[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH10320558A - キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体 - Google Patents

キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体

Info

Publication number
JPH10320558A
JPH10320558A JP9131376A JP13137697A JPH10320558A JP H10320558 A JPH10320558 A JP H10320558A JP 9131376 A JP9131376 A JP 9131376A JP 13137697 A JP13137697 A JP 13137697A JP H10320558 A JPH10320558 A JP H10320558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focal length
imaging device
coordinate system
dimensional coordinate
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9131376A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Oki
光晴 大木
Takushi Totsuka
卓志 戸塚
Kyoko Nakamura
恭子 中村
Naosuke Asari
直介 浅利
Junji Horikawa
順治 堀川
Hidetoshi Nagano
秀敏 永野
Takahiro Ishii
隆寛 石井
Takashi Nozaki
隆志 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9131376A priority Critical patent/JPH10320558A/ja
Publication of JPH10320558A publication Critical patent/JPH10320558A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点距離が変化したときの3次元上の物体の
位置情報を得るには、現在の焦点距離を検出するため
に、ズームレンズに特殊な装置をわざわざ装着しなくて
はいけなかった。 【解決手段】 ステレオカメラ8は、固定焦点距離のレ
ンズを備えた第1のカメラ4と可変焦点距離のレンズを
備えた第2のカメラ5よりなる。画像データ蓄積部10
は、第1のカメラ4と第2のカメラ5からの画像データ
を蓄積する。演算部10は、データ蓄積部10からの各
画像データから物体9までの3次元位置情報を演算す
る。キャリブレーションデータ格納部12は、キャリブ
レーション装置により得られたキャリブレーションデー
タを格納している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、CCDカ
メラなどを複数台用いた、いわゆるステレオカメラシス
テムに用いて好適なキャリブレーション方法、並びに基
準となる撮像装置と他の撮像装置によって同一物体を撮
影し、基準となる撮像装置の2次元座標系上の投影像に
一致する他の撮像装置の2次元座標系上の対応点を探索
する対応点探索方法及び装置、並びに固定焦点距離のレ
ンズを備えた第1の撮像装置と可変焦点距離のレンズを
備えた第2の撮像装置により同一物体を撮影し、上記第
1の撮像装置により物体を撮像して得られた2次元座標
系上の第1の投影像に基づいて、上記第2の撮像装置の
焦点距離を求める焦点距離検出方法及び装置、並びに固
定焦点距離のレンズを備えた第1の撮像装置と可変焦点
距離のレンズを備えた第2の撮像装置とにより同一の物
体を撮影し、この物体の3次元座標系での位置を検出す
る3次元座標位置検出方法及び装置、並びに上記各方法
の処理手順を記録している記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ(以下、適宜、単にカメラ
という)を例えば2台などの複数台用いて、いわゆるス
テレオカメラを構成し、各カメラにより、3次元空間内
の物体を撮像して、その撮像の結果得られる2次元画像
から、物体の3次元空間における位置情報を得る3次元
位置情報検出装置として、ステレオカメラシステムが、
従来より知られている。
【0003】ステレオカメラシステムについては、例え
ば、出口光一郎「コンピュータビジョンのための幾何
学:2.ステレオの仕掛けを解き明かす」情報処理、V
ol.37、no.7、pp.662−670、199
6年7月などに、その詳細が開示されている。
【0004】ステレオカメラシステムでは、3次元空間
の位置情報を得ようとする対象の物体(対象物体)を、
複数のカメラで撮影した時に、各カメラにおける、例え
ばCCCDなどの光電変換素子の受光面(以下、適宜、
スクリーンという)上に投射される対象物体の位置情報
から、その対象物体の3次元空間における位置情報を特
定できる。従って、3次元空間内のある位置に存在する
物体の位置情報と、その位置に対象物体があるときに、
その対象物体が各カメラのスクリーン上に投影される位
置の位置情報との対応関係(位置情報対応関係)を、予
め求めておく必要がある。この位置情報対応関係を求め
ることをキャリブレーションという。
【0005】先ず、このキャリブレーションについて説
明する。図14には、キャリブレーションを行うキャリ
ブレーション装置を示す。
【0006】図14において、パイプ101及び102
は、3次元空間において、同一平面に含まれて、かつ平
行になるように配置されており、台車103は、このパ
イプ101及び102に沿って滑らかに移動することが
できるように設置されている。そして、台車103に
は、ステレオカメラを構成するカメラ104及び105
が取り付けられている。
【0007】パイプ101及び102には目盛が記され
ており、台車103がスライドした量が測定できるよう
になっている。台車103がスライドする方向と垂直
に、正方格子模様が書かれた平板106が設置されてい
る。図14に示すように、正方格子の横方向をx軸、縦
方向をy軸とし、スライドする方向、即ち正方格子に対
して垂直方向をz軸とする。この平板106よりカメラ
側が、z>0である。このような、x軸、y軸及びz軸
よりなる3次元座標をワールド座標と定義する。
【0008】キャリブレーションの測定は、カメラ10
4及び105を載せた台車103の位置をずらして、平
板106を2箇所から撮影して行われる。図15は、2
箇所から撮影した場合の説明図であり、図14の装置を
真上から見た図である。
【0009】先ず、カメラ104及びカメラ105を、
ある位置P1に固定して、平板106を、正方格子が映
るように撮影し、その後、カメラ104及び105を台
車103のスライドにより他の位置P2に距離Lだけ移
動し、再度、平板106を撮影する。なお、この図15
では、カメラ104及び105を、平板106から遠ざ
かる方向にスライドさせているが、そのスライド方向
は、逆であってもよい。
【0010】このように、カメラ104及び105をス
ライドして平板106を撮影することにより得られた2
次元画像は、図16に示すように、カメラ104及び1
05を固定して、平板106をスライドしても得ること
ができる。
【0011】すなわち、図16に示すように、カメラ1
04及び105を、ある位置P1に固定して、平板10
6を、その正方格子が映るように撮影し、その後、平板
106をz軸に沿って、カメラ104及び105から遠
ざかる方向に、距離Lだけ、スライドさせ、その位置
で、再度、平板106を撮影することによっても、同様
の2次元画像を得ることができる。
【0012】この図16において、距離Lだけ遠ざける
前の平板106上に描かれた正方格子(第1の正方格子
1)の左下隅を原点とし、ワールド座標の原点とする
と、この平板106の第1の正方格子Q1において、
(i,j)の位置はワールド座標において(i,j、
0)となる。また、長さLだけスライドさせた後の平板
106の正方格子(第2の正方格子Q2)において
(i,j)の位置はワールド座標において(i,j、−
L)となる。
【0013】図17は、カメラ104と平板106上の
第1の正方格子Q1と第2の正方格子Q2を示した図であ
る。カメラ104の光学中心がO1であり、例えばCC
D111などの受光面となるスクリーン上に対象物体の
位置情報が投影される。例えば、CCD111上の座標
位置(h,k)には、第1の正方格子Q1における座標
位置(p,q)が写し出され、かつ、第2の正方格子Q
2における座標位置(r,s)が写し出されたとする。
なお、各正方格子の各縦線、横線の交点以外の場所は、
補間により、その座標を求めることが可能である。
【0014】これをワールド座標を用いて、説明し直す
と、CCD111上の座標位置(h,k)には、3次元
上の座標位置(p,q,0)と(r,s,−L)が写し
出される。すなわち、2次元上の座標位置(h,k)と
3次元上の座標位置(p,q,0)と(r,s,−L)
とを結ぶ直線をlとすると、この直線l上の点は、全
て、CCD111上の座標位置(h,k)に写し出され
ることが分かる。
【0015】したがって、直線lは、3次元空間におけ
る物体の位置情報(ここでは、ワールド座標系における
座標)と、その物体を撮像して得られる2次元画像の位
置情報(ここでは、CCD111上の2次元座標系にお
ける座標)との対応関係(位置情報対応関係)を表すこ
とになる。
【0016】この直線lは、 (x−r)/(p−r)=(y−s)/(q−s)=
(z+L)/L として求めることができる。
【0017】直線lを求めるのと同様にして、CCD1
11上の2次元座標系における他の座標位置について
も、そこに投射される3次元空間上の点の集合としての
直線を求める。さらに、同様のことを、カメラ105に
ついても行う。
