JPH10513467A - ファルネシル転移酵素阻害剤、これらの調製、及びこれらを含む製薬学的組成物 - Google Patents
ファルネシル転移酵素阻害剤、これらの調製、及びこれらを含む製薬学的組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
一般式(I)の新規のファルネシル転移酵素阻害剤、これらの調製、及びこれらを含んでいる製薬学的組成。一般式(I)において、R1は、Y−S−A1−(Yが、水素原子、アミノ酸残基、脂肪酸残基、アルキルもしくはアルコキシカルボニル基、またはR4が場合によってはフェニル基により置換されたC1-6アルキル基である基R4−S−、または、A1、X1、Y1、R2、R’2、X2、Y2、X、R3、R’3、及びRが以下のように定義される一般式(II)の基であり、そしてA1が、場合によってはアミノ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、またはアルコキシカルボニルアミノ基により>C(X1)(Y1)基おいてα置換されたC1ー4アルキレン基である)であり、X1及びY1は、各々水素原子、またはこれらが結合する炭素原子と共に>C=O基であり、R2は、場合によってはシクロヘキシル基により置換された、直鎖または分岐したC1-4アルキル基であり、R’2は、水素またはアルキルであり、X2及びY2は、各々水素原子、またはこれらが結合する炭素原子と共に>C=O基であり、R3は、R3がヒドロキシル基により置換されたアルキル基である場合、R3はα−カルボキシル基と共にラクトンを形成することができるという条件で、場合によってはヒドロキシル、アルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、またはアルキルスルホニルにより置換されたC1-4アルキル基であり、R’3は、水素またはアルキルであり、Xは、酸素または硫黄原子であり、そしてRは、水素原子、または場合によっては置換されたアルキル基、または場合によっては置換されたフェニル基である。これらの新規の生成物は抗癌性を有する。
Description
【発明の詳細な説明】
ファルネシル転移酵素阻害剤、これらの調製、及びこれらを含む製薬学的組成物
本発明は、一般式、
の新規のファルネシル転移酵素阻害剤、これらの調製、及びこれらを含む製薬学
的組成物に関する。
ファルネシル転移酵素の阻害、及びその結果としてのrasタンパク質のファ
ルネシル化の阻害は、突然変異したrasタンパク質の正常細胞を癌細胞に形質
転換する能力を防げる。
ras遺伝子のC末端配列は、単位「CAAX」または「Cys−Aaa1−
Aaa2−Xaa」を含み、この中でAaaは脂肪族アミノ酸を表し、そしてX
aaはあらゆるアミノ酸を表す。
CAAX配列を有するテトラペプチドは、rasタンパク質のファルネシル化
を阻害できることが知られている。例えば、10-6Mまたは10-7Mの範囲にお
ける濃度で阻害活性を示すペプチドCys−Val−Leu−Ser、Cys−
Val−Ile−Met、及びCys−Val−Val−Metにより、より詳
細に表されるファルネシル転移酵素のペプチド阻害剤、Cys−Aaa1−Aa
a2−Xaaは、PCT出願WO91/16340及びEP0,461,869
において記述されて
いる。
今回、一般式(I)のペプチドが、10-8Mの次数の濃度で阻害活性(IC50
)を示すことが見いだされ、そしてこのことが本発明の主題を形成する。
一般式(I)において、R1は、Yが、水素原子、またはアミノ酸残基、また
は脂肪酸残基、またはアルキルもしくはアルコキシカルボニル基、またはR4が
場合によってはフェニル基により置換された1ないし6個の炭素原子を含んでい
るアルキル基を表すR4−S−基、またはA1、X1、Y1、R2、R’2、X2、Y2
、X、R3、R’3、及びRが以下のように定義される一般式、
の基を表し、そしてA1が、場合によっては>C(X1)(Y1)基に対して位置
αで、アミノ基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルアミノ基、1な
いし4個の炭素原子を含んでいるアルカノイルアミノ基、またはアルキル部分が
1ないし4個の炭素原子を含むアルコキシカルボニルアミノ基で置換された、1
ないし4個の炭素原子を含んでいる直鎖または分岐したアルキレン基を表す、一
般式Y−S−A1−の基を表し、
X1及びY1は、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、
R2は、場合によってはシクロヘキシル基により置換された、1ないし4個の
炭素原子を含んでいる直鎖または分岐したアルキル基を表し、
R’2は、水素原子、または1ないし6個の炭素原子を含んでいる直鎖もしく
は分岐したアルキル基を表し、
