JPH1098695A - 画像情報変換装置および方法並びに積和演算装置 - Google Patents
画像情報変換装置および方法並びに積和演算装置Info
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Landscapes
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Abstract
合、その画像の特性に応じて、最適な変換処理を行うた
めの推定式のタップ数が選択できる。 【解決手段】 タップ選択パラメータ算出回路3では、
領域切り出し回路2によって、切り出された全てのSD
データのダイナミックレンジDRall と一部のダイナミ
ックレンジDRpartial との比DRratio が求められ
る。クラスコード発生回路8では、空間クラスと動きク
ラスmv-classからクラスコードclass が生成され、その
class をアドレスとしてROMテーブル9、10から係
数データが読み出される。推定演算回路13では、25
画素からなる線形推定式によって、HDデータが生成さ
れ、推定演算回路14では、15画素からなる線形推定
式によって、HDデータが生成される。切換回路15で
は、DRratio としきい値とが比較され、その比較結果
に応じてHDデータが選択され、出力される。
Description
ョン受像機やビデオテープレコーダ装置等に用いて好適
な画像情報変換装置に関し、特に、外部から供給される
通常の解像度の画像情報を高解像度の画像情報に変換し
て出力するような画像情報変換装置および方法並びに積
和演算装置に関する。
指向の高まりから、より高解像度の画像を得ることが出
来るようなテレビジョン受像機の開発が望まれ、この要
望に応えて、いわゆるハイビジョンが開発された。この
ハイビジョンは、いわゆるNTSC方式に規定される走
査線数525本なのに対して、2倍以上の1125本と
なっているうえ、表示画面の縦横比もNTSC方式が
3:4に対して9:16と広角画面になっている。この
ため、高解像度で臨場感のある画面を得ることができる
ようになっている。
イビジョンではあるが、NTSC方式の映像信号をその
まま供給しても画像表示を行うことはできない。これ
は、上述のようにNTSC方式とハイビジョン方式とで
は規格が異なるからである。このため、NTSC方式の
映像信号に応じた画像をハイビジョンで表示しようとす
る場合、従来は、例えば図15に示すような画像情報変
換装置を用いて映像信号のレート変換を行っていた。
変換装置は、入力端子100を介して供給されるNTS
C方式の映像信号(SDデータ)の水平方向の補間処理
を行う水平補間フィルタ101と、水平方向の補間処理
の行われた映像信号の垂直方向の補間処理を行う垂直補
間フィルタ102とから構成されている。
図16に示すような構成を有している。図16の例は、
例えば縦続接続型のFIRフィルタにより水平補間フィ
ルタ101を構成したものである。図16において、1
10は、SDデータが供給される入力端子であり、11
10 〜111m は、それぞれフィルタ係数α0 〜αmを
SDデータに乗じる乗算器である。1120 〜112
m-1 は、それぞれ加算器であり、1131 〜113
m は、時間T(T:1サンプリング周期)の遅延素子で
ある。出力端子114には、水平補間された出力データ
が得られる。この出力データが垂直補間フィルタ102
へ供給される。
ルタ101と同様の構成を有しており、水平補間処理の
行われた映像信号に対して、垂直方向の画素の補間を行
う。これにより、NTSC方式の映像信号に対して、垂
直方向の画素の補間を行う。このように変換のなされた
ハイビジョンの映像信号(HDデータ)は、ハイビジョ
ン受像機に供給される。これにより、NTSC方式の映
像信号に応じた画像をハイビジョン受像機で表示するこ
とができる。
装置は、NTSC方式の映像信号を基にして、単に水平
方向および垂直方向の補間を行っているにすぎないた
め、解像度は基となるNTSC方式の映像信号と何ら変
わらなかった。特に、通常の動画を変換対象とした場
合、垂直方向の補間をフィールド内処理で行うのが一般
的であるが、その場合、画像のフィールド間相関を使用
していないため、画像静止部においては変換ロスによ
り、NTSC方式の映像信号よりもむしろ解像度が劣化
する欠点があった。
934号の画像信号変換装置において、入力信号である
画像信号レベルの3次元(時空間)分布に応じてクラス
分割を行い、クラス毎に予め学習により獲得された予測
係数値を格納した記憶手段を持ち、予測式に基づいた演
算により最適な推定値を出力する、というものを提案し
ている。
素を創造する場合、創造するHD画素の近傍にあるSD
(Standerd Definition )画素データを用いてクラス分
割を行い、それぞれのクラス毎に予測係数値を学習によ
り獲得することで、画像静止部においてはフレーム内相
関、また動き部においてはフィールド内相関を利用し
て、より真値に近いHD画素値を得る、というような巧
妙なものである。
な、HD画素y1 〜y4 の創造を目的とした場合、図6
において示すSD画素m1 〜m5 とSD画素n1 〜n5
のそれぞれ空間的同一位置にある画素同士のフレーム間
差分の平均値を求め、それをしきい値処理してクラス分
類することにより、主に動きの程度の表現に対してクラ
ス分類を行う。
素k1 〜k5 をADRC(AdaptiveDynamic Range Codi
ng )処理することにより、少ないビット数で、主に空
間内の波形表現を目的としたクラス分類を行う。上述の
2種類のクラス分類で決定されたクラス毎に、図7にお
いて示すようなSD画素x1 〜x25を使用して、線形一
次式をたて、予測係数値を学習により獲得する。この方
式は、主に動きの程度を表すクラス分類と、主に空間内
の波形を表すクラス分類とを個別に、それぞれに適した
形で行うため、比較的少ないクラス数で高い変換性能を
得られるという特徴がある。
られた予測係数値wn を用いて以下のような式(1)で
行われる。
ータを推定するための予測係数値を各クラス毎に予め学
習により求めた上で、ROMテーブルに格納しておき、
入力されるSDデータおよびROMテーブルから読み出
した予測係数値を出力することにより、入力されたSD
データを単に補間処理したものとは異なり、実際のHD
データにより近いデータを出力することができるという
特徴がある。
力端子121からSDデータが供給され、そのSDデー
タは、領域切り出し回路122、124および128へ
供給される。領域切り出し回路122では、ADRC回
路123によって生成されるクラスの基となるSDデー
タが抽出される。領域切り出し回路124では、動きク
ラス決定回路125によって生成される動きクラスの基
