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JPH1036696A - 反応性染料、それらの製造及びそれらの用途 - Google Patents

反応性染料、それらの製造及びそれらの用途

Info

Publication number
JPH1036696A
JPH1036696A JP9100055A JP10005597A JPH1036696A JP H1036696 A JPH1036696 A JP H1036696A JP 9100055 A JP9100055 A JP 9100055A JP 10005597 A JP10005597 A JP 10005597A JP H1036696 A JPH1036696 A JP H1036696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
sulfo
alkyl
compound
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9100055A
Other languages
English (en)
Inventor
Hans Reichert
ライヒェルト ハンス
Bernhard Mueller
ミュラァ ベルンハルト
Athanassios Tzikas
ツィカス アタナシオス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG, Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH1036696A publication Critical patent/JPH1036696A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/4401Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring with two or more reactive groups at least one of them being directly attached to a heterocyclic system and at least one of them being directly attached to a non-heterocyclic system
    • C09B62/4403Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring with two or more reactive groups at least one of them being directly attached to a heterocyclic system and at least one of them being directly attached to a non-heterocyclic system the heterocyclic system being a triazine ring
    • C09B62/4411Azo dyes
    • C09B62/4415Disazo or polyazo dyes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P3/00Special processes of dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the material treated
    • D06P3/58Material containing hydroxyl groups
    • D06P3/60Natural or regenerated cellulose
    • D06P3/66Natural or regenerated cellulose using reactive dyes
    • D06P3/666Natural or regenerated cellulose using reactive dyes reactive group not directly attached to heterocyclic group

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い固着収率及び高い繊維−染料結合安定性
を有し、光−及び湿潤堅牢性を有する染色物を得ること
のできる新規な染料を提供すること。 【解決手段】 式(1): 【化26】 (式中、Bは、脂肪族架橋員;(R)nは、C1 −C4
ルキル、ハロゲン、スルホなどの同一又は異なるn個の
基;nは、0、1又は2;R1 、R1 ′、R2 及びR
2 ′は、水素又は置換若しくは非置換C1 −C4 アルキ
ル;X1 及びX2 は、ハロゲン、3−カルボキシピリジ
ン−1−イルなど;Zは、基:−CHX−CH2 −X又
は−CX=CH2 ;Xは、ハロゲン;Dは、ベンゼン又
はナフタレン系列のジアゾ成分の基;p、q及びtは、
0又は1の数)の化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な反応性染
料、それらの製造方法及び織物繊維材料を染色又は捺染
するためのそれらの用途に関する。
【0002】反応性染料を用いる染色の実務は、最近、
染色物の品質及び染色工程の有効性に関する要求が増大
している。したがって、適用に関して特に改善された特
性を有する新規な染料への要求が依然として存在してい
る。
【0003】適切な直染性を有し、同時に非−固着部分
の良好な易洗い落し性を示す反応性染料が、染色のため
に現在必要とされている。それらは、良好な着色収率を
示すべきであり、高い反応性を有すべきであり、特に高
い固着度を有する染色物を製造すべきである。これらの
必要性は、既知の染料によりすべての特性については達
成されていない。
【0004】本発明は、したがって、上記の特性を高い
程度に有する、新規な、改善された反応性染料を見い出
す目的に基づいている。特に、この新規な染料は、高い
固着収率及び高い繊維−染料結合安定性、及び更に繊維
に固着していない部分は容易に洗い落とせるべきであ
る。それらは、更に全般的な特性、例えば光−及び湿潤
堅牢性を有する染色物を製造すべきである。
【0005】記載された目的は、以下に定義した新規な
反応性染料により十分に達成されることが見い出されて
いる。
【0006】本発明は、したがって、式(1):
【0007】
【化10】
【0008】(式中、Bは、脂肪族架橋員であり、
(R)nは、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキ
シ、ハロゲン及びスルホよりなる群からの同一又は異な
るn個の基であり、nは、0、1又は2の数であり、R
