JPH1086426A - シリアルタイプのサーマルヘッド - Google Patents
シリアルタイプのサーマルヘッドInfo
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- JPH1086426A JPH1086426A JP8245191A JP24519196A JPH1086426A JP H1086426 A JPH1086426 A JP H1086426A JP 8245191 A JP8245191 A JP 8245191A JP 24519196 A JP24519196 A JP 24519196A JP H1086426 A JPH1086426 A JP H1086426A
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- thermal head
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- type thermal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印写画像に光沢すじが生じるのを極力低減す
ることができるシリアルタイプのサーマルヘッドを提供
する。 【解決手段】 一方向に多数配置された発熱素子3…
と、全ての発熱素子3…に接続された共通電極4と、各
発熱素子3…に個別に接続された個別電極5…とを備
え、前記発熱素子3…のうち次行の印写で前行の印写部
分に連接されることになる側の最も端の発熱素子3aの
前記一方向上の側方位置に、当該発熱素子3aに近接さ
せて前記共通電極4を形成している。
ることができるシリアルタイプのサーマルヘッドを提供
する。 【解決手段】 一方向に多数配置された発熱素子3…
と、全ての発熱素子3…に接続された共通電極4と、各
発熱素子3…に個別に接続された個別電極5…とを備
え、前記発熱素子3…のうち次行の印写で前行の印写部
分に連接されることになる側の最も端の発熱素子3aの
前記一方向上の側方位置に、当該発熱素子3aに近接さ
せて前記共通電極4を形成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアルタイプの
サーマルヘッドに関する。
サーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の発熱素子を縦方向(記
録紙の送り方向)に一列に並べて成るシリアルタイプの
サーマルヘッドを、記録紙の横方向(主走査方向)に走
査するとともにインクリボンを走行させることにより、
このインクリボンのインクを昇華させて走査記録ライン
を印写し、この走査記録ラインの印写を繰り返すことに
より画像を記録紙上に印写するようにした印写装置が知
られている。また、特開平7−9719号公報のごと
く、記録紙幅に対応した大きさのインクリボンを用いた
シリアルヘッドで印写する装置も知られている。
録紙の送り方向)に一列に並べて成るシリアルタイプの
サーマルヘッドを、記録紙の横方向(主走査方向)に走
査するとともにインクリボンを走行させることにより、
このインクリボンのインクを昇華させて走査記録ライン
を印写し、この走査記録ラインの印写を繰り返すことに
より画像を記録紙上に印写するようにした印写装置が知
られている。また、特開平7−9719号公報のごと
く、記録紙幅に対応した大きさのインクリボンを用いた
シリアルヘッドで印写する装置も知られている。
【0003】図4は、従来のシリアルタイプのサーマル
ヘッドを示した拡大斜視図である。アルミナ基板101
上にグレーズ層102が形成されており、このグレーズ
層102のうち山状に盛り上がった部分グレーズ部10
2a上に複数の発熱素子103…が所定の間隔をおいて
形成されている。各発熱素子103の一端側には共通電
極104が接続形成され、この共通電極104は図の手
前側の最端の発熱素子103の側方を通って図示しない
電力供給部に接続される。そして、各発熱素子103の
他端側の各々には、個別電極105…が接続形成され、
この個別電極105…は図示しない発熱素子駆動回路に
接続されている。
ヘッドを示した拡大斜視図である。アルミナ基板101
上にグレーズ層102が形成されており、このグレーズ
層102のうち山状に盛り上がった部分グレーズ部10
2a上に複数の発熱素子103…が所定の間隔をおいて
形成されている。各発熱素子103の一端側には共通電
極104が接続形成され、この共通電極104は図の手
前側の最端の発熱素子103の側方を通って図示しない
電力供給部に接続される。そして、各発熱素子103の
他端側の各々には、個別電極105…が接続形成され、