X2及びY2は、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、
R3は、場合によってはヒドロキシル基、1ないし4個の炭素原子を含んでい
るアルコキシ基、メルカプト基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキル
チオ基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルスルフィニル基、または
1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルスルホニル基により置換された、
1ないし4個の炭素原子を含んでいる直鎖または分岐したアルキル基を表し、R3
がヒドロキシル基により置換されたアルキル基を表す場合、R3はα位置のカル
ボキシル基と共にラクトンを形成することができると理解され、
R’3は、水素原子または1ないし6個の炭素原子を含んでいる直鎖または分
岐したアルキル基を表し、
Xは、酸素または硫黄原子を表し、そして、
Rは、水素原子、または場合によっては1ないし4個の炭素原子を含んでいる
アルコキシ基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルチオ基、1ないし
4個の炭素原子を含んでいるアルキルスルフィニル基、1ないし4個の炭素原子
を含んでいるアルキルスルホニル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ
基、フェニルスルフィニル基、フェニルスルホニル基、1ないし4個の炭素原子
を含んでいるアルキルアミノ基、または各アルキル部分が1ないし4個の炭素原
子を含むジアルキル
アミノ基により置換されたアルキル基、または場合によっては、ハロゲン原子及
び1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、
またはアルカノイル基から選択される、同一のまたは異なる、一つまたは多数の
原子または基により置換されたフェニル基を表す。
より詳細には、
R1が、Yが水素原子またはリジン残基または20個までの炭素原子を含んで
いる脂肪酸残基を表し、そしてA1が場合によってはアミノ基により置換された
エチレンまたはプロピレン基を表す、式Y−S−A1の基を表し、
X1及びY1が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、
R2が、イソプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、またはシク
ロヘキシルメチル基を表し、
R’2が、水素原子またはメチル基を表し、
X2及びY2が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、
R3が、ヒドロキシル、メトキシ、メルカプト、メチルチオ、メチルスルフィ
ニル、またはメチルスルホニル基により置換されたメチルまたはエチル基を表し
、
R’3が、水素原子またはメチル基を表し、
Xが、酸素原子を表し、そして、
Rが、水素原子、または場合によってはアルコキシ基により置換された1ない
し4個の炭素原子を含んでいるアルキル基、またはフェニル基
を表す。
より具体的にはさらに、
R1が、Yが水素原子を表し、そしてA1が場合によってはアミノ基により置換
されたエチレンまたはプロプレン基を表す、式Y−S−A1−の基を表し、
X1及びY1が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、
R2が、イソプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、またはシク
ロヘキシルメチル基を表し、
R’2が、水素原子を表し、
X2及びY2が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、
R3が、ヒドロキシル、メトキシ、メルカプト、またはメチルチオ基により置
換されたメチルまたはエチル基を表し、
R’3が、水素原子を表し、そして、
Rが、水素原子または1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキル基を表す
。
R1が2−メルカプトエチルまたは1−アミノ−2−メルカプトエチル基を表
し、X1及びY1が各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共
に>C=O基を形成し、R2がイソプロピル基を表し、X2及びY2が各々水素原
子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共に>C=O基を形成し、R’2
が水素原子を表し、R3が2−(メチルチオ)エチルまたは2−(メチルスルフ