【0018】以上のようにして、カメラ104及び10
5についての直線すべてを求めることで、ステレオカメ
ラシステムのキャリブレーションを終了する。
【0019】このようにしてキャリブレーションが行わ
れたステレオカメラシステムでは、次のようにして、3
次元空間にある物体の位置情報を求めることができる。
【0020】先ず、ステレオカメラで物体を撮影する。
すると、例えば、図18に示すように、カメラ104の
スクリーン(CCD)111の座標位置(a,b)に物
体が写し出されたとする。キャリブレーションにおい
て、座標位置(a,b)に対応するワールド座標系にお
ける直線l1は求まっているので、ワールド座標系にお
けるこの直線l1上に物体は存在することになる。
【0021】また、カメラ105のスクリーン(CC
D)112の各位置に対応するワールド座標系における
直線も、キャリブレーションにおいて求まっている。従
って、これら直線の内、上記直線l1と交点を持つ、直
線を選び出すことが可能である。この選び出された直線
は、図中の1131,1132,113i・・・である。
【0022】直線1131に対応する、カメラ105の
スクリーン112の点は、1141である。同様に、1
132に対応する点は1142であり、113iに対応す
る点は114iである。他も同様である。従って、これ
から分かるように、これら全ての直線1131,11
2,113i・・・に対応する、カメラ105のスクリー
ン112の点1141,1142,114i・・・を集める
と、図18の115という直線になる。この直線115
は、一般に、エピポーラライン(Epipolar Line)と呼
ばれている。
【0023】上述したように、カメラ104のスクリー
ン111の座標位置(a,b)に写った物体は、直線l
1上のどこかにある。従って、カメラ105のスクリー
ン112上では、エピポーラライン115上のどこかに
その物体が投影されるはずである。従って、このエピポ
ーラライン115上で、物体の投影像を探索していけば
良い。例えば、エピポーラライン115上の点(c,
d)に、その投影像があれば、点(c,d)に対応する
直線l2が判別する。この直線l2は、直線1131,1
132,113i・・・の内の1つである。後は、直線l
1と、直線l2の交点をワールド座標系で求めることによ
り、物体の3次元における位置116を知ることが出来
る。
【0024】ここで、スクリーン111上の座標位置
(a,b)に対応するスクリーン112上のエピポーラ
ライン115上の、対応点の探索の仕方について説明す
る。通常、ブロックマッチングという方法により、探索
される。例えば、カメラ104のスクリーン111の座
標位置(a,b)を中心として4画素×4画素というブ
ロックを取り出す。次に、カメラ105のスクリーン1
12のエピポーラライン115上のある点に着目して、
その点を中心として4画素×4画素というブロックを取
り出す。そして、この2つのブロック同士の相関を計算
する。この相関の計算としては、例えば各画素の差分絶
対値和を求める方法を用いることができる。
【0025】エピポーラライン115上の全ての点にお
いて上記差分絶対値和を計算し、一番相関のとれている
点を求め、物体の投影点とする。なぜなら、その物体
が、カメラ104のスクリーン111に投影された像、
すなわち座標位置(a,b)を中心とした4画素×4画
素と、カメラ105のスクリーン112に投影された
像、すなわち座標位置(c,d)を中心とした4画素×
4画素とは似ている画像になっているからである。
【0026】ところで、ここまで説明してきたステレオ
カメラシステムで使用する2つのカメラの焦点距離は常
に固定していた。つまり、焦点距離を変化させるような
ズームレンズを使用することはなかった。
【0027】近年、例えば、本当の人物をカメラで撮影
して、その撮影画像に対してCG(コンピュータグラフ
ィック)で作られたロボットを人物の横に位置するよう
に合成しようとするバーチャル技術が広く知られるよう
になった。この時、人間の3次元上での位置と、ロボッ
トの仮想的な3次元上での位置関係を正確に合わせない
と、合成画像は不自然に見える。そこで、人物の位置を
3次元上で正確に測定しなくてはいけないが、この時、
上記ステレオカメラシステムを使用して測定する。そし
て、合成の為に使用する、人間の写っている画像データ
は、ステレオカメラシステムの片方のカメラ(例えば、
第2のカメラ)の画像を使用する。つまり、ステレオカ
メラを使用すれば、一度に、人間の写っている画像デー
タと、その人間の3次元上での位置が求まる。後は、ロ
ボットが3次元上で人間の横にいると仮定した時にカメ
ラに写るロボットの投影像を、第2のカメラの画像に合
成すれば良い。このような、バーチャル技術を使って撮
影を行うバーチャルスタジオでは、当然、人物をズーム
インあるいはズームアウトして撮ったりするので、上記
ステレオカメラの内、第2のカメラにはズームレンズが
必要となる。このように、ズームレンズを使用したステ
レオカメラは必要である。
【0028】しかし、ズームレンズを使用すると、焦点
距離が変わってしまい、当然、スクリーンの各点に対応
する、ワールド座標系における直線(図18における1
131,1132,113i・・・)が変化してしまう。言い
換えれば、エピポーラライン115は焦点距離に依存し
ているので、どのように対応点を探索するのかという方
法が不明であった。
【0029】もちろん、ズームレンズに特殊な装置を付
けて、現在の焦点距離を検出できるようにすれば対処で
きる。つまり、その時刻における焦点距離が分かれば、
その焦点距離に対応するエピポーララインを求めて、そ
のライン上で探索を行えば良い。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焦点距
離が変化したときの3次元上の物体の位置情報を得るに
は、上述したように、現在の焦点距離を検出するため
に、ズームレンズに特殊な装置をわざわざ装着しなくて
はいけなかった。
【0031】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、焦点距離を可変する撮像装置のキャリブレーシ
ョンを可能とするキャリブレーション方法の提供を目的
とする。
【0032】また、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、焦点距離が異なる撮像装置間での2次元
座標系上での物体の投影像の一致を検出できる対応点探
索方法及び装置の提供を目的とする。
【0033】また、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、固定焦点距離のレンズを備えた第1の撮
像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装置
により同一物体を撮影し、上記第1の撮像装置により物
体を撮像して得られた2次元座標系上の第1の投影像に
基づいて、上記第2の撮像装置の焦点距離を求めること
ができる焦点距離検出方法及び装置の提供を目的とす
る。
【0034】また、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、固定焦点距離のレンズを備えた第1の撮
像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装置
とにより同一の物体を撮影し、この物体の3次元座標系
での位置を検出できる3次元座標位置検出方法及び装置
の提供を目的とする。
【0035】また、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、上記対応点探索方法、上記焦点距離検出
方法並びに上記3次元位置情報検出方法を実現する各処
理手順を記録している記録媒体の提供を目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャリブレ
ーション方法は、上記課題を解決するために、焦点距離
を可変にして物体を撮像する撮像装置により、複数の特
定焦点距離により物体を撮像して得られた2次元座標系
の投影像の各位置と、上記物体の3次元座標系における
各位置との位置情報対応関係を求める。具体的には、い
くつかの焦点距離におけるキャリブレーションを行い、
残りの焦点距離におけるキャリブレーションは補間によ
り求める。
【0037】また、本発明に係る対応点探索方法及び装
置は、上記課題を解決するために、他の撮像装置の2次
元座標系上での対応点の候補を中心とした切り出しブロ
ックの大きさを、基準となる撮像装置と上記他の撮像装
置との焦点距離の比により変えてから、上記基準となる
撮像装置の2次元座標系上での投影像を中心とした切り
出しブロックと同じ大きさに調整し、二つのブロック間
における対応の度合いを求めることで、上記対応点を探
す。
【0038】また、本発明に係る焦点距離検出方法及び
装置は、上記課題を解決するために、第2の撮像装置に
より物体を撮像して得られた2次元座標系上の第2の投
影像を第1の撮像装置により物体を撮像して得られた2
次元座標系上の第1の投影像に対しての相関を算出して
探索し、その探索結果から上記第2の撮像装置の焦点距
離を求める。
【0039】また、本発明に係る3次元位置情報検出方
法及び装置は、上記課題を解決するために、第2の撮像
装置により物体を撮像して得られた2次元座標系上の第
2の投影像を第1の撮像装置により物体を撮像して得ら
れた2次元座標系上の第1の投影像に対しての相関を算
出して探索し、その探索結果から上記第2の撮像装置の
焦点距離を求め、この焦点距離より上記物体の3次元位
置を検出する。
【0040】また、本発明に係る記録媒体は、上記課題
を解決するために、他の撮像装置の2次元座標系上での
対応点の候補を中心とした切り出しブロックの大きさを
基準となる撮像装置と上記他の撮像装置との焦点距離の
比により変える工程と、上記可変とされた切り出しブロ
ックを上記基準となる撮像装置の2次元座標系上での投
影像を中心とした切り出しブロックと同じ大きさに調整
する工程と、この調整ブロックと上記投影像を中心とし