となるSDデータが抽出される。クラスコード発生回路
126では、ADRC回路123からのクラスと、動き
クラス決定回路125からの動きクラスとからクラスコ
ードが発生される。
れ、領域切り出し回路128において、推定演算回路1
29で演算されるためのSDデータが抽出される。RO
Mテーブル127では、供給されたクラスコードに対応
した予測係数値が読み出される。推定演算回路129で
は、領域切り出し回路128からのSDデータとROM
テーブル127からのクラスコードによって推定演算が
実行され、HDデータが生成される。生成されたHDデ
ータは、出力端子130から出力される。
は、図18に示すような構成により行われていた。入力
端子131から、例えばHDビデオカメラの撮像出力と
して得られたHDデータが入力され、そのHDデータ
は、垂直間引きフィルタ132および正規方程式加算回
路141へ供給される。垂直間引きフィルタ132にお
いて、フィールド内の垂直方向の走査線の周波数が1/
2になるように間引き処理が行われ、水平間引きフィル
タ133において、フィールド内の水平方向のHDデー
タが1/2になるように間引き処理が行われ、SDデー
タが得られる。このSDデータは、領域切り出し回路1
34、136および遅延回路(DL)139へ供給され
る。
路135によって生成されるクラスの基となるSDデー
タが抽出される。領域切り出し回路136では、動きク
ラス決定回路137によって生成される動きクラスの基
となるSDデータが抽出される。クラスコード発生回路
138では、ADRC回路135からのクラスと、動き
クラス決定回路137からの動きクラスとからクラスコ
ードが発生される。遅延回路139を介して供給された
SDデータが領域切り出し回路140において、正規方
程式加算回路141で演算されるためのSDデータが抽
出される。正規方程式加算回路141では、クラス毎に
SDデータとHDデータとによって、例えば1フレーム
分の正規方程式加算がなされる。予測係数決定回路14
2では、その正規方程式からクラス毎に予測係数値が決
定され、決定された予測係数値は、クラス毎にメモリ1
43に記憶される。
きフィルタ132により、フィールド内の垂直方向の周
波数が1/2になるように間引き処理を行い、さらに水
平間引きフィルタ133により、HDデータの水平方向
の周波数が1/2になるように間引き処理を行い、SD
データを得て、このSDデータと入力HDデータの関係
を学習することにより、予測係数値を得ていた。
Dデータが学習時のようにHDデータを間引いて得られ
たものとは限らない。例えば、HDビデオカメラの撮像
素子(HDデータ)を変換する場合もある。一般的に、
テレビカメラの出力信号は、レンズの解像度特性、撮像
間の電子ビームのアパーチャー特性などの影響で、高い
空間周波数成分ほどその出力が低下してくる。これを補
正するとともに、ディスプレイ装置における空間周波数
特性の高域の低下をも見込んで映像信号の輪郭を強調し
て送出し、見た目に鮮鋭な画像を作り出そうとするのが
輪郭補正器であり、エンハンサーとも呼ばれている。
郭信号に対する非線形処理などの非線形処理を多く含ん
でいる。コアリングとは、小さな輪郭信号のほとんどが
ノイズ成分であると見なして、それを抑圧する処理、輪
郭信号に対する非線形処理とは、小振幅の補正信号の利
得は大きく、大振幅の補正信号の利得は小さくする方法
が一般的である。他にも、画像の輝度により補正信号の
利得を変化させたり、またSDデータの場合には、NT
SCエンコードをも鑑みて、補正信号を制御する場合も
ある。
れている画像信号変換装置においては、上述のように、
輪郭補正が実施されたHDデータの画像信号と、それを
理想フィルタによりダウンコンバートすることにより作
成したSDデータの画像信号との間で学習を行ってい
た。従って、得られたSDデータはあくまでHDビデオ
カメラにおいて、輪郭補正が実施されたHDデータの画
像信号をダウンコンバートして得たSDデータであり、
特に輪郭近傍のデータの特性が、SDビデオカメラで撮
像したSDデータとは異なっていた。
HDデータからダウンコンバートして得たSDデータの
アップコンバージョンに関しては理想的な変換が実現で
きたが、SDビデオカメラで撮像したSDデータのアッ
プコンバージョンに関しては、特に輪郭付近において必
ずしも理想的な変換とはならない欠点があった。とりわ
け、輝度変化がほどんどない平坦な部分に隣接して急峻
なエッジがある場合など、エッジの存在により、平坦部
にかなり顕著なリンギングが現れることがあり、これが
視覚的に大きな劣化を引き起こす場合があった。
データをダウンコンバートしたSDデータと実際に変化
しようとするSDデータとの間の信号特性の相違の違い
によって、変換後の画像劣化が生じる。上述した画質劣
化を防止するために推定演算のタップ数を少なくするこ
とが考えられる。しかしながら、この方法は、信号変換
の精度を低下させるため好ましくない。この信号変換の
精度を上げるためにタップ数を増やすと上述したような
画質劣化が生じやすくなる。
度を上げつつ、しかも画質劣化を防止することができる
画像情報変換装置および方法並びに積和演算装置を提供
することにある。
ェアを軽減しても同様に、信号変換の精度を上げつつ、
しかも画質劣化を防止することができる画像情報変換装
置および方法並びに積和演算装置を提供することにあ
る。
は、第1のディジタル画像信号を、より画素数の多い第
2のディジタル画像信号に変換するようにした画像情報
変換装置において、第1のディジタル画像信号から所定
の位置の画素データを切り出す画素切り出し手段と、画
素切り出し手段により切り出された画素データのレベル
分布のパターンを検出し、パターンに基づいて、推定し
ようとする画素データが属するクラスを決定してクラス
情報を出力するクラス決定手段と、第1のディジタル画
像信号を、第2のディジタル画像信号に変換するための
情報である推定式の係数データがクラス毎に記憶されて
おり、クラス決定手段からのクラス情報に応じて係数デ
ータを出力する係数データ記憶手段と、第1のディジタ
ル画像信号から切り出された第1のタップまたは第1の
タップより長い第2のタップの画素データと、係数デー
タとの線形結合からなる推定式を用いて第2のディジタ
ル画像信号の予測値を生成する画像信号生成手段とを有
し、第1および第2のタップによる処理を切り換えるよ
うにしたことを特徴とする画像情報変換装置である。
ディジタル画像信号を、より画素数の多い第2のディジ
タル画像信号に変換するようにした画像情報変換方法に
おいて、第1のディジタル画像信号から所定の位置の画
素データを切り出すステップと、画素切り出し手段によ
り切り出された画素データのレベル分布のパターンを検
出し、パターンに基づいて、推定しようとする画素デー
タが属するクラスを決定してクラス情報を出力するステ
