそのいずれか一方が選択的に2値化回
路18に供給される。
【0033】切替スイッチ17は第1二次元カメラ15
からの画像信号を用いて成長結晶の直径制御を行うか、
第2二次元カメラ16からの画像信号を用いて成長結晶
の直径制御を行うかの選択切り替えを行うもので、スイ
ッチ制御回路19により制御される。2値化回路Xによ
り入力電圧は2値化され画像処理装置20に供給され、
画像処理装置20により画像処理されて成長結晶直径を
検出して出力する。
【0034】この出力は制御装置21に供給され、シリ
コン融液の温度を制御するヒータ5の供給電力量を制御
するヒータ制御器22、石英ルツボ3の回転数を制御す
るモータ制御器23、石英ルツボ3の高さを制御する昇
降装置制御器24、成長結晶の引き上げ速度と回転数を
制御するワイヤーリール回転装置制御装置25などを制
御する。これら各制御器22、23、24、25などを
制御して、引き上げ条件を変更し、成長結晶の直径を制
御する。
【0035】なお、結晶育成のどの段階で使用画像信号
の切り替えを行うかは、事前に制御装置21にプログラ
ムされ、この制御装置21からスイッチ制御回路19に
切り替え信号を送信する。
【0036】本発明に係る単結晶引上装置は以上のよう
な構造になっているから、例えば口径300mmウェー
ハ用として削り代を考慮した口径310mmのシリコン
単結晶を引き上げるには、ナゲット状ポリシリコンを石
英ルツボ3に入れ、プログラム化された引き上げ工程に
より引き上げ作業は自動的に行われる。
【0037】一方、第1二次元カメラ15は、ネック成
長領域An 、例えばネックの直径を6mmに作製するの
で石英ルツボ3の中心から3mm外側に偏位した位置に
焦点を合わせ、かつ引き上げの開始時点から撮像可能な
電源ONの状態にしておく。
【0038】第2二次元カメラ16は、例えば石英ルツ
ボ3の中心から155mm外側に偏位した位置に焦点を
合わせ、かつ引き上げの開始時点では撮像不能な電源を
OFFの状態にしておく。
【0039】引き上げ準備完了後、不活性ガス、例えば
アルゴンガスを炉体2の上方より炉体2内に流入させ、
ヒータ5を付勢して石英ルツボ3を加熱し、モータ6を
付勢してこのモータ6に結合されたルツボ回転軸8を回
転させて石英ルツボ3を回転させる。
【0040】一定時間が経過した後、ワイヤー11を下
ろし、シード9をシリコン融液Mの液面に接触させなじ
ませる。
【0041】しかる後、引き上げを開始し、図2(A)
のように第1二次元カメラ15でネック成長領域Anを
モニタする。
【0042】この第1二次元カメラ15の画像信号は2
値化回路18に供給され、さらに2値化回路18からの
入力電圧は2値化され、またさらに画像処理装置20に
供給され、画像処理装置20により画像処理されて無転
位成長のためのネックNの直径d1 が検出されて出力さ
れる。
【0043】この画像処理装置20からの出力は制御装
置21に供給され、ヒータ制御器22、モータ制御器2
3、昇降装置制御器24、およびワイヤーリール回転装
置制御器25を制御し、直径d1 が6mmのネックNは
一定の長さl、例えば300mmまで引き上が継続され
る。
【0044】ネックNが300mmになった時点で制御
装置21に組み込まれた工程用のプログラムにより制御
装置21を介してヒータ制御器22、モータ制御器2
3、昇降装置制御器24、およびワイヤーリール回転装
置制御器25を制御し、単結晶の引き上げは、図2
(B)に示すクラウンCの作製工程に入る。
【0045】第1二次元カメラ12でクラウン成長領域
Cn をモニタし、第1二次元カメラ15からの画像信号
は2値化回路18、2値化回路18、画像処理装置20
を介して制御装置21に供給される。
【0046】この制御装置21からの出力によりヒータ
制御器22、モータ制御器23、昇降装置制御器24、
およびワイヤーリール回転装置制御器25を制御し、成
長結晶の直径が順次大きくなり、クラウンCを形成する
ように引き上げ条件を制御する。
【0047】さらに引き上げを継続し、クラウンCを成
長させ、クラウンCの直径が200mmにたった時点の
第1二次元カメラ15からの画像信号が2値化回路1
8、画像処理装置20を介して出力として制御装置21
に供給される。
【0048】この制御装置21はスイッチ制御回路19