この個別電極105…は図示しない発熱素子駆動回路に
接続されている。
【0004】ところで、印写速度の向上を図るべく、前
記シリアルタイプのサーマルヘッドの走査速度を速める
と、サーマルヘッドの中央部分で蓄熱が生じがちとな
り、サーマルヘッドの上端側から下端側までに対応する
箇所の印写部分(一つの走査記録ラインにおける上端側
から下端側までの部分)の印写濃度において、両端側の
濃度が中央部の濃度に比べて低くなるという現象が生じ
る。従って、このようなサーマルヘッドで印写された画
像は、走査記録ライン間の濃度が落ち込み、当該ライン
間部分に“すじ”が発生したものとなり、印写品質が低
下することになる。更に、記録紙搬送系における搬送む
らに起因して、サーマルヘッドの印写幅よりも記録紙搬
送量が大きくなると、隣り合う走査記録ライン間に“隙
間”が発生する。
記シリアルタイプのサーマルヘッドの走査速度を速める
と、サーマルヘッドの中央部分で蓄熱が生じがちとな
り、サーマルヘッドの上端側から下端側までに対応する
箇所の印写部分(一つの走査記録ラインにおける上端側
から下端側までの部分)の印写濃度において、両端側の
濃度が中央部の濃度に比べて低くなるという現象が生じ
る。従って、このようなサーマルヘッドで印写された画
像は、走査記録ライン間の濃度が落ち込み、当該ライン
間部分に“すじ”が発生したものとなり、印写品質が低
下することになる。更に、記録紙搬送系における搬送む
らに起因して、サーマルヘッドの印写幅よりも記録紙搬
送量が大きくなると、隣り合う走査記録ライン間に“隙
間”が発生する。
【0005】そこで、上記の走査記録ライン間の濃度の
落ち込みよる“すじ”や記録紙搬送むらに起因する“隙
間”を低減するために、サーマルヘッドを走査して複数
の走査記録ラインを印写していく際に、図5に示すよう
に、隣接したi行目の走査記録ラインとi+1行目の走
査記録ラインとの記録紙搬送方向の上下端部同士を例え
ば1ドット分だけ重ねて印写するようにした技術が提案
されている。なお、図5において、凸状に示された部分
は、サーマルヘッドの各発熱素子による印写ドット部分
を示しており、3次元観測を行うと、この印写ドット部
分は1〜2μm程度凸状になっている。
落ち込みよる“すじ”や記録紙搬送むらに起因する“隙
間”を低減するために、サーマルヘッドを走査して複数
の走査記録ラインを印写していく際に、図5に示すよう
に、隣接したi行目の走査記録ラインとi+1行目の走
査記録ラインとの記録紙搬送方向の上下端部同士を例え
ば1ドット分だけ重ねて印写するようにした技術が提案
されている。なお、図5において、凸状に示された部分
は、サーマルヘッドの各発熱素子による印写ドット部分
を示しており、3次元観測を行うと、この印写ドット部
分は1〜2μm程度凸状になっている。
【0006】上記図4に示した構造のサーマルヘッドに
あっては、上記のドット重ね印写を行うと、共通電極1
04側に近い側の最端部の発熱素子103が、図5にお
けるi+1行目の走査記録ラインの印写に際して、i行
目の走査記録ラインの下端に重ねられることになる。
あっては、上記のドット重ね印写を行うと、共通電極1
04側に近い側の最端部の発熱素子103が、図5にお
けるi+1行目の走査記録ラインの印写に際して、i行
目の走査記録ラインの下端に重ねられることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサーマルヘッドを用いて上述した上下端部同士の重
ね印写を行うと、共通電極104側に近い側の最端部の
発熱素子103と上記共通電極104との間の部分グレ
ーズ部102aが、i行目の走査記録ラインにおける下
端側の印写ドット部分を押さえつけるために、図6に示
すように、前記下端側の印写ドット部分がアイロンをか
けられたように平らになって光沢を持ち、印写画像にお
いて光沢すじが現れがちとなる。
来のサーマルヘッドを用いて上述した上下端部同士の重
ね印写を行うと、共通電極104側に近い側の最端部の
発熱素子103と上記共通電極104との間の部分グレ
ーズ部102aが、i行目の走査記録ラインにおける下
端側の印写ドット部分を押さえつけるために、図6に示
すように、前記下端側の印写ドット部分がアイロンをか
けられたように平らになって光沢を持ち、印写画像にお
いて光沢すじが現れがちとなる。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑み、光沢すじ
が生じるのを極力低減することができるシリアルタイプ
のサーマルヘッドを提供することを目的とする。
が生じるのを極力低減することができるシリアルタイプ
のサーマルヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の光沢すじは、前記
発熱素子群のうち次行の印写で前行の印写部分に連接
(この明細書で連接とは、ドット重ね印写においては
“重ね”も含むものとして用いる。)されることになる
側の最も端の発熱素子の近傍領域が、印写に寄与できる
ほどの熱ではないが、既に印写されたドット部分の凸状
変形を軟化させる程度の温度になり、この温度状態にお
いて前記近傍領域が前行の印写ドット部分を押圧するた
めに生じるものと考えられる。
発熱素子群のうち次行の印写で前行の印写部分に連接
(この明細書で連接とは、ドット重ね印写においては
“重ね”も含むものとして用いる。)されることになる
側の最も端の発熱素子の近傍領域が、印写に寄与できる
ほどの熱ではないが、既に印写されたドット部分の凸状
変形を軟化させる程度の温度になり、この温度状態にお
いて前記近傍領域が前行の印写ドット部分を押圧するた
めに生じるものと考えられる。
【0010】この発明のシリアルタイプのサーマルヘッ
ドは、一方向に多数配置された発熱素子と、全ての発熱
素子に接続された共通電極と、各発熱素子に個別に接続
された個別電極とを備えたシリアルタイプのサーマルヘ
ッドにおいて、前記発熱素子群のうち次行の印写で前行
の印写部分に連接されることになる側の最も端の発熱素
子の前記一方向上の側方位置に、当該発熱素子に近接さ
せて前記共通電極を形成していることを特徴とする。
ドは、一方向に多数配置された発熱素子と、全ての発熱
素子に接続された共通電極と、各発熱素子に個別に接続
された個別電極とを備えたシリアルタイプのサーマルヘ
ッドにおいて、前記発熱素子群のうち次行の印写で前行
の印写部分に連接されることになる側の最も端の発熱素
子の前記一方向上の側方位置に、当該発熱素子に近接さ
せて前記共通電極を形成していることを特徴とする。
【0011】かかる構成においては、熱伝導性が比較的
高い前記共通電極が前記最端の発熱素子に近接されてい
るので、当該最短の発熱素子の近傍領域の温度が低下さ
せられる。従って、前記近傍領域が前行の印写部分を押
圧したとしても、そのときの温度が低いために光沢すじ
の発生を低減できる。また、既設の共通電極が前述した
温度低下に寄与するものであり、この温度低下のために
別個に温度低下促進のための手段を設けたものではない
ので、当該シリアルタイプのサーマルヘッドの製造工程
を複雑化することもない。
高い前記共通電極が前記最端の発熱素子に近接されてい
るので、当該最短の発熱素子の近傍領域の温度が低下さ
せられる。従って、前記近傍領域が前行の印写部分を押
圧したとしても、そのときの温度が低いために光沢すじ
の発生を低減できる。また、既設の共通電極が前述した
温度低下に寄与するものであり、この温度低下のために
別個に温度低下促進のための手段を設けたものではない
ので、当該シリアルタイプのサーマルヘッドの製造工程
を複雑化することもない。
【0012】また、この発明のシリアルタイプのサーマ
ルヘッドは、一方向に多数配置された発熱素子と、任意
の発熱素子を駆動するための電極とを備えたシリアルタ
イプのサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のうち
次行の印写で前行の印写部分に連接されることになる側
の最も端の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当該
発熱素子に近接させて温度低下促進領域を形成している
ことを特徴とする。
ルヘッドは、一方向に多数配置された発熱素子と、任意
の発熱素子を駆動するための電極とを備えたシリアルタ
イプのサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のうち
次行の印写で前行の印写部分に連接されることになる側
の最も端の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当該
発熱素子に近接させて温度低下促進領域を形成している
ことを特徴とする。
【0013】かかる構成においては、温度低下促進領域
が前記最端の発熱素子に近接されて形成されているの
で、当該最短の発熱素子の近傍領域の温度が低下させら
れる。従って、前記近傍領域が前行の印写部分を押圧し
たとしても、光沢すじの発生を低減することができる。
が前記最端の発熱素子に近接されて形成されているの
で、当該最短の発熱素子の近傍領域の温度が低下させら
れる。従って、前記近傍領域が前行の印写部分を押圧し
たとしても、光沢すじの発生を低減することができる。
【0014】前記温度低下促進領域がダミー電極から成
っていてもよい。かかる構成であれば、前記ダミー電極