ップと、第1のディジタル画像信号を、第2のディジタ
ル画像信号に変換するための情報である推定式の係数デ
ータがクラス毎に記憶されており、クラス決定手段から
のクラス情報に応じて係数データを出力するステップ
と、推定しようとする第2のディジタル画像信号の画素
データが平坦部内に位置し、且つ平坦部内の近傍にエッ
ジが存在するか否かを判定するステップと、第1のディ
ジタル画像信号から切り出された第1のタップまたは第
1のタップより長い第2のタップの画素データと、係数
データとの線形結合からなる推定式を用いて第2のディ
ジタル画像信号の予測値を生成するステップとを有し、
第1および第2のタップによる処理を切り換えるステッ
プとからなることを特徴とする画像情報変換方法であ
る。
ディジタル画像信号の複数タップの画素データと、乗数
メモリに蓄えられている複数の係数データとの積和演算
を行う積和演算装置であって、複数のタップとしてMと
Mより長いNとが設定される積和演算装置において、N
タップの画素データを出力するNタップレジスタと、M
タップの画素データを出力するMタップレジスタと、N
タップをNタップより短いLタップの被乗数へ縮退する
縮退手段と、積和演算をLタップによって行うか、Mタ
ップによって行うかを選択する選択手段と、選択手段に
より選択されたLタップまたはMタップに対応する係数
データを出力するメモリと、選択されたLタップまたは
Mタップと係数データとを用いて積和演算を実行する手
段とからなることを特徴とする積和演算装置である。
号から、創造すべきHD画素の近傍に位置するSD画素
のレベル分布のパターンを検出し、この検出したパター
ンに基づいて、その領域の画像情報が属するクラスを決
定してクラス検出情報を出力する。係数データ記憶手段
には、外部から供給された画像情報を、この画像情報よ
りも高い解像度の画像情報に変換するための情報である
線形推定式の係数データがクラス毎に記憶されており、
この係数データは、クラス検出情報に応じて出力され
る。そして、画像情報変換手段が係数データ記憶手段か
ら供給された画像情報よりも高い解像度の画像情報に変
換する。このとき、通常の大きさのタップによる処理の
他に、小さなタップで処理を行う装置を有していること
になる。学習対象と特性の異なる信号源の画像を処理す
る場合、特に劣化の出やすい平坦部に隣接したエッジの
部分の処理は、小さなタップで処理を行うことにより、
学習対象と特性の異なる信号源の画像に対する変換性能
を大幅に向上させている。
換装置の実施例について図1を参照しながら詳細に説明
する。図1は、この一実施例、すなわち画像信号変換装
置の信号処理の概略的構成を示す。1で示す入力端子か
ら外部から供給される画像信号として、例えばいわゆる
NTSC方式の映像がディジタル化され、SDデータと
して供給される。
べきHD画素の位置関係は、図2および図3に示すとお
りとする。図2は、水平方向および垂直方向に現フィー
ルドのSD画素、前フィールドのSD画素、現フィール
ドのHD画素および前フィールドのHD画素を表したも
のである。図3は、時間方向および垂直方向にSD画素
とHD画素を表したものである。このように、創造する
べきHD画素には、同一フィールド内で見たとき、SD
画素から近い位置に存在するHD画素y1 、y2 とSD
画素から遠い位置に存在するHD画素y3 、y4 の2種
類がある。以降、SD画素から近い位置に存在するHD
画素を推定するモードをモード1、およびSD画素から
遠い位置に存在するHD画素を推定するモードをモード
2と呼ぶ。
供給されたSDデータから、タップ選択パラメータ算出
のために必要な画素を切り出す。この実施例では、例え
ば図4に示すように創造すべきHD画素y1 〜y4 のフ
ィールドと同一フィールドに位置する17個のSD画素
t1 〜t17を切り出す。領域切り出し回路2により抽出
されたSDデータは、タップ選択パラメータ算出回路3
に供給される。
説明する長タップ処理と短タップ処理の切り換えを行う
ために必要なパラメータを算出するための回路である。
このパラメータは、推定しようとするHDデータが輝度
変化がほとんどない平坦部内に位置し、且つ平坦部の近
傍にエッジが存在する条件が成立するか否かを示すもの
である。具体的には、領域切り出し回路2より供給され
た同一フィールド内のSDデータ(t1 〜t17)の最大
値とその最小値の差であるダイナミックレンジDRall
と、領域切り出し回路2より供給されたSDデータのう
ち、一部のSDデータ(t1 〜t9 )のダイナミックレ
ンジDRpartial を算出し、その比DRratio (=DR
all /DRpartial )を長タップ/短タップ処理を切り
換えるための切換回路15に供給する。
明する長タップのSDデータx1 〜x25のうち、推定し
ようとするHDデータと同一フィールドの画素であり、
一部のSDデータt1 〜t9 は、後に説明する短タップ
のSDデータx1 〜x15のうち、推定しようとするHD
データと同一フィールドの画素である。
からHDデータへ変換するほうが変換性能が良好な傾向
にある。しかしながら、輝度変化がほどんどない平坦な
部分に隣接して急峻なエッジがある場合、同じように長
いタップを使用して変換処理を行うと、そのエッジの存
在により、平坦部にかなり顕著なリンキングが変化後に
現れることがある。この画質劣化を防止するために、ダ
イナミックレンジの比DRratio に応じて変換処理を行
うタップの長さを切り換える。また、ダイナミックレン
ジ以外のパラメータによって、推定しようとする画素デ
ータが平坦部内に位置し、且つ平坦部の近傍にエッジが
存在する条件を満たすかどうかを判定しても良い。
1より供給されたSD画像信号から、主に空間内の波形
表現のためのクラス分類(以降、空間クラスと称する)
に必要な画素を切り出す。この実施例では、例えば図5
に示すように創造するべきHD画素y1 〜y4 の近傍に
位置する5つのSD画素k1 〜k5 を切り出す。領域切
り出し回路4により抽出されたSDデータは、ADRC
回路5に供給される。
タのレベル分布のパターン化を目的として、各領域のデ
ータを、例えば8ビットのSDデータから2ビットのS
Dデータに圧縮するような演算を行う。これにより、形
成されたパターン圧縮データをクラスコード発生回路8
に供給する。
化用に開発された適応的量子化法であるが、信号レベル
の局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるの
で、この発明の実施例では、信号パターンのクラス分類
のコード発生に使用している。ADRC回路は、領域内
のダイナミックレンジDR、ビット割当をn、領域内画
素のデータレベルをL、再量子化コードをQとして以下
の式(2)により、領域内の最大値MAX と最小値MIN と