た切り出しブロック間における対応の度合いを求める工
程とを有する処理手順を記録している。
【0041】また、本発明に係る記録媒体は、上記課題
を解決するために、第2の撮像装置により物体を撮像し
て得られた2次元座標系上の第2の投影像を第1の撮像
装置により物体を撮像して得られた2次元座標系の第1
の投影像に対しての相関を算出して探索する工程と、そ
の探索結果から上記第2の撮像装置の焦点距離を求める
工程とを有する処理手順を記録している。
【0042】また、本発明に係る記録媒体は、上記課題
を解決するために、第2の撮像装置により物体を撮像し
て得られた2次元座標系上の第2の投影像を第1の撮像
装置により物体を撮像して得られた2次元座標系上の第
2の投影像に対しての相関を算出して探索する工程と、
その探索結果から上記第2の撮像装置の焦点距離を求め
る工程と、この焦点距離より上記物体の3次元位置を検
出する工程とを有する処理手順を記録している。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキャリブレー
ション方法の実施の形態について説明する。この実施の
形態は、本発明に係るキャリブレーション方法を用い
て、いくつかの焦点距離におけるキャリブレーションを
行うキャリブレーション装置である。
【0044】図1に示すようにこのキャリブレーション
装置は、1つの固定焦点距離のカメラ4(以下、適宜、
第1のカメラという)と、1つのズーム機能付きカメラ
(以下、適宜、第2のカメラという)5より成るステレ
オカメラのキャリブレーションを行う装置である。
【0045】このキャリブレーション装置は、3次元空
間において、同一平面に含まれ、かつ平行に配置される
パイプ1及び2と、このパイプ1及び2に沿って滑らか
に移動する台車3と、台車3がスライドする方向と垂直
に設置され、正方格子模様が書かれた平板6とを備えて
なる。
【0046】パイプ1及び2には目盛が記されており、
台車3がスライドした量が測定できるようになってい
る。また、台車3は、上記ステレオカメラを載せてパイ
プ1及び2をスライドする。
【0047】平板6に書かれている正方格子の横方向を
x軸、縦方向をy軸とし、スライドする方向、即ち正方
格子に対して垂直方向をz軸とする。平板6よりカメラ
側が、z>0である。
【0048】このような構成の、図1に示したキャリブ
レーション装置は、ズーム機能付きカメラである第2の
カメラ5を載せる点を除けば、上記図14に示したキャ
リブレーション装置と同様であり、スライドの仕方や、
3次元座標の取り方も同じである。
【0049】実際のキャリブレーションの測定は、第1
のカメラ4及び第2のカメラ5を載せた台車3の位置を
ずらして、平板6の正方格子を撮影しながら行われる。
【0050】ここで、図14から図16を導いたのと同
様に、図1のキャリブレーション装置において、台車3
を距離Lだけスライドさせることで、第1のカメラ4及
び第2のカメラ5を基準として、図2に示す平板6上の
第1の正方格子Q1と第2の正方格子Q2を撮影すること
が出来る。また、ワールド座標の取り方も同じである。
【0051】第1のカメラ4のスクリーン(CCD面)
の各座標位置に写る、3次元上の物体は、ワールド座標
系におけるどの直線上に存在する物体であるかは上記図
17を使って説明したように判別できる。つまり、第1
のカメラ4のスクリーンの各点と、ワールド座標系にお
ける直線との対応関係が求まる。
【0052】次ぎに、ズーム機能付きカメラである第2
のカメラ5の焦点距離を特定の焦点距離(f1とする)
にセットして、キャリブレーションを測定する。即ち、
焦点距離をf1にセットしたら、焦点距離を動かさずに
台車3を距離Lだけスライドさせる。これにより焦点距
離f1のときの第2のカメラ5については、従来と同様
に、キャリブレーションを行うことが出来る。すなわ
ち、焦点距離f1のときの第2のカメラ5のスクリーン
の各点と、ワールド座標系における直線との対応関係が
求まる。但し、この対応関係は、焦点距離がf1である
という条件下での関係である。
【0053】次に、台車3を元の位置にスライドして戻
す。そして、第2のカメラ5の焦点距離を別の特定の焦
点距離(f2とする)にセットして、キャリブレーショ
ンを測定する。即ち、焦点距離をf2にセットしたら、
焦点距離を動かさずに台車3を距離Lだけスライドさせ
る。これにより、キャリブレーションを行うことが出来
る。つまり、焦点距離f2のときの第2のカメラ5のス
クリーンの各点と、ワールド座標系における直線との対
応関係が求まる。但し、この対応関係は、焦点距離がf
2であるという条件下での関係である。同様に、キャリ
ブレーション装置を用いて、第2のカメラ5の幾つかの
焦点距離(f3、f4、...)でも、キャリブレーショ
ンを行う。
【0054】以上により、第1のカメラ4のスクリーン
の各点と、ワールド座標系における直線との対応関係が
求まる。また、第2のカメラ5の焦点距離がf1、f2
3、f4、...の場合の、第2のカメラ5のスクリー
ンの各点と、ワールド座標系における直線との対応関係
が求まる。
【0055】また、f1、f2、f3、f4・・・以外の焦点
距離におけるキャリブレーションは、焦点距離f1
2、f3、f4・・・におけるスクリーンの各点とワールド
座標系における直線との対応関係より補間で求められ
る。
【0056】すなわち、本発明に係るキャリブレーショ
ン方法を適用した上記キャリブレーション装置によれ
ば、ズームレンズを用いたカメラを1個備えたステレオ
カメラのキャリブレーションを、特殊な装置を付加する
ことなく確実に行うことができる。
【0057】なお、本発明に係るキャリブレーション方
法は、一つの固定焦点距離のカメラ4と、一つのズーム
機能付きカメラ5よりなるステレオカメラの図1に示し
たキャリブレーション装置に適用が限定されるものでは
なく、図3に示すように、二つの固定焦点距離のカメラ
(第1のカメラ)4及び(第3のカメラ)7と、一つの
ズーム機能付きカメラ(第2のカメラ)5よりなるステ
レオカメラのキャリブレーション装置に適用されてもよ
い。
【0058】この図3に示すキャリブレーション装置で
の実際のキャリブレーションの測定は、固定焦点距離の
カメラである第1のカメラ4及び第3のカメラ7と、こ
の第1のカメラ4と第3のカメラ7に挟まれて位置する
ズーム機能付きカメラである第2のカメラ5を載せた台
車3の位置をずらして、平板6の正方格子を撮影しなが
ら行われる。
【0059】ここで、図14から図16を導いたのと同
様に、図3のキャリブレーション装置において、台車3
を距離Lだけスライドさせることで、第1のカメラ4、
第2のカメラ5及び第3のカメラ7を基準として、図4
に示す平板6上の第1の正方格子Q1と第2の正方格子
2を撮影することが出来る。また、ワールド座標の取
り方も同じである。
【0060】後は、上記図2を用いて説明した第1のカ
メラ4及び第2のカメラ5のそれぞれのスクリーンの各
点と、ワールド座標系における直線との関係に、新たに
図4に示すように、第3のカメラ7のスクリーンの各点
と、ワールド座標における直線との関係を加えればよ
い。
【0061】これで、本発明に係るキャリブレーション
方法を適用したキャリブレーション装置による、いくつ
かの焦点距離におけるキャリブレーションは終わる。
【0062】このようにキャリブレーションされたステ
レオカメラを使用して、実際の物体を撮影する。なお、
図1及び図3では、説明を省略していたが、図中の複数
のカメラは一体化されており、キャリブレーション装置
から取り外して、実際の物体を撮影する場合でも、カメ
ラ同士の位置関係は保つことが出来る。
【0063】次ぎに、上記キャリブレーション方法を適
用したキャリブレーション装置により求めたキャリブレ
ーションを使って、3次元空間における物体の位置を求
める3次元位置情報検出方法及び装置の実施の形態につ
いて説明する。
【0064】この実施の形態は、図5に示すような構成
であり、一つの固定焦点距離のカメラである第1のカメ
ラ4と、一つのズーム機能付きカメラである第2のカメ
ラ5よりなるステレオカメラ8で撮影した画像データよ
り、撮影された物体9までの距離を測定し、その3次元
位置情報を位置出力端子から、また第2のカメラ5から
の画像データを画像出力端子から出力する3次元位置情
報検出装置である。この3次元位置情報検出装置が、上
記3次元位置情報検出方法を適用して、上記3次元位置
情報を得る過程では、本発明に係る対応点探索方法並び
に焦点距離検出方法の技術を使用する。
【0065】この3次元位置情報検出装置は、上記第1
のカメラ4と第2のカメラ5よりなるステレオカメラ8
と、第1のカメラ4と第2のカメラ5からの画像データ
を蓄積する画像データ蓄積部10と、このデータ蓄積部
10からの各画像データから最終的に物体9までの3次
元位置情報を演算する演算部11と、図1に示したキャ
リブレーション装置により得られたキャリブレーション
データを格納しているキャリブレーションデータ格納部
12と、制御部13とを備えてなる。
【0066】キャリブレーションデータ格納部12に格
納されているキャリブレーションデータは、図1に示し
たキャリブレーション装置によって、予め第1のカメラ
4のスクリーンの各点と、ワールド座標系における直線
との対応関係、第2のカメラ5の各焦点距離の場合の、
第2のカメラ5のスクリーンの各点と、ワールド座標系
における直線との対応関係を求めて得られたキャリブレ
ーションデータである。このキャリブレーションデータ
には、第2のカメラ5の各焦点距離の場合の、ワールド
座標系における直線との対応関係を示すデータが含まれ
るので、第2のカメラ5の各焦点距離が分かれば、上記
物体までの3次元位置情報を求めることができる。
【0067】しかし、ステレオカメラ8を用いて、幾つ
かの物体を撮影した時、第2のカメラ5の焦点距離は不
明である。この焦点距離を求めるため、従来は、レンズ
に特殊な装置を付けて、機械的に焦点距離を測定してい
たが、この3次元位置情報検出装置では、本発明に係る
焦点距離検出方法を用いて、画像処理により焦点距離を