は前記電極を形成するときに形成すればよいので、当該
シリアルタイプのサーマルヘッドの製造工程を複雑化す
ることもない。
っていてもよい。かかる構成であれば、前記ダミー電極
は前記電極を形成するときに形成すればよいので、当該
シリアルタイプのサーマルヘッドの製造工程を複雑化す
ることもない。
【0015】また、この発明のシリアルタイプのサーマ
ルヘッドは、一方向に多数配置された発熱素子と、任意
の発熱素子を駆動するための電極とを備えたシリアルタ
イプのサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のうち
次行の印写で前行の印写部分に連接されることになる側
の最も端の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当該
発熱素子に近接させて凹部を形成していることを特徴と
する。
ルヘッドは、一方向に多数配置された発熱素子と、任意
の発熱素子を駆動するための電極とを備えたシリアルタ
イプのサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のうち
次行の印写で前行の印写部分に連接されることになる側
の最も端の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当該
発熱素子に近接させて凹部を形成していることを特徴と
する。
【0016】かかる構成においては、前記凹部が形成さ
れているために前行の印写部分が次行の印写で押圧され
るのを防止できる。従って、例えば、前記最も端の発熱
素子の近傍領域が比較的高い温度になっていたとして
も、押圧がなされないので光沢すじの発生を低減するこ
とができる。
れているために前行の印写部分が次行の印写で押圧され
るのを防止できる。従って、例えば、前記最も端の発熱
素子の近傍領域が比較的高い温度になっていたとして
も、押圧がなされないので光沢すじの発生を低減するこ
とができる。
【0017】
(実施の形態1)以下、本発明の実施の形態を図1に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0018】図1は、この発明の実施の形態のシリアル
タイプのサーマルヘッドの発熱素子配列部分を主に示し
た斜視図である。図1に示すように、アルミナ基板1上
にグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層2の
うち山状に盛り上がった部分グレーズ部2a上に一方向
に複数の発熱素子3…が所定の間隔をおいて形成されて
いる。各発熱素子3の一端側には金属膜から成る共通電
極4が接続形成され、この共通電極4は図の手前側の最
端の発熱素子3(以下、この発熱素子には符号3aを付
す)の側方を通って図示しない電力供給部に接続され
る。各発熱素子3の他端側の各々には、同様に金属膜か
ら成る個別電極5…が接続形成され、この個別電極5…
は図示しない発熱素子駆動回路に接続されている。
タイプのサーマルヘッドの発熱素子配列部分を主に示し
た斜視図である。図1に示すように、アルミナ基板1上
にグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層2の
うち山状に盛り上がった部分グレーズ部2a上に一方向
に複数の発熱素子3…が所定の間隔をおいて形成されて
いる。各発熱素子3の一端側には金属膜から成る共通電
極4が接続形成され、この共通電極4は図の手前側の最
端の発熱素子3(以下、この発熱素子には符号3aを付
す)の側方を通って図示しない電力供給部に接続され
る。各発熱素子3の他端側の各々には、同様に金属膜か
ら成る個別電極5…が接続形成され、この個別電極5…
は図示しない発熱素子駆動回路に接続されている。
【0019】前記発熱素子3aは、次行の印写において
前行の印写部分に連接されることになる側の発熱素子の
うち最も端に位置するものである。そして、前記発熱素
子3aの前記一方向上の側方位置であって、部分グレー
ズ部2a上には、前記発熱素子3aに近接するようにし
て前記共通電極4が形成されている。
前行の印写部分に連接されることになる側の発熱素子の
うち最も端に位置するものである。そして、前記発熱素
子3aの前記一方向上の側方位置であって、部分グレー
ズ部2a上には、前記発熱素子3aに近接するようにし
て前記共通電極4が形成されている。
【0020】かかる構成であれば、熱伝導性が比較的高
い金属膜から成る前記共通電極4が前記最端の発熱素子
3aに近接されているので、当該最短の発熱素子3aの
近傍領域の温度を低下させることができる。従って、前
記近傍領域が前行の印写部分を押圧したとしても、光沢