の間を指定されたビット長で均等に分割して再量子化を
行う。
り分離されたそれぞれ5画素のSDデータを、各2ビッ
トに圧縮するものとする。圧縮されたSDデータをそれ
ぞれq1 〜q5 とする。
信号は、領域切り出し回路6にも供給される。領域切り
出し回路6は、主に動きの程度を表すためのクラス分類
(動きクラス)に必要な画素を切り出す働きをする。こ
の実施例では、例えば供給されたSD画像信号から、創
造するべきHD画素y1 〜y4 に対して図6に示す位置
に存在する10個のSD画素m1 〜m5 およびn1 〜n
5 を抽出する。
ータは、動きクラス決定回路7に供給される。動きクラ
ス決定回路7は、供給されたSDデータのフレーム間差
分を算出し、その絶対値の平均値をしきい値処理するこ
とにより動きの指標である動きパラメータを算出する。
具体的には、動きクラス決定回路7は、以下の式(3)
により、供給されるSDデータの差分の絶対値の平均値
param を算出する。
絶対値の平均値param を、例えばSDデータの差分の絶
対値のヒストグラムをn等分するように予め設定したし
きい値により、このSDデータの差分の絶対値の平均値
param を用いて動きクラスmv-classを算出する。例え
ば、ここでは動きクラスを4つ設けることとして、SD
データの差分の絶対値の平均値param ≦2の場合、動き
クラスmv-classを0と決定し、平均値param ≦4の場
合、動きクラスmv-classを1と決定し、平均値param ≦
8の場合、動きクラスmv-classを2と決定し、平均値pa
ram >8の場合、動きクラスmv-classを3と決定する。
このように決定された動きクラスmv-classがクラスコー
ド発生回路8へ供給される。
5から供給されるパターン圧縮データ(空間クラス)、
および動きクラス決定回路7から供給される動きクラス
mv-classに基づいて以下の式(4)の演算を行うことに
より、そのブロックが属するクラスを検出し、そのクラ
スを示すクラスコードclass をROMテーブル9および
10へ供給する。このクラスコードclass は、ROMテ
ーブル9および10からの読み出しアドレスを示すもの
となっている。
ータのパターンとHDデータの関係を学習することによ
り、線形推定式を用いて、SDデータに対応するHDデ
ータを算出するための係数データが各クラス毎に記憶さ
れている。これは、線形推定式によりSDデータをこの
画像情報よりも高い解像度の画像情報である、いわゆる
ハイビジョンの規格に合致したHDデータに変換するた
めの情報である。この実施例においては、係数データ
は、モード1とモード2で独立に用意される。なお、R
OMテーブル9および10に記憶されている係数データ
の作成方法については後述する。ROMテーブル9およ
び10からは、クラスコードclass で示されるアドレス
から、そのクラスの係数データであるwi (class )が
読み出される。この係数データは、推定演算回路13お
よび14へ供給される。
路11および12にも供給される。領域切り出し回路1
1は、入力SDデータから図7に示すような位置にあ
る、推定演算に使用する25個のSDデータx1 〜x25
を切り出す。領域切り出し回路11の出力信号は、推定
演算回路13に供給される。推定演算回路13は、領域
切り出し回路11から供給されるSDデータ、ROMテ
ーブル9から供給される係数データに基づいて、入力さ
れたSDデータに対応するHDデータを算出する。
域切り出し回路11から供給されるSDデータであるx
1 〜x25とROMテーブル9より供給された係数データ
であるw1 〜w25により、それぞれ式(5)に示す演算
を行うことにより、入力されたSDデータに対応するH
Dデータhd´を算出する。SDデータx1 〜x25は、
SDデータに関して設定された第2のタップ(長タッ
プ)の出力データがある。このとき、モード1に関して
はブロック1用の係数を用いて、モード2に関してはブ
ロック2用の係数を用いて、係数データであるwi (cl
ass )に基づいて、演算が行われる。作成されたHDデ
ータは、切換回路15に供給される。
データから図8に示すような位置にある、推定演算に使
用する15個のSDデータx1 〜x15を切り出す。すな
わち、SDデータx1 〜x15は、SDデータに関して設
定された第1のタップ(短タップ)の出力データであ
る。領域切り出し回路12の出力信号(タップ出力)
は、推定演算回路14に供給される。推定演算回路14
は、領域切り出し回路12から供給されるSDデータ、
ROMテーブル10から供給される係数データに基づい
て、入力されたSDデータに対応するHDデータを算出
する。
域切り出し回路12から供給されるSDデータであるx
1 〜x15とROMテーブル10より供給された係数デー
タであるw1 〜w15により、それぞれ式(6)に示す演
算を行うことにより、入力されたSDデータに対応する
HDデータhd´を算出する。このとき、モード1に関
してはブロック1用の係数を用いて、モード2に関して
はブロック2用の係数を用いて、係数データであるwi
(class )に基づいて、演算が行われる。作成されたH
Dデータは、切換回路15に供給される。
算出回路3より供給されたDRratio (=DRall /D
Rpartial )に基づきDRratio が予め設定されたしき
い値(例えば、4)より小さい場合は、推定演算回路1
3の出力を選択するようにスイッチングが行われ、それ
以外の場合は、推定演算回路14の出力を選択するよう
にスイッチングが行われる。
して出力される。この出力端子16を介して出力される
HDデータは、例えばHDテレビジョン受像機やHDビ
デオテープレコーダ装置等に供給される。
長いタップ(この実施例では25タップ)と、短いタッ
プ(この実施例では15タップ)の2種類の処理を行
い、それを適応的に切り換えて出力するところに、最大
の特徴がある。
を図9に示す。×の位置のHDデータを推定しようとす
る場合、短タップにより推定演算されたHDデータを取
り出すか、長タップにより推定演算されたHDデータを
取り出すかを簡単に説明する。滑らかレベル変化を示す
図9Aのような場合、長タップにより推定されたHDデ
ータが切換回路15から取り出される。図9Bに示すよ
うな急峻なエッジの近傍に位置するHDデータを推定し
ようとする場合、短タップにより推定されたHDデータ
が切換回路15から取り出される。図9Cに示すような
急峻なエッジ上に位置するHDデータを推定しようとす
る場合、長タップにより推定されたHDデータが切換回
路15から取り出される。このように、切換回路15で
は、タップ選択パラメータ算出回路3からのDRratio
より、推定しようとするHDデータが平坦部内に位置
し、且つその平坦部の近傍にエッジが存在するか否かが
判定される。