求めるようにしている。
【0068】以下、上記3次元位置情報検出装置の動作
を、図6のフローチャートを参照しながら説明していく
が、先ず、画像処理により第2のカメラ5の焦点距離を
求める本発明に係る焦点距離検出方法について説明して
おく。この焦点距離検出方法は、制御部13の制御によ
り演算部11によって実行される。
【0069】この焦点距離検出方法は、第1のカメラ4
により得られた第1の画像と、第2のカメラにより得ら
れた第2の画像を取り出し、この第1の画像内の特定ポ
イントに対応する第2の画像内の対応点を探索し、その
探索結果から第2のカメラの焦点距離を求める。
【0070】すなわち、固定焦点距離のレンズを備えた
第1のカメラ4と可変焦点距離のレンズを備えた第2の
カメラ5により同一の物体を撮影し、第1のカメラ4に
より物体を撮像して得られた2次元座標系上の第1の投
影像に基づいて、第2のカメラ5の焦点距離を求める焦
点距離検出方法であり、第2のカメラ5により物体を撮
像して得られた2次元座標系上の第2の投影像を第1の
投影像に対しての相関を算出して探索し、その探索結果
から第2のカメラ5の焦点距離を求める。
【0071】ここで、第1の画像内の特定ポイントは、
第1のカメラ4のスクリーンの中心と第2のカメラ5の
スクリーンの中心とを結ぶ所定領域外から選ぶ必要があ
る。すなわち、図7に示すように、第1のカメラ4のス
クリーン14に写し出された物体9の投影像の内、第1
のカメラ4と第2のカメラ5を結ぶ方向15以外の部分
を選ぶ。第1のカメラ4と第2のカメラ5を結ぶ方向1
5に写し出される部分とは、図7に示す斜線部分16で
ある。
【0072】2つのカメラの位置が水平であれば、第1
のカメラ4のスクリーン14の中心を通って水平方向の
部分が、第1のカメラ4と第2のカメラ5を結ぶ方向と
なる。
【0073】ここで、なぜ、第1のカメラ4と第2のカ
メラ5を結ぶ方向15に写し出される部分16以外の部
分から選ぶかについての理由は後述する。
【0074】上記条件に従って、制御部13は演算部1
1に演算を実行させ、図6のフローチャートのステップ
S1で物体9の第1のカメラ4のスクリーン14上の座
標位置を図8に示すように(a,b)として求める。こ
の座標位置(a,b)は、図7の斜線部16以外の場所
にある。
【0075】次ぎに、ステップS2で座標位置(a,
b)に対応するワールド座標系における直線l1をキャ
リブレーション格納部12のデータを参照しながら求め
る。
【0076】次ぎに、ステップS3で、第2のカメラ5
の焦点距離を例えばf1に設定する。焦点距離がf1であ
るとしたときの、第2のカメラ5のスクリーン17の各
位置に対応するワールド座標系における直線も、上記キ
ャリブレーション装置により求められキャリブレーショ
ンデータ格納部12に格納されている。
【0077】従って、これら直線の内、前記直線l1
交点を持つ、直線を選び出すことが可能である。この選
び出された直線は、図8中の181,182,18i
ある。直線181に対応する、第2のカメラ5のスクリ
ーン17の点は、191である。同様に、直線182に対
応する点は192であり、直線18iに対応する点は19
iである。他も同様である。従って、これらから分かる
ように、これら全ての直線181,182,18i に対
応する、第2のカメラ5のスクリーン17の点191
192,19i を集めると、直線20f1になる。この
直線20f1は、焦点距離がf1であるとしたときのエピ
ポーララインである。
【0078】このように、演算部11は、制御部13の
制御により、ステップS4で、第2のカメラ5の焦点距
離として、ステップS3で設定された焦点距離と仮定し
た場合の、エピポーララインを求める。
【0079】次ぎに、ステップS5で、ステップS4で
求めたエピポーラライン上での上記座標位置(a,b)
に対しての相関を算出する。
【0080】次ぎに、ステップS6により全ての焦点距
離について相関を調べたか否かを判定し、未だであれ
ば、ステップS9で別の焦点距離に設定しながら、ステ
ップS4、ステップS5を繰り返し、各焦点距離と仮定
した場合の各エピポーラライン上での上記座標位置
(a,b)に対しての相関を算出する。
【0081】そして、ステップS7で相関の一番強かっ
たときの、第2のカメラ5のスクリーン17上の位置を
求め、その時の焦点距離から、物体の3次元上の位置を
算出する。
【0082】最後に、ステップS8で物体の位置を位置
出力端子から出力すると共に、第2のカメラ5からの画
像データを画像データ蓄積部10を介して、画像出力端
子から出力する。
【0083】なお、第1のカメラ4のスクリーン14の
点(a,b)の位置に対応する第2のカメラ5のスクリ
ーン17上での、焦点距離がf2、f3、f4・・・であると
したときの、エピポーララインを最初に求めてから、各
エピポーラライン上で相関をとってもよい。
【0084】図9には、第2のカメラ5のスクリーン1
7上に、焦点距離がf1であるとしたときのエピポーラ
ライン20f1と、焦点距離がf2であるとしたときのエ
ピポーラライン20f2と、焦点距離がf3であるとした
ときのエピポーララインf3とが得られる様子を示す。
【0085】そして、この図9に示す全ての直線上の全
ての個所で、第1のカメラ4のスクリーン14上の点
(a,b)と同じ画像データを探索する。これは、2次
元上での探索となる。例えば、第2のカメラ5のスクリ
ーン17上の点(c,d)の位置の画像データが同じで
あるとすると、第2のカメラ5の焦点距離はf2である
ことが分かる。なぜなら、点(c,d)はエピポーララ
イン上になくてはいけないが、点(c,d)を含むエピ
ポーラライン20f2は、焦点距離がf2のときのものだ
からである。
【0086】ここで、なぜ、「第1のカメラ4のスクリ
ーン14に写し出された物体9の投影像の内、第1のカ
メラ4と第2のカメラ5を結ぶ方向15以外の部分、す
なわち領域16を除いた部分から、図8に示すように点
(a,b)を選ぶ」かということについて述べておく。
もし、図7の斜線部分16内の点を選んでしまうと、こ
れに対応する第2のカメラ5のスクリーン17上のエピ
ポーララインが、焦点距離によらずに同じになってしま
うからである。つまり、図9に示したエピポーラライン
20f1、20f2、20f3 が同一の直線になってし
まう。これでは、第1のカメラ4のスクリーン14の点
(a,b)に対応する、第2のカメラ5のスクリーン1
7上の点を探索しても、その結果から、焦点距離を求め
ることが出来ないからである。
【0087】次ぎに、第2のカメラ5のスクリーン17
上の各エピポーラライン20f1、20f2、20f3
上で、第1のカメラ4のスクリーン14上の点(a,
b)に対応する画像データの位置を探索する方法につい
て詳しく説明する。この方法は、図6のステップS5で
の処理に適用される。
【0088】この探索方法では、ブロックマッチングを
用いている。しかし、焦点距離が、第1のカメラ4と第
2のカメラ5で違えば、対応するブロックの大きさも変
わってしまう。例えば、ある物体が、第1のカメラ4の
スクリーン14の4画素×4画素に写っているとする
と、第2のカメラ5のスクリーン17には、焦点距離に
よって、4画素×4画素であるかもしれないし、8画素
×8画素であるかもしれない。
【0089】そこで、本発明に係る対応点探索方法を用
いて、焦点距離の異なる第1のカメラ4と第2のカメラ
5により撮影されたスクリーン14とスクリーン17上
の二つの画像間における対応点を求める。
【0090】すなわち、この対応点探索方法は、基準と
なる第1のカメラ4と他の第2のカメラ5によって同一
の物体を撮影し、第1のカメラ4のスクリーン14上の
投影像に一致する第2のカメラ5のスクリーン17上の
対応点を探索する対応点探索方法であり、上記第2のカ
メラ5のスクリーン17上での対応点の候補を中心とし
た切り出しブロックの大きさを、上記第1のカメラ4と
上記第2のカメラ5との焦点距離の比により変えてか
ら、上記第1のカメラ4のスクリーン14上での投影像
を中心とした切り出しブロックと同じ大きさに調整し、
二つのブロック間における対応の度合いを求めること
で、上記スクリーン17上の対応点を探す。
【0091】最終的には、図9の各エピポーラライン2
0f1,20f2,20f3・・・上を、第1のカメラ4のス
クリーン14上の点(a,b)と同じ画像データである
部分を探索する。つまり、例えば、第1のカメラ4のス
クリーン14の点(a,b)を中心として4画素×4画
素というブロックを取り出す。このブロックに写ってい
る画像データと同じ部分を、エピポーラライン20
1,20f2,20f3・・・上の各点から1つ選び出す。
これが探索である。
【0092】ここで、例えば、これらエピポーラライン
20f1,20f2,20f3・・・の内、焦点距離がf2
ある場合のエピポーラライン20f2について考えてみ
る。第1のカメラ4の焦点距離をfとすると、第1のカ
メラ4のスクリーン14上の4画素×4画素に投影され
た物体は、第2のカメラ5のスクリーン17上の(4×
2/f)画素×(4×f2/f)画素に投影される。従
って、エピポーラライン20f2上を探索している時
は、(4×f2/f)画素×(4×f2/f)画素を取り
出して、マッチングを取るようにする。
【0093】これを一般化すると以下のようになる。焦
点距離がfiである場合のエピポーラライン20fi
に、第1のカメラ4のスクリーン14の位置(a,b)
を中心とした4画素×4画素のブロックと相関の強い部
分があるかを調べる。このとき、エピポーラライン20
i上の各点を中心として、(4×fi/f)画素×(4
×fi/f)画素を切り出して、縮小あるいは拡大して
4画素×4画素のブロックを作成する。そして、作成さ
れたブロックと、第1のカメラ4のスクリーン14の点
(a,b)を中心とした4画素×4画素のブロックとの
相関を調べる。相関が高ければ、それが求める点であ
る。もし、相関の高い点がなければ、別の焦点距離に対
応するエピポーラライン上の各点で、同様にブロックマ
ッチングを行っていき、最終的に、相関の高い点を求め
ることが出来る。
【0094】図10を用いて、4画素×4画素のブロッ