すじの発生を低減することができる。また、前記共通電
極4が前述した温度低下に寄与するものであり、この温
度低下のために別個に温度低下促進のための手段を設け
たものではないので、当該シリアルタイプのサーマルヘ
ッドの製造工程を複雑化することもない。
い金属膜から成る前記共通電極4が前記最端の発熱素子
3aに近接されているので、当該最短の発熱素子3aの
近傍領域の温度を低下させることができる。従って、前
記近傍領域が前行の印写部分を押圧したとしても、光沢
すじの発生を低減することができる。また、前記共通電
極4が前述した温度低下に寄与するものであり、この温
度低下のために別個に温度低下促進のための手段を設け
たものではないので、当該シリアルタイプのサーマルヘ
ッドの製造工程を複雑化することもない。
【0021】(実施の形態2)次に、この発明の他の実
施の形態を図2に基づいて説明する。
施の形態を図2に基づいて説明する。
【0022】図2は、この発明の実施の形態のシリアル
タイプのサーマルヘッドの発熱素子配列部分を主に示し
た斜視図である。この図2に示すように、アルミナ基板
1上にグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層
2のうち山状に盛り上がった部分グレーズ部2a上に一
方向に複数の発熱素子3…が所定の間隔をおいて形成さ
れている。各発熱素子3の一端側には金属膜から成る共
通電極4が接続形成され、この共通電極4は図の手前側
の最端の発熱素子3(以下、この発熱素子には符号3a
を付す)の側方を通って図示しない電力供給部に接続さ
れる。各発熱素子3の他端側の各々には、同様に金属膜
から成る個別電極5…が接続形成され、この個別電極5
…は図示しない発熱素子駆動回路に接続されている。
タイプのサーマルヘッドの発熱素子配列部分を主に示し
た斜視図である。この図2に示すように、アルミナ基板
1上にグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層
2のうち山状に盛り上がった部分グレーズ部2a上に一
方向に複数の発熱素子3…が所定の間隔をおいて形成さ
れている。各発熱素子3の一端側には金属膜から成る共
通電極4が接続形成され、この共通電極4は図の手前側
の最端の発熱素子3(以下、この発熱素子には符号3a
を付す)の側方を通って図示しない電力供給部に接続さ
れる。各発熱素子3の他端側の各々には、同様に金属膜
から成る個別電極5…が接続形成され、この個別電極5
…は図示しない発熱素子駆動回路に接続されている。
【0023】前記発熱素子3aは、次行の印写において
前行の印写部分に重ねられることになる側の発熱素子の
うち最も端に位置するものである。そして、前記発熱素
子3aの前記一方向上の側方位置であって、部分グレー
ズ部2a上には、前記発熱素子3aに近接するようにし
て温度低下促進領域を成す金属膜から成るダミー電極6
が形成されている。
前行の印写部分に重ねられることになる側の発熱素子の
うち最も端に位置するものである。そして、前記発熱素
子3aの前記一方向上の側方位置であって、部分グレー
ズ部2a上には、前記発熱素子3aに近接するようにし
て温度低下促進領域を成す金属膜から成るダミー電極6
が形成されている。
【0024】かかる構成においては、温度低下促進領域
を成すダミー電極6が前記最端の発熱素子3aに近接さ
れて形成されているので、当該最短の発熱素子3aの近
傍領域の温度を低下させることができる。従って、例え
ば、前記近傍領域が前行の印写部分を押圧したとして
も、光沢すじの発生を低減することができる。
を成すダミー電極6が前記最端の発熱素子3aに近接さ
れて形成されているので、当該最短の発熱素子3aの近
傍領域の温度を低下させることができる。従って、例え
ば、前記近傍領域が前行の印写部分を押圧したとして
も、光沢すじの発生を低減することができる。
【0025】更に、前記のダミー電極6を前記電極4,
5と同一の材料とし、当該電極4,5を形成するときに
形成することが可能であるので、当該シリアルタイプの
サーマルヘッドの製造工程を複雑化することもない。な
お、温度低下促進領域は、金属膜以外の比較的高い熱伝
導性を有する材料により形成されていてもよいものであ
る。
5と同一の材料とし、当該電極4,5を形成するときに
形成することが可能であるので、当該シリアルタイプの
サーマルヘッドの製造工程を複雑化することもない。な
お、温度低下促進領域は、金属膜以外の比較的高い熱伝
導性を有する材料により形成されていてもよいものであ
る。
【0026】(実施の形態3)次に、この発明の他の実
施の形態を図3に基づいて説明する。
施の形態を図3に基づいて説明する。
【0027】図3は、この発明の実施の形態のシリアル