ィニル)エチル基を表し、R’3が水素原子を表し、そしてRが水素原子を表す
一般式(I)の生成
物は、非常に際立って有益である。
本発明はまた、一般式(I)の生成物の立体異性の形態にも関する。R1C(
X1)(Y1)、R2CH(NR’2) [C(X2)(Y2)]、及びR3CH(N
R’3)CO−OHにより表されるアミノ酸残基は、好ましくは、天然のアミノ
酸の配置を有する。
本発明はまた、一般式(I)の生成物の無機または有機塩、及びエステルにも
関する。
本発明により、一般式(I)の新規の生成物は、「9−フルオレニルメトキシ
カルボニル(FMOC)」合成法を用いた固相上の合成により得られることがで
きる。この場合、チオール基はトリチルまたはアセトアミドメチル基で、アミン
官能基はBoc(t−ブトキシカルボニル)基で、そして酸官能基はt−ブチル
エステルの形態において、アルコール官能基はt−ブチル基で、そして、アミド
及びイミダゾール官能基はトリチル基で保護される。合成は、テフロンフィルタ
ーを装着した高密度ポリエチレンで作られた3cm3の固相抽出注射器中に入れ
られた樹脂上で行われることができる。注射器は、二方向のテフロン弁上に置か
れ、使い捨てにできる高密度ポリエチレンのひれがついた(finned)栓に
より閉じられる。注射器の撹拌は、溶血管用の回転装置上で行われる。洗浄及び
濾過操作は、固相抽出ワークステーション上で行われる。
次に、合成は、50μmolの樹脂上で行われる。アミノ酸の結合は、1.2
cm3のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)/ジメチルホルムアミド(容量
で1/1)混合物中、250μmolの2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−
イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニ
ウム(uronium)、ヘキサフルオロリン酸塩(BTUH)、250μmo
lのN−ヒドロキシベンゾトリアゾール、及び750μmolのジイソプロピル
エチルアミンの存在下で、樹脂を250μmolの適当に保護されたアミノ酸で
1時間処理することにより行われる。FMOC基の脱保護は、NMP中の2%(
v/v)溶液として2cm3のピペリジンで、1分を2回、そして次に20分間
、樹脂を3連続処理して行われる。
例えば、Cys−(NMe)Val−[シス−3−フェニル−DL−プロリル
]−Metは、以下のようにして調製されることができる。
50μmolのFmoc−Met−クロロトリチル樹脂を以下の処理、
- FMOC基の脱保護、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
- FMOC−シス−3−フェニル−DL−プロリンの結合、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
- FMOC基の脱保護、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
- FMOC−N−メチルバリンの結合、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
- FMOC基の脱保護、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
- FMOC−システイン(S−トリチル)の結合、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
- FMOC基の脱保護、
- 5回の2cm3のNMPでの洗浄、
に連続して供す。
合成の完了時に、樹脂を10cm3のトリフルオロ酢酸/フェノール/エタン
ジチオール/チオアニソール/水(容量で40/3/1/2/2)の混合物で1
時間30分間処理することにより、生成物を分離する。次に、樹脂を濾過により
除く。蒸発室の温度を50℃で維持し、−90℃で1.5時間、羽根ポンプ及び
トラップを装着した遠心蒸発器(RC10−10 Jouan)により減圧下で
濾過液を濃縮する。濃縮物の最終容量は、約1cm3である。次に、この生成物
を15cm3のメチルtert−ブチルエーテル及び石油エーテルの混合物(容
量で2/1)の添加により沈殿させ、そして次に、それを遠心分離することによ
り集める。この沈殿物を、次に、1cm3のトリフルオロ酢酸に溶解し、15c
m3のメチルtert−ブチルエーテルの添加により沈殿させ、そして次に、1
5cm3のメチルtert−ブチルエーテルで洗浄する。生成物を、次に、減圧
下(3.5kPa)で乾燥させる。この生成物を、最後に、6cm3/分の流速
で、(容量で)0.07%のトリフルオロ酢酸を含んでいる水中の(容量で)0
.07%のトリフルオロ酢酸を含んでいるアセトニトリルの濃度勾配で溶出する