1 、R1 ′、R2 及びR2 ′は、互いに独立して、それ
ぞれ水素又は置換若しくは非置換C1 −C4 アルキルで
あり、X1 及びX2 は、互いに独立して、それぞれハロ
ゲン、3−カルボキシピリジン−1−イル又は3−カル
バモイルピリジン−1−イルであり、Zは、基:−CH
X−CH2 −X又は−CX=CH2 であり、ここでX
は、ハロゲンであり、Dは、ベンゼン又はナフタレン系
列のジアゾ成分の基であり、そしてp、q及びtは、互
いに独立して、それぞれ0又は1の数である)で示され
る化合物に関する。
【0009】式(1)の化合物は、少なくとも2個、好
適には2〜8個のスルホ基を含み、そのそれぞれは、そ
の遊離の酸の形態、又は好適にはその塩の形態かで存在
している。塩は、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金
属若しくはアンモニウム塩、有機アミンの塩、又はそれ
らの混合物である。例は、ナトリウム、リチウム、カリ
ウム若しくはアンモニウム塩、モノ−、ジ−若しくはト
リエタノールアミン又はNa/Li若しくはNa/Li
/NH4 混合塩である。
【0010】脂肪族架橋員Bは、例えば直鎖又は分岐の
2 −C12アルキレン(これは、非置換であるか、又は
ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシ、スルファト若し
くはスルホで置換されており、及び/又は−O−若しく
は−NR3 −(ここで、R3は、水素又はC1 −C4
ルキル、好適には水素、メチル又はエチル、特に好適に
は水素である)で、1か所又は数か所で中断されてい
る)である。Bは、好適には直鎖又は分岐のC2 −C6
アルキレン(これは、非置換であるか、又はヒドロキシ
ル、スルホ若しくはスルファトで置換されている)、特
に好適には非置換の直鎖又は分岐のC2 −C6 アルキレ
ンである。特に好適な基:Bの例は、1,2−エチレ
ン、1,3−プロピレン、2−ヒドロキシ−1,3−プ
ロピレン、1,4−ブチレン、2−メチル−1,5−ペ
ンチレン、1,6−ヘキシレン、特に1,2−プロピレ
ンである。
【0011】pは、好適には1の数であり、qは、好適
には0の数であり、好適な実施態様ではtは、0であ
り、別の好適な実施態様では1の数である。
【0012】置換又は非置換C1 −C4 アルキルR1
1 ′、R2 及びR2 ′は、例えばメチル、エチル、n
−若しくはイソプロピル又はn−、 sec−、tert−若し
くはイソブチル(これらは、非置換であるか、又は例え
ばヒドロキシル、スルホ、スルファト、カルボキシル、
シアノ、ハロゲン、C1 −C4 アルコキシカルボニル若
しくはカルバモイルにより置換されている)であってよ
い。
【0013】R1 及びR1 ′は、互いに独立して、それ
ぞれ好適には水素又はC1 −C4 アルキル、特に好適に
は水素、メチル、又はエチル、特に好適には水素であ
る。
【0014】R2 及びR2 ′は、互いに独立して、それ
ぞれ好適には水素又はC1 −C4 アルキル(これは、非
置換であるか、又はヒドロキシルにより置換されてい
る)、特に水素、メチル、エチル又はβ−ヒドロキシエ
チル、特に好適には水素である。
【0015】X1 及びX2 は、互いに独立して、それぞ
れ好適にはフルオロ又はクロロである。X1 及びX2
は、同一又は異なることができる。X1 は、特に好適に
はクロロである。
【0016】Xは、好適にはブロモ又はクロロ、特に好
適にはブロモである。
【0017】Rは、好適にはメチル、メトキシ、クロロ
又はスルホ、特に好適にはスルホ、メチル又はメトキシ
である。
【0018】nは、好適には1又は2の数であり、特に
好適には1の数である。
【0019】(R)nは、好適にはメチル、メトキシ及び
スルホよりなる群からの1又は2個の同一又は異なる基
であり、特に好適には1又は2個のスルホ基である。
【0020】Dは、フェニル又はナフチル基(これら
は、非置換であるか、又は染料中の慣用の基により更に
置換されている)である。
【0021】フェニル又はナフチル基Dの適切な置換基
は、例えば:C1 −C12アルキル、特にC1 −C4 アル
キル(これは、一般的にメチル、エチル、n−若しくは
イソプロピル又はn−、イソ−、 sec−若しくはtert−
ブチルを含む)、C1 −Cアルコキシ、特にC
4 アルコキシ(これは、一般的にメトキシ、エトキ
シ、n−若しくはイソプロポキシ又はn−、イソプロポ
キシ又はn−、イソ−、 sec−若しくはtert−ブトキシ
を意味するとして理解される)、C1 −C4 アルコキシ
(これは、アルキル部分が、例えばヒドロキシル、C1
−C4 アルコキシ又はスルファト、例えば2−ヒドロキ
シエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−スルファ
トエトキシ、2−メトキシエトキシ若しくは2−エトキ
シエトキシで置換されている)、アセチルアミノ若しく
はプロピオニルアミノのような2〜8個の炭素原子を含
むアシルアミノ、特にC2 −C4 アルカノイルアミノ
基、ベンゾイルアミノ又はメトキシカルボニルアミノ若
しくはエトキシカルボニルアミノのようなC2 −C4
ルコキシカルボニルアミノ基、2〜8個、特に2〜4個
の炭素原子を含むアルカノイル基、例えばアセチル又は
プロピオニル、ベンゾイル、C1 −C4 アルコキシカル
ボニル(これは、一般的に例えばメトキシカルボニル又
はエトキシカルボニルを含む)、メチルスルホニル又は
エチルスルホニルのようなC1 −C4 アルキルスルホニ
ル、フェニル−又はナフチルスルホニル、トリフルオロ
メチル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、ハロゲン(こ
れは、一般的にフルオロ、ブロモ又は特にクロロを含
む)、カルバモイル、N−メチルカルバモイル又はN−
エチルカルバモイルのようなN−C1 −C4 アルキルカ
ルバモイル、スルファモイル、N−メチルスルファモイ
ル、N−エチルスルファモイル、N−プロピルスルファ
モイル、N−イソプロピルスルファモイル又はN−ブチ
ルスルファモイルのようなN−C1 −C4 アルキルスル
ファモイル、N−(β−ヒドロキシエチル)スルファモ
イル、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチル)スルファモ
イル、N−フェニルスルファモイル、ウレイド、カルボ
キシル、スルホメチル、スルホ、スルファト又は式
(2)〜(6):
【0022】
【化11】
【0023】(式中、R4 は、水素又は置換若しくは非
置換C1 −C4 アルキルであり、Yは、ビニル又は基−
CH2 −CH2 −U(ここで、Uはアルカリ条件下で開
裂されることができる基である)であり、rは、1〜6
の整数であり、Zは、上記と同義であり、X′は、アニ
オンとして開裂することができる基であり、V1 は、フ