装置の場合、処理対象画像の特性と学習対象の画像の特
性が一致する場合は、長いタップで処理を行ったほうが
変換性能が良好な傾向にある。SDビデオカメラで撮像
された画像信号をHD信号に変換する場合は、処理対象
画像の特性と学習対象の画像の特性が必ずしも一致しな
いが、それでもほとんどの部分では、長いタップで変換
処理をしたほうが、変換結果は良好である。
ずしも、良好な変化結果を得られるとは限らず、とりわ
け、輝度変化がほとんどない平坦な部分に隣接して急峻
なエッジがある場合など、エッジの存在により、平坦部
にかなり顕著なリンギングが現れることがあり、これが
視覚的に大きな劣化を引き起こす場合があり、総合的に
大きな画質劣化を引き起こすことがあった。
輝度変化があまりない平坦な部分に隣接してエッジがあ
る場合には、短いタップで画像情報変換処理を行い、そ
れ以外の場合には、長いタップで画像情報変化処理を行
うことにより上述した問題点を大幅に改善し、処理対象
画像の特性と学習対象の画像の特性が多少異なる場合で
も、良好な変換結果を得ることができる。
納される係数データの作成方法について、図10を用い
て説明する。係数データを学習によって得るためには、
まず既に知られているHD画像に対応したHD画像の1
/4の画素数のSD画像を形成する。まず、入力端子2
1を介してHDデータが供給され、そのHDデータの垂
直方向の画素を垂直間引きフィルタ22によりフィール
ド内の垂直方向の周波数が1/2になるように間引き処
理され、さらに水平間引きフィルタ23により、HDデ
ータの水平方向の画素が間引き処理される。
域切り出し回路24、26および28、さらに長タップ
/短タップ処理を切り換えるための切換回路31に供給
される。また、入力端子1より供給されたHDデータ
は、正規方程式加算回路34および38に供給される。
ィルタ23より供給されたSDデータから、タップ選択
パラメータ算出のために必要な画素が切り出される。こ
れは、すでに説明した領域切り出し回路2と全く同じも
のである。領域切り出し回路24により抽出されたSD
データは、タップ選択パラメータ算出回路25に供給さ
れる。
タップ処理と短タップ処理の切り換えを行うために必要
なパラメータを算出するための回路であり、すでに説明
したタップ選択パラメータ算出回路3と同様の働きをす
る。タップ選択パラメータ算出回路3で算出されたDR
ratio は、切換回路31に供給される。
ラス分類を行うために、供給されたSDデータから必要
な画素が切り出される。具体的には、領域切り出し回路
26は、先に説明した領域切り出し回路4と同一の働き
をする。切り出されたSDデータは、ADRC回路27
に供給される。
SDデータの1次元的、あるいは2次元的なレベル分布
のパターンを検出するとともに、上述のように各領域の
全てのデータ、あるいは一部のデータを、例えば8ビッ
トのSDデータから2ビットのSDデータに圧縮するよ
うな演算を行うことによりパターン圧縮データを形成
し、このパターン圧縮データをクラスコード発生回路3
0に供給する。ADRC回路27は、先に説明したAD
RC回路5と同一のものである。
SD画像信号は、動きクラス分類のために必要なデータ
切り出しが行われる。具体的には、領域切り出し回路2
8は、先に説明した領域切り出し回路6と同一の働きを
するものである。領域切り出し回路28により切り出さ
れたSDデータは、動きクラス決定回路29へ供給され
る。動きクラス決定回路29は具体的には、先に説明し
た動きクラス決定回路7と同一の働きをするものであ
る。動きクラス決定回路29で決定された動きクラスmv
-classは、クラスコード発生回路30に供給される。
たクラスコード発生回路8と同一のものであり、ADR
C回路27から供給されるパターン圧縮データ(空間ク
ラス)および動きクラス決定回路29から供給された動
きクラスmv-classに基づいて上述した式(4)の演算を
行うことにより、そのブロックが属するクラスを検出
し、そのクラスを示すクラスコードclass を出力するも
のである。クラスコード発生回路30は、クラスコード
class を正規方程式加算回路33および37へ出力す
る。
信号は、切換回路31に供給され、切換回路31では、
タップ選択パラメータ算出回路25から供給されるダイ
ナミックレンジの比DRratio に基づき、領域切り出し
回路32または36が選択される。具体的には、ダイナ
ミックレンジの比DRratio が予め設定されたしきい値
(例えば、4)より小さい場合は、領域切り出し回路3
2が選択され、しきい値より大きい場合は、領域切り出
し回路36が選択され、選択された領域切り出し回路3
2または36へSD信号が供給される。
に使用するSDデータを切り出す。領域切り出し回路3
2は具体的には、先に説明した領域切り出し回路11と
同一のものであり、正規方程式加算に必要なSDデータ
を切り出す働きをする。領域切り出し回路32の出力
は、正規方程式加算回路33に供給される。
加算に使用するSDデータを切り出す。領域切り出し回
路36は具体的には、先に説明した領域切り出し回路1
2と同一のものであり、正規方程式加算に必要なSDデ
ータを切り出す働きをする。領域切り出し回路36の出
力は、正規方程式加算回路37に供給される。
6の説明のために、複数個のSDデータからHDデータ
への変換式の学習とその予測式を用いた信号変換につい
て述べる。以下では、説明のために画素をより一般化し
てn画素による予測を行う場合について説明する。SD
画素レベルをそれぞれx1 、x2 、・・・xn として、
それぞれにpビットADRCを行った結果の再量子化デ
ータをq1 、q2 、・・・qn とする。このとき、この
領域のクラスコードclass を式(4)で定義する。
x1 、x2 、・・・xn とし、HD画素レベルをyとし
たとき、クラス毎に係数データw1 、w2 、・・・wn
によるnタップの線形推定式を設定する。これを上述し
た式(1)に示す。学習前は、wi が未定係数である。
して行う。データ数がmの場合、式(1)にしたがっ
て、以下に示す式(7)が設定される。
n は一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素を式
(8)で定義して、式(9)を最小にする係数データを
求める。いわゆる最小自乗法による解法である。
求める。それは以下の式(10)を0にするように、各
wi を求めればよい。
に、XjiYi を定義すると、式(10)は、行列を用い
て式(13)に書き換えられる。
ている。正規方程式加算回路33および36は、クラス
コード発生回路30から供給されたクラスコードclass
、領域切り出し回路32からのSDデータx1 、
x2 、・・・x25および領域切り出し回路36からのS
Dデータx1 、x2 、・・・、x15が入力端子21より