クの作成方法を再度、説明する。図中第1のカメラ4の
スクリーン14の点(a,b)を中心とした4画素×4
画素のブロック21に対して、第2のカメラ5のスクリ
ーン17上の、エピポーラライン20fi上のある点を
中心とした(4×fi/f)画素×(4×fi/f)画素
であるブロック22を、拡大あるいは縮小して、4画素
×4画素のブロック23を作成する。この拡大あるいは
縮小は、画像の拡大縮小であり、周知の通りであり、こ
こではその詳細を省略する。
【0095】ここまでの説明では、ブロックの大きさと
して4画素×4画素にしていたが、これ以外の大きさで
も良い。また、ブロックマッチング以外にも、例えば、
形状のマッチングを調べて、対応点を捜すことなども考
えられるが、この場合でも、fi/fに拡大または縮小
して探索すれば良い。
【0096】今、第1のカメラ4のスクリーン14の点
(a,b)と対応する点を第2のカメラ5のスクリーン
17上で求めることで、第2のカメラ5の焦点距離を求
めていたが、第1のカメラ4のスクリーン14の別の点
についても同様に行い、第2のカメラ5の焦点距離を求
めることも出来る。このように第1のカメラ4のスクリ
ーン14の複数の点から焦点距離を算出した場合は、例
えば、これら算出結果から最小二乗法などにより、最も
確からしい第のカメラ5の焦点距離を求めることも出来
る。
【0097】このようにして、本発明に係る焦点距離検
出方法並びに対応点探索方法を適用することで、第2の
カメラ5の焦点距離を求めることが可能である。
【0098】ところで、上記3次元位置情報検出装置の
キャリブレーショデータ格納部12には、既に図1に示
したキャリブレーション装置によって得られたキャリブ
レーションデータが格納されている。上記対応点探索方
法と上記焦点距離検出方法を適用して焦点距離が求まれ
ば、上記キャリブレーションデータ格納部12から、そ
の焦点距離である場合の、第2のカメラ5のスクリーン
17の各点と、ワールド座標系における直線との対応関
係は求まっているので、固定焦点距離のステレオカメラ
と考えて、各物体までの3次元位置を測定することが出
来る。
【0099】なお、上記図5に示した3次元位置情報検
出装置は、1つの固定焦点距離のカメラである第1のカ
メラ4と、1つのズーム機能付きカメラである第2のカ
メラ5より成るステレオカメラ8を使用したが、本発明
に係る3次元位置情報検出方法及び装置は、複数の固定
焦点距離のカメラと、一つのズーム機能付きカメラより
なるステレオカメラを用いてもよい。
【0100】図11には、例えば二つの固定焦点距離の
カメラと、一つのズーム機能付きカメラとから構成した
ステレオカメラ25を用いた3次元位置情報検出装置の
構成を示す。二つの固定焦点距離のカメラを第1のカメ
ラ4、第3のカメラ7とする。この第1のカメラ4と第
3のカメラ7の間に挟まれた一つのズーム機能付きカメ
ラを第2のカメラ5とする。
【0101】この3次元位置情報検出装置は、第1のカ
メラ4と、第2のカメラ5と、第3のカメラ7よりなる
ステレオカメラ25と、このステレオカメラ25からの
画像データを蓄積する画像データ蓄積部26と、この画
像データ蓄積部26からの各画像データから最終的に物
体9までの3次元位置情報を演算する演算部27と、図
3に示したキャリブレーション装置により得られたキャ
リブレーションデータを格納しているキャリブレーショ
ンデータ格納部28と、制御部29とを備えてなる。
【0102】キャリブレーションデータ格納部28に格
納されているキャリブレーションデータは、図3に示し
たキャリブレーション装置によって、予め第1のカメラ
4のスクリーンの各点と、ワールド座標系における直線
との対応関係、第2のカメラ5の各焦点距離の場合の、
第2のカメラ5のスクリーンの各点と、ワールド座標系
における直線との対応関係、第3のカメラ7のスクリー
ンの各点と、ワールド座標系における直線との対応関係
を求めて得られたキャリブレーションデータである。こ
のキャリブレーションデータには、第2のカメラ5の各
焦点距離の場合の、ワールド座標系における直線との対
応関係を示すデータが含まれるので、第2のカメラ5の
各焦点距離が分かれば、上記物体までの3次元位置情報
を求めることができる。
【0103】しかし、ステレオカメラ25を用いて、幾
つかの物体を撮影した時、第2のカメラ5の焦点距離は
不明である。この焦点距離を求めるため、この3次元位
置情報検出装置でも、本発明に係る焦点距離検出方法を
用いて、画像処理により焦点距離を求めるようにしてい
る。
【0104】先ず、第1のカメラ4と第3のカメラ7を
1つのステレオカメラとみなして、第1のカメラ4と第
3のカメラ7のスクリーンに写っている物体の3次元位
置を測定する。第1のカメラ4のスクリーンには、点
(a,b)が写っているとする。この物体9の位置は、
第1のカメラ4と第3のカメラ7より分かるので、その
位置を図12上で(e,f,g)とする。次に、この物
体9の第2のカメラ5のスクリーン17への投影像の位
置を調べる。
【0105】焦点距離がf1であるとしたときの、第2
のカメラ5のスクリーン17の各位置に対応するワール
ド座標系における直線も、図3に示したキャリブレーシ
ョン装置によるキャリブレーションにおいて求まってい
る。従って、これら直線の内、上記ワールド座標におけ
る座標位置(e,f,g)を通過する、直線30を選び
出すことが可能である。この選び出された直線30に対
応する、第2のカメラ5のスクリーン17の位置を(c
1,df1)とする。
【0106】同じようにして、第2のカメラ5のスクリ
ーン17上での、焦点距離がf2、f3、f4、...で
あるとしたときの、前記座標位置(e,f,g)を通過
する、直線を選び、さらに、それら直線に対応する第2
のカメラ5のスクリーン17の位置を求める。求めた結
果は、図13のようになる。図13において、焦点距離
がf1であると仮定したときに、物体9が投影される位
置は(cf1,df1)である。また、焦点距離がf2
ると仮定したときに、物体9が投影される位置は(cf
2,df2)である。焦点距離がf3であると仮定したと
きに、この物体が投影される位置は(cf3,df3)で
ある。他も同様である。
【0107】つまり、第2のカメラ5の焦点距離に応じ
て、図13上の(cf1,df1)、(cf2,df2)、
(cf3,df3)...のいずれかの位置に投影される
はずである。従って、第1のカメラ4のスクリーン上の
位置(a,b)と同じ画像データを、第2のカメラ5の
スクリーンの内、(cf1,df1)、(cf2,d
2)、(cf3,df3)...を含む線上31にのみ
探索すれば良い。上記図5に示した3次元位置情報検出
装置では、2次元上を探索しなくてはいけなかったが、
この図11に示す3次元位置情報検出装置は、1次元上
のみを探索すれば良い。
【0108】この探索は、本発明に係るブロックマッチ
ング検出方法を適用して、ブロックの大きさを変えて、
探索する。つまり、図13上にあって焦点距離がf1
あると仮定したときに得られた位置(cf1,df1)に
対応点があるかを調べるときには、その位置を中心とし
て、(4×fi/f)画素×(4×fi/f)画素を切り
出して、縮小あるいは拡大して4画素×4画素のブロッ
クを作成する。そして、作成されたブロックと、第1の
カメラ4のスクリーンの位置(a,b)を中心とした4
画素×4画素のブロックとの相関を調べる。相関が高け
れば、それが求める点である。もし、相関の高い点でな
ければ、別の焦点距離に対応する点(cf2,df2)、
(cf3,df3)、・・・を調べれば良い。そして、最
終的に、相関の高い点を求めることが出来る。この相関
の強い点に対応する焦点距離が、求める第2のカメラ5
の焦点距離である。
【0109】今、第1のカメラ4のスクリーンの位置
(a,b)と対応する点を求めることで、焦点距離を求
めていたが、第1のカメラ4のスクリーンの別の点につ
いても同様に行い、焦点距離を求めることも出来る。こ
のように複数の点から焦点距離を算出した場合は、例え
ば、これら算出結果から最小二乗法などにより、最も確
からしい焦点距離を求めることも出来る。
【0110】このようにして、図11に示した3次元位
置情報検出装置では、第2のカメラの焦点距離を求める
ことが可能である。焦点距離が求まれば、キャリブレー
ションの段階で、その焦点距離である場合の、第2のカ
メラ5のスクリーン17の各点と、ワールド座標系にお
ける直線との対応関係は求まっているので、従来と同様
に、固定焦点距離のステレオカメラと考えて、各物体ま
での3次元位置を測定することが出来る。
【0111】なお、上記図5及び図11に示した3次元
位置情報検出装置によれば、カメラに写っている物体の
3次元位置の情報を得ると共に、第2のカメラの画像デ
ータを出力することで、同時に、それら物体を、自分の
意図する焦点距離で撮影した画像データも得ることが出
来る。
【0112】また、本発明の出願人は、平成9年3月2
6日に出願した、特願平09−73202号明細書、
「キャリブレーション方法及びキャリブレーション装
置、並びに補正方法及び補正装置」により、正方格子模
様が書かれた平板がスライド方向に対して垂直に設置で
きない場合に、その補正を行う方法に関する技術を開示
しているが、本発明においても、この技術を使用し、よ
り正確にキャリブレーションを行うことが可能である。
【0113】また、上記対応点探索方法は、演算部11
及び27で制御部13及び29の制御により実行され
る。よって、演算部11及び27を対応点探索装置とし
て、固定焦点距離の第1のカメラ4及び第3のカメラ7
の2次元座標系上の投影像に一致する可変焦点距離の第
2のカメラの2次元座標系上の対応点を探索するために
だけ用いてもよい。
【0114】また、上記焦点距離検出方法も、演算部1
1及び27で制御部13及び29の制御により実行され
る。よって、演算部11及び27を焦点距離検出装置と
して、可変焦点距離の第2のカメラ5により物体を撮像
して得られた2次元座標系上の第2の投影像を第1のカ
メラ4及び第3のカメラ7から得られる投影像に対して
の相関を算出して探索し、その探索結果から上記第2の