ルオロ又はクロロであり、V2 は、クロロ、ニトロ、シ
アノ、C1 −C4 アルキルスルホニル、カルボキシル、
ヒドロキシル、C1 −C4 アルコキシスルホニル、C1
−C4 アルキルスルフィニル、C1 −C4 アルコキシカ
ルボニル又はC2 −C4 アルカノイルであり、そしてV
は、アニオンとして開裂することができる基、非−反応
性置換基又は式(7a)〜(7b):
【0024】
【化12】
【0025】(式中、R4 ′は、水素又は置換若しくは
非置換C1 −C4 アルキルであり、arylene は、フェニ
レン又はナフチレン基(これらは、非置換であるか、又
はスルホ、カルボキシル、C1 −C4 アルキル、C1
4 アルコキシ又はハロゲンで置換されている)であ
り、そしてZ及びYは、上記と同義であり、好適なもの
も同義である)の基のいずれかである)である。
【0026】置換又は非置換C1 −C4 アルキルR4
びR4 ′は、例えばメチル、エチル、n−若しくはイソ
プロピル又はn−、 sec−、tert−若しくはイソブチル
(これは、非置換であるか、又は例えばヒドロキシル、
スルホ、スルファト、カルボキシル、シアノ、ハロゲ
ン、C1 −C4 アルコキシカルボニル又はカルバモイル
で置換されている)である。
【0027】R4 及びR4 ′は、互いに独立して、それ
ぞれ水素又はC1 −C4 アルキル、特に好適には水素、
メチル又はエチルであり、特に好適には水素である。
【0028】基:−CH2 −CH2 −Uが、Yであり、
脱離基Uが、例えば−Cl、−Br、−F、−OSO3
H、−SSO3 H、−OCO−CH3 、−OPO3
2 、−OCO−C65 、−OSO2 −C1 −C4 アル
キル又は−OSO2 −N(C1−C4 アルキル)2である
ことができる。Uは、好適には式−Cl、−OSO3
H、−SSO3 H、−OCO−CH3 、−OCO−C6
5 又は−OPO32 、特に−Cl又は−OSO3
H、特に好適には−OSO3 Hである。
【0029】Yは、好適にはビニル、β−クロロエチ
ル、β−スルファトエチル、β−チオスルファトエチ
ル、β−アセトキシエチル、β−フェノキシエチル又は
β−ホスファトエチルであり、特に好適にはβ−スルフ
ァトエチル又はビニルである。
【0030】rは、好適には2、3又は4の数であり、
特に好適には2又は3の数であり、特に好適には2の数
である。
【0031】基Zは、上記に定義されており、好適なも
のも定義されている。
【0032】X′は、例えばフルオロ、クロロ、ブロ
モ、スルホ、C1 −C4 アルキルスルホニルであり、好
適にはフルオロ又はクロロである。
【0033】基V1 は、同一又は互いに異なり、基V1
の一つは、好適にはクロロである。
【0034】基V2 は、好適にはクロロ、シアノ又はメ
チルスルホニルである。V2 は、好適にはクロロであ
る。
【0035】Arylene は、好適にはフェニレン基であ
り、特に1,3−又は1,4−フェニレン基(これら
は、非置換であるか、又は例えばスルホ、メチル、メト
キシ又はカルボキシルであ置換されている)である。
【0036】基V(これは、ここでアニオンとして開裂
することができる)は、例えばフルオロ、クロロ、ブロ
モ、スルホ、C1 −C4 アルキルスルホニル又はフェニ
ルスルホニルであり、好適にはフルオロ又はクロロであ
る。
【0037】非−反応性置換基Vは、例えばヒドロキシ
ル;C1 −C4 アルコキシ;C1 −C4 アルキルチオ;
アミノ(これは、C1 −C8 アルキルによりモノ−又は
ジ−置換されており、アルキルは非置換であるか、又は
例えばスルホ、スルファト、ヒドロキシル、カルボキシ
ル若しくはフェニルで、特にスルホ若しくはヒドロキシ
ルで更に置換されており、中断されていないか、又は基
−O−で中断されている);シクロヘキシルアミノ;モ
ルホリノ;N−C1 −C4 アルキル−N−フェニルアミ
ノ又はフェニルアミノ又はナフチルアミノ(ここで、フ
ェニル又はナフチルは、非置換であるか、又は例えばC
1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ、カルボキシ
ル、スルホ又はハロゲンにより置換されている)である
ことができる。
【0038】適切な非−反応性置換基Vの例は、アミ
ノ、メチルアミノ、エチルアミノ、β−ヒドロキシエチ
ルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、
β−スルファトエチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、
モルホリノ、o−、m−又はp−クロロフェニルアミ
ノ、o−、m−又はp−メチルフェニルアミノ、o−、
m−又はp−メトキシフェニルアミノ、o−、m−又は
p−スルホフェニルアミノ、ジスルホフェニルアミノ、
o−カルボキシフェニルアミノ、1−又は2−ナフチル
アミノ、1−スルホ−2−ナフチルアミノ、4,8,−
ジスルホ−2−ナフチルアミノ、N−エチル−N−フェ
ニルアミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ、メトキ
シ、エトキシ、n−又はイソプロポキシ及びヒドロキシ
ルである。
【0039】非−反応性置換基Vは、好適にはアミノ;
N−モノ−又はN,N−ジ−C1 −C4 アルキルアミノ
(ここで、アルキル部分は非置換であるか、又はヒドロ
キシル、スルファト若しくはスルホ置換されており、中
断されていないか、又は基−O−で中断されている);
モルホリノ;フェニルアミノ又はN−C1 −C4 アルキ
ル−N−フェニルアミノ(ここで、フェニルは、それぞ
れの場合に、非置換であるか、又はスルホ、メチル又は
メトキシで置換されている)である。Vは、特に好適に
は、N−モノ−又はN,N−ジ−C1 −C4 アルキルア
ミノ(ここで、アルキル部分は非置換であるか、又はヒ
ドロキシル若しくはスルホ置換されており、中断されて
いないか、又は基−O−で中断されている)である。
【0040】好適な反応性基Vは、式(7a)及び(7
b)のそれら、特に式(7a)のそれらである。これら
の中で、Zは、好適には基−CHBr−CH2 −Br又
は−CBr=CH2 であり、そしてYは、ビニル又はβ
−スルファトエチルである。
【0041】Vは、好適にはフルオロ又はクロロ;N−
モノ−又はN,N−ジ−C1 −C4アルキルアミノ(こ
こで、アルキル部分は非置換であるか、又はヒドロキシ
ル若しくはスルホ置換されており、かつ中断されていな
いか、又は基−O−で中断されている);又は式(7
a)〜(7b)の反応性基である。
【0042】Vは、特に好適にはN−モノ−又はN,N
−ジ−C1 −C4 アルキルアミノ(ここで、アルキル部
分は非置換であるか、又はヒドロキシル若しくはスルホ
置換されており、かつ中断されていないか、又は基−O
−で中断されている);又は式(7a)又は(7b)の