を制御して切替スイッチ17を作動させ、第2二次元カ
メラ16を停止状態から動作状態し、一方第1二次元カ
メラ15を動作状態から停止状態にする。すなわち、2
値化回路18への画像信号を、第1二次元カメラ15の
画像信号から第2二次元カメラ16の画像信号に切り替
える。
【0049】なお、制御装置21はあらかじめ、上述ず
図2(B)および図3のK1 に示すようにクラウンCの
直径が200mmになった状態の出力が供給されると、
第1二次元カメラ15から第2二次元カメラ16に成長
領域のモニタを切り替えるようにスイッチ制御回路19
を制御するプログラムが組み込まれている。
【0050】さらに、第2二次元カメラ16による成長
領域のモニタ下で引き上げを継続してクラウンCの成長
を続行する。
【0051】図3の点P3 に示すように、クラウンCの
直径d3 が310mmになった時点の第2二次元カメラ
13からの画像信号が、2値化回路18、画像処理装置
20を介して出力として制御装置21に供給される。
【0052】この制御装置21からの出力によりヒータ
制御器22、モータ制御器23、昇降装置制御器24、
およびワイヤーリール回転装置制御器25を制御し、成
長結晶の直径310mmを維持して直胴部Sを形成する
よう引き上げ条件を制御する。
【0053】すなわち、図3のように、2個の二次元カ
メラ15、16による単結晶成長領域のモニタを、単結
晶引き上げ工程の進捗に従って切り替えるもので、引き
上げ点P1 〜点P2 の工程(ネック領域)および点P1
〜点P2 の工程(クラウン領域)の点K1 の切り替え点
までは、第1二次元カメラ15によってモニタし、点K
1 での切り替え以降のクラウン領域およびP3 点以降の
直胴部領域の工程は、第2二次元カメラ16で行うもの
である。
【0054】なお、本発明の実施の形態では、第1二次
元カメラ15から第2二次元カメラ16への切り替え
を、事前に制御装置21にプログラム化しているが、第
1二次元カメラ15の読み取り直径とそのときの目標直
径値との差と、第2二次元カメラ16の読み取り直径と
第1二次元カメラ16の目標直径値との差が一致した時
点で行うように制御装置21にプログラム化しておいて
もよい。
【0055】引き続きこのような引き上げ条件を維持
し、所定の長さの直胴部を形成させ引き上げは完了す
る。
【0056】ネック直径6mm±0.1mm、ネック長
さ300mm、直胴部直径が310mm±5mmで25
0kgの単結晶を得ることができた。
【0057】2個の二次元カメラを用いて結晶成長領域
にモニタを行うと共に、単結晶のネック成長の終了と直
胴部成長の開始までに2個の二次元カメラのモニタの切
り替えを行い、特に単結晶育成に重要なネック領域と直
胴部領域にそれぞれ二次元カメラの焦点を合わせること
により、両成長領域を精緻にモニタすることができる。
【0058】従って、形状が精度良く制御されたシリコ
ン単結晶を得ることができる。
【0059】次に本発明に係る単結晶引上装置の他の実
施の形態について図4に基づき説明する。
【0060】図1で示される引き上げ装置1の石英ルツ
ボ3の上方に石英ルツボ3やシリコン融液Mの表面から
結晶への輻射熱を遮蔽し、単結晶引き上げ速度の低下を
防ぐ輻射シールド26が設けられている。
【0061】この輻射シールド26は焦点がネック成長
領域に合わされた第1二次元カメラ15の光軸L1 を遮
らないように据え付けられている。
【0062】本実施の形態の単結晶引上装置1で引き上
げを行う場合には、図3の点k2 のクラウンCが150
mmまで成長した時点で第1二次元カメラ15から第2
二次元カメラ16への切り替えを行う。
【0063】クラウンCが150mmまで成長した時点
で二次元カメラ15から二次元カメラ16へのモニタの
切り替えを行い、輻射シールド26が第1二次元カメラ
15のモニタの障害になるにもかかわらず、成長領域の
モニタを第2二次元カメラ16で確実に行うことができ
る。
【0064】なお、輻射シールド26の高さなどの関係
で、輻射シールド26により第1二次元カメラ15の光
軸L1 を遮るような場合には、光軸L1 に対応する輻射
シールド26の一部に透光可能な小さな透孔、スリット
のような透孔部を設けてもよい。透孔部の開口面積は小
さいので輻射シールド26の機能を低下させることはな
い。