撮像装置の焦点距離を算出するためにだけ用いてもよ
い。
【0115】また、上記対応点探索方法を実行するた
め、演算部11及び27は、記録媒体から処理手順を逐
次取り出し、制御手段13及び29の制御により実行す
る。ここで、記録媒体は、演算部11内部又は外部にあ
って、第2のカメラ5の2次元座標系上での対応点の候
補を中心とした切り出しブロックの大きさを第1のカメ
ラ4と第2のカメラ5との焦点距離の比により変える工
程と、上記可変とされた切り出しブロックを上記第1の
カメラ4の2次元座標系上での投影像を中心とした切り
出しブロックと同じ大きさに調整する工程と、この調整
ブロックと上記投影像を中心とした切り出しブロック間
における対応の度合いを求める工程とを有する処理手順
を記録している。
【0116】また、上記焦点距離検出方法を実行するた
め、演算部11及び27は、記録媒体から処理手順を逐
次取り出し、制御手段13及び29の制御により実行す
る。ここで、記録媒体は、演算部11及び27の内部又
は外部にあって、第2のカメラ5により物体を撮像して
得られた2次元座標系上の第2の投影像を第1のカメラ
4により得られた第1の投影像に対しての相関を算出し
て探索する工程と、その探索結果から上記第2の撮像装
置の焦点距離を求める工程とを有する処理手順を記録し
ている。
【0117】また、上記3次元座標位置検出方法を実行
するため、演算部11及び27は、記録媒体から処理手
順を逐次取り出し、制御手段13及び29の制御により
実行する。ここで、記録媒体は、演算部11及び27の
内部又は外部にあって、第2のカメラ5により物体を撮
像して得られた2次元座標系上の第2の投影像を第1の
カメラ4により得られた第1の投影像に対しての相関を
算出して探索する工程と、その探索結果から上記第2の
撮像装置の焦点距離を求める工程と、この焦点距離より
上記物体の3次元位置を検出する工程とを有する処理手
順を記録している。
【0118】
【発明の効果】本発明に係るキャリブレーション方法に
よれば、焦点距離が可変である撮像装置のキャリブレー
ションを実現できる。
【0119】また、本発明に係る対応点探索方法及び装
置は、焦点距離が異なる撮像装置間での2次元座標系上
での物体の投影像の一致を検出できる。
【0120】また、本発明に係る焦点距離検出方法及び
装置は、固定焦点距離のレンズを備えた第1の撮像装置
と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装置により
同一物体を撮影し、上記第1の撮像装置により物体を撮
像して得られた2次元座標系上の第1の投影像に基づい
て、上記第2の撮像装置の焦点距離を求めることができ
る。
【0121】また、本発明に係る3次元位置情報検出方
法及び装置によれば、固定焦点距離のレンズを備えた第
1の撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮
像装置とにより同一の物体を撮影し、この物体の3次元
座標系での位置を検出できる。
【0122】また、この3次元位置情報検出方法及び装
置によれば、ズームレンズに特殊な装置を付けなくて
も、現在の焦点距離を検出でき、これにより対象物体の
3次元情報を得ると共に、意図する焦点距離で撮影した
画像データも同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリブレーション方法の実施の
形態となるキャリブレーション装置の斜視図である。
【図2】図1に示したキャリブレーション装置で平板を
スライドさせた様子を示す図である。
【図3】他の実施の形態となるキャリブレーション装置
の斜視図である。
【図4】図3に示したキャリブレーション装置で平板を
スライドさせた様子を示す図である。
【図5】本発明に係る3次元位置情報検出方法及び装置
の実施の形態となる3次元位置情報検出装置のブロック
図である。
【図6】上記図5に示した3次元位置情報検出装置の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図7】上記図5に示した3次元位置情報検出装置で焦
点距離を求めるための対応点の選択を説明するための図
である。
【図8】上記図5に示した3次元位置情報検出装置で焦
点距離を求める方法を説明するための図である。
【図9】上記図5に示した3次元位置情報検出装置で焦
点距離を求めるために必要とするエピポーララインを示
す図である。
【図10】上記図5に示した3次元位置情報検出装置で
行われるブロックマッチングを説明するための図であ
る。
【図11】本発明に係る3次元位置情報検出方法及び装
置の他の実施の形態となる3次元位置情報検出装置のブ
ロック図である。
【図12】上記図11に示した3次元位置情報検出装置
で焦点距離を求めるための原理を説明するための図であ
る。
【図13】上記図11に示した3次元位置情報検出装置
で焦点距離を求める方法を説明するための図である。
【図14】従来の3次元位置情報検出装置となるステレ
オカメラシステムの外観斜視図である。
【図15】上記図14に示したステレオカメラシステム
にて二つのカメラをスライドさせた様子を示す図であ
る。
【図16】上記図14に示したステレオカメラシステム
にて平板をスライドさせた様子を示す図である。
【図17】所定の直線上の点が、スクリーンの所定の位
置に投射される様子を示す図である。
【図18】上記図14に示したステレオカメラシステム
にて物体の3次元上の位置を求める方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
4 固定焦点距離のレンズを用いたカメラ、3 台車、
5 可変焦点距離のレンズを用いたカメラ、6 正方格
子模様の付いた平板、8 ステレオカメラ、10画像デ
ータ蓄積部、11 演算部、12 キャリブレーション
データ格納部、13 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅利 直介 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 株 式会社ソニー木原研究所内 (72)発明者 堀川 順治 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 株 式会社ソニー木原研究所内 (72)発明者 永野 秀敏 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 株 式会社ソニー木原研究所内 (72)発明者 石井 隆寛 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 株 式会社ソニー木原研究所内 (72)発明者 野崎 隆志 東京都品川区東五反田3丁目14番13号 株 式会社ソニー木原研究所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離を可変にして物体を撮像する撮
    像装置により、複数の特定焦点距離により物体を撮像し
    て得られた2次元座標系の投影像の各位置と、上記物体
    の3次元座標系における各位置との位置情報対応関係を
    求めることを特徴とするキャリブレーション方法。
  2. 【請求項2】 上記複数の特定焦点距離を除く複数の他
    の焦点距離における上記位置情報対応関係を補間により
    求めることを特徴とする請求項1記載のキャリブレーシ
    ョン方法。
  3. 【請求項3】 基準となる撮像装置と他の撮像装置によ
    って同一物体を撮影し、基準となる撮像装置の2次元座
    標系上の投影像に一致する他の撮像装置の2次元座標系
    上の対応点を探索する対応点探索方法であって、 上記他の撮像装置の2次元座標系上での対応点の候補を
    中心とした切り出しブロックの大きさを、上記基準とな
    る撮像装置と上記他の撮像装置との焦点距離の比により
    変えてから、上記基準となる撮像装置の2次元座標系上
    での投影像を中心とした切り出しブロックと同じ大きさ
    に調整し、二つのブロック間における対応の度合いを求
    めることで、上記対応点を探すことを特徴とする対応点
    探索方法。
  4. 【請求項4】 上記二つのブロック間における対応の度
    合いは、上記二つのブロック間における相関を計算する
    ことで求めることを特徴とする請求項3記載の対応点探
    索方法。
  5. 【請求項5】 上記他の撮像装置は複数であることを特
    徴とする請求項3記載の対応点探索方法。
  6. 【請求項6】 基準となる撮像装置と他の撮像装置によ
    って同一物体を撮影し、基準となる撮像装置の2次元座
    標系上の投影像に一致する他の撮像装置の2次元座標系
    上の対応点を探索する対応点探索装置であって、 上記他の撮像装置の2次元座標系上での対応点の候補を
    中心とした切り出しブロックの大きさを、上記基準とな
    る撮像装置と上記他の撮像装置との焦点距離の比により
    変えてから、上記基準となる撮像装置の2次元座標系上
    での投影像を中心とした切り出しブロックと同じ大きさ
    に調整し、二つのブロック間における対応の度合いを求
    める対応度演算手段を備えることを特徴とする対応点探
    索装置。
  7. 【請求項7】 上記対応度演算手段は、上記二つのブロ
    ック間における相関を計算することで上記二つのブロッ
    ク間における対応の度合いを求めることを特徴とする請
    求項6記載の対応点探索装置。
  8. 【請求項8】 上記他の撮像装置は複数であることを特
    徴とする請求項6記載の対応点探索装置。
  9. 【請求項9】 基準となる撮像装置と他の撮像装置によ
    って同一物体を撮影し、基準となる撮像装置の2次元座
    標系上の投影像に一致する他の撮像装置の2次元座標系
    上の対応点を探索する対応点探索処理手順を記録してい
    る記録媒体であって、 上記他の撮像装置の2次元座標系上での対応点の候補を