反応性基である。
【0043】Vは、好適には式(7a)又は(7b)、
特に式(7a)の反応性基である。
【0044】好適な反応性基Dは、式(2)、(3)、
(4)又は(5)、特に式(2)、(3)又は(5)、
好適には(2)又は(3)のそれらである。それらの中
で、Zは、好適には基CHBr−CH2 −Br又は−C
Br=CH2 であり、そしてYは、ビニル又はβ−スル
ファトエチルである。
【0045】基Dが、1個以上の非−反応性基を有する
ならば、それらは、好適にはスルホ、C1 −C4 アルキ
ル、C1 −C4 アルコキシ又はハロゲンであり、特に好
適にはスルホ、メチル又はメトキシである。
【0046】好適な基Dは、例えば式(8a)、(8
b)又は(8c):
【0047】
【化13】
【0048】(式中、(R′)vは、スルホ、C1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ及びハロゲンよりなる
群からの同一又は異なるv個の基であり、vは、0、
1、2又は3の数であり、sは、0又は1の数であり、
そしてY、X′及びVは、上記と同義であり、好適なも
のも同義である)で示される基である。上記に定義され
た(8a)及び(8b)の基Dが、好適である。特に好
適な基Dは、上記に定義した式(8a)を有し、ここで
は(R′)vはメチル、メトキシ及びスルホよりなる群か
らの同一又は異なるv個の基であり、Yはビニル又はβ
−スルファトエチルであり、vは0、1又は2の数であ
り、sは0又は1の数であり、ここで(v+s)の合計
は≧1である。
【0049】本発明による化合物の好適な群は、上記に
定義した式(1)を有し、ここではBが直鎖又は分岐の
2 −C6 アルキレン(これは、非置換であるか、又は
ヒドロキシル、スルホ又はスルファトで置換されてい
る)であり、(R)nが、C1 −C4 アルキル、C1 −C
4 アルコキシ及びスルホよりなる群からの同一又は異な
るn個の基であり、nが、0、1又は2の数であり、R
1 及びR1 ′が、互いに独立して、それぞれ水素又はC
1 −C4 アルキルであり、R2 及びR2 ′が、互いに独
立して、それぞれ水素又はC1 −C4 アルキル(これ
は、非置換であるか、又はヒドロキシルで置換されてい
る)であり、X1 及びX2 が、互いに独立して、それぞ
れクロロ又はフルオロであり、Zが、基:−CHX−C
2 −X又は−CX=CH2 であり、Xが、クロロ又は
ブロモであり、Dが、フェニル又はナフチル基(これら
は、非置換であるか、又はスルホ、C1 −C4 アルキ
ル、C1−C4 アルコキシ、ハロゲン又は繊維−反応性
基:−SO2 −Yにより置換されている)であり、Y
が、ビニル又はβ−スルファトエチルであり、p、q及
びtが、互いに独立して、それぞれ0又は1の数であ
る。
【0050】特に好適な化合物の群は、式(1a):
【0051】
【化14】
【0052】(式中、Zは、基:−CHX−CH2 −X
又は−CX=CH2 であり、(R)nは、スルホ、メチル
及びメトキシよりなる群からの同一又は異なる0〜2個
の基であり、X1 は、クロロであり、R1 ′は、水素、
メチル又はエチルであり、qは、0又は1の数であり、
Dは、上記に定義され、好適なものも上記に定義されて
おり、特にDは、式(8a):
【0053】
【化15】
【0054】(式中、(R′)vは、メチル、メトキシ及
びスルホよりなる群からの同一又は異なるv個の基であ
り、Yは、ビニル又はβ−スルファトエチルであり、v
は、0、1又は2の数であり、sは、0又は1である
が、(v+s)の合計は≧1である)の基である)の化
合物である。
【0055】式(1)の特に好適な化合物は、 (i)(R′)vが、1又は2個のスルホ基であり; (ii)左側のアミノナフトールスルホン酸の第二のスル
ホ基が、3位に結合しており; (iii)qが、0の数であり、基:−NR1 が、右側のア
ミノナフトールスルホン酸の6位に結合しており; (iv)Dが、フェニル基(これは、メチル、メトキシ及
びスルホよりなる群からの同一又は異なる1〜3個の基
であり、そして (V)Dが、フェニル基(これは基:−SO2 −Yによ
り置換されており、ここでYは上記に定義されており、
好適なものも定義されており、更なる基を有しないか、
又はメチル、メトキシ又はスルホにより更に置換されて
いる)であるそれらである。
【0056】特に好適な化合物の別の群は、式(1
b):
【0057】
【化16】
【0058】(式中、Zは、基:−CHX−CH2 −X
又は−CX=CH2 であり、(R)nは、スルホ、メチル
及びメトキシよりなる群からの同一又は異なる0〜2個
の基であり、X1 は、クロロであり、X2 は、クロロ又
はフルオロであり、R1 ′は、水素、メチル又はエチル
であり、R2 及びR2 ′は、互いに独立して、それぞれ
水素、メチル、エチル、β−ヒドロキシエチルであり、
qは、0又は1の数であり、Dは、上記に定義され、好
適なものも上記に定義されており、特にDは、式(8
a):
【0059】
【化17】
【0060】(式中、(R′)vは、メチル、メトキシ及
びスルホよりなる群からの同一又は異なるv個の基であ
り、Yは、ビニル又はβ−スルファトエチルであり、v
は、0、1又は2の数であり、sは、0又は1である
が、(v+s)の合計は≧1である)の基である)の化
合物である。
【0061】本発明は、更に式(1)の化合物を製造す
るための方法であって、それぞれの場合に、いかなる順
序においてもよく、式(9a)〜(11a):
【0062】
【化18】
【0063】の化合物の約1モル当量を互いに、もしt
が1の数の場合には、下記式(11b)及び(12)
【0064】
【化19】
【0065】(上記式中、B、D、(R)n、R1 、R
1 ′、R2 、R2 ′、X1 、X2 、Z、p、q及びt
は、それぞれの場合に上記に定義されている)の化合物
約1モル当量を、付加的に反応させることを特徴とする
方法に関する。
【0066】式(9a)及び(9b)の化合物のジアゾ
化並びに式(10a)及び(10b)の化合物、又は式
(10a)及び(10b)の化合物の反応生成物、又は
適切ならば、式(10b)及び(11b)及び(12)
の化合物へのそれらのカップリングは、通常の方法、例
えば鉱酸中、例えば塩酸溶液中で式(9a)又は(9
b)の化合物を亜硝酸塩、例えば亜硝酸ナトリウムと、
低温、例えば0〜5℃でジアゾ化し、次いでその生成物
を相当するカップリング成分と、中性〜やや酸性の媒
体、例えばpH5〜6.5かつ低温、例えば0〜30℃で
カップリングさせることにより行われる。
【0067】式(10a)、(10b)、(11a)、
(11b)及び(12)の化合物の間の縮合反応は、一
般的に既知の方法と類似に、一般に水性溶液中、例えば
0〜50℃、pH例えば4〜10で行われる。
【0068】最も重要な方法は、実施例に記載したよう
に変えることができる。