供給されたSDデータに対応するHDデータyを用い
て、この正規方程式加算を実行する。
た後、正規方程式加算回路33は、予測係数決定回路3
4に正規方程式データを出力する。予測係数決定回路3
4は、正規方程式を掃き出し法などの一般的な行列解法
を用いて、wi について解き、係数データ(予測係数
値)を算出する。予測係数決定回路34は、算出された
係数データをメモリ35に書き込む。
が終了した後、正規方程式加算回路36は、予測係数決
定回路38に正規方程式データを出力する。予測係数決
定回路38は、正規方程式を掃き出し法などの一般的な
行列解法を用いて、wi につてい解き、係数データを算
出する。予測係数決定回路38は、算出された予測係数
メモリ39に書き込む。
メモリ35には、長タップ(この実施例においては25
タップ)を使う場合のクラス毎に注目HDデータyを推
定するための、統計的に最も真値に近い推定ができる係
数データが格納される。このメモリ35に格納されたテ
ーブルが、上述のように、この発明の画像信号変換装置
において使用されるROMテーブル9である。
施例においては15タップ)を使う場合のクラス毎に注
目HDデータyを推定するための、統計的に最も真値に
近い推定ができる係数データが格納される。このメモリ
39に格納されたテーブルが、上述のように、この発明
の画像信号変換装置において使用されるROMテーブル
10である。以上の処理により、線形推定式によりSD
データからHDデータを作成するための係数データの学
習が終了する。
路13および14の周辺の回路図を図11に示す。アド
レスコントロール回路41は、クラスコード発生回路8
に対応し、係数メモリ43は、ROMテーブル10に対
応し、積和機44は、推定演算回路13に対応し、乗数
メモリ46は、ROMテーブル9に対応し、積和機47
は、推定演算回路14に対応し、MUX(マルチプレク
サ)48は、切換回路15に対応する。さらに、長タッ
プ被乗数レジスタ42は、領域切り出し回路11の出力
を保持し、短タップ被乗数レジスタ45は、領域切り出
し回路12の出力を保持するものである。
ップを切り換えて使用可能な構成を示す。長タップ被乗
数レジスタ42からNタップ(例えば、25タップ)の
画素データが積和器44へ供給される。その画素データ
に対応する係数データがアドレスコントロール回路41
からのクラスコードclass によって乗数メモリ43から
読み出され、読み出された25個の係数データは、乗数
メモリ43から積和器44へ供給される。積和器44で
は、式(5)に示すように対応する画素データと係数デ
ータとが積和演算され、その積和出力、すなわちHDデ
ータは、MUX(マルチプレクサ)48へ供給される。
(例えば、15タップ)の画素データが積和器47へ供
給される。その画素データに対応する係数データがアド
レスコントロール回路41からのクラスコードclass に
よって乗数メモリ46から読み出され、読み出された1
5個の係数データは、乗数メモリ46から積和器47へ
供給される。積和器47では、式(6)に示すように対
応する画素データと係数データとが積和演算され、その
積和出力、すなわちHDデータは、MUX48へ供給さ
れる。MUX48では、長タップからのHDデータおよ
び短タップからのHDデータとを外部から供給される切
換信号、上述したDRratio (=DRall /DR
partial )によって、切り換えられ出力端子49から選
択されたHDデータが出力される。
うに、積和器44と47の違いは、タップ数が異なるの
みであり、図12に示すように、長タップ用の積和器4
4のみを使用することで短タップの積和演算も行うこと
ができる。乗数メモリ51は、ROMテーブル9および
10に対応し、MUX52は、切換器15に対応するも
のである。
プの画素データがMUX52に供給され、同様に短タッ
プ被乗数レジスタ45から15タップの画素データがM
UX52に供給される。MUX52では、外部からの切
換信号であるDRratio (=DRall /DRpartial )
によって、長タップ被乗数レジスタ42からの画素デー
タと短タップ被乗数レジスタ45からの画素データとが
切り換えられる。MUX52から選択された画素データ
は、積和器44へ供給される。
52によって選択された画素データに対応するクラスコ
ードclass が乗数メモリ51へ供給される。乗数メモリ
51では、外部からの切換信号であるDRratio と供給
されたクラスコードclass に基づいて係数データが読み
出され、読み出された係数データは、積和器44へ供給
される。積和器44では、上述したように積和演算が行
われ、積和演算の結果、HDデータが得られる。そのH
Dデータは、出力端子53から出力される。
を比べると、積和器を1つとすることができ、ハードウ
ェアがかなり軽減できる。そこで、図13に示すよう
に、ハードウェアをさらに軽減するために、使用される
積和器を長タップ用の積和器44から短タップ用の積和
器47へ変更する。長/短タップ判定回路63は、クラ
スコード発生回路8に対応し、乗数メモリ64は、RO
Mテーブル9および10に対応し、MUX67は、切換
器15に対応するものである。
する画素データのクラスコードclass がコントロールメ
モリ61および乗数メモリ64へ供給される。コントロ
ールメモリ61は、供給されたクラスコードclass に基
づいてタップ縮退演算回路62を制御する。そのタップ
縮退演算回路62では、長タップ被乗数レジスタ42か
らのNタップの画素データがLタップの画素データへ縮
退され、MUX67へ供給される。このとき、Nタップ
≧Lタップの関係が成立し、一例として、上述の一実施
例では、N=25、L=15である。短タップ被乗数レ
ジスタ45からMタップ(例えば、15タップ)の画素
データがMUX67へ供給される。
ップの画素データを使用するか、短タップの画素データ
を使用するかが判定され、その判定結果は、MUX67
および乗数メモリ64へ供給される。長/短タップ判定
回路63から出力される判定結果は、上述したタップ選
択パラメータ算出回路3から出力されるDRratio と同
様のものである。MUX67では、長/短タップ判定回
路63からの判定結果を切換信号として、タップ縮退演
算回路62からの画素データか、短タップ被乗数レジス
タ45からの画素データかが選択される。選択された画
素データは、MUX67から積和器47へ供給される。
ル41からのクラスコードclass と、長/短タップ判定
回路63からの判定結果とから係数データが選択され
る。選択された係数データは、乗数メモリ64から積和
器47へ供給される。積和器47では、上述した式
(6)に基づいて積和演算が行われ、その積和出力、す
なわちHDデータは、出力端子66から出力される。
るNタップからLタップへの縮退を簡単に説明する。ま