、C18100Åカラム(250 x 10mm、BioRad)上の高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)により精製し、そして次に凍結乾燥させる。得られ
た精製物を、それらの質量スペクトル(電気スプレー(electrospra
y))により特徴づける。
アミノ酸へのFMOC保護基の導入は、塩基の存在下で、9−フルオレニルメ
チルクロロギ酸エステル(FMOC−塩化物)とアミノ酸の反応により行われる
。
FMOC−Met−クロロトリチル樹脂は、2cm3のジクロロメタン及び0
.5cm3のジイソプロピルエチルアミン中1mmolのFMOC−メチオニン
と250μmolの塩化クロロトリチル樹脂(NovabiochemR(商標
))の30分間の反応により得られることができる。2cm3のメタノールの添
加後、反応をさらに30分間続ける。次に、樹脂を4cm3のジクロロメタンで
5回洗浄し、乾燥させる。
ラセミ形態におけるシス−及びトランス−フェニルプロリンは、R.Sarg
es及びJ.R.Tretter、J.Org.Chem.、39、1710(
1974)により記述された条件下で得られることができる。
ファルネシル転移酵素及びRasタンパク質のファルネシル化に関する阻害活
性は、以下の試験において示されることができる。
ファルネシル転移酵素活性は、[3H]ピロリン酸ファルネシル([3H]FP
P)からp21 H−rasタンパク質へ転移された[3H]ファルネシルの量
により測定される。標準反応混合物は、60μlの最終容量に対して、50mM
Tris−HCl、5mMMgCl2、5mMジチオトレイトール、0.2%オ
クチルβ−D−グルコピラノシド、200ピコモルp21 H−ras、4.5
ピコモル[3H]FPP(活性61000dpm/ピコモル)からなる。
THPl細胞培養物から精製された約5ngのヒトファルネシル転移酵素を加
えることにより、反応を開始する。プレート(Titer PlateR(商標
)、Beckman)当たり96個の1cm3ウェルを含んでいるマイクロタイ
トレーションプレート中で37℃で20分間のインキュベーション後、0℃でメ
タノール中0.1%のSDSを0.4
cm3加えることにより反応を停止する。次に、この混合物を、メタノール中3
0%のトリクロロ酢酸(TCA)0.4cm3で処理する。これらのプレートを
氷中に1時間放置する。次に、沈殿した内容物を、濾過装置(Combi Ce
ll HarvesterR(商標)、Skatron)のついたFilter
matR(商標)(Pharmacia)ガラス繊維R膜上に保持し、そして蒸留
水中6%のトリクロロ酢酸ですすぐ。これらの膜を電子レンジ中で乾燥させ、次
に、熱気下でMeltilexR(商標)(Pharmacia)を溶かすこと
によりシンチレーション媒質で飽和し、そして最後にβ−PlateR(商標)
計数管(LKB)においてcpm単位で計数する。各試験を3回繰り返す。
活性の単位を、20分のうちにp21 H−rasに転移された[3H]FPP
の1ピコモルとして定義する。
ブランクを引いた後、阻害剤を含む及び含まない試験の比較によりパーセント
阻害値が得られ、EnzfitterR(商標)またはGrafitR(商標)ソ
フトウェアを用いて、9個の異なる濃度で得られた阻害に基づきIC50値が測定
される。
得られた結果を表Iにまとめる。
一般式(I)の新規のペプチドは、無毒性のそして製薬学的に許容できる塩の
形態であることができる。これらの無毒性の塩は、一般式(I)のペプチドの構
成アミノ酸の性質により、無機酸(塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸、及び硝酸
)もしくは有機酸(酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸、ヒドロキシマ
レイン酸、安息香酸、フマル酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、または
シュウ酸)、または無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化カルシウム)もしくは有機塩基(トリエチルアミン、ピペリジン、
ベンジルアミンのような第三級アミン)との塩を含んでなる。
ファルネシル転移酵素及びRasタンパク質のファルネシル化を阻害する本発
明の新規のペプチドは、充実性及び非充実性腫瘍の両方に関して活性のある優れ
た抗癌剤である。
本発明はまた、不活性または生理的に活性のいずれかであることができる、一
つまたはそれより多い製薬学的に許容できる希釈剤またはアジュバントと組み合
わせた、一般式(I)の少なくとも一つのペプチドを含んでいる製薬学的組成に
も関する。
これらの組成は、経口で、非経口で、または直腸に投与されることができる。