【0065】本実施の形態の単結晶引上装置において
も、輻射シールド26を設けたにもかかわらず、成長領
域のモニタを確実に行うことができるので、形状が精度
良く制御されたシリコン単結晶を得ることができる。
【0066】上述図1に基づく実施の形態の単結晶引上
装置で引き上げを行った場合と同様にネック直径6mm
±0.1mm、ネック長さ300mm、直胴部直径が3
10mm±5mmで250kgの単結晶を得ることがで
きた。
【0067】さらに、図4に示された本発明に係る単結
晶引上装置は図1で示される引き上げ装置1のワイヤー
11に、外部から開閉制御される一対の支持部材27
a、27bを有する結晶支持用の支持装置27が設けら
れている。
【0068】大重量の単結晶の引き上げにおけるネック
N部分の重量対策として、単結晶の引き上げにおけるネ
ッククラウンを一度絞ってコブ状の支持部Tを作り、こ
の支持部Tを支持装置27で支持するものである。
【0069】なお、コブ状の支持部Tの形状を精度良く
制御するため、第2二次元カメラ16も可能な限り低い
位置に取り付け成長結晶を横から見るようにすることが
望ましい。
【0070】本実施の形態の単結晶引上装置による引き
上げも上述図1に基づく実施の形態の単結晶引上装置で
引き上げを行う場合と同様に行う。
【0071】ネックNが300mmになった時点で、ク
ラウンCの作製工程に入る。
【0072】第1二次元カメラ15でクラウン成長領域
Cn をモニタし、図5に示すように、クラウンCの直径
d4 が50mmになった時点(図5の点K3 )の画像信
号は第1二次元カメラ15から2値化回路18、画像処
理装置20を介して制御装置21供給される。この制御
装置21からの出力によりヒータ制御器22、モータ制
御器23、昇降装置制御器24、およびワイヤーリール
回転装置制御器25を制御し、成長結晶の直径が順次小
さくなるようにクラウンCを絞る。このクラウンCはコ
ブ状で支持部Tを形成する。
【0073】クラウンCの直径が25mmまで絞られた
時点の画像信号に基づく制御装置21からの出力により
ヒータ制御器22、モータ制御器23、昇降装置制御器
24、およびワイヤーリール回転装置制御器25を制御
し引き上げ条件を制御して、成長結晶の直径を再び順次
大きくしてクラウンCを形成する。
【0074】さらに引き上げを継続し、クラウンCを成
長させ、クラウンCの直径が50mmになった時点の第
1二次元カメラ15からの画像信号が2値化回路18、
画像処理装置20を介して出力として制御装置21に供
給される。この制御装置21はスイッチ制御回路19を
制御して切替スイッチ17を作動させ、第2二次元カメ
ラ16を動作状態し、2値化回路18への画像信号を第
2二次元カメラ16からの画像信号に切り替える。
【0075】モニタの第1二次元カメラ15から第2二
次元カメラ16への切り替えに係わらず、上述図1によ
る引き上げと同様の引き上げを継続する。
【0076】上述クラウンCの直径50mmの時点での
より低い位置に据え付けられた第1二次カメラから高い
位置に据え付けられた第2二次カメラへの切り替えによ
り、輻射シールド26、コブ状のTにより第1二次カメ
ラ15、第2二次カメラ16の視界が遮られることもな
く、両成長領域を精緻にモニタすることができる。従っ
て、形状を精度良く制御できる。直胴部直径が310m
m±5mmで200kgの単結晶を得ることができた。
【0077】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る単結晶
引上装置において、単結晶のネック成長の終了と直胴部
成長の開始までに2個の二次元カメラのモニタの切り替
えを行い、特に単結晶育成に重要なネック領域と直胴部
領域にそれぞれ二次元カメラの焦点を合わせることによ
り、両成長領域を精緻にモニタすることがでる。
【0078】従って単結晶のネック、コブ状支持部、直
胴部の形状が精度良く制御された単結晶が製造できる単
結晶引上装置を提供できる。
【0079】さらに、より低い位置に据え付けられた第
1二次カメラから高い位置に据え付けられた第2二次カ
メラへの切り替えにより、輻射シールド、コブ状の支持
部により二次カメラの視界が遮られることもなく、両成
長領域を精緻にモニタすることができる。従って、輻射