【0069】式(10a)、(10b)、(11a)、
(11b)及び(12)の化合物は、知られているか、
又は既知化合物と類似に調製することができる。
【0070】本発明の染料は、繊維−反応性である。繊
維−反応性化合物は、セルロースのヒドロキシル、羊毛
及びシルクの場合のアミノ、カルボキシル、ヒドロキシ
ル又はチオール、並びに合成ポリアミドのアミノ、適切
な場合にカルボキシル基と反応し、共有化学結合を形成
することができるそれらを意味すると理解されるべきで
ある。
【0071】本発明の染料は、ヒドロキシル基含有又は
窒素含有繊維材料のような広い範囲の材料を染色又は捺
染するために適切である。例は、絹、皮革、羊毛、ポリ
アミド繊維及びポリウレタン、特にセルロース性繊維材
料のすべてのタイプである。そのようなセルロース性繊
維材料は、例えば木綿、リネン及びヘンプのような天然
由来セルロース繊維、並びにセルロース及び再生セルロ
ースである。本発明の染料は、また配合繊維、例えば木
綿とポリエステル繊維又はポリアミド繊維との混合物に
含まれているヒドロキシル基を含む繊維を染色又は捺染
するのに適切である。本発明の染料混合物及び染料は、
セルロース性繊維材料を染色又捺染するのに特に適切で
ある。それらは、更に天然由来又は合成ポリアミド繊維
材料を染色又は捺染するに特に適切である。
【0072】本発明の染料は、繊維材料に適用し、種々
な手段、特に水性染料溶液の形態及び染色捺染糊料の形
態でそれは固着される。それらは、浸染法及びパッド染
色法による両方に適切であり、そこでは製品は、水性染
料溶液に浸され、適切ならばそれは塩を含み、次いでア
ルカリ処理した後、又はアルカリの存在下に、適切なら
ば熱の作用で、又は数時間の室温での貯蔵により染料は
固着される。固着した後、染色物又は捺染物は、適切な
らば、拡散作用を有し、非−固着部分の拡散を促進する
試剤を添加して冷及び熱水で十分に濯がれる。
【0073】本発明の染料は、高い反応性、良好な固着
能力及び非常に良好な付着能力で特徴づけられる。それ
らは、したがって、低い染色温度での浸染法により行う
ことができ、パッド−スチームでは短い蒸気時間を必要
とするに過ぎない。固着の程度は高く、非−固着部分
は、容易に洗い除くことができ、浸染の程度と固着の程
度の差は、顕著に低く、すなわち洗濯損失が非常に低
い。本発明の染料及び特に本発明の染料混合物は、木綿
の捺染に適切であるばかりではなく、窒素含有繊維、例
えば羊毛若しくは絹、又は羊毛若しくは絹を含む配合繊
維を捺染するに特に適切である。
【0074】本発明の染料で得られた染色物及び捺染物
は、酸性及びアルカリ範囲の両方で、高い色強度、高い
繊維−染料結合安定性、良好な光堅牢特性、及び水、海
水、交差染色又は発汗堅牢性のような良好な湿潤特性、
並びにシワに対する良好な特性、アイロン堅牢性及び摩
擦堅牢性を与える。
【0075】以下の実施例は、本発明を説明するための
ものである。温度は℃で表され、部は重量部であり、特
に断らない限り、パーセントデータは、重量%である。
重量による部は、キログラム対するリットルのように、
容量による部と同じ関係にある。
【0076】
【実施例】
実施例1.シアヌル酸クロリド19部を、氷/水50部
及びリン酸水素2ナトリウム5部、並びに湿潤剤と共
に、十分に激しく混合した。1−アミノ−8−ヒドロキ
シナフタレン−3,6−ジスルホン酸(H酸)32部の
中性溶液を、この懸濁液に反応混合物がpH3を越えない
ように、滴下により加えた。その後、水酸化ナトリウム
を加えて、更に2時間このpHを3に維持した(反応混合
物1)。
【0077】2−(4−アミノフェニルスルホニル)エ
チル水素スルファート28部を、水300部に懸濁し、
pH6で炭酸ナトリウム溶液で溶解し、この溶液を0℃に
冷却し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部及び濃HCl
の30部を加え、ジアゾ化を2時間行った。その後、過
剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で分解した(ジアゾ溶液
1)。
【0078】上記に得られた二つの反応混合物を合わ
せ、3時間かけて酢酸ナトリウムでそのpHを3.5に上
昇させ、温度を0〜5℃に維持した。次いで、この溶液
を、30〜35℃に加熱し、水330部中のH酸32部
の中性溶液を、pH3を越えないように、滴下により加え
た(反応溶液2)。
【0079】5−(2,3−ジブロモプロピオニルアミ
ド)アニリン−2−スルホン酸40部を、水400部に
懸濁し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部及び濃HCl
の30部を加え、この混合物を3時間攪拌した。過剰の
亜硝酸塩は、スルファミン酸で分解し、得た懸濁液を上
記で調製した反応混合物2に加えた。希水酸化ナトリウ
ム溶液で、2時間かけてpHを7とし、次いで、この混合
物を内部温度30℃まで加熱し、pHを11に増大させ、
希水酸化ナトリウム溶液により30分間この値に維持し
た。最後に、この反応混合物を希釈HClでpHを7と
し、透析により脱塩し、真空下で溶媒を蒸発させた。下
記式:
【0080】
【化20】
【0081】の化合物を、良好な全般的特性で赤色の色
調にセルロースを染色する粉末として得た。
【0082】実施例2:シアヌル酸クロリド19部を、
氷/水50部及びリン酸水素2ナトリウム5部並びに湿
潤剤と共に、十分に激しく混合した。1−アミノ−8−
ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸(H酸)
32部の中性溶液を、この懸濁液に反応混合物がpH3を
越えないように、滴下により加えた。その後、水酸化ナ
トリウムを加えて、更に2時間このpHを3に維持した
(反応混合物3)。
【0083】5−(2,3−ジブロモプロピオニルアミ
ド)アニリン−2−スルホン酸40部を、水400部に
懸濁し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部及び濃HCl
の30部を加え、この混合物を3時間攪拌した。過剰の
亜硝酸塩は、スルファミン酸で分解し、得られた懸濁液
を上記で調製された反応混合物3に加えた。このpHを3
時間かけて酢酸ナトリウムで3.5へ上昇させ、この混
合物を30〜35℃まで加熱し、水250部中の2−ア
ミノ−5−ヒドロキシナフタレン−7−スルホン酸24
部の中性溶液を、pHが3.5を越えないように滴下で加
え、このpHを更に5時間の間維持した(反応溶液4)。
【0084】2−(4−アミノフェニルスルホニル)エ
チル水素スルファート28部を、水300部に懸濁し、
炭酸ナトリウム溶液によりpH6で溶解し、この溶液を0
℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部及び濃H