経口投与のための組成は、錠剤、丸剤、散剤、または顆粒剤を含んでなる。こ
れらの組成において、本発明の活性生成物は、ショ糖、ラクトース、澱粉のよう
な一つまたはそれより多い不活性希釈剤と混合される。これらの組成は、希釈剤
以外の物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムのような滑剤を含んでなること
ができる。
経口投与のための液状組成として、水または流動パラフィンのような
不活性希釈剤を含んでいる、溶剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、及び製
薬学的に許容できる乳剤が用いられることができる。これらの組成はまた、希釈
剤以外の物質、例えば、湿潤剤、甘味料、または香料製品を含んでなることもで
きる。
非経口投与のための本発明の組成は、滅菌した溶剤、水性または非水性の懸濁
剤または乳剤であることができる。溶媒または賦形剤として、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、植物油、特にオリーブ油、または注入可能な有
機エステル、例えば、オレイン酸エチルが用いられることができる。これらの組
成はまた、アジュバント、特に湿潤剤、乳化剤、及び分散剤を含むこともできる
。滅菌は、いくつかの方法で、例えば、細菌学フィルターを用いて、組成中に滅
菌剤を含むことにより、または加熱することにより行われることができる。これ
らはまた、使用時に滅菌水またはあらゆる他の滅菌した注入可能な媒質に溶解さ
れることができる、滅菌した固形組成の形態において調製されることもできる。
直腸投与のための組成は、活性生成物の他にココアバターのような賦形剤を含
むことができる座薬である。
本発明の組成は、様々な由来の癌の治療におけるヒトの治療において特に有用
である。
ヒトの治療において、服用量は、要求される効果、治療期間、及び治療される
患者に特異的な因子による。
一般的に、成年男子において、服用量は、腹腔内経路により一日当たり0.1
及び20mg/kgの間である。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM
),AL,AM,AU,BB,BG,BR,CA,CN
,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KP,
KR,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,M
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【要約の続き】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 一般式(I)、 式中、 R1は、Yが、水素原子、またはアミノ酸残基、または脂肪酸残基、またはア ルキルもしくはアルコキシカルボニル基、またはR4が場合によってはフェニル 基により置換された1ないし6個の炭素原子を含んでいるアルキル基を表すR4 −S−基、またはA1、X1、Y1、R2、R’2、X2、Y2、X、R3、R’3、及 びRが以下のように定義される一般式、 の基を表し、そしてA1が、場合によっては>C(X1)(Y1)基に対して位置 αで、アミノ基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルアミノ基、1な いし4個の炭素原子を含んでいるアルカノイルアミノ基、またはアルキル部分が 1ないし4個の炭素原子を含むアルコキシカルボニルアミノ基により置換された 、1ないし4個の炭素原子を含んでいる直鎖または分岐したアルキレン基を表す 、一般式Y−S−A1−の 基を表し、 X1及びY1は、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共 に>C=O基を形成し、 R2は、場合によってはシクロヘキシル基により置換された、1ないし4個の 炭素原子を含んでいる直鎖または分岐したアルキル基を表し、 R’2は、水素原子または1ないし6個の炭素原子を含んでいる直鎖もしくは 分岐したアルキル基を表し、 X2及びY2は、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共 に>C=O基を形成し、 R3は、場合によってはヒドロキシル基、1ないし4個の炭素原子を含んでい るアルコキシ基、メルカプト基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキル チオ基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルスルフィニル基、または 1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルスルホニル基により置換された、 