    中心とした切り出しブロックの大きさを上記基準となる
    撮像装置と上記他の撮像装置との焦点距離の比により変
    える工程と、 上記可変とされた切り出しブロックを上記基準となる撮
    像装置の2次元座標系上での投影像を中心とした切り出
    しブロックと同じ大きさに調整する工程と、 この調整ブロックと上記投影像を中心とした切り出しブ
    ロック間における対応の度合いを求める工程とを有する
    処理手順を記録していることを特徴とする記録媒体。
  10. 【請求項10】 固定焦点距離のレンズを備えた第1の
    撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装
    置により同一物体を撮影し、上記第1の撮像装置により
    物体を撮像して得られた2次元座標系上の第1の投影像
    に基づいて、上記第2の撮像装置の焦点距離を求める焦
    点距離検出方法であって、 上記第2の撮像装置により物体を撮像して得られた2次
    元座標系上の第2の投影像を上記第1の投影像に対して
    の相関を算出して探索し、その探索結果から上記第2の
    撮像装置の焦点距離を求めることを特徴とする焦点距離
    検出方法。
  11. 【請求項11】 上記第1の投影像は、上記第1の撮像
    装置の2次元座標系の中心と上記第2の撮像装置の2次
    元座標系の中心とを結ぶ所定領域外から選ぶことを特徴
    とする請求項10記載の焦点距離検出方法。
  12. 【請求項12】 上記第1の撮像装置の焦点距離と上記
    第2の撮像装置の焦点距離の比により、上記第2の撮像
    装置の2次元座標系上の第2の投影像の候補を中心とし
    た切り出しブロックの大きさを変えてから、上記第1の
    投影像を中心とした切り出しブロックと同じ大きさに調
    整し、二つのブロック間における対応の度合いにより、
    上記第2の投影像を探索し、その探索結果から上記第2
    の撮像装置の焦点距離を求めることを特徴とする請求項
    10記載の焦点距離検出方法。
  13. 【請求項13】 固定焦点距離のレンズを備えた第1の
    撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装
    置により同一物体を撮影し、上記第1の撮像装置により
    物体を撮像して得られた2次元座標系上の第1の投影像
    に基づいて、上記第2の撮像装置の焦点距離を求める焦
    点距離検出装置であって、 上記第2の撮像装置により物体を撮像して得られた2次
    元座標系上の第2の投影像を上記第1の投影像に対して
    の相関を算出して探索し、その探索結果から上記第2の
    撮像装置の焦点距離を算出する焦点距離演算手段を備え
    ることを特徴とする焦点距離検出装置。
  14. 【請求項14】 上記第1の投影像は、上記第1の撮像
    装置の2次元座標系の中心と上記第2の撮像装置の2次
    元座標系の中心とを結ぶ所定領域外から選ぶことを特徴
    とする請求項13記載の焦点距離検出装置。
  15. 【請求項15】 上記焦点距離演算手段は、上記第1の
    撮像装置の焦点距離と上記第2の撮像装置の焦点距離の
    比により、上記第2の撮像装置の2次元座標系上の第2
    の候補を中心とした切り出しブロックの大きさを変えて
    から、上記第1の投影像を中心とした切り出しブロック
    と同じ大きさに調整し、二つのブロック間における対応
    の度合いにより、上記第2の投影像を探索し、その探索
    結果から上記第2の撮像装置の焦点距離を算出すること
    を特徴とする請求項13記載の焦点距離検出装置。
  16. 【請求項16】 固定焦点距離のレンズを備えた第1の
    撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装
    置により同一物体を撮影し、上記第1の撮像装置により
    物体を撮像して得られた2次元座標系上の第1の投影像
    に基づいて、上記第2の撮像装置の焦点距離を求める焦
    点距離検出処理手順を記録している記録媒体であって、 上記第2の撮像装置により物体を撮像して得られた2次
    元座標系上の第2の投影像を上記第1の投影像に対して
    の相関を算出して探索する工程と、 その探索結果から上記第2の撮像装置の焦点距離を求め
    る工程とを有する処理手順を記録していることを特徴と
    する記録媒体。
  17. 【請求項17】 固定焦点距離のレンズを備えた第1の
    撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装
    置とにより同一の物体を撮影し、この物体の3次元座標
    系での位置を検出する3次元座標位置検出方法であっ
    て、 上記第2の撮像装置により物体を撮像して得られた2次
    元座標系上の第2の投影像を上記第1の投影像に対して
    の相関を算出して探索し、その探索結果から上記第2の
    撮像装置の焦点距離を求め、この焦点距離より上記物体
    の3次元位置を検出することを特徴とする3次元位置情
    報検出方法。
  18. 【請求項18】 上記固定焦点距離のレンズを備えた第
    1の撮像装置を複数用いて上記物体の3次元座標系での
    位置を検出することを特徴とする請求項17記載の3次
    元位置情報検出方法。
  19. 【請求項19】 上記第1の撮像装置の焦点距離と上記
    第2の撮像装置の焦点距離の比により、上記第2の撮像
    装置の2次元座標系上の第2の投影像の候補を中心とし
    た切り出しブロックの大きさを変えてから、上記第1の
    投影像を中心とした切り出しブロックと同じ大きさに調
    整し、二つのブロック間における対応の度合いにより、
    上記第2の投影像を探索し、その探索結果から上記第2
    の撮像装置の焦点距離を求め、この焦点距離より上記物
    体の3次元位置を検出することを特徴とする請求項17
    記載の3次元位置情報検出方法。
  20. 【請求項20】 固定焦点距離のレンズを備えた第1の
    撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装
    置とにより同一の物体を撮影し、この物体の3次元座標
    系での位置を検出する3次元座標位置検出装置であっ
    て、 上記第2の撮像装置により物体を撮像して得られた2次
    元座標系上の第2の投影像を上記第1の投影像に対して
    の相関を算出して探索し、その探索結果から上記第2の
    撮像装置の焦点距離を求め、この焦点距離より上記物体
    の3次元位置を検出する3次元位置情報演算手段を備え
    ることを特徴とする3次元位置情報検出装置。
  21. 【請求項21】 上記固定焦点距離のレンズを備えた第
    1の撮像装置を複数用いて上記物体の3次元座標系での
    位置を検出することを特徴とする請求項20記載の3次
    元位置情報検出装置。
  22. 【請求項22】 上記3次元位置情報演算手段は、上記
    第1の撮像装置の焦点距離と上記第2の撮像装置の焦点
    距離の比により、上記第2の撮像装置の2次元座標系上
    の第2の投影像の候補を中心とした切り出しブロックの
    大きさを変えてから、上記第1の投影像を中心とした切
    り出しブロックと同じ大きさに調整し、二つのブロック
    間における対応の度合いにより、上記第2の投影像を探
    索し、その探索結果から上記第2の撮像装置の焦点距離
    を求め、この焦点距離より上記物体の3次元位置を演算
    することを特徴とする請求項20記載の3次元位置情報
    検出装置。
  23. 【請求項23】 固定焦点距離のレンズを備えた第1の
    撮像装置と可変焦点距離のレンズを備えた第2の撮像装
    置とにより同一の物体を撮影し、この物体の3次元座標
    系での位置を検出する3次元座標位置検出処理手順を記
    録している記録媒体であって、 上記第2の撮像装置により物体を撮像して得られた2次
    元座標系上の第2の投影像を上記第1の投影像に対して
    の相関を算出して探索する工程と、 その探索結果から上記第2の撮像装置の焦点距離を求め
    る工程と、 この焦点距離より上記物体の3次元位置を検出する工程
    とを有する処理手順を記録していることを特徴とする記
    録媒体。
JP9131376A 1997-05-21 1997-05-21 キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体 Withdrawn JPH10320558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9131376A JPH10320558A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9131376A JPH10320558A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10320558A true JPH10320558A (ja) 1998-12-04

Family

ID=15056504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9131376A Withdrawn JPH10320558A (ja) 1997-05-21 1997-05-21 キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10320558A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202122A (ja) * 2001-01-05 2002-07-19 Olympus Optical Co Ltd 2次元距離画像センサのキャリブレーション方法