Clの30部を加え、ジアゾ化を2時間行った。その
後、過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で分解した。この
ようにして得られたジアゾニウム溶液を、上記に調製し
た反応溶液4に滴下により加え、この間pHを、水酸化ナ
トリウム溶液の添加により7に維持した。次いで、この
混合物を内部温度30℃まで加熱し、pHを11に増大さ
せ、希水酸化ナトリウム溶液により30分間この値に維
持した。最後に、この反応混合物を希釈HClでpHを7
とし、透析により大規模に脱塩し、真空下で溶媒を蒸発
させた。下記式:
【0085】
【化21】
【0086】の化合物を、良好な全般的特性で赤色の色
調にセルロースを染色する粉末として得た。
【0087】実施例3−25:良好な全般的特性で赤色
の色調にセルロースを染色する染料が、実施例1及び2
に記載されたそれと類似の方法で調製することができ
た。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】
【表5】
【0093】
【表6】
【0094】
【表7】
【0095】
【表8】
【0096】実施例26: (i)実施例1のジアゾ溶液1を、実施例1の反応混合
物1に1時間かけて加え、3時間かけて飽和酢酸ナトリ
ウム溶液でこのpHを4.5に上昇させ、温度を0〜5℃
に保った。
【0097】カップリングが完了したとき、水150部
中の1,2−ジアミノプロパン15部の、塩酸で中和さ
れた溶液を、この得られた溶液に加え、4N 水酸化ナト
リウムでpHを5に維持し、混合物を室温に暖まるにまか
せた。反応が終了したとき、カリウムクロリドを加えて
沈殿させ、濾別し、飽和食塩水で洗浄し、40℃で真空
下に乾燥して、下記式:
【0098】
【化22】
【0099】の反応生成物を得た。
【0100】(ii)5−(2,3−ジブロモプロピオニ
ルアミド)アニリン−2−スルホン酸を、水400部に
懸濁し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部及び濃塩酸3
0部を加え、この混合物を3時間攪拌した。過剰の亜硝
酸塩をスルファミン酸で分解した後、この懸濁液を、実
施例1の反応混合物の別のバッチに滴下により加え、2
時間かけて固体の酢酸ナトリウムでpHを4.5に増大さ
せ、カップリングを起こさせた後、下記式:
【0101】
【化23】
【0102】の化合物を得た。
【0103】(iii)(i)により調製した化合物80部
を、温水600部中に懸濁し、この懸濁液を、(ii)に
より調製した反応混合物にpH8.5で滴下により加え
た。縮合の間希水酸化ナトリウム溶液でこのpHを8.5
に保持し、次いでこの混合物を30℃に加熱し、pHを3
0分間30℃に保持した。希塩酸で中和した後、反応混
合物を大規模に脱塩し、真空下で濃縮した。下記式:
【0104】
【化24】
【0105】の、良好な全般的特性で赤色の色調にセル
ロースを染色する化合物を得た。
【0106】実施例27−31:それぞれ、良好な全般
的特性で赤色の色調にセルロースを染色する以下の染料
を、実施例26記載と類似の方法で得ることができた。
【0107】
【表9】
【0108】実施例32:シアヌル酸クロリド19部を
氷/水50部及びリン酸水素2ナトリウム5部、並びに
湿潤剤を添加して、十分に激しく混合した。1−アミノ
−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸3
2部の中性溶液を、この懸濁液に反応混合物がpH3を越
えないように、滴下により加えた。その後、水酸化ナト
リウムを加えて、更に2時間このpHを3に維持した(反
応混合物1)。
【0109】中性条件下で水に溶解した1,3−フェニ
レンジアミン−スルホン酸19部を、シアヌル酸クロリ
ド19部を氷/水50部及びリン酸水素2ナトリウム5
部、並びに湿潤剤に添加した懸濁液に滴下により加え、
反応混合物のpHを、2.5の値を越えないようにした。
その後、水酸化ナトリウム水溶液を加えて、更に2時間
このpHを3に維持し、次いでエタノールアミン6部を加
え、pHを9に増大させ、水酸化ナトリウム水溶液により
この値に維持した。この方法の間、温度は、室温まで上
昇するにまかせた。縮合反応が終了したとき、反応混合
物を0℃まで冷却し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部
及び濃塩酸30部を加え、ジアゾ化を1.5時間行っ
た。過剰の亜硝酸塩は、スルファミン酸で分解した(反
応溶液2)。
【0110】上記のように得られる反応溶液1及び2を
合わせ、そのpHを3時間にわたり酢酸ナトリウムで3.
5へ上昇させ、温度を0〜5℃に維持した。次いで、こ
の混合物を30〜35℃まで加熱し、水300部中の1
−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホン酸32部の中性溶液を、pHが3.5を越えないよう
にして、滴下により加えた(反応溶液3)。
【0111】5−(2,3−ジブロモプロピルアミド)
アニリン−2−スルホン酸40部を、水400部中に懸
濁し、亜硝酸ナトリウム7部、氷50部及び濃塩酸30
部が、加え、この混合物を、3時間攪拌した。過剰の亜
硝酸塩はスルファミン酸で分解し、得られた懸濁液を、
上記のように得られる反応溶液3に加えた。2時間にわ
たり、希水酸化ナトリウム溶液でpH7とし、次いでこの
混合物は、内部温度30℃まで加熱し、希水酸化ナトリ
ウム溶液でpHを11とし、30分間この値に維持した。
最後に、この反応混合物を希釈塩酸でpH7とし、透析で
脱塩し、真空下に溶媒を蒸発させた。下記式:
【0112】
【化25】
【0113】の化合物を、良好な全般的特性で赤色の色
調にセルロースを染色する粉末として得た。
【0114】実施例33−39:それぞれ、良好な全般
的特性で赤色の色調にセルロースを染色する以下の染料
を、実施例32記載と類似の方法で得ることができた。
【0115】
【表10】
【0116】
【表11】
【0117】上記に得た染料の吸収極大値を下記の表に
示した。
【0118】
【表12】
【0119】染色処方I:実施例1により得た染料2部
を、水400部中に溶解した;リットル当たり食塩53
gを含む溶液1,500部を、この溶液に加えた。木綿
生地100部を40℃でこの染料浴に導入した。45分
後に、リットル当たり水酸化ナトリウム16g及びか焼
炭酸ナトリウム20gを含む溶液100部を加えた。染
料浴の温度を更に45分間40℃に維持した。その後、
染色された製品を、濯ぎ、4分の1時間ノニオン性洗剤
と共に沸騰で洗濯し、再度濯ぎ、乾燥した。
【0120】染色処方II 実施例1により得た反応性染料2部を、水400部中に
溶解した;リットル当たり食塩53gを含む溶液1,5
00部を、この溶液に加えた。木綿生地100部を35