1ないし4個の炭素原子を含んでいる直鎖または分岐したアルキル基を表し、R3 がヒドロキシル基により置換されたアルキル基を表す場合、R3はα位置のカル ボキシル基と共にラクトンを形成することができると理解され、 R’3は、水素原子または1ないし6個の炭素原子を含んでいる直鎖もしくは 分岐したアルキル基を表し、 Xは、酸素または硫黄原子を表し、そして、 Rは、水素原子、または場合によっては1ないし4個の炭素原子を含んでいる アルコキシ基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルチオ基、1ないし 4個の炭素原子を含んでいるアルキルスルフィニル基、1ないし4個の炭素原子 を含んでいるアルキルスルホニル基、フェニル 基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルフィニル基、フェニルスルホ ニル基、1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキルアミノ基、または各アル キル部分が1ないし4個の炭素原子を含むジアルキルアミノ基により置換された アルキル基、または場合によっては、ハロゲン原子及び1ないし4個の炭素原子 を含んでいるアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、またはアルカノイル基から 選択される、同一のまたは異なる、一つまたは多数の原子または基により置換さ れたフェニル基を表す、 の新規のペプチド。 2. R1が、Yが水素原子またはリジン残基または20個までの炭素原子を 含んでいる脂肪酸残基を表し、そしてA1が場合によってはアミノ基により置換 されたエチレンまたはプロピレン基を表す、式Y−S−A1の基を表し、 X1及びY1が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共 に>C=O基を形成し、 R2が、イソプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、またはシク ロヘキシルメチル基を表し、 R’2が、水素原子またはメチル基を表し、 X2及びY2が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共 に>C=O基を形成し、 R3が、ヒドロキシル、メトキシ、メルカプト、メチルチオ、メチルスルフィ ニル、またはメチルスルホニル基により置換されたメチルまたはエチル基を表し 、 R’3が、水素原子またはメチル基を表し、 Xが、酸素原子を表し、そして、 Rが、水素原子、または場合によってはアルコキシ基により置換された1ない し4個の炭素原子を含んでいるアルキル基、またはフェニル基を表す、 請求の範囲1に記載の新規のペプチド。 3. R1が、Yが水素原子を表し、そしてA1が場合によってはアミノ基によ り置換されたエチレンまたはプロプレン基を表す、式Y−S−A1−の基を表し 、 X1及びY1が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共 に>C=O基を形成し、 R2が、イソプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、またはシク ロヘキシルメチル基を表し、 R’2が、水素原子を表し、 X2及びY2が、各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子と共 に>C=O基を形成し、 R3が、ヒドロキシル、メトキシ、メルカプト、またはメチルチオ基により置 換されたメチルまたはエチル基を表し、 R’3が、水素原子を表し、そして、 Rが、水素原子または1ないし4個の炭素原子を含んでいるアルキル基を表す 、 請求の範囲1に記載の新規のペプチド。 4. R1が2−メルカプトエチルまたは1−アミノ−2−メルカプトエチル 基を表し、X1及びY1が各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原 子と共に>C=O基を形成し、R2がイソプロピル基 を表し、X2及びY2が各々水素原子を表すか、またはこれらが結合する炭素原子 と共に>C=O基を形成し、R’2が水素原子を表し、R3が2−(メチルチオ) エチルまたは2−(メチルスルフィニル)エチル基を表し、R’3が水素原子を 表し、そしてRが水素原子を表す、請求の範囲1に記載の新規のペプチド。 5. 一つまたは多数の不活性のまたは生理的に活性のある製薬学的に許容で きる希釈剤またはアジュバントと組み合わせた、請求の範囲1ないし4の一つに 記載の十分量のペプチドを含むことを特徴とする製薬学的組成。
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