ず、Nタップの画素データに絶対値化が施される。絶対
値化が施されたNタップの画素データから平均値および
最大値が求められ、さらに0が仮の代表値Aとして設定
される。
は、グループに分けられる。分けられたグループ毎に画
素データの平均値が求められ、求められた平均値を仮の
代表値Bとして設定する。このとき、0は、常に変動し
ないものとする。仮の代表値BがLと等しいか否かが判
断され、等しくないと判断された場合、仮の代表値Bに
基づいて、絶対値化されたNタップの画素データは、再
びグループに分けられる。仮の代表値Bとグループ内の
画素データとの誤差を算出し、最大誤差となるグループ
の仮の代表値Bに対して±0.0001を加算し、2つ
に分ける。この2つに分けたものと、最大誤差とならな
かった仮の代表値Bとを仮の代表値Aとして再設定す
る。この処理が仮の代表値BがLと等しくなるまで繰り
返される。
判断されたとき、等しいと判断された場合、仮の代表値
BがLタップへ縮退された画素データとなる。
短タップ判定回路63を詳細に説明する。長タップ判定
エリアレジスタ71では、入力データから長タップのエ
リアに含まれる画素データの判定が行われる。長タップ
のエリアに含まれる画素データが選択されるとその画素
データは、長タップ判定エリアレジスタ71からダイナ
ミックレンジ演算回路72へ供給される。ダイナミック
レンジ演算回路72では、供給された画素データからダ
イナミックレンジが演算され、演算されたダイナミック
レンジは、レジスタ73を介して比較器79へ供給され
る。
力データから短タップのエリアに含まれる画素データの
判定が行われる。短タップのエリアに含まれる画素デー
タが選択されるとその画素データは、短タップ判定エリ
アレジスタ74からダイナミックレンジ演算回路75へ
供給される。ダイナミックレンジ演算回路75では、供
給された画素データからダイナミックレンジが求めら
れ、そのダイナミックレンジは、乗算器77へ供給され
る。乗算器77では、ダイナミックレンジと、レジスタ
76を介して予め設定されたしきい値THとが掛け合わ
される。その乗算結果は、レジスタ78を介して比較器
79へ供給される。
クレンジと、しきい値THと掛け合わされた短タップ用
のダイナミックレンジとが式(14)に示すように、比
較される。その比較結果は、出力端子80から出力され
る。この式(14)に示す、長タップDRは、上述した
DRall とは異なり、図7に示すSDデータx1 〜x 25
と同様のものであり、短タップDRは、上述したDR
partial とは異なり、図8に示すSDデータx1 〜x15
と同様のものである。
た設定レジスタの値を短タップ用のダイナミックレンジ
に乗算し、長タップ用のダイナミックレンジとコンパレ
ートがなされる。
を少ないビット数でパターン化する情報圧縮手段とし
て、ADRCを設けることにしたが、これはほんの一例
であり、信号波形のパターンの少ないクラスで表現でき
るような情報圧縮手段であれば何を設けるかは自由であ
り、例えばDPCM(Differential Pulse Code Modula
tion)やVQ(Vector Quantization )等の圧縮手段を
用いても良い。
ラメータを算出するために、SD画素データのフレーム
間差分を算出し、その絶対値の平均値をしきい値処理を
行っているが、必ずしもこの手法でなくても良く、例え
ば時間差分を空間差分で割ることによって、正規化した
データを算出し、さらにその正規化したデータに対して
しきい値処理を行うことで動きパラメータとすることも
可能である。
によって、画素データを予測するので、予測の精度を向
上できる。然も、長タップの推定演算を行う場合、画質
劣化が生じやすい、輝度変化のほとんどない平坦部に隣
接したエッジ部では、短タップを用いた推定演算を行う
ことにより画質劣化を防止することができ、画像に対す
る変換性能を大幅に向上させることができる。
る複数の入力を持つ積和演算回路において、従来のよう
に最もタップ数の多いデータに必要なタップ数が乗算器
の入力に必要ないため、乗数メモリと積和器のハード規
模が大幅に削除され、全体のハード規模は縮小すること
ができる。しかも、タップ縮退演算回路の効果により、
長タップの性能は、あまり劣化させず、画質に最適なフ
ィルタ演算を行うことができる。
ブロック図である。
ための略線図である。
ための略線図である。
タを説明するための略線図である。
めの略線図である。
めの略線図である。
明するための略線図である。
明するための略線図である。
図である。
一実施例のブロック図である。
施例である。
施例の回路図である。
る。
成する時のブロック図である。
・・タップ選択パラメータ算出回路、5・・・ADRC
回路、7・・・動きクラス決定回路、8・・・クラスコ
ード発生回路、9、10・・・ROMテーブル、13、
14・・・推定演算回路、15・・・切換回路
Claims (11)
- 【請求項1】 第1のディジタル画像信号を、より画素
数の多い第2のディジタル画像信号に変換するようにし
た画像情報変換装置において、 上記第1のディジタル画像信号から所定の位置の画素デ
ータを切り出す画素切り出し手段と、 上記画素切り出し手段により切り出された上記画素デー
タのレベル分布のパターンを検出し、上記パターンに基
づいて、推定しようとする画素データが属するクラスを
決定してクラス情報を出力するクラス決定手段と、 上記第1のディジタル画像信号を、上記第2のディジタ
ル画像信号に変換するための情報である推定式の係数デ
ータが上記クラス毎に記憶されており、上記クラス決定
手段からの上記クラス情報に応じて上記係数データを出
力する係数データ記憶手段と、 上記第1のディジタル画像信号から切り出された第1の
タップまたは上記第1のタップより長い第2のタップの
画素データと、上記係数データとの線形結合からなる推
定式を用いて上記第2のディジタル画像信号の予測値を
生成する画像信号生成手段とを有し、 上記第1および第2のタップによる処理を切り換えるよ
うにしたことを特徴とする画像情報変換装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 推定しようとする上記第2のディジタル画像信号の画素
データが平坦部内に位置し、且つ上記平坦部の近傍にエ
ッジが存在するか否かを判定する判定手段を設け、上記
判定手段の判定結果に基づいて上記第1および第2のタ
ップによる処理を切り換えるようにしたことを特徴とす
る画像情報変換装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記第1のタップに対応する係数データを記憶する第1
のメモリと、 上記第2のタップに対応する係数データを記憶する第2
のメモリと、 上記第1のディジタル画像信号から上記第1のタップの
画素データを切り出す第1の領域切り出し手段と、 上記第1のディジタル画像信号から上記第2のタップの
画素データを切り出す第2の領域切り出し手段と、 上記第1の領域切り出し手段からの画素データと、上記
第1のメモリからの係数データとを用いて上記推定式に
よって第1の予測値が生成される第1の演算手段と、 上記第2の領域切り出し手段からの画素データと、上記
第2のメモリからの係数データとを用いて上記推定式に
よって第2の予測値が生成される第2の演算手段とから
なることを特徴とする画像情報変換装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 推定しようとする上記第2のディジタル画像信号の画素
データが平坦部内に位置し、且つ上記平坦部内の近傍に
エッジが存在する条件が成立する場合は、上記第1のタ
ップの処理を選択し、上記条件が成立しない場合は、上
記第2のタップの処理を選択するようにしたことを特徴
とする画像情報変換装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記第1のタップの複数の画素データのダイナミックレ
ンジと、上記第2のタップの複数の画素データのダイナ
ミックレンジとの比によって上記第1および第2のタッ
プの処理の一方を選択するようにしたことを特徴とする
画像情報変換装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記係数データ記憶手段に記憶される上記係数データ
は、予め学習によって、獲得され、上記係数データの学
習方法は、 第2のディジタル画像信号を上記第2のディジタル画像
信号より画素数の少ない第1のディジタル画像信号へ変
換し、 変換された上記第1のディジタル画像信号から所定の位
置の画素データを切り出し、 上記画素切り出し手段により切り出された上記画素デー
タのレベル分布のパターンを検出し、上記パターンに基
づいて、推定しようとする画素データが属するクラスを
決定してクラス情報を出力し、 上記推定しようとする画素データの位置および上記推定
しようとする画素データの位置の周辺の画素データに応
じて上記第1および第2のタップの一方を選択し、 上記第2のディジタル画像信号からの画素データと、上
記線形結合からなる推定式から得られた上記予測値との
誤差の自乗和が最小となるような係数データを、上記第
1のタップおよび上記第2のタップのそれぞれについ
て、上記クラス情報毎に求めるようにしたことを特徴と
する画像情報変換装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記画像信号生成手段は、 上記第1のタップの画素データと、上記係数データ記憶
手段からの上記係数データとを用いて積和演算を実行す
る第1の積和手段と、 上記第2のタップの画素データと、上記係数データ記憶
手段からの上記係数データとを用いて積和演算を実行す
る第2の積和手段と、 上記第1のタップと上記第2のタップとを切り換えるた
めの切換信号を発生する切換信号発生手段と、 上記切換信号に応答し、上記第1の積和手段からの第1
の積和出力と、上記第2の積和手段からの第2の積和出
力とを選択する選択手段とからなることを特徴とする画
像情報変換装置。 - 【請求項8】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記画像信号生成手段は、 上記第1のタップと上記第2のタップとを切り換えるた
めの切換信号を発生するための切換信号発生手段と、 上記切換信号に応答し、上記第1のタップの画素データ
と、上記第2のタップの画素データとを選択する選択手
段と、 上記選択手段からの上記画素データと、上記係数データ
記憶手段からの上記係数データとを用いて積和演算を実
行する積和手段とからなることを特徴とする画像情報変
換装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の画像情報変換装置にお
いて、 上記画像信号生成手段は、 上記第2のタップを上記第2のタップより短い第3のタ
ップへ縮退する縮退手段と、 上記第2のタップと上記第3のタップとを切り換えるた
めの切換信号を発生する切換信号発生手段と、 上記切換信号に応答し、上記第2のタップの画素データ
と、上記第3のタップの画素データとを選択する選択手
段と、 上記選択手段からの上記画素データと、上記係数データ
記憶手段からの上記係数データとを用いて積和演算を実
行する積和手段とからなることを特徴とする画像情報変
換装置。 - 【請求項10】 第1のディジタル画像信号を、より画
素数の多い第2のディジタル画像信号に変換するように
した画像情報変換方法において、 上記第1のディジタル画像信号から所定の位置の画素デ
ータを切り出すステップと、 上記画素切り出し手段により切り出された上記画素デー
タのレベル分布のパターンを検出し、上記パターンに基
づいて、推定しようとする画素データが属するクラスを
決定してクラス情報を出力するステップと、 上記第1のディジタル画像信号を、上記第2のディジタ
ル画像信号に変換するための情報である推定式の係数デ
ータが上記クラス毎に記憶されており、上記クラス決定
手段からの上記クラス情報に応じて上記係数データを出
力するステップと、 推定しようとする上記第2のディジタル画像信号の画素
データが平坦部内に位置し、且つ上記平坦部内の近傍に
エッジが存在するか否かを判定するステップと、 上記第1のディジタル画像信号から切り出された第1の
タップまたは上記第1のタップより長い第2のタップの
画素データと、上記係数データとの線形結合からなる推
定式を用いて上記第2のディジタル画像信号の予測値を
生成するステップとを有し、 上記第1および第2のタップによる処理を切り換えるス
テップとからなることを特徴とする画像情報変換方法。 - 【請求項11】 入力ディジタル画像信号の複数タップ
の画素データと、乗数メモリに蓄えられている複数の係
数データとの積和演算を行う積和演算装置であって、上
記複数のタップとしてMと上記Mより長いNとが設定さ
れる積和演算装置において、 上記Nタップの画素データを出力するNタップレジスタ
と、 上記Mタップの画素データを出力するMタップレジスタ
と、 上記Nタップを上記Nタップより短いLタップの被乗数
へ縮退する縮退手段と、 上記積和演算を上記Lタップによって行うか、上記Mタ
ップによって行うかを選択する選択手段と、 上記選択手段により選択された上記Lタップまたは上記
Mタップに対応する係数データを出力するメモリと、 選択された上記Lタップまたは上記Mタップと上記係数
データとを用いて上記積和演算を実行する手段とからな
ることを特徴とする積和演算装置。
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