℃でこの染料浴に導入した。20分後に、リットル当た
り水酸化ナトリウム16g及びか焼炭酸ナトリウム20
gを含む溶液100部を加えた。染料浴の温度を更に4
5分間35℃に維持した。その後、この温度を、20分
かけて60℃に上昇させた。この温度を、更に35分間
60℃に維持した。その後、この製品を、濯ぎ、4分の
1時間ノニオン性洗剤と共に沸騰で洗濯し、再度濯ぎ、
乾燥した。
【0121】染色処方III 実施例1により得た染料8部を、水400部中に溶解し
た;リットル当たり硫酸ナトリウム100gを含む溶液
1,400部を、この溶液に加えた。木綿生地100部
を25℃でこの染料浴に導入した。20分後に、リット
ル当たりリン酸3ナトリウム150gを含む溶液200
部を加えた。その後、染料浴の温度を10分かけて60
℃に上昇させた。温度を更に90分維持した。その後、
この製品を、濯ぎ、4分の1時間ノニオン性洗剤と共に
沸騰で洗濯し、再度濯ぎ、乾燥した。
【0122】染色処方IV 実施例6により得た反応性染料4部を、水50部中に溶
解した;リットル当たり硫酸ナトリウム100gを含む
溶液1,400部を、この溶液に加えた。リットル当た
り水酸化ナトリウム5g及びか焼炭酸ナトリウム20g
を含む溶液50部を加えた。木綿生地100部を、その
重量が70%増大するようにこの得られた溶液でパジン
グして、次いでビーム上に巻き上げた。この木綿生地を
3時間この方法で保持した。その後、この製品を、濯
ぎ、4分の1時間ノニオン性洗剤と共に沸騰で洗濯し、
再度濯ぎ、乾燥した。
【0123】染色処方V 実施例6により得た反応性染料6部を、水50部中に溶
解した;リットル当たり硫酸ナトリウム100gを含む
溶液1,400部を、この溶液に加えた。リットル当た
り水酸化ナトリウム16g及び水−ガラス(38ボー
メ)0.04リットルを有する溶液50部を、この溶液
に加えた。木綿生地100部を、その重量が70%増大
するようにこの得られた溶液でパジングして、次いでビ
ーム上に巻き上げた。この木綿生地を10時間この方法
で保持した。その後、この製品を濯ぎ、4分の1時間ノ
ニオン性洗剤と共に沸騰で洗濯し、再度濯ぎ、乾燥し
た。
【0124】染色処方VI 実施例1により得た反応性染料2部を、m−ニトロベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.5部を添加して水100
部中に溶解した;木綿生地を、75%重量増大するよう
に得られた溶液で含浸させ、次いで乾燥した。次いで、
この生地をリットルあたり水酸化ナトリウム4g及び食
塩300gを含む溶液で含浸させ、75%重量増大まで
絞り、次いで染色物を、100〜102℃で30秒間蒸
気処理し、次いで、濯ぎ、4分の1時間ノニオン性洗剤
0.3%沸騰溶液中で洗濯し、再度濯ぎ、乾燥した。
【0125】染色処方VII 実施例2により得た染料0.1部を、脱ミネラル水20
0部中に溶解し、グラウバー塩0.5部、均染剤0.1
部及び酢酸ナトリウム0.5部を加えた。次いで、pHを
80%酢酸で5.5とした。この染料浴を10分間50
℃で加熱し、次いで羊毛生地10部を加えた。この染料
浴を約50分かけて100℃まで加熱し、染色を、この
温度で60分間行った。その後、染料浴を90℃まで冷
えるにまかせ、染色物を取り出した。羊毛生地を熱及び
冷水で濯ぎ、回転し、乾燥した。非常に良好な光−及び
湿潤特性を有する優れた染色物を得た。
【0126】捺染処方I 実施例1で得た反応性染料3部を、5%アルギン酸ナト
リウム増粘剤50部、水27.8部、ウレア20部、m
−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム1部及び重炭酸
ナトリウム1.2部を含む市販増粘剤100部中に、激
しく攪拌しながら散布した。木綿生地を、このようにし
て得た捺染糊料で捺染し、得られた捺染材料を、乾燥
し、102℃の飽和水蒸気中で2分間蒸気処理した。次
いでこの捺染物を濯ぎ、適切ならば沸騰で洗濯し、再度
濯ぎ、次いで乾燥した。
【0127】捺染処方II 実施例2で得た反応性染料5部を、5%アルギン酸ナト
リウム増粘剤50部、水36.5部、ウレア10部、m
−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム1部及び重炭酸
ナトリウム2.5部を含む市販増粘剤100部中に、激
しく攪拌しながら散布した。木綿生地をこのようにして
得た捺染糊料(この安定性は、工業的要求に合致してい
る)で捺染し、乾燥し、得られた捺染された材料を、1
02℃の飽和水蒸気中で8分間蒸気処理した。次いでこ
の捺染物を濯ぎ、適切ならば沸騰で洗濯し、再度濯ぎ、
次いで乾燥した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト ミュラァ ドイツ連邦共和国 79588 エフリンゲン −キルヒェン イム ミューレグルント 20 (72)発明者 アタナシオス ツィカス スイス国 4133 プラッテルン ウンタラ ー リューチェッテンヴェーク 36

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 (式中、 Bは、脂肪族架橋員であり、 (R)nは、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキ
    シ、ハロゲン及びスルホよりなる群からの同一又は異な
    るn個の基でありnは、0、1又は2の数であり、 R1 、R1 ′、R2 及びR2 ′は、互いに独立して、そ
    れぞれ水素又は置換若しくは非置換C1 −C4 アルキル
    であり、 X1 及びX2 は、互いに独立して、それぞれハロゲン、
    3−カルボキシピリジン−1−イル又は3−カルバモイ
    ルピリジン−1−イルであり、 Zは、基:−CHX−CH2 −X又は−CX=CH2
    あり、ここでXは、ハロゲンであり、 Dは、ベンゼン又はナフタレン系列のジアゾ成分の基で
    あり、そしてp、q及びtは、互いに独立して、それぞ
    れ0又は1の数である)で示される化合物。
  2. 【請求項2】 (R)nが、メチル、メトキシ及びスルホ
    よりなる群からの同一又は異なる0、1若しくは2個の
    基である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 X1 が、クロロであり、そしてX2 が、
    クロロ又はフルオロである、請求項1又は2記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 R1 及びR1 ′が、互いに独立して、そ
    れぞれ水素又はC1−C4 アルキルでである、請求項1
    〜3のいずれか1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2 及びR2 ′が、互いに独立して、そ