JP2003004441A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Hitachi Ltd 距離計測方法および距離計測機能を有する画像入力装置
JP2005017288A (ja) * 2003-06-03 2005-01-20 Topcon Corp ズームレンズのキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法、撮影装置
JP2006093858A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Olympus Corp 2眼撮像系を搭載したカメラ
FR2893173A1 (fr) * 2005-11-10 2007-05-11 Valeo Vision Sa Procede d'evaluation, par un vehicule automobile, des caracteristiques d'un element frontal.
US7479982B2 (en) 2002-07-03 2009-01-20 Topcon Corporation Device and method of measuring data for calibration, program for measuring data for calibration, program recording medium readable with computer, and image data processing device
KR20100125015A (ko) * 2009-05-20 2010-11-30 삼성전자주식회사 캘리브레이션 장치 및 방법, 캘리브레이션 용 격자판
JP2012057996A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Mitsutoyo Corp 画像測定装置及び画像測定方法
US20130038700A1 (en) * 2010-04-22 2013-02-14 Shinichi Horita Information processing device, program, information processing method, and information processing system
US8654195B2 (en) 2009-11-13 2014-02-18 Fujifilm Corporation Distance measuring apparatus, distance measuring method, distance measuring program, distance measuring system, and image pickup apparatus
CN112985257A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 中兴通讯股份有限公司 一种板状工件的三维坐标校准方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202122A (ja) * 2001-01-05 2002-07-19 Olympus Optical Co Ltd 2次元距離画像センサのキャリブレーション方法
JP2003004441A (ja) * 2001-06-18 2003-01-08 Hitachi Ltd 距離計測方法および距離計測機能を有する画像入力装置
US7479982B2 (en) 2002-07-03 2009-01-20 Topcon Corporation Device and method of measuring data for calibration, program for measuring data for calibration, program recording medium readable with computer, and image data processing device
JP2005017288A (ja) * 2003-06-03 2005-01-20 Topcon Corp ズームレンズのキャリブレーション装置及びキャリブレーション方法、撮影装置
JP2006093858A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Olympus Corp 2眼撮像系を搭載したカメラ
EP1785966A1 (fr) * 2005-11-10 2007-05-16 Valeo Vision Procédé d'évaluation, par un véhicule automobile, des caractéristiques d'un élément frontal
FR2893173A1 (fr) * 2005-11-10 2007-05-11 Valeo Vision Sa Procede d'evaluation, par un vehicule automobile, des caracteristiques d'un element frontal.
US7987052B2 (en) 2005-11-10 2011-07-26 Valeo Vision Method for evaluation, by motor vehicle, of the characteristics of a front element
KR20100125015A (ko) * 2009-05-20 2010-11-30 삼성전자주식회사 캘리브레이션 장치 및 방법, 캘리브레이션 용 격자판
US8654195B2 (en) 2009-11-13 2014-02-18 Fujifilm Corporation Distance measuring apparatus, distance measuring method, distance measuring program, distance measuring system, and image pickup apparatus
US20130038700A1 (en) * 2010-04-22 2013-02-14 Shinichi Horita Information processing device, program, information processing method, and information processing system
US9335622B2 (en) * 2010-04-22 2016-05-10 Konica Minolta Holdings, Inc. Information processing device and information processing system
JP2012057996A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Mitsutoyo Corp 画像測定装置及び画像測定方法
CN112985257A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 中兴通讯股份有限公司 一种板状工件的三维坐标校准方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5602584A (en) Apparatus for producing a panoramic image using a plurality of optical systems
US7489335B2 (en) Photographic apparatus with function of image correction and method thereof
JP2874710B2 (ja) 三次元位置計測装置
JP4764959B1 (ja) 撮影装置及びその制御方法
US6839081B1 (en) Virtual image sensing and generating method and apparatus
JPH10320558A (ja) キャリブレーション方法並びに対応点探索方法及び装置並びに焦点距離検出方法及び装置並びに3次元位置情報検出方法及び装置並びに記録媒体
US20060008268A1 (en) Three-dimensional image processing apparatus, optical axis adjusting method, and optical axis adjustment supporting method
CN114578536B (zh) 图像采集方法、装置、计算机设备和存储介质
JP3178205B2 (ja) 画像入力システム
JP2005038021A (ja) 画像処理装置、画像入力装置、画像処理方法、および画像処理方法をコンピュータで実行するプログラム
JP3282332B2 (ja) 画像入力システム
JP2000205821A (ja) 三次元形状計測装置及びその三次元形状計測方法
JP3221384B2 (ja) 三次元座標計測装置
JP5925109B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム
JPH0875454A (ja) 測距装置
JPH024237A (ja) 立体画像表示用装置
JPH0252204A (ja) 3次元座標計測装置
JP3655065B2 (ja) 位置・姿勢検出装置と位置・姿勢検出方法と3次元形状復元装置及び3次元形状復元方法
JP2011259504A (ja) 撮像装置
JP3135162B2 (ja) 距離測定装置
JP3446020B2 (ja) 形状計測方法
JPH10320560A (ja) 画像測定装置
JP6292785B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JPH109819A (ja) 距離計測装置
JPH10336701A (ja) キャリブレーション方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803