タイプのサーマルヘッドの発熱素子配列部分を主に示し
た斜視図である。この図3に示すように、アルミナ基板
1上にグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層
2のうち山状に盛り上がった部分グレーズ部2a上に一
方向に複数の発熱素子3…が所定の間隔をおいて形成さ
れている。各発熱素子3の一端側には金属膜から成る共
通電極4が接続形成され、この共通電極4は図の手前側
の最端の発熱素子3(以下、この発熱素子には符号3a
を付す)の側方を通って図示しない電力供給部に接続さ
れる。各発熱素子3の他端側の各々には、同様に金属膜
から成る個別電極5…が接続形成され、この個別電極5
…は図示しない発熱素子駆動回路に接続されている。
タイプのサーマルヘッドの発熱素子配列部分を主に示し
た斜視図である。この図3に示すように、アルミナ基板
1上にグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層
2のうち山状に盛り上がった部分グレーズ部2a上に一
方向に複数の発熱素子3…が所定の間隔をおいて形成さ
れている。各発熱素子3の一端側には金属膜から成る共
通電極4が接続形成され、この共通電極4は図の手前側
の最端の発熱素子3(以下、この発熱素子には符号3a
を付す)の側方を通って図示しない電力供給部に接続さ
れる。各発熱素子3の他端側の各々には、同様に金属膜
から成る個別電極5…が接続形成され、この個別電極5
…は図示しない発熱素子駆動回路に接続されている。
【0028】前記発熱素子3aは、次行の印写において
前行の印写部分に重ねられることになる側の発熱素子の
うち最も端に位置するものである。そして、前記発熱素
子3aの前記一方向上の側方位置であって、部分グレー
ズ部2a上には、前記発熱素子3aに近接するようにし
て凹部7が形成されている。この凹部7は、この実施の
形態では、一つの発熱素子3の大きさに対応した大きさ
にしている。また、この凹部7はエッチングの手法やレ
ーザー光線を用いた焼き切り手法を用いて形成すること
ができる。
前行の印写部分に重ねられることになる側の発熱素子の
うち最も端に位置するものである。そして、前記発熱素
子3aの前記一方向上の側方位置であって、部分グレー
ズ部2a上には、前記発熱素子3aに近接するようにし
て凹部7が形成されている。この凹部7は、この実施の
形態では、一つの発熱素子3の大きさに対応した大きさ
にしている。また、この凹部7はエッチングの手法やレ
ーザー光線を用いた焼き切り手法を用いて形成すること
ができる。
【0029】かかる構成においては、前記凹部7が形成
されているので、前行の印写部分が次行の印写で押圧さ
れるのを防止することができる。従って、前記最も端の
発熱素子3aの近傍領域が比較的高い温度になっていた
としても、押圧されないので光沢すじの発生を低減する
ことができる。
されているので、前行の印写部分が次行の印写で押圧さ
れるのを防止することができる。従って、前記最も端の
発熱素子3aの近傍領域が比較的高い温度になっていた
としても、押圧されないので光沢すじの発生を低減する
ことができる。
【0030】なお、前記の凹部7は、前記発熱素子3a
と共通電極4との間の領域全体を占めるような大きさと
してもよいが、当該凹部7があまり大きいと、記録紙が
凹部7内に入り込み易くなるために、凹部7のエッジに
よって記録紙にキズがつくおそれがある。従って、前記
凹部7を上記のごとく大きくすることは、キズ付き防止
の観点からするとあまり望ましくない。一方、凹部7を
個別電極5の形成方向に長く形成したスリット的なもの
とすることには何ら問題はない。
と共通電極4との間の領域全体を占めるような大きさと
してもよいが、当該凹部7があまり大きいと、記録紙が
凹部7内に入り込み易くなるために、凹部7のエッジに
よって記録紙にキズがつくおそれがある。従って、前記
凹部7を上記のごとく大きくすることは、キズ付き防止
の観点からするとあまり望ましくない。一方、凹部7を
個別電極5の形成方向に長く形成したスリット的なもの
とすることには何ら問題はない。
【0031】また、以上の実施の形態2,3において
は、共通電極タイプのサーマルヘッドについて適用した
例について説明したが、これに限らず、折り返し電極を
用いるタイプのサーマルヘッドにも適用することが可能
である。
は、共通電極タイプのサーマルヘッドについて適用した
例について説明したが、これに限らず、折り返し電極を
用いるタイプのサーマルヘッドにも適用することが可能
である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、印写画像における光沢すじの発生を低減することが