    れぞれ水素又はC1−C4 アルキル(これは、非置換で
    あるか、又はヒドロキシルで置換されている)である、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 pが、1の数である、請求項1〜5のい
    ずれか1項記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Dが、フェニル基又はナフチル基(これ
    らは、非置換であるか、又はスルホ、C1 −C4 アルキ
    ル、C1 −C4 アルコキシ若しくはハロゲン、又は式
    (2)若しくは(3): 【化2】 (式中、 Yは、ビニル、β−クロロエチル、β−スルファトエチ
    ル、β−チオスルファトエチル、β−アセトキシエチ
    ル、β−フェノキシエチル又はβ−ホスファトエチルで
    あり、そしてZは、請求項1と同義である)で示される
    反応性基で置換されている)である、請求項1〜6のい
    ずれか1項記載の化合物。
  8. 【請求項8】 Dが、式(8a)又は(8b): 【化3】 (式中、 (R′)vは、メチル、メトキシ及びスルホよりなる群か
    らの同一又は異なるv個の基であり、 Yは、ビニル又はβ−スルファトエチルであり、 vは、0、1又は2の数であり、そしてsは、0又は1
    の数であり、ここで(v+s)の合計は≧1である)で
    示される基である、請求項1〜7のいずれか1項記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】 Bが、直鎖又は分岐のC2 −C12アルキ
    レン(これは、非置換であるか、又はヒドロキシ、C1
    −C4 アルコキシ、スルファト若しくはスルホで置換さ
    れており、及び/又は−O−若しくは−NR3 (ここ
    で、R3 は、水素又はC1 −C4 アルキルである)で1
    か所又は数か所で中断されている)である、請求項1〜
    8のいずれか1項記載の化合物。
  10. 【請求項10】 Bが、直鎖又は分岐のC2 −C6 アル
    キレンである、請求項1〜9のいずれか1項記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】 Bが、直鎖又は分岐のC2 −C6 アル
    キレン(これは、非置換であるか、又はヒドロキシ、ス
    ルホ若しくはスルファトで置換されている)であり、
    (R)nが、C1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ
    及びスルホよりなる群からの同一又は異なるn個の基で
    あり、nが、0、1又は2の数であり、R1 及びR1
    が、互いに独立して、それぞれ水素又はC1 −C4 アル
    キルであり、R2 及びR2 ′が、互いに独立して、それ
    ぞれ水素又はC1 −C4 アルキル(これは、非置換であ
    るか、又はヒドロキシルにより置換されている)であ
    り、X1 及びX2 が、互いに独立して、それぞれクロロ
    又はフルオロであり、Zが、基:−CHX−CH2 −X
    又は−CX=CH2 であり、ここでXは、クロロ又はブ
    ロモであり、Dが、フェニル基又はナフチル基(これら
    は、非置換であるか、又はスルホ、C1 −C4 アルキ
    ル、C1 −C4 アルコキシ、ハロゲン、又は繊維−反応
    性基:−SO2 −Y(ここで、Yは、ビニル又はβ−ス
    ルファトエチルである)で置換されている)であり、そ
    してp、q及びtが、互いに独立して、それぞれ0又は
    1の数である、請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】 tが、0の数である、請求項1〜11
    のいずれか1項記載の化合物。
  13. 【請求項13】 式(1a): 【化4】 (式中、 Zは、基:−CHBr−CH2 Br又は−CBr=CH
    2 であり、 (R)nは、スルホ、メチル及びメトキシよりなる群から
    の同一又は異なる0〜2個の基であり、 X1 は、クロロであり、 R1 ′は、水素、メチル又はエチルであり、 qは、0又は1であり、 Dは、式(8a): 【化5】 (式中、 (R′)vは、メチル、メトキシ及びスルホよりなる群か
    らの同一又は異なるv個の基であり、 Yは、ビニル又はβ−スルファトエチルであり、 vは、0、1又は2の数であり、そしてsは、0又は1
    の数であり、ここで(v+s)の合計は≧1である)で
    示される、請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】 式(1b): 【化6】 (式中、 Zは、基:−CHBr−CH2 Br又は−CBr=CH
    2 であり、 (R)nは、スルホ、メチル及びメトキシよりなる群から
    の同一又は異なる0〜2個の基であり、 X1 は、クロロであり、 X2 は、クロロ又はフルオロであり、 R1 ′は、水素、メチル又はエチルであり、 R2 及びR2 ′は、互いに独立して、それぞれ水素、メ
    チル、エチル、β−ヒドロキシエチルであり、 qは、0又は1であり、そしてDは、式(8a): 【化7】 (式中、 (R′)vは、メチル、メトキシ及びスルホよりなる群か
    らの同一又は異なるv個の基であり、 Yは、ビニル又はβ−スルファトエチルであり、 vは、0、1又は2の数であり、そしてsは、0又は1
    の数であり、ここで(v+s)の合計は≧1である)で
    示される、請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の式(1)の化合物を製
    造するための方法であって、 それぞれの場合に、式(9a)、(9b)、(10
    a)、(10b)及び(11a): 【化8】 の化合物約1モル当量、及び、もしtが1の数であるな
    らば、それぞれの場合に、式(11b)及び(12): 【化9】 (上記式中、 B、D、(R)n、R1 、R1 ′、R2 、R2 ′、X1
    2 、Z、p、q及びtは、それぞれの場合に上記と同
    義である)の化合物の付加的な約1モル当量を、いかな
    る順序においてもよく、互いに反応させることを特徴と
    する方法。
  16. 【請求項16】 ヒドロキシル基含有又は窒素含有繊維
    材料を染色又は捺染するための、請求項1〜14のいず
    れか1項記載の式(1)の化合物を含む染料。
  17. 【請求項17】 繊維材料が、セルロース性繊維材料、
    特に木綿を含む材料である、請求項16記載の染料。
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