シールドを使用可能で、かつコブ状の支持部を必要とす
る大口径単結晶の引き上げにも適する単結晶引上装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる単結晶引上装置の概要図。
【図2】図1による単結晶の引き上げ状態を示す説明
図。
【図3】図1で用いられる二次元カメラのモニタ切り替
え時点の説明図。
【図4】本発明に係わる他の実施形態の単結晶引上装置
の概要図。
【図5】図4で用いられる二次元カメラのモニタ切り替
え時点の説明図。
【図6】本発明に係わる他の実施の形態の単結晶引上装
置の概要図。
【図7】従来の単結晶引上装置の概要図。
【符号の説明】
1 単結晶引上装置 2 炉体 3 石英ルツボ 4 黒鉛ルツボ 5 ヒータ 6 モータ 7 ルツボ回転軸 8 昇降装置 9 シード 10 シードチャック 11 ワイヤー 12 ワイヤーリール回転装置 13 第1カメラポート 14 第2カメラポート 15 第1二次元カメラ 16 第2二次元カメラ 17 切換スイッチ 18 2値化回路 19 スイッチ制御回路 20 画像処理装置 21 制御装置 22 ヒータ制御器 23 モータ制御器 24 昇降装置制御器 25 ワイヤーリール回転装置制御回路 M シリコン融液 N ネック C クラウン S 直胴 An ネック領域 Ac クラウン成長領域 As 直胴部領域 26 輻射シールド 27 支持装置 27a、27b 支持部材 T 支持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン融液と成長単結晶との境界部分
    を二次元カメラによって撮像し、この二次元カメラの画
    像信号に基づいて成長単結晶の直径を制御するチョコラ
    ルスキー法による単結晶引上装置において、ネック成長
    領域に焦点が合わせられ境界部分を撮像し画像信号を出
    力する第1二次元カメラと、直胴部成長領域に焦点が合
    わせられ境界部分を撮像し画像信号を出力する第2二次
    元カメラと、成長単結晶のネック成長終了から直胴部成
    長開始までの間に引き上げ条件を変更する形状制御用画
    像信号を第1二次元カメラの画像信号から第2二次元カ
    メラの画像信号に切り替える手段を具備したことを特徴
    とした単結晶引上装置。
  2. 【請求項2】 第1二次元カメラを第2二次元カメラよ
    りも低い位置に取り付け、かつ第1二次元カメラと第2
    二次元カメラの光軸を交差させることを特徴とする請求
    項1記載の単結晶引上装置。
  3. 【請求項3】 シリコン融液表面から結晶への輻射熱を
    遮蔽する輻射シールドを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の単結晶引上装置。
  4. 【請求項4】 第1二次元カメラが、成長単結晶のネッ
    ク成長とこのネックに設けられるコブ状の支持部の成長
    および成長単結晶のクラウン初期の成長の工程を撮像す
    ることを特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置。
  5. 【請求項5】 コブ状の支持部の直径と成長単結晶のク
    ラウンの直径がほぼ同じになった時点で、第1二次元カ
    メラから第2二次元カメラに画像信号を切り替えること
    を特徴とする請求項4記載の単結晶引上装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132489A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶の製造方法
KR20110085992A (ko) * 2008-10-21 2011-07-27 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 단결정 직경의 검출방법, 이를 이용한 단결정의 제조방법 및 단결정 제조장치
CN103215641A (zh) * 2013-04-10 2013-07-24 江苏双良新能源装备有限公司 一种泡生法蓝宝石视频引晶系统及其控制方法
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