できるという効果を奏する。
ば、印写画像における光沢すじの発生を低減することが
できるという効果を奏する。
【図1】この発明の第1の実施の形態のシリアルタイプ
のサーマルヘッドを示す斜視図である。
のサーマルヘッドを示す斜視図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態のシリアルタイプ
のサーマルヘッドを示す斜視図である。
のサーマルヘッドを示す斜視図である。
【図3】この発明の第3の実施の形態のシリアルタイプ
のサーマルヘッドを示す斜視図である。
のサーマルヘッドを示す斜視図である。
【図4】従来のシリアルタイプのサーマルヘッドを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】1ドット重ね印写の理想的な状態を示す模式図
である。
である。
【図6】1ドット重ね印写で光沢すじが生じる様子を示
した模式図
した模式図
1 アルミナ基板 2 グレーズ層 2a 部分グレーズ部 3 発熱素子 4 共通電極 5 個別電極
Claims (4)
- 【請求項1】 一方向に多数配置された発熱素子と、全
ての発熱素子に接続された共通電極と、各発熱素子に個
別に接続された個別電極とを備えたシリアルタイプのサ
ーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のうち次行の印
写で前行の印写部分に連接されることになる側の最も端
の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当該発熱素子
に近接させて前記共通電極を形成していることを特徴と
するシリアルタイプのサーマルヘッド。 - 【請求項2】 一方向に多数配置された発熱素子と、任
意の発熱素子を駆動するための電極とを備えたシリアル
タイプのサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のう
ち次行の印写で前行の印写部分に連接されることになる
側の最も端の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当
該発熱素子に近接させて温度低下促進領域を形成してい
ることを特徴とするシリアルタイプのサーマルヘッド。 - 【請求項3】 前記温度低下促進領域がダミー電極から
成ることを特徴とする請求項2に記載のシリアルタイプ
のサーマルヘッド。 - 【請求項4】 一方向に多数配置された発熱素子と、任
意の発熱素子を駆動するための電極とを備えたシリアル
タイプのサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子群のう
ち次行の印写で前行の印写部分に連接されることになる
側の最も端の発熱素子の前記一方向上の側方位置に、当
該発熱素子に近接させて凹部を形成していることを特徴
とするシリアルタイプのサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8245191A JPH1086426A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | シリアルタイプのサーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8245191A JPH1086426A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | シリアルタイプのサーマルヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1086426A true JPH1086426A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17129978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8245191A Pending JPH1086426A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | シリアルタイプのサーマルヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1086426A (ja) |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP8245191A patent/JPH